働きがいのある会社の特徴とは?会社の見つけ方・受かり方と合わせて解説

 2023年3月20日

浮かない顔をしていますね。どうしましたか?

キャリアプランナー 平崎

就活生 Aさん

今悩んでいまして……。企業説明会などに参加はしてますが、自分にとって働きがいがある企業はどこなんだろう?と考えるとなかなか前に進めないんです。

働きがいがある企業は人それぞれ基準が違いますが、働き始めて失敗した!とは思いたくありませんよね。とはいえ働きがいがあると感じる企業には、一定の特徴があるんですよ。

キャリアプランナー 平崎

就活生 Aさん

そうなんですね!知りませんでした。絶対後悔しないで、働きがいを感じながら仕事をしていきたいです。

そうですね。今回は働きがいがあると感じる企業の特徴や企業の探し方、内定をもらう方法について解説するので、一緒によい企業を探しましょう。

キャリアプランナー 平崎

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働きがいのある会社の定義と特徴とは?

働きがいのある会社の定義と特徴とは?

冒頭にも述べたように、実際どのような会社に働きがいを感じるかは価値観によりますので、もちろん人それぞれです。ただし多くの人が「働きがいのある会社だ」と評価する企業には、一定の特徴があります。

自分なりの「働きがいのある会社」を見つけるためにも、まずは一般的にどのような企業が働きがいのある会社だと言われているのか、着目すべき特徴について知っておきましょう。コラムの初めに、一般に言われる「働きがいのある会社」の定義と特徴について解説します。

働きがいのある会社の定義

万人にとっての「働きがいのある会社」を、一括りに定義づけすることは難しいです。何度も言うように、人によって価値観が違うわけですから、どのような会社で働けば「働きがい」を感じるのかも当然人それぞれに異なります。しかしそれでも「働きがいのある会社」の定義づけが、全く不可能というわけではないです。

そもそも「働きがい」とは働くだけの価値という意味ですから、「働きがいのある会社」は、働くだけの価値がある会社→働き続けたくなる会社と言い換えられます。そして就活生の皆さんが漠然と思い描く「働きがいのある会社」とは、大きな不満を抱くことなく充実した日々が過ごせて、長く働ける職場のことではないでしょうか。

大きな不満のない会社とは、つまり自分が納得のいく働きやすい環境が提供されている会社、充実した日々に必要なのは、仕事へのやりがいを見いだせる会社だと言えます。ただし会社は組織であって一人で仕事をするわけではないですから、周りの従業員と良好な関係を築けるかどうかも、決して無視できない問題です。

「働きやすさ」「仕事のやりがい」「周囲との関係性」のどれが欠けても、従業員は不満を感じ、別の職場を求めたくなるに違いありません。それとほとんど同じことを、経済誌などに「働きがいのある会社」のランキングを提供しているGreat Place to WorkⓇ Institute(GPTW)も言っています。

GPTWは世界約60ヵ国で従業員の働きがいについて調査・分析し、一定水準以上の企業に「働きがいのある会社」として認定を与えている民間機関です。GPTWでは働きがいのある会社を、「従業員が勤務する会社や経営者・管理者を信頼し、自分の仕事に誇りを持ち、一緒に働いている人たちと連帯感を持てる会社」だと定義しています。

そして従業員が信頼できる会社とは結局、信用に足る経営方針・経営手腕、働きに応じた公正な扱い、個人の生活を尊重した待遇など、安心して働ける環境を提供してくれる会社です。GPTWではこの「信用」「公正」「尊敬(尊重)」「誇り」「連帯感」を、働きがいのある会社の5大要素だとしています。

ただ、その表現はやや抽象的なので、それだけだと就活生自身が企業探しをする際に、長く勤めたくなる「働きがいのある会社」を見分ける基準にしにくいです。そこで、それらの要素が実現された「働きがいのある会社」は、具体的にどのような特徴を持っているのか次に説明しますので、参照してください。

多数のメリットがある企業に就職すれば、仕事だけでなくプライベートも満足いく生活となるでしょう。まだ働きがいがある企業が探せていない就活生には、キャリchの「就活相談サポート」なら見つかるかもしれません。個別で希望条件をお聞きし、あなたにぴったりの企業を紹介します。完全無料ですので、ぜひ気軽に相談してください。

働きがいのある会社の特徴

入社後長く勤めたいと思える「働きがいのある会社」には、大きく分けて以下の3つの特徴があります。

  • 社員が働きやすい環境が整っている(福利厚生など)
    →職場への安心感が得られることが重要

  • 事業が安定している/実績をしっかり残している
    →残業などを無理に強いられない環境が大切

  • 社員に経営理念/企業ビジョンを共有している
    →社員と会社、一緒に成長することができる

【社員が働きやすい環境が整っている】

働きがいのある会社を見分ける特徴の1つは、社員のライフワークバランスに配慮し、福利厚生や待遇、休暇制度などの面で働きやすい環境が整っていることです。これは前述の5大要素、主に社員の人間性・人間的な生活を送る権利を尊重した「尊敬」や「公正」の部分を、会社側が実践した結果と言えます。

その職場で長く働きたいと思うためには、将来にわたって人間的な生活が送れるという安心感が重要です。たとえば保険制度や家族手当、安定した収入、育児休暇・介護休暇その他の休暇制度などがないと、今すぐでなくてもいずれは仕事とプライベートが両立できなくなります。

将来的に行き詰まり、辞めることになるかもしれないと考えれば、そこで仕事を懸命に頑張る価値があるかどうか疑問が生じるでしょう。働きがいのある会社はそうした長く働きやすい環境を提供し、社員の不安を取り除くことで離職率を下げ、仕事へのやりがい・モチベーションアップにつなげているわけです。

【事業が安定している/実績をしっかり残している】

働きがいのある会社には、事業が安定している・着実な実績を上げているといった特徴もあります。これは働きがいのある会社の5大要素の、主に「信用」に足る経営陣の手腕や、「誇り」ある仕事に関わる部分です。

また、その他も含めた5大要素の実践によって、社員のやりがい・モチベーションが上がった結果と見ることもできます。いずれにしても、事業成績・経営状態が安定していなければ会社は、働きに応じた公正な扱いや個人の生活を尊重した待遇などに構っている余裕はないです。

就活生がいわゆる「ブラック企業」に抱くイメージと同様、不安定な業績を補うため会社から過酷な勤務条件・超過労働を課せられたり、不法行為を強要されたりしかねません。働きがいのある会社の特徴である「誇り」ある仕事も、「公正」や「尊敬」に根差した扱いも、揺るぎない業績があればこそ実現できると言えます。

【社員に経営理念/企業ビジョンを共有している】

社員全体に、会社の経営理念や企業ビジョンが共有されているというのも、働きがいのある会社の特徴です。働きがいのある会社の5大要素で言えば、主に会社・経営陣への「信用」と、仲間への「連帯感」に当たります。

会社での仕事は個人事業主と違って巨大な組織によるチームプレーですから、信頼に足るリーダーがいて、その方針を仲間全員で共有し一丸となって努力してこそ業績につながるわけです。また会社の価値観と自分の価値観が一致することで、社員はより自分の仕事へのやりがい・モチベーションがより強く感じられるようになります。

自分が社会人として成長することが直接的に会社の成長にもつながり、社員と会社が一緒に成長していけることから、自分の仕事への「誇り」もより大きくなるのです。

自分にとって働きがいがあると感じる企業に就職するためには、深く自分と向き合い考えなければなりません。向き合わないと働きがいのある企業に就職できないだけでなく、満足できる企業と出会えない可能性も。キャリchの「再就活サポート」なら、専任のカウンセラーがマンツーマンで相談にのり満足できる就活へと導いてくれます。完全無料のイベントですので、ぜひ気軽に参加してください。

働きがいのある会社が求める学生像

働きがいのある会社が求める学生像

ここまでは就活生の側から見た、「働きがいのある会社」の特徴についてお話ししてきました。簡単に言えば「働きがいのある会社」では、働きやすい環境が整えられていて、確固たる業績があり、社員が会社の理念を共有しています。

では逆の立場から見て「働きがいのある会社」は、就活生にどのような特徴を求めているのでしょうか。「働きがいのある会社」で働くためには、自分にそれが可能か、求められている特徴を備えているかどうか考えておく必要があります。どんなに望んでも、それに向いた特徴が自分になければ決して受かることはありません。

ここからは働きがいのある会社が求める学生の特徴について説明しますので、自分に当てはめながら参照してください。

会社のビジョンや目標に対して同じ方向を向いてくれる人

「働きがいのある会社」が求めているのは、会社のビジョンや目標に対して、同じ方向を向いてくれる人です。先程も述べたように「働きがいのある会社」では、会社の経営理念やビジョンが社員全員に共有されています。社員全員が同じ目標を共有し、同じ方向に向かおうとしてこそ、社員同士の連帯感も生まれますし、個人としての努力が会社の業績にもつながるわけです。

また会社と同じ方向を向いていることで、一層素直に仕事やチームからの学びを吸収しやすく、個人の成長と会社の成長が相互に促されます。もし一人でも目標を共有せず違う方向に向かおうとする人がいれば、会社組織の輪を乱し、チーム一丸とはなれません。

その人自身が見当違いな方向性で働いて会社の利益に貢献できないだけでなく、会社組織としてのチーム力を下げてしまうわけです。そのため「働きがいのある会社」では、経営陣が定める企業ビジョンや目標をしっかり理解し、それらの達成のために仕事をしてくれる学生を求めています。

自分の個人的な夢や希望ばかりを主張するのではなくて、チームの目標を自分の目標として共有しチームに貢献するために動いてくれる人、より会社のチーム力を強固にしてくれる人材が求められているのです。

仕事内容や企業が求める人物像を理解してくれている人

「働きがいのある会社」では、その仕事内容や企業が求める人物像を理解してくれる人が求められています。なぜなら仕事に対する理解や、企業が求める人物像への理解が深い人は志望度が高く、入社後活躍してくれる期待が持てるからです。

どんなに高い能力があり、どんなに熱意がありそうに見えても、仕事内容や会社に求められているものを理解していない人は結局大して活躍できないでしょう。仕事内容や会社に求められているものを知らず、その能力と熱意の活かし方を知らなければ活躍しようがないですし、入社後余計な教育が必要になって無駄に手がかかります。

チームの一員として使い物になるまでに、相当な時間とコストを要するはずです。それどころか仕事や会社についてよく理解していないと、入社後「こんな会社だと思わなかった」「自分のやりたいことと違う」などと言って、早期退職となりかねません。そうなれば、それまでに費やした時間やコストは全て水の泡となります。

そもそも「働きがいのある会社」がコストをかけてまで社員に働きがいを提供するのは、それよってより社員のモチベーションが上がり、より会社の利益に貢献することを期待するためです。ですから「働きがいのある会社」の選考では普通の企業より一層、仕事内容や会社の求めるものに対する深い理解に基づいた、高い志望度が求められます。

働きがいのある会社で働くメリット

働きがいのある会社で働くメリット

「働きがいのある会社で働きたい」という就活生は多いものの、漠然とした理解では、会社が求めているような高い志望度にはなり得ませんよね。

ここまで「働きがいのある会社」の特徴や求めているものについて説明してきましたが、もっと志望度を上げるために、入社のメリットについても理解しておきましょう。ここからは「働きがいのある会社」で働くメリットについて説明します。

自分を成長させることができる

「働きがいのある会社」で働くメリットは、普通の会社で働くよりずっと早く、自分を成長させることができる点です。「働きがいのある会社」は経営状態も安定していて、社員のスキルアップを支援する余裕がありますし、成長意欲を促すための配慮もされています。たとえば「働きがいのある会社」では、社員教育にコストをかけたり、資格手当を充実させたりしている企業が多いです。

また前述のように「働きがいのある会社」には、経営陣も含めた全社員が目標を共有することによって連帯感を強め、個人と会社の相互の成長を促しているという特徴があります。「働きがいのある会社」には強いリーダーシップという特徴もありますが、それはあくまで目標・目的の共有であって、一方的な意識の押し付けではありません。

「働きがいのある会社」では、社員が声を上げやすいように組織の風通しを良くし、社内のコミュニケーションが活発に行われているのです。仲間意識と活発なコミュニケーションによって、個人の努力を応援し成果が称賛されるだけでなく、問題があれば素早く対応してくれたり、個人の意見が仕事に反映されたりします。

そのため社員は仕事や自分の成長にやりがいを感じやすく、一層会社に貢献しようと高い意識レベルで努力するわけです。それによって会社の成長が促されると同時に、会社に貢献するための努力を重ねることによって、自分自身の成長にもつながっていきます。

仕事に対するモチベーションを維持し続けることができる

「働きがいのある会社」で働くメリットの2つ目は、仕事に対するモチベーションを高く維持し続けることができる点です。前述のように「働きがいのある会社」では、社内の風通しが良くコミュニケーションが活発であり、強い連帯感によって個人の頑張りを応援・称賛してもらえる環境になっています。難しい問題に直面した時には、上司や仲間に相談したりサポートしてもらえたりしやすく、努力が実れば全員で達成感を共有するわけです。

一人で孤独に努力し続けるのは限界がありますが、そうした環境なら一層頑張れるというものでしょう。そして自分が頑張ればその分どんどん成長していけて、自分の意見が仕事に反映されるようになり、より会社に貢献できるようになるはずです。そのため自分の成長と活躍は自分自身のためだけでなく、もっと大きな目標のためになり、もっと成長・活躍しようというモチベーションの向上につながっていきます。

また「働きがいのある会社」は活発なコミュニケーションと公正・公平な評価によって、パワハラ・セクハラ・モラハラといった余計なストレスを溜める心配がないです。仲間同士の連帯感も強く悩みや問題意識も共有できるため、会社にいること、仕事をすることがちっとも苦痛ではありません。

それと同時にそうした公正・公平な評価は、自分の会社への貢献が昇進・賞与といった目に見える形で報われ、分かりやすいということでもあります。そのことで会社に貢献するという大目標だけでなく、個人レベルの小さな目標も立てやすくなって、よりモチベーションを高く維持できるのです。

プライベートの充実にもつながる

「働きがいのある会社」で働くことは、仕事の上でのメリットだけでなく、プライベートの充実にもつながります。仕事とプライベートはもちろん公と私ですから一線を引くべきではありますが、しかし結局のところどちらも自分という一人の人間の一部なので、切っても切り離せないものです。仕事の上で感じたストレスや充実感は、就業時間が終わったからと言って、いきなり消えてなくなることはありません。

仕事の上で感じた気分は良くも悪くも就業後に続いていて、プライベートな生活へ影響を与えます。仕事がつまらないと感じていればプライベートの時間にもその気分を引きずりますし、仕事で大きなストレスがあれば、当然プライベートの時間でも気分は晴れないでしょう。逆に「働きがいのある会社」で働いていると、前述のように仕事の時間が順調で楽しんでいますから、プライベートでもその前向きな気持ちが影響し充実したものにできるわけです。

また「働きがいのある会社」は、気分的なものだけでなく実質的にも、プライベートの生活を充実させやすい環境にあります。頑張れば頑張るほど給与・賞与といった収入が増えますし、福利厚生や休暇制度なども整っており、残業時間は少なめです。

もちろん時には忙しい時期もあるでしょうが、それでもプライベートの時間は十分に確保できると思います。仕事後に趣味を楽しんだり、長期休暇を利用して旅行したり、あるいは先々のための貯金や、自分の家族ができた時にも休暇を取りやすいといったメリットがあるのです。

働きがいのある会社の見つけ方と受かるための対策法

働きがいのある会社の見つけ方と受かるための対策法

「働きがいのある会社」の特徴やメリットを知って、ますますそういう会社で働きたいという思いが強くなった就活生は多いと思います。しかし企業の採用情報などを眺めても、どれが「働きがいのある会社」で、どれがそうでないのか区別がつかないですよね。

また仮に「働きがいのある会社」を見つけられたとしても、志望する就活生が多ければ、それだけ受かりにくくもなると予想されます。一体どうしたら「働きがいのある会社」の募集を見つけ、そこで内定を得られるのでしょうか。

ここからは、「働きがいのある会社」を見つけるために意識すべきことと、受かるための対策法について解説します。

働きがいのある会社を見つけるために意識することは?

企業探しにおいて「働きがいのある会社」を見つけるために意識すべきことは、大きく分けて以下の2点です。

  1. 「働きがいのために働きやすさが配慮されている会社」を探す
  2. 自分にとっての「働きがい」とは何かを明確にする

【「働きがいのために働きやすさが配慮されている会社」を探す】

企業探しで「働きがいのある会社」を見つけるためには、「働きがいのために働きやすさが配慮されている会社」を探すように意識してください。ここまでの説明の中でも多少触れてきましたが、「働きがいのある会社」の特徴である働きやすさの多くは、自然に発生しているものではありません。

そうしたメリットとなっている特徴はすべて、社員のモチベーションを高めたり、成長意欲を促したり、離職率を下げたりするための施策なのです。言い換えれば、社員が働きやすい環境を提供することで「ここで働きたい」「頑張りたい」と思えるようにし、より自社に長く貢献してもらえるように工夫していると言えます。

つまり「働きがいのある会社」の最大の特徴は、社員の「働きがい(そこで働く価値)」を生み出すために、社員の働きやすさに配慮している点なのです。ですから「働きがいのある会社」を見つけるためには、社員の働きがいを生み出すために、働きやすさが配慮されている会社を探すことを意識しましょう。

単純に待遇・福利厚生・労働時間といった表面的な条件を見るだけでなく、社員のやる気を引き出す工夫がされているか、それによって実際社内に活気があるか、そこで働く人が働きがいを感じて充実した顔をしているか見極めることが大切です。

【自分にとっての「働きがい」とは何かを明確にする】

企業探しで「働きがいのある会社」を見つけるためには、自分にとっての「働きがい」とは何かを明確にしておくことも重要になります。冒頭にもお話ししたように、一人一人価値観が異なるわけですから、当然何に「働きがい」を感じるかも人それぞれなのです。

他の人がその会社に働きがいを感じているからと言って、自分もそこで同じように働きがいを感じられるとは限りません。他人がいくらその会社を高く評価していても、自分にとって「働きがいのある会社」でなければ全く意味がないです。

「働きがいのある会社」の特徴に当てはまる会社を探すことも大事ですが、最終的には自分がどんな「働きがい」を求めているかの方が重要になります。ですから企業探しを始める前にまずしっかりと自己分析を行い、自分にとっての「働きがい」とは何かを明確にしておいてください。

自分がどんなことに「働きがい」を感じるのか、どんな環境なら頑張れるのかを明確にし、企業探しではそれに当てはまる会社を見極めるように意識しましょう。

働きがいのある企業を見つける方法は「就活エージェント」

確実に「働きがいのある会社」を見つける手段として最も効率的なのは、「就活エージェント」の活用です。先程も述べたように本当に「働きがいのある会社」かどうか見極めるためには、単純に雇用条件などを見比べるだけではなくて、その企業の実情を見る必要があります。会社が生み出した働きやすさが実際の働きがいにつながっているか確認すると同時に、それが自分の働きがいと一致するかどうかも確認しなければならないためです。

けれども3度目となる緊急事態宣言の延長も決まった今、企業と直接的な接触をはかれる機会はほとんどありません。動画配信による間接的な説明会や文字化された求人情報だけで、本当にその会社に「働きがい」があるかどうか判断するなんてとても無理です。そうかといってOB訪問を受け付けてくれる企業も少ないですし、あったとしてもオンラインですから、そこから「働きがい」を感じているかどうか判断するのも難しいでしょう。

ですからそうした希薄な情報からの不確実な自己判断でなく、そもそもその企業についての理解が深い「就活エージェント」の判断に頼るのが、最も信頼性の高い手段なのです。就活エージェントならその企業と契約する際に会社を訪問して直接見ていますし、人事担当者とも密に連絡を取り合って、会社の方針や実情をよく把握しています。

それに就活エージェントは、企業と就活生双方の特徴を見極め、相性をはかる熟練のプロフェッショナルです。そのため就活エージェントに頼れば、本当に働きがいがあるかどうか正確に見極めてくれるだけでなく、その中から一人一人の個性や希望に合った「その就活生にとっての働きがいのある会社」を紹介してくれます。膨大な採用情報を検索し、1社1社の情報を集めていくよりずっと早くて確実に、自分にとって「働きがいのある会社」を見つけられるのです。

加えて就活エージェントは「働きがいのある会社」を紹介するだけでなく、そこで内定を獲得のための選考対策もサポートしてくれます。自分にピッタリの「働きがいのある会社」が手間なく簡単に見つかるうえに、内定獲得の可能性もぐんと上がるわけですから、これを利用しない手はないです。

受かるための対策1:“自分と企業”についての理解を深める

「働きがいのある会社」の選考に受かるためには、”自分と企業”についての理解をしっかりと深めてください。働きがいのある会社が求める学生像のところでお話ししたように、「働きがいのある会社」では普通の会社よりも一層、社員全員の連帯感を強められる人かどうか、志望度の高い人かどうかを重視するのが特徴となっています。「働きがいのある会社」の選考ではそれらを確認するために、企業のビジョンや目標と一致する方向を目指しているか、仕事内容や求める人物像を理解しているか見られるのです。

ですから「働きがいのある会社」の選考に受かるには、自分が企業の求める人物像に合致していて、なおかつその企業と同じ方向を向いていると示すことが重要となります。そのために必要なことは、徹底した自己分析と企業研究から、”自分と企業”についての理解をしっかり深めることです。

まずは自己分析から自分の強みや考え方を正確に把握し、企業研究によって企業のビジョンや目標、仕事内容、そこから求められる人物像について理解を深めます。そして「働きがいのある会社」の選考では、自分の強みや考え方の中で、その企業のビジョンや求める人物像とリンクする部分をアピールできるようにしましょう。

ただし選考に受かりたいからと言って、企業の求めるものに無理やり合わせ、自分の持ち合わせてもいない強みや考え方を語るのはダメです。そんなことをしても深堀質問をされたらすぐにバレますし、根拠のない薄っぺらい内容しか語れないので、結局「働きがいのある会社」へ好印象は与えられません。しかも自分の強みや考え方と企業で必要とされるものが一致しないということは、入社すれば仕事の上で毎日自分に無いものを求められるのですから、自分がつらいだけです。

そこで働いても充実感は決して得られないので、もともと自分の持っている強みや考え方と一致しない企業は、そもそも自分にとっての「働きがいのある会社」ではないと言えます。企業の望みに無理やり話を合わせるのではなく、”自分と企業”への理解をきちんと深めて、本当に自分が持っているものと企業の求めるものの一致する部分を探すことが大切です。

受かるための対策2:自分が具体的にどう働いていくのかを明確にする

「働きがいのある会社」の選考に受かるためには、自分がそこで具体的にどう働いていくのかを明確にしてください。なぜなら選考において、自分の活躍する姿を企業に企業に想像してもらい、自分を採用する価値をアピールする必要があるからです。

最近では自社の求める人物像を開示している企業もありますから、それを見れば自分が求められる特徴に合致する人物かどうか判断することは可能かもしれません。しかし自分がその企業で求められる特徴と合致していても、それだけで活躍でき、充実した社会人生活や「働きがい」を得られるわけではないです。

たとえ仕事で必要となる特徴を備えていても、その仕事での活かし方を知らなければ結局入社後活躍できないですし、そういう人はいくらでもいます。そんな状態では、選考において企業理解の深さや求められる人物像と合致することを証明できず、自分を採用する価値をアピールできないです。仕事の内容など企業のことをきちんと理解し、自分の強みを活かして活躍する姿を具体的に語ってこそ、実際に活躍する能力があることや志望度の高さなどを示せます。

ですから「働きがいのある会社」の選考に受かるための対策としては、自分がその企業に対してどう貢献できるのか、そこでどのように働いていきたいのかを明確にしましょう。ただしその思い描く強みの活かし方が企業の目指す方向性や考え方と一致していないと、その就活生は結果的に会社の輪を乱してしまい、企業としては採用する価値がないです。

前述のように「働きがいのある会社」は社内の連帯感・結束力を重視していますので、採用においては自社の理念に共感し、同じ方向を向いている人を求めています。企業側の目指す方向性や労働に対する考え方などをしっかり把握し、自分のそれとすり合わせたうえで、一致する活躍のし方を語ることが大事です。

受かるための対策3:実践を通して面接特有の雰囲気に慣れる

「働きがいのある会社」の選考に受かるには、実践を通して面接特有の雰囲気に慣れる必要もあります。就活において面接は、自分を最も直接的に企業へアピールできる場であり、就活の核となる部分です。しかし面接では見慣れないスーツを着た社会人にジロジロと見られるので、どうしても緊張して上手く話せず、自分の実力を発揮できないことがあります。

せっかく自分にピッタリ合った「働きがいのある会社」を受け、そこでアピールするための準備を整えていても、緊張して上手く話せないのでは決して良い結果は招かないです。緊張のあまり面接官の前でタジタジになっているようでは、何を言おうとしているのか全く伝わらず、自分に採用価値があることも企業の生み出す「働きがい」に共感していることも説明できないでしょう。

そんなことにならずに言いたいことをしっかりと伝えるためには、事前に予行演習を重ね、面接の雰囲気に慣れておく必要があるのです。ただし一人で質問の回答を復唱する、親しい知人を相手に模擬面接するといった単純な練習だけではちっとも緊張感が得られず、面接本番の雰囲気に慣れることはできません。

もちろんそれも面接への最低限の準備としては必要ではありますが、実際の面接の雰囲気に慣れておくには、本物の面接で実践経験を積むのが一番です。ですから「働きがいのある会社」を受けようとする就活生は、どんどんエントリーして選考に参加し、実際の面接を受けてください。

実際に受ける企業は、「働きがいのある会社」として第一志望に考える企業と同じような特徴を持っていて、もう少し受かりやすそうな企業が良いです。似た特徴を持った企業を受ければ面接の雰囲気に慣れるだけでなく、第一志望でも同じような質問を受ける可能性が高いですから、そこでの反省や見直しが次の選考に活かせます。もしその間に内定を獲得できれば自信にもなり、第一志望の「働きがいのある会社」へより良い印象を与えられるはずです。

おわりに

「働きがいのある会社」は、社員が働きやすい環境が整っている、 事業・実績が安定している、社員と会社が一緒に成長できるといった特徴があります。「働きがいのある会社」に入れば自分の成長が促されますし、高いモチベーションを保って長く働けて、プライベートも充実させられるなどメリットが多いです。

しかし「働きがいのある会社」の働きがいは、自社の社員のモチベーションを引き出してより活躍してもらい、より長く留まってもらうために作り出されています。そのため「働きがいのある会社」の選考では、その働きがいに共感して会社と同じ方向を向き、同じ高いモチベーションで確実に活躍できる人材が求められるのです。

自分が共感・活躍できる「働きがいのある会社」を見つけることも、そこでの内定獲得も簡単ではありませんので、しっかりとした対策が必要になります。就活生一人一人の特徴や希望に合った「働きがいのある会社」を見つけてくれて、選考対策もサポートしてくれる、就活エージェントを頼るのがオススメです。

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しかもイベントを担当するキャリchのキャリアプランナーは、就活生の求める「働きがい」と、企業の生み出す「働きがい」をマッチングさせるプロです。契約企業の実情や求められる人物像もしっかり把握していますので、安心してお任せください!

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

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