【オンライン就活とは?】23卒なら知っておきたい仕組みと対策法
2022年3月24日
コロナ禍で行われる23卒の就活は、例年とは大きく異なります。その違いの1つは採用枠が減少していて競争率が高まること、そしてもっと大きな違いは「オンライン就活」が主流となることです。
型コロナウィルス感染症(コロナ)の流行から、今や当たり前となった「オンライン就活」。言葉の通りに捉えれば「オンライン」+「就活」ですから、「ネットを介して行う就活なんだろう」と何となく想像はつくはずです。
けれどもオンライン就活とは具体的にいったい何がオンラインで、例年とどう違い、どんな対策が必要になるのか知っていますか?23卒の中には単純に「オンライン就活=Web面接」と思っている人もいますが、それだけではないです。
しかも健康な人のコロナワクチン接種は夏以降になるようですし、たとえ想像以上のスピードでコロナが終息したとしても、オンライン就活は続くと予想されています。23卒が就活を成功させるにはオンライン就活の攻略が必須となりますので、曖昧なままにせずきちんと理解し、対策を行わなければなりません。
そこでこのコラムでは、オンライン就活の意味や対策法、オンライン就活を成功させるためにすべきことについて解説します。最後までしっかり読んで、就活成功に向けた参考にしてください。
オンライン就活とは?
冒頭お話ししたように23卒の就活を成功させるにはオンライン就活の攻略が必須となりますが、そもそもそれが何なのか理解できていないと、対策のしようもないですよね。ですから攻略法の話をする前に、まずは就活情報の中でよく耳にする「オンライン就活」とはいったい何なのか、きちんと理解しておきましょう。
コラムの初めに、オンライン就活という言葉の意味と実態、オンライン就活が行われる理由と目的について解説します。
オンライン就活とは
そもそもオンライン就活とは、読んで字のごとくオンラインツールを用いた就活のことです。基本的には対面で行われてきた就活の行為を、オンライン上(Web上)で行うことから、元のものと区別して「オンライン就活」と呼ばれています。具体的には皆さんもよく知っていて、オンライン就活の代名詞とも言えるのがWeb面接ですが、それだけではありません。
Webを介して行われる選考や会社説明会、就活イベント、インターン、スカウトなどの全てが「オンライン就活」という定義に含まれます。就活を部分的にオンライン化している企業は以前からありましたが、今になってオンライン就活が注目されているのは、それが一部の就活生だけでなく全ての就活生に関わるものとなったためです。
一部の企業・一部の工程に限られていたオンライン就活は今や当たり前のものとなりましたし、オンライン化される工程も増え、内定出しまでの全ステップをWeb上で行う企業も出てきました。
近年ではLINEやFacebook、TwitterなどのSNSを通して就活情報を提供する企業も増えていますが、そうした情報提供のやり方もオンライン就活の一種と言えます。
オンライン就活が行われた理由
オンライン就活はもともと、海外に本社を置く外資系企業やUIターンでの採用活動を行う地方企業が、遠隔地に住む就活生を選考するために始めたものです。しかし昨年から続くコロナの大流行の影響で、もはやオンライン就活は一部の就活生や企業が利用するだけでなく、日本における就活の主流となってきています。昨年2月頃日本でもコロナの流行が始まった際、コロナの感染拡大を防止するため、説明会や面接をなるべくオンライン化するよう厚生労働省から呼びかけがありました。
ちょうど21卒の採用情報が解禁される時期だったので、多くの企業が就活生を一か所に集めてしまう説明会を避け、Web上で動画を公開し始めたのが遠隔地採用以外でもオンライン就活が取り入れられることになったきっかけです。
さらにその後、緊急事態宣言が発令されて外出が制限されたことで、現実的に企業は就活生と直接接触できず、採用活動の継続が困難となりました。その問題を解決するため、選考にWeb面接を取り入れる企業が増え、全国規模で急速にオンライン就活が広がっていったのです。
今となってはもはや、全くオンライン就活を取り入れていない企業の方が少なくなっていると言っても過言ではないでしょう。
オンライン就活を行う企業の目的
前述からも分かるように、オンライン就活を行う主な目的は、直接会うことが難しい就活生との接触を可能にするためです。もともとはオンライン就活は、本社が海外にある外資系企業やUIターン採用を行う地方企業などで、度重なる来社が難しい遠隔地の就活生との接触を図るために行われてきました。
しかし現在はそういった遠隔地の就活だけなく、コロナの感染拡大防止や外出困難を理由に、多くの企業が採用活動にオンライン就活を取り入れています。そのようにオンライン就活は、コロナ禍をきっかけとして広く普及するようになったものではありますが、実はそう「禍(わざわい)」ばかりでもありません。
企業にとってはわざわざ自前で会場を用意する手間や人件費を省くことができますし、就活生にとっても1社1社出向くより交通費や時間を節約できるなど、メリットが多いです。そのため今後ワクチン接種が広まってコロナが落ち着いてきたとしても、オンライン就活がなくなることはないでしょう。
現在のようにほとんど全工程をオンラインで行う企業は減ると思われますが、「選考人数が多い一次面接だけはWebでやろう」などと考える企業も多く、部分的にオンライン就活を取り入れる企業が増える予想です。ですから23卒の就活生はコロナの終息が見えてきた後も、オンライン就活への対策が必須となります。
オンライン就活で対策すべきこと
メリットの多いオンライン就活はコロナの終息後も必ず需要がありますから、23卒の就活生は対策が必須です。とはいえオンライン就活に対して、いったい何をどう対策すればいいのか分からない就活生が多いと思います。
従来の就活対策とは、どこが大きく異なるのでしょうか。そこで、ここからはオンライン就活に際し何をしておくべきなのか、具体的に対策すべきことについて解説します。
オンラインツールに慣れる
オンライン就活への対策としてまずすべきことは、オンライン就活で使われるツールの使い方を知り、慣れておくことです。オンライン就活の代名詞とも言えるWeb面接には、それを可能にするツールとしてzoomやSkypeといったWeb会議用のアプリケーションが企業から指定されます。
指定されるアプリケーションは企業によって異なりますが、どれを利用するにせよWeb面接ツールの使用に慣れていないと、上手く使いこなせません。本番で困らないよう本格的な面接シーズンを迎える前に、代表的なWeb面接ツールの使い方を知っておくとともに、実際に使用して慣れておいてください。
また23卒では企業説明会や合同就活イベントなども、オンライン上の動画配信サービスを介して行われることが多いです。ところが動画は実際に現地で説明を受けるのと違って臨場感や緊迫感がないですから、漠然と眺めていると他人事のように情報が流れていって、何も頭に残らない恐れがあります。
ぼんやり見ていると「へぇー」「ふーん」と思うだけで終わってしまいますので、オンラインによる説明会やイベントからもしっかり情報を得られるよう、動画配信での情報取得に慣れておくことも大切です。その他、近年は就活情報の提供方法が多岐にわたっていますから、就活ナビサイトだけでなくSNSなどのツールを利用して情報を取得することにも慣れておきましょう。
主に重要なのが「Web面接」対策
オンライン就活の対策として、最も重要となるのがWeb面接対策です。動画配信やSNSなどは普段から利用する人が多いので、それを使って就活情報を取得することに慣れればよいだけですが、Web面接ツールの場合はそう簡単ではありません。
Web会議用のアプリケーションを利用することも初めてなら、パソコンやスマートフォンのビデオ通話機能自体、使ったことがない就活生も多いと思います。一度やってみれば分かりますがWeb面接ツールの使用に際しては、端末の処理能力と回線速度に負荷がかかるので、動作が不安定になりがちです。
相手とスムーズなコミュニケーションを取るのが案外難しいですし、トラブルシューティングも必要になります。ましてWeb面接は友達との通話ではなく就活ですから、そのツールを利用して確実に自分の言いたいことを伝え、なおかつ相手に好印象を与えなければならないのです。
きちんと対策し、練習を重ねなければ到底いきなり上手くこなせるようなものではなく、オンライン就活の成功にはつながらないでしょう。実際21卒でも、Web面接が苦手なために就活が上手くいかない人がたくさんいました。
しかしWeb面接は前述のようにメリットが多いことから、コロナの終息後も需要は高いと思われます。23卒の学生が今後就活をする限り避けて通れないものですので、オンライン就活への対策はWeb面接対策を中心に行ってください。
オンライン就活を制覇するための秘訣
ようやく日本でも医療従事者へのワクチン接種が始まりましたが、一般の健康な人の接種が始まるのは夏以降、それが十分行きわたるのには数か月を要する見込みです。コロナの流行が収まらない中で行う23卒の就活は間違いなくオンライン就活が主体となりますので、これを攻略しなければ就活の成功はありえません。
そして先程述べたように、オンライン就活の対策として特に重要となるのがWeb面接対策です。そこで、ここからはWeb面接対策を中心に、オンライン就活への具体的な対策法と成功の秘訣をご紹介します。
Web面接に必要な準備を整える
オンライン就活対策の第一歩は、その中心となるWeb面接に必要な準備を整えることです。環境が整っていなければWeb面接そのものが受けられませんし、それに対する練習すら満足に行えませんので、事前に万全の準備をしておく必要があります。具体的に必要となるのはまず、安定した通信回線のネット環境です。
Web面接で使用するWeb会議用アプリケーションは、リアルタイムに大きな映像データをやり取りすることになるため、通信回線と端末の処理能力に負荷がかかります。ネット環境が不安定だと途中で端末がフリーズしたり、接続が途切れてしまったりしがちですから、本番でそのような状況にならないよう安定したネット環境を整えてください。
処理能力の低いスマートフォンやタブレット、不特定多数の人が回線をシェアするフリーWi-Fiは不安定になりやすいので、あまりオススメできないです。端末にはパソコンを使用し、できれば個人回線を契約して、有線LANケーブルで接続するのが最も安定します。
そして次に必要となるのが、実際に使うWeb面接ツールのダウンロードです。Web面接で指定されるツールは企業によって異なりますが、そのアプリケーションの初回ダウンロードには大抵数分かかりますし、ID登録が必要な場合もあります。
直前に行うと間に合わない可能性がありますので、ツールを指定されたらなるべく早くダウンロードを済ませておきましょう。Web面接の練習用には、面接で利用する企業の多いzoomやskypeを使って慣れておくと良いです。
またWeb面接への準備としては、面接に適した服装や部屋も欠かせません。リクルートスーツを上下着用し、対面面接と同様身なりを整えることはもちろんですが、それ以外にもWeb面接で使用するカメラには自分の背景にある部屋の中が映り込みます。部屋が散らかっていたり派手なポスターが貼ってあったりすると、面接官に余計な先入観を与えますので、背景に何もない白い壁となるような場所を用意するのがベストです。
数こなしてWeb面接に慣れる
オンライン就活を成功させるためには、できるだけ多くの経験を積んで、Web面接に慣れておくことが大切になります。従来の就活対策ではWeb面接独自の対策が重視されていなかったこともあり、対面面接はできても、Web面接に関しては不慣れな人が多いです。
しかしコロナの流行からWeb面接が一般的となってもう1年が経ち、企業の方は既にWeb面接が当たり前になっていますから、不慣れな姿を見せると評価が下がってしまいます。コロナ禍の23卒では当然オンライン就活となるのが予想できるのに、それに対する準備不足は怠慢であり、熱意がないと判断されてしまうのです。
それでなくてもWeb面接に慣れていないと、自分が本来持っている力が発揮しきれず、高評価を得にくくなります。芸能人でない人がテレビカメラを向けられてもぎこちなくなってしまうのと同様に、映像を通して画面越しに受けるWeb面接では、慣れていないと魅力的に振舞えないわけです。
実際21卒では、そうした理由からWeb面接を通過できず、オンライン就活に乗り遅れてしまった人が大勢いました。ですから23卒の就活生はまずWeb面接という面接形式に慣れ、違和感なく自然に面接を受けられるようにしておかなければなりません。
模擬面接などに参加して多くの数をこなし、Web面接の雰囲気やどうすれば自分が魅力的に映るか確認しながら、練習を重ねてください。
声のトーンとリアクション、画面越しの目線を意識する
実際のWeb面接では、声のトーンやリアクション、画面越しに映る目線を意識することがオンライン就活攻略の秘訣です。Web面接では直接向かい合って話ができる対面面接と違い、カメラ映像とマイク音声を介した面接となるため、声が通りにくくなったり表情が分かりにくくなったりします。
そのまま何も意識しないでWeb面接を受けると、面接官からは何だか元気がなく、無表情で無反応な学生に見えてしまうのです。ですからWeb面接で好印象を与えるためには、いつもより声のトーンを上げて、やや大きめのリアクションを取るように意識しましょう。対面でやったら少し大袈裟なくらいが、Web面接ではちょうど良いです。
またWeb面接では自分の手元に映っている画面とカメラの位置が異なるため、画面の方を見ながら会話すると、面接官の画面には視線が合わない映像が送られてしまいます。そうすると面接官からは何だか焦点が合っていなくて虚ろな表情に見えたり、伏し目がちな暗い表情に見えてしまったりして、印象が良くないです。
自分に自信がなくアイコンタクトの取れない人、コミュニケーション能力のない人だと誤解されかねません。そんなことにならずに面接官と画面越しに視線を合わせ、堂々と見せるためには、いわゆる「カメラ目線」が必要になります。
画面越しに面接官に見えているであろう自分の姿を意識し、自然にカメラ目線ができるよう、事前に練習しておくことが大切です。自分の画面からはそれができているかどうか見ることができませんので、模擬面接などを利用し、面接官役の人に確認してもらってください。
志望動機の内容に厚みを持たせる
Web面接を攻略しオンライン就活を成功させるためには、対面面接の時より意識して、志望動機の内容に厚みを持たせることも重要です。面接で聞かれる質問自体はWeb面接でも対面面接でも変わりませんが、同じ内容を答えても、面接官が感じる印象は大きく異なります。
画面越しに行われるWeb面接では表情や雰囲気といったものが読み取りにくく、対面面接のように直接話をする時よりも、学生の熱い思いが伝わりにくいです。ですからWeb面接を制覇してオンライン就活を成功させるには、表情や雰囲気ではなく言葉の内容そのものから熱意が伝わるようにする必要があります。
言葉の内容からその企業への熱意がダイレクトに伝わるのは、何と言っても志望動機です。語っている内容が深い企業理解に根ざしておらず、その企業を志望する自分の中での根拠が曖昧だと、決して志望度が高いとは思ってもらえません。
そのため自己分析や企業研究を徹底的に行って志望動機に厚みを持たせ、自分は他のどこでもなく「この企業に入りたいんだ」という熱い思いを語りましょう。その企業のどこに魅力を感じたのかということはもちろん、その企業が自分の就活軸に合致する企業であることも、合わせて述べられると良いです。
また志望動機以外の質問からも熱意が伝えられるよう、事前準備をしっかり行っておきます。質疑応答全体を通して、自分の持っている強みや人柄がその企業の求める人物像とマッチすること、入社したら具体的にどう活躍していきたいのかということを語ってください。
基本的なマナーや面接対策もしっかりと行う
Web面接で好印象を与え、オンライン就活を成功させるには、基本的なビジネスマナーや面接対策ももちろん不可欠です。Web面接は対面面接と違って面接官が同じ空間におらず、自分のテリトリーの中で受ける面接であるため、緊張感に欠け基本的なビジネスマナーがおろそかになってしまう就活生も見受けられます。
しかしWeb面接はただオンライン上で行っているというだけで、面接であることに少しも変わりないです。むしろ画面越しになるとその人の持っている表情や良い雰囲気が伝わりにくくなるので、直接会って話すのと違い、ごまかしが効きません。
正しい言葉遣いや元気な挨拶、笑顔でハキハキ話すといった基本的なビジネスマナー・面接対策に、対面面接以上に注意する必要があります。特にマイクを通すことでお互いの言葉が聞き取りにくくなったり遅れて届いたりすることがありますから、いつも以上に笑顔で相手の話をよく聞き、自分も滑舌よく丁寧に話すことを意識しましょう。
またカメラを通すことでこちらの様子がよく分からないと思い、上半身だけスーツを着こんで下はパジャマ、部屋は汚くヒゲが伸びてて髪はボサボサなんて手抜きをする人がたまにいますが、もちろん論外です。通信機器のトラブルに対応しようと立ち上がるなど、ふとした動きで下半身も映り込む可能性がありますし、表情は伝わりにくくても部屋の汚さやヒゲ・髪のボサボサはしっかり映ってしまっています。
そうした手抜きはわざわざ忙しい時間を割いて選考しようとしている面接官への礼儀に欠けますので、オンラインといえど失礼のないようきちんと身だしなみを整えてください。
カンペには頼らないようにしよう
Web面接を制覇してオンライン就活を成功させるには、カンニングペーパー(カンペ)には頼らない方が賢明です。Web面接ではカメラには映らない部分があるので、前もってカンペを用意することも、可能と言えば可能ではあります。しかしカンペを見ながら、見ていないフリをして上手に話すというのは、意外と難しいものです。
カンペを見るとカメラから視線が外れておかしな方向を向くことになるので、オンラインの画像を通してでも、カンペを見ていることは面接官にすぐバレてしまうでしょう。面接官に見えないからと言ってズルをしようとする姿勢は「手抜き」「不誠実」と受け取られてしまい、志望度を疑われかねません。
たとえカンペを見ていることを悟られなかったとしても、事前に用意したカンペを読み上げてしまうと声に抑揚がなくなって、棒読み調子になります。それを聞く面接官には、言葉に感情がこもっているように聞こえないことから熱意がないと判断され、評価が下がってしまうのです。
ですからオンライン上の面接と言えど、カンペに頼らず、その場で言葉を組み立てられるようにしておく必要があります。事前に予想できる質問にはある程度回答を考えておいた方が良いですが、カンペを用意したり丸暗記したりするのではなく、何を語るべきかポイントだけを押さえておいてください。
自分と企業への理解をしっかり深め、模擬面接などで何度も練習を重ねて、何を聞かれても答えられるようにしておくことが大切です。
よくあるトラブルに対応できるようにしておく
オンライン上で行うWeb面接では、起こりうるトラブルを事前に予測し、対処できるようにしておく必要があります。Web面接は通信端末やネット回線、カメラ、マイク、スピーカーといった精密機器を使って行う面接であるという性質上、些細なトラブルはつきものです。
通信障害によって突然接続が切れる、相手の声が途切れ途切れでよく聞こえない(聞き取りにくい)、端末がフリーズするといったトラブルはかなりの頻度で起こり得ます。基本的にはそうしたトラブルが起こりにくいよう、安定したネット環境を整えることが大事ですが、それにしたって完全に防止するのは不可能です。
しかしそうしたトラブルが起きた時に慌ててしまったり上手く対処できなかったりすると、対応力がないと思われ、評価が下がってしまいます。それどころか面接の継続が困難となり、何のアピールもできないまま持ち時間が終わってしまうかもしれません。
そんなことにならないためには、不測事態に慌てないよう事前に起こり得るトラブルを予測し、対処法を把握しておくことが大切です。音声が聞き取りにくい場合には、相手の質問が理解できていないのに適当な返事をすると、的外れな回答になってコミュニケーション能力がないと誤解されてしまいます。
そういうときは丁寧に聞き返して正確な返答ができるよう心がけるとともに、あまり頻発するようなら事情を説明して、面接官の指示を仰いでください。また接続が切れたり端末がフリーズしたりした時には、面接官の画面から見ると面接の途中で突然学生が消えた状態になっています。
慌ててどうにかしようと焦るより前に、面接官にすぐ状況の報告と謝罪をし、再接続や再起動をして面接を続行するのか日程を調整し直すのかなど相談しなければなりません。いつどんなことが起こってもすぐに面接官と連絡が取れるよう、事前に連絡先を登録したスマートフォンを手元に置いておきましょう。
直接会った時に聞き出したい情報をまとめておく
Web面接以外のオンライン就活への対策としては、直接話ができた時に聞きたしたい情報をまとめておくことが大事です。オンライン就活では面接以外にも、説明会やイベントなどがWeb上で開催されます。しかし大抵それらは事前に録画したビデオを一方的に流す形なので、内容について気になることがあっても、就活生は質問ができません。
ただし、企業によってはオンラインでOB訪問を受け付けているところがあるので、問い合わせてみると良いです。それがなくても、ほとんどの企業で面接の最後には「何か質問はありますか?」と、逆質問をしてもらえることがあります。
そのためオンライン説明会やオンラインイベントに参加する際は、企業の人と会話できる機会が訪れた時に質問できるよう、聞きたいことをメモにまとめておきましょう。そうしておけば面接での逆質問にも対応できますし、より深くその企業について理解することができます。
おわりに
コロナの流行下で行われる23卒の就活は、間違いなくオンライン就活が主体となるので、そのための対策が必須です。まずはオンライン就活の仕組みについて理解し、対策すべきことを把握する必要があります。その上でWeb面接対策を中心に、オンライン就活に特化した対策を行いましょう。
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Web面接ツールを使ったことがない、使ってみたいという人にもピッタリです。例年通りにいかない時だからこそ、ぜひ私たちプロと一緒にオンライン就活を攻略しましょう!
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この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。