就活で「嘘」をつくと内定にも影響がでる!?嘘がもたらすリスクとは
2023年3月15日
なんだか暗い顔をしてますね。何か悩んでますか?
キャリアプランナー 岡田
就活生 Aさん
それが……友達は続々と就活を終えてるのに、自分はまだ内定がもらえてないので焦ってるんです。嘘をついてでも、自分を良く見せた方が内定はもらえるんでしょうか?
内定を焦るせいで「バレなきゃいいんじゃないか?」と思ってしまう気持ちもわかりますが、就活でついた嘘は案外簡単にバレますよ。オススメできないですね。
キャリアプランナー 岡田
就活生 Aさん
ホントですか?でも内定は欲しいしなぁ……。
実は就活で嘘をつくと、バレる以外にもっと重大なデメリットもあるんですよ。今回は、就活で嘘をつくことによるリスクやデメリット、嘘をつかずに就活に挑むための対策を紹介しますね。
キャリアプランナー 岡田
目次
就活で嘘をついてもいいの?
言うまでもありませんが、就活に限らず、嘘をつくのはもちろんいけないことです。
それは分かっていても、就活がなかなかうまくいかないと自信を無くし、「自分を偽らなければ内定をもらえないのでは」「みんなバレない程度に嘘をついているはず」などと考えてしまうこともあるでしょう。
しかし、「バレなければ大丈夫」などと安易な気持ちで嘘をついてしまうと、後で後悔することになりかねません。
ついた嘘がバレてしまうのではないかと就活中もずっと不安ですし、内定後に嘘がバレた場合は内定取り消しや、入社後でも場合によっては懲戒解雇の恐れがあります。
また、もし就活中についた嘘の部分を評価されて採用された場合、入社後持ってもいない能力を期待され、その嘘がバレるのにさほど時間はかからないでしょう。
もし就活で嘘をつくのであれば、「事実を少し盛る」方がまだマシです。全く事実無根の話をすると、面接で深堀された際にボロが出やすいですが、自分が経験したことを少し誇張する程度ならボロが出にくいので疑われることは少なく、嘘をつくよりはマシだといえます。
しかし、入社後にその盛った話を活かしきれないのであれば、それは結果として「嘘」ということになるので注意してください。
入社までに盛った話を実現化できるのかなどを考えた上で、話を盛るのか検討しましょう。
就活で嘘をついてはいけない理由
就活に限らず、どんな場面でも嘘はいつかバレる恐れがあります。前述のように、選考を突破したとしても2次3次と進む中で嘘をつき続けることは難しいですし、仮に面接官に嘘をつき通して内定を勝ち取り入社できても、それで終わりではありません。
面接でありもしない経験を語れば、できもしない能力を期待され、入社後、自分の首を絞めることになるでしょう。
また面接と違い、配属先での言動は一時しのぎでは済まされません。配属先の上司は常に新入社員を見ているので、いずれ嘘がバレることは目に見えています。
また、就活で嘘をつくと本当の自分を評価されません。嘘の経歴を話して高い評価を得られたとしても、それは「あなた」ではない架空の人物です。
入社後、採用した人材が求める人物像とかけ離れていたら、本人の努力とは関係なく、「あなた」に対する評価は非常に低いものとなってしまうでしょう。
周囲から「できないヤツ」「使えないヤツ」と思われて、頑張っても評価を得られない職場で働くことは、精神的にとてもつらいことです。
正しい情報を伝えなければ入社後にミスマッチが起こり、企業側、学生側、双方にとって残念な結果を招きかねません。嘘で自分を首をしめないためにも、就活で嘘をつくのはやめましょう。
就活で嘘をつく3つのリスク
就活で嘘をつくと様々なリスクが起こりかねません。人として信用されないだけでなく最悪の場合、内定の取り消しなどもありえます。
具体的に就活で嘘をつくとどのようなリスクがあるのか、解説していきます。
リスク1:入社前に嘘が発覚した場合は「内定取り消し」
内定後、入社前に嘘が発覚した場合は、「内定取り消し」となる可能性があります。もちろん、嘘が発覚したからと言って必ずしも内定取り消しになるとは限りませんし、嘘をついた学生の内定を取り消すかどうかはケースバイケースであり、それぞれの企業の判断です。
しかし企業によっては、どのような嘘をついたかに関わらず、嘘をつく行為そのものが信用できないという理由で内定を取り消す企業もあります。
また、嘘の大小によっては実際の業務に支障がなければ多めに見てくれるという企業もありますが、「嘘をついた人物」という評価はぬぐえないでしょう。たとえ希望の企業に入社できても、働きにくい環境になってしまうことは間違いありません。
リスク2:入社後に嘘が発覚した場合は「懲戒解雇」
就活中についた嘘が入社後に発覚した場合は、最悪の場合「懲戒解雇」となる可能性があります。
「懲戒解雇」とは、社内の秩序を著しく乱した労働者に対するペナルティとして行う解雇のことで、企業が労働者に行うペナルティの中で最も重い処分と言えます。
労働者が企業を退職した時、雇用保険などの手続きのため、自主退職や整理解雇などの退職理由は記録に残りますし離職票にも記載されます。
懲戒解雇をされると社会的な信用を失うことになるので、再就職に大きな影響を与えるでしょう。
懲戒解雇は退職後の人生にも影響を与えてしまう重大なペナルティなので、温情として手続き上は「普通解雇」や「自主退職」の形をとる「諭旨解雇」という処分を取る場合もあります。
そんな危険なリスクを冒して嘘をつかなくても、就活エージェントに頼れば今よりずっと簡単に内定が獲得できますよ。
キャリchでは、あなたのように嘘をつきたくなるほど就活に悩みを抱えている学生を支援しています。短期間での内定獲得を支援するイベント「スピード内定サポート」もありますので、ぜひ活用してください。
リスク3:「減給」や「降格」
嘘の発覚で懲戒解雇や諭旨解雇は免れたとしても、減給や降格といった軽い処分を受ける可能性は大いにあります。
たとえ嘘の発覚が入社からかなり月日が経っていたとしても、処罰するに等しい嘘をついていた場合には、こういった処分を受けることがあります。
減給や降格の度合いは嘘の大小や企業の考え方にもよりますが、社内で懲戒処分を受けたという事実は消えません。
経済的なマイナスもさることながら、処罰理由なども社内中に知れ渡るので、職場で恥ずかしい思いをすることは避けられないでしょう。
就活で嘘をつく3つのデメリット
嘘をつくことで内定の取り消しや解雇など、入社に関するリスクだけでなく、自分にとっても多くのデメリットが発生してしまいます。
どのようなデメリットが発生するのか、解説していきます。
デメリット1:嘘がバレた時に信用をなくす
入社後に就活中の嘘がバレた場合、たとえ解雇や処分を免れたとしても、社内での信用を大きく損なうことになるでしょう。
入社の際に嘘をついた→不正入社→不正を働く信用できない人物というイメージを持たれてしまうのです。
部署によっては重要な案件を任せてもらえなくなる可能性もありますし、上司の推薦をもらえないために出世の道も閉ざされてしまうかもしれません。
一度失った信用を取り戻すことは簡単ではないので、社内に残れても働きにくくなることは目に見えています。
デメリット2:嘘をついてしまった罪悪感が消えない
嘘をついて内定をもらえたとしても、嘘をついてしまった罪悪感やうしろめたさがあるので、内定を素直に喜ぶことができないでしょう。
いつ嘘がバレるか、入社前も入社してからも、ずっと怯えながら生活しなくてはならなくなります。
日常生活で親や先生につく小さな嘘と違って、就活で嘘をつくということは、面接官を通して企業を騙す行為です。相手を騙してまで内定を獲得するべきか、いま一度よく考えましょう。
そんな不誠実な就活で入社後も怯えるくらいなら、いっそ就活エージェントに頼って就活してみませんか?就活エージェントに頼れば、企業紹介や選考対策を通して、誠実な就活スタイルを保ったまま内定を獲得できるよう支援してくれます。
キャリchでも、早く就活を終わらせたい学生をサポートするイベント「スピード内定サポート」を開催しています。嘘をつきたくなるほど早く内定が欲しい就活生は、ぜひ活用してください。
デメリット3:会社とマッチングしない
就活で嘘をついてしまうと、入社した企業とマッチングしないことが考えられます。なぜなら1つ嘘をつくと、それを隠すための嘘がいくつも必要になるからです。
実際の経歴とは違う、企業に合わせた経歴を作り上げても、長い企業人生の中でずっと架空の人物像を演じ続けることは至難の業です。
嘘の自分と本当の自分にギャップが生じることで、本来する必要のない我慢や努力を強いられ、入社後のミスマッチにつながる可能性が高くなります。
就活で嘘がバレる原因
ここまで就活で嘘をつくリスクやデメリットについて解説してきましたが、そうはいっても「バレなきゃいいんじゃないの」と思う学生もいるでしょう。
しかし就活での嘘は学生が思っているより簡単にバレる可能性があるので、その原因を解説します。
提出書類を求められる
実際とは異なるバイト歴を話すなど、経歴詐称をして内定をもらった場合は、内定後の提出書類で嘘がバレる可能性があります。
税金などの手続きのために、入社の際必ず提出が必要となる年金手帳、雇用保険被保険者証、源泉徴収票、退職証明書の4つからそれまでの納税状況や勤務先が分かるので、経歴で嘘をついても簡単にバレてしまうのです。
スキル不足
面接の際にできないことをできると言ってしまったり、やってもいない経験やスキルを語ったりすると、実際に仕事を始めてから、スキル不足が原因で嘘が簡単にバレてしまいます。
言葉でスキルがあるように偽ることは簡単ですが、実践経験があるのとないのとではまるで要領が違うので、仕事の経験豊富な上司の目から見れば、嘘は一目瞭然です。
こういう場合、スキルがあるという期待をもって職場に迎えられている分、期待外れ感も大きく、大変印象が悪いので気をつけましょう。
他人が絡む要因
第三者が原因で、嘘がバレてしまうこともあります。嘘をついて話した部活のOBやアルバイト先の関係者が社内にいたりなど、「世間は狭い」とよく言いますが、まさにそういうことがあり得るのです。
また「世間は狭い」ですが、業界はもっと狭いことを忘れてはなりません。アルバイト経験、インターン経験、内定獲得など、面接で同業他社の名前を挙げた場合、嘘がバレることがあります。
なぜなら同じ業界内では、ライバル企業であっても同業者同士のコネクションを持っていて、友人知人がいることも多いからです。
安易に同業他社の名前を挙げると、嘘がバレる可能性が高いので注意しましょう。
嘘だらけの就活になる前に対策をしよう!
「何をアピールすればいいのかわからない」「ありのままの自分じゃ面接突破できない」などといった理由から、嘘を重ね「架空の完璧な自分」演じてしまい、なかなか満足に就活を進められない人も多いと思います。
しかし、「架空の完璧な自分」を演じることはリスクが多いため、このままではよくありませんし、就活も成功させることが難しくなります。
そのため、そんな「架空の完璧な自分」を打破するためにも、本当の自分を深く理解することが大切です。自分を深く知るためには自己分析や他人からの評価を参考にしましょう。
就職エージェントなら、企業の採用担当者の意見も踏まえた的確なアドバイスをしてくれますし、自己分析や面接対策も親身になって一緒に考えてれます。
また、経験豊富な就職支援のプロとして、学生一人一人に合った企業の紹介もしてくれるので、自分一人で探すより効率的に探せます。
「架空の完璧な自分」を演じなくても、自分に合った企業と出会うことができれば、就活成功のみならず、入社後も有意義な社会人生活を送ることができるでしょう。
良い企業と出会う、自分の良い部分を引き出してくれるなど、就活のお手伝いをしてくれる就活エージェントを是非活用してみましょう。
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まとめ
就活で嘘をつくのは、ハイリスクなだけでノーリターン、全くオススメできることではありません。
たとえ嘘の経歴で入社できても、その後の社会人生活が苦しくなるだけです。嘘をつくより、自己分析をやり直して、正直な自分の姿を評価してくれる企業を探しましょう。
なかなかそういう企業に巡り合えない学生は、就活のプロに手助けをお願いするのもオススメです。
再就活サポートに参加しよう!
この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。