「責任感のある人材」を自己PRに!効果的な書き方と例文を紹介

 2024年2月27日

エントリーシートや面接で自己PRを求められると思いますが、何と答えていますか?

キャリアアドバイザー 廣瀬

就活生 Aさん

学校でよくリーダーを任されているので、責任感があると答えようと思ってます。

責任感ですか。いいですね!アピールするエピソードはまとめてますか?

キャリアアドバイザー 廣瀬

就活生 Aさん

責任感があるとは思ってるんですが、具体的に強みを発揮したエピソードは思いつかないかも。

自己PRで強みを話すときは、根拠やエピソードも重要です。このコラムでは、自己PRで責任感についてアピールするときのポイントを解説します。例文も紹介するので、ぜひ参考にしてください!

キャリアアドバイザー 廣瀬

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目次

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「責任感」は有効な自己PRになる?

「責任感」は有効な自己PRになる?

就活において、責任感は立派な自己PRになります。社会に出ると、誰もが自分の仕事に責任を持って取り組まなければなりません。

ただし、時間を守る、問題が生じた時には報告するなどの基本的なルールを守ることは当たり前です。就活の自己PRとして責任感を伝える場合には、基本的な責任感に加え、プラスアルファの責任感がある人材として伝えるようにしなければ、マイナス評価になる可能性もあります。

責任感を自己PRとして話したい人は、周りの人よりも責任感を発揮したエピソードが必要です。このコラムを参考に、自分は責任感のある人材なのかどうかや、具体的な裏付けエピソードなどを考えてみてください。

「自己PRで話すことがない」「責任感についてアピールしたいけど、具体的な伝え方がわからない」と悩んでいる人には、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」への参加がオススメです。

このサービスでは、就活のプロが書類や面接での自己PRの伝え方だけでなく、就活に関するあらゆる悩みに回答してくれます。利用は無料なので、就活で悩みがある人はぜひ参加してみてください。

自己PRになる責任感には2種類ある

自己PRになる責任感には2種類ある

自己PRで責任感をアピールするためには、責任感とはどのようなことか、正しく理解することが必要です。就活で求められる責任感の種類を正しく理解しなければ、的外れなアピールになってしまい、評価につながりません。

就活で求められる責任感には、下記の2種類があります。

自分の強みは上記のどちらに当てはまるか考え、アピール方法を考えましょう。2つの責任感について、詳しく説明します。

全ての責任は自分にあるとする自責の「責任感」

問題が起こった時に、原因は自分にあると考える人は、自責の責任感を持っています。トラブルが起こった際に、誰かのせいでなく自分に原因があり、解決にあたらなければいけないといった使命感を持っているわけです。

例えばチーム内で問題が起き、「どうしてこうなったの?」と聞かれたときに、「自分に問題がある」「自分が違った対処をしていればこうならなかった」と考えられる人は、責任感があるといえます。

反対に、「誰かのせいでこうなった」「自分はちゃんとやっていたのに」と考えてしまう人は、責任感がないといえるでしょう。

こうした責任感を持っている人は、自分のミスを自分でカバーでき、何事も最後まで自分でやり抜こうとします。企業にとっては、安心して仕事を任せられる有用な人材です。

また、自責の責任感を持っている人は、問題点がどこにあるかを自ら考え、繰り返さないために学習できます。成長性の高い人材であることも、自己PRの材料となるでしょう。

起こったことを自分ごととして捉える当事者意識の「責任感」

問題が生じた時に、自分に責任のないことでも自分ごととして捉えて考えられる人も、責任感があるといえます。自分ではなく周りの人に起こった問題でも、自分ごととして捉えて解決のために対処できる、当事者意識を持っている人材です。

たとえば自分の所属するチーム内の誰かにトラブルが起こった場合、「自分になにかできることはないか」「仮に自分に起こったトラブルだったらどう対応するか」と考えられる人は、責任感を持っています。

「自分のことではない」「ほかの人のトラブルと自分は関係ない」と思う人は、当事者意識の責任感がないといえるでしょう。

こうした責任感を持っている人は、組織全体の利益を考えて行動でき、企業にとって自社への高い貢献度が期待できる有用な人材です。また、担当外の領域にも広く意識を向けているため、見過ごされがちな課題を発見し、解決に貢献できる可能性があることも自己PRの材料となります。

自己PRの作成前に自分に責任感があるか考えよう

自己PRの作成前に自分に責任感があるか考えよう

自分に責任感があるかどうか、判断するのは難しいでしょう。自分では責任感があると思っていても、周りから言われたことがないと、「自分は責任感が強みではないのかな」と不安に思ってしまうかもしれません。

自分に責任感があるか考える際は、以下の2点を考えてみてください。

それぞれのポイントについて詳しく解説します。

何かをやり遂げた経験があるか

自己PRで責任感を強みにあげることを考えている人は、過去を振り返り、何かをやり遂げた経験があるかどうか思い出してみましょう。

過去に自分が物事を任された時に、最後までやり抜いた経験があれば、就活で責任感がある人材だとアピールできる可能性があります。逆に責任感のない人は、何かを始めても最後までやり遂げずに終えてしまっているケースが多いです。

ただし決して、大きなプロジェクトを行った経験が必要なのではありません。事前に定めた目標をクリアできた経験があるかを考えてみてください。できれば数日間ではなく、中長期的に取り組んだことを話せるとよいでしょう。

途中で投げ出すことに嫌悪感を感じるか

自己PRで責任感を強みにあげることを考えている人は、物事を行っているときに、途中で投げ出すことに嫌悪感を感じるかどうかで、責任感があるかどうかを判断してみてください。

物事を途中で投げ出すことに嫌な気持ちを感じる人は、責任感があるといえます。逆に責任感がない人は、目標に到達できないまま途中でやめてしまっても気にならず、忘れてしまう場合が多いです。

学校の課題や部活動などで与えられたタスクを、最後まで実行できたか、途中でやめるのはモヤモヤすると感じたかどうか、振り返って考えてみましょう。

自己PRで責任感をアピールする際のよくある失敗

自己PRで責任感をアピールする際のよくある失敗

責任感のある人であっても、アピールの方法をしっかり考えなければ、自己PRでよい評価を受けられません。自己PRで責任感を伝える際にありがちな失敗例は、以下の4つです。

責任感のある人材だということを正しく伝えるためにも、失敗例を押さえておきましょう。

社会人として必要な責任感とのズレがある

自己PRで責任感をアピールする際によくある失敗の1つは、社会人として求められる責任感との間にズレがある例です。社会人経験のない学生のうちは、社会人では当たり前の行為を責任感と捉え、間違ったアピールをしてしまうこともあります。

社会人は、仕事をする上で誰でも最低限の責任感が求められます。時間や規則を守る、仕事を勝手に休まないといったことは、社会人としては当たり前です。

たとえば、自己PRの中で「アルバイトを勝手に休んだことはない」「お店の規則をしっかり守った」などを責任感がある人材としてのエピソードとして挙げても、社会人としては当たり前のことのため、面接官には響かないでしょう。

むしろ、「それだけのことで責任感があると言っているの?」とマイナスな印象を与えてしまう可能性もあります。

社会人経験のない学生は、義務と責任感の違いを正確に理解しておらず、当たり前のことをアピールしてしまう人も多いです。自分が責任感がある行為だと感じていることは、当たり前のことではないか、その役割における義務を果たしただけではないか、よく考えてからアピールするようにしてください。

よくある自己PRになり印象に残らない

責任感があるという強みは自己PRとして話す人が多いため、よくある自己PRになってしまい、印象に残らないことがあります。採用担当者は、1日に数人~数十人の書類選考や面接をおこなっているため、ありきたりな内容では印象に残りません。

たとえば、エピソードの内容が伝わらなかったり、「チームのリーダーを担当した」などの大雑把な内容であったりすると、あなたへの印象が薄くなり、よい評価を得られない可能性があります。

責任感をアピールする際には、独自の考え方を盛り込む、責任感があるエピソードを詳細に伝えるなどの工夫が必要です。

また、「責任感がある」という言い方は多くの就活生が用意してきています。「使命感が強い」「リーダーシップがある」など、よりインパクトの強い他の表現に言い換えるのもオススメです。

入社後の活躍イメージが湧かない

責任感がある人なのは伝わっても、自己PRから入社後の活躍イメージが湧かない場合、よい評価は得られません。採用担当者に、社会人になってもその強みがあれば大丈夫だと安心させる必要があるのです。

たとえば、学校の先生に言われた通りに物事をこなせたといったエピソードの場合、入社後の活躍イメージは湧きにくいでしょう。

社会人は自発的に行動し、求められたこと以上の成果を出す必要があります。周りに言われたことを責任感を持ってやり遂げられるというのは立派なことですが、それよりも自発的に動いたエピソードの方が、高く評価されやすいです。

話すエピソードを考える際は、自分の持つ責任感が、社会人になってからどう活かせるのかも含めて話すことが大切です。

責任感をネガティブに捉えられてしまう

責任感があるという自己PRは、伝え方によってはネガティブに捉えられてしまう可能性があります。責任感を持って最後まで責任感を持ってやり遂げることは大切ですが、アピールの仕方によっては、頑固・柔軟性がないなどの評価を受ける危険性もあるのです。

責任感がある人は、自分のやり方に固執する、周りの人の意見に耳を貸さないと思われる恐れもあります。伝え方によっては、周囲と仲良くできないタイプなのではないか、と心配されるかもしれません。

チームとして目標を達成した経験があれば、困難にぶつかったときの対処や、周りの人との連携などの話も自己PRに含めると、よい印象を持ってもらえるでしょう。自分1人でチームを牽引した話よりも、周りと連携しながら目標を達成した話を選ぶと、コミュニケーション能力もアピールできます。

面接で話すのが苦手な人には、キャリチャンの就活支援サービス「面接サポート」もオススメです。あなたの強みを活かせる企業を紹介し、企業ごとに適した自己PRの作成も手伝います。

サポートサービスの利用は完全無料です。面接で話す内容に困っている人や、相手に正しく伝わっているか心配な人は、ぜひ参加してみてください。

責任感を自己PRで上手にアピールするポイント

責任感を自己PRで上手にアピールするポイント

責任感を自己PRでアピールするときには、以下の3つのポイントを意識してみてください。

責任感は自己PRとして十分アピールになる強みですが、伝え方が難しいです。企業側に正しく伝わり、評価されるためにも、上記のポイントを押さえておきましょう。

どのように責任感を身につけたのか伝える

自己PRの中では、自分の責任感がどのような経緯で身についたのかを伝えるようにしましょう。ただ「責任感がある」と伝えるだけでは、本当にその人に責任感があるのか企業側にはわかりません。

面接官に正しく強みを伝えるためには、根拠を話すことが大切です。本当に責任感がある人でも、根拠を伝えなければ、信ぴょう性を疑われてしまう可能性があります。責任感を持つようになったエピソードを話すことで、信ぴょう性が高まり、評価されやすくなるでしょう。

あなたの持つ責任感を具体的にイメージしてもらいやすくするためにも、どのような経緯で身についたのか、どのような状況で強みが発揮されているのかを詳しく伝えるようにしてください。

オリジナリティのある自己PRを作成する

責任感を自己PRで話す際は、オリジナリティのある内容にしましょう。前述のとおり、自己PRで責任感があると話す人は多いです。ありきたりな内容では、ほかの就活生の話に埋もれてしまいます。

大手や人気企業を受ける場合、倍率は何十倍~何百倍にもなるでしょう。ほかの就活生と差別化できていないと、選考を通過できません。それを可能にするのが、責任感を発揮したオリジナリティのあるエピソードです。

責任感を発揮したエピソードを話す場合には、エピソードを掘り下げ、具体的な内容を盛り込むことで、周囲との差別化をはかってみてください。

できれば、任された仕事は最後までやりきってきた、いつも目標以上の結果が出せるように取り組んできたなど、社会人になっても活かせるエピソードを話すと評価につながりやすいです。

仕事で活かせることをアピールする

自己PRの中では、責任感が仕事でどのように活かせるのか、具体的にアピールしましょう。

優れた人であっても、仕事につながらない自己PRをしていては、よい評価を得るのは難しいでしょう。自己PRは、学生時代の強みを伝えるだけでなく、社会人になって強みをどう活かせるのかを伝えることが大切です。

話を深く掘り下げ、なぜその考え方に至ったのか、どうしてその行動を取ったのかを考えてみましょう。そしてその考えや行動が、就職した際に志望企業でどのように活かせるのかを考えてみてください。

どの企業でも活かせる内容ではなく、志望企業でこそ活かせる内容を話すと、説得力が増すだけでなく、熱意や志望度の高さもアピールできます。

自己PRは、就活を成功させるために非常に重要です。多くの企業でエントリーシートや面接の際に自己PRを聞かれます。面接官に好印象を持たれるアピール方法については、下記のコラムもチェックしてみてください。

責任感を自己PRでアピールしたときに与える印象

責任感を自己PRでアピールしたときに与える印象

自己PRで責任感をアピールした場合、面接官に下記のように評価される可能性があります。

面接官に与える印象を知っておくことで、アピールするポイントがわかるようになります。責任感を自己PRでアピールしたときに与える印象について、詳しく見ていきましょう。

仕事に真摯に取り組む人

自己PRで責任感を上手にアピールすると、仕事に真摯に取り組むだろうという印象を持たれます。責任感がある人は、物事を途中で投げ出しません。そのため、難しい仕事を与えても途中で投げ出さず、真摯に取り組んでくれることを企業は期待するのです。

また、責任感がある人は、真面目で努力家という印象を持たれることもあります。仕事には数ヶ月や1年単位の長期プロジェクトもあり、最後まで粘り強く取り組んでくれるであろう人は、企業において重宝されるでしょう。

企業に長期的に貢献する人

自己PRで責任感を上手にアピールできると、企業に長期的に貢献してくれると期待されます。企業は、すぐに退職せず、長きにわたって自社に在籍してくれる人を望んでいるものです。

責任感のある人は、つらい思いや大変な仕事を割り振られても、すぐに諦めて退社しないだろうと思われ、よい評価を得られる可能性があります。反対に、よい人材がいても、すぐに転職をして考えそうな人は、なかなか内定を獲得できないでしょう。

責任感がある人は、長期にわたって将来的にも企業に貢献できる人材だと思われるため、よい評価に繋がりやすいのです。

ルールや規則をしっかり守る人

自己PRで上手に責任感をアピールできると、ルールや規則をしっかり守ってくれる人だという印象を与えます。責任感がある人は自分を律することができるため、企業のルールを簡単に破る人ではないと評価されるのです。

ルールや規則を守ることは、社会人として当たり前のことといえます。しかし、昨今は社内外からも企業のコンプライアンスが問われる時代です。

コンプライアンスとは直訳すると「法令遵守」の意味ですが、現代ではもう少し広義にとらえられ、組織が法令・規則・企業倫理・社会規範などのルールに則り、公平・公正に業務を行う取り組みのことを指します。

つまり簡単に言うと、企業自体がきちんとルールや規則を守って事業を行うことが求められているわけです。そのため、当たり前のことがきちんとできるということは、コンプライアンス意識が高いとみなされるため、よい評価につながります。

就活生の中には、まだルールや規則を守ることが身についていない人もいます。責任感がある人は社会人として最低限の資質が備わっていると評価されるため、面接官も安心して採用できるわけです。

「責任感」の自己PRを作成する手順

「責任感」の自己PRを作成する手順

責任感を自己PRとして話す際は、以下の手順で内容を考えてみましょう。

上記の手順について、詳しく紹介します。

自分の強みを考える

自己PRを作成する前に、まずは、自分の強みが本当に責任感なのか、責任感以外にもアピールできる強みはないかを考えてみてください。

複数強みが見つかる場合は、企業や職種によってアピールの方法を変えるのもオススメです。企業によっては、責任感以外の強みをアピールした方がよい場合もあります。

たとえば、お客様と丁寧なコミュニケーションが取れる人を求めている職種に応募した際に、責任感があることのみを伝えた場合、企業ニーズとの間にズレが生じます。そのため、面接官に「対人関係のエピソードも聞いてみたいな」と思われ、深掘り質問を受ける可能性が高いでしょう。

責任感と合わせて複数の強みを考えておくと、面接で複数の強みや他のエピソードを聞かれたときに、焦らずに対応できます。企業が求める人材を把握し、効果的なアピールができる強みを選ぶようにしましょう。

強みを発揮したエピソードを思い出す

自己PRでアピールすべき強みが責任感かどうかを確認したら、次はその責任感を発揮したエピソードを思い出してみましょう。

自己PRを話す際は、結論だけでなく根拠を話すことも必要です。強みは根拠と経験をセットで話さないと、信ぴょう性がでません。なぜ自分の強みが責任感だといえるのか、どのような場面で責任感を発揮し、どのような対処ができたのかなど、詳しく話すようにしてください。

企業でどのように責任感を活かすか考える

自己PRを作成する上では、自分の強みを入社後どのように活かせるか考えてみましょう。

責任感を強みとする場合に限ったことではないですが、自己PRの中では入社後にその強みを活かして自分がどのように活躍できるのか、具体的に述べることが大切です。企業の事業内容や今後の事業展開をリサーチし、自分の責任感をどのように活かせるかまで話せると、採用担当者は入社後の配属まで想像しやすくなります。

採用担当者は、優秀な人材であれば誰でも採用しているわけではありません。企業側にとっては、その就活生と自社との相性が大切です。そのため自己PRの中では、自分がその企業でどのように活躍できるか、具体的に伝えるようにしてください。

自己PRを組み立てる

自己PRで伝える内容が決まったら、どのような順番で話すか、話の流れを組み立ててみましょう。書類選考や面接で自己PRを伝える際には、PREP法を意識するのがオススメです。

PREP法とは、Point(結論)、Reason(理由)、Example(事例)、Point(結論)の頭文字を取った文章構成方法です。最初に結論を伝え、その理由と事例を話した後、最後に再度結論を話すことで、物事をわかりやすく伝えるフレームワークのことを指します。

話す内容がよくても、順序立てて話さないと、話し終えたときに相手に何も伝わりません。話している途中で何を話しているのかわからなくなってしまう人や、話がわかりにくいと言われる人は、ぜひ活用してみてください。

自己PRの作成に困ったら、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」への参加がオススメです。自己分析を手伝ったり、エントリーシートの添削をしたりと、就活に関しての悩みをプロが一緒に解決します。ぜひ参加してみてください。

【エピソード別】責任感について自己PRを書くときの例文

【エピソード別】責任感について自己PRを書くときの例文

自己PRの中で強みをアピールするためには、その強みを発揮したエピソードが必要です。責任感をアピールしやすいエピソードとしては、以下の4つのシチュエーションが考えられます。

責任感について自己PRを書くときの例文を、盛り込みたいエピソード別に紹介します。

ただし、ここではエントリーシートや面接を想定し、300~600字程度の自己PRを紹介しています。履歴書に記載するもっと短い自己PRの作成方法や例文を知りたい人は、下記のコラムを参考にしてみてください。

アルバイト

私は責任感の強い人間だと言われます。なぜならアルバイトでは、誰かの指示がなくても自ら必要性を考え、後輩の育成に力を入れていたからです。

私はカフェでアルバイトをしていましたが、個人経営の店のため、マニュアルはなく、仕事内容は店長から直接教えてもらっていました。しかしそれで立ち行かなくなったのは、お店の人気がアップしてから人手が足りなくなり、2名が新たにアルバイトに加わったときです。店長が仕事を教える時間が足りず、新しいアルバイトは仕事を覚えるのに苦戦していました。

そこで私は、仕事内容を簡潔にまとめたマニュアルを作成し、新人アルバイトに配ってくれるよう店長に提案しました。その結果、アルバイト全員が同じレベルの接客ができるようになったため、お客様の満足度も向上しています。

私は社会人になってからも、自分にできることは率先して行い、周りの人も巻き込んでよりよい仕事をしていきたいと考えています。

上の例文では、上司に言われなくても自発的に行動した事例を挙げています。バイトリーダーなどでなくても、自分がアルバイト先のために行った行動があれば、思い出してみましょう。

部活

私の強みは責任感です。自分の担う役割において前任者のしてきたことを踏襲するだけでなく、自ら果たすべき使命を考え、その実現のために行動できます。

私はバレーボール部に所属しており、会計係を担当していました。会計係は、会費はもちろん、合宿や遠征のときの予算管理も担当します。苦労した点は、合宿の際の予算管理でした。例年合宿の費用は決まった額を徴収していましたが、実際にかかる金額は毎年のように徴収額を上回ってしまっており、集金した金額を超えてしまった分は、毎年合宿後に再度徴収していたため、部員からは不満の声が上がっていました。

私はこれを解決できるよう、過去3年間の予算と実際にかかった費用を確認し、項目ごとに細かく予算立てをして、予想外の金額が発生した時のために、少し余裕を持たせた金額を徴収しました。結果として、合宿中の飲食代が予算を上回ってしまいましたが、事前に徴収した金額で会計を済ませることができました。決められた仕事をするだけでなく、会計係の仕事に責任をもって取り組んだことで、部員から不満が出ずに合宿を終えられたと考えています。

入社後もこの責任感を活かして、企業人としてのよりよい役割を果たし、会社の成長に貢献できるようまい進する所存です。

会計係として、例年の担当者よりもプラスアルファの仕事をした旨をアピールしています。派手な役割でなくても、自分が行った行動の中に責任感をアピールできることがあれば問題ありません。

ゼミ

私は責任感を持って最後まで物事をやり遂げることに自信を持っています。

私が所属していたゼミでは、ゼミのメンバー全員で定期的に成果発表を行うのが通例です。しかし、一部の人は成果発表の準備に来ず、ほかの人任せの状態になってしまっていました。

私は全員で発表を成功させたかったので、メンバーごとに仕事を割り振り、進捗スケジュールを作成しました。お互いのタスクを見える化し、コミュニケーションツールでこまめに連絡を取ることを提案したのです。それまではお互いに何をやっているのかわからず、不満も口に出せない状態でしたが、こまめに連絡を取ることで、相手が何に困っているのかがわかるようになり、助け合って準備を進められるようになりました。

最終的には全員で発表を無事に終わらせることができ、教授からもチームワークを評価していただけたのは、責任をもってやり遂げたいという思いを共有できたからです。私はこの経験を活かし、社会人になってもチームや仕事に責任をもって成果を出したいと考えています。

ゼミの活動を通し、責任感をアピールしています。改善案の提案やツールの導入などの積極性や、コミュニケーション力もアピールできる内容になっているでしょう。

インターンシップ

私は自分の果たすべき使命に責任を持ち、成果にこだわる人間です。夏に参加したインターンシップでは、チーム発表の成功に向けて尽力しました。

インターンシップでの課題は、5チームに分かれ、新しい商品を提案するプレゼンを行うという内容でした。しかし残念ながら、途中発表の際に私たちのチームは、顧客ニーズが汲み取れていないという理由で最下位になってしまいました。

私はどうしてもトップになりたかったので、商品の口コミをネット上で読んだり、営業の方に話を聞いたりして、お客様がどんな商品を求めているのかを徹底的に調査しました。途中で方向性を変えたので作業量が増えましたが、チームメンバーみんなで協力し合い、最終日の発表で1位をいただけたことに満足しています。

私は社会人になっても常に成果を出すことを考え、責任をもって業務にあたっていきたいです。

インターンシップでのエピソードなら、働く姿を企業側にイメージしてもらいやすいでしょう。結果にこだわり、努力したことが伝わるエピソードです。

責任感の自己PRに困ったら

責任感の自己PRに困ったら

責任感を自己PRしたいのに「よいエピソードが思いつかない」「相手に刺さる話ができているのかわからない」などと悩んでいる人は、以下の2つの方法がオススメです。

自己PRが思い浮かばないときに、自分一人で悩んでいても時間を無駄にしてしまいます。ツールや就活のプロに頼り、効率的に準備を進めていきましょう。

自己PRの作成ツールを使う

責任感を題材としたものに限らず、自己PRがうまく思い浮かばない人は、自己PRの作成ツールを使うのもオススメです。自己PR作成ツールを使うと、簡単な質問に答えたり穴埋めをしていったりするだけで、簡単に自己PRができ上がります。自己PRの作成で行き詰ったら、ツールを使うのもよいでしょう。

ただし、最初から最後まで自己PR作成ツールだけで対策を終了するのはオススメできません。自己PR作成ツールで文章を作成した後、それを元に自分で再考したり、周りからアドバイスをもらったりしてください。

自己PR作成ツールだけでは、完璧な対策はできません。自分本来伝えたい強みと多少異なるイメージになってしまう可能性もあるので、必ず内容を見直すようにしましょう。

キャリチャンでも、質問に答えていくだけで自己PRを作成できるマニュアルを用意しています。自己PRの作成に困っている人は、ぜひ活用してみてください。

就活エージェントに相談する

自己PRの中で責任感をうまく伝えられない、考えられない場合は、就活エージェントに相談するのがオススメです。就活エージェントは、企業の人ともやり取りをしています。そのため、採用担当者に響きやすい自己PRがどんなものかを熟知しているのです。

また、書類選考や面接でアピールしやすいエピソードや伝え方など、具体的なアドバイスももらえます。模擬面接を実施してくれる就活エージェントもあるので、不安を抱えている人はぜひ相談してみましょう。

キャリチャンでも、面接が苦手な人でも内定を得やすい企業を紹介する無料サービス「面接サポート」を開催しています。紹介先の企業に対する自己PRは、求められている人物像や選考傾向を把握した上で、プロのキャリアアドバイザーが一緒にブラッシュアップしていくので安心です。

紹介企業を想定した模擬面接も実施しているので、ぜひ活用してください。

責任感を自己PRでアピールするときは、根拠や独自性を大切に

責任感について自己PRを作成する際は、責任感の根拠やエピソードを話し、独自性を持たせることが大切です。

責任感をアピールする就活生は多いので、差別化が必要になります。学生時代を振り返り、責任感を発揮したエピソードを探してみましょう。そして、なぜそのような考え方に至ったか、なぜその行動を取ったのかを深堀してみてください。

自己PRの内容に困った際は、自己PRツールを活用したり、就活エージェントに相談したりするのもオススメです。ツールや周りの人の力を借りて、自分のよさが伝わる自己PRを考えてみてください。

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この記事の監修者

監修者:廣瀬舞

廣瀬 舞

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

大学卒業後、教育機関を経て入社。7年間、キャリアカウンセラーとして新卒・中途・既卒求職者の就職を支援し、これまでに4000名以上の求職者を担当し内定まで導いている。女性ならではの親切丁寧な対応が定評を呼んでおり信頼度が厚い。

就活支援の得意分野は「面接対策」。特に現代ならではの動画面接、オンライン面接の対策実績は1000社以上、2000名以上を支援してきた実績がある。

また、これらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している

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