【23卒3月の就活対策法】効率的に内定を獲得する方法をプロが教えます

 2022年5月10日

本来であればまだまだ焦る時期ではありませんが、近年の就活は早期化の影響から早くも内定出しが始まっています。実際、早く動き出さないと次々と採用活動を終える企業が出てきてしまうことになりますが、あなたはどうですか?順調に就活を始められていますか?

キャリアプランナー 岡田

就活生 Bさん

早期化の影響を考え、早いうちから就活を意識していましたが、具体的にどのようにどう動き出せばいいのかわからず、結局何もできないままでいます。

そうなんですね。では今回はそんな悩める就活生のために「3月の就活対策」について解説していきましょう。3月の時点である程度就活が進められていないと“出遅れ”となりますので、そうならないためにもしっかりと対策していきましょう。

キャリアプランナー 岡田

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23卒3月における就活状況

23卒3月における就活状況

冒頭にも述べたように、情報解禁のスケジュールが3月のまま変わっていないからと言って、就活にかかる何もかもをそれに合わせて始めたのでは遅いです。就活は年々早期化しているため、そんなことでは23卒の就活戦線に思いっきり出遅れてしまいます。とはいえ23卒生それぞれに事情がありますから、今すぐには身動きが取れず、具体的な就活は3月から始めたい人も少なくありません。

その場合、いったい周りからどの程度出遅れてしまうのでしょうか。就活に向けて心の準備をするためにも、まずは23卒の3月における就活状況について解説しますので、しっかり押さえておいてください。

就活はもう始まっている

実を言うと3月の時点ではもう既に、23卒の就活は本格的になっています。なぜなら3月と言わず1月の今現在でも、既に23卒に対する採用活動を始めている企業すらあるからです。その理由は「3月情報解禁→6月面接開始→10月内定式」というスケジュールを主導するのが経団連から日本政府に変わり、その実効性がこれまで以上に下がっていることにあります。経団連の就活ルールが有効に機能していた頃には、3月と言えばまだ新卒の採用情報が解禁されるだけで、ESの提出や面接など本格的な就活はもっとずっと先のことでした。

大雑把に言うと、3月に採用情報を開示し、4月頃エントリーを受け付け、5月に書類選考をして、6月に面接するというような流れだったわけです。外資やベンチャーなどには関係ない経団連独自のルールなので、もっと早期に採用活動を始めている企業もあるにはあるものの、日本企業の大多数は経団連に所属しています。そのため以前は3月になってから企業探しを始めても、エントリーを逃してしまうのはごく一部の企業だけで、全体としてはさほど就活に影響ありませんでした。ところが23卒の場合、既に経団連の就活ルールが廃止されたことで、全体的に採用活動を前倒しする企業が増えています。

そもそも経団連が主導していた時から、「3月情報解禁→6月面接開始→10月内定式」というスケジュールに罰則などの強制力はありません。どの企業も、そのスケジュールを守らないことで同じ経団連に所属する取引先などとの関係が悪化するのを恐れ、仕方なくルールに従ってきました。しかし就活ルールの呼びかけが政府主導で行われるようになってからは、そうした経団連内の見えない圧力がなくなり、採用スケジュールの早期化・自由化が進んでいます。

「3月情報解禁→6月面接開始→10月内定式」というスケジュールは、政府主導で引き続き呼びかけられているものの、既に単なる目安でしかなくなっていることは確かです。何しろ、もともと経団連以外の企業はもっと早く、大学3年の秋・冬から採用活動を始め、3月には内定出しまで終わっています。どの企業だって他社にとられる前に優秀な人材を確保したいですから、経団連の圧力がないなら、経団連の企業もそれに遅れを取るまいと採用スケジュールを早めるのは当然です。

具体的な採用活動の開始時期は、経団連以外の企業と同程度に早める企業もあれば、以前より1~2ヶ月早める企業、ルール通り3月から始める企業など、企業によってかなりバラツキがあります。23卒の場合、大学3年3月の時点では採用情報の開示だけでなく、実際にエントリーを受け付け始めている企業が全体の3~4割ほどある見込みです。その中には3月どころか2月からエントリーの受付を始めたり、その後の書類選考期間などを短縮したりして、3月中には早々と面接を始める企業も出てきます。

また経団連以外の企業と同程度に採用スケジュールを早め、1月の時点で既に23卒の具体的な選考に入っている企業もあるでしょう。そのため3月になって企業探しを始めた時には、既に23卒の内定出しまで終えている企業も、全体の2割程度はあると予想されます。

これまでに何もしていない人は出遅れ

もしこれを読んでいる23卒の皆さんが就活は3月からだと思い、これまで何の準備も対策も行っていないとしたら、完全に出遅れていると言わざるを得ません。先程も述べたように、採用活動の時期にバラツキがあるとはいえ、1月の現時点でもう23卒の具体的な選考を始めている企業もあります。そう考えると、これを読んでいる23卒生が3月になってようやく企業探しを始めた時には、既に2割以上の企業がエントリー不可能な状況となっているわけです。それに加え、3月には3~4割の企業が既に23卒のエントリー受付を始めており、ES提出の締め切り期日が迫っている状況にあります。

しかし急いでエントリーしようにも、それ以前に自己分析や業界・企業研究をして、どんな企業が自分に合うのか考える時間が必要です。それにコロナのおかげで今はもう売り手市場ではないですから、エントリー時の書類選考を通過するには、企業側に「この人を面接してみよう」と思わせるような質の高いESをかけるよう対策する必要もあります。それらすべてを3月になってから慌てて始めたのでは、到底3月中に締め切られるESへの対策が間に合わず、書類選考の段階で足切りされてしまうのです。

しかも採用活動のスケジュールは、全体的にエントリーが前倒しになっているだけでなく、企業ごとの独自化が進んでいます。エントリー後の書類選考期間が短く、自分が面接への対策を整える前に、あっと言う間に面接が始まってしまう企業もあるはずです。そして企業の動き出しが早くなれば、それに合わせて早くから就活準備を整え、既に実際の面接も受けて、面接力を高めている23卒生もたくさんいます。書類選考をどうにか通過できたとしても、何の準備もなく今の状態のまま3月を迎えたら、そうした動き出しの早いライバルたちに面接力で差をつけられてしまうでしょう。

自分が慣れない面接への緊張でオタオタしている横で、早期から準備していた23卒生はまるで本物の社会人みたいに、慣れた様子で堂々と受け答えします。その結果、早期にエントリー受付を始めている3~4割の企業だけでなく、3月から動き始める企業の選考でも内定を獲得しにくくなるのです。就活は3月から始めればよいと思い、これまで何の準備も対策も始めていない23卒生は、現時点で既に相当出遅れてしまっています。たとえ部活や研究といった都合で3月にならないと具体的な動きが取れないとしても、それまでに必要な準備は、今のうちからしっかり整えていってください。

3月までに済ませておくべきこと

3月までに済ませておくべきこと

しつこいようですが、23卒の就活は3月と言わず、現時点で既に始まっています。これまで何の準備も対策もしていない23卒生は、残念ながらスタートラインに立つ前から、既に出遅れていると言わざるを得ないでしょう。ただし3月の時点で完全にエントリーを逃してしまうのは2割程度の企業だけですから、今から万全の準備を整えて3月を迎えれば、まだ十分に挽回は可能です。

そこで、ここからはこれから就活を始める23卒生が、3月までに済ませておくべきことについて説明していきます。3月まで身動きが取れないからと言って、諦めてしまう必要はありません。3月になったら締め切りが迫っている企業に即エントリーできるよう、これを参考に着々と準備を進めてください。

自己分析

3月から本格的に就活を始める予定の23卒生が、その前にまず初めにやるべきことは、自己分析です。締め切りに遅れないよう3月の時点で即エントリーできるようにするには、今のうちにまず自分への理解を深め、受けるべき業界・企業の目星を付けておきます。当然のことながら、いくら3月には既に募集企業が減っているとはいえ世の中に企業は星の数ほどあるのですから、手当たり次第に受けるわけにはいきません。

もちろん手当たり次第に受けて内定がもらえるほど就活は甘くないですし、結果として自分が入社したいと思えない企業を受けても時間の無駄です。限られた時間を無駄にしないためにも就職先に後悔することにならないためにも、自分が入社したいと思えて、長く働き続けていけそうな”自分に合った企業”を選んで受ける必要があります。その企業選びの根本的な基礎となるのが、徹底した自己分析による自分の適性の見極めです。

まずはしっかりと自分についての理解を深め、自分にどんな強み(能力)があり、どんな価値観を持っていて、どんな将来を目指したいのかなどを明確にしましょう。それを基に、自分にはどんな仕事が向いているのか、どの業界や企業が自分に合うのかを考えていきます。そうしておけば実際に業界・企業選びをする際に、自分が受けるべきものとそうでないものを素早く、適切に見分けることができるわけです。

また、そうした自己分析の結果は企業選びだけでなく、3月以降に提出するESやその後の面接における回答の質を上げるためにも非常に重要になります。ですから3月から本格的に就活を始めるつもりの23卒生は、就活への準備として早いうちから時間をかけて自己分析に取り組み、自分への理解をしっかりと深めてください。

志望業界の目星を決める

3月から本格的に就活する予定の23卒生が自己分析の次に取りかかるべきことは、ざっくりと業界・企業研究を行い、自分が志望する業界の目星を付けることです。先程も述べたように、世の中には無数の企業がありますから、何の基準もなく漠然と自分の受けるべき企業を探そうとしても無理があります。もちろんそのために自己分析によって適性を考えたわけですが、それを世の中の企業すべてに1社1社当てはめて考えたのでは時間ばかりかかって、いつまで経っても自分に合った企業に巡り合うことはできません。

そこで、自分が受けるべきかどうか検討する企業を、まずは”業界”という分類によってある程度まで絞り込むわけです。そうすれば、実際に詳しく研究すべき対象が少なくなるので、1社1社に対してより理解を深められます。志望業界を絞れば、「どの説明会に参加すべきか」「どの業界の情報が自分に必要なのか」が事前に分かり、手当たり次第にやるよりもずっと効率よく情報収集できるというものです。その分、実際に企業探しを始めた時にも自分に合った企業を見つけやすくなり、ESも書きやすくなるので、3月の時点で無駄な時間を食わずすぐにエントリーできます。

ですから3月から就活する予定の23卒生はまず、世の中にどのような業界や仕事があるのか大まかに把握して、志望する業界の範囲をなるべく早く絞り込みましょう。とはいえ、範囲を絞った方が研究しやすくなると言っても、業界について深く調べない段階で、いきなり志望業界を1つきりに限定してしまうのも良くないです。他の業界に目を向けられないので視野が狭くなり、自分に合わない(向いていない)業界でも気づけずに、間違った方向性のまま就活してしまう恐れがあります。

そんな風にならないためには、最初は多めに志望業界の候補を考え、業界研究を深めながら徐々に絞り込んでいくと良いです。また、このあと最終的に最も行きたい業界を1つに決める際にも、比較対象にするために、第二志望・第三志望の業界を残しておきます。そうすることで、3月以降も自分の就活の方向性が間違っていないか常に確認できますし、自分でも知らなかった適性を発見するなど、将来の可能性を広く残しておくことができるためです。ですからこの段階ではまだいくつかの候補を残し、深い業界研究ができる程度の数まで、志望業界の目星を絞ることを考えてください。

就活軸を定め、受ける企業の目星を決める

自己分析と志望業界の絞り込みが済んだら次は、就活や企業選びの方針となる就活軸を定め、受ける企業の目星を付けていきます。3月になってから無駄な時間を食わず、スムーズにエントリーできるようにするには、受ける企業の目星を予め付けておくことが大事です。ただし、絞り込んだ志望業界の中にもたくさん企業がありますから、そこから自分に合った企業を探し出すために、”就活軸”を定める必要があります。就活軸は、自分が「どんな企業への就職を目指すのか」「どんな将来を望むのか」という就活の方針であり、同時に企業選びにおいて最も根幹をなす基準となるものです。

もちろん実際の企業選びの際は、条件面などその他の要素も考えて決めます。しかし、いくら条件面が良くても就活軸に当てはまらなければ自分の根本的な望みは実現できないわけですから、のちのち確実に後悔する羽目になり、就活は失敗なのです。ですから就活軸は、のちのち入社先に後悔しないために、自分の望む将来像や自分の適性などを考慮したものでなければなりません。最初に行った自己分析の結果や、業界研究の中で得られた情報を基に、自分と相性の良い業界・企業とはどんなものかを考えながら就活軸を定めましょう。

そして、就活軸を定めたうえで改めて志望業界について見直し、最終的な志望業界を2、3に決めます。そのうえで、志望業界の中にどんな企業があるのかより深く研究し、実際どの企業を受けるのか目星を付けてください。第一志望の業界だけではなくて、第二・第三志望の業界の中からも何社か受けることや、本命企業と滑り止め企業などをバランスよく組み合わせることが大事です。その段階でもし目星を付けた企業が既に23卒のプレエントリーを開始しているようなら、3月まで待たずにどんどんプレエントリーしていきます。

プレエントリーは自分がその企業に興味を持っていると表明し、説明会や選考などに関する資料を請求する段階です。プレエントリーしたからといって必ず選考を受けなければならないわけではないですし、逆にプレエントリーしないと説明会やエントリーの情報が得られない場合があるので、気になる企業があれば積極的にプレエントリーしておきます。就活全体では20~30社ほど受けるのが平均的なので、この段階ではそれより多く見積もり、30~40社ほどの目星を付けると良いです。

ES対策・ES作成

志望企業の目星をつけたら次は、ES対策を行っていきます。23卒の場合は3月ごろから選考が本格化してきますから、3月になってからES対策を始めたのでは、エントリーの締めきりに間に合わないです。しかしそうかといって、23卒の場合はまだまだコロナの影響から募集企業が少なく、倍率が高い状態なので、質の高いESを書かないと書類選考で足切りされてしまいます。大勢の応募者の中から、企業側に「この人を面接してみよう」と思ってもらえるようなESを書くには、時間をかけた万全の対策が不可欠です。

そのため3月から就活する予定の23卒生は、3月になったらすぐにもエントリーできるように、今うちにES対策を完璧にしておきます。ポイントとなるのは、ESの書き方と内容です。ESの場合はたいてい質問ごとに200字以内、300字以内といった字数制限がありますから、自分の言いたいことを短い文章中に分かりやすく盛り込む必要があります。どんな内容が書いてあろうと、それが企業側に伝わらなければ意味がないです。

まずは読みやすくて分かりやすいESとなるよう、論理的な文章構成法を練習して、基本的な書き方を身に付けてください。そして内容の方は、志望する1社1社に対する熱意のこもった”その企業のためだけの中身の濃いES”を、それぞれの会社に書くことが大事です。ESで求められる質問は「志望動機」や「自己PR」など、どの企業もある程度共通していますが、どの会社にも使い回せるありきたりな内容では、倍率の高い23卒の書類選考を通過できません。

志望する1社1社に対してしっかり企業理解を深め、そこで求められる人物像を意識して、「その企業のためだけの志望動機」「その企業のためだけの自己PR」を考えましょう。この時点でもし、目星をつけておいた企業が既に23卒のエントリー受付を開始しているようなら、実際に提出するESを作成してみます。提出前には就活エージェントなどのプロに添削をお願いして、より良いものとなるようアドバイスをもらうと良いです。

3月になったらすべきこと

3月になったらすべきこと

いよいよ3月になったら、本格的な就活のスタートとなります。しかしそうは言っても、実際3月になったら何から手をつければいいのか、どんな流れで就活していけばいいのか分からない23卒生もいるかもしれませんね。次にやるべきことが事前に把握できていないと、いちいちその場で行動に迷ってしまい、効率の良い動き方はできないものです。

そんなことでは、速足で採用活動を進めていく企業の動きについて行けず、内定への切符を掴み損ねてしまうでしょう。そこでここからは、これから就活を始める23卒生が、3月になったらすべきことについて解説します。それでなくてもまだ就活を始めていない23卒生は出遅れ気味ですから、3月になったら滞りなくスムーズに就活できるよう、今のうちに3月の動きを把握しておいてください。

企業エントリー

3月になったら、目星を付けておいた企業へESを提出し、どんどんエントリーしていきます。前述のように、以前は3月と言えば単なる採用情報の公開だけでしたが、23卒において3月はエントリーの受付が本格化する時期です。あまりに選考日程が過密になり過ぎると対処しきれないので、プレエントリーしておいた30~40社すべてにエントリーする必要はありません。ESの作成はもちろんその後の面接においても、1社1社に対して効果的なアピールをするための準備にかかる、時間的余裕が不可欠です。

最初の段階では、選考日程なども考慮に入れて、プレエントリーの中から自分がこなせる適切な企業数を選んでエントリーします。因みに就活初期の平均エントリー数は20社前後ですので、その辺りを目安にすると良いでしょう。ただし、いきなり本命企業を受けていきなり内定がもらえるほど就活は甘くないですし、最初に考えた就活の方向性が間違っていた場合、同じような企業ばかり受けているとエントリー段階でいきなり全滅する恐れがあります。

本命企業だけでなく、その前に選考を経験し練習台となるような滑り止めの企業や、第一志望群との比較対象になる別業界の企業にも、積極的にエントリーしてください。たとえ本命企業でなくても、そこにエントリーし実際に選考を受けたという経験が、次の企業の選考へと活かされていくはずです。また23卒の場合、これまで以上に就活の早期化・自由化が進んでいます。あまり自分の受けるべき企業を吟味し過ぎていると、あっという間にエントリーが締め切られてしまって、受けられる企業がなくなってしまうかもしれません。

ここのところコロナは落ち着いていますが、23卒の就活はまだオンラインが中心となりますので、直接会場へ出向く移動時間の心配は無用です。オンラインなら少しくらい選考日程が詰まっていても準備する時間は十分取れますから、あまり躊躇せずに、早くから積極的にエントリーするようにしましょう。

説明会への参加

これから就活を始める23卒生が3月にやるべきことの2つ目は、企業説明会への参加です。3月になると23卒のエントリー受付が本格化すると同時に、説明会も本格的に開催されるようになります。志望業界や志望企業の絞り込みの段階で情報収集はしたはずですが、それだけでは全く不十分です。文字化された情報から読み取れるものには限界があります。後になって「思ってたイメージと違った」なんてことにならないためには、そこで働く人から直に話を聞き、雰囲気を見て、それを自分がどう感じるかといった五感を駆使した情報収集が大事です。

23卒の場合は説明会もオンラインがほとんどで、それほど時間を食うわけではありませんから、どんどん積極的に参加しましょう。自分が事前に目星を付けておいた企業の説明会はもちろんですが、それ以外の企業が複数出展する合同説明会や就活イベントにも参加すると良いです。本命企業と同じ業界の同業他社があれば、他社の話も聞くことでもっと業界への理解が深まりますし、全く別の業界の企業でも話を聞くと視野が広がり、志望業界との比較に役立ちます。

そうすることで自分の就活の方向性を確認したり志望業界・企業への理解が深まったりすると同時に、それまでの業界研究では見つからなかった魅力的な企業に出会える可能性もあるわけです。もしも合同説明会や就活イベントで運よくそんな企業を見つけたら、迷わずエントリーしていきます。

たとえ業界研究の中で見つからないような知名度の低い企業であっても、結局のところ長く勤められるかどうかは相性次第ですから、自分の目で見て「自分に合う」と感じたフィーリングの方が確かです。そんな企業に出会うためにも、志望業界・志望企業への理解を深めるためにも、どんどん説明会に参加して、様々な情報を集めるようにしてください。

面接対策

3月にやるべきことの中心はエントリーと説明会ですが、23卒の場合は面接対策も3月のうちに始めるべきです。前述のように23卒の場合は就活の早期化・自由化が進んでいるため、3月になったら早々に面接対策を始めないと、実際の面接時期に間に合いません。以前なら3月の情報公開のあと4月にエントリーし、面接は6月か早くても5月と時間的な余裕があったわけですが、23卒の場合はそんな悠長なことを言っていられないのです。

23卒の採用活動で多くの企業は、エントリー開始から面接開始まで、以前のような長いインターバルを設けないと予想されます。23卒の場合、最終的には対面面接をする企業も多いと思いますが、そこに至るまでは面接もオンラインが中心です。企業側が会場を準備したり、就活生側が遠方から来社する手はずを整えたりといった手間がない分、面接もさっさと始められていくでしょう。3月の間は説明会やエントリーに忙しいと思いますが、面接もそれから時間をおかず、すぐに本格化していきます。その時までに面接力を高めておくには、3月中に面接対策を始めないと間に合わないわけです。

まずは一次面接を通過しないと話になりませんから、面接のやり方を把握し、基本的な定番質問にしっかりと答えられるようにする必要があります。面接の質疑応答の基礎となるのは、ESに書いた内容と、自己分析や業界・企業研究から導き出した相性の良さのアピールです。面接で聞かれそうな質問にはあらかじめ回答を考えるとともに、敬語やマナーを含め、好印象を与える話し方ができるよう練習しておきます。

23卒の場合、最初のうちはWeb面接が多いと思いますが、企業によってはいきなり対面面接となる可能性もなくはないです。Web面接の場合は画面越しになるため自分の持っている雰囲気や熱意が伝わりにくい、対面面接の場合は緊張してうまく言葉で出てこなくなるといった難しさがあります。

特に23卒の場合、3月の段階でも早い人は既に面接を経験していますから、3月から就活を始める人は頑張ってその面接力に追いつかなければなりません。Web面接にしろ対面面接にしろ、面接官に好印象を与えるためにはある程度の慣れが必要なので、どちらの面接を指定されても困らないよう3月のうちにたくさん練習を積み、万全な状態にしておいてください。

3月からの就活を円滑に進める秘訣

3月からの就活を円滑に進める秘訣

しつこいようですが3月から就活を始める23卒生は、残念ながらスタートラインの時点で既に、かなり出遅れている状態にあります。ただでさえコロナのせいで募集企業が少ないのに、既に2割程度の企業はエントリーを逃してしまっていますし、自分の選考が始まる頃には、ライバルたちは十分な経験を積んで就活力が高くなっているわけです。それを巻き返し、高い倍率の選考を勝ち抜いていくには、時間を無駄にしない効率的な動き方が必須となります。

とはいえ、具体的にどう動いたら良いのか分からない23卒生も多いですよね。そこでここからは、3月からの就活を円滑に進める秘訣について紹介していきます。出遅れていると言ってもまだ巻き返しは可能ですから、コツを押さえて就活に臨みましょう。

3月のうちに就活の基礎を完璧に固めておく

3月から就活を始める23卒生が、今後の就活を円滑に進めていくには、3月のうちに就活の基礎を完璧に固めておくことが大事です。基礎が固まっていないと、自分としてはどんなに頑張っているつもりでも、なかなか就活が思うように進んでいきません。たとえば自己分析や業界・企業研究が不十分で企業選びの方向性を間違え、結局初めからやり直しになったり、ESや面接でのアピールが上手くできず内定に至らなかったりと、余計な無駄足をたくさん踏んでしまうのです。ですから、これから就活を始める23卒生は就活をスタートする3月の段階で、しっかりと基礎固めを行ってください。

まずは3月になる前に、これまでに紹介した自己分析や業界・企業研究、就活軸と志望業界・志望企業の選定、ES対策などを完璧にしておきます。そうすれば、3月になったら迷いなくスムーズにエントリーや説明会への参加を始められるわけです。そして3月の段階ではたくさんの説明会に参加して業界・企業への理解をしっかり深め、それを土台として質の高いESを提出するとともに、面接対策を行っていきます。

自分と業界・企業への深い理解に基づいて質疑応答の内容を考え、面接本番に近い雰囲気で何度も練習し、面接のマナーや話し方、緊張感などに慣れておくのです。そうした一連の基礎的な就活対策が固まっていればいるほど、内容の濃いアピールができて、合格率も上がります。3月から就活を始める23卒生は確かに出遅れていますが、今から基礎固めをしっかりと行って、巻き返しを図りましょう。

早め早めの行動と、行動量を意識する

3月から就活を始める23卒生が円滑に就活を進めるためには、早め早めの行動と、たくさんの行動量をこなす意識が大切です。くり返し述べているように23卒の就活は例年以上に早期化・自由化が進んでいますから、セオリー通りのテンポで行動しようとすると、知らぬ間に遅れを取ってしまいます。エントリーはもちろん選考スケジュール全体が前倒しになっていますし、それぞれの選考過程もインターバルが詰まり、何ヶ月もかけていた選考を短期間に凝縮して行うわけです。

例年なら〇月頃までにやればよい行動も、23卒の場合はもっと早く取りかからないと間に合いません。定説より早め早めに行動するという意識を、常に持っていてください。また、オンライン中心の就活ではどうしても情報収集がしにくく、特に感覚的な情報をつかみにくいため、志望に際して明確な強い動機が湧きにくい傾向があります。そうした情報不足は、説明会や就活イベントにたくさん参加することで補いましょう。

たくさんの業界、たくさんの企業を見て比較すれば、その違いから、自分が興味を持っている業界・企業の特徴も見えてきます。少人数制であれば対面式の就活イベントを行っているところもあるので、ぜひ感覚的な情報の収集に利用すると良いです。

それに加え、3月から就活を始める23卒生はライバルたちより出遅れた状態にありますから、ES対策や面接対策を急ぐ必要があります。それら全てを実際の選考に間に合わせ、巻き返しを図るためにも、3月から就活を始める23卒生は、これから多くの行動量をこなしていく忙しさを覚悟しておいてください。

就活エージェントに頼れば内定確実!

3月から就活を始める23卒生が内定を獲得するには、就活エージェントなどのプロに頼るのが確実です。3月から就活する23卒生が既に情報収集やES・面接対策の面で遅れを取っていることを考えると、自力での巻き返しにはやや不安があります。皆さんがようやく就活に手を付け始めるころ、ライバルたちは既に全ての対策を終え、実践の面接も経験し、何ならいくつか内定ももらえるほどの実力です。その実力差を短期間に巻き返し、3月以降の選考に勝ち抜いて内定を得るには、就活エージェントなどのプロの助けを借りるのが一番だと言えるでしょう。

就活エージェントは百戦錬磨の就活のプロですから、これまでに紹介した自己分析や業界・企業研究、就活軸と企業探し、ES・面接対策などを全て手伝ってくれるとともに、的確なアドバイスをしてくれるので一石二鳥です。たとえば自分の希望を言うだけでそれに沿った企業をあっという間に探し出してくれますし、それに合わせたESの書き方の指導と添削、質疑応答の想定練習による面接力の強化などもしてくれます。

つまり早めに就活エージェントとつながっておけば、就活の面倒な部分は代行してくれて負担を軽減できると同時に、短期間に効率よく就活力を上げられ、内定獲得の可能性がぐっと高まるわけです。キャリchでも、納得の内定獲得を後押しする無料イベント「再就活サポート」を開催していますので、ぜひ利用してください。

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おわりに

23卒の場合、就活の早期化・自由化が進んでいるため、大学3年の3月には既に就活が本格化しつつあると予想されます。3月には既に2割程度の企業が採用活動を終え、3~4割ほどの企業が既にエントリーを受付けていますし、その他の企業もすぐにエントリーの受付を始めようとしている状態です。ですから、就活に必要な何もかもを、3月になってから始めたのでは遅すぎます。

部活などの都合で今すぐには就活に本腰を入れられないのだとしても、3月になったらすぐエントリーを始められるよう、今のうちにある程度準備しておかなければなりません。自己分析と業界・企業研究をし、就活軸を定め、志望業界・志望企業の目星を決めて、ES対策くらいまでは3月前にやっておいてください。

また、今から就活を始める23卒生は既に出遅れた状態にありますから、3月以降も円滑に就活を進めるには、情報収集と面接対策を急ぎ、巻き返しを図る必要があります。人一倍多くの行動量をこなすことによって、早くライバルたちの実力差を埋めましょう。ただし準備段階にせよその後の対策にせよ全て自分一人で行うのは大変ですから、就活エージェントなどのプロの力を借りて、効率よく就活を進めていくことをオススメします。

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この記事の監修者

監修者:岡田章吾

岡田 章吾

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。

就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。

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