公務員試験に落ちた学生が秋採用で内定を取るための行動を解説
2023年9月28日
公務員試験に落ちてしまったそうですね。今後は、どうする予定ですか?
キャリアドバイザー 廣瀬
就活生 Bさん
今のところは、民間企業への就職を考えています。ですが、秋採用からだと、内定をもらえるか不安です。
いままで公務員試験をやっていたからこそ、不安はありますよね。
キャリアドバイザー 廣瀬
就活生 Bさん
秋採用はやばいって聞きますけど、これから就活を始めても内定取れますか?
もちろんです!このコラムでは、公務員に落ちた学生が、秋採用から民間企業を受けるときの行動や注意点、よくある質問などを徹底解説します。秋採用からでも対策をすれば間に合うので、ぜひ参考にしてください。
キャリアドバイザー 廣瀬
公務員落ちから民間企業を受けるなら知っておこう|秋採用とは?
秋採用とは、9月頃から行われる採用活動です。秋採用を実施する企業は、下記の2パターンに分かれます。
- 秋採用から採用活動を実施しようと思っていた企業
- 春・夏の採用で予定よりも就活生を集められなかった企業
たとえば、春採用では競争率が高いことから、初めから秋採用を狙って活動する企業もあります。春採用では、どの企業も積極的な募集をかけているため、その時期を避けて採用活動を行う企業もあるわけです。中には、春から冬まで採用活動を行う、通年採用の企業もあります。
また、春・夏の採用で目標に達成できなかった企業も、追加募集を行います。秋採用では、春・夏で思った結果を得られない企業が多く活動しているはずです。
しかし、公務員落ちから就活を始める学生の中には、秋採用についてすぐ理解するのが難しいと思う場合もあるでしょう。
そこでオススメなのが、キャリチャンの就活支援サービス「出遅れ就活サポート」です。このサービスでは、公務員試験に落ちて出遅れてしまった学生を、プロの就活エージェントがトータルサポートします。
「秋採用について分からない」「そもそも何から始めればいいのか分からない」と悩む就活生は、ぜひ活用しましょう。
秋採用について、下記コラムでも詳しく解説しているので、ぜひ参照ください。
公務員試験に落ちた学生が秋採用から民間企業を受けても受かる?
公務員試験に落ちた学生が、秋採用から民間を受けても内定獲得できます。なぜなら、秋採用でも積極的に採用活動している企業があるからです。
たとえば、春・夏で採用人数が目標数値に達成できなかった企業は、目標としている採用人数をクリアしようと採用に積極的です。また、秋から採用活動を始める企業には、公務員落ちから民間志望へ転向する学生を採用対象にしている企業も含まれています。
上記の理由から、公務員試験に落ちた学生が秋採用から就活をスタートしても、内定獲得は可能だと言えるでしょう。
ただし、秋採用から民間企業への就活を始める場合は、それなりの努力が必要です。秋採用から始める学生といままで活動してきた学生では、内定を獲得できる可能性が異なります。
公務員落ちから秋採用で内定を獲得する方法については、後ほど詳しく解説していきます。秋採用の受かりやすさについては、下記のコラムも参照してください。
公務員試験に落ちた学生が秋採用を受ける3つのメリット
公務員試験に落ちた学生が秋採用を受けるメリットは、下記のとおりです。
公務員落ちした学生の中には「来年のために勉強しよう」と考える場合もあるはずです。就職浪人をして、来年の公務員試験を受ける方法もありますが、別の選択肢の方が最善策になる可能性もあります。
公務員試験に落ちて秋採用の民間企業を受けるか悩んでいる場合は、ぜひ参考にしてください。
将来の選択肢を増やせる
公務員に落ちた学生が秋採用を受けるメリットの1つは、将来の選択肢を増やせることです。公務員試験には年齢制限がありますが、学生しか受けられないというわけではありません。
そのため、秋採用を通していったん民間企業に就職し、さまざまな経験を経てから、改めて公務員試験を受けるという選択肢もあります。もちろん、民間企業での仕事が気に入れば、そのまま民間企業で働いてもよいわけです。
民間企業にはさまざまな業界・職種があるため、公務員しか見ていなかったときより大幅に選択肢が増えるでしょう。そこで新たなスキルや経験を積めば、それを武器にキャリアアップ転職が可能になるので、より幅広いキャリアビジョンを設計できるようになります。
さらに、公務員落ちの学生が秋採用を受けることで、自身の強みや志向を再確認し、適性に合った職場を見つけられます。公務員試験に挑戦した経験を活かせれば、自分の価値観や適性を深く理解でき、どの分野でのキャリアが最適かを見つけられるでしょう。
公務員に就職してしまうと、他の仕事を知らずに年を重ねるため、自分の可能性に気づけないかもしれません。しかし、民間企業に就職すると、公務員と他の選択肢の違いを比較した上で、自分の将来を決められます。
そのため、公務員落ちした学生が秋採用を受けることは、将来の可能性を広げるチャンスとなるでしょう。
関連コラム
公務員浪人の末路とは?公務員になれなかったときの選択肢も紹介
リスクを抑えながら公務員試験に再チャレンジも可能
リスクを抑えながら公務員試験に再チャレンジできるのも、公務員落ちした学生が秋採用を受けるメリットです。
公務員試験に落ち来年再チャレンジしようと思う場合、費用と時間がかかります。もし、再来年も落ちてしまった場合、さらに費用と時間が必要です。
就職をせずに公務員試験に落ち続けてしまうと、経済的なリスクを抱えることになります。しかし、民間企業に就職をすれば金銭的な余裕が生まれ、公務員試験を焦らず進められるはずです。
ただし、公務員試験に受かるまでの腰掛程度の意気込みで秋採用を受けても、民間企業の内定は得られません。また、民間企業で働きながらだと、公務員試験の勉強に充てられる時間は少なくなります。
最終的には、リスクとメリットのどちらを取るか、自分で判断する必要があるでしょう。
関連コラム
公務員試験一本で受けたい!就活しない選択肢はありなのか?
関連コラム
公務員試験と一般企業の就活を両立したい人のための上手なやりくり方法
相性の良い業界・職種・企業を見つけられる可能性がある
相性の良い業界・職種・企業を見つけられる可能性があるのも、公務員試験に落ちた学生が秋採用を受けるメリットです。公務員試験に挑戦する学生は、その道に夢中になり、一度の失敗でキャリア設計に悪影響が出てしまうことがあります。
しかし、秋採用試験は新たなキャリアステップ・ビジョンを模索する機会をもたらし、自身のスキルや興味に合った業界、職種、企業を見つける可能性を高めます。
公務員としてのキャリア以外の道を模索する際、企業文化や価値観が重要な要素となります。異なる業界・職種・企業での経験を通じて、自身がどのような組織環境で最も効果的に働けるかを発見できるかもしれません。
結果的に、一度の失敗が自身にとって最適な職場を見つける手助けとなる可能性があります。また、20代は社会人になったばかりなので、さまざまな挑戦が可能です。仮に新卒1・2年目で失敗しても、第二新卒枠としての転職活動もできるでしょう。
公務員試験の失敗が、最終的には豊かなキャリアを築くケースはよくあります。公務員落ちした学生が秋採用を受けることは、自身のスキルや志向に合致した業界、職種、企業を見つけるための絶好の機会となるはずです。
失敗をチャンスに変え、多様なキャリア経験を積むことで、中長期的な成功への道を切り開けるでしょう。
公務員落ちした学生が秋採用でやるべき行動9選
公務員落ちした学生が秋採用でやるべき行動は、下記のとおりです。
いざ秋採用を受けようと思っても、何から始めたらいいのか分からない学生も多いはずです。
ここからは、公務員落ちした学生が秋採用でやるべき行動を徹底解説するので、ぜひ参考にしてください。
1.不合格になった理由を振り返る
公務員試験に不合格となった学生が秋採用試験に向けて不合格の理由を振り返ることは、重要なステップです。
就活に失敗する学生によくあるケースは、自分のダメな部分を改善しない点です。不採用通知が続くと、目をそむけたくなる気持ちも分ります。しかし、自分の悪い部分を改善しなければ、同じ失敗を繰り返すだけです。
公務員試験を受けている学生が改善すべきは、公務員試験に落ちた原因です。
たとえば、筆記試験で落ちた場合は筆記試験対策を見直す必要がありますし、書類で不採用になった場合は履歴書の書き方を見直す必要があります。面接で不採用になった場合は、伝え方を工夫することが大切です。
公務員試験と民間企業の選考には共通する部分があるため、公務員落ちした原因を放置していると、秋採用でも同じ結果になってしまう可能性があります。公務員落ちした学生は、まず今までの振り返りを行うことで、やるべき行動がさらに明確になるでしょう。
2.これからの進路を考える
公務員試験に落ちた学生にとって、これからの進路を考えることは重要な行動の1つです。公務員落ちした学生の中には「人生の終わりだ」とネガティブに考えてしまう人もいます。
しかし不合格の結果は、公務員試験への挑戦が終わったというだけでなく、新たな可能性を追求する出発点でもあります。公務員試験を受けている学生の中には、民間企業の仕事に向いている人もいるはずです。
公務員落ちしてネガティブになるのもわかりますが、大事なのは次に何をどのようにするかです。場合によっては、民間企業でスキルや経験、実績を積み、業界のスペシャリストとして活躍できるケースもあります。
自分の可能性を広げるには、落ち込むのではなく、これからの進路と真摯に向き合うことが大切です。
もし、公務員試験に落ち今後の進路について考えられない場合は、就活エージェントに頼るのも1つの手です。就活エージェントは、書類や面接対策だけでなく、キャリア相談も行っています。
自分の現状を細かく相談することで、最善の選択肢を提案してくれるはずです。公務員試験に落ちた学生が秋採用を受ける場合は、就活エージェントに相談しつつ、これからの進路について考えるようにしましょう。
どの就活エージェントに相談すべきか迷う場合は、下記のコラムを参考にしてください。
関連コラム
おすすめの就活エージェント15選!特徴と比較のコツを徹底解説
3.就活スケジュールを把握する
公務員試験に落ちた学生が秋採用を受ける場合は、就活スケジュールを把握することが大切です。就活スケジュールは、自分がいつまでに何をしなければいけないのか逆算する指標になるため、理解しておく必要があります。
政府が推奨している就活スケジュールは、下記のとおりです。
広報活動開始 | 卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降 |
---|---|
採用選考活動開始 | 卒業・修了年度の6月1日以降 |
正式な内定日 | 卒業・修了年度の10月1日以降 |
上記の他にも、試験日、申し込み期限、書類提出日、面接日などがあるため、重要な日程を把握し、それに合わせた行動計画が必要です。行動計画にもとづいて、適切なスキルの習得や書類作成、面接練習など、必要なステップをスケジュールに落とし込むことで、就活を効率的に進められます。
公務員試験の失敗から学び、秋採用で新たなキャリアの扉を開くために行動できる学生は、企業に好印象を与えられるでしょう。
【就活対策資料】
就活まるわかりガイド
4.自己分析で就活軸を決める
自己分析で就活軸を決めるのも、公務員落ちした学生が秋採用でやるべき行動の1つです。公務員と民間企業では仕事を通じて目指す目的が異なるので、就活で求める要素も変わります。
公務員試験に向けた就活軸のまま秋採用を進めてしまうと、不採用になる確率が高まります。公務員の感覚で民間企業で働くと、ミスマッチが生じ、すぐ退職する可能性があるからです。
企業としては、就職してから中長期的に活躍してくれる人材を探しています。公務員志望のまま選考を受けても、2・3年してから退職すると予測できるため、企業は採用するメリットを感じません。
そのため、公務員落ちから秋採用を受ける場合は、改めて自己分析を行い、民間企業への就活軸を定め直す必要があります。
就活軸を決めるときは「譲れない条件」「あったらいいと思う条件」「別になくてもいい条件」と、優先順位を決めるのがポイントです。それぞれの条件を深掘りすることで、就活軸が明確になります。
詳しいやり方が分からない学生は、就活エージェントや友人に相談しながら進めるようにしましょう。
キャリチャンでは、すぐに活用できる自己分析のワークシートを無料で提供しています。自己分析に悩む場合は、ぜひ利用してください。
【就活対策資料】
自己分析ワークシート
5.業界・企業研究を進める
業界・企業研究を進めるのも、公務員落ちした学生が秋採用でやるべき行動の1つです。
業界研究は、自分のキャリアパスを決定するために不可欠です。各業界には、それぞれ独自の特性や要件があります。自分の目標と合致する業界を見つけるためには、十分な情報収集が必要です。業界研究をするときは、トレンド、市場状況、成長の可能性などを研究しましょう。
志望する企業の研究も欠かせません。企業の文化、価値観、業績、製品やサービスについて詳しく理解することで、適切な企業を選択できるようになります。とくに公務員試験に落ちた学生は、企業についての理解度が浅い状態からスタートするため、時間をかけて研究することが大切です。
企業研究を実施する方法は、企業の公式ホームページや求人広告、ニュースなどがあげられます。何となくで志望先を決めてしまうと、入社後にミスマッチだと気づく可能性があるため、妥協せずに企業研究を行うことが重要です。
志望する紹介や企業に関する深い理解は、面接やエントリーシートの作成においても優位性を持てます。業界・企業研究を通じて、自分が求める条件・環境がある会社を見極めましょう。
業界研究について詳しいやり方を知りたい場合は、キャリチャンが無料提供している下記の資料を利用してください。
【就活対策資料】
業界説明&動向まとめ
6.開催してる就活イベントに参加する
開催している就活イベントに参加するのも、公務員落ちした学生が秋採用でやるべき行動の1つです。
就活イベントは、企業と学生をマッチさせる場であり、理解度を深められる機会でもあります。場合によっては、企業の方と直接対話する機会があるため、より詳しい情報収集が可能です。
また、就活イベントで質問を投げかけたり、自己紹介を行ったりすることで、自身をアピールする機会にもなります。さらに、就活イベントでは他の求職者と交流ができるのもポイントです。
同じ志を持つ仲間と関係を築くことは、選考などの情報を交換でき、就活に役立つはずです。就活仲間との議論や共感を通じて、自身のキャリア目標をより明確にする手助けにもなるでしょう。
就活イベントで得た情報は、履歴書やエントリーシートに記載するときのエピソード作りにも活用できます。面談やセミナーで得た情報を利用し、自身のアピールポイントを強調するための材料を集めましょう。
就活イベントは、さまざまな情報を集められるため、自身の適性や志望度を見つめ直し、選択肢を絞り込めるいい機会です。公務員落ちの学生は、自分が希望する企業から内定を獲得するためにも、開催している就活イベントへ積極的に参加しましょう。
就活イベントは、WebサイトやSNS、企業のホームページから調べられます。
7.複数の求人サイトに登録する
複数の求人サイトに登録するのも、公務員落ちした学生が秋採用でやるべき行動の1つです。複数の求人サイトへの登録は、求職活動を効果的に進めるために欠かせません。
なぜなら、求人サイトごとに、異なる企業や職種の求人情報が掲載されており、多様な選択肢が広がるからです。
複数の求人サイトに登録すれば、得られる情報の幅が広がり、求人情報を見逃すことが減ります。自分が希望する条件を持つ求人を見つけるためには、複数登録が必要になるでしょう。
ただし、やみくもに登録すればいいとは限りません。求人サイトには、下記のような特徴があります。
- 業界に特化した求人
- 職種に特化した求人
- 地方就職に特化した求人
- バランスが取れた求人
それぞれの特徴を理解し、自分が求める条件にマッチする求人を活用することで、より相性の良い企業を見つけられます。
そのため、公務員落ちした学生が秋採用を受けるときは、複数の求人サイトに登録し、効率的かつ効果的に活動しましょう。
秋採用を行う企業の探し方については、下記コラムを参照ください。
関連コラム
就活における二次募集の探し方|5つの手段と内定獲得の秘訣を解説
8.面接対策を徹底的に実施する
面接対策を徹底的に実施するのも、公務員落ちした学生が秋採用でやるべき行動の1つです。
面接は、選考プロセスの中で最も直接的なコミュニケーションができる機会であり、自己アピールを行う場です。面接の準備ができていなければ、自分を最大限アピールできない可能性があります。
公務員志望の学生は、面接対策よりも、試験勉強に注力している人が多いです。民間企業は、面接に重きを向けている傾向があるため、いままで以上に対策する必要があります。
面接対策をするときは、聞かれやすい質問の答えをあらかじめ決めておくことで、スムーズに回答できるようになります。就活の面接でよくある質問は、下記のとおりです。
- 自己紹介
- 企業を志望する動機
- 業界・職種を志望する理由
- 就活軸
- 自己PR
- ガクチカ(学生時代力を入れたこと)
- 長所・短所
- 挫折経験・乗り越えた経験
- 入社後のキャリアビジョン
- 他社の選考状況
面接対策をするときは、模擬練習を実施するのも効果的です。友人や家族、就活エージェントに面接官役をしてもらい、リアルな状況をシミュレーションすることで、良い点・改善点を見つけられます。
質問に対する準備だけでなく、自己表現力を向上させるための努力も必要です。声のトーンや表情、態度などを意識し、自信を持って伝える練習を行いましょう。
また、相手の話に対する適切なリアクションや逆質問の仕方も考慮すると、より質の高い面接にできるはずです。
公務員落ちした学生が秋採用を受けるときは、面接対策を徹底的に実施しましょう。
【就活対策資料】
自己PR作成マニュアル
9.プロと一緒に進める
就活エージェントなど、就活のプロと一緒に進めるのも、公務員落ちした学生が秋採用でやるべき行動の1つです。就活エージェントは、いままでの経験や市場分析から、内定を獲得しやすい方法を熟知しています。
また、就活エージェントは、下記のようなサポートサービスを提供しています。
- 求職者とのヒアリング
- 求人紹介・選定
- 書類作成・添削
- 志望求人へ応募
- 面接対策
- 内定後のフォロー
上記のように就活エージェントは、就活に関わる活動をトータルでサポートしています。秋採用から就活を始める学生にとって、貴重なパートナーになるはずです。
しかし、どのような就活エージェントに頼ればいいのか分からない学生も多いでしょう。
そこでオススメなのが、キャリチャンの就活支援サービス「出遅れ就活サポート」です。このサービスでは、学生が求める条件に合わせた求人を紹介するだけでなく、ヒアリングを通して必要なサポートを提供します。
「就活に出遅れて不安」「書類・面接対策ができていない」「自分に合う求人が見つからない」などの悩みがある学生は、ぜひ参加ください。
公務員試験に落ちた学生が秋採用の面接でよく聞かれる質問
公務員試験に落ちた学生が秋採用の面接で良く聞かれる質問は、下記のとおりです。
公務員落ちの学生は、通常の質問に加えて、上記のような内容を聞かれる可能性があります。質問の意図や回答ポイントを理解していないと適切に応えられず、不採用になるケースがあるので、注意が必要です。
公務員試験に落ちた学生は、秋採用で内定を獲得するためにも、ぜひ参考にしてください。
公務員試験に落ちた原因は何だと思いますか?
公務員試験に落ちた学生が秋採用の面接でよく聞かれる質問の1つが「公務員試験に落ちた原因は何だと思いますか?」です。この質問は、学生の適性や向上心を探る一方で、誠実さや自己認識力も評価されます。
この質問に答えるには、自己分析によって原因を把握する必要があります。面接では、嘘をつくのではなく、自分の悪かった部分を認め、素直に伝えることが大切です。面接官は、学生の素直な意見や自己認識を求めているため、正直な回答が評価されます。
ただし、公務員試験に落ちた原因だけを考えればいいとは限りません。面接官は、落ちた原因を改善できるかまでを評価対象としています。たとえば、試験勉強の計画や準備不足、緊張によるミスなど、具体的な要因をあげ、それらに対する対策や努力を説明しましょう。
また、自己評価や向上心についても触れると好印象を与えられます。公務員落ちを経験したことから、自身の強みや弱みを見つめ直し、今後の仕事に向けて努力し続ける覚悟を伝えることが重要です。
面接で「公務員試験に落ちた原因は何だと思いますか?」と質問をされた場合は、素直さだけでなく、改善点や向上心について伝えるようにしましょう。
なぜ民間企業に切り替えたのですか?
「なぜ民間企業に切り替えたのですか?」というのも、公務員試験に落ちた学生が秋採用の面接でよく聞かれる質問の1つです。
企業はこの質問を通して、学生の本音を聞きたいと思っています。あいまいな回答を用意してしまうと、民間企業への志望度を疑われ、内定が遠のいてしまうでしょう。
また、切り替えた理由を答えるときは、具体的に説明しましょう。なぜ公務員から民間企業に切り替えたいと思ったのか、どのような理念・目標があるのかを具体的に示すことで、面接官に自身の動機を理解してもらえます。
たとえば「自己分析でキャリアビジョンを再確認したところ、達成するには民間企業に就職する必要があった」などの回答方法があげられます。
ただし、この回答のままだと抽象的な表現になってしまうため、どんな目標があって、どうすれば志望先で達成できるのか明確に伝えてください。具体的な理由を用いて回答することで、面接官に納得する理由を与え、信頼を勝ち取ることができるはずです。
面接で「なぜ民間企業に切り替えたのですか?」と質問されたときは、率直で誠実、かつ具体的な理由で答えるようにしましょう。
関連コラム
【秋採用対策】面接で「なぜ最初から志望しなかったのか」を上手に答えるコツ
公務員を目指した理由は何ですか?
公務員試験に落ちた学生が秋採用の面接を受けると、「公務員を目指した理由は何ですか?」という質問もよく聞かれます。この質問をする理由は、学生が持つ本音が志望動機に結びつくか確認しているからです。また、素直さや謙虚さも見ています。
公務員を目指した理由を答えるときは、本当の理由を正直に答えるのが基本です。ただし、完全に公務員でしか実現できない夢を語ってしまうと「本当は公務員にしか興味がないのでは」と思われ、内定が遠のいてしまう恐れがあります。
公務員を目指す学生には、さまざまな理由があるはずです。理由の中には、民間企業にも当てはまる志望動機もあると思います。
企業としては、自社で中長期的に成長してほしいため、自分が公務員を目指した理由の中でも、今志望している民間企業の志望動機と繋がる理由を選んで話すようにしましょう。
将来的に公務員に再挑戦しますか?
「将来的に公務員に再挑戦しますか?」というのも、公務員試験に落ちた学生が秋採用の面接でよく聞かれる質問の1つです。
この質問をする理由は、中長期的に働いてくれるか確認するためです。将来的に公務員に再挑戦するなら、辞める前提で受けていることになります。企業は、学生ひとりを採用するのに多大な時間と費用をかけているので、就職してもすぐ辞めてしまう人に内定を出したくないわけです。
「将来的に公務員に再挑戦しますか?」と質問された場合は「諦めました」ときっぱり述べることが大切です。ただし、諦めた明確な理由がないと、嘘をついていると思われてしまうため、答え方を用意しておきましょう。
答え方が分からない場合は、就活エージェントに相談するのがオススメです。就活エージェントは、面接の質問に対する回答方法も一緒に考えてくれるため、公務員落ちした学生の助けになってくれます。
公務員試験に落ちた学生が秋採用の就活を始めるときの注意点
公務員試験に落ちた学生が秋採用の就活を始めるときの注意点は、下記のとおりです。
公務員から民間企業へ切り替える場合は、ぜひ参考にしてください。
1人で進めない
公務員試験に落ちた学生が秋採用の就活を始めるときは、1人で進めないように注意しましょう。なぜなら、壁にぶつかったり、モチベーションを保つのが難しくなったりしたときに、解決できないからです。
公務員試験に不合格になった経験は、挫折感を引き起こし、ネガティブ思考におちいってしまうときがあります。友人、家族、就活エージェントと連携し、悩みを相談すれば、精神的な支えになるはずです。
また周囲のサポートを受けることで、戦略的なアドバイスや情報も得られます。公務員試験から秋採用を受けた事例を知っている人からの助言は、就活の準備・対策において有益な情報です。
公務員志望だった学生は、就活に関する知識や経験が少ないため、周囲を活用しながら進める必要があります。
キャリチャンでは、就活の専門知識を持つプロのキャリアアドバイザーからマンツーマンサポートを受けられる就活支援サービス「出遅れ就活サポート」を開催しています。公務員試験のために就活に出遅れ、秋採用で内定を獲得できるか不安な場合は、ぜひ利用してください。
焦って行動しない
焦って行動しないのも、公務員試験に落ちた学生が秋採用の就活を始めるときの注意点です。
公務員試験に落ちた学生が秋採用の就活に取り組む際、ポイントになるのが計画的な行動です。公務員試験に落ちてしまうと「就活も失敗してしまうのではないか」と焦る気持ちもありますが、冷静な判断をする必要があります。
なぜなら、焦って行動してしまうと、本来の目的を見失ってしまう可能性があるからです。IT業界に就職したいと思っていても、内定が決まらない期間が続くと「他の業界でもいいや」と違う方向性に進んでしまいます。
志望先とかけ離れた企業に就職した場合、入社後ミスマッチとなり、早期離職に繋がるリスクがあります。入社後1年以内の転職は、企業から「どうせすぐ辞めるでしょ」と悪いイメージをもたれるケースがほとんどです。
早期離職を避けるには、就職活動で焦らず進めるのがポイントです。どうしても焦ってしまう場合は、就活エージェントと一緒に計画を決めて進めるようにしましょう。
関連コラム
就活の焦りを解消させるには?気持ちを落ち着かせる方法を紹介
周囲の就活生と比べない
周囲の就活生と比べないのも、公務員試験に落ちた学生が秋採用の就活を始めるときの注意点です。
就活では「自分には内定がないのに周りは内定もらってる」などと比較し、焦りや劣等感を感じることで失敗するケースがよくあります。しかし本来、就活は自分ひとりの問題なので、周囲と比較する必要はありません。
就活で重要なのは、公務員試験に落ちたから何をすべきかです。いま自分に必要な行動を実施すれば、希望している条件の企業から内定を獲得できるチャンスがあります。
公務員試験に落ちた学生が秋採用を受けるときは、自分に必要な行動を考えるようにしましょう。もし、不安や悩みがある場合は、就活エージェントを活用するのがオススメです。
公務員落ちからでも秋採用で内定を獲得できる!
公務員落ちからでも秋採用で内定獲得は可能です。ただし、不採用になった原因を振り返り、自分に必要な行動を明確にする必要があります。
公務員試験に落ちた学生がやるべき行動をまとめてみましょう。
- 不合格になった理由を振り返る
- これからの進路を考える
- 就活スケジュールを把握する
- 自己分析で就活軸を決める
- 業界・企業研究を進める
- 開催している就活イベントに参加する
- 複数の求人サイトに登録する
- 面接対策を徹底的に実施する
- プロと一緒に進める
上記の行動から、いまの自分に必要な要素を考え、実践し続けることで、内定獲得に近づきます。
「やるべき行動が分からない」「出遅れた不安がある」と悩む場合は、キャリチャンの就活支援サービス「出遅れ就活サポート」を活用するのがオススメです。
「出遅れ就活サポート」に参加しよう!
この記事の監修者
廣瀬 舞
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
大学卒業後、教育機関を経て入社。7年間、キャリアカウンセラーとして新卒・中途・既卒求職者の就職を支援し、これまでに4000名以上の求職者を担当し内定まで導いている。女性ならではの親切丁寧な対応が定評を呼んでおり信頼度が厚い。
就活支援の得意分野は「面接対策」。特に現代ならではの動画面接、オンライン面接の対策実績は1000社以上、2000名以上を支援してきた実績がある。
また、これらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している