Fラン学生必見!就活を成功させるためのポイントと提出書類の書き方を解説
2023年3月23日
就活でよく聞く「Fラン学生は不利」といった噂で悩んでいるようですね。具体的な悩みを教えてください。
キャリアプランナー 平崎
就活生 Aさん
正直、自分の通う大学はFランなので、就活が長引かないか不安です……。
確かに企業側は出身大学名を1つの採用基準としているといわれてます。高学歴の学生と競うのは不利だと考えてしまいがちですが、対策法もきちんとあるので安心してください。
キャリアプランナー 平崎
就活生 Aさん
本当ですか?Fラン学生の就活必勝法を教えてほしいです。
わかりました。ここでは「Fラン大学でも就職内定をゲットするポイント」や「書類選考に通過するための書類の書き方」を紹介していくので、一緒にみていきましょう。
キャリアプランナー 平崎
目次
Fランとはどのような学校のことなのか
Fラン大学とは、一般的に偏差値が低い大学のことです。もともとは河合塾が入試難易度をランク付けする際、偏差値35未満の大学や定員割れで合否判定ができない大学を「Fランク大学」と分類したのが始まりだといわれています。
因みにFランクのFはボーダーフリー(Border Free)のF、つまり不合格になる受験者がほとんどおらず、受ければ誰でも入れる大学という意味です。ただし現在はもっと広い意味でこのFランという言葉が使われていて、偏差値35未満に限らず、学力が低いと認識される大学全般のことをFランと呼ぶ傾向があります。
Fラン大学一覧
Fラン大学といわれている、偏差値35以下の大学を都道府県別で一覧にしました。下記の大学出身の学生は、一般的に就職が不利とされています。
北海道 |
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東北 |
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関東・甲信越 |
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首都圏 |
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北陸・東海 |
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近畿 |
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中国・四国 |
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九州・沖縄 |
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上記は、河合塾が算出した偏差値のランキングが元です。これ以外では、日東駒専以下の大学がFラン大学に認定される場合があります。
Fラン大学が就活に不利な理由
実際、Fラン大学出身の学生が就職に不利なのは事実です。ではなぜ不利なのでしょうか。ここからは、Fラン大学の学生が就職に不利な理由を解説します。
学歴フィルターで書類選考を通過できない
就職活動では、必ず書類審査があります。人気の高い大手企業では、膨大な数の履歴書やエントリーシートが届くため、1枚にかける時間は短時間になりがちです。
すべての学生のシートをじっくり読む時間はないため、企業側は出身大学名を一つの採用喜寿として設けています。Fラン大学は、その採用基準を満たしていない場合が多く書類審査を通過できないのが現状です。
企業によって、基準となる大学のレベルはさまざまですが一般的に日東駒専以上の大学を基準としている企業が多いようです。人気の高い大手企業では、MARCH以上または早慶以上のレベルを採用基準にしているといわれています。
筆記試験を突破できない
Fラン大学の学生が就職に不利な理由の二つ目は、学力の低さです。 偏差値が低い大学では、学生の勉強に対する意欲も低く学力の低下が見られます。
多くの企業では、書類選考のほかにSPIや適性検査などの筆記選考を設けています。学力の低さが目立つFラン大学の学生は、元々学力の高い大学生に比較しても筆記試験を突破できない場合が多いです。そのため、面接まで到達できない実態となっています。
提出する書類の質が悪い
Fラン大学の学生が就職に不利な理由の三つ目は、履歴書やエントリーシートの質の悪さです。
多くの学生はシートの書き方を事前に研究したり、先輩のシートを参考にしたりしてレベルアップをしてから企業に提出しています。
しかしFラン大学の学生は、学力不足も相まって履歴書やエントリーシートの書き方が分からない学生が多い傾向です。
書き方がわからないまま提出されたシートはほかの学生とも差がついてしまうため、本来書類選考に通過してもおかしくない企業で突破できない可能性があります。
履歴書やエントリーシートの書き方がわからない学生は、キャリchが開催している無料イベント「就活相談サポート」を活用してください。
就活のプロであるキャリアプランナーが、履歴書やエントリーシートの書き方を1からサポートしてくれます。あなたに合った企業の求人も紹介してくれるので、ぜひ参加してみましょう。
就活に関する情報を得にくい
Fラン大学には就活への意識が低い人が多いため、Fランの学生は周りの友人から就活に関する有力な情報を得にくく、就活で有利に動くことができません。
就活において、学生一人の集められる情報量には限りがあります。周囲から自然に入ってくる情報がなければ、情報不足になり、希望する企業の説明会のスケジュールを見逃したり、応募書類の提出が間に合わなかったりします。
その結果、就職できる企業が見つからない現状に陥ってしまうのです。
Fラン大学でも内定をもらうためのポイント
Fラン大学の学生は、偏差値や大学の知名度、学力の差から就職に不利な現状であるとわかりました。ここからは、Fラン大学に通う学生でも企業から内定をもらうポイントを解説します。
大手企業ばかり受けない
ポイントの一つ目は、大手企業だけでなく中小企業やそのほかの優良企業も視野に入れて就活をすることです。
大手企業は、学生に求めるレベルも高く多くの学生が応募するため競争率が高くなります。大手企業ばかり受けると、なかなか面接までたどり着けず内定をもらえない日々が続き、精神的にも不安定になりがちです。
応募する際は、大手企業だけでなく同じ業界の中堅となる企業や、優良企業も視野に入れて活動しましょう。
就職に有利な資格を取得を取得する
ポイントの二つ目は、就職に有利な資格を取得することです。
資格は就職活動だけでなく、転職活動やキャリアアップにもつながるので、学生のうちに取得できる資格は積極的に取得しておきましょう。下記に、取っておくと便利な資格や認定をまとめておきます。
- 実用英語英語技能検定(2級以上)
- TOEIC(650点以上のスコアが理想)
- 簿記
- ファイナンシャルプランナー
- MOS
- 宅地建築取引士(宅建士)
- 自動車運転免許
以上の資格や検定は年に数回実施されており、難易度もそれほど高くないため学生でも十分合格を目指せます。特に、簿記やファイナンシャルプランナーはお金や税金に関する資格なので、就活以外でも役に立つ場合が多いのが特徴です。
企業のインターンシップに参加して印象を残す
ポイントの三つ目は、企業が開催しているインターンシップに参加することです。
インターンシップとは、企業が開催している学生向けの就業体験プログラムです。主に大手企業が開催している場合が多く、その企業に就職する意思が強い学生が多く参加します。
インターンシップで担当者の印象に残るような成果を出せれば、自分の印象をアップさせ、採用担当者からもいい評価がもらえる可能性も高いです。
就職したい企業がインターンシップを開催している場合は積極的に参加しましょう。
エントリーシートの質を上げる
ポイントの四つ目は、エントリーシートの質の向上です。
Fラン大学出身の学生でも、エントリーシートの質が高ければ大手企業の書類選考を突破できる可能性があります。
特に、志望動機と自己アピールの項目は力を入れて書くようにしてください。シートが完成したら、学生課の就職相談窓口を活用して添削してもらうと、さらに選考通過率が上がります。
筆記試験の勉強を早い時期から始める
ポイントの五つ目は、SPIや適性検査などの筆記試験の勉強を早期に開始することです。
就職を希望する業界の企業が筆記試験を設けている場合、早期に対策をしておくとほかの大学の学生と差をつけられます。
筆記試験では、基礎的な学力があれば解ける問題がほとんどなので1日1時間の勉強で、十分な学力向上が可能です。
SPIや適性検査などの筆記試験の対策法がわからない人は、キャリchの無料イベント「就活相談サポート」を活用してください。
キャリアプランナーが1対1で、就活での悩み相談から筆記試験の基本やコツまでサポートしてくれます。zoomでのオンライン面談も可能なので、気になる人は気軽に利用してください。
書類審査に通過するためのポイント
就職活動の最初の課題である書類選考は、学生にとって最重要項目です。ここからは、書類選考に通過するためのポイントを解説します。
具体的な数字を入れて分かりやすくする
書類選考を通過するためのポイントの一つ目は、具体性のある文章を書くことです。応募書類は企業の採用担当者が目を通すため、日記のような文章では幼稚な印象をあたえてしまいます。
数字にできる場合は数字に置き換え、なるべく簡潔な文章を書くことを意識するのが大切です。
企業が求めている人材に合ったエピソードを書く
ポイントの二つ目は、企業研究に沿った内容を盛り込むことです。
募集要項には必ず、企業が求めている人材が書かれています。その人材にマッチするような強みが盛り込まれたエピソードを書くと、その企業にとって採用したい学生と評価されます。
証明写真にこだわる
ポイントの三つ目は、証明写真です。
証明写真は、学生の外見を判断するツールの一つです。街にある証明写真が撮影できる機械で撮影すると、照明の加減や表情の作り方がぎこちなくなり、印象も暗くなってしまいます。
最近では、証明写真の撮影に力を入れている写真館も多いので、ぜひプロの撮影で好印象の証明写真を用意してください。
完成度を上げて企業の内定をゲットしよう
就職が困難といわれているこの時代に、企業から内定をもらうのは貴重な体験です。新卒ステータスは、一生に一度しかもらえないので活動の質を上げて内定先をゲットしましょう。
就活エージェントなどの就活のプロに相談すれば、応募書類を添削してもらえて完成度の高い書類を提出できますし、面接の質も高めることができます。
この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。