これさえ読めばOK!面接で「入社後にやりたい仕事」を答えるコツを紹介
2019年4月15日
面接では、「入社後にやりたい仕事」について聞かれることもありますが、うまく答えられていますか?
キャリアアドバイザー 平崎
就活生 Aさん
すっごい不安です。絶対あたま真っ白になりそう!
「入社後にやりたい仕事」は、入社意欲や仕事へのモチベーションを見られる重要な質問なので、しっかり答えられるように対策しておきたいですね。
キャリアアドバイザー 平崎
就活生 Aさん
どんな風に対策すればいいですか?
まずは企業理解を深めることが先決ですが、答え方にも工夫が必要ですね。今回は、面接で「入社後にやりたい仕事」をうまく答えるコツについて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
キャリアアドバイザー 平崎
目次
面接で「入社後にやりたい仕事」を聞く意図
面接では、「入社後にやりたい仕事はありますか?」といった質問を受けることがあります。しかし、その企業で働いたことがないわけですから、実際どのような仕事があるのか詳細はわかりません。答えにくい質問だと感じる就活生も多いですよね。
面接で「入社後にやりたい仕事」を聞く意図は、以下の2つです。
面接で難しい質問に答えるにはまず、そのようなことを聞く面接官の意図を把握することが大切です。意図を把握すれば面接官が求めている情報をピンポイントで提供でき、どのような回答をすれば好印象につながりやすいのかもわかります。
以下で詳しく説明するので、参考にしてください。
企業への理解を深めているかのチェック
面接で「入社後にやりたいこと」を聞く意図は、学生が企業についてどれほど理解を深めているかをチェックするためです。入社後に待ち受けている仕事について理解しているのか確認し、学生の熱意や入社意欲を推し量ろうとしています。
入社後にどのような仕事をしたいのかを聞けば、必然的に学生が企業についてきちんと調べているのかが明らかになるはずです。仕事内容を理解しているということは、企業研究がしっかりできている=本気で志望していると判断できます。
採用活動において企業側は、学生の入社意欲や熱意がある人材を求めています。なぜなら熱意や入社意欲を感じられる学生は、入社後も意欲をもって仕事に取り組んでくれて、会社への貢献度が高いからです。
そのため「入社後にやりたい仕事」への回答では、企業理解の深さがわかるような内容にし、志望の本気度を見せるようにするとよいでしょう。
学生に成長性があるかのチェック
面接で「入社後にやりたい仕事」を聞くのには、学生の成長性を推し量る意図もあります。
なぜなら「〇〇の仕事がしたい」という具体的なプランを持っている人の方が、仕事に対するモチベーションが高く、仕事ができるようになるために努力を惜しまないからです。
また、学んだことを元に自ら考え、積極的に仕事に取り組んでくれることも期待できます。結果として他の人より成長が早く、会社への貢献度も高くなるわけです。
面接でそれを示すためには、ただ「〇〇の仕事がしたい」というだけではなくて、具体的な働き方や成長への展望を語る必要があるでしょう。
実際に働いたことがない状態でそれらを想像するのは難しいかもしれませんが、できる限りの情報を集めて、その企業の仕事や働き方への理解を深めましょう。
もしもこうした質問への対策が難しいと感じたら、キャリチャンの就活支援サービス「面接サポートを」で相談するのもオススメです。面接が苦手な人でも受かりやすい、とっておきの求人します!
紹介企業への面接対策は、プロのキャリアアドバイザーが手厚くサポートするので安心です。完全無料のサービスなので、ぜひ利用してみてください。
面接で「入社後にやりたいこと」を上手に答えるコツ
質問の意図から、業務内容を理解していること、熱意や成長性、積極性を伝えることが重要なポイントだとわかりましたね。では、実際にこれらを回答からどのように伝えればいいのでしょうか。
「やりたい仕事」に対する回答から、上手に自分をアピールするコツは以下のとおりです。
何をどう伝えればいいのかを確認し、回答から好印象を狙いましょう。
まずは念入りに企業研究を行う!
「やりたい仕事」は企業についてしっかりと理解していないと答えることができないため、十分に企業研究を行う必要があります。
まずは以下の手段を用いて、企業の基本情報や業務内容を確認しましょう。幅広く情報を収集し、業界内での位置づけや同業他社との比較も行っておきます
- 企業ホームページ
- 就活四季報
- ニュース
- 新聞
また、詳しい働き方や社内環境については、以下の方法で調べておくとよいでしょう。それらを深く理解しているほど「入社後にやりたい仕事」を具体的に語れて、志望度の本気度が伝わります。
- 企業説明会
- OB/OG訪問
- インターンシップ
その仕事をやりたい理由を掘り下げる
その仕事をやりたい理由を掘り下げる際は目標設定をすると、発言に厚みが出るので良いです。目標設定はまず、前向きな発言であることが前提です。現状維持などといった思考は積極性や成長性を感じられず、高評価につながらないので注意しましょう。
良い例)
- 「営業成績レコードを塗り替えます」
- 「同期の中で一番に結果を出します」
上記のような目標だと、前向きで積極的な印象を与え、好印象になるでしょう。
ただし、目標は小さすぎても、大きすぎてもよくありません。小さすぎる、大きすぎる目標はミスマッチを感じさせてしまう可能性があります。前向きなだけではなく、現実味のある目標にしてください。
その上で、「なぜこの仕事をやりたいのか」「なぜこの仕事でなくてはならないのか」と、なぜを1つ1つ掘り下げていきましょう。すべての「なぜ」を解決できれば、明確なビジョンとして「入社後にやりたい仕事」を話せるようになります。
やりたい仕事で活かせる自分の強みを盛り込む
面接で「入社後にやりたい仕事」を答える際は、やりたい仕事で活かせる自分の強みも盛り込みましょう。
やりたい仕事をただ述べるだけでは、業務内容を理解していることはアピールできますが、自分自身をアピールできません。面接では自分を売り込み、「欲しい」と思わせる必要があるため、自分は企業にとってメリットとなる人材だとアピールします。
そのためにはまず、自己分析から自分の強みは何なのかを理解しましょう。そして企業研究から求められている人材や能力と、自分の強みとがリンクするものを探していきます。
コミュニケーション能力が高い人を求めている企業に対し、「細かい作業が得意です」などとアピールしても意味がありません。企業研究から求められている人材や能力をチェックすることはとても重要です。
面接で述べる際は、その強みを活かして「キャリアアップしたい」という想いを伝えると好印象です。必ずしも役職に就くなどといったことだけを目標にするのではなく、どのような社会人になりたいのかを述べられれば十分です。
【就活対策資料】
自己分析ワークシート
結論は“その企業でなくてはならない理由”と合わせて述べる
面接で述べる最終的な結論には、「その企業でなくてはならない理由」に当たるような内容を述べましょう。結論として述べる内容が、どこの企業でもできるようなことだと「他の企業でいいのでは?」と思われ、熱意をアピールすることはできません。
同業他社との比較結果から、どこの部分が他社より魅力に感じたのかなどを結論と合わせて述べ、自分の熱意を伝えられるようにしましょう。
具体的にはPREP法の構成を用い、以下のような順序で回答するのがオススメです。PREP法はビジネスでよく使われる構成法で、簡潔かつ説得力のある話を展開できます。
PREP法 | 伝える内容 |
---|---|
(結論) |
|
(理由) |
|
(事例) |
|
(結論) |
|
まだやりたい仕事がわからない場合の対処法
もし、やりたい仕事がまだ明確に決まっていない場合は、企業説明会やOB/OG訪問で、現在活躍されている方のキャリアについて情報を集めるのがオススメです。
実際に社会人や仕事に触れることで、仕事に対して向き合えますし、自分のやりたいことや興味があるものは何なのかが見えてくるでしょう。
もし、それでも入社後にやりたい仕事を見つけることができない場合は、そもそも企業選びが的確でないのかもしれません。そういう人は就活エージェントや大学のキャリアセンターを頼って、豊富な就活知識からあなたに合った企業や働き方などを紹介してもらう方がよいでしょう。
キャリチャンでも、プロのキャリアアドバイザーにマンツーマンで相談できる就活支援サービス「就活相談サポート」を開催しています。完全無料ですので、気軽に相談してみてください。
あなたの話をじっくり聞いて、あなたの強みを活かせる企業を紹介します。キャリアアドバイザーはその企業での働き方も詳しく把握しているので、入社後にやりたい仕事も見つけやすいはずです!
【回答例】面接における「入社後にやりたい仕事」の答え方
これまでのポイントを抑え、「入社後に営業職として働きたい」という題材から例文をご紹介します。
私は入社後、営業職として御社の業績に貢献していきたいと思っています。
私は大学生時代に、御社のインターンシップにて営業職アシスタントの経験をしました。御社はお客様に対して事細かく丁寧に接しており、その姿から派手な印象のある営業職も御社は他とは違い、他社よりもお客様に親身な職種だと感銘を受けました。
そしてそんな御社の丁寧な仕事を私も行い、会社に貢献していきたいと思い、様々な企業のインターンシップに参加し、営業職のスキルを身に付けるための努力をしました。また私はコミュニケーション能力に自信があり、これまで部活動やアルバイトなどで様々な友人、お客様と円滑にコミュニケーションを取ることで「接しやすい」「話しやすい」と周りからの評価を受けていました。そしてこれらの能力は“お客様を第一に考えた丁寧な仕事”を行ううえで力になると確信しております。
まだまだ営業としての力は不足していますが、自分の成長から企業の成長へと貢献していきたいと思います。
まずは入社後にどの職種で働きたいのか、その具体的な仕事内容について述べます。次にその仕事をやりたいと思った理由やきっかけを述べましょう。例文では、「インターン参加」がきっかけとなります。
また御社の営業職として働く上でどのような努力を行ったのか、自分のスキルがどう活かされるのかを述べ、最後に仕事を通して成長したいことなどを述べていきましょう。
例文を見て面接での回答に不安を感じた場合は、キャリチャンの就活支援サービス「面接サポート」で相談してみてください。面接が厳しくない求人を紹介し、面接対策も無料で手伝います!
面接で「入社後にやりたい仕事」を答える際の注意点
面接で「入社後にやりたい仕事」を聞かれた際に、悪印象になりやすいNGワードもあります。以下のような発言は好印象になりにくいため、注意しましょう。
悪印象を与えないためのポイントとして、押さえておいてください。
具体性のない発言は避ける
面接で「やりたい仕事」を答える際に、熱意を感じられない具体性のない発言は避けた方がよいです。
具体性のない発言の例)
- 「任せてもらえた仕事をやります」
- 「なんでもやります」
- 「わかりません」
何度もいうとおり、この質問からは業務内容の理解、熱意や成長性、積極性などをチェックするのが目的です。「なんでもやります」では、業務内容を理解しているのかわかりませんし、「任せてもらえた仕事をやります」では、受け身で消極的に見えます。
もちろん、やりたい仕事が「わかりません」も同様です。いずれにしても仕事に対する熱意を感じられないため、評価には繋がらないでしょう。
ネガティブな発言は避ける
入社後にやりたい仕事を答える際に、以下のようなネガティブな発言は避けた方がよいです。仕事へのやる気を疑われかねません。
やる気を疑われやすい発言の例)
- 「定時で帰れる仕事がしたい」
- 「朝早くない仕事がいい」
「やりたい」というポジティブな気持ちが伝わりにくい回答は避けるようにしましょう。
「人の役に立つ仕事」も言わない方がいい
入社後にやりたい仕事を答える際は、「人の役に立つ仕事」といった回答も言わない方がよいでしょう。回答として漠然としており、具体的に何がしたいのかわからないので、仕事へのやる気が伝わらないです。
それに、そもそも「人の役に立たない仕事」など存在しません。なぜなら誰の役にも立たないことにお金を払う人はいないため、事業として成立しないからです。
つまり「人の役に立つ仕事」はすべての仕事に当てはまり、「どんな仕事でもいい(どの企業でもいい)」と言っているのと同じ意味になってしまいます。それでは「入社後にやりたい仕事」で求められている、熱意や入社意欲の高さを示せません。
ですので、「人の役に立ちたい」といった漠然としたことはいわず、具体的な仕事内容、そして自分がその仕事でどう活躍できるのかをしっかりと述べるようにしましょう。
「入社後にやりたい仕事」は面接で自分をアピールするチャンス
面接で「入社後にやりたい仕事はなんですか?」という質問は、学生の業務内容の理解、熱意や成長性、積極性を確認するのが目的です。そのため学生も、業務内容を理解すべく、念入りに企業研究を行う必要があります。
業務や企業のことについて理解していればいるほど、高評価を得る回答ができるようになります。手を抜かず、しっかりと企業研究を行いましょう。
また、ただ回答するのではなく、自分をアピールすることも忘れないでください。この質問では、自分の強みがその仕事でどう活かせるのか、その仕事で実現したい事や仕事を通して成長したい事などを、“その企業でなくてはならない理由”と合わせて述べるのが効果的です。
そして、清潔感のある身だしなみ、大きな声でハッキリと話す、入退室のマナーなどもしっかりと守ってください。面接官は意外と細かな部分までチェックしています。
「面接サポート」に参加しよう!
この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。