新卒でしか入れない会社はある?新卒カードを無駄にしない就活法

 2023年6月20日

どういう会社に入るかまだ悩んでいるんですね。

キャリアアドバイザー 岡田

就活生 Aさん

そうなんです。入りたい会社は見当がついてるんですけど、難易度が高いからある程度キャリアを積んで中途で入社した方が楽なのかなって…。

たしかに大手や人気企業は新卒入社の難易度が高いですもんね。でも新卒で難しい企業は、中途だとなおさら難しいんですよ。キャリアと実績がかなり高くないと入れません。

キャリアアドバイザー 岡田

就活生 Aさん

そうなんですか!新卒でしか入れない会社もあるんだ…。

まずは新卒でしか入れない会社と、新卒で入ることのメリットについて知っておきましょう。このコラムでは新卒でしか入れない会社と中途採用の難易度の差などについて解説します。

キャリアアドバイザー 岡田

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新卒でしか入れない会社の特徴

新卒でしか入れない会社はいわゆる「ホワイト企業」と呼ばれる会社が多い傾向にあります。離職率が低く業績安定で福利厚生も整っているため働きやすく、「辞めたくない」と思える優しい環境であることが特徴です。

離職率が低いことと業績が安定していることがなぜ新卒でしか入れない会社の特徴に入るのか、それぞれの理由を説明します。

離職率が低い

離職率が低いということは人手が足りているということなので、中途採用をする必要がないと言えます。

新卒入社から10年20年と長く活躍している社員が多いため、安定して利益を創出し続けています。そのため給与水準が高い傾向にあり、人が辞めにくい環境となるのです。

この条件下にさらに福利厚生や充実した休暇制度が整っているため、最高な環境に魅力を感じて新卒入社から十数年以上働いている人が多いのです。

また、毎年当たり前のように新卒採用をしていることもあり、人の育成に長けていることも特徴です。

【新卒でしか入れない会社が離職率が低い理由】

  • 給与水準が高い
  • 福利厚生や休暇制度が充実
  • 新卒の育成に長けている

業績が安定している

業績が安定している企業は人気企業であり、入りたくても入れない企業と言えます。先ほどご説明した離職率が低い会社の特徴とも共通していますが、人が辞めない会社は一人一人が優秀な社員に成長しているため利益を出し続けており、安定した業績により給与水準が高い傾向にあります。

ネームバリューが十数年変わらない会社などはとくに業績が安定していると言えるので、例えば子供の頃から名前を知っているような会社などは新卒でしか入れない(または入りにくい)と思って相違はないでしょう。

なお、新卒でしか入れない会社のほとんどが人気企業であるため、就活においての倍率が高い傾向にあります。

エントリーシートや面接の対策を綿密に行った上でないと内定まで近づけないので、自信をつけたい人はキャリチャンで開催している「就活相談サポート」に参加してみてください。就活相談サポートでは担当の就活アドバイザーがマンツーマンで面接対策などの提案をしてくれるのでオススメです。

新卒でしか入れない会社|業種別一覧

新卒でしか入れない会社を探すには、「新卒占有率」をみて判断することをオススメします。新卒占有率は、『CSR企業総覧(雇用・人材活用編)』で東洋経済新報社が算出している独自のデータです。

東洋経済オンラインでは、『CSR企業総覧(雇用・人材活用編)』2023年版に掲載した新卒独占率を基に「新卒でないと入りにくいが、勤続年は長い128社」のランキングを公表しています。

ここではその中から、ランキング上位の会社を業種別に抜粋して紹介します。行きたい企業がどのくらいの新卒占有率を占めているのか、就活対策の参考にしてみてください。

金融・保険

企業名 新卒占有率 2022年度新卒採用人数 2021年度中途採用人数

明治安田生命

99.0%

291人

3人

大垣共立銀行

98.9%

89人

1人

伊予銀行

96.8%

120人

4人

七十七銀行

96.9%

97人

4人

かんぽ生命保険

95.8%

184人

8人

徳島大正銀行

94.6%

53人

3人

静岡銀行

92.3%

179人

15人

八十二銀行

91.4%

127人

12人

(参照元:東洋経済オンライン「新卒でないと入りにくいが、勤続年は長い128社」)

新卒占有率が99%という高い数値を出している明治安田生命は国内の保険会社の中でも人気企業の1つです。中途採用は募集しているものの、医師やコンサルタントなどの有資格者やキャリアのある人が中心であるため、営業職や事務職などは新卒でしか入れないと考えた方が良いでしょう。

また、銀行もほぼ新卒採用です。新卒〜支店長クラスへキャリアアップしていくという流れが一般的なので、安定しながら着々と出世していきたいのであれば新卒で入るべきと言えます。

なお、銀行についてはガクチカ資料を展開しています。人気業種のため周りに差をつけるためにしっかりと対策を行うことをオススメします。ぜひ下記のリンク先からダウンロードしてください。

航空・鉄道

企業名 新卒占有率 2022年度新卒採用人数 2021年度中途採用人数

日本航空

100%

131人

0人

近鉄グループホールディングス

98.4%

61人

1人

東海旅客交通

98.2%

673人

12人

京浜急行電鉄

97.5%

77人

2人

(参照元:東洋経済オンライン「新卒でないと入りにくいが、勤続年は長い128社」)

日本航空はなんと占有率100%と、全ての社員が新卒から入っていることがわかります。パイロットやCAになりたい人は、新卒を逃してしまうと2度とチャンスが巡ってきません。

また、鉄道関係も平均年収が700万円前後と高水準のため、人気の業界です。上記の表に記載の3社(近鉄、東海旅客、京浜急行)はとくに倍率が高いので、エントリーシートで足切りをされる可能性が高いです。

鉄道業界のエントリーシート対策の資料はキャリチャンで展開しているので、ぜひダウンロードして参考にしてください。

インフラ

企業名 新卒占有率 2022年度新卒採用人数 2021年度中途採用人数

四国電力

98.6%

72人

1人

岩谷産業

96.1%

74人

3人

J-POWER

96.0%

97人

4人

コスモエネルギーホールディングス

92.2%

71人

6人

九州電力

91.9%

237人

21人

(参照元:東洋経済オンライン「新卒でないと入りにくいが、勤続年は長い128社」)

電力会社やガス会社などのインフラ関係は人々の生活になくてはならないものであり、安定していることで、就活では人気の業種です。昨今は燃料費高騰により一時的に赤字傾向にはあったものの、地域電力や老舗のガス会社はまだまだ根強く安定して利益を出し続けています。

建設

企業名 新卒占有率 2022年度新卒採用人数 2021年度中途採用人数

浅沼組

95.7%

67人

3人

五洋建設

93.1%

202人

15人

東洋建設

92.0%

46人

4人

熊谷組

91.8%

112人

10人

(参照元:東洋経済オンライン「新卒でないと入りにくいが、勤続年は長い128社」)

建設業界は中小企業だと離職率が高い傾向にありますが、上記の表に挙げた大手企業については平均給与が800万円前後と高く安定して働ける環境であるため離職率が低いです。

中途採用は公募しているものの、どの職種も業界での長い経験年数や資格が必要であるため中途採用で入社する人はレアケースです。

チャンスを逃さないためにも業界研究を行ってしっかりと対策をしておきましょう。エントリーシートの対策資料はぜひ下記よりダウンロードして活用してください。

商社

企業名 新卒占有率 2022年度新卒採用人数 2021年度中途採用人数

伊藤忠商事

98.2%

107人

2人

三菱商事

88.2%

120人

16人

(参照元:東洋経済オンライン「新卒でないと入りにくいが、勤続年は長い128社」)

商社はどの業種よりも圧倒的に平均給与が高く、人が辞めにくい環境です。とくに伊藤忠商事の平均年収は1500万円以上と、他の業種の会社の2倍くらいの給与です。

それゆえに応募者が集まりやすいため、SPI試験のボーダーは正答率90%以上と言われています。エントリーシートの段階でも多くの学生が足切りにあうので、業界研究を徹底した上でうまく自己PRできるように準備しましょう。

その他

企業名 新卒占有率 2022年度新卒採用人数 2021年度中途採用人数

ヤクルト本社

98.4%

62人

1人

SMC

98.1%

157人

3人

NIPPON EXPRESSホールディングス

97.5%

238人

6人

中電工

96.7%

116人

4人

プロテリアル

96.0%

72人

3人

リンナイ

92.7%

102人

8人

エディオン

92.1%

339人

29人

パリミキホールディングス

91.6%

76人

7人

(参照元:東洋経済オンライン「新卒でないと入りにくいが、勤続年は長い128社」)

大手メーカー系は、自分の仕事が世の中に出ているという実感がわきやすく、やりがいを感じやすい業種です。また、社員の口コミなどでも働きやすいとの評価が多く、とくにヤクルトは残業がほぼないというホワイトさが就活で人気を集めています。

様々な業界の新卒占有率を紹介しましたが、どれも倍率が高い会社です。対策資料を活用してしっかりと対策を練りましょう。

人気企業の面接の機会を最短距離で欲しい場合は、ぜひキャリチャンで実施している「就活相談サポート」に参加してください。人気企業の面接対策から求人紹介まで行っているので、自分で探すよりも効率的に就活を進められます。

新卒でしか入れない会社が新卒しかとらない理由

新卒でしか入れない会社は離職率が低いことはもちろん、戦略的な理由から新卒採用のみを行っているところもあります。

今回は、新卒でしか入れない会社がどういう戦略で新卒のみ採用しているのかという理由を2つ紹介します。

定着率のアップと採用コストの抑制

会社が採用活動をする際、求人広告や人材紹介会社への成功報酬などの費用をかけて募集します。中途採用者ばかりとっていると、採用して辞めての繰り返しになるため採用にかけるコストの負担が大きくなるわけです。

そのため、新卒でしか入れない会社は戦略的に新卒のみを採用して長く働いてもらえる環境づくりを徹底し、定着率を上げているのです。

長く働ける環境が整っていると、退職者がでにくいと言われています。昨今では会社選びの基準として「働きやすさ」を重視する人が多いため、ホワイト企業と言われている会社は新卒から定年まで長く働く人が多いのです。

その反面、他社から転職してきた中途採用者は離職する可能性が高まります。いわゆる転職に慣れている人なので、「良い条件があればすぐに次に行ける」というフットワークの軽さがあるのです。

せっかく入社させても辞められてしまったらそれこそ採用コストを無駄にしてしまうことにもなるので、中途採用者よりも離職の可能性が低い新卒社員を重宝する傾向にあります。

この定着率アップも企業戦略の1つ。定着率を上げることで優秀な社員を育てて強固な組織を作り、無駄に求人をする必要がないため採用コストを抑制するという戦略なのです。

中途採用だと即戦力重視になるから

定着率の良い会社の社員は新卒から長く働いているため、その会社にとって貴重な優秀人材です。そのため、中途採用者をとるとなると、既存社員の能力に見合った(またはそれ以上の)能力を持つ人を採用しなければなりません。

仮に未経験の人を採用するとなると育成期間を儲けることになるので、その期間の人件費はマイナスになります。先ほどご説明したように、戦略的に人材をまわしていきたい会社は無駄なコストをかけたくないので、入社したらすぐに売り上げを作れるような人材でないと採用しません。

新卒でしか入れない会社に入るための就活対策

新卒でしか入れない会社に入るための就活対策

ここからは新卒でしか入れない会社の就活の対策をご紹介します。新卒でしか入れない会社の多くは大手企業なので、しっかりと対策を練りましょう。

大手対策は自分の努力だけではなく、様々な機関を利用して短期間で効率的に進めていくことをオススメします。その代表的な例が就活コンサルタントからサポートを受けることです。

就活コンサルタントのサポートを受けると、具体的にどういったメリットがあるのかを紹介します。

就活コンサルタントに相談する

就活コンサルタントは、就活生専任の就活アドバイザーとして相談に乗ってくれる心強い存在です。自分では知り得ない採用市場の知識からノウハウを教えてくれるので、就活の知識を向上させるためにも活用しておいて損はありません。

ただし、就活コンサルタントに個人で就活アドバイスを行っているフリーランスのコンサルタントと、は就活エージェントなどの企業に所属するキャリアドバイザーの2種類があります。下記の基準をもとに、自分にあった就活コンサルタントに相談すると良いでしょう。

【自分に合った就活コンサルタントを見つけるコツ】

要望 オススメ
  • メンタルケアもしたい
  • ゆっくり時間をかけながら相談したい

フリーランスの就活コンサルタント

  • 具体的な求人を紹介してほしい
  • 内定に直結するサポート(面接対策、ES添削など)もお願いしたい

就活エージェントの就活コンサルタント

また、過去のコラムでも就活コンサルタントを有効に活用する方法を紹介しているので参考にしてみてください。

就活エージェントから企業紹介や個別サポートを受ける

就活コンサルタントの中でも就活エージェントに所属するキャリアアドバイザーに頼ると、具体的な求人紹介からES添削や面接対策までの個別サポートをまとめてしてくれます。

組織的に収集された就活データにもとづき、紹介企業の選考傾向や評価ポイントまで把握したうえで対策指導をしてくれるので、内定率アップが目指せるのも特徴です。短時間で効率的に進められます。

キャリチャンの「再就活サポート」では求人紹介と面接対策を一貫して提案しているので、効率よく就活に臨むことができます。スピーディで的確なアドバイスが欲しい人はぜひ活用してみてください。

新卒でしか入れない会社は新卒での入社を目指すべき会社!

今回は新卒でしか入れない会社の特徴や会社側が新卒のみをとっている背景を説明しました。新卒でしか入れない会社には、ホワイト企業と呼ばれる就活で人気の企業が多いです。

どうしても入りたい憧れの会社があれば、新卒カードを持っている今を逃すとチャンスが巡ってくる可能性がなくなってしまうので今目指すべきです。

倍率の高い会社でも、ES添削や面接対策、SPI対策などを計画的に行えば内定に近づけるはずなので、早めの対策をとりましょう。

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新卒でしか入れない会社に関するQ&A

新卒入社して後悔しない会社は?

新卒でしか入れない会社は後悔しない可能性があります。なぜなら、新卒でしか入れない会社は定着率が良く人が辞めないという特徴があり、働きやすい環境であると予想されるためです。

新卒で就職してよかったことは何ですか?

ゼロベースの状態から育ててもらえることです。中途採用だとある程度の知識やスキルを持っている前提で入社しますが、新卒なら新卒社員向けの研修からOJTを経て業務に臨めます。

新卒で入社しない方がいい会社の特徴は?

離職率が高い会社です。人がどんどん辞めていく会社は働きにくさや給与に不満が出ることが多いため、せっかく努力して新卒で入っても「やっぱり辞めたい」と思ってしまう可能性も少なくありません。

この記事の監修者

監修者:岡田章吾

岡田 章吾

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。

就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。

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