「既卒の就活は無理」は間違い!実際の状況と成功の秘訣を大公開

 2023年7月5日

就活生 Aさん

新卒で内定をもらえず既卒で就活をすることになりました。ただ、ネットで調べていたら「既卒就活は無理!」みたいなことがたくさん書かれていて不安で…。

たしかに既卒の就活は新卒の就活と比べると難しい傾向があるのは事実です。しかし、だからといって絶対に無理という訳ではありませんよ!

キャリアアドバイザー 岡田

就活生 Aさん

本当ですか!でも、既卒での就活について全く知らなくて、正直就活が上手くいく気がしないんですよね。

その気持ちを払しょくするためにも、今回は「既卒就活は無理」を覆す就活の進め方を解説します。一緒に確認しましょう!

キャリアアドバイザー 岡田

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目次

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  1. 1.日本の企業は新卒を優先的に採用するため
  2. 2.既卒生に対するイメージに偏りがあるため
  3. 3.実務経験やスキルでは勝負しづらいため

既卒の就活が無理だと言われる3つの理由

既卒の就活が無理だと言われる3つの理由

ネットやSNSでは、既卒者として就活に取り組む人に対するネガティブな情報が多く見受けられますが、それはなぜなのでしょうか。まずは、既卒の就活が無理だと言われる3つの理由を解説します。

1.日本の企業は新卒を優先的に採用するため

既卒の就活が無理だと言われる1つ目の理由は、日本の企業が新卒を優先的に採用するためです。

日本では、新卒の学生を決まった時期にまとめて採用する「新卒一括採用」を行う企業がとても多いです。企業が新卒一括採用を行うのは、優秀な人材を早い段階で確保し自社のルールや文化を学ぶことで、将来活躍する人材を育てたいという理由があります。

一方で、既卒者を同じ時期にまとめて採用しようということを行っている企業はありません。つまり、日本の企業では既卒者は新卒と比べると優先順位が低いのです。

また、まとめて採用されることがないということは採用枠も少ないため、少ない数の採用枠を既卒者同士で奪い合わなければいけない難しさもあります。

2.既卒生に対するイメージに偏りがあるため

既卒の就活が無理だと言われる2つ目の理由は、既卒生に対するイメージに偏りがあるためです。

既卒生になった理由は人それぞれですが、偏ったイメージを持たれることが多いです。たとえば、既卒者は企業から以下のようなイメージを持たれる可能性があります。

  • 人としての問題点があるのでは
  • 働く意欲が低いのでは
  • 選考に参加しても採用には繋がらないのでは
  • 入社できても成長を見込めなのでは

こういった偏ったイメージを持つことはよくないことではあるものの、一部の既卒生の中には実際にこういったイメージに当てはまる人がいることも事実です。そのため、選考を通してネガティブなイメージを払しょくできるように努力することが必要になります。

また、後ほど詳しく解説しますが、既卒就活の面接では既卒として就活をしている理由を聞かれることが多いため、その理由もしっかりと考えておくことが必須です。

3.実務経験やスキルでは勝負しづらいため

既卒の就活が無理だと言われる3つ目の理由は、実務経験やスキルでは勝負しづらいためです。

知っている人は多いかもしれませんが、既卒の場合は新卒枠以外にも第二新卒枠や中途採用枠などに応募できます。しかし、これらの枠では実務経験や専門的なスキルが問われることが多く、社会人として働いたことがない既卒生では採用されることが難しいのです。

また、これまで社会人として働いてきた経験のある人たちと枠を奪い合うことになると、簡単に内定を獲得できません。こういった理由から、「既卒就活は無理」と言われているのです。

下記のコラムでは、既卒での就活と新卒での就活の違いについて詳しく解説しています。これから既卒での就活を始める人に役立つ内容となっているので、ぜひ読んでみてください。

既卒の就活が無理・上手くいかない人の特徴

既卒の就活が無理・上手くいかない人の特徴

さきほど解説した通り、企業の採用方法やネガティブなイメージから既卒者の就活が難しくなっている側面があります。しかし、既卒者の就活が難しい原因は、既卒者本人にもあるかもしれません。そこでここからは、既卒就活が無理・上手くいかない人の特徴を解説します。

1.自己分析が浅い

既卒の就活が無理な人・上手くいかない人の特徴の1つは、自己分析が浅いことです。自己分析は、既卒、新卒問わず就活の基礎となります。自己分析を通して、自分のやりたいことや自分に向いていることを分かったうえで就活を進めなければ、自分に合わない企業ばかりを受けることになるのです。

特に、既卒での就活の場合は新卒以上に難易度が高いため、自分とより相性がよい企業や自分の強みを活かせる企業を受けることが大切です。そのため、自己分析で自分の価値観や自分の強みなどをしっかりと把握したうえで企業を選びましょう。

また、自己分析が十分でないと面接での受け答えが上手くできなかったり、深掘り質問をされたときに上手く答えられなかったりします。繰り返し面接練習をしても上手く答えられるようにならない人は、自己分析が足りない可能性があるので、改めて自己分析に取り組んでみてください。

2.大手企業や有名企業に対するこだわりが強い

既卒の就活が無理な人の2つ目の特徴は、大手企業や有名企業に対するこだわりが強いことです。就活をするうえで企業の規模や知名度、人気度などを重視して企業を選んでいる人は多いかもしれません。しかしそのこだわりが、就活が上手くいかない原因になる可能性があります。

大手企業や有名企業は応募者の数が多いことはもちろん、優秀な学生が集まりやすいので、合格の難易度が高くなります。そのため、大手企業や有名企業へのこだわりが強すぎるあまり、中小企業やベンチャー企業を全く受けていないと、無い内定になってしまうことがあるのです。

既卒で就活をする人の中には、新卒での就活の際にも大手企業や有名企業にこだわっていた人もいるかもしれません。こだわりに明確な理由があればよいですが、そのせいで就職自体を難しくしている可能性があるので、本当にこだわる必要があるのか客観的な視点から冷静に判断することが大切です。

3.企業に求める条件が高すぎる

既卒の就活が無理な人の3つ目の特徴は、企業に求める条件が高すぎることです。せっかく一生懸命就活に取り組んでいるのだから、自分の理想の条件に合う企業に就職したいと思う人は多いでしょう。もちろん、自分が理想とする条件を求めて就活を進めることはとても大切です。

しかし、その条件が高すぎるとなかなか就職したいと思える企業が見つからず、就職先が決まらなくなるかもしれません。たとえば、新卒で月給35万円以上、家賃補助が3万円以上、年間休日130日以上など。自分の理想が高いかどうかわからない人は、まず新卒での雇用条件の相場について調べてみることがオススメです。

また、1つ1つの求める条件が高くなかったとしても理想とする条件がたくさんあり、それにすべて当てはまる企業を探すのも難しいです。そのため、自分が絶対に譲れない条件を優先し、折れることができそうな部分は一旦保留にして就職先を探してみるようにしてみてください。

4.ネットやSNS等の情報に惑わされている

ネットやSNS等の情報に惑わされて、既卒での就活が上手くいかなくなる人もいます。既卒での就活に関するネットやSNSの情報は、ネガティブなものが多いです。特に、既卒での就活を経験したブログやSNS等を見ると、投稿者が経験したと思われる厳しい現実が書かれています。

情報収集のためにネットで調べることは大切です。しかし、ネガティブな情報ばかりを見ると就活をする気になれなかったり、就職できないかもと落ち込んでしまったりするかもしれません。また、情報の中には誇張されて書かれているものやストレスを発散するために嘘を書いているものもあります。

真偽を確かめられない情報に惑わされていると、大切なチャンスを逃したり、誤った決断をしたりする可能性があります。そのため、就活中はネットやSNSとは適度な距離を保って付き合うようにしましょう。

5.無計画にたくさんの企業にエントリーしている

既卒就活は新卒以上に難易度が高いため、ある程度たくさんの企業にエントリーすることが大切です。しかし、無計画にエントリーをすると、逆効果になることがあります。

計画を立てずにたくさんの企業にエントリーをすると、毎日いくつもの選考に参加しなくてはいけなくなってしまい、十分な選考対策ができなくなります。その結果、選考をこなすだけになり合格をつかむことが難しくなるのはもちろん、内定にも繋がりにくくなるのです。

ここまで既卒就活が上手くいかない人の特徴を紹介してきましたが、自分がどれに当てはまるのかがわからない人もいるでしょう。「就活相談サポート」では、就活のプロであるキャリアアドバイザーに様々なことを相談できるので、ぜひ利用してみてください。

既卒の就活は厳しいが無理じゃない!既卒就活の実状

既卒の就活は厳しいが無理じゃない!既卒就活の実状

ここまでは、既卒者として就活に取り組むことの難しさについて伝えてきました。しかし、だからといって既卒者は絶対に就職できないわけではありません。そこでここからは、既卒者の就活を取り巻く実状を解説します。

大学卒業後3年間は新卒枠で応募できる

既卒になっても、大学卒業後3年間は新卒枠で応募できます。「既卒=新卒枠には応募できない」と思っている就活生もいるかもしれませんが、その考えは間違いです。

そもそも既卒者とは、学校卒業時に就職先が決まっておらず就活をしている人のことを指す言葉で、卒業後の年数に関する具体的な定義はありません。厚生労働省が発表した「青少年の雇用機会の確保等に関して 事業主が適切に対処するための指針」では、学校卒業後3年未満の人は新卒枠に応募できるようにするよう定められています。

ただし、実際の応募条件を設定するのは企業なので、全ての企業が既卒者を募集の対象としているわけではないのが実状です。また、表向きは既卒が応募可能な条件であっても、本当に選考対象としているのか、積極的に採用するつもりがあるのかは、別の話になります。

実際に既卒も応募可能な企業は約70%

厚生労働省が発表した「今後の若年者雇用に関する研究会報告書」によると、新卒の採用枠で既卒が応募不可だった企業は全体の約30%でした。つまり既卒者も新卒の採用枠で応募を受け付けている企業は、全体の約70%ということになります。

採用に至った
(%)
採用に至らなかった
(%)
応募不可だった
(%)
不明
(%)
平成27年(2015年) 37 33 30 0
平成28年(2016年) 36 33 31 0
平成29年(2017年) 36 37 27 0
平成30年(2018年) 32 36 30 2
令和元年(2019年) 31 38 29 1
新規学卒者採用枠での既卒者の応募受付状況
(データ出典:厚生労働省「今後の若年者雇用に関する研究会報告書」)

ただし、このデータからもわかる通り、応募は可能であっても採用に至る企業は全体の約30%しかありません。それとほぼ同数の企業が、既卒の応募を受け付けながら、1人の採用にも至っていないのです。

そこから考えると、新卒に比べて既卒での就活が厳しいことは確かでしょう。しかし約30%の企業は既卒を採用している実績があるのですから、「既卒だから就活は無理」などと悲観する必要はないです。この30%の中に入るために、企業選びの方法や選考対策を工夫しましょう。

「既卒就活は無理」を覆す就活の進め方

「既卒就活は無理」を覆す就活の進め方

「既卒の就活は無理」と感じている人の多くは、就活の進め方を知らなかったり間違った取り組み方をしていたりするのかもしれません。そこでここからは、「既卒就活は無理」を覆す就活の進め方について詳しく解説します。

1.既卒の就活に関する情報を集める

既卒者がはじめに取り組むべきことは、既卒の就活に関する情報を集めることです。

新卒での就活と既卒での就活では異なる部分が多いため、新卒就活の知識だけで進めるのは危険です。そのため、既卒としての就活を始める第一段階として、既卒の就活に関する情報を集める必要があります。

  • 既卒就活の難しさ
  • 既卒就活の進め方
  • 既卒も積極的に採用している企業の求人
  • 既卒就活で行うべき選考対策
  • 既卒就活で使えるサービス

上記の内容は知っておくべき情報のごく一部ですが、こういった情報を知っているかどうかで就活の結果が大きく左右されます。ネットやSNSなどで情報を集めることはもちろん、既卒就活を経験した人から話を聞いて、自分の就活で役立てられる情報を積極的に集めてみてください。

また、求人上は既卒も応募可能でも、実際には採用実績がなく採用に消極的な企業も少なくありません。そのため、新卒の就活と同じような求人の探し方ではなく、求人の探し方を工夫する必要があります。

2.新卒での就活を振り返る

既卒の就活に関する情報を集めたら、次は新卒での就活を振り返ってください。

既卒での就活の最も大きな強みといっても過言ではないのが、新卒ですでに一度就活を経験していることです。前述の通り、新卒での経験が全て役立つとは限りませんが、全く何も知らない状態で進めるのと比べると有利になります。

そして、より新卒就活の経験を役立てるには、きちんと振り返ることが重要です。特に、新卒就活の反省点やよくなかった部分はしっかりと明確にして、既卒での就活に繋げられるようにしましょう。

  • 新卒就活の反省点は?
  • 自分に足りなかったと感じる部分は?
  • もう一度やり直せるとしたらどこを改善する?
  • 既卒就活でも活かせるよかった部分は?

新卒での就活の振り返りをしようと思っても難しいと感じる人は、上記の問いを参考にしてみてください。新卒での就活を思い出しながら、これらの問いの答えを考えることで、自分自身の就活について振り返ることができるでしょう。

また、振り返りをする際はネガティブな部分ばかりを思い出すのではなく、よかった部分や次に活かせそうな学びにも注目することがオススメです。自分の自信になることはもちろん、既卒就活でのヒントになります。

3.改めて自己分析をやり直す

新卒での就活を振り返れたら、改めて自己分析に取り組みましょう。

新卒での就活で自己分析をしていたとしても、既卒での就活に切り替わるタイミングで改めて自己分析に取り組む必要があります。既卒の就活が上手くいかない人の中でも解説した通り、自己分析が浅いと内定獲得が遠のいてしまうからです。

自己分析をしようと思っていても1人では限界を感じる人は、自己分析に役立つツールやサービスを使ってみてください。

  • 自己分析ツール
  • 性格診断
  • 適職診断
  • 自己分析セミナー

自己分析ツールにはたくさんの種類があり、代表的なものでいうとライフチャートやモチベーショングラフなどがあります。こういったツールは、手順通りに書き埋めていくだけで自己分析が深まっていきます。

性格診断と適職診断は、ネットで利用できる診断ツールです。1回10分程度でいくつかの質問に回答することによって、自分の特性や考え方がわかります。

自己分析を人から学びたい人は、企業が行う自己分析セミナーに参加するのがオススメです。自己分析セミナーに参加すれば、自己分析のやり方を学べるのはもちろん、自己分析を進めるためのサポートなどを受けられます。

4.幅広く業界・職種について学び直す

自己分析の次は、幅広く業界や職種について学び直しましょう。

新卒での就活の際に、業界や職種をある程度絞り、既卒就活でもその方針のまま進めようと考えている人は多いかもしれません。しかし、自己分析を改めて行うように業界や職種も調べ直しておくことがオススメです。

新卒での就活の際には見つけられなかった業界や職種が見つかり、興味を持てるかもしれません。また、自己分析を改めて行ったことで、志望する業界や職種を変えたいと思うようになる可能性もあります。

さらに、既卒での就活では企業との相性の高さをアピールする必要があり、その前提として業界や職種に対する理解の深さが求められます。そのため、これまでの知識だけでは満足せずに学び直すことが大切なのです。

業界や職種について学び直す際はネットや書籍などでの情報収集が最も手軽です。しかし、実際に働いている人たちの声を聞いた方が、よりリアルな情報を知ることができ理解が深まるため、時間に余裕がある人はOBOG訪問や座談会に参加してみてください。

5.自己PR・ガクチカ・志望動機を丁寧に考える

自己分析や業界研究、職種理解が一段落したら、自己PR・ガクチカ・志望動機を丁寧に考えましょう。既卒での就活では自分と企業との相性のよさをしっかりとアピールすることがとても重要になります。

そして、相性のよさをアピールできるのは、ESや面接などの機会です。そのため、それらの機会で主要な質問となる自己PRとガクチカ、志望動機については丁寧に時間をかけて考えておくようにしましょう。

ただし、これらは自己分析や業界研究、企業分析などをしっかりと行えていなければ考えることは難しいため、まずは基礎を固めることが大切です。また、自分なりに考えられていると思っていたとしても、相手に伝わりやすいか、誰が聞いても理解できる内容かは分かりません。

そのため、自分で考えた回答内容は自己満足で終わらず、第三者の目線を意識してブラッシュアップしてください。また、実際に第三者にフィードバックをもらえるとより質の高い回答を用意できるでしょう。

自分のことを上手くアピールできず悩んでいる人は、下記の対策資料を参考にしてください。好印象・高評価につながる自己PRの作成方法を解説しています。

6.選考対策に時間をかける

既卒の就活では、選考対策に時間をかけることも重要です。

既卒者は大学に通う必要がないため、新卒と比べると多くの時間を就活に使えます。その分、多くの時間を選考対策に使いましょう。選考本番で本来の力を発揮できるか、合格や内定を獲得できるかは、選考対策にかかっています。

特に、面接対策は時間をかけて行うことが重要です。面接に慣れているかどうかで、自然な受け答えができるか、深掘り質問に的確に答えられるかなど、様々な部分に影響します。また、回答内容だけでなく相手が聞き取りやすい話し方ができてるかについても、練習回数や質に左右されるのです。

しかし、1人で行う面接練習だけでは面接本番で発揮できる力を身につけにくいです。そのため、就活仲間を作って練習したり面接対策の就活セミナーに積極的に参加したりするなど、色々な人と面接練習に取り組みましょう。

キャリチャンの就活支援サービス「面接サポート」では、プロのキャリアアドバイザーとマンツーマンで面接練習ができます。面接が苦手な人やなぜか合格できない人は、ぜひ一度利用してみてください。

7.計画的にできるだけ多くの企業にエントリーする

一通り選考対策ができたら、計画的にできるだけ多くの企業にエントリーしていきましょう。既卒就活が上手くいかない人の特徴でも解説した通り、無計画にエントリーをすると逆効果になる可能性が高まります。

具体的には、一度にたくさんエントリーするのではなく、同時進行する持ち駒は8~10社程度にしておくとよいです。このくらいの数であれば、全ての企業で書類選考に通って面接を受けることになったとしても、十分に対策をしたうえで面接に挑めるでしょう。

そして、不合格になる企業が出てきたら、その分のエントリー数を追加していきます。そうすることで、同じ時期に選考を進める企業数が増えないので、選考対策に時間をかけられないという状況にならずに済むのです。

ただし、アルバイトをしている人や何らかの予定がある人など就活以外の予定がある人は、自分のスケジュールと相談しながらエントリーする企業数を考えるようにしましょう。

8.1社1社丁寧に選考を受けていく

既卒での就活では、たくさんの企業の選考を受ける人が多いと思いますが、1社1社丁寧に選考を受けていくことがとても大切です。

選考を単にこなすだけになっていると、その姿勢は企業にも伝わってしまう可能性が高く、ネガティブな印象を与えることになるかもしれません。また、どの企業でも同じようなガクチカや自己PRを話していると、中途半端にしか印象に残らなくなるため、非常にもったいないです。

そのため、選考前に行う事前準備や選考対策も1社1社丁寧に行い、選考本番でも丁寧に企業と向き合うようにしましょう。

また、選考を受けることに必死になっていると、マナーや身だしなみが疎かになりやすいです。マナーや身だしなみは社会人としてできていて当然の部分なので、常に見られていることを意識しましょう。

ほかにも、選考を受けた後も丁寧に振り返りをすることで、次の面接や他社の面接に活かせる学びや気づきを得られることもあります。

「既卒就活は無理」と思う人に知ってほしい成功の秘訣

「既卒就活は無理」と思う人に知ってほしい成功の秘訣

ここからは、さきほど解説した「既卒就活は無理」を覆す就活の進め方に加えて知っておきたい成功の秘訣を解説します。就活に一生懸命取り組んでいるものの結果が出ない人やいち早く結果を出したい人はぜひこれから解説する方法を実践してみてください。

1日でも早く動き出す

既卒で就活を行う場合、1日も早く動き出し、経歴の中にできる限り空白期間を作らないことが大切です。空白期間とは、大学卒業後から就職するまでの「働いていない期間」のことを指します。

この期間が長くなれば長くなる程、企業から「働く意思がないのかも」「就職しても働き続けられないかも」などと、ネガティブなイメージを持たれることに繋がります。また、面接でも空白期間はどのように過ごしていたのかを聞かれることが非常に多いです。そのため、1日でも早く動き出すことが大切になります。

新卒での就活が一段落したタイミングで、一旦休みたい気持ちになることがあるかもしれません。しかし、その期間が就職を難しくする原因となることもあるため、できるだけ早く動き出しましょう。

既卒ならではの質問に答えられるよう対策する

既卒ならではの質問に答えられるよう対策しておくことも、既卒就活の成功の秘訣です。既卒での就活では、新卒の時には聞かれなかった既卒ならではの質問をされることがたくさんあります。

  • なぜ既卒になったのか・なぜ新卒で就職しなかったのか
  • 卒業してから今まで何をしていたのか

こういった質問に対して、納得感のある回答ができれば、既卒者に対するネガティブなイメージを払しょくすることに繋がります。そのため、事前にどのように回答するかしっかりと考えておきましょう。

また、自分としては納得感のある回答となっていると思っていても、第三者の視点から聞くとあまり納得感がないこともあります。そういった状態で面接に挑んでしまうと合格するのが難しくなるため、信頼できる友人や先輩、就活エージェントなどの力を借りて内容を吟味しましょう。

資格やスキルを取得する

既卒で就活をする場合は、大学に通う必要がなく就活に割ける時間がたくさんあるため、資格やスキルを取得しましょう。特に、自分にはアピールポイントや強みがないと感じている人は、その時間を使って資格やスキルを取得するのがオススメです。

業界や職種問わず活かせる語学力やPCスキルなどのポータブルスキルを身につけられれば、どの企業のESや面接でもアピールできます。ほかにも、志望している業界や職種が決まっていれば、そこで活かせる資格やスキルを身につけると大きなアピールポイントとなるでしょう。

また、資格やスキルの取得は、空白期間に何をしていたかという質問に対する回答としても使えます。そのため、時間に余裕がある人は自分自身を高めるためにも資格やスキルの取得を目指してみるとよいでしょう。

第二新卒や中途採用枠にも応募する

既卒では、第二新卒や中途採用枠にも応募できる場合があるため、積極的に活用しましょう。

第二新卒や中途採用枠は、基本的に社会人経験がある人や特定のスキルを持った人を求めている求人が多いです。しかし、中には業界・職種未経歓迎、社会人経験なしOKなどの求人もあります。そのため、新卒の求人と並行して第二新卒や中途採用に特化した求人を見れるサイトをチェックしてみましょう。

ただし、業界・職種未経歓迎、社会人経験なしOKの求人はポテンシャル採用なので、面接での話し方や振る舞い、マナーなどを見て評価されることが多いです。そのため、選考対策を徹底的に行うようにしましょう。

既卒向けの就活エージェントを活用する

既卒での就活は、新卒と比べて情報が少なく不安を感じる人が多いでしょう。そういった人は、既卒向けの就活エージェントを活用することがオススメです。

既卒向けの就活エージェントでは、既卒就活に関するノウハウを教えてもらえたり、既卒者を実際に採用している企業の求人を紹介してもらえたりします。そのため、就活を効率的に進められることはもちろん、就活を1人で進めている心細さなども軽減できるでしょう。

また、就活エージェントや転職エージェントなども、既卒者をサポートしている場合もあります。そのため、「既卒」の枠に縛られず様々なサービスを利用してみてください。

「既卒就活は無理」と思う人に知ってほしいマインドセット

「既卒就活は無理」と思う人に知ってほしいマインドセット

最後に解説するのは、「既卒就活は無理」と思う人に知っていてほしいマインドセットです。既卒者として取り組む就活は、新卒での就活に比べて厳しい現実に直面することが多いため、このマインドセットを実践して前向きな気持ちで就活に取り組んでください。

既卒であることを必要以上にネガティブに捉えない

既卒就活が無理だと感じる人に必要なマインドセットの1つは、既卒であることを必要以上にネガティブに捉えないことです。

既卒として就活をしている人の中には、自分が既卒であることをネガティブに捉えている人が多いかもしれません。しかし、必要以上にネガティブに捉えていると企業によくない印象を持たれることがあります。

たとえば、「既卒になった自分はダメ。自信を持てない。」という人と「既卒になったのは行動力が足りなかったから。今はその反省を活かしてたくさんの選考に参加している」という人なら、後者の方が印象がよいでしょう。

既卒になった原因について反省するのはよいことですし必要なことです。しかし、その経験をネガティブに捉えすぎて前向きに就活に取り組めていないと印象が悪くなる恐れがあるので、反省しつつも前向きな気持ちでいられるように心掛けましょう。

周りの人と比べず自分に自信を持つ

既卒就活が無理だと感じる人には、周りの人と比べず自分に自信を持つことも必要です。

既卒として就活をしていると色々な人が気になり自分と比べてしまい、自信を失いやすくなります。たとえば、すでに社会人として働いている同級生を見て「自分はダメだ」と感じたり、新卒で就活をしている人を見て「自分よりも優秀なんだろうな」と思ったりするわけです。

こういった思いや考えが、よい意味でモチベーションに繋がるのであれば問題ないですが、自信を失うことに繋がるのであれば、就活に悪影響が出てしまいます。

そのため、周りのことを気にしないためにも、自分のやるべきことや就活の目標に集中しましょう。また、これまで自分がやってきたことをしっかりと認めてあげることで、自分に自信を持つことも大切です。

就活中でも休息や息抜きは必要だと考える

既卒就活が無理だと感じる人は、就活中でも休息や息抜きは必要だと考えてください。

既卒として就活に取り組んでいると「1日でも早く内定を取りたい」「就活を終わらせたい」と思う気持ちから焦りを感じる人が多いと思います。そして、私生活や休息などをそっちのけで就活に取り組む人もいるでしょう。

しかし、休息や息抜きをおろそかにするのは危険です。十分な休息が取れていないと就活で溜まった疲労やストレスが解消されず、体調不良やメンタル不調の原因になります。

また、睡眠不足やストレスが溜まった状態で就活に取り組むと、生産性が下がるので、就活そのものにも悪影響が出る可能性もあります。そのため、就活中であっても休息や息抜きは必要なことだと考えて、しっかりと時間を確保しましょう。

とはいえ、どんなに焦らないでおこうと意識していても、既卒であることの不安から上手く息抜きができない人もいるでしょう。キャリチャンの就活支援サービス「スピード内定サポート」では、早期内定獲得を目指せる企業を紹介してもらえるので、ぜひ一度活用してみてください。

取り組み方を工夫して「既卒就活は無理」を乗り越えよう!

日本では、新卒が最も就職しやすいタイミングと言われているため、そのタイミングを逃した既卒に対する厳しい意見やネガティブな情報が多くみられます。

しかし、既卒者であっても就活の取り組み方を工夫したり、試行錯誤を重ねたりすることで、「既卒での就活は無理」といった状態を乗り越えることはできます。

とはいえ、既卒での就活が厳しいことも事実です。そのため、不安や焦りが大きい人は自分1人では抱え込まずに、就活のプロであるキャリアアドバイザーに相談してみてください。的確なアドバイスをもらえることはもちろん、悩みや不安に寄り添って話を聞いてもらえるでしょう。

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既卒の就活は無理なのかに関するQ&A

新卒扱いで就職浪人できるのはいつまで?

青少年の雇用機会の確保等に関して 事業主が適切に対処するための指針」をもとに考えると、新卒扱いで就職浪人ができるのは大学卒業後3年間です。卒業からの経過年数にかかわらず応募できる企業もありますが、卒業から時間が経つにつれて就職が難しくなります。

第二新卒と既卒の違いは?

第二新卒と既卒の違いは、就業経験の有無です。第二新卒は、一度社会人として働いたことがある人を指す言葉ですが、既卒は社会人として働いた経験がない人を指す言葉になります。

既卒の就活は何か月かかる?

既卒の就活は何ヶ月かかるかは、個人によって異なります。しかし、既卒者は空白期間が長くなると就職に不利になるため、1〜3ヶ月と比較的短期間で就活を終わらせられるように取り組む人が多いです。

この記事の監修者

監修者:岡田章吾

岡田 章吾

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。

就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。

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