23卒の就活はいつから始める?スケジュールから見る理想的な動きと対策
2022年5月13日
就活の早期化もあり、早くも就活を意識していると思いますが、就活に向けての準備は順調ですか?
キャリアプランナー 平崎
就活生 Aさん
いえ、早く始めなきゃとは思っていますが、いつから就活が始まり、どのように進んでいくのかがわからず、手つかずの状態です。就活ルールも廃止されたことでスケジュールが曖昧となり、余計に動き出しのタイミングを見失っています。
わかりました、今回はそんな23卒の就活スケジュールについて解説していきましょう。いつから就活が始まり、どのように進めていくのが理想的なのかをスケジュールを把握しることで知っていきましょう。
キャリアプランナー 平崎
23卒の就活はいつから?スケジュールと22卒との違い
就活の早期化もあり早くも就活を意識していることだと思いますが、実際のところ23卒の就活はいつから始まるのでしょうか。いつから就活が始まるのかがわからないと就活準備ができないでしょうし、気が付くと出遅れてしまうこともありますので、就活スケジュールは事前に把握しておくことが大切です。
では実際、23卒の就活はいつから始まるのか。ここではそんな23卒の就活がいつから始まるのかや具体的なスケジュールについて解説していきます。しっかりとチェックしていきましょう。
23卒における就活スケジュールと特徴
23卒の就活の特徴としてまず挙げられるのが“全体的に早期化されている”ことです。これまでにも何度もお話ししているように21卒より就活ルールの廃止やコロナによる影響から就活が全体的に早期化されており、23卒においてもより早期化されることが見込まれます。
具体的な23卒の就活スケジュールについて、これまでの一般的な就活スケジュールと比較してチェックしていきましょう。
- 3月→情報解禁、選考受付
- 4月→エントリーシート提出、説明会
- 6月→面接開始
- 10月→内定式
【一般的なスケジュール】
- 2022年1~3月→情報解禁、企業説明会、エントリー
- 2022年4月~→就職試験・面接
- 2022年10月→内定式
【23卒】
上記からわかるように、就活ルールが廃止されても大幅にスケジュールが変わることはありませんでしたが、細かく見ると23卒の面接までの動きはやはり早期化されている傾向にあることがわかります。
またより細かく見ると、さらに早くからエントリーを受け付けていたり、面接、内定出しをしている企業もこれまでより多くありますので、出遅れてしまわないためにも就活準備は“今”からすべきだといえるでしょう。
そして上記のスケジュールを効率的に進めていくためには、就活が始まる1~3月までの間には万全な準備をしていくことが大切です。
22卒との違い
22卒と23卒とでは環境が似ていることもあり、スケジュールに大きな違いはありませんが、就活を行う学生には変化があります。それは“より早くから動き出す就活生が多くいる”ということです。
早期化が進んでいることもありますし、コロナ禍による不安から「内定がもらえなかったらどうしよう」「就職できなかったら不安だから早くに内定を獲得しときたい」という思いからより早くに動き出そうとしているのです。
そのため、早いうちから就活に取り組んでいかないとあっという間に置いて行かれてしまいますし、効率的に就活を進めていくためには3年生のうちから早々に就活準備をしておく必要があるでしょう。
スケジュールに大きな変化はないものの、就活生に違いがありますので、その違いをしっかりと理解したうえで今できることをしっかりと行っていきましょう。
3年生の間にしておきたいこと
23卒の就活を効率的に進めていくためには“今から就活(対策)を始める”ことが大切です。これはつまり、23卒の就活が始まるのは3年生である“今”からなのです。ではそんな既に始まった23卒の就活ですが、企業側が動き出すまでにどのようなことをすればよいのでしょうか。
ここではそんな、企業側が動き出すまでの間にすべきことについてご紹介していきます。「まだ3年生だから」と油断せず、3年生の間にしておきたいことをしっかりと行いましょう。
インターンシップへの参加
3年生の間にまずしておきたいのが「インターンシップへの参加」です。インターンシップでは職場見学や実際に業務を体験できることから、企業についてや「働く」といったことについて理解を深めることができるため、自分は将来どうなりたいのかを明確にすることができます。
そして将来どうなりたいのかが見えてくると就活をする意味が明確になり、どのように活動していけばいいのかがわかるようになり、目標に向かって動きやすくなります。新卒で入社する企業は今後の長い社会人生活の基盤となりますので、間違った選択をしてしまわぬよう、就活や働くということを早いうちから身近に感じておくことは非常に大切です。
またインターンシップは就活軸を定めたり、志望業界を絞る際に役立つ情報をたくさん得ることができるため、就活が本格化されていない時期からでも様々な情報を得ることができるのは大きなメリットだといえます。
インターンシップには1日のみのものや3日~1週間程度のもの、大学1年生から始められ、給料も出る長期インターンシップなど、様々な種類のものがありますので、自分に合うものを見つけて参加しましょう。
Webテストの勉強
3年生の間にしておきたいこと2つ目は「Webテスト」です。多くの企業では選考前にWebテストを実施しますので、この試験を乗り越えられないと内定どころか選考・面接を受けることすらできなくなってしまいます。ですので、3年生の間からしっかりと対策していきましょう。
Webテストの多くは「SPI」ですので、SPI対策中心に行っていくと良いでしょう。SPIの問題難易度は中~高校生レベルとされているため難しいものではありませんが、問題の傾向が特殊なため、問題に慣れることが大切です。
ですので問題集を何冊も買う必要はなく、一冊の本を繰り返し解いていけばOKです。そして問題に慣れるまでには時間がかかりますから、早いうちから対策することで時間をかけていきましょう。
SPIは学生の基礎的な地頭力のチェックや多く集まりすぎた学生の「足切り」を目的として行われますので、対策を侮ると痛い目見ます。注意してしっかりと対策していきましょう。
自己分析を行い、志望業界の目星をつける
3年生の間に自己分析と志望業界の目星をつけることもやっておくべきことの1つです。自己分析は就活を行ううえで基礎的な部分となりますので、自己分析から自分についての理解をしっかりと深めていきましょう。
自分にはどのような強みがあり、どのようなスキルをどの仕事で活かせるのか、また自分は将来どうなりたいのか、社会人としてどう成長していきたいのかなどを自己分析から掘り下げていきます。
そしてそれらの情報をもとに、志望する業界の目星もつけていきます。説明会や就活イベントなどがまだ活発に開催されていないため業界を決めきることは難しいですが、日本には様々な業界がありますのである程度絞っておかないと就活が本格化した際に絞り切れなくなります。
ですので業界本やインターンシップなど、今でも得られる情報から気になる業界をいくつかピックアップしておきましょう。自分の強みを活かせる業界を意識しながらある程度目星をつけておくと、就活が本格化した際にスムーズに行動できます。
ES・面接の下調べ
3年生の間にESと面接の下調べもしておきましょう。エントリーシートは年明け早々に提出となりますので、今のうちから書き方をマスターしておくと良いです。また、面接も早い企業では1月からスタートしますので今のうちから下調べしておくことが大切です。
エントリーシートに記載する内容は自己分析や企業・業界研究による情報が必要になるため、志望企業が決まっていない段階で書く内容を決めることは難しいかもしれませんが、どのように書けばいいのかを知っておけばのちに内容を決める際にスムーズに記載することができます。
また面接も回答を考えることができなくても所作や面接の流れ、基礎的な対策法などを事前に把握しておくことで面接対策を本格化した際にスムーズに練習を行えるようになるでしょう。
より本格的にESや面接の対策をしていきたいという場合には就活エージェントと繋がると良いでしょう。就活エージェントと繋がれば早いうちからESや面接を本格的に対策することができるため、他の学生と差をつけることができます。
就活エージェントと繋がる
前述でも少しお話ししましたが、より力をつけ、他の学生と差をつけるために3年生のうちから就活エージェントと繋がっておくと良いでしょう。就活エージェントには利用メリットがたくさんあるため、早ければ早いほどより就活が有意義なものになります。
就活エージェントは就活における知識が豊富ですので、まだ就活が本格化されていないこの時期でも就活エージェントと繋がれば様々な情報を得ることができます。そしてそれらの情報は自己分析や業界研究などに役立つため、早いうちから就活における基盤を作り上げることができるでしょう。
またESや面接などの対策もプロによる指導を受けることができるため、早いうちから力をつけることができ、本選考においてもスムーズに事を進めることができます。ESや面接は就活において十分な対策が必要ですので、それらを確実に対策できるのは大きなメリットだといえます。
さらに就活エージェントは学生と企業とをマッチングさせるプロでもあるため、学生に合った業界や企業を一緒に考えてくれます。さらには企業の紹介を受けることもできるため企業探しの手間も省くことができるでしょう。
もちろん内定獲得まで手厚くサポートしてくれますので、4年生になってからも安心です。就活エージェントと足並みをそろえ、二人三脚でやっていくためにも早くから相性の良い就活エージェントを見つけておきましょう。
就活費用の確保
3年生のうちにしておいた方が良いこととして、「就活費用の確保」も挙げられます。就活には莫大なお金が掛かりますし、忙しさから就活とアルバイトの掛け持ちは厳しいですので、時間に余裕のある3年生のうちにある程度の資金を確保しておきましょう。
就活にかかるお金はコロナによって減少傾向にありました。外出自粛や緊急事態宣言、社員を守るための対策として対面による説明会や面接は自粛され、オンラインがメインになったことから説明会やイベント、面接にかかる交通費や宿泊費を削減することができました。
そしてこれからの就活においても選考にオンラインは用いられますが、コロナが落ち着いてきたことやコロナと上手に付き合えるようになったことから、少しずつ対面による説明会や面接が復活してきていますので、就活にかかるお金はある程度確保しておく必要があるのです。
ですので、3年生のうちにアルバイトをしてください。すでに就活で忙しい場合には隙間時間を利用してアルバイトができる制度などもありますので、自分のライフスタイルに合わせた形で資金を確保しておきましょう。
外資系やマスコミなどは3年のうちに内定獲得を狙おう
一般企業の場合はこれまでに紹介した流れで就活が進めれており、3年生のうちは“就活準備”がメインとなっていますが、もともと就活のスケジュールが早かった業界や企業はさらに前倒しとなりますので3年生のうちに“内定獲得”を目指す必要があります。
- 大学3年6~7月→サマーインターン応募
- 大学3年10月→説明会開始
- 大学3年11月→エントリーシート提出・選考開始
- 大学3年12月→面接、内々定or内定
【外資系企業の就活スケジュール】
上記は外資系企業の基本的な就活スケジュールです。上記を見てもわかるように夏にはインターンが始まり、12月には内定もしくは内々定がもらえているほど就活の進み具合は早いですので、外資系企業を受ける場合には年内内定を狙えるように意識しましょう。
また他にもマスコミ業界や人材業界、広告業界やベンチャー企業なども就活スケジュールが早い傾向にあります。これらの企業は企業によってスケジュールは異なりますが、多くの企業では年内に内定を出していますので、気になる企業のスケジュールを随時チェックし、早くから動き出すようにしましょう。
4年生になってからの理想的な動き
23卒の就活は3年生のうちから始めていきますが、企業側が本格的に動き出すのは4年生になってからですので、4年生になってからの動きについても今のうちから把握しておきましょう。
ここではそんな4年生になってからの理想的な動きについてご紹介していきます。せっかく準備が万全でも出遅れてしまえば意味がありませんので、4年生になってからの理想的な動きをしっかりとチェックしていきましょう。
説明会や就活イベントへ積極的に参加する
4年生になると一気に説明会や就活イベントなどが開催されますので、積極的に参加していきましょう。説明会や就活イベントに参加すると様々な業界や仕事、就活について理解を深めることができるため、業界・企業研究や志望企業を探し出すのに役立ちます。
合同説明会に参加すれば一度に多くの業界を見ることができますので、自分に合う業界を見極めることができたり、志望業界の魅力に気づくことができます。また志望業界が決まっていなかった場合にも他と比較することで志望業界を絞れるようになります。
個別の説明会や就活イベントなども企業についての理解を深められますし、仕事に対する向き合い方なども知ることができるため、志望動機を考えるうえでの参考になるでしょう。説明会や就活イベント同様にOB訪問やインターンシップなども様々な情報を得ることができるため、積極的に参加することをオススメします。
自分に合う業界を見つけるため、就活軸を明確に定めるため、ESや面接から自分をアピールするためにはより多くの情報が必要となります。ですので、それらの情報を得るためにも積極的に行動していきましょう。
スピードを意識し、場数を踏んで力をつける
4年になると面接を開始する企業も一気に増えてきますので、積極的に面接を受けていってください。早期化もあり、スピード勝負の就活となりますので、気になる企業がある場合には積極的に受けていかないとすぐに採用を終えてしまう恐れがあります。ですので躊躇はせず、気になる企業には積極的にエントリーしていきましょう。
た積極的にエントリーすることで早々に選考や面接に慣れることができるため、経験が力となり、次に活かされます。練習も大切ですが、やはり本番とは選考の流れや面接の雰囲気は異なってきます。それを早々に経験し、慣れることができればこれからの就活も自信をもって挑むことができるでしょう。
場数を踏み、経験をつくことは確実に就活力を高めるのに最も適した手段です。就活力を高めてこそ、自分の満足のいく選考を受けることができますので、就活を通して力をつけていくように意識してください。
いきなり面接に挑むのは怖い気持ちもわかりますが、経験は力となり必ず良い結果を招くことができますので、恐れずに積極的に選考を受けていきましょう。
おわりに
23卒の就活が本格的に動き出すのは4年生になってからですが、それまでに準備を行うことを考えると既に就活は始まっているという認識で問題ありません。むしろ就活は早期化されていますから、現時点で何も手をつけていないのはまずい状況といえるでしょう。
ですので、4年生になってから出遅れてしまわぬよう、今できることをしっかりと行いましょう。今からでもしっかりと対策をすれば4年生になってからもスムーズに対応することができます。
もし就活のやり方がわからない、うまく対策ができない、4年生からの就活が不安という人がいましたらぜひともキャリchを頼ってください。キャリchでは納得のいく内定を獲得するためのイベント「再就活サポート」を開催しています。
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この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。