内定がない23卒必見!内定率から見る実情と内定を獲得する方法教えます
2022年6月3日
本来であれば焦る時期ではありませんが、近年の就活が早期化されていることもあり、すでに多くの学生が内定を獲得しています。あなたも無事に内定を獲得できていますか?
キャリアプランナー 廣瀬
就活生 Aさん
いいえ、実はまだ内定がないんです…。周りの友人は内定を獲得しているのに自分だけ内定がない状況に焦りを感じています。やっぱり今の時期に内定がないのはまずいでしょうか?
わかりました。では今回は内定率から紐解く「内定がない」状況のまずさについて解説していきましょう。早期化の具体的な影響などを知り、今取るべき適切な行動を取れるようにしましょう。
キャリアプランナー 廣瀬
目次
内定率から紐解く「内定がない」状況のまずさとは
中盤に差し掛かった23卒の就活ですが、今内定がないというのはどれほどまずい状況なのでしょうか。ここではそんな内定がない状況を内定率から紐解いていきます。
内定がないことに焦りを感じていると思いますが、実際はどれほどまずいのか、その状況を把握できていないと対処できませんので、しっかりチェックしていきましょう。
7月1日時点の内定率は?
リクルート研究機関「就職みらい研究所」が2021年6月1日時点の内定率は68.5%と発表しました。さらに6月12日には74.1%と数値を高めており、実に7割もの学生が既に内定を獲得していることになります。
6月1日の数値は前年度よりも11.6%も内定率が上がっており、コロナ流行以前の20卒と同水準となっています。これらの数値を見ると昨年はコロナの影響を大きく受けていたことがわかりますが、23卒においてはコロナ禍でも多くの学生が内定を所持しているため、コロナを言い訳にすることはできないでしょう。
そしてこの数値は10月頃まで前年比を上回ることが予想されており、この流れに乗っておかないと企業数も大幅に減り、内定獲得が厳しくなることを覚悟しておいた方が良いでしょう。
内定が1つもないのはまずい状況
前述の内定率を見る限り、早期化されている23卒のコロナ禍においてすでに7割もの学生が内定を持っていることを考えると、内定が1つもないというのはまずい状況だといえます。
企業はコロナの影響から優秀な学生を早期的に確保しておきたいと考えていることから、内定出しに積極的です。その結果、このような高い内定率になったわけですので、その中で自分には内定がないということは企業にとって「優秀じゃない」「魅力的じゃない」といわれているのと同じです。
このような結果になってしまうのにはいくつか原因がありますが、どのような理由にしろその原因を改善できないままでいるようではいつまで経っても内定率に自分の成果を組み込めません。
また、内定を持っている人の中には「滑り止め」のものもあるでしょうが、内定をもらえるだけの実力を兼ね備えているということですので、今後の就活においても心配はないでしょう。ただ内定がない人は“内定を獲得する感覚”がわからないわけですから、このままでは就活を成功させることは難しくなります。
23卒で内定がない人の特徴と原因
23卒の就活事情や内定率を考えると、内定が1つもない人はまずい状況だといえます。いまだ内定がないということは内定がもらえない原因があり、その原因を改善しないとこれからも内定はもらえませんので、まずはこれまで内定がもらえなかった原因から明確にしていきましょう。
ここではそんな23卒で内定がない人の特徴と原因について解説していきます。23卒ならではの内定がない原因を知り、今後のどう対処していけばいいのかを考えていきましょう。
就活に出遅れた
内定が1つもない原因としてまず挙げられるのが、就活への出遅れです。23卒の就活はコロナの影響や就活ルール廃止によって全体的に早期化されています。表面上、就活ルールが廃止されても就活ルールに沿ったスケジュールを推奨されていますが、実際はそのルールを守る企業は多くありません。
それに6月時点の内定率からもわかるように、ルールを守られていれば本来、面接がスタートする時期ですが、内定率がこんなにも高いということは既に内定出しを終えている企業が7割もあるというわけです。
さらに早い企業では3年生のうちに内定を出す企業もあったぐらい23卒の就活は早期化されていますので、いつものスケジュール通りに動き出した人は“出遅れている”ということになるのです。
これは早期化が進む23卒ならではの原因となります。そして出遅れに関してはもう時間を巻き戻すことはできませんから、出遅れならではの就活対策が必要となるでしょう。
準備不足
自己分析や業界・企業研究、ESや面接対策といった就活全般の準備や対策が不十分な場合にも内定はもらえません。これは23卒に限らず、どの年代においても内定がもらえない共通の原因となります。
企業は今後の会社経営に貢献できる人材を求めており、そのために時間もコストも十分にかけ、万全な準備を行っています。それほど企業側にとって新卒採用は真剣なものなのに学生側が準備不足で挑めば評価されないのは当然のことです。
就活は学生にとっても今後の人生を左右するほど重大なものです。それなのに手を抜くようなことをすれば当然良い結果を招くことはできません。それに準備不足は自信のなさにもつながりますし、自信のない姿を見て採用したいと考える企業はありませんから、内定には結び付きません。
面接官や人事は人を見抜くプロです。表面的に自分を繕うことができても面接官にはそれらは通用しませんし、学生自身もボロが出ます。このように、就活準備や対策が不十分な場合にはどんなにエントリーしても内定はもらえませんので、今一度自分の就活準備を振り返りましょう。
自分に合った業界や企業を受けていない
内定がもらえない原因として、自分に合った業界や企業を受けていないことも挙げられます。就活は学生が企業を選ぶように、企業側も学生を選んでいるため、お互いにとって相性が良いと判断されないと内定に結びつきません。
そしてこれは自己分析や業界・企業研究不足が主な原因となります。自己分析不足によって自分の能力や強みが把握できず、またそれら強みをどの業界で活かせるのか、どの企業でどう活かせるのかがわからなくなります。
また業界や企業の研究が不足すると、業界や企業が求める人物像を把握できず、自分との相性を図ることができないことで内定へと結びつき企業を受けることができないのです。これらは準備不足にも該当しますので、今一度就活軸や分析・研究の見直しが必要でしょう。
また、大手企業や有名企業ばかりを狙って受けている場合にも内定に結びつかない可能性が高まります。大手企業や有名企業は多くの人が集まるうえ、優秀な学生が多く応募してくることから、その狭き門を潜り抜けるのは相当厳しいものとなります。
高倍率なうえ、強力なライバルがいる企業ばかりを受けてしまえば結果的に1つも内定がないという事態はあり得ないことではありませんので、自分の選んだ企業を見返してみましょう。
予想されるこれからの就活と企業事情
23卒で今の時期に内定がない場合、原因を追究したうえで対策していくことが大切です。そしてそのうえでこれから立ちはだかる就活事情についても合わせて把握していくことが重要です。
では23卒の就活、これからどうなっていくのでしょうか。ここではそんな予想されるこれからの就活と採用活動を行う企業の目的について解説していきます。
企業数が春よりも減る
これからの就活では採用活動を行う企業数が減り、企業の偏りも出てきます。特に夏採用は春よりも6割ほどしか企業が残らないことが予想されています。6割ほどしか残らないということはその分選択肢も減るわけですから必然的に倍率が高まり、内定獲得も厳しくなります。
秋採用になるとまた少し企業が増えてきますが、それでも春ほどの数はありませんので、やはり限られた選択肢という状況に変わりないことから、就活は厳しいものとなります。
また、選択肢が少ないということは自分が望むような企業がない場合もありますので、それらも覚悟しておかなくてはなりません。時間が経てば経つほど選択肢はより少なくなり、そしてより厳しい就活となるため、内定がない場合には早急に動き出す必要があるでしょう。
そして数少ない企業の中から自分に合った企業を見つけ出すためにはそのための準備も重要になってきますので、今採用活動を行っている企業の情報などを常にチェックし、対策をしっかりと行っていきましょう。
就活を行う学生数は減らない
採用活動を行う企業数が減る中で、就活を行う学生数は減らない、また時期によっては一時的に増えることもあります。これは主に「コロナ」が原因となります。具体的には、コロナによって「内定先に何かあったらどうしよう」「内定を取り消されてしまったらどうしよう」という不安から、内定を持っていても就活を続ける人が多くいるということです。
今年は去年ほどコロナが理由で内定取り消しなどといった事態は多くありませんが、内定先の業績に影響を及ぼす可能性は十分にありますので、入社後に影響を受けることを考えると、保険として就活を続けるのは賢明です。
しかしこれは内定がない人にとっては内定を獲得できる力を持った“強力なライバル”がいるということになりますので、負けないように相当な対策と覚悟を持たないといけません。
さらに夏採用から秋採用にかけては、部活動を引退した体育会学生、研究がひと段落した理系学生などが参入していきます。体育会学生は社会人としての基礎ができており、理系学生は専門職として重宝されることから新卒就活において人気が高いです。
そして彼らも言うまでもなく内定がない人にとっては強力なライバルとなりますので、負けてしまわぬよう、しっかりと対策していきましょう。
採用活動を行う企業は“足りない人材確保”が目的
早期化が進む就活ということで早々に採用活動を終える企業が多くある中、それでも採用活動を続ける企業の目的は“春採用で集めきれなかった人材の確保”です。つまり、予定していた人材を確保しきれていないことで採用活動を続けているということです。
企業は新卒採用をベースに1年間の会社運営を考えており、それらに必要な時間やコストをかけていますので、予定した人数をしっかりと確保する必要があるのです。ここで予定人数を確保できないと、人材不足の状態での会社経営となるため必要に応じて中途採用の準備をしなくてはならないので、手間を省くためにも新卒採用時に事を済ませたいと考えています。
そのため、今だ予定していた人材を確保しきれていない場合には採用活動を続けているというわけです。そしてこのような企業の多くは、「知名度が低い」もしくは「人気のない業界」です。
知名度の低い企業は大手企業の陰に埋もれてしまい、満足に学生を確保できません。たとえば私たち消費者ではなく企業を相手にビジネスを行っているBtoB企業などは知名度の低さから採用活動を長く続けている傾向にあります。
また有名な企業でも介護業界や小売業界などの場合には人気の低いこともあり、人集めに苦労しています。しかしこれら企業の中にも“実は優良企業”という会社がたくさんありますので、知名度が低い、人気がないという固定概念だけで企業を判断しないようにしましょう。
23卒で内定がない人がすべきことと内定獲得法
23卒で内定がないのはまずい状況だといえますし、これからの就活は厳しいものとなることから万全な対策が求められます。では具体的に内定がない人はどのように対策すればいいのでしょうか。
ここではそんな23卒で内定がない人がすべきことと内定獲得法について解説していきます。厳しい就活を乗り越え、内定を獲得するためにもしっかりとチェックしていきましょう。
就活準備や就活軸を見直す
23卒で内定がない人がこれから内定獲得のためにまずすべきことは、就活準備や就活軸を見直すことです。これらは就活の基礎となりますので、しっかりと固まっていないとどんなにエントリーしても意味がありませんので、しっかりと見直していきましょう。
まずは就活準備です。就活ではしっかりと下準備ができていないと企業選びの失敗や面接に影響を及ぼします。そして実際にこれまで内定がもらえなかったということはこれらの準備が甘かったわけですから、今一度準備をやり直していきましょう。
自己分析や業界・企業研究、ESや面接対策などの見直しはもちろん、正しい言葉遣いや敬語、清潔感のある身だしなみなども改めて見直していきます。就活準備といえばつい面接対策ばかりに力を入れがちですが、それ以前の対策が万全でないと内定には結び付かないので全体的に準備を見直してください。
そして就活軸ですが、これは企業選びをする上で基準となるもので、この軸が不明確だと自分に合った企業を見つけ出すことができず、内定には結び付きません。そして内定への近道こそが、内定がもらいやすい企業(=自分に合った企業)をはじめから受けることですので、その企業を見つけ出すためにも就活軸をしっかりと定めてください。
就活軸は改めて自己分析を行い、自分の強みや能力を明確にしていきます。そこから自分の強みや能力を活かせる業界や企業は何かを意識し、自分が企業へ求める条件と合わせて軸を定めていきましょう。ここで“業界や企業が求めている人物像”を意識することです。
何度もお話ししているように、内定は学生と企業との相性が良いと判断されないとない手には結び付きませんので、企業側が求める人物像を意識することが、内定へと結びつきやすい企業を見つけやすいです。
複数の説明会に参加し、情報を得る
就活をしてきたけど内定がない人、これから就活を始める人どちらも重要なのが“情報をたくさん得る”ことです。就活では自分の中での選択肢を広げるため、自分の適性を見極めるため、ESや面接対策のためなど、様々なことにおいてたくさんの情報が必要になります。
ですのでたくさんの説明会や就活イベントに参加し、様々な業界や企業に触れていきましょう。合同説明会に参加すれば一度に多くの業界や企業を見れるので効率的ですし、そこから気になる業界を見つけた場合には個人説明会に参加すれば、より深く情報を得ることができます。
ただ、時期によっては説明会があまり開催していない場合もありますので、その場合には就活イベントに参加したり、就活エージェントを頼ることで情報を得ていきましょう。より多くの情報が集まれば、自分に合った企業を見極めやすくなりますし、厚みのある志望動機を用意することができますので、手を抜かずに積極的に参加してください。
気になる企業へ積極的にエントリーする
説明会に参加した時、様々な手段から企業を見つけた時、その中で少しでも興味がある企業が合った場合には積極的にエントリーしてください。「倍率が高いから」「自分にはハードルが高いから」と、挑戦する前から諦めるのは時間がもったいないですので、自分の可能性をつぶしてしまわぬよう、積極的にエントリーしていきましょう。
実際にエントリーすれば自分の目で企業を見ることができますし、比較ができるため、より良い選択ができます。そして何よりも実践を積むことで力をつけることができ、次に活かせるのです。
練習も大切ですが、時期も時期ですし練習にばかり時間を使うのはもったいないですので、実践を通して確実に力をつけた方が効率的です。また、本番特有の緊張感のある雰囲気を味わえるのも実践を通さないと経験できませんので、緊張感にも慣れるためにも積極的にエントリーしていきましょう。
23卒で内定がないという状況は“出遅れている”ことになりますので、それらを埋め合わせるためにはプロの力が欠かせません。プロである就活エージェントを頼れば、内定がない原因を明確にしてくれますし、その原因に対する適切な対策法を伝授してくれます。
また、就活準備の対策のお手伝いからあなたに適した就活軸を定め直すうえでもプロの意見を述べてくれるため、非常に心強いです。そして何よりも就活エージェントを頼れば内定がもらいやすい、あなたに合った企業を紹介してくれるため、効率的に内定を獲得することができます。
キャリchでも23卒で内定がない人のためのイベント「再就活サポート」を開催しています。このイベントでは内定がない人のために特化したサポートを行っており、また出遅れを感じる人のための対策法なども伝授しています。
自己分析から業界・企業研究、ESや面接対策、企業紹介などを行っています。必ずあなたが納得いく形で就活が終えられるように最後までサポートしますので、ぜひご参加ください!
おわりに
23卒の就活は早期化が進んでいることもあり、この時期に内定が1つもないというのはまずい状況だといえます。そのため、内定がない場合にはしっかりと原因を明確し、その原因を解消できるよう対策していきましょう。
また、これからの就活事情もしっかりと把握することも大切です。だいぶコロナと上手に付き合えるようになりましたが、それでもまだまだ不安定な就活ですので、状況に飲み込まれてしまわぬよう、事前に状況を把握しておきましょう。
そして就活エージェントなどのプロの力を借り、確実に内定獲得を狙いましょう!
納得内定に参加しよう!
この記事の監修者
廣瀬 舞
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
大学卒業後、教育機関を経て入社。7年間、キャリアカウンセラーとして新卒・中途・既卒求職者の就職を支援し、これまでに4000名以上の求職者を担当し内定まで導いている。女性ならではの親切丁寧な対応が定評を呼んでおり信頼度が厚い。
就活支援の得意分野は「面接対策」。特に現代ならではの動画面接、オンライン面接の対策実績は1000社以上、2000名以上を支援してきた実績がある。
また、これらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している