合同企業説明会に参加する6つのメリット、4つのデメリット
2023年3月2日
合同企業説明会には積極的に参加していますか?
キャリアプランナー 岡田
就活生 Aさん
まだ参加したことないんです。合同企業説明会って、どんなイベントなんですか?
合同企業説明会は、多くの企業が一か所に集まって、それぞれの企業についての説明会を一度に行ってくれるイベントです。業界・企業研究にもなりますし、企業の説明を受けた後その場でエントリーできるケースもあります。
キャリアプランナー 岡田
就活生 Aさん
なるほど、疲れそうだし行きたくないと思っていましたが、就活に役立ちそうですね!
今回は合同企業説明会のメリット・デメリットや、合同企業説明会を就活に役立てるコツについて解説します。ぜひ参考にしてください!
キャリアプランナー 岡田
目次
合同企業説明会とは
合同企業説明会とは、様々な業界・業種の企業が同じ会場でブースを設置し、就活生に対し事業内容や求人情報を提供するイベントです。
就活情報サイトが主催している説明会、大学や地方自治体が主催して開催している説明会が全国各地で行っています。その規模は300~500社ほどの企業が参加する大規模な合同企業説明会もあれば、30社程度が参加している小規模な合同企業説明会まであります。
合同企業説明会に参加する6つのメリットとは
合同企業説明会に参加するメリットとはなにか、ご紹介いたします。
メリット1:一日で複数の企業から説明を聞くことが出来る
一つ目は、一日で多くの企業から説明を聞くことが出来ることです。
一般的に、説明会は各企業が各自で行うものであり、就活生は目当ての企業に足を運び説明を聞きます。しかし合同企業説明会では、少なくとも数十社、多くて数百社が一同に参加するため、動き方次第で多くの企業の説明を聞くことができます。
メリット2:企業ごとの説明が短い
二つ目は、企業が説明する時間が短いことです。
企業にもよりますが、一社が行う説明の平均時間が約30分です。そのため一日かけて行う個別説明会と比べて、合同企業説明会の方が数多くの企業の説明を聞くことができます。
それでも「いきなり合同企業説明会に参加するのはハードルが高い」「何から就活を始めたらいいんだろう」とためらう人はまず、キャリchの「就活相談サポート」に参加してみることをオススメします。
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メリット3:多種多様の業界・企業が参加している
三つ目は、様々な業界・企業が参加していることです。
合同企業説明会に参加する就活生には色々なタイプがいます。もうすでに説明を聞きたい業界・企業がある人や、まだ志望する業界・企業が定まっておらずどのような業界・企業があるのか知りたい人などです。
特に後者はどのような業界・企業があるのか知りたいと考えているので、合同企業説明会に参加することで知りたかったことが分かるようになります。様々な業界・企業を知ることで、就活生の選択肢を広げ、どの業界・企業が自分にとって相性がいいのか、夢や希望を叶えられるのかというきっかけにつながると思います。
メリット4:知名度の低い優良企業を知ることが出来る
四つ目は、隠れ優良企業を見つけることができます。
就活生の多くが、普段使用しているモノやテレビや雑誌で目にするモノを取り扱っている有名企業を志望します。その結果、有名企業に応募が集中してしまい、一般的に認知されていない企業の応募が少なくなる状況になってしまいます。
しかしこの一般的に認知されていない企業の中には優良企業が多くあり、就活生が見落としてしまっている現状があります。
現在の企業状況においても、世間的に有名な企業が必ずしも優良企業ではないように、世間では知られていない企業がブラック企業であることはないのです。
メリット5:聞きにくい質問が聞きやすくなる
五つ目は、企業にとって回答しにくい質問がしやすい環境であることです。
合同企業説明会は多くの企業が参加するとともに、多くの就活生が参加します。そのため個別の企業説明会とは異なり、就活生としては個人を特定される可能性が低くなるのです。
労働時間や時間外労働の有無といった福利厚生や給与形態など、就活生が知りたくても聞きにくく、企業としては聞かれたくなく、かつ答えたくもない質問がしやすいのです。
メリット6:他の就活生と交流が持てる場になる
六つ目は、同じ目的意識を持った仲間を見つけることができます。
大きい規模の合同企業説明会になると、参加者が数万人に達することもあります。しかも参加する人たちは、「就職活動」という同じ活動をしている仲間です。
もし、自分が回っている業界・企業でよく会う参加者を見つけたら、積極的に声を掛けてみましょう。その参加者からとっておきの情報が得られるかもしれませんし、なんといっても就活の仲間が出来ることが最大のメリットです。
就活は早く決まることに越したことはありませんが、内定がなかなか決まらないと焦りや不安感が募ってしまい、孤独になりがちです。 そのような状況で、同じ悩みや不安を共有できる仲間がいると、さらに頑張れる気がしませんか?
合同企業説明会に参加する4つのデメリットとは
しかし合同企業説明会に参加することでデメリットも被る可能性があります。そのデメリットについて、ご紹介いたします。
デメリット1:企業の説明時間が短い
一つ目は、企業ごとの説明してくれる時間が短いことです。
このことは「企業の説明してくれる時間が短いから多くの企業の説明が聞ける」ということで、メリットのパートで書かせて頂きました。しかし裏を返せば、お目当ての企業や説明を聞いて興味を抱いた企業をもっと知りたいと考えた時に、30分ほどの説明では物足りないと感じてしまうのです。
興味や関心がある企業について深く知りたい就活生にとっては、あまりお勧めできないかもしれません。
デメリット2:会場によっては歩き回ることになる
二つ目は、広い会場だと歩き回らなければならないことです。
比較的小規模な合同企業説明会だと、開催されている会場もそこまで広くないので動く範囲も狭まります。しかし数百社が参加し、数万人が参加する大規模な合同企業説明だと会場も数万人収容できてコンサートで使われるようなホールや、東京ドーム〇〇個分と表現できる会場などで行われます。そのため会場も必然と広くなり、次の企業のブースに行くのに数分かかることもあります。移動だけで疲れてしまう参加者も多くいるようです。
デメリット3:参加者が多い
三つ目は、合同企業説明に参加する就活生の数が多いことです。
先ほども記したように、大規模な合同企業説明だと会場も広い分、それに参加する就活生も多くなります。そのため移動するだけでも一苦労で、やっとの思いでお目当ての企業のブースについても座席にはすでに参加者が着席しており、ずっと立ったまま説明を聞くことも少なくありません。
さらにお手洗いに行ったとしても、質問をしたいと思っていても行列でなかなか思うように出来なかったりするのです。
デメリット4:すぐ疲れてしまう
四つ目は、参加して短時間で疲れてしまってしまうことです。
「会場によっては歩き回ることになる」「参加者が多い」で記したことを体感した結果、数社の説明を聞いただけで疲れてしまう就活生がいるのです。せっかく合同企業説明会に参加しても、疲れてしまい『合同企業説明会に参加する意味がない』と判断しかねません。
合同企業説明会に参加する前の3つの準備とは
ただ合同企業説明会に参加しても、成果を得ることは難しいです。それでは成果を得るためにしておきたい準備を3個、ご紹介いたします。
準備1:身だしなみを整える
一つ目は、合同企業説明会に参加する際は身だしなみを確認するようにしましょう。
多くの合同企業説明会は「服装は自由」と記載されています。つまり服装は基本的に、リクルートスーツでも私服でもOKです。
ただし実際に参加している就活生は、リクルートスーツを着用している場合が多いです。そのため私服で参加すると周囲と比べて目立ってしまい、抵抗を感じる就活生がいると思います。。
私服で目立つことに抵抗を感じる人は、リクルートスーツを着用するのが無難です。 リクルートスーツを着用する場合は、面接に挑む際と同じ身だしなみにしましょう。単純にスーツを着用するだけでなく、靴やカバン、腕時計などの小物類などにも気を配る必要があります。
「就活の時にどんなスーツを着たらいいのかわからない」「適切な身だしなみがわからない」と悩んでいる人には、キャリchの「就活相談サポート」がオススメです。自分なりの着こなしが就活に適しているかどうか、プロのキャリアアドバイザーに相談できます。オンライン面談も可能なので、気軽に活用してください。
準備2:持ち物
二つ目は、持ち物です。 合同企業説明会に手ぶらで参加してはいけません。それはマナー的理由もありますが、社員の方から説明を受けた内容を書き留めることや、頂くパンフレットや書類を整理するなどのことが必要となります。
準備3:合同企業説明会に参加する際に必要な持ち物は、
カバン
説明を受けた企業の資料をしまうために必要です。就活で使用しているカバンを使うようにしましょう。
筆記用具
説明の内容や、アンケートの記載、業界・企業研究・履歴書やESを作成する際に必要な情報などをメモする時に必要になります。
メモ帳・スケジュール帳:説明の内容を書き残すことや、企業の中には面接の日程を組むところもあります。その時にスケジュールを調整するために必要になります。
バインダー・クリアファイル
配布された書類やパンフレットを整理するために必要です。合同企業説明会に参加すると、企業ごとに資料が配られます。その資料をまとめていないと、資料がぐちゃぐちゃになり、資料がもったいなくなってしまいます。
頂いた資料を折ることがないようにA4サイズの大きさのバインダーやクリアファイルを持参しましょう。またクリアファイルの場合は、キャラクターや他社のロゴが入っているモノを出来るだけ避けて、透明のクリアファイルを選ぶようにしましょう。
ハンカチ・ティッシュ
ハンカチ・ティッシュを持つことは、社会人のエチケットの一つです。トイレで手を洗った後に拭くことや、夏場に汗をかいた時に拭くなどに使用します。
です。 あと、持っておくと便利な持ち物として、
- 履歴書
- ノートパソコン
- タブレット
- 企業情報
- 食べ物
- 飲み物
- 身だしなみ用品
- 常備薬
- 雨具
- ボイスレコーダー
準備3:聞きたい質問を作成する
三つ目は、合同企業説明会で確認したい事をリストアップし、そのことについての質問を作成することです。 合同企業説明会は、企業ごとに社員の方が説明をしてくれます。つまり働いている方と直に話しが出来るのです。 この機会をチャンスと捉えて、個人で行う業界・企業研究で分からないことを、聞くようにしましょう。
合同企業説明会に参加中に気を付けたい3つの点とは
合同企業説明会に参加している時に頭の中に入れておきたい事を、ご紹介いたします。
注意点1:マナー
一つ目は、マナーです。 身だしなみもそうですが、参加者自身の態度も重要になります。
- 受付がある場合はあいさつをして、大学名と名前を名乗る
- 資料やパンフレットを受け取る際は、両手で受け取り、必ずお礼を言う
- 説明が始まる5分前までには携帯電話やスマートフォンの電源を切り、カバンにしまう
- 着席している時は、足や腕を組んだり、背もたれに頭までもたれかかんだりしないようにする
などを守るようにしましょう。
注意点2:質問の内容を確認する
二つ目は、質問の内容を確認することです。
事前に質問を作成して参加していると思いますが、全て聞く時間がなくなってしまう可能性もあります。その時には、質問に優先順位をつけて順位が高い質問から聞くようにしましょう。 また質問をする際には、
- 質問の目的を最初に説明する
- 簡潔な内容にする
- 「同じブースにいる就活生も役に立つのか?」「相手が答えやすい内容か?」を今一度、考える
などを踏まえて、質問するようにしましょう。
注意点3:目当てでない業界・企業のブースにも積極的に説明を聞くようにする
三つ目は、様々な業界・企業の説明を聞くようにすることです。
まだどの業界・企業にしようか決まっていない就活生はもちろんですが、ある程度目星をつけている就活生も、志望の業界・企業以外の説明も受けるようにしましょう。
様々な業界・企業の説明を受ける事で、志望する業界・企業のことを客観的に分析することができ、論理的な志望動機の作成や面接の回答練習に繋げることが出来ます。
さらにもともと志望していた業界・企業よりも魅力を感じて、志望を変えるきっかけになる可能性もあります。 チャンスはいつ、どこに転がっているか分かりません。自分でチャンスを潰すことなく、活かすようにしましょう。
おわりに
合同企業説明会に参加することに関して、良い面も悪い面も存在します。
就活生が本気で参加しているのと同様に、採用する企業側も本気で就活生が応募してくれるように説明しています。
確かに、合同企業説明会はとても疲れます。 しかしその疲れ以上に、参加して得られる情報や経験はその後の就活に活かすことが出来ます。
そして参加する際には、事前の準備を怠ることがないよう、万全を期して臨むようにしましょう。
就活相談サポートに参加しよう!
この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。