秋採用は実は狙い目!内定を勝ち取るためのポイントとは
2023年3月16日
秋も引き続き就活を続けると聞きましたが、秋採用ならではの対策は行っていますか?春夏に比べ、募集を行っている企業自体も少ないですし、今までどおりの準備だとうまくいかない場合もありますよ。
キャリアプランナー 平崎
就活生 Aさん
えっ今までどうりの対策だとダメなんですか?準備なんてしていないや…。秋採用は今までと比べて何が違うんですか?
秋採用は春夏と比べ、エントリーから採用までの期間が短い傾向にあります。そのため、効率的に就活を進める必要があるんですよ。
キャリアプランナー 平崎
就活生 Aさん
そうなんですか、でも効率よくって難しいですよね…。ほかにも気をつけることはありますか?
そうですね…。それでは、今回は秋採用の特徴や狙い目・秋採用の企業の探し方・内定をもらうための就活法を一緒に確認していきましょう!
キャリアプランナー 平崎
目次
秋以降の就活は今までの就活と何が違うのかを知ろう
秋採用はいつから始まり、春夏の就活とどのように違うのか解説します。
秋採用は9月から始まる
企業によっても考え方が違うので明確な区分があるわけではありませんが、秋採用とはおおむね9月~11月の期間に行われる採用試験のことです。
秋採用を行っている企業には、春夏の内定者から辞退された企業が2次募集を行うケース、海外留学などのため9月に卒業する学生や公務員試験に落ちた学生を狙って、あえて秋に採用を行うケースなどがあります。
企業がこの期間に採用を行っている理由は様々ですが、共通しているのはスピーディーに内定者を決定したいということです。
12月以降に行われる冬採用というものもありますが、遅くなるほど優秀な学生は減ってきますし、なるべく早い段階で来年度の新入社員を確定し、その次の年度の採用に向けて動きだしたいというのが企業の本音です。
また、選考人数が少ないので選考スケジュールを組みやすいということもあり、エントリーから内定が出るまでの期間は平均3週間~1か月と、春夏に比べ短くなっています。
選考の結果が出るまでの時間や、結果が知らされてから次の選考が行われるまでの時間が短いので、就活の要点を押さえ、スピードに乗り遅れないようにしましょう。
秋採用は今までの就活とは何が違う?
秋採用では、春夏に比べ募集される採用人数が少ない傾向にあり、また夏までに採用活動を終了する企業もあるため、秋には募集を行っている企業数自体が少なくなります。
秋採用を行う企業でも、春夏の内定辞退者の補充など、採用予定人数が春夏の募集に比べて少ない場合がほとんどです。
また、海外留学から戻ってきた語学堪能な学生や、公務員試験を目指している優秀な学生との競合になります。 大企業や有名企業の秋採用の選考では、春夏に比べさらに厳しい戦いになるということも意識しておきましょう。
秋の就活に対して不安がある場合は、キャリアカウンセラーへの相談をオススメします。改めて、自分の強みや経験を見直すことで、秋の就活をスムーズに進められるでしょう。まわりに頼ることも、就活ではとても大切です。「就活相談サポート」では、実際にプロへ相談ができるので、誰に相談すれば良いのか分からないなら、ぜひ参加してみてください。
秋まで就活をしている人の共通点や悩みとは?
秋まで就活をしている人には、どのような共通点があるのか解説します。
秋まで就活を続けている人は?
公務員試験に落ちた人や、海外留学などの事情で9月に卒業する人以外にも、秋まで就活を続けている事情は色々あります。 体育会系や理系の学生で、部活や研究の都合から春夏の就活がほとんどできず、秋まで内定が取れていない人もいます。
また、春夏の就活で内定をもらったけれど、もっと自分に合う企業があるのではないかと探し続けている人もいます。
中には、内定先のインターンシップに参加しているうちに、やっぱり向いていないかもしれないと就職先を見直したくなる人も、毎年一定数でてきます。
もし、そのどれにも当てはまらないけれど内定が取れていないという人は、これまでの就活を振り返り、見直す必要があります。
秋まで就活を続ける人には共通の欠点がある!
キャリアカウンセラーとして就活生の相談に乗っていると、公務員試験や留学などで秋から就活を始める学生は別として、春から就活しているのになかなか内定を取れず秋まで続ける学生には、以下のような共通点があることが分かります。
- 目線が高すぎて内定がない(もしくは、内定はあるがもっといい企業を探している)
- 希望条件に固執していて柔軟性がない
- 人からアドバイスされるのが嫌で頑固すぎる
- 自分が評価される企業をわかっていない
思い当たることはありませんか?
どの理由であれ、自分の適性を理解できておらず、1つの考えに固執している人が秋まで就活をしているといえます。 就活におけるこれまでの姿勢を見つめ直し、秋採用の選考に役立てましょう!
秋まで就活をしている人は様々だが悩みは同じ!
なかなか納得のいく企業から内定をもらえず秋まで就活を続けていると、「秋採用を行う企業がどれぐらいあるのか」「微妙な会社しかないんじゃないか」と不安になりますよね。
就職浪人すべきではないかと悩んでいる人も、中にはいるかもしれません。でも、そんなに悲観的にならなくてもいいんです!
確かに春夏に比べ募集される人数の全体数は少なくなりますが、秋採用を行う企業にも優良な企業はありますし、しっかりと自分にあった企業から内定を獲得することも可能です。その理由を、これから説明していきます。
秋採用は実は狙い目!秋採用を行う企業の本音を探ろう
企業が秋採用を行う理由、企業の本音を解説します。
なぜ企業は秋まで採用活動を行っているのか
企業が秋採用を行う理由には、様々なものがあります。
たとえば急成長中の中堅企業では、採用人数が多いために採用活動が長引いてしまったり、大企業に春夏採用の内定者を奪われ、急遽採用活動を再開するケースなどもあります。
また公務員試験に通らなかった学生層を狙って、春夏の採用枠とは別に、秋採用の枠を残している優良企業も少なくありません。
携帯電話販売や介護福祉の分野では、日本経団連の解禁に合わせて一斉に採用活動を行う大企業と競合するのを避け、短期間で効率よく採用できるという理由から、あえて秋から採用活動を始める企業もあります。
前述のように秋採用は短期決戦ですので、企業研究をしっかり行い、狙いを絞って効率よくエントリーしていきましょう。
秋採用は実は狙い目!
「秋採用は厳しい」とよく聞きますが、厳しいばかりではありません。かえって、秋採用は「狙い目」なんです。
なぜなら秋に採用活動を行っている企業は、できるだけ早い段階で内定者を決定し、冬まで持ち越したくないと思っているからです。ですから秋の選考では、春夏の選考時に比べて合格ラインのハードルを下げる傾向があります。
たとえば、春夏の選考では受からなかったとしても、企業が求めているスキルを兼ね備えていれば秋採用では内定がもらえることがあります。つまり、これまでなら100点満点の学生にしか内定を出さなかったところを、80点でも内定を出すということです。
また理系の学生しか求めていなかったところが、研究職でなければ文系でもよいという条件になったり、有名大学でなくてもよいということになったりするのです。
ただしハードルが下がるといっても、企業が求めるスキルや人物像自体が違うものに変わるわけではありません。
そもそも、その企業の求める要素を持っていなければ内定をもらえるはずもないので、自分に合った企業を見極めることが重要です。
募集人数自体も少ないので楽観視はできませんが、それができればそう悲観的になることもありません。しっかり対策して、秋の就活を戦いましょう!
もし、自分に合う企業がわからなくなった場合は、キャリアプランナーやまわりの人に相談してください。「就活相談サポート」で、プロへ相談するのもオススメです。就活を続けていると、自分の気持ちが分からなくなる場合もあります。一人で抱え込まないよう、上手にまわりを頼りながら、内定を勝ち取りましょう。
人事担当が教える!秋採用のマストな対策法とは
秋採用で内定を勝ち取るための対策について解説します。
秋採用で内定を勝ち取るポイントは現実を知ること
秋採用で内定を勝ち取るためにまず必要なことは、これまでの就活を見直し、反省点をもとにして欠点を改善することです。
大企業ばかり狙っていたり、求められるスキルを持ち合わせていないのに挑戦を続けていても先へ進むことはできません。
自分の現状、現実を理解し、今の自分が持っている強みの中でチャレンジできる企業を探しましょう。また前述のように、秋採用の選考は短期決戦です。
1社ずつダラダラ受けている時間も、やみくもに選考を受けまくる時間もありません。 現実的に内定の可能性のある企業で、受かれば就職してもよいと思える企業の選考を複数、同時進行で進めるようにしてください。
集中して就活を行うことで、効率よく内定を勝ち取っていきましょう。
企業に合った人物像に近づくのが内定への近道
企業の求める人物像に近づくことが、内定への近道です。なぜなら、秋採用では春夏より合格ラインのハードルが下がるといっても、企業が求めるスキルや人物像自体が変わるわけではないからです。
わかりやすくいえば、語学堪能な学生を求めている企業がTOEICの合格点数を下げることはあっても、日常会話レベルの英語しか話せない学生を採用することはないということです。
そのため、求めている人物像に自分が近づきやすい企業を選ぶことが重要だと言うことです。 これまでの就活がうまくいかなかったのは、企業が求める人物像と自分自身がマッチしていなかったのかもしれません。
企業が求める人物像を探るために、もう一度企業研究をやり直しましょう。それとともに自己分析をやり直して、自分はその企業に合った人物かどうか、何が足りないのか分析し、足りないものを補う努力をしましょう。
“秋採用ならではの質問”に答えられるようにしよう!
秋採用の選考では、春夏にはなかった質問をされることがあるので、あらかじめ答えられるよう準備しておきましょう。
秋採用の選考で、おそらく一番に聞かれることは「今、内定を持っていますか?」という質問です。
秋採用では企業側も、自社に就職する可能性の低い学生に内定を出している余裕がありません。就活生の入社意志を推し量ろうとします。
この質問に「ある」と答えた場合には次に、「なぜ内定があるのに就活を続けているの?」と続くはずです。 「別の業種も検討したい」「より希望条件に合う企業を探したい」など、明確な理由を答えられるようにしておきましょう。
そして「ない」と答えた場合は、「今まで内定がもらえない原因は何だと思いますか?」「もし当社が内定を出さなかったらどうしますか?」と聞かれるでしょう。
学生側が「秋採用を行っている企業は微妙なのでは?」と考えるのと同様に、企業側も「秋まで就活をしている学生は微妙なのでは?」と考え、その理由を知りたいと思っていることがあります。
自己分析を行い原因を考えておくとともに、その原因を改善してきたというところまで言えるようにすることがポイントです。
また公務員試験に通らず民間企業の就職へ転向した場合は、公務員をあきらめるのか、いったん就職して翌年以降受けなおすつもりなのか問われることがあります。
企業側からしたら、一次的な「腰かけ」気分で勤務されては困るからです。きちんと就職する意志があることを説明し、熱意をアピールしましょう。
人の手を借りるのも秋採用攻略のポイント!
様々な理由で就活のスタートダッシュを決められなかった学生や、この時期になっても志望企業を絞り切れない学生には、大学の就職課やOB、プロの就職エージェントなど、周りの人の手を借りて秋採用の就活に臨むことをオススメします。
就活経験者やプロのアドバイスを聞くことで、効率よく就活を進めることができますし、自己分析や企業研究の際にも、客観的な意見を取り入れた方が効果的です。
就職エージェントなら、プロの視点で企業側の意見に基づいた的確なアドバイスをしてくれるだけでなく、秋の就活をする上での悩みや相談にも乗ってくれるでしょう。
自分に合う企業を探すことが最重要!
秋採用の企業を探す方法について解説します。
内定をもらうことではなく”自分に合った企業”と出会うのが就活のゴール!
就活を行う目的は内定を得ることでなく、自分に合った企業と出会うことです。
秋になっても納得のいく内定がないと、「何が何でもこの企業の中から内定を」と、視野が狭くなりがちですが、このような焦りはよくありません。
もちろん焦る気持ちも分かりますが、これまでの凝り固まった業界研究や企業研究に囚われるのではなく、クリアな気持ちで企業選びを考え直してみましょう。きっと自分に合った企業を見つけることができるはずです。
秋採用を行っている企業の5つの探し方
探し方1:就職ナビサイト
リクナビやマイナビなどの就職ナビサイトなら、業種や従業員数などの条件を絞って探すことができ、便利です。 しかしこうしたナビサイトでは秋採用企業の記載が少ないので、検索にヒットする企業がかなり限定されます。
探し方2:大学の就職課
就職課(キャリアセンター)は大学内にあるので比較的利用しやすく、相談しやすいのがメリットです。 ただし春夏と違い、大学を指定して募集する企業は圧倒的に減るので、自分の希望するような企業に出会える確率は低くなります。
探し方3:内定直結イベント
採用意欲の高い企業が集まるので内定はもらいやすいですが、どのような企業が集まるのか分からないので、自分の希望するような企業に出会える確率は低くなります。
探し方4:秋採用専用サイト
秋採用の企業に限定して掲載しているので効率よく探すことができますが、自分にあった企業が掲載されているかどうかは運次第です。
探し方5:就職エージェント
専任のキャリアプランナーが、あなたの希望条件や適正に合った企業を紹介してくれるサービスを就職エージェントといいます。企業紹介だけでなく、履歴書の添削や、面接などの選考サポートもすべて無料で行ってくれます。ただ、キャリアプランナーとの相性が悪いことが稀にあります。
秋採用では自分に合う企業探しも人の手を借りよう!
上記のように秋採用の企業探しの方法は色々ありますが、やはり就職エージェントを頼るのが、最も効率的で賢いやり方と言えるでしょう。
数少ない秋採用の企業の中から自分に合った企業を見つけ出すことは、学生一人の努力だけではなかなか難しいことです。
容易に見つからないと、気持ちの上でも焦って追い詰められていきますし、投げやりになったり、マイナス思考に陥りがちです。
そんな時、プロのエージェントが相談に乗ってくれれば心強いですし、豊富な企業情報と客観的な視点を駆使して、学生一人ひとりに合った企業を探し出してくれます。
また、自己分析の手助けや就活全般に関する現実的なアドバイスを受けられるとともに、なぜ就活がうまくいかないのか、改善すべきポイントも具体的に指摘してくれるはずです。
内定がもらえない原因がわからない、民間に切り替えるで就活のやり方がわからない、他の人よりも遅れを取っているので不安という人は積極的にエージェントを活用してみましょう。きっとあなたのことを助けてくれるはずです。
まとめ
周りの人たちが就活を終わらせている中で就活をしていると、とても不安な気持ちになりますよね。 希望するような企業がなかなか見つからなかったり、1社も内定をもらえていなかったりすればなおさらです。
自分一人で頑張らないで、困ったときはプロの手助けを求めましょう。秋採用の選考に、きっと強力な後押しをしてくれます!
また、「なかなか秋就活がうまくいかない」場合はぜひキャリchを頼ってください。キャリchが開催するイベント「再就活サポート」では、プロ目線から的確なアドバイスをし、必ず満足の行く企業へ導きます。本気で内定を狙う人のためのイベントです。ぜひご参加ください。
再就活サポートに参加しよう!
この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。