「顔採用」は都市伝説じゃなかった!就活で顔採用が存在する理由を徹底解説
2023年3月16日
浮かない顔つきですね。ついこの前、第一志望の書類選考に受かったと喜んでいたのに。
キャリアプランナー 平崎
就活生 Bさん
「顔採用」があるって聞いて、やっぱり不安になってきました。面接は写真ではなく実際の自分を見られちゃうので…。
たしかに、業界によって顔採用があるのは本当です。でも顔だけよくても合格はしません。清潔感や笑顔、身だしなみなども重要ですよ。
キャリアプランナー 平崎
就活生 Bさん
じゃあ、私にも可能性はありますか?顔採用に負けない秘訣を教えてください。
よい表情になってきましたね。前向きになるのも1つの秘訣ですよ。今回は就活のプロである私が、顔採用が重視される理由や業界、対策方法を徹底解説します!
キャリアプランナー 平崎
就活において“顔採用”はあるのか?
就活では「顔採用がある」とよく耳にすると思いますし、実際に自分の周りの顔のいい人が内定を獲得していると「やっぱり顔で選ばれるんだ」と思ってしまうことでしょう。では実際のところ、就活において顔採用は実在するのでしょうか。
ここではそんな就活において“顔採用”があるかどうか、美人やイケメンは就活に有利かどうか、その真相について解説していきます。顔採用における都市伝説の真相に迫りましょう!
就活で顔採用は存在する!
結論から申し上げますと、就活において顔採用は存在します。正確には、美人やイケメンが面接や就活において有利になる場面が多くあります。キャリchが採用担当者や人事を対象にしたアンケートでも「顔採用をしたことがある」と答えた人が7割もいました。
たとえば、全く同じ学歴、資格、志望動機が書かれた履歴書が2枚あったとします。その2枚の履歴書から区別をつけるとしたら“写真”からとなるでしょう。そこで片方が美人やイケメン、片方がふつうだった場合、前者を選ぶ人の方が多いのが現実なのです。
また人の印象から受ける影響を割合にした「メラビアンの法則」からもおわかりいただけるように、見た目による印象は55%と半数以上を占めています。実際に、あなた自身も第一印象を判断する際に人の見た目や態度、仕草を第一にしていることだと思います。
このように、顔や見た目によって抱かれる印象に結果が左右されるため、就活において“顔採用は存在する”といえます。
就活における“顔採用”の意味
前述から顔採用はあるとお話ししましたが、「顔採用=美人やイケメン(顔がいいだけ)」というのは勘違いですので注意してください。なぜなら就活では顔がいいだけでは通用しないからです。
確かに顔がいい人はそれだけで印象が良いです。しかし就活では事業の売り上げに貢献できる人を求めていますので、就活においては顔だけですべてを判断されることはなく、「顔採用=美人やイケメン」という方程式も成立しないのです。
それに、どんなに顔が良くてもネガティブな発言ばかりする人や頭の悪い話し方をしている人に魅力を感じませんし、そのような人に美人やイケメンという印象を抱くこともないでしょう。つまり、美人とイケメンというのは清潔感や笑顔、身だしなみ、きれいな言葉遣いなどのすべてが含まれたものが「美人やイケメン」を成り立たせているということです。
顔の良悪はあくまで主観的なものであり、学生の将来性や人柄が重要視される就活においての顔採用は顔がいいでは通用せず、人柄などを含めたものが美人やイケメンと定義づけられることを覚えておきましょう。
身だしなみや人柄を含めて「自分がどのように見えるのか知りたい」就活生は、ぜひキャリChの「就活相談サポート」へご参加ください。
不安があると自然と表情にも表れてしまうかもしれません。マンツーマンで対面にて受けられるため、等身大の自分を客観的に判断してもらうよい機会です。就活のプロがどんな相談や悩みごともサポートするので、自信を持って就活に挑めるようになりますよ。
顔採用を取り入れる企業の目的と代表的な業界
就活において顔採用=顔がいいだけという意味ではないものの、顔の良さが含められているのも確かです。ではそんな顔採用を取り入れる企業の目的とはいったい何なのでしょうか。
ここでは顔採用を取り入れる企業の目的について解説していきます。企業の目的から顔採用を取り入れる代表的な業界についてご紹介していきますので、しっかりとチェックしていきましょう。
見た目が良いと印象も良く見える
見た目が良いと印象が良く見えることから顔採用を取り入れる企業が多くあります。見た目がいい人はそれだけで印象が良いですし、「性格は顔に出る」といわれるように見た目の良さは人の良さを連想させるため良い印象を抱きやすいのです。
人の感情や本音はふとした時に表情やしぐさ、言葉などで無意識に表れてしまうものです。面接官はこのような“本音”の部分からも学生を見極めているため、顔の表情がよければ結果として合格、つまり採用したことになります。
印象がよいと社内からのイメージも良くなりますが、社外の人たちからも好印象を抱くことができれば契約などにも結びつきやすくなりますので、結果として業績にも貢献できることから企業にとって見た目の印象が良い人は好まれる傾向にあるのです。
また見た目がいい人は見た目をよくするための努力をしており、その努力が自信へとつながります。そして実際に自信がある人は積極的にコミュニケーションを取ることができるため、結果として企業側からも求められるというわけです。
社員のモチベーションが上がるから
社内に美人やイケメン(顔がいい、性格がいい、感じがいい)がいると社員のモチベーションが上がることから顔採用を取り入れる企業があります。
人は誰かに認められたいと思うものですので、憧れとなる存在が組織にいると「憧れの人に認められたい」「この人にいいように思われたい」という思いが生まれ、モチベーションへとつながるのです。
そして社員のモチベーションが上がればその分仕事を頑張る社員も増え、それらが結果として業績アップにつながる形となります。そして企業はこのような人間の心理を利用して業績アップを目的に見た目や印象が良い人を顔採用の枠として受け入れるというわけです。
会社は社員のモチベーションを維持することも重要なこととなり、その目的を果たすために採用活動から戦略的に企業体制を整えていることを覚えておきましょう。
そもそも“顔”が重視される仕事だから
そももそ“顔”が重視される仕事の場合には顔採用を取り入れられます。顔が重視されるということは、採用する条件の1つに顔(雰囲気の良さなど)があるということですので、顔の良し悪しから判断されることがあるのです。
わかりやすい職業でいうとキャビンアテンダントやマスコミ業界(アナウンサーなど)でしょう。キャビンアテンダントやアナウンサーなどは綺麗な顔立ちの人ばかりですし、実際に多くの企業において顔の良し悪しを意識して採用しているのがほとんどです。
また顔の良さだけでなく、テレビ映りや写真映りなどを意識しているケースなどもありますので、のちほど紹介する「顔採用を取り入れる代表的な業界」を受ける際にはESに貼る証明写真の写りから意識するようにしましょう。
面接官も“人間”だから
中には意図的に顔採用を意識しているのではなく、結果として顔採用をしていたという企業もあります。これはつまり、面接官個人の感情によって合否が決まった場合には結果として顔採用をしていたことになるのです。
一言でいえば面接官も一人間ということです。あなたも人の印象を「顔」だけで判断することもあるでしょうし、好き嫌い、合う合わないから人の付き合い方を考えていくと思います。
そして面接官もあなたと一緒の人間です。あなたが人の見た目や勝手な感情から好き嫌いを判断するように面接官も「好み」「自分に合う」などといった客観的な感情から採用を判断することもあるのです。
そのため、企業側が顔採用をしているつもりでなくても結果として顔などで判断されるという場合もあることを覚えておきましょう。
顔採用を取り入れている代表的な業界
顔採用は顔だけではないものの、採用基準の中で「顔」が含まれる業界があるのも確かです。そしてそんな具体的な業界については下記のとおりです。
【航空業界】
先ほども少しお話ししましたが、キャビンアテンダントなどが属する航空業界は顔採用を取り入れる傾向にあります。キャビンアテンダントは“人から見られる仕事”ということもあり、採用の時点で顔を重要視されます。
企業によってはメイク指導やマナー指導などがあるほど“美”にこだわりの強い業界です。キャビンアテンダントのほかにもフロアスタッフも見た目や身だしなみがきれいない人が多いです。
【アパレル・美容業界】
アパレル業界や美容業界も顔採用を取り入れる業界の1つです。なぜなら美容を提供する人が美容に関心がなければ、満足に商品やサービスを提供することができないからです。
「あの人のようになりたい」と憧れられる存在でないといけない業界ということから、採用の時点で容姿や美に対する熱意などをチェックされます。
【マスコミ業界】
アナウンサーを中心としたマスコミ業界も顔採用を取り入れる業界の1つです。アナウンサーはニュースや時事問題などの難しいものから、バラエティー番組など幅広く出演していることから親しみやすさだけでなく、外見の良悪も重要視されます。
実際、大学のミスコン出身のアナウンサーも多いことから、どのテレビ局においても容姿や身だしなみなどは重要視されます。
【広告業界】
広告業界も顔採用が多い業界として有名です。とくに「広告代理店」ではクライアントがいてこそ成り立つ仕事でもあるため、いかにクライアントを増やせるかが勝負となります。
そのため、クライアント獲得のためにお客さんから印象を良く見せることを目的に、美人やイケメンを採用する傾向があります。美人やイケメンは見た目がいいだけでなく、自信があることから積極的で、コミュニケーション能力が高いため、直接お客さんと関わる仕事では強いのです。
【受付】
業界とは異なりますが、受付という職種も顔採用を取り入れている傾向にあります。受け付けは社外の人と一番初めに対応する人ですので、会社の第一印象を良くするためにも顔のいい人を採用しようとする傾向にあるのです。
もちろん顔だけではなく、コミュニケーション能力を兼ね備えている、所作が美しい、礼儀正しいなども求められるので覚えておきましょう。
業界内のすべての企業が顔採用を取り入れているわけではありませんが、中には顔採用をする企業もありますので、これらの業界を受ける際には覚えておくと良いでしょう。
顔顔採用に負けないための対策法
「正直、顔に自信がない・・・」「アパレルを志望しているけど受かるか心配」という人や、「顔以外で自分をアピールしたい!」という人のために、顔採用に負けないための秘訣をご紹介します。
美意識を上げる
まずは美意識を上げるように努力しましょう。多くの美人やイケメンも努力した結果、外見がよくなったのです。何もしないままでは当然、美人やイケメンにはなれません。
しかし、顔は生まれ持ったもののため、スタートラインには個人差があります。しかし、だからといって整形をしろというわけではありません。自分に合った美意識の上げ方をするのです。
もし、顔に自信がないのであれば自分に合う化粧や髪形を研究しましょう。そうするだけで見た目の印象は一気に変わります。
そして明るくて積極的、そして礼儀正しさも美人やイケメンの条件に含まれます。ポジティブに笑顔で生活することを心がけましょう。
内面から美意識を上げる努力をすれば、自然と顔つきも良くなります。「どうせ私なんて・・・」と思わず、前向きに自分と向き合いましょう。
企業への熱意と自分の強みをしっかり理解する
何度もいっているように、顔だけがよくても採用されることはありません。いくら美人でも企業が求めているスキルや能力がなければ受かることはないのです。
そのため、まずは企業への熱意をしっかりと伝えましょう。「この会社で頑張りたい」という明確な理由と熱意を伝えることで、企業にとってあなたは魅力的な学生に感じます。
「美人でも自分にまったく興味がない人」と「顔はそこそこだけど自分に興味を持ってくれる人」、あなたならどっちの人とデートをしたいかを考えれば、企業への熱意の重要性が分かるでしょう。
そして次に「採用すれば企業に貢献できるよ」ということをアピールするために、自分の強みをアピールします。企業研究や自己分析から企業にとってプラスとなる強みを探しましょう。
同じスペックであれば確かに美人やイケメンが有利になる場面もありますが、「ただの美人」と「強みを持っている普通の人」では後者の方が企業側は好むのです。
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おわりに
就活において顔採用はあります。履歴書の写真で判断されることもありますし、同じスペックなら顔がいい方が選ばれてしまうのも事実です。
しかしだからといって、顔だけがよければいいというわけではありません。顔採用は顔の良し悪しだけでなく、清潔感や笑顔なども加味したうえで判断されます。
そのため「顔に自信がない・・・」という人も顔採用に屈しる必要はありません。企業への熱意や自分の強みを売り込めば十分、美人やイケメンに勝てる可能性はあるのです。
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この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。