面接で方言や訛りは不利になる?地方出身者向けの就活事情について解説します

 2023年3月16日

地方出身者にとって、面接時に訛りの修正が必要かは悩みますよね。

キャリアプランナー 平崎

就活生 Aさん

面接で方言や訛りが出ると、選考に不利ですか?

面接で方言や訛りが不利になるとは言い切れません。しかし方言や訛りが不利にならなくても、注意点はありますよ。

キャリアプランナー 平崎

就活生 Aさん

やっぱり訛りがあると面接で注意が必要なんですね。

今回は「面接方言や訛りが不利」の真相と、方言や訛りの注意点について解説するでぜひ参考にしてください!

キャリアプランナー 平崎

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面接で方言や訛りは不利になるのか?

面接で方言や訛りは不利になるのか?

今までは気にならなった方言や訛りが、就活を機に気になったり、「もしかしたら面接や選考で不利になるのでは?」と不安を抱く人がたくさんいるでしょう。

ここではそんな不安を抱いているあなたのために、方言や訛りは面接や選考において不利になるのかについて解説していきます。

絶対に不利になるわけではない

方言や訛りが面接において不利になるとは言い切れません。方言や訛りは生まれてからずっと当たり前のように話していたものですし、気をつけようと思っていても面接という緊張の場で出てしまうことはよくあることです。

それに対し、「方言が出たから不合格」という厳しい面接官はそういませんので安心してください。むしろ面接官がその土地の方言や訛りを使っていた場合は距離を縮められる可能性だってあります。

しかし、だからと言って「方言や訛りOK」となるわけではありません。なぜ不利になるとは言い切れないものの、方言や訛りはOKとされないのか、その真実を次項から確認しましょう。

面接でよい印象を与えられるように標準語を練習したいと考えている人は、ぜひキャリchの「就活相談サポート」を利用してください。キャリアプランナーに標準語を話すコツを教えてもらえます。無料で参加できるので、ぜひ気軽に相談してくださいね。

基本的には「標準語」が好ましい

方言や訛りが面接において不利になるとは言い切れないものの、OKともされない最大の理由は、面接などのビジネスの場では「標準語」が推奨されているからです。

標準語が推奨されている大きな理由として、標準語なら誰に対しても言葉が通じるため、コミュニケーションが取りやすいからだとされています。

面接では自分の思いを自分の口から伝える必要があるため、うまく言葉の壁によってうまく伝わらないと評価に影響が出てしまいますし、特に方言では相手に意味が伝わらなかったり、違う形で解釈されてしまう可能性があるため注意が必要になります。

相手に自分の思いを伝えるという場で方言などが障害となってしまう可能性があるため、面接などでのビジネスの場では「標準語」が推奨されているのです。

ですから、就活において方言や訛りは避け、標準語で話した方が無難です。

地方面接でも直した方がいい

その土地の面接を受ける場合も方言や訛りは直した方がよいです。確かに話は伝わるかもしれませんが、一般的に面接では「標準語」が推奨されていますので、それに従うべきです。

面接では、面接時の態度から入社後を見越して合否を判断するので、仕事をする上で標準語がちゃんと使えるかどうかも見極められています。とくに接客業など人との関りの多い業界などでは重視してチェックされている項目でもあります。

社会に出れば標準語を使う場面が多いので、たとえその土地での面接だとしても今のうちに標準語をマスターしておくと良いでしょう。

面接までに直した方がいい方言・訛り

面接までに直した方がいい方言・訛り

面接では面接官とコミュニケーションを取るためにも標準語がいいとお話ししました。しかし、方言や訛りは生まれてからずっと使っていた話し方なわけですし、いきなり完璧に治すことは難しいかもしれません。

実際に方言や訛りによって不利になるとは言い切れませんし、完璧に標準語を話さなくてもOKとされる場合もあります。

しかし、それでも絶対に直しておきたい方言や訛りが存在します。具体的にどのような方言や訛りは面接で避けるべきなのか、解説します。

直す基準は一般的に「伝わる」かどうか

標準語を直す基準は、一般的に話の内容が「伝わる」かどうかです。つまり、聞き返されるような方言や訛りでなければ面接で話しても問題ないケースが多いということです。

面接では話し方も確かに大切ではありますが、一番大切なことは自分の思いを伝えることですので、言葉の壁によって思いを伝えられなくなってしまうのはよくありません。

特に方言は全く意味が異なってしまう場合もありますので、注意が必要です。(北海道「こわい」→標準語「疲れた」など、方言そのものが違う意味として解釈されるとややこしくなる)

ですから、相手に聞き返されることのない「伝わる」話し方にするように心がけましょう。長く付き合ってきた話し方なわけですし、これが通じる、通じないに気づくことは難しいと思うので、事前に友達などにチェックしてもらうと良いでしょう。

尊敬語・謙譲語・丁寧語がしっかりしていることが大切

聞き返されることなく、話しが伝わるのであれば無理に直していく必要はありませんが、「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」がしっかりしていることが前提となります。

  • 丁寧語
    丁寧語とは、相手に対して丁寧に表現する敬語です。主に「です」「ます」で表現します。
    例:「行く」→「行きます」

  • 尊敬語
    尊敬語とは、相手に対して敬意を表す敬語です。主に会社の上司や取引先など「相手を引き立てる」に使うことが多く、目上の方が主体になるときに使うというイメージです。
    例:「行く」→「いらっしゃる」

  • 謙譲語
    謙譲語とは、相手に対して自分をへりくだるときに使う敬語です。「自分を下げることで相手を立てる」というイメージです。上司など目上の方に使う敬語ですが、主体は自分です。
    例:「行く」→「伺う」

どのような話し方であれ、これらの使い分けがしっかりとできていないと悪印象を与えかねません。

尊敬語、謙譲語、丁寧語がしっかりしていて、なおかつ話の内容が伝わるのであれば、無理に方言や訛りを直す必要はないので、まずは正しい言葉遣いをしっかりとマスターしておきましょう。

面接までに方言や訛りを直す方法

面接までに方言や訛りを直す方法

方言や訛りは直接合否に関係ありませんし、話しが伝われば問題ないとされていますが、面接では標準語を推奨されていますし、社会人になれば標準語を話す場面は増えますので、今のうちに標準語をマスターしておくに越したことはありません。

ここではそんな方言や訛りを直し、標準語をマスターしていくための手段をご紹介していきます。誰でも簡単に方言や訛りを直すことができるので、ぜひ参考にしてみてください。

標準語を話す友達と会話を重ねる

標準語を話す友達と会話を重ねることで、自分の中で何が方言(訛り)なのかを知ることができるため、直していくことができるようになります。

普段意識しないで話している人はなかなか標準語との違いに気づけないこともあると思うので、「方言(訛り)が出たら教えて」と、友達に指摘をお願いすると良いでしょう。

標準語を話している場所に身を置けば自然と標準語にも慣れてきますし、意識的に標準語を真似て話していけばすぐにマスターすることができます。

テレビ・ラジオなどから標準語を聞く

友達との会話以外にも標準語で話しているテレビやラジオからも方言や訛りを直すことができます。

テレビやラジオを聞いて標準語を真似るだけなのでとても簡単ですし、住んでいる場所によって標準語を話す友達がいないこともあると思うので、そういう人に特に行ってほしい手段です。

その中でもオススメはニュース番組です。ニュースに出ているアナウンサーの話し方は標準語のお手本となりますし、正しい言葉や敬語なども学べるので一石二鳥です。

地方番組だとその地域の方言で話している場合がありますが、NHKのニュースなら標準語を聞くことができるため、ぜひ見てみてください。

アクセント辞典を買う

アクセント辞典を購入するという手段もあります。アナウンサーやナレーター、声優などを目指す人の必需品とされており、方言や訛りを直すのに最適なアイテムです。

本では記号などでアクセントを説明していますが、分かりにくいという人には音声CDがついたものなどを購入すると良いでしょう。

NHK放送文化研究所が出版している「

NHK日本語発音アクセント新辞典

」は多くのアナウンサーやナレーターが愛用しているそうです。少し値段は高いですが、役に立つ一冊ですのでぜひ購入を検討してみてください。

「自分の訛りや方言が直らず困っている」と悩んでいる人は、ぜひキャリchの「就活相談サポート」を活用してみましょう。訛りや方言を直すコツを、無料でキャリアプランナーに伝授してもらえるチャンスです。一人で抱え込まずに気軽に相談してくださいね!

“思いをハッキリ伝える”ことが一番大切

思いをハッキリ伝えることが一番大切

方言か方言じゃないかということも大切ではありますが、面接において一番大切なことは、“思いをハッキリ伝えられているかどうか”です。思いをハッキリ伝えられていなければ、方言だろうと方言じゃなかろうと評価はされることはありません。

つまり、いくら標準語を話していたとしても、志望動機が薄っぺらかったり、正しい言葉遣いを使えていなければ評価は下がるということです。

志望動機は業界・企業研究が十分に行えていれば自然と厚みのあるものができるはずですので、何を聞かれても答えられるよう、しっかりと研究を行ってください。

また、自分の強みは自己分析からしっかりと把握し、強みは志望企業でどう活かしていくことができるのかを考えます。

そうすることで企業に対する熱意は伝わるようになりますし、たとえ上手に標準語が話せなかったとしても熱意が伝われば評価されます。

さらに正しい言葉遣いや敬語を使えていることも、面接を受けるうえで出来て当たりのことです。「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の使い分けから、正しい言葉遣い、敬語を今のうちからしっかりとマスターしておきましょう。

自分の思いをハッキリ伝えるためには万全の準備が必要です。まずはどんな形であれ、自分の思いが伝わるように業界・企業研究や自己分析を行い、伝え方に障害が出ないよう、“相手に伝わりやすい話し方”で話しましょう。

おわりに

面接で方言や訛りが不利になるとは言い切れません。場合によっては方言や訛りが面接官との距離を縮める可能性もあります。

しかし、面接では相手に自分の思いをハッキリと伝える必要があるため、相手に伝わらないような方言や訛りは直した方がよいでしょう。

また、面接などでは標準語を推進されているため、方言や訛りが障害となるかもしれないことを考えると、標準語をマスターしておいた方が良いといえます。

ですから就活を機に標準語を話せるようにしてみましょう。標準語を話す友達と会話をしたり、テレビやラジオを聞いているだけで簡単に標準語が話せるようになるのでぜひやってみてください。

もし、方言や訛りを直すのが難しかったり、上手に面接をこなしていくことができないという人はぜひキャリchに頼ってください。キャリchが開催するイベント「就活相談サポート」では、就活全般のフォローを行っています。完全無料ですので、ぜひご気軽に参加ください。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

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