【22卒6月の就活事情】上がり続ける内定率と変わるES事情

 2022年3月24日

本来であればこの時期から面接が本格化しますが、22卒の就活は早期化の影響からすでに終盤となりつつあります。実際、6月1日付の内定率は昨年よりも上昇傾向にありますし、その影響から採用活動を終える企業も増えつつあります。

しかしまだまだ卒業までは時間がありますので、就活を続けていくという人も多くいることでしょう。

いうまでもありませんが、22卒の就活もコロナにおける影響は大きく受けており、コロナ流行前よりも厳しい就活には間違いありません。ですので、生半可な気持ちで就活を行うわけにはいきませんし、常に変わる就活をしっかりと把握しておく必要があります。

そのためにも常日頃起きている就活の変化をニュースからチェックし、常に新しい情報を取り入れていきましょう。このコラムではそんな旬なニュースをまとめました。

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【6/3】「ガクチカ」がないと悩む就活生

「ガクチカ」がないと悩む就活生

コロナの流行が続くものの、だいぶコロナと上手に付き合えるようになった世の中ですが、22卒の就活生にとっては簡単に解決できる問題ではないそうです。なぜならコロナが最も流行した大学3年生の時にことごとくイベントが中止され、“ガクチカ”がないんです。

コロナによって次々と中止になるイベント

BUSINESS INSIDERが先日、コロナ禍による「ガクチカ事情」について掲載しました。この記事によると、コロナが原因で「学生時代にがんばったこと」がないと悩む学生が多くいるそうです。(出典:コロナ禍の面接「学生時代にがんばったこと」に困る就活生

コロナの影響が最も大きかった時期は昨年です。つまり22卒就活生が3年生の時に最もコロナの被害が大きかったのです。大学三年生といえば部活動の大会や研究発表などといったイベントが盛りだくさんですが、コロナ禍によって大会などは中止。学校への登校自体も制限する大学も多くあったことから、充実した学生生活を送れなかったのです。

その結果、面接で話す「ガクチカ」がないと頭を抱える学生が多くいます。確かに例年に比べてガクチカとなるネタは少ないかもしれませんが、それはみんな一緒のため、「ガクチカはありません」というわけにはいきません。

ですので、ガクチカがないと悩む場合にはガクチカに対する対策をしていきましょう。キャリchではコロナでガクチカがないと悩む人のために対策法をまとめたコラムをご紹介していますので、ぜひご覧ください。

インターンシップに参加できなかったことも悔やまれる

コロナによってイベントが中止になり、行動が制限させたことによって「ガクチカ」がないと悩む人がいるように、“インターンシップ”に関する悩みを抱える学生も多くいるようです。

具体的にはコロナ禍によって軒並みインターンシップが中止になり、また行動規制によって対面によるインターンに参加できなかったことで“情報不足”に頭を抱えているのです。

インターンシップは直接企業と接触ができますし、実際の業務などを体験することができるため、情報収集を行う場として最適だといえます。そのため、インターンシップに参加できなかったということは必然的に“情報不足”に陥ってしまうというわけです。

しかし、これも状況は皆同じですので、コロナだけを言い訳にはできません。コロナで足りなかった情報を他で補えるよう、様々なやり方から情報を入手していきましょう。

【6/7】コロナ禍でも上がり続ける内定率

コロナ禍でも上がり続ける内定率

まだまだ収まる気配のないコロナ。しかしそれでもなぜか上がり続ける内定率。その理由とは何なのでしょうか。コロナ禍でも内定率が高いそのわけについて真相をチェックしていきましょう。

内定率前年比より7ポイント増

読売新聞が先日、就職情報会社ディスコが行った調査について掲載しました。この記事では22卒就職内定率について紹介されています。(出典:来春の就職内定率、前年比7ポイント増の71・8%…現行ルールで過去最高

6月1日時点の内定率は前年同期比に比べ、7.8%上がったそうです。コロナによる影響はまだまだあるものの、この数値はかなり上がったことが見受けられます。ではこの内定率、なぜここまで上がったのでしょうか。

その主な理由は、企業側が採用に積極的ということです。昨年はコロナによって人材を確保することが難しかったですが、今年はコロナと上手に付き合えるようになり、その結果“優秀な学生を早期的に確保しておきたい”と考える企業が増えたのです。

また本来であれば6月から面接がスタートされる時期ですが、就活ルールが廃止されたことによって多くの企業では早くから動き出しており、6月でもこのような数値が出ます。

秋採用に向けて企業はさらに積極的になる

例年よりもグッと高まった内定率ですが、これからの秋採用に向けてさらなる上昇が見込まれます。これはつまり、今内定がない人は出遅れてしまわぬよう、波に乗るための対策が必要になるということです。

夏採用は春採用の延長で行いますが、秋採用では“改めて採用活動に参戦する企業”も多くあります。それに部活動や研究を終えた体育会学生、理系学生といった強力なライバルも出てきますので、万全に対策していきましょう。

【6/10】ESを廃止する企業が増加?

ESを廃止する企業が増加?

就活選考の第一歩となるエントリーシート。そんなエントリーシートを廃止する企業が増えてきているそうです。その真相と目的とはいったい何なのか。

ES廃止理由は「型にはまった学生」

DIAMOND onlineが先日、就活におけるエントリーシート事情についての記事を掲載しました。この記事では「エントリーシートを廃止する企業」が増えていることについて書かれています。(出典: 就活で「エントリーシート廃止」に踏み切る企業が増えているワケ

この時期にてインタビューを受けた株式会社土屋鞄製作所では今年ESを廃止したそうで、その理由について「型にはまった学生はいらない」というものでした。最近ではマニュアル本が多く出回っていることから、皆同じようなESになってしまい、個性や人間性が見極めにくいという結論から、ESを廃止したのです。そして、このように考える企業は年々増えています。

コロナの影響もあり、オンラインが主流化されている今、紙上で学生を見るよりもオンライン越しで学生を見た方がよっぽど見極められることから、初めからオンラインを利用する企業が多くあります。

自分オリジナルのESができるように

型にはまった学生を見極めきれないという理由からESを廃止する企業が増えていますが、現状はまだまだ選考にESを取り入れる企業の方が大半です。そのため、ES対策を怠るわけにはいかないのです。

企業側としては“マニュアル通りの学生”は見極めきれない、つまり評価対象外と考えている企業があることから、型にはまらない学生にならなくてはなりません。具体的には“自分オリジナルのES”を作成することが重要というわけです。

企業は一度に多くのESを見るわけですから、興味を惹くようなESを作成できないと最後まで読まれることはありません。場合によっては目に留まることすらない場合もありますので、自分を最大限アピールできるESを作成するよう心がけましょう。

【6/13】内定があっても就活を続ける就活生

内定があっても就活を続ける就活生

6月1日時点で約7割の学生が内定を所持していますが、それでも“就活の終わり時がわからない”と悩む人が多くいるそうです。ではなぜ内定があるものの就活を続けるのでしょうか。なぜ就活の終わり時がわからないと悩むのでしょうか?

内定率が上がっても就活を続ける学生

Yahoo!ニュースが先日、6月の就活状況について掲載しました。この記事によると就活をどう終えればいいのかわからないと悩む学生が多くいるというのです。(出典:「就職活動」はどうやって終わるのか~憧れで始まり、希望で終わる~

先ほどのニュースからもお話ししたように、今年の6月時点での内定率は上昇傾向にあります。しかし内定率が上々しているにも関わらず、就活を続けている学生が多くいるそうです。その詳しい理由には、“第一志望に入社できなかった”が多く挙げられます。

残念ながら第一志望に入社できる割合はかなり低いです。そのため、未練を感じていることで「このまま就活を終えていいのか」と考えてしまい、就活の終わり時がわからなくなってしまうというのです。

実際まだまだ就活を続けることは可能ですので、未練から内定があっても就活を続けていくこと自体は可能ですが、自分の中で終わり時が明確でないと納得いく形で卒業式を迎えることはできないでしょう。

今内定がない人はライバルに要注意

未練を断ち切れない人、内定に納得いかない人がいるということで今後も就活を行う人は多くいます。つまりこれは少ない企業に対して就活している学生が多いということです。しかし多くは内定持ち。内定を獲得できるほどのスペックを兼ね備えているということは内定がない人にとっては強力なライバルの中、就活を行うことになります。

もともと就活は早期化されており、その状況下において内定がない人は少し問題です。しかもライバルを考えるとより厳しい就活になることを覚悟しておかないといけないでしょう。

これからは夏採用が本格化します。夏採用は春採用とは状況が異なってきますので、夏採用における就活事情や必要な対策について今からしっかりと確認しておきましょう。キャリchでも夏採用における対策コラムを紹介していますので、ぜひ参考にご覧ください。

就活を諦めるのは早い!夏採用から内定獲得を目指す秘訣をプロが解説

【6/21】インターンで「応募するか判断」

インターンで「応募するか判断」

就活を行ううえで欠かせないインターンシップですが、そのインターンシップに参加することで応募企業を判断している学生が多くいるようです。実際、学生にとってのインターンシップの位置付けはなんなのでしょうか。

約6割の学生はインターンで応募するか判断している

ICT教育ニュースが先日、学生終業センターが23卒の大学生を対象とした学生調査「インターンシップ予定調査」の結果について発表しました。(出典:64.2%の学生はインターンシップで「応募するか判断」=学生就業支援センター調べ=

この記事によると、64.2%の学生はインターンシップで「応募するか判断」しているというのです。インターンシップは企業の雰囲気を知ることができたり、仕事を体験できることから“疑似入社”を経験できます。そしてそんなインターンシップ参加を通して、入社した自分の姿が想像できるかを考え、応募するかを判断しているというのです。

早期化の影響もあり、すでに就活へと本格的に取り組む23卒の学生たち。そんな学生たちはインターンを通して本選考に向けての準備を始めています。

コロナ禍によって見極めが厳しい場合も

すでに多くの学生がインターンシップに参加していますが、コロナ禍の影響から対面式のインターンシップを開催できていない企業もいくつかあります。そのため、志望業界・志望企業によっては満足にインターンシップに参加できない、もしくは情報を集めきれない場合があります。

インターンシップはエントリーを決めるうえで参考になりますし、就活に役立つ多くの情報を得ることができるため、参加必須です。しかし企業側の都合から参加できない場合には他のやり方から情報を得る必要があるでしょう。

具体的には就活イベントへの参加や、就活エージェントから直接的に情報を得るなどすれば、インターンシップに参加できなくても十分情報を得ることができます。

おわりに

本来であれば焦る時期ではありませんが、22卒の就活はコロナの影響から早期化が進んでいますし、環境自体も不安定ですので、注意が必要です。そしてそんな就活では常に新しい情報を取り入れ続ける必要があります。そのためにも日々のニュースから就活の変化をチェックしていきましょう。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

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