インターンシップ選考を突破する秘訣と「本選考との関係性」
2019年8月22日
最近の就活では「インターンシップ」開催が、当たり前になりつつあります。インターンシップへの参加を考えてますか?
キャリアアドバイザー 廣瀬
就活生 Bさん
もちろん、そのつもりです!ただ、インターンシップに参加したくても、選考がある企業が多いと聞きました。
そうなんです。参加を希望する学生が増えたために、インターンシップ選考を突破するための対策が必要になってきました。
キャリアアドバイザー 廣瀬
就活生 Bさん
大手企業や有名企業などは、高倍率になりそうですね。インターンシップの選考、どう乗り越えればいいでしょうか?
今回は、インターンシップ選考を突破する秘訣を紹介します!インターンシップと本選考の関係も解説するので、ぜひ確認してください。
キャリアアドバイザー 廣瀬
目次
インターンシップ前に「選考」を設ける企業が多い
インターンシップに参加するには、その前に設けられているインターンシップ選考を突破する必要がある企業が多いです。
しかし、インターンシップを行う全ての企業で選考が設けられているわけでもありません。インターンシップを行う企業の中には、「抽選」や「先着順」など、選考以外の方法で学生を選抜しているケースもあります。
インターンシップ選考に対して適切な対策を打つには、まず以下の3つを理解しておく必要があります。
それぞれ解説するので、インターンシップ先選びの参考にしてください。
インターンシップに選考を設ける目的
インターンシップ選考を設ける企業の目的は、参加学生を厳選することにあります。
インターンシップを開催するには、インターン生を受け入れるための設備や資材、人員などが必要になるため、応募者全員を受け入れることは物理的に難しいです。そのため、受け入れ可能な人数まで何らかの方法で参加者を絞り込む必要があります。
しかし、その絞り込みを抽選や先着順などでなく選考で決めようとする理由は、大きく分けて以下の2つがあります。
- 社内に良い影響を与えてくれる人材を探すため
- 早期に優秀な人材と接触するため
【社内に良い影響を与えてくれる人材を探すため】
抽選や先着順などでなく選考で参加者を決めようとする企業は「せっかくコストをかけてインターンシップを開催するならランダムな人材ではなく、社内に良い影響を与えてくれる人材に参加してほしい」と考えています。
なぜなら、インターン生が職場に入ることによって、周りの社員も少なからず影響を受けるからです。
その影響は参加するインターン生次第で、熱意や活気、斬新な発想などをもたらしてくれる場合もあれば、職場の雰囲気を悪くしたりストレスを与えたりする場合もあります。前者に当てはまる、良い影響をもたらしてくれる学生かどうかを見極める手段が、選考なのです。
【早期に優秀な人材と接触するため】
「せっかくインターンシップを開催するなら、早期に優秀な人材と接触を図りたい」という理由で、選考を設けている場合もあります。大手企業や有名企業は本選考でも優秀な人材が集まりやすいですが、中小・ベンチャー企業は本選考に参加する応募者を十分集められるとは限りません。
そのため、インターンシップ前に選考を行うことでインターンシップ参加者を優秀な人材だけに絞り、そこから採用活動に直結させようとしているわけです。
近年は内定直結型のインターンシップが正式に認められることになった(参照元:インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組の推進に当たっての基本的考え方)ので、こうした目的で選考を設ける企業が増えています。
どちらの場合にせよ、インターンシップ選考の目的は「学生を厳選するため」です。インターンシップの応募に当たっては、企業から選ばれるための対策が重要になります。
インターンシップに本格的な選考を設ける企業が増えた理由
インターンシップに本格的な選考を設ける企業が増えた理由は、先ほど述べたように三省合意により、内定直結型インターンシップが公認されたことが大きいです。
以前は、インターンシップで得た学生の情報を本選考に利用することが認められていなかったため、インターンシップと本選考はまったく別のものとして取り扱うことが求められていました。
そのため、早期に優秀な人材と接触することを目的にしていた企業も、インターンシップ前の選考は書類選考のみなど、本選考に比べると簡易的なものが一般的でした。
しかし、インターンシップで得た学生の情報を本選考に利用できることになってからは、より採用の可能性の高い学生を選抜する精度を高めるため、インターンシップでも本格的な選考を行う企業が増えています。
インターンシップへの参加を希望する学生は、以前にも増して早くからしっかりと対策を行っていく必要があるでしょう。
本格的な選考があるインターンシップの特徴
参加前に選考があるのは、以下の4つの「キャリア形成支援活動」のうち、タイプ3とタイプ4に当たるインターンシップが中心になる見込みです。
【キャリア形成支援活動の種類】
- タイプ1:オープンカンパニー
- タイプ2:キャリア教育
- タイプ3:汎用的能力・専門活用型インターンシップ
- タイプ4:高度専門型インターンシップ
その理由は、期間中に得た学生の情報を本選考に利用することが認められているのが、「インターンシップ」と名のつくタイプ3・タイプ4だけだからです。
前述の三省合意の改正により、従来インターンシップと呼ばれていたプログラムはキャリア形成支援活動と名称を変え、上記のような4つのタイプに分類されました。
このうち、インターンシップと呼ばれるタイプは3・4のみで、参加対象は大学3年生・4年生と大学院生です。新定義における「インターンシップ」に該当するタイプでは、インターンシップ中に得た学生の情報を本選考に使用することが公式に可能となりました。
一方、オープンカンパニーやキャリア教育では、業界や職種について周知することを目的とし、大学1年生からの全学年が対象となります。参加者の情報を本選考に使用することはできません。
そのため、参加前に本格的な選考を実施するのは、本選考に直結しやすいタイプ3・4のインターンシップになるでしょう。中でも、大手や有名企業は学生が多く集まるため、インターンシップに本格的な選考を設けているケースがほとんどです。
インターンシップに応募する際は、どのようなタイプで募集しているのか確認してから選考を受けるようにしましょう。詳しいインターンシップの変更については、以下のコラムを参照ください。
インターンシップ選考の方法
インターンシップ選考の方法は企業によって異なりますが、以下のような手段が用いられることが多いです。
まずは、それぞれの選考手段でチェックされるポイントについて解説します。インターンシップの選考を通過したい就活生は、ぜひ対策の参考にしてください。
ES(エントリーシート)
インターンシップ選考の方法として最も一般的なのは、エントリーシートでしょう。
エントリーシートでは応募者の基本情報の他に、インターンシップに応募した理由や、学生時代に力を入れたことなどについて記載を求められることが多いです。企業はそれらの情報をもとに、自社の求める人物像に合致するかを判断します。
とくに応募理由では、以下のような内容をチェックされます。
- 企業や業界のどこに興味を示しているのか
- インターンシップに参加する目的と目標が明確か
- インターンシップを通じて何を学びたいのか
求められる能力や人柄は各業界・企業で異なるので、それらの評価基準を一概に語ることは不可能です。しかし一般的にはその業界や企業に強い興味があり、参加する目的・目標が明確で、学ぼうとする意欲の強い人ほどインターンシップ選考で高評価を得やすいといえるでしょう。
ただし、いずれも自分と業界・企業の特徴をリンクさせながら、具体的に表現する必要があります。なぜなら、具体的な情報があることで話の信ぴょう性が増すからです。
エントリーシートには、嘘を記載することも可能といえば可能です。そのため、根拠がある伝え方をしていないと、企業側は本当か噓か判断できません。根拠となる具体的な事柄を伝えることで初めて、真実として評価されるのです。
「○○部の活動を10年間継続しました」など、具体的な名称や数字を入れたエピソードを交えて、信ぴょう性を高めるようにしましょう。
関連コラム
インターンシップ志望動機の例文や通過率を高める書き方を解説
履歴書
インターンシップ選考では、履歴書の提出を求められることも多いです。インターンシップ選考で提出する履歴書には、以下のような基本情報を記載します。
- 氏名
- 連絡先
- 学歴
- 職歴
- 資格
- 趣味・特技
- 志望動機 など
一般的にアルバイト経験は職歴に入らないと考えられているため、職歴欄には「なし」と記入します。志望動機の欄がある場合は、そのインターンシップへの応募理由を記載しましょう。
履歴書を作成する際は、フォーマットや文字の大きさにも注意し、見やすく読みやすい形式で提出することが重要です。読み手に配慮して書類を作成できるかどうかも、自社に迎え入れるに当たって好ましい人物かどうか判断する材料となります。
【就活対策資料】
履歴書・ES作成マニュアル
筆記試験やWebテスト
インターンシップ選考では、筆記試験やWebテストが行われる場合もあります。ただし本選考で行われる本格的な適性検査よりも、もう少し簡易的なテストを行う企業が多いでしょう。
インターンシップ選考におけるテストは面接などの前に実施され、候補者が持つ基本的なスキル・知識を確認する手段として利用されるのが一般的です。
たとえば、インターンシップに応募する学生にとって重要な専門知識やスキルを問うクイズ形式のテストや、一般常識を問うテスト、基本的な数学・言語能力を試す問題が含まれるケースもあります。
もし筆記試験やWebテストに自信がない場合は、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」に参加するのもオススメです。インターンシップ参加に当たって、筆記試験やWebテストを行わない企業を紹介できます。
面接
インターンシップ選考の手段として、面接を行う企業も少なくありません。なぜなら、学生と直に話をすれば、文章だけではわからない部分まで見極められるからです。
インターンシップ選考の面接では、おもに以下のようなところをチェックされます。
- インターンシップに対する意欲や熱意
- 業界・企業に対する志望度
- 人柄
- コミュニケーション能力
- 見た目や話し方から受ける印象
話の内容だけでなく、姿勢や見た目も評価対象になっています。清潔感のある身だしなみを整えて挑みましょう。受け答えをするときは、大きな声でハキハキと伝えるのがポイントです。
具体的な面接方法は、学生一人ひとりと面接する「個人面接」の場合もあれば、ある程度の人数をまとめて面接する「集団面接」の場合もあります。また、面接に用いる手段は、直に会って面接する「対面面接」と、オンラインを介して面接する「Web面接」の2種類です。
それぞれの面接には、以下のような特徴があります。
個人面接 |
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集団面接 |
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対面面接 |
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Web面接 |
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インターンシップ選考に落ちる学生の問題点
インターンシップの開催期間は限られているので、目当てのインターンシップを逃さないよう、できればすんなり選考に合格したいところです。
しかし実際には本選考と同様、インターンシップでも割とすんなり選考に受かる人と、なかなか選考に通過できない人がいます。その差がどこにあるのか確認しておけば、事前に有効な対策を打てるはずです。
そこでここでは反面教師として、インターンシップ選考に落ちる人に共通する問題点について解説します。具体的な問題点は、以下の3つです。
対処法も合わせて記載しているので、ぜひ参考にしてください。
求められている人物像に合っていない
学生がインターンシップの選考で不合格になる要因の1つは、企業の求めている人物像に合っていないことです。企業はインターンシップに参加する学生に対して、特定の人柄や能力を求めています。
求める人物像の詳細はそれぞれの企業で異なりますが、大きく分けると以下の2点を見ているといえるでしょう。
- 熱意や活気、積極性、協調性などの人柄で、職場の雰囲気をよくする人物
- 社員として採用した場合に仕事で活かせる能力を持っている人物
つまり、インターンシップ選考中の行動や態度、回答などで上記の要素と一致していないと判断される場合、インターンシップ選考で落ちる可能性が高くなるということです。
そのためインターンシップへの参加を希望する学生は、あらかじめ自己分析を行い、自分の適性なども考慮に入れてインターンシップ先を選ぶ必要があります。もともと自分の持っている人柄や能力とは異なるものを求めている企業のインターンシップを受けても、受かる確率が低いわけです。
もちろんインターンシップ選考を受けてみて、その合否によって自分の適性を判断するのも1つの手ではあります。その業界・企業に対する自分の適性を見極められるのも、インターンシップに参加するメリットです。
しかし、あまりやみくもに多くの選考を受けると準備も大変ですから、できれば受ける前にある程度は自分の適性のありそうな範囲を予測して受けた方が効率がよいでしょう。
インターンシップに参加したいけど自分に合った企業がわからない人は、キャリチャンの就活支援サービス「就活説明会」を利用するのがオススメです。プロのキャリアアドバイザーが1対1であなたの適性を診断して、最適なインターンシップ先を紹介します。
自分を上手にアピールできていない
自分を上手にアピールできないのも、インターンシップの選考で不合格になる原因の1つです。インターンシップ選考では、いかに自分を上手にアピールできるかが鍵となります。
インターンシップ選考では、自分が企業に求める人物像であると、自己PRや志望動機を通じて企業に伝える必要があります。しかし、自分の強みや熱意を十分にアピールできていない場合、企業は就活生の価値を正しく評価できず、不合格につながってしまうのです。
アピールが不十分な理由としては、自己分析不足が考えられます。自己分析が不足すると、自分の強みや熱意を裏付けるエピソードを具体的に提示できないため、自己PRや志望動機の信憑性が低くて十分なアピールができません。
インターンシップ選考に受かるには自己分析を徹底し、自分の強みや人柄のほか、なぜそのインターンシップに参加したいのかなどを明確に説明できる材料を集めておく必要があります。
また、ESや面接でアピールする力を身につけることも必要です。これは繰り返し練習し、改善を図る必要があります。就活のノウハウを持った第三者にチェックしてもらって、フィードバックをもらいながら練習するのがオススメです。
第一印象がよくない
インターンシップ選考に落ちる原因として実は結構多いのが「第一印象の悪さ」です。企業は就活生が思うより、他者に与える印象の良し悪しを重視しています。
印象の悪さが選考時にチェックしている他の評価要素に負のバイアスをかけるのはもちろん、選考者が感じる第一印象そのものを評価対象にしている企業も多いです。
【インターンシップ選考において第一印象が悪くなりやすい就活生の特徴】
- 身だしなみに清潔感がない
- きちんと挨拶ができない
- 笑顔がない
- アイコンタクトを取らない
- 声が小さい
- 提出書類が読みにくい
- 誤字脱字が多い
- 適切な言葉づかいができない など
人の第一印象は長く相手の記憶に刻まれるので、はじめに印象が悪くなればそこから挽回するのには時間がかかります。インターンシップ選考は選考ステップが少ない場合が多いため、第一印象が悪いと選考中に印象を回復しきれない可能性が高いです。
ですから、初めから悪い印象を与えないよう、清潔感のある身だしなみをすることはもちろん、挨拶をしっかりする、大きな声で話す、目を見て話す、書類なども丁寧に扱うといったことを今のうちにしっかりと身につけておきましょう。
形式別!インターンシップ選考を突破するための秘訣
ここでは、インターンシップの選考を突破する秘訣について、以下の項目に分けて解説します。
各選考への個別の対策も必要ですが、どんな種類の選考が行われてるにしても重要になる共通点も認識しておく必要があります。それぞれ詳しく説明するので、しっかり把握しておいてください。
どの選考形式でも共通して意識してほしいこと
どの形式のインターンシップ選考を受けるにしろ、意識してほしい共通点は下記の2つです。
- 意欲的な姿勢を示す
- 参加する目的を明確にする
企業としては、強い意欲がある就活生にこそインターンシップに参加してほしいと思っています。なぜなら、意欲がない人に何を教えても学びにつながらず、コストを浪費するだけだからです。
そのため、書類・面接選考を通じて、インターンシップ先への強い関心を示すことが大切です。入社を視野に入れている企業のインターンシップであればおのずと意欲的に取り組めるでしょうし、企業としても教えたことがいずれ自社の利益につながる可能性が高いため、教えがいがあります。
また、意欲的な姿勢を示すには、参加する目的を明確にすることも重要です。目的を持たずなんとなくインターンシップへ参加しても、吸収できることは少なく、時間を無駄に過ごしてしまいそうに見えます。
企業としては、せっかく開催するインターンシップを価値ある時間にするためにも、明確な目的を持って参加してほしいと願っているはずです。
なぜこのインターンシップに参加したいのか、参加したらどうしたいのか、何を吸収したいのかなど1つ1つを掘り下げ、自分の中で参加する目的を明確にしてください。その目的を果たすためにはどうすればよいのかを伝えれば、自然と意欲的な姿勢を示せます。
書類選考(履歴書・ES)への対策
インターンシップの書類選考では、記入欄の大きさに合わせて伝えるべき内容を整理することと、質問に対する結論を最初に記載するのがポイントです。
履歴書にしてもESにしても、それぞれの項目を記入できる枠の大きさが決まっており、それに対して適切な量の情報を記載する必要があります。記入欄が小さいのにたくさん記載しようとすれば、文字が小さくなって読みにくく、採用担当者にストレスを感じさせる書類になるでしょう。
反対に、記入欄に対して情報が少なすぎると空白が多くなり、インターンシップに参加したいという意欲が薄いように見えます。つまり、読みやすい文字の大きさで記入できる範囲で、なるべく多くの情報を記入できるように内容を調整する必要があるわけです。
また、学校で教わる日本語の文章は起承転結の構成が一般的ですが、ビジネスでは短時間で効率よく内容を把握するために、結論から先に記載する構成が好まれます。PREP法などを用いて、結論からわかりやすく簡潔に記載しましょう。
その上で、実際に書類を記述する際には、以下の点にも気を付けてください。
- 判読しやすい文字を書くこと
- 誤字脱字をしないこと
せっかく適切な大きさの文字を記入しても、文字の形が崩れていて読みにくければ、読み手にストレスを与えます。選考する人が判読しやすいよう、文字を丁寧に記入しましょう。
また、ビジネス文書で誤字脱字は厳禁です。不注意でケアレスミスを起こしやすい人物という悪印象につながる恐れもあります。間違いがないか何度も見直しして、完成度を高めてから提出するようにしてください。
もしESや履歴書の書き方に不安がある場合は、キャリチャンが開催している無料の『履歴書・ES書き方WEBセミナー』に参加するのもオススメです。
筆記試験・Webテストへの対策
インターンシップ選考の筆記試験やWebテストを通過するには、日頃からのインプットが大切です。インターンシップは就活の初期なので適性検査への対策が不十分なのはある程度やむを得ない部分もありますが、あまりにも得点が低いと意欲を見せられません。
そのため、一般常識テストや簡易テストへの対策も多少はしておきましょう。一般常識は新聞やニュースを見たり、アプリなどを使って情報を集めるとよいです。業界・企業で必要な専門知識は、事前に企業のホームページや求人広告から情報を集めるとよいでしょう。
また、前もってSPIの問題集を解いてみるなど本選考への対策を前倒しで実施し、基礎学力テストに慣れておくのもオススメです。
稀にインターンシップ選考でも、本選考と同等の適性検査を設けている場合があります。いずれにしも本選考までには対策が必要なので、今のうちから対策しておくと後々楽になるでしょう。
筆記試験・Webテストの対策法は、繰り返し問題を解いて、解き方に慣れることです。どの適性検査も必要な知識や中学~高校で習った範囲ですが、問われ方が独特なため、解答方法に慣れる必要があります。
採用選考に最も多く取り入れられている適性検査はSPIなので、SPIの問題集を何度も繰り返し解いていきましょう。それに加えて、外資系企業のインターンシップであれば英語問題(ENG)の対策、コンピューターを扱う職の場合はCABなど、それぞれのインターンシップに合わせた対策もしておくとよいです。
【就活対策資料】
解説付きSPI問題集
面接への対策
インターンシップ選考の面接を通過するには、自信をもって受け答えができるよう、事前に練習しておく必要があります。インターンシップは就活初期に当たるため、面接に慣れておらず、緊張してうまく話せなくなる学生が多いです。
面接では、自身の意見や考えを明確に伝える力が求められます。面接官の質問に適切な回答をするには、聞き手の反応をよく確認しながら会話を進めることが必要です。
また、丁寧な言葉遣いと正しい姿勢、相手の話にしっかりと耳を傾けるなどで、相手に対する敬意を表す必要もあります。そうしたことが自然にできるよう、事前に練習しておく必要があるわけです。
就活エージェントや大学のキャリアセンターを活用して、選考前に模擬練習をしてもらうとよいでしょう。実践に近い練習を積んでおけば緊張感に慣れておけますし、就活のプロからフィードバックをもらって、弱点を改善しておくことも可能です。
キャリチャンでも、就活のプロによる面接ノウハウの講義と模擬面接が受けられるオンラインイベント「模擬面接WEBセミナー」を開催しています。ぜひ参加してください。
その他、それぞれの面接の特徴に応じた以下の対策もしておきましょう。
【個人面接】
個人面接では幅広い質問や深掘り質問に対応できるよう、自分と企業・業界に関する情報を整理しておくことが大切です。自己分析と業界・企業研究をしっかり行い、理解を深めておきましょう。
【集団面接】
一人当たりの持ち時間が限られているので、質問に対して端的に答える練習をしておくことが重要です。また、他の人が話しているときの聞く姿勢も見られています。他の人の発言に対する意見を求められることもあるので、だらけてしまわないよう注意してください。
【対面面接】
入退室のマナーや緊張感に慣れておくことが大切です。緊張した中でも自然にマナーを守った行動ができ、自信をもって堂々と発言できるよう、しっかり練習しておきましょう。
【Web面接】
安定した通信環境を整え、トラブルシューティングを行っておくことをオススメします。また、Web面接で使用するアプリを実際に使って映り方や聞こえ方を確認し、設定などを調整しておくことも必要です。
インターンシップ選考に応募するときの注意点
インターンシップの選考に参加するときは、以下2つの注意点を意識することが大切です。
それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。
主体的に行動する
インターンシップ選考に応募する際は、主体的に行動するようにしてください。
インターンシップの選考は常に開催しているとは限りません。夏・冬の時期に限定的に実施しているケースがほとんどです。「待っていればチャンスが来る」と思っていると、選考を受ける機会を逃してしまう恐れがあります。
インターンシップ選考に参加するには、自ら探し積極的に応募する必要があります。希望するインターンシップへ参加し、納得する就活を行うためにも、主体的な動きが重要です。
目的を見失わない
インターンシップ選考に応募する際は、目的を見失わないよう注意する必要があります。
インターンシップに参加する目的は、「業界への理解を深める」「ビジネススキルを学ぶ」「自分の適性を見極める」「本選考前に自分の意思を明確に伝える練習をする」など、さまざまです。
しかし、いざインターンシップに応募する段になると、選考に受かりやすいかどうかや、内定につながるか、大手企業かといったことばかり気になり、本来の目的を見失ってしまうことがあります。
それでは、もしインターンシップ選考に受かったとしても本来の目的を果たせず、後悔することになりかねません。
ですから、インターンシップの選考に応募するときは本来の目的を見失わないよう、常に目的を意識して選ぶようにしましょう。
インターンシップでの評価は本選考に影響する?
よく、「インターンシップは本選考に影響する」という噂を耳にしませんか?この噂が本当なら参加の意気込みが変わってくる人もいるでしょう。
実際のところ、インターンシップでの評価は本選考に大きな影響を及ぼすと考えておいた方がよいです。
『インターンシップに本格的な選考を設ける企業が増えた理由』でも述べたように、以前はインターンシップを直接採用につなげることは禁止されていたため、影響があるとは言い切れませんでした。しかし、インターンシップを通じて得た学生の情報を採用活動に利用しても良いというルールに変わったことで、本選考に影響がでるケースの方が多くなったようです。
その理由は、早期に学生と接触する場を設け、優秀な学生がいれば他社よりも早く囲い込みたいというのが企業の本音だからです。大手企業や有名企業ほど本選考に応募者が集まらない中小企業やベンチャー企業などでは特に、インターンシップの段階から「採用目線」で学生と接触しているケースが増えています。
ただし、インターンシップ中の行動を通して企業側に「優秀な学生」だと思わせることが、内定につながる上での大前提です。単に「本選考に影響するから参加する」というスタンスではなく、「優秀」だと判断されるための対策をしっかりと行ってから参加するようにしましょう。
インターンシップへの参加には選考対策が必要
インターンシップに参加するには早くからさまざまな就活対策を行い、選考を突破する必要が出てきています。なぜなら内定直結型のインターンシップが公式に認められたため、参加を希望する学生が増え、本格的な選考を行う企業も増えてきたからです。
その際、対策しなければいけない選考は、以下のとおりです。
- ES(エントリーシート)
- 履歴書
- 筆記試験・Webテスト
- 面接
本選考だけでなく、インターンシップでも以上の対策が必要です。
しかし、これだけの対策を自分一人で行うのは難しいと感じる就活生も多いでしょう。そこでオススメなのが、就活エージェントの活用です。
就活エージェントなら、あなたに合ったインターンシップ先を探すところから、選考対策や内定獲得に向けた対策までを一括でサポートしてくれます。
キャリチャンでも、一人ひとりの就活生に寄り添い、就活全般のサポートを行う無料の支援サービス「就活相談サポート」を開催しています。もちろんインターンシップ先の紹介や選考対策のお手伝いもするので、ぜひ相談してみてください。
「就活相談サポート」に参加しよう!
この記事の監修者
廣瀬 舞
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
大学卒業後、教育機関を経て入社。7年間、キャリアカウンセラーとして新卒・中途・既卒求職者の就職を支援し、これまでに4000名以上の求職者を担当し内定まで導いている。女性ならではの親切丁寧な対応が定評を呼んでおり信頼度が厚い。
就活支援の得意分野は「面接対策」。特に現代ならではの動画面接、オンライン面接の対策実績は1000社以上、2000名以上を支援してきた実績がある。
また、これらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している