最終面接で「志望動機」は変えるべき?真相と最終面接に受かるための秘策を解説

 2022年5月13日

就活も終盤に差し掛かり、多くの企業が最終面接を行う時期となりました。きっとあなたもこれから最終面接を受けることではないでしょうか?

キャリアプランナー 平崎

就活生 Bさん

はい、まさに最終面接に向けて対策を行っているところです。そこで「最終面接で志望動機を変えるべきかどうか」と悩んでいます。より自分の熱意を伝えたいから変えたいけど、変えてしまうとこれまでの面接との一貫性がなくなってしまうからよくないのでは?と悩んでいます。

なるほど。最終面接は自分をアピールできる最後のチャンスですからいろいろ考えてしまいますよね。わかりました、今回はそんな悩めるあなたのために「最終面接で志望動機を変えるべきかどうか」について解説していきましょう!

キャリアプランナー 平崎

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最終面接では志望動機を変えた方がいいのか?

最終面接では志望動機を変えた方がいいのか?

内定まであと一歩というところまで来ましたね。最終面接はこれまでの面接よりもさらに気合いが入っていることでしょう。その中で自分の思いや熱意をストレートに伝えられる「志望動機」を見直す人も多いと思います。

ではそんな志望動機ですが、より気持ちを伝えるためにも最終面接では変えるべきなのでしょうか。ここではそんな最終面接において志望動機は変えるべきかどうかについて解説していきます。

基本的に変える必要はない

最終面接における志望動機ですが、基本的には変える必要はありません。むしろ志望動機を丸々変えてしまうと一貫性がなくなり、志望度を疑われてしまう恐れがあります。今までの内容と話が食い違うと不採用になるケースがあることを考えると、最終面接では志望動機を変えない方が賢明です。

ただ、一次面接や二次面接と全く同じなのはよくありません。変えてはいけないというのは、“軸になる部分“です。志望動機から何を伝えたいのか、熱意をどのように伝えたいのか、その志望動機として最も伝えていきたい軸の部分を変えることはよくないのです。

そしてこの軸となる部分は変えず、より熱意が伝わる内容を付け加えるという意味で変えるのはよいことです。むしろより良いものにするためには新たな熱意を付け加えて発言することは重要になります。

具体的には「入社意欲を示す」内容をつけたすと良いでしょう。企業側は面接の段階別に志望動機からチェックしていることを変えており、最終面接においては「入社意欲があるかどうか」をチェックしているため、入社意欲を示せるような内容をつけたすとより良い志望動機を作り上げることができます。

志望動機以外も基本的に変える必要はない

最終面接において志望動機を丸々変えるのはかえって悪い印象を与えてしまうように、自己PRなどの他の部分も大きく変える必要は基本的にありません。これらも一次面接、二次面接との話に食い違いが生まれたり、一貫性を感じられないという理由から変えない方が賢明です。

しかし変えないというのは軸になる部分で、志望動機同様により思いを伝えるために入社意欲を示せるような内容をつけたすと良いでしょう。一次面接や二次面接を通して感じた思いや改めて企業に対する熱意を今一度振り返ることでより良いものを作ることができます。

ただ最終面接ならではの質問「逆質問」は改めて対策が必要になってきます。逆質問はこれまでの面接では聞かれない質問ですので、これまで通りの面接対策ではいけませんから、しっかりと対策しましょう。のちほど詳しい対策法を解説します。

より良い志望動機にする方法

より良い志望動機にする方法

最終面接だからといって丸々志望動機を変える必要はなく、むしろ悪い印象を与えかねません。しかし、これまで通りでは他と差をつけられないため、よりよくするための志望動機を用意することが大切です。

では、最終面接においてより良い志望動機を述べるためにはどうすればいいのでしょうか。ここではそんなより良い志望動機にする方法についてご紹介していきます。

軸は変えずに、入社意欲をつけたす

より良い志望動機にするためには、軸は変えずに入社意欲をつけたします。先ほどもお話ししたように、志望動機の軸となる部分は変えてはいけませんので軸は変えずに付け足すことでより良い志望動機にしていきましょう。

そして最終面接では「学生自身に入社意欲があるかどうか」をチェックしているため、入社する意欲があることを示せるような志望動機にすることができると内定にグッと近づくことができるでしょう。

企業側も採用活動を行ううえで莫大な時間とコストをかけていますから、内定を出した人には確実に入社してもらいたいと考えています。それに仕事に対してやる気を学生から感じられないとそもそも内定を出す気になれませんから、入社意欲を示していかないと合格は厳しいものとなるのです。

ですから、しっかりと入社意欲を示していきましょう。ただし、ただただ「入社したいです」とだけいっても熱意は伝わりませんので注意してください。大切なのは、なぜ入社したいのか、その理由が明確なうえで自分が入社することで企業に貢献できることを示していくことです。

もともとその企業を志望したのにはそれなりの思いがあったはずですので、その思いと合わせて入社意欲を伝えることができるとより良い志望動機になるでしょう。

これまでの面接から感じたことを述べる

入社意欲をより伝えるために、これまでの面接から感じたことを述べるとより良くなります。一次面接や二次面接などから直接的に企業の人と接触したことで感じたことや得たものをまとめ、それらが入社意欲へとつながったことを示すことができれば、志望動機からより熱意を伝えることができるでしょう。

そのためにも今一度これまでの面接を1つ1つ振り返り、率直に抱いた印象などをまとめていきましょう。またさらに面接官にどんな印象を受けたのか、企業の雰囲気はどうだったか、社員との相性はどうだったかなど、様々な角度から掘り下げていくと、企業に対する熱意がより明確なものになるでしょう。

これまでの面接はいわば実践です。そんな実践を通して身に感じたことを整理していくと何を伝えるべきか、どのように入社意欲を示していけるのかが見えてくるはずですし、話の統一性を守るためにも振り返り作業は欠かせません。

最終面接に受かるための秘訣

最終面接に受かるための秘訣

最終面接で志望動機をよりよくすることは受かるために大切なことです。しかしそれだけではいけません。最終面接の合格率は50%といわれており、これはわかりやすくいうと2人のうち1人は落とされるということになります。

そんな「落ちる側」にならないためには志望動機のほかにもしっかりと対策していかなくてはならないのです。では具体的にどのように対策していけばいいのでしょうか。ここではそんな最終面接に受かるための秘訣について解説していきます。

「入社したい」という意欲を常に示す

これまでに何度もお話ししているように、最終面接では学生の入社意欲をチェックしていることから、志望動機を含め、様々なところから「入社したい」「内定がもらえたら絶対に入社する」という意思をしっかり示していくことが大切です。

しかし、ただただ「入社したいです」「企業のために働きます」とだけ伝えても熱意は伝わりません。それらを裏付けるための根拠を示していく必要がありますので、最終面接を受ける前は改めて企業研究を行いましょう。

企業の基本情報の見直しはもちろん、企業はどんな人材を求めているのか、どのようなことをアピールすると良いのかなどをしっかり把握することで、「自分は企業に取って必要な人材だ」「企業の為に貢献できる」といったことを示すことができます。

また、これまでの面接を振り返り、改めて感じた企業への魅力や熱意、入社意欲などをまとめていきましょう。企業への理解を深めることと合わせ、自分の中での思いをハッキリさせることでどう入社意欲を伝えるべきかが見えてくるはずです。

入社意欲は“入社後に活躍できる”といったこと合わせて示すことで面接官に良い印象を与えます。ですので、入社意欲を示すためにも企業側も理解や自分の中でも思いをしっかりと深め、明確にしていきましょう。

最終面接でされやすい質問対策をする

最終面接に受かるためには、志望動機の他にも“最終面接でされやすい質問の攻略”をすることも重要になります。最終面接では一次面接や二次面接とは違った質問をされる傾向にありますので、合わせて対策をしていきましょう。

最終面接でされやすい具体的な質問は「学生の考え方や将来のビジョンが見えやすいもの」「学生の企業理解の深さがわかるもの」「学生の入社意思がわかるもの」です。最終面接では学生を最終的に判断していく場ということで、入社を見据えた部分から内定を出すかどうかを見極めているため、将来的なものに関する質問が多い傾向にあります。

そんな質問ですが、下記よりいくつかご紹介していきます。

    【将来のビジョン】

  • 入社後にどのような仕事をしたいですか?
  • 当社で何を実現したいですか?
  • ○年後、どのようになっていると思いますか?
  • あなたのキャリアプランを教えてください
  • 夢を実現するために今していることは何ですか?

    【企業理解について】

  • 当社で新しい事業を始めるとしたらどんなのがいいと思いますか?
  • 当社の社風をどう思いますか?
  • 当社の事業でもっとも成長すると思うものは何ですか?
  • ○○の事業が更なる成長を遂げるためにはどうすればいいと思いますか?

    【入社意欲】

  • 弊社は第一志望ですか?
  • なぜ他社ではなく、当社を志望したのですか?
  • 当社を選んだ決め手は何ですか?
  • あなたが入社したら当社のためにどんなことができますか?
  • あなたの強みが当社でどう生かされていく?

それぞれの質問に対する回答のポイントはありますが、質問の意味をしっかりと理解したうえで、企業がどんな回答を求めているのかを意識し、入社意欲を示せるような回答をしていきましょう。

逆質問で最後のアピールをする

最終面接で最後に自分を存分にアピールできる“逆質問”の対策も受かるためにしっかりと行っていきましょう。逆質問は最後のチャンスともいえますので、面接がダメだった時には巻き返しのチャンスとなりますので、必ず対策してください。

そんな逆質問ですが、質問としておすすめなのは「業務内容」や「入社を前提とした内容」のものです。業務内意用を聞く質問では仕事に取り組む姿勢をアピールできますし、企業と学生との間で業務内容のイメージを共有できるため、企業にとって好印象な質問内容です。

しかし、これまでの面接で聞いたことや企業HPを見ればわかるようなものを聞くのはNGです。これでは企業理解不足から熱意が足りない、入社意欲がないと判断されてしまうため、内定が遠のきます。

そして入社を前提とした質問では、仕事に対するやる気をアピールできますし、企業側もその学生の将来像がイメージしやすく、判断しやすくなるので印象が良いです。この質問では入社意欲も示しやすいので、積極的に逆質問をしていきましょう。

ただし、「採用をされる前提」の質問は避けてください。「どの部署になりますか?」などといった質問からでは学生のことを何も見極められませんし、そもそもこのようなことは企業が判断することですので、逆質問として成立しいません。ですので、入社後に携われる業務はなにか、入社後どれぐらいで最初の成果を出しているのかなどと、入社後のイメージが湧きやすい内容の質問をしましょう。

プロの力を借りて面接力の向上を目指す

最終面接に受かるためにも、プロの力を借りて面接力の向上を目指しましょう。面接力そのもののレベルを上げることができれば、より良いパフォーマンスをすることが可能ですし、そうなれば内定にもグッと近づきます。

そしてそんな面接力ですが、就活エージェントと練習を行うことで効率的に力をつけることができます。就活エージェントは面接指導のプロですし、あなたに適した方法から確実に力をつけるためのアドバイスを行ってくれるため、心強いです。

さらに最終面接に特化サポートから、最終面接でされやすい質問の攻略、これまでの面接結果に応じたスキルアップのための戦略などを指導してくれます。本来であれば、他の企業の面接から経験を積み、実践から力をつけたいところですが、最終面接に集中するためには就活エージェントを頼った方が良いです。

キャリchでも最終面接対策に特化したイベント「「面接サポート」」を開催しています。最終面接に受かるための対策はもちろん、志望動機をより良いものに変えるためのサポートも行っています。志望動機をはじめ、様々な質問の質を上げるお手伝いも行います。

「最終面接に絶対受かりたい」「最終面接前に調整したい」「万全な状態で最終面接に挑みたい」という人はぜひともご参加ください!必ずあなたの力になります!

おわりに

やっとの思いで手に入れた最終面接への切符。ここで不合格となればこれまでの努力がすべて水の泡となりますから、何がなんでも絶対に受かりたいですよね。そのうえで企業への思いをストレートに伝えることができる志望動機には特に対策を強化したい部分だと思います。

しかし志望動機を丸々変えてしまうのはよくありません。軸となる部分は変えずに、より良い志望動機にするために“入社意欲があること”を示せるようにしましょう。このような変え方こそが正しい対策となります。

また、志望動機の他にも最終面接に受かるための対策をしっかりと行っていきましょう。常に入社意欲を示し、最終面接ならではの質問や逆質問の対策をしっかりと行い、就活エージェントを使って面接力の向上を目指しましょう!

就活の終わりももう目の前です。また就活をやり直すことがないよう、しっかりと万全な対策をしていきましょう。キャリchでもあなたの合格のためにサポートします。ぜひとも頼ってください!

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

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