【例文あり】インターンシップで学びたいことの書き方を紹介
2019年12月17日
夏のインターンシップ選考では、「このインターンシップで学びたいこと」について聞かれませんでしたか?
キャリアアドバイザー 平崎
就活生 Bさん
あ、それ、聞かれました!「ちょっと業界を覗いてみたいな」っていう気持ちを、率直に伝えたんですけど……まずかったでしょうか?
実はこれ、企業にとっては学生を色々な視点から見極められる重要な質問なんですよ。インターンシップだけじゃなく、就活の本選考に関わってくることもあります。
キャリアアドバイザー 平崎
就活生 Bさん
え!そんなに重要な質問だったなんて……。この冬にもインターン選考を受けようと思ってるので、対策方法を教えてほしいです!
まずは「インターンシップで学びたいことは何ですか」という質問に隠された企業の意図を知ることから始めましょう。この質問に上手に答えるための方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
キャリアアドバイザー 平崎
目次
そもそもインターンシップからどんなことを学べるの?
インターンシップの選考では、「インターンシップで学びたいこと」を聞かれることが多いです。しかし、そもそもインターンシップからどんなことが学べるのか知らないと、この質問には適切な答えを返せません。
そこでコラムの初めにまずは、インターンシップに参加することで学べること・得られることを6つ紹介していきます。
これはインターンシップに参加するメリットということになりますので、しっかりと確認しておきましょう。
業界・企業の立ち位置や業務内容がわかる
インターンシップに参加すると、業界や企業について詳しく理解できます。
本やネットの情報だけでもある程度の業界研究や企業研究はできますが、それだけで完全に理解するのは難しいです。インターンシップに参加すると、企業の担当者からリアルな話を聞けるため、効率的に業界や企業について理解できるでしょう。
インターンシップでは企業の社員とコミュニケーションを取り、実際の業務を体験できるため、自分の職務適性も試せます。業務内容も、話を聞いているのと実際に体験するのには大きな差があるでしょう。話を聞いた時には「これならできそう」と思っていても、業務体験を通して「これを続けていくのは難しい」と感じることがあります。
入社後に業務内容が合っていないと、仕事が辛くなり、早期退職に繋がることも考えられます。そのため、インターンシップで企業や業務について深く学べるのは、大きなメリットと言えるのです。
企業の本当の雰囲気を知れる
インターンシップに参加すれば、就業体験や企業見学によってその企業の本当の雰囲気を体感でき、“リアルな情報”を学べます。
多くの企業は、優秀な学生を集めるためによい部分ばかりをアピールしたり、やや盛られた情報が掲載されていたりといったことがほとんどです。求人情報だけに限らず、説明会などでもたいていは企業のよい部分しかアピールしていません。
よい情報ばかりを鵜呑みしてしまうと、いざ入社した時に「思っていたのと違う」とミスマッチを感じてしまう可能性があります。しかし、インターンシップを通じてリアルな情報を事前に知っておけば、入社後のミスマッチを防げますし、企業研究などの参考にもなるわけです。
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仕事を体験することで将来像を描きやすくなる
インターンシップで就業体験をすることによって、自分の将来像が描きやすくなります。いろいろな文字情報を集めて推測するより、実際に体験すれば、仕事に対する向き不向きや、自分自身の仕事に対する姿勢などがよくわかるわけです。
「将来こうなりたい」「自分はこうなるべきだ」という願望と、実際にそれができるかどうかという現実は異なります。いくら自分の中での理想があったとしても、それが自分に向いているものでなければ、仕事としてやっていくのは難しいです。
しかしインターンシップに参加すれば、仕事を通してこれらを見極めることができるため、自分が将来的にどういう方向性を目指すのがベストなのかを知ることができます。
これは実際に仕事を経験するからこそ見極められることなので、インターンシップならではの大きなメリットだといえます。
また、実際に業務を体験したという実績自体が、今後の就活において評価の対象となります。業務を通してスキルを身につけた場合には、内定にもグッと近づくでしょう。
ビジネス視点が身につく
ビジネス視点を学べるのも、インターンシップに参加するメリットです。インターンシップは実際に業務に携われるだけでなく、企業で働く社員の人たちとも交流を持てるため、社会人としての姿勢を間近で見られます。
一般的に、ビジネス視点は実際に社会人にならないと身につけることができません。しかしインターンシップでは社会人の疑似体験ができるので、学生のうちにビジネス視点を身につけられるのです。
インターンシップに参加していない一般の就活生は、ビジネス視点を持ち合わせていない状態での入社となります。一方で、インターンシップに参加した人は入社時点ですでにビジネス視点を持ち合わせているため、社会人として同期より早く活躍できるようになる可能性が高いでしょう。
就活仲間との人脈が作れる
インターンシップに参加することで、他の就活生と交流でき、就活仲間との人脈が作れます。同じインターンシップに参加している就活生は、自分と同じ業界を目指している可能性が高いので、就活の上で有用な情報を共有できるかもしれません。
就活は、いかに多くの情報を入手できるかが重要です。情報を共有できる仲間や人脈を増やしていくことは就活成功へとつながります。
企業や求人情報などはもちろん、「あの企業ではこんな質問をされた」などといった細かな情報を共有できると就活もしやすくなるでしょう。
就活は孤独な戦いになりがちなので、「同じ業界を目指す仲間がいる」というのはとても心強いです。ぜひインターンシップに参加し、一緒に戦える仲間を探しましょう。
GW・GD経験が選考の練習になる
インターンシップのプログラムにグループワークやグループディスカッションなどがある場合、これらの経験が実際の選考の練習として役立ちます。
グループワークやグループディスカッションは、なかなか体験できる場が少ないものです。練習をするにしても友人や家族といった「知り合い」相手の練習だと、緊張感が欠けてしまいます。
ところがインターンシップでは、参加する学生はほとんどが初対面です。ほどよい緊張感を持った状態で、グループワークやグループディスカッションを行えるでしょう。
しかし、インターンシップの対人経験が就活の練習になるとはいえ、「話すのが苦手」「緊張で頭が真っ白になってしまいそう」と、面接に対して苦手意識がある人も多いはず。
キャリチャンでは、GD・GWといった難しい面接選考のない企業を紹介する就活支援サービス「面接サポート」を開催しています!その他の面接対策もプロのキャリアアドバイザーがマンツーマンでサポートするので、面接に自信がない人はぜひ参加してください。
企業が「インターンシップで学びたいこと」を聞く4つの意図
インターンシップ参加は学生にとって多くのことを学べる機会ではありますが、企業はなぜわざわざ「インターンシップで学びたいこと」など聞くのでしょうか。
企業が「インターンシップで学びたいこと」を聞く具体的な意図は、以下の4つです。
企業側の意図を把握すれば、企業側が望む内容を書くことができるので、しっかりと確認しておきましょう。
意欲を確認するため
インターンシップで学びたいことを聞く意図の1つは、「学生の意欲を確認」するためです。学生にとってインターンシップは働くことへの理解を深める場ですが、企業側は完全なるボランティア精神でその場を提供しているわけではありません。
インターンシップを開催するには、膨大な費用と労力がかかります。そのため企業はそのコストを回収すべく、インターンシップを将来自社に利益をもたらしてくれる人材の採用につなげたり、就業体験を通じて業務を手伝ってもらったりしたいと思っているのです。
「インターンシップで○○を学びたい」という意欲をはっきり示せる就活生は、学ぶことによってその企業の仕事にますます興味を持ち、いずれ入社を希望してくれる可能性が高いです。就業体験も意欲的にこなすことではかどり、業務に貢献してくれる可能性が高いでしょう。
実際、そこで何かを学び取ろうという意欲がない人にいくら学びの場を提供しても、教える側の労力が無駄になるばかりで何も吸収できない場合の方が多いです。
つまり企業側は意欲的な学生だけを選抜することで、かけたコストに見合う学びを吸収してもらうとともに、企業側にとってもメリットのある、WIN-WINなインターンシップを目指しているわけです。
ミスマッチを防止するため
企業がインターンシップで学びたいことを聞くのには、学生のミスマッチを防ぐためという意図もあります。就活生が学びたいことと企業が提供することの認識が合っていないと、互いに無駄な時間を過ごしてしまう可能性があるからです。
ミスマッチがおこった場合、就活生は「参加した意味がなかったな」と感じ、企業側も「時間とコストを無駄にしたな」と感じてしまいます。インターンシップに際して互いに損をしないために、あらかじめ学生の学びたいことを確認しているわけです。
学びたいことを書くときには、企業が提供しているインターンシップの内容や、参加したことで得られるものをきちんと把握してから書くようにしましょう。自社で就活生の希望を満たせないと感じた場合、選考で落とされてしまう可能性があります。
自分も企業も互いに有意義な時間を過ごせるよう、自分が学びたいことを学べるインターンシップに参加するようにしてください。
採用選考に通過できる学生かどうかを見極めるため
企業側がインターンシップで学びたいことを聞く3つ目の意図は、「採用選考に通過できる学生かどうかを見極める」ことです。前述のように企業はインターンシップを、将来自社に利益をもたらす人材の採用につなげたいと考えています。
そのためインターンシップ選考では、意欲という学生の気持ちの部分だけでなく、学生の持っているスキルやポテンシャルについてもチェックします。膨大な費用と労力をかけて開催するなら、「できれば採用につながる資質を持った学生に参加してほしい」というのが企業の本音なのです。
そのため、インターンシップで学びたいことから、学生がどのようなスキルを兼ね備えているのか、実際に入社したらどのような活躍が見込まれるのかを見極めます。
これはインターンシップ選考の間だけでなく、実際にインターンシップに参加した際にもチェックされます。とくに長期インターンシップなどでは、より学生のスキル面がチェックされるでしょう。裏を返せばアピールチャンスにもなりますので、しっかり対策しましょう。
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就活生が満足するプログラムを知るため
企業がインターンシップで学びたいことを聞くのには、就活生が自社に期待しているプログラムを知りたいという意図もあります。応募してきた就活生に、どのような内容を提供すると有意義だと思ってもらえるのか把握するために、学びたいことを聞いているわけです。
企業側が直接学生の意見を聞く機会は少ないため、就活生がインターンシップに何を求めているのかは、企業側にとって非常に興味のある情報だといえます。就活生にメリットの多いインターンシップを開催できれば、人を多く呼び込め、評判もよくなるため、企業としてもプログラムの内容を改善したいと思っているのです。
ですから、その企業で学んでみたいことも、文中に盛り込んでみるとよいでしょう。
「インターンシップで学びたいこと」を書く前の準備
インターンシップで学びたいことを書く前に、下記の2点について準備しましょう。
自分自身のことを振り返り、業界や企業についても調べておくと、インターンシップで学びたいことはとても書きやすくなります。ぜひ上記2点を行ってから、エントリーシートを記載するようにしましょう。
自己分析する
インターンシップで学びたいことを書く前に、まずは自己分析を行いましょう。自己分析をすると、就活の軸が分かるようになるだけでなく、自分のアピールポイントをわかりやすく伝えられるようになります。
自己分析によって今やるべきことが明確になるため、就活中は折に触れて何度も行うべきです。インターンシップに参加する時点で志望業界や企業を完全に明確にする必要はありませんが、自分が目指す方向性をある程度は決めておくとよいでしょう。
自己分析をする際は、自分史などで今までの人生を振り返ったり、マインドマップを記入したりすると、自分の人生を掘り下げられます。一人で行うのが難しいと感じた際は、就活エージェントや友人の力も借りるのがオススメです。
自己分析の結果を用いて、どの業界のインターンシップに参加したいのか、自分のアピールポイントがどこなのかなどを、探すようにしてみましょう。
自己分析がうまくいかない人は、下記のワークシートも活用してみてください。
【就活対策資料】
自己分析ワークシート
業界・企業研究する
インターンシップに参加する業界や企業を絞り込む上で、業界・企業研究も欠かせません。どの業界に自分は興味があるのか、行きたい企業はどのような強みがあるのか、しっかり勉強しておきましょう。
業界・企業について詳しく調べることで、その業界や企業に抱いているイメージが合っているのかを確認でき、自分の適性も確かめられます。
業界・企業研究をする際は、業界のトレンドがまとめられている書籍やWebサイトで、まずは広く浅く学ぶのがオススメです。業界研究セミナーなども大学や企業主催で行われてているので、参加してみるのもよいでしょう。
自分で得た情報を踏まえ、インターンシップでさらに理解を深められるように努力してみてください。
【就活対策資料】
簡単!業界研究ガイド
「インターンシップで学びたいこと」の上手な書き方
インターンシップから学びたいことを聞く意図を理解したら次は実践です。インターンシップ選考に通過するための対策をしていきましょう。
ここでは、選考に通過するための「インターンシップから学びたいこと」を書くためのコツは、以下の6つです。
好印象間違いなしの書き方を伝授しているので、しっかりと確認しておきましょう。
まずは参加するインターンシップのプログラムを把握する
参加したいインターンシップの目星がついたら、そのインターンシップのプログラム内容を把握する必要があります。参加するインターンシップの内容を把握しておかないと、学びたいことも浮かばないので、しっかりと確認しておきましょう。
たとえば、飲食業界の「商品企画」に関するインターンシップに応募し、「食品管理について学びたい」などと的外れなことを書いてしまうと、入社意欲や熱意を疑われてしまいます。
インターンシップは本選考の評価にも影響することがほとんどなので、企業に対して本気が伝わるよう、事前にプログラム内容と企業情報をしっかりと確認しておいてください。
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「学びたいこと」を考え、掘り下げる
応募先のプログラムを把握したら、次は実際に、「インターンシップから学びたいこと」について考えていきましょう。なぜそのインターンシップに参加したいと思ったのかを考えると、「何を学びたいのか」が見つかりやすくなります。
そして、見つけた学びたいことから、「なぜ学びたいと思ったのか」「それを学ぶためにどんなことをしようと思うのか」「その学びたいことからどう自己成長をしていくのか」などを掘り下げていきます。
その際に、自己分析から見つけ出した“自分の強み”を、学びたいことのためにどう活かしていくのかを考えるようにしてください。そうすれば、学びたいことに対する思いから熱意を伝えやすくなります。
主催者(企業)の狙いや目的を意識する
「インターンシップで学びたいこと」を書く際は、主催者(企業)の狙いや目的を意識してみてください。
【意識するポイント】
- なぜインターンシップを開催するのか
- どんな学生を求めているのか
- どんな働きをすれば評価を得られるのか
企業は「優秀な人材の確保」や「採用時のミスマッチ回避」などを目的に、インターンシップを開催します。企業は一定の基準を満たした学生を求めているため、インターンシップの選考は厳しい傾向にあります。
企業がどんな人材を求めていて、どのような「学びたいこと」を書けば企業が採用したいと思うのかを意識し、記載していきましょう。企業の気持ちを理解することが、採用への近道です。
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意気込みや貢献できることなどを述べると◎
インターンシップで学びたいことを書く際は、学びたいことと合わせて、意気込みや貢献できることなどを記載すると好印象です。インターンシップ参加で学んだことを、その会社に入社した際にどう活かせるのかなど、具体的な仕事内容と合わせて語りましょう。
入社後を見据え、具体的にインターンシップでどのような働き方をするのか、自分の強みをどう活かしていくのかなどを語ることで、企業側も入社を見据えた判断がしやすくなります。
具体的な仕事内容とともに語れば説得力も増しますので、インターンシップのプログラム内容の把握はもちろん、企業全体の情報も企業研究からしっかりと把握しておいてください。
志望業界別に内容を変える
インターンシップで学びたいことを書く際は、業界によって伝えるべき内容を変えていきましょう。IT業界と航空業界とではインターンシップの内容や「学びたいこと」が変わるように、それぞれの業界において伝えるべき内容が異なります。
以下では、就活生に人気のある業界をいくつかピックアップし、どのような内容を書けば好印象を狙えるのかを紹介していきます。
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IT業界
IT業界がビジネスを支援し、日本社会の生産性を高めているということ、どういう仕組みで社会を支えているのかを意識しながら学びたいことを考える
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金融業界
お金の重要性、経済全体の仕組みを把握し、それぞれの仕組みを意識しながら学びたいことを考える
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インフラ業界
生活している中で当たり前のように使えているものは、当たり前ではないことを理解したうえで、どのように整えられ、どのようにして多くの人たちを支えているのかを意識しながら学びたいことを考える
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航空業界
質の高いサービスはどのように実現しているのか、交通手段だけでなく、貨物輸送などで様々な面から社会を支えているが、豊かな社会の実現がどう行われているのかを意識しながら学びたいことを考える
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広告業界
不特定多数の多くの人が目にする広告をどのように制作し、人々に影響を与えているのかを意識しながら学びたいことを考える
上記の業界を志望している場合、それぞれの内容を意識して学びたいことを考えていくとよいです。上記以外の業界も、十分な業界・企業研究をすればどんなことを書くべきなのかがわかるはずなので、しっかりと研究を行いましょう。
企業はさまざまな角度から学生をチェックするため、インターンシップへの選考書類を作成する過程でもプログラム参加中でも、気をつけるべき点がたくさんあります。そう考えると、だんだん不安になってくる就活生もいるかもしれません。
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結論→動機→まとめの順で書く
インターンシップを通して学びたいことを書くときは、結論→動機→まとめの順でわかりやすく書くようにしてください。なぜなら、最初に結論を書くことで、書き手の伝えたいことがダイレクトに伝わるからです。
反対に、結論を途中や最後に持ってくると、何を伝えたいのかわからず、最後まで読んでもらえない可能性もあります。
採用担当者は、企業によっては膨大な量のエントリーシートを読みます。その際に、何を伝えたいのかわからない文章は、途中で読むのをやめてしまったり、マイナスな印象を持たれてしまったりする可能性が高いです。
ですから、質問に対する答えである「インターンシップで学びたいこと」を最初に書き、その後で、そう思う理由や自分が企業で活かしたいことや参加中にやってみたいことを盛り込んで説明するようにしましょう。
インターンシップで学びたいことだけでなく、インターンシップでの自己紹介の書き方についても迷っているという人は、下記のコラムもチェックしてみてください。
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インターンシップの自己紹介の例文と注意点
ESに「インターンシップで学びたいこと」を書く際の注意点
インターンシップ選考においては、「インターンシップで学びたいこと」を求める企業が多いです。内容はインターンシップ選考だけではなく、本選考においても重要視されます。それほど重要なものなので、十分な対策をしなくてはなりません。
とはいえ、どんな回答がOKでどんな回答がNGなのか基準がわからないと、自分の書いた「学びたいこと」が適切なのかどうか、判断がつかないですよね。
そこで、ここでは悪い例として「NGな学びたいこと」を紹介していきます。具体的なNGポイントは以下の3つです。
不合格になってしまわないよう、しっかりと内容を確認しておきましょう。よい例については、次の「インターンシップで学びたいことの例文」で紹介します。
学びたいことが曖昧なのはNG
インターンシップで学びたいことを伝える際は、具体的に何を学びたいのかがよくわからないような、曖昧な回答にならないよう注意しましょう。
インターンシップで学びたいことが曖昧だと、企業側に参加への熱意を疑われ、選考を通過できません。こうした回答は、実際に自分自身どんなことを学びたいのかがわかっていない人に多いです。
近年では多くの企業が「本選考」を見越してインターンシップを開催していることから、学生の取り合いが激しくなっています。企業側は、本選考と同じぐらい厳しい視線で学生を見極めているため、「何を学びたいのかがわからない」ような学生を採用しないのです。
また、企業がより優秀な学生を確保しようとしているということで、学生側の倍率も高くなります。企業が嫌うような内容を記載してしまわぬよう、あらかじめ自分が何を学びたいのかをハッキリさせ、熱意が伝わるような内容を書くようにしましょう。
どの業界・企業でも学べそうな内容はNG
インターンシップで学びたいことを伝える際は、「社会人としての責任感を学びたい」「会社の仕組みを知りたい」といった、どの業界や企業でも学べそうな内容の回答も避けた方がよいです。
繰り返しになりますが、企業側は本選考も見据えてインターンシップを開催します。そのためインターンシップ選考では、企業に対してどれほど熱意があるのか、企業とマッチするかをチェックされているはずです。
それなのに、どこの企業でも通用するような学びたいことを語ると、「企業理解が浅い」「志望度が低い」という印象から熱意を疑われて、選考を通過できません。
しっかりと業界・企業研究を行い、“その企業のインターンシップだからこそ選んだ”という思いが伝わるような「学びたいこと」を書くようにしましょう。
その他のNG回答にも気を付ける
インターンシップで学びたいことを書く際は、以下のNG回答に注意しましょう。
- インターンシップで学びたいことは特にない
- 他社の批判
- 就活の練習がしたい
インターンシップで学びたいことの項目に「特にない」と記載するのは一番よくない回答です。企業としても参加させる意味がなくなるので、絶対に書かないようにしましょう。
また、その企業への熱意を伝えたいために、他社の批判のように聞こえる内容も書かないようにしてください。採用担当者の心証が悪くなる可能性があります。
「就活の練習がしたい」という主旨の内容を書くことも、企業に悪い印象を与えやすいです。企業はインターンシップにコストをかけて実施しています。自社のインターンシップを練習に使われることを、快く思う担当者はいないでしょう。
インターンシップで学びたいことは、その企業のインターンシップに参加したい熱意を伝え、相手に失礼のない書き方をするように心がけてください。
エントリーシートの添削をしてほしい人、早期内定に向けてのアドバイスが欲しい人は、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」への参加もオススメです。あなたに適したインターンシップ先を紹介するだけでなく、プロのキャリアアドバイザーがマンツーマンで就活の悩みを解決します。
インターンシップで学びたいことの例文
インターンシップで学びたいことの例文を、業界別と職種別に分けて紹介します。エントリーシートの書き方については、下記の資料も参考にしてください。
【就活対策資料】
履歴書・ES作成マニュアル
業界別の例文
■ IT業界
私は貴社のインターンシッププログラムに参加して、アプリ開発の上流設計から開発までの流れを学び、どのように企業内で連携してプロジェクトが進んでいくのかを学びたいと思っています。
私は大学でITに関する研究をおこなってきました。将来はアプリ開発に関わりたいと思っており、基本情報技術者試験とC言語プログラミング能力認定試験の2級も取得しています。インターンシップを通して、より実践的な業務を学び、将来的には貴社でエンジニアとして従事したく、応募いたしました。
上の例文では、大学で学んでいることが、企業の求めている人材に当てはまることをアピールした上で、入社への意欲を伝えています。
■ 金融業界
私は企業を金銭面で支えられる金融業界に興味を持ち、その中でもグローバル志向の強い貴行に興味を持ちました。貴行のインターンシップでは、実際に社員の方が手がけた案件を自分たちで追体験できると知り、実際の業務内容や求められるスキルを学びたいと思っています。
部活動を通して得たコミュニケーション力に自信があるため、他のインターンシップ生と協力しながら、プレゼンテーション力や論理的思考力を磨きたいです。
上の例文では、企業のインターンシップ内容への理解と、自分が学びたいポイントを記載しています。
【就活対策資料】
志望動機集 〜銀行編〜
【就活対策資料】
志望動機集 〜保険編〜
■ 商社業界
私は幼少期に海外に住んでおり、将来は国内外問わず活躍したいとの思いから、商社で働きたいと思っております。大学では経済学部に在籍し、マーケティングについて学んでいます。
今回のインターンシップでは、商社の実際の業務を学び、必要なスキルや能力を実践を通して学びたいと思っています。世界で活躍する社員の方のお話を拝聴し、自分に足りないものを学びたいです。
上の例文では、なぜ商社に興味があるのか理由を伝え、自分が学びたいことを伝えています。
【就活対策資料】
エントリーシート集 〜専門商社編〜
職種別の例文
■ 営業職
私は日本で一番の半導体製造装置を販売している貴社の仕事に興味を持ち、インターンシップに応募いたしました。今回のインターンシップでは、貴社が目標としている海外におけるシェア率向上のために、どのように業務に取り組んでいるのか理解を深めたいです。
実際に社員の方と仕事をさせていただき、営業職に求められるスキルや、やりがいも教えていただきたいと思っています。貴社の商品は半導体業界の進歩に役立つと実感しているため、私も将来は貴社の社員としてサービスを提供したく、インターンシップで営業の仕事を学んでみたいと考えています。
上の例文では、企業の今後の方針について理解していることをアピールし、インターンシップ参加への意欲を伝えています。
■ 事務職
私は貴社のインターンシッププログラムを通して、貴社の魅力がどのようにお客様に届いているのかを学びたく、応募いたしました。私は将来英語力を活かした仕事がしたいと思っています。自分の英語力を活かせる仕事を探す中で、貴社のサービスは海外でのシェア率が業界トップであることから、興味を持ちました。
インターンシップでは、書類の作成やお客様とのやり取りを疑似体験させていただき、サービスを納品するまでの流れを体験したいです。
上の例文では、自分のアピールポイントと、インターンシップで学びたいことを具体的に伝えています。
インターンシップで学びたいことで熱意をアピールしよう
インターンシップ選考では、「インターンシップで学びたいこと」を問う企業が多くあります。なぜなら、その回答から学生の熱意や志望度の高さ、企業との相性などを図れるため、企業にとっても都合のよい質問だからです。
そのため、回答次第ではインターンシップ選考だけでなく、本選考にも影響が出ることがあります。つまりインターンシップ選考での評価が悪ければ、本選考においてもよい結果が出ないケースが十分にありえるわけです。
そうならないためにも、まずは企業がなぜこのようなことを問うのかを理解し、実際にどんなことを学びたいのか、なぜそれを学びたいと思ったのかを考えながら、語るようにしましょう。
「インターンで学びたいことがわからない」「エントリーシートがうまく書けない」という場合には、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」を頼ってください。インターンシップ先の紹介はもちろん、就活に関する様々な悩みや不安を解消しながら一緒に就活をしていきます。
「就活相談サポート」に参加しよう!
この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。