インターンシップは給料あり?なし?相場や探し方、注意点を解説

 2024年1月12日

インターンシップには参加していますか?

キャリアアドバイザー 平崎

就活生 Aさん

まだ参加していません。どうせなら給料がもらえるインターンシップに参加したいんですけど、うまく見つけられないんです。

もしかしたら、探し方に問題があるかもしれませんね。給料が出るインターンシップには特徴があるので、それに合った探し方をする必要があります。

キャリアアドバイザー 平崎

就活生 Aさん

そうなんですね。給料が出るインターンシップを見つけるには、どうやって探せばいいですか?

それなら任せてください!このコラムでは、給料が出るインターンシップの探し方や確認すべきポイントについて解説します。まずは、給料ありの場合と無しの場合の違いから説明するので、確認しておきましょう。

キャリアアドバイザー 平崎

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【結論】インターンシップでは給料が出ない方が一般的

【結論】インターンシップでは給料が出ない方が一般的

結論から言うと、インターンシップは給料が出ないケースがほとんどです。その理由は、インターンシップは働く場ではなく、学ぶ場だと位置づけられていることにあります。

イメージしやすいのは大学の授業です。大学の授業は学ぶために入学費や授業料を支払っています。インターンシップも同様に、学ぶ機会を与えているため、給料を支給する義務はありません。

しかし、インターンシップで働いている場合は、給料が支給されないのかと疑問に思う就活生もいるはずです。コラムの初めにまずは、インターンシップが労働に関する法律の上でどのような扱いになるか確認しておきましょう。

法律との関係性

インターンシップで給料を支給するか否かは「労働」とみなされるかがポイントです。インターンシップが「労働」とみなされれば、給料を支払う義務が生じます。一方「労働」に該当しない場合は、給料を支払う義務がありません。

では、労働基準法にもとづいて定められている労働者の条件は、以下のとおりです。

【労働基準法第9条】

この法律で「労働者」とは、職業の種類を問わず、事業又は事務所(以下「事業」という。)に使用される者で、賃金を支払われる者をいう。

【労働基準法第10条】

この法律で使用者とは、事業主又は事業の経営担当者その他その事業の労働者に関する事項について、事業主のために行為をするすべての者をいう。

(参照元:労働基準法 e-Gov)

つまり、企業に利益をもたらす成果を出した場合「労働」とみなされます。たとえば、インターンシップで商品やサービスを販売し、利益が出る状況になれば給料は発生するはずです。

説明会やグループワークなどのインターンシップでは、給料が発生しないので注意しましょう。

給料が出るインターンシップをどう探せばよいのかわからない学生には、キャリチャンの就活支援サービス「25卒就活サポート」がオススメです。このサービスでは、就活生の希望条件に合わせたインターンシップ先を紹介し、早期内定に向けたサポートを行います。

「給料が支給される」「長期的に活動できる」といった条件のインターンシップも紹介可能です。「いままで自分が求めた条件のインターンシップが探せなかった」という学生は、ぜひ参加してください。

長期インターンシップは給与がもらえる可能性が高い

長期インターンシップは給与がもらえる可能性が高い

長期インターンシップは給料が支給される可能性が高くなります。なぜなら、長期インターンシップでは実務を実施し、利益が発生するケースが多いからです。

実際の仕事を行う場合、利益につながるときが多いので給料が発生します。短期インターンシップは、企業や事業に関する理解を深めるプログラムが用意されるため、給料が支給されない場合がほとんどです。

給料を支給されながら活動したい場合は、長期インターンシップに参加することを推奨します。また、インターンシップの給料相場・報酬形態を確認しておけば、どのくらいの収入を得られるかイメージできるでしょう。

平均的な給料相場

インターンシップでもらえる給料は、地域の最低賃金や企業によっても異なりますが、おおよその時給にすると1,000〜1,250円程度が平均的な相場です。

「アルバイトより少ない」と思うかもしれませんが、そもそもインターンシップは業務を体験する場であって、利益を生み出す場ではありません。企業の給料は、生み出す利益に応じて支払われる仕組みなので、インターンシップの給料が低くなってしまうのは仕方がないことなのです。

高い給料でないとはいえ、実際の仕事を経験しながら給料をもらえることは価値ある時間です。インターンシップを通じてスキル・経験・実力が身につけば、就職後の昇進スピードが加速する可能性もあります。

給料をもらいながらインターンシップに参加するときは、給料の額よりもどのような「体験」を得られ、自信がどう成長できるかに焦点を充てるとよいでしょう。

報酬形態

インターンシップで支給される給与形態は、以下があげられます。

  • 時給:働いた時間から計算する方法
  • 日給:あらかじめ決められた時間に対して一定額支払う方法
  • 成果報酬型:販売した実績など、成果に応じて支払う方法

インターンシップの最も一般的な給料形態は、時給制です。時給はアルバイトと同じ形式になるため、馴染みがあるでしょう。時給制は「分単位」で支給されるため、若干のずれが起きる場合もあります。

インターンシップの給料は、日給で支払われるときも多いようです。たとえば、日給5,000円と決められている場合、基本的にはその日のインターンシップが3時間で終わっても5時間かかっても、同じく5,000円支給されます。

あらかじめ1日の労働時間が決められている場合、それを超過した分に関しては、日給を既定の労働時間で割って、1時間単位で支払われることが多いです。たとえば1日5時間で5,000円の契約なら1時間あたりは1,000円なので、その日のインターンシップに7時間かかったら、日給5,000円+超過分1,000円×2時間=7,000円となります。

成果報酬型は、自身の販売実績などに応じて得られる形式です。1万円の商品を販売したら10%の成果報酬を得られる契約の場合は、1,000円が支給されます。もしも1時間で2つ販売できれば、時給に換算すると2,000円になるわけです。

ただし、2時間で1つしか販売できなかったときは時給が500円になりますし、全く成果を上げられなければ報酬なしということもあり得ます。成果次第で給料が大きく変動するので、自身の求める条件に応じて決めるようにしましょう。

給料が出るインターンシップの探し方

給料が出るインターンシップの探し方

給料が出るインターンシップの主な探し方は、以下の5つです。

給料を支給されながら学びたい就活生は、以下の方法を参考にしてください。

求人サイトに複数登録する

給料が出るインターンシップの探し方の1つは、求人サイトに複数登録することです。インターンシップの求人情報は、多くの求人サイトに掲載されており、さまざまな企業や団体が自社のインターンシッププログラムを広く募集しています。

求人サイトに複数登録すれば、より多くの求人情報にアクセスできるはずです。それぞれの求人サイトには異なる企業や業界の情報が掲載されているため、幅広い選択肢を得られます。

さらに、求人サイトは、検索機能やフィルタリング機能を利用して、自分の条件に合った求人情報を絞り込めるのがメリットです。検索機能などを活用することで、給料が支給されるインターンシップの求人情報を効率的に見つけられます。

また、求人サイトでは企業や団体の情報やインターンシッププログラムの詳細が記載されている場合が多く、給与・労働条件についても明示されています。そのため、給料が支給されるインターンシップの求人情報を見つけるだけでなく、求人内容を詳細に確認することができるでしょう。

友人から紹介を受ける

友人から紹介を受けるのも、給料が出るインターンシップの探し方の1つです。友人からの紹介は、信頼できる情報源からの情報であるため、効果的な方法として活用できます。

友人が既に給料が出るインターンシップに参加していたり、情報を知っていたりする場合は、有益な情報を直接集められるのがメリットです。また、友人はあなたの能力や興味についてよく知っているため、自分に適したインターンシッププログラムを紹介してくれる可能性が高くなります。

さらに、友人からの紹介を通じて、インターンシップの詳細や実際の勤務体験についてリアルな情報を得られます。友人からの紹介は、信頼性の高い情報を得るだけでなく、直接的なコネクションを通じてインターンシップに応募する際のアドバンテージになるので、積極的に活用すべき方法です。

友人からの紹介を受けるときは、自身の意向や希望に合ったインターンシッププログラムを伝えることで、より適切な紹介を受けられます。友人とのコミュニケーションを通じて、インターンシップに参加する際の注意点や準備すべきことについても相談できるでしょう。

ただし、友人からの情報には、少なからず個人の主観が混じっていることもあります。自分もその人と同じように感じるとは限らないことも覚えておいてください。

企業の公式ホームページを確認する

企業の公式ホームページを確認するのも、給料が出るインターンシップの探し方の1つです。企業の公式ホームページでは、プログラムの詳細や要件、募集情報を公開しており、応募方法・期間・待遇など、インターンシップに関する包括的な情報を提供しています。

企業の公式Webサイトは、給料が支給されるインターンシップに関する正確で最新の情報を提供しているため、信頼性の高い情報源となります。不特定多数のホームページをチェックするのは難しいですが、特定の企業に興味を持っている場合には、効率的な探し方となるでしょう。

企業の公式Webサイトを確認するときは、インターンシップに関するページやセクションを詳細にチェックすることが重要です。インターンシッププログラムの内容や目的、参加条件、給与、手当、勤務時間、応募方法などについての情報を入手できます。

さらに、過去のインターンシップ参加者の体験談やインタビュー記事、インターンシッププログラムに関するニュースやイベント情報なども掲載されているサイトもあります。企業の公式Webサイトを確認すれば、その企業のビジョンや文化、取り組みについてもより深く理解することができるはずです。

このような情報は、インターンシップに応募する際の志望動機や企業への理解を深めるために役立ちます。企業の公式Webサイトに掲載されている情報を参考にしながら、自身のスキルや興味に合った給料が支給されるインターンシップを探しましょう。

大学のキャリアセンターを利用する

大学のキャリアセンターを利用するのも、給料が出るインターンシップの探し方の1つです。大学のキャリアセンターは、学生の就職活動やキャリア形成をサポートするためにさまざまな情報やサービスを提供しています。

特に、給料が支給されるインターンシップの情報収集や募集情報の確認に役立つ情報源として利用可能です。

大学のキャリアセンターは、学生が就職活動やキャリア形成に関する相談やサポートを受けられる場所として機能しています。多くのキャリアセンターでは、インターンシップに関する情報や募集案内、企業との連携によるインターンシッププログラムの提供などが行われているはずです。

キャリアセンターのWebサイトや掲示板、イベント情報などを通じて、給料が支給されるインターンシップに関する情報を入手できます。

さらに、大学のキャリアセンターではインターンシップに関するセミナーやワークショップ、企業説明会などのイベントも定期的に開催されています。これらのイベントに参加することで、実際に参加した経験がある学生の体験談やアドバイスを参考にできるでしょう。

また、キャリアセンターのカウンセラーや専任スタッフに相談をすることで、自身に適した給料が支給されるインターンシップを見つけるための助言やアドバイスを受けられます。

就活エージェントに相談する

就活エージェントに相談するのも、給料が出るインターンシップの探し方の1つです。

就活エージェントとは、学生が適切な職場やキャリアを見つけるためのサポートを提供する専門家です。就活エージェントは就職活動のプロセスを深く理解し、求職者の能力や志向性に合った適切な職場を見つけるためのノウハウを持っています。

給料が支給されるインターンシップを見つけるには、就活エージェントとの相談が有益です。就活エージェントは多くの企業と連携しており、給料が支給されるインターンシップの詳細な情報を収集しています。

就活エージェントは求職者の希望や要望をヒアリングした上で、適切なインターンシップの情報を提供します。友人からの紹介と違って個人の主観が混じることはないので、客観的で正確な情報を提供してもらえるはずです。

また、就活エージェントに参加者の募集を依頼する企業側は、インターンシップを採用活動の一環と位置付けている傾向があります。そのため、給料をもらいながら学べるだけでなく、採用にも直結しやすいのがメリットです。

どの就活エージェントに相談すればよいかわからない人は、下記のコラムも参考にしてください。

給料ありのインターンシップとアルバイトの違い

給料ありのインターンシップとアルバイトの違い

インターンシップと混同されるケースが多いのは、アルバイトです。インターンシップとアルバイトの違いを理解していないと、もらえる給料が少ないと感じたり、無給のインターンシップに不満を抱いたり、トラブルになる場合もあります。

インターンシップとアルバイトは全くの別物なので、以下で解説する内容を確認するようにしましょう。

目的・仕事内容

インターンシップは、参加した企業の事業形態や社風を学ぶ場です。長期インターンシップの場合は実際の業務に携わることもありますが、その目的は企業に利益を提供することではありません。その企業で実際に働く体験をしながら、仕事や企業のことを学んでいく、実地研修のようなものです。

それに対してアルバイトは、実際の業務を行うことで、会社に貢献する場です。付帯的な効果として学びも得られるかもしれませんが、それ自体が目的ではなく、あくまで企業に利益をもたらすために仕事を行います。

そのように、インターンシップとアルバイトでは、目的も仕事内容も異なります。インターンシップは会社への貢献度が低いために、給料が低かったり、無給だったりする場合もあるわけです。

そのため、実務経験を積みながら安定した収入を得たい場合、インターンシップとアルバイトを分ける学生も多いです。しかし、インターンシップを進めながらアルバイトも行うと、多忙になるのは否めません。インターンシップとアルバイトの両立を検討している学生は、次の章を参考にしてください。

両立方法

インターンシップとアルバイトを両立する場合は、月・週・1日ごとにスケジュールを決めるのがオススメです。たとえば、1週間のスケジュールを以下のように分けます。

  • 月:インターンシップ
  • 火:アルバイト
  • 水:休
  • 木:インターンシップ
  • 金:アルバイト
  • 土:インターンシップ
  • 日:休

以上のように、1週間のスケジュールを事前に組むことで、両立ができるように行動できます。月ごとに目標を定めて参加日数を定めれば、より具体的な行動計画ができるでしょう。ただし、学業もおろそかにしないように注意が必要です。

インターンシップに参加したいけど、アルバイトや学業との両立が不安だと感じる学生は、キャリチャンの「就活相談サポート」をオススメします。就職活動に関わる相談に対して、プロの専門家がマンツーマン指導する支援サービスです。

給料がもらえるインターンシップの探し方はもちろん、両立の方法や選考対策対策までサポートしているので、これ1つであなたの悩みが解決できるでしょう。

インターンシップが無給の場合は参加までの費用を確認する

インターンシップが無給の場合は参加までの費用を確認する

インターンシップが無給の場合、参加までの費用を確認するようにしましょう。インターンシップに参加後、想像以上にお金がかかり、生活が苦しくなるケースもあります。

インターンシップにかかる具体的な費用は、以下のようなものが考えられます。

  • 交通費
  • 食費
  • 衣服費
  • 書籍費
  • 宿泊費

インターンシップによってはすべて実費になるケースもあるので、参加前に必ず確認しましょう。企業によっては、交通費だけ支給される場合もあります。

インターンシップ前にどのような準備をすればいいのかわからない学生は、キャリチャンの対策資料を参考にしてください。

インターンシップでの給料は源泉徴収に注意が必要

インターンシップでの給料は源泉徴収に注意が必要

給料が支給されるインターンシップでは、源泉徴収に注意しなくてはいけません。インターンシップの給料は、アルバイト同様に年間の給与額に反映されます。

アルバイトとは別枠で計算していると、年間所得が103万円を超え、税金を支払う義務が生じる可能性があります。給料が支給されるインターンシップと、アルバイトを掛け持ちする場合は、年間給与の計算を忘れないようにしましょう。

インターンシップを給料で選ぶのは要注意

ここまで、給料が支給されるインターンシップについて解説しました。給料を得ることは重要ですが、お金だけで考えてしまうと、ミスマッチになる可能性があるので注意が必要です。

大切なのは、目的でインターンシップを選択することです。いまの自分にはどのような経験が足りないのか、必要なスキルは何かを分析したうえでインターンシップを決めます。

インターンシップをお金目的で選ぶと、就活や就職後に役立つ学びが得られず後悔するかもしれないので、慎重に選ぶようにしましょう。

自分に適したインターンシップが見つからない学生は、キャリチャンの「就活相談サポート」を利用ください。この就活支援サービスでは、あなたにピッタリのインターンシップを、プロの専門家が紹介します。

誰でも無料で利用できるため、悩んでいる学生はまず相談してみると良いでしょう。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

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