【内定を受けるか迷う…。】承諾すべきか決める判断基準と対処法教えます
2022年5月31日
内定出しが本格化してくる時期となりましたが、無事に内定はもらえそうですか?
キャリアプランナー 岡田
就活生 Aさん
はい、ありがたいことに内定をいただいたのですが、その内定を受けるか迷っています。正直「大本命」というわけでもないし、他の選考結果によって承諾を決めたいところですが、期限もあるしどうすればいいのかと悩んでいました。
確かに内定には受けるかどうかを企業側へ決められた期限内に返答しなくてはなりませんから、決められた時間の中で結論を出さなくてはなりません。では今回はそんな悩めるあなたのために、内定を受けるかどうか悩んだ時の対処法をご紹介していきましょう。
キャリアプランナー 岡田
内定を受けるか迷う原因とは?
企業研究や面接練習など、内定を獲得するために必死に対策してきたにもかかわらず、いざ目の前に内定があると「受けるか迷う」となってしまう人は意外にも多くいますが、そう思ってしまう原因は人それぞれです。
では具体的にどのような原因から「内定を受けるか迷う」と思ってしまうのでしょうか。ここではそんな内定を受けるか迷う原因について解説していきます。原因を知ることで内定先と向き合えるようになりますから、自分がどの原因に当てはまるかを考えながらチェックしていきましょう。
ほかに本命企業がある
内定を受けるか迷う原因としてまず挙げられるのが、他に本命企業があることです。内定を提示してくれた内定先はあくまで滑り止めで、第一志望の選考を控えている、もしくは結果を待っているといった場合に内定を受けるか迷ってしまうのです。
就活では第一志望の企業に落ちてしまった時のことを想定し、滑り止めとして他の企業を受けることが基本となります。そして選考のスピードや期間は企業によって異なりますから、スケジュールにズレが生じることもあるので、本命企業が残る形となれば内定を受けるか迷うと悩んでしまうのは当然というわけです。
そしてそんな本命企業を残した形で滑り止め企業から内定を提示されても、本命企業に関らず受かる保証がないという不安から「本命に落ちた時のことを考えて承諾すべきなのか」と悩んでしまうのです。
またいくら滑り止めといっても本命企業がダメなら入社しても良いと思える企業を受けているはずですので、「完全に断り切れない」と思ってしまうことで余計に悩む場合もあります。どのような形にしろ、就活を行う中で「本命企業(第一志望)」がある場合には心残りとなり、今の状況に対して決断を出すことができないというわけです。
同じタイミングで複数の企業から内定が出た
本命企業などとは別に、同じタイミングで複数の企業から内定が出たことで「どこを承諾すればいいのか」と悩んでしまう場合もあります。選考スケジュールに差があるものの、同時並行で就活を行っていればある程度同じ時期に結果が来ることは珍しいことではありません。
複数の内定が出ることでたくさんの選択肢の中から内定先を決められる反面、選択肢が多いとその分判断に迷いが生じやすいものです。しかも内定には承諾までの期限が決められていますから、じっくり悩むことはできません。
どの企業も受かれば入社してもいいと思っているような企業ばかりのはずですので、悩む時間は欲しいでしょうから簡単に判断はできないと思います。
複数内定がもらえることはいいことですが、その分内定先に対して悩みを抱えやすいものですし、今まさに内定を提示された企業に対して即答できないという気持ちもわかります。
内定が出たら出たでなんか違うと感じた
「内定が出たら出たで、何かが違う」と感じてしまうことで内定を受けるか迷うというケースもあります。本命企業、もしくは本命企業に落ちた場合には入社してもよいと考えた企業を受けているはずなのに、いざ目の前に内定が来るとなんとなく不安を感じてしまうという人は案外多くいます。
就活では人生において重大な決断をする場ということで、少しのミスも命取りとなります。そのことから、本来ではあれば志望度も高く、就活軸に当てはまっているはずの企業に対しても「本当にここに決めちゃっていいのか」「ここは自分に合っている企業なのか」といらぬ心配をしてしまうのです。
つまり重大な決断という重圧があるからこそ、過剰に不安を抱いてしまうというわけです。これは一時的な不安から内定に対して不信感を抱いてしまう「内定ブルー」の症状ともいえるでしょう。
内定を受けるかどうかを判断する基準
内定を受けるかどうかを迷う原因を明確にしたら次は内定を受けるかどうかを具体的に判断していきましょう。ここではそんな内定を受けるかどうかを判断する基準について解説していきます。
どのようなことを意識して判断していけばいいのかを知ることで、よりよい判断ができるようになりますので、しっかりとチェックしていきましょう。
内定先に対する志望度をチェック
まずは内定を提示してくれた企業に対する志望度を確認してください。たいていは本命企業に落ちた場合入社していいと思える企業、もしくは本命企業だと思いますが、それら企業の志望度を今一度見直してみてください。
その企業は自分の中でどれほどの志望度なのかを、受けている企業の中で順位付けすることで企業に対する熱意を明確にしやすくなりますので、考えてみてください。
また、入社しなかったら後悔するかどうか、他の選択をすることで後悔しないかどうかなどを考えると、より企業に対する志望度が明確になってきますので、様々な角度から内定を提示してくれた企業を見ていきましょう。
入社する企業は自分にとって入社したいと思えるかどうかは重要な判断基準となります。いくら条件として良くても入社することに抵抗があったり、入社したいと思えない場合にはのちにミスマッチを感じてしまう恐れがありますので、自分の中での企業に対する熱意や志望度を明確にしたうえで、自分がどうしたいのかを考えてみてください。
就活軸に当てはまるかどうかをチェック
志望度のほかに、就活軸に当てはまるかどうかもチェックしてください。就活軸は企業や働き方を条件としてまとめたもので、企業を選ぶうえで軸としていたものです。そしてその軸は企業との相性を図ったうえで定めているはずですので、内定に結びついたということは企業との相性が良かったことが証明されます。
そしてそんな相性の良さは入社後、自分を成長させてくれることへとつながるため、入社するうえでオススメな企業といえます。つまり、多少志望度が低くても就活軸に当てはまっているのであれば、入社を決めた方がよいということです。
もちろん企業に対する志望度も重要となってきますが、同じぐらいの志望度であったり、一時的に企業に対する熱意がわからなくなってしまった場合には就活軸を目安にどう判断すればいいのかを決めると良いでしょう。
ただし、いくら就活軸に当てはまっていても自分の中で心残りがありそうな場合には自分の感情を優先しましょう。大切なのは志望度や就活軸両方をしっかりと明確にしたうえで判断することです。
基本情報の数値化からチェック
志望度や就活軸から判断できない場合、基本情報を数値化し、自分なりの採点表を作ると良いです。基本的な情報から企業に対する熱意を確認することでどうすべきかが見えてくるはずです。
- 年収
- 仕事内容
- 企業理念
- 職種
- 残業時間
- 離職率 etc…
上記の基本情報から客観的に企業を評価し、数値化することで企業を採点していきましょう。基本的な情報の中には数値化することが難しいものもあると思いますが、これはあくまで自分の中での数値化になりますので、自分の中で数値を決めてOKです。
これらを数値化していくことで、自分の中で何が大切なのか、何を基準に入社を決めるのかが明確になってくるはずです。そしてそれらを基準に内定を受けるべきかどうかを判断していきましょう。
状況に応じて「交渉」しよう!
上記から判断したうえで本命企業や他の企業に落ちた場合には入社したい、内定を断るには惜しいと感じる場合、内定を提示してくれた企業に対して交渉してみるもの手です。具体的には他の選考結果が出るまで返事を待てないかを交渉します。
交渉する際は、「他の選考結果がいつ出るので、それまで返事を待ってほしい」と、具体的な日時やいつまでに返事ができるかと合わせてお願いをします。そうすることでたいていの企業は待ってくれますし、調整に応じてくれます。
しかし、あまりにも先過ぎる場合には企業側も待ってくれませんので、どんなに遅くても1週間程度を目安に交渉してみましょう。1週間であればきっと待ってくれるはずです。
内定を受けずに就活をやり直すべき状況と対策法
内定を受けることを決めた場合にはそのまま承諾すればいいですが、基準から内定は受けずに就活をやり直す場合にはしっかりと対策をしていかなくてはなりません。内定が出ている時期ですので、卒業式までは時間も限られていますから、しっかりと対策しておかないと内定がないまま卒業式を迎えてしまう恐れがあります。
そうならないためにもどう対策していけばいいのかをここからチェックしていきましょう。まずは内定を受けるべきではない状況を知り、当てはまるかどうかを確認してください。
内定を受けるべきではない状況
内定を受けるべきかどうかを最終的に判断していくためにも、まずは内定を受けるべきではない状況からチェックしていきましょう。そんな内定を受けるべきではない状況ですが、まず1つ目は「ブラック企業」に当てはまる場合です。
内定先の評価があまりにもひどい場合や、ブラック企業といわれる条件を数多く満たしている場合、内定を受けずに就活をやり直した方が良いでしょう。ブラック企業に入社すると肉体的にも精神的にも大きなダメージを受けてしまう恐れがありますし、早期退職へとつながりかねませんから、他の選択をした方が賢明です。
そして2つ目は「就活軸に当てはまっていない企業」です。先ほど内定を受けるかどうかを判断する基準でもお話ししたように、就活軸は就活における重要なものになることから、この軸に当てはまっていない企業の場合にはたまたま内定がもらえても入社後にミスマッチから早期退職へとつながりかねないため、就活をやり直すべきだといえるでしょう。
他にも志望度が低いと判断された場合や、基本情報における採点が低かった場合にも、そのまま入社しても悔いが残ってしまいますので、就活のやり直しを検討してください。
今の選考状況や志望企業を見直す
内定をやり直すうえでまずは、今の選考状況や志望業界を見直してください。今受けている企業はいくつあり、それぞれの選考の進み具合や結果がいつ来るのかなどを一度整理していきましょう。
そしてそれぞれにおける選考をどう進めていくか、またこれから志望業界を見直し、エントリー追加すべきかなどを判断してください。そのためにも志望業界の見直しも欠かせません。
内定を提示してくれた企業を蹴るということはその企業に問題があるだけでなく、企業に属する業界や職種が影響している場合もありますので、本当に今の条件のまま就活を続けていいのかを今一度考えてみましょう。内定を提示されている時期ということで卒業式までには時間が限られています。そのためどう動くことで効率的に就活ができるのかを考えるためにも、はじめから後悔のない条件を定められるようにしておきましょう。そうすれば次に内定を提示された時には悩むことなく承諾できるはずです。
また、合わせて就活軸や企業に求める条件も見直すことで、よりよい選択をするための準備が整いますので、志望業界と合わせて見直していきましょう。
就活エージェントを頼る
内定を受けずに就活をやり直すうえで欠かせないのが就活エージェントです。何度もお話ししているように、内定がある時期ということで卒業式まで時間が限られています。また企業数も春よりグッと少なくなっていますので、厳しい就活となります。
そのため、厳しい就活を乗り越えるためにも就活エージェントによるプロのサポートが欠かせないというわけです。就活エージェントは今採用活動を行っている企業を熟知していますので、条件を伝えることで企業を紹介してもらえるため、企業探しの手間を省けるだけでなく、納得のできる企業を受けることができます。
また、自己分析や企業研究、ESや面接対策といった基本的な対策も就活エージェントを頼れば行ってくれますし、プロということで確実に力をつけることができるため、これから先の就活において重宝されます。
キャリchでも就活やり直しのお手伝いをするイベント「就活相談サポート」を開催しています。限られた時間の中で確実に内定を獲得するためのサポートから納得のできる企業の紹介をします。さらには内定を受けるか迷った際の相談にも乗りますし、どうすべきかを一緒に考えていきます。イベントは完全無料ですので、ぜひ気楽にご参加ください。必ずあなたの支えとなり、いい方向へと導きます!
おわりに
必死に対策し、やっとの思いで手に入れた内定も受けるか迷う人はたくさんいます。その原因は様々ですが、迷いが生じるとどうすればいいのか余計にわからなくなってしまうでしょう。
しかし内定には承諾するかどうかを判断する時間が設けられていますので、限られた時間の中でしっかりと決めていかなくはなりません。そのためにも原因を明確にしたうえで、基準からどうすべきかを判断していきましょう。
また、内定を受けずに就活をやり直す際にはしっかりと対策したうえで就活に挑みましょう。キャリchでも就活やり直しのお手伝いや内定を受けるべきかどうかを一緒に考えていきますので、ぜひ頼ってください。
就活相談サポートに参加しよう!
この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。