【業界研究のコツを解説】本気で内定を狙っている就活生は今すぐチェック!

 2022年12月14日

就活には業界研究が不可欠ですが、あなたは業界研究の目的を着んと把握し、正しいやり方で取り組めていますか?

キャリアプランナー 平崎

就活生 Aさん

志望企業は以前から決めてあるので、業界研究はほとんどしていません。企業研究をきっちりやれば、業界研究はさほど必要ないですよね?

いいえ。それは違うんです。以前からやりたい仕事や憧れの企業などがある就活生もいると思いますが、世の中にどんな業界があるのかよく知らないまま抱いている漠然とした夢が、必ずしもその人の特性に合っているとは限りません。ですから就活に際しては、まず業界研究をして様々な選択肢を検討し、“自分に合った仕事”は何かを見極めながら企業選びをしていく必要があります。
今回キャリchではそんな就活において重要な「業界研究」について解説していきます。業界研究の目的や必要性、正しいやり方から便利なツールまでご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

キャリアプランナー 平崎

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業界研究を行う目的と必要性

業界研究を行う目的と必要性

就活をする上で必須ともいわれる「業界研究」ですが、そもそも業界研究とは何なのでしょうか?行う目的は?なぜ業界研究を行わなくてはいけないの?

ここではそんな「業界研究」に関する疑問を解消していきます。業界研究に関する知識不足のまま手探り状態で行っても意味がありませんので、しっかりと理解を深めていきましょう。

業界研究とは

業界研究とは、文字のとおり「業界について研究」をする作業のことを言います。この作業から志望する業界を選び、その業界についての知識を深めていくことが業界研究を行う目的となります。

業界研究とは

そもそも業界とは、企業・商業・産業で分類したものを指し、大きく分けて上記の8つに分類されます。この分類はさらに細かく分類することができ、それぞれ取り扱う商品やサービスなどが異なってきます。

これらすべてを1つ1つ研究していると時間がかかってしまいますしキリがないため、自分の中である程度の目星を立て、その業界についての理解を深めていきます。

業界研究の必要性

業界研究は、自分に合った業界なのかを見極め、ミスマッチを防ぐために必要な作業です。

前述のように業界研究は志望する業界を選び、その業界について知識を深めていくことが目的ですが、それは単にその業界を受けたりその業界で働いたりするのに役立つというだけではありません。その業界に関する知識を深めれば、具体的な仕事の内容や業界の風土などを知ることになります。その情報と自分自身の特性を照らし合わせ、自分に合った業界なのかどうかを見極めていくことこそが、業界研究において重要な点です。

皆さんには業界研究前の段階でも、「こんな業界で働きたい」「あんな仕事がしたい」といった漠然とした夢があると思います。しかし残念ながら、そんな自分が求めている理想の仕事が、必ずしも実際に働き始めたときに自分に合っているとは言い切れません。

理想と現実は別物です。好みのタイプだと思っていた異性でも、いざ付き合って見ると「思っていたのと違う」と感じてしまう場合がありますよね。それと同じで業界にも、現段階で思い描いているものと現実にはギャップがあり、実際に働いてみると人によって合う合わないがあるのです。

実際に働いた時にその業界が自分に合っているかどうかを見極めていく作業こそが、この業界研究の真の目的となります。深く業界について理解を深め、その業界の業務内容や目指す方向性が自分と合っているのかを見極めていくことで、将来的なミスマッチを未然に防ぐことが可能です。

ミスマッチが起これば早期退職へとつながりかねませんし、これまで頑張ってきた就活もすべて水の泡となってしまいます。そうならないためにも、業務研究の目的をしっかりと把握し、正しいやり方で業界研究を行いましょう。

業界研究の具体的なやり方はこの後説明しますが、もし自分の適性についてプロのアドバイスを求めたい場合は、就活エージェントを頼るとよいです。就活エージェントは企業と就活生をマッチングさせるプロなので、客観的に適性を見極め、就活生一人一人に合った業界を紹介してくれます。キャリchでも、プロのキャリアプランナーに就活相談ができる無料イベント「就活相談サポート」を開催していますので、ぜひ活用してください。

業界研究を行う際のポイント

業界研究を行う際のポイント

業界研究を行う目的や必要性がわかったら次に、業界研究を行う上でのポイントを押さえていきましょう。

業界研究は正しいやり方で行わないと何も吸収することができませんので、いつごろ行えばいいのか、どのような点を意識しながら研究していけばいいのか、具体的に何をチェックすればいいのか、などを意識しながらポイントを確認していきましょう。

業界研究は3年の夏前から始めよう

業界研究は3年の夏前から始めよう

業界研究は3年の夏前(6月頃)から始めておくとよいでしょう。まだまだ志望業界が絞れていない時期だと思いますが、業界研究は早くから始めるに越したことはないので、サマーインターンの時期と被る6月頃から始めていくのがオススメです。

就活が本格的に始まっておらず、目星業界もまだないと思うので、「気になる」「興味がある」程度で構いませんから、いくつか業界をピックアップしてみましょう。

1つ1つの業界を深く調べていくというのではなく、「この業界はどんなことをしているのだろう」と、その業界の概要について調べていく形で問題ありません。

むしろ早い段階から志望する業界を決め、深く研究を行っても、本格的に就活が始まっていない段階ではその業界があなたに合うかどうかなんてまだわかりませんし、もし合っていなかった場合には時間を無駄に浪費することになります。

ですから、まずは「どんな業界があるのか」を知るためにも、サマーインターンを通して業界研究へと徐々に取り組んでいきましょう。

業界全体を広く浅く把握する

業界研究をする際はまず、「業界全体を広く浅く把握」することを意識してください。先ほども述べたように、自分に合った業界は何かを調べていくためにはまず、どんな業界があるのかを把握していく必要があります。

しかし、だからといってすべての業界1つ1つを掘り下げていっては時間も手間もかかってしまうため効率が悪いです。ですから「気になる」「興味がある」程度のものからでOKなので、いくつかピックアップした業界を「広く浅く」研究していきましょう。

大切なのは “業界の全体像の把握”です。広く浅くということですので、「この業界は〇〇を扱う仕事をしている」といった簡潔なものでOKです。まずはその業界の概要について理解を深めていきましょう。

業界研究のスタート時期はサマーインターンをきっかけにするとよいので、サマーインターンを通して気になる業界のピックアップから、業界の全体像を把握していくと良いでしょう。5つ程度を目安にすれば、1つ1つを深く調べやすいので良いです。

業界内の事情を狭く深く調べる

業界の全体像を把握したら次に、業界内の事情を狭く深く調べていきます。業界の全体像から業界内の事情を詳しく把握することで、自分に合っている業界なのかどうかを見極めていくことができます。

具体的にチェックしていきたい項目は下記のとおりです。これらは業界の全体像をしっかりと把握していないと深く掘り下げていくことができないため、前項よりしっかりと全体像を把握したうえで下記をチェックしていきましょう。

  • どのような働き方をするのか(仕事内容)
    →その業界の仕事内容は何か、具体的にどのような働き方をするのかをチェックします。特に働き方に関してはイメージと異なる場合もあるため、仕事内容を把握したうえでイメージと現実とのギャップをすり合わせていきましょう。インターシップに参加すると“リアル”な働き方を知ることができるためオススメです。

  • 取り扱っているサービスや商品と顧客対象者
    →その業界が取り扱っているサービスや商品をチェックし、それらは誰を対象に提供しているのかをチェックします。「B to B(企業向け)」「B to C(消費者向け)」によって働き方や仕組みは大きく異なってくるので、取扱商品(サービス)と共に把握しましょう。

  • 業界の成長性・安定性
    →業界全体の成長性や安定性をチェックします。自分のキャリアを形成していくうえで、入社予定の業界の成長性や安定性は重要視されます。1つの目安として、業界の年齢が若く、新しいビジネスに取り組む業界は成長性があり、売上高が高く、休日体制が整っている業界は安定しています。

  • 業界の社会性・国際性
    →業界の社会性や国際性もチェックします。その業界の社会的貢献度や認知度、海外でのシェア率などをチェックし、業界の立ち位置を把握します。これらから業界全体の動向なども掴むことができますので、ニュースなどから客観的に業界を見てみましょう。

上記から業界について狭く深く調べていきます。業界によって取り扱う商品や顧客対象、働き方なども大きく異なってきますので、様々な角度からしっかりと業界についての理解を深めていきましょう。

業界研究は広く浅く調べていくことで業界の全体像を把握し、そこから各チェック項目を中心に深く掘り下げていくことが大切です。

そうすることで業界への理解を深めることができますし、説得力のある志望動機も書くことができます。

自分との相性を見極める

業界研究の目的は、ミスマッチを防ぐために自分に合った企業は何かを見極めていくことですので、最終的には“この企業は自分に合っているかどうか”を判断していくことになります。

具体的にチェックしていきたいポイントは下記のとおりです。

  • 自分の強みを活かせる業界か
  • 自分が活躍できる環境か
  • 業界の働き方が自分に向いているか
  • 業界が目指す方向性と自分のキャリアプランが合っているか

仕事をしていくということは、自分に見合った環境を選ぶ必要がありますので、「これをしてみたい」という願望だけでなく、「自分にできることは何か」という視点から現実を見ていくことが大切になります。

前項より業界についての理解を深めていると思いますので、それらを踏まえたうえでインターンシップなどに参加し、上記のチェックポイントを意識して見極めていきましょう。

また、志望業界は1つに絞らないことがポイントです。1つに絞ったその業界があなたに合っているとは限りませんし、比較の対象がないため、“本当に自分に合っている”かどうかが見極められません。

ですから自ら視野を狭めてしまい、可能性をつぶしてしまわぬよう、1つ1つにじっくりと時間をかけることができ、負担とならない数の志望業界をだしておきましょう。

業界研究を行う手段

業界研究を行う手段

業界研究を行うポイントを確認したら、具体的に業界研究へと取り組んでいきましょう。業界研究は基本的にツールなどを用いて行う形となります。

ここでは、そんな業界研究に役立つツールや手段についてご紹介していきます。たくさんのツールや手段を用いればその分深く理解を深めていくことができますので、ぜひ試してみてください。

業界地図

業界地図

業界研究に必須ともいえるのがこの「業界地図」です。「会社四季報」の記者が182業界4,240社の今とこれからを執筆したビジネス本です。

業界内における企業の業績や順位、提携関係などを「地図」の形にして、視覚的にわかりやすく解説。さまざまな業界を「深く広く」知るには最適なこの1冊となっています。

業界研究にはもちろん、企業研究や、志望企業先の情報収集などにも役立ちます。入社後にも役立つ場面が必ずある本ですので、ぜひ購入してみてください。

就職四季報

「業界地図」の他にも「就職四季報」も業界研究をするのにオススメな本です。就職四季報は掲載料をもらわず、客観・中立的な立場で制作しているため“リアル”な情報を知ることができます。

「離職率」や「有給消化状況」など、説明会では聞きにくいようなことも知ることができるため、企業を選んでいくうえでも役立ちます。

また、ある程度志望する業界が決まっている場合は、それに特化した本もチェックしてみるとよいでしょう。

化粧品や自動車業界など、それぞれの業界に特化した本はピンポイントに知りたい情報をゲットできますし、社会人になってからも役立ちますので、持っていて損はありません。

ニュース・新聞・アプリ

ニュースや新聞からも業界研究を行う事ができます。ニュースなどでは企業や業界の“今”を知ることができるため、非常に研究に役立ちます。面接でも「最近の気になるニュースは?」などと聞かれることもありますので、普段は見ていなかったニュースにも目を傾けてみてください。

また、新聞からも業界研究に役立つ情報を入手できます。しかし、最近は新聞の発行そのものが減少し、新聞なんて読まないという人も多いと思います。そんな人は「アプリ」を活用しましょう。

日経経済新聞」では、電子版として公式経済ニュースをアプリで配信しています。他にも、「スマートニュース」などで業界や企業に関する情報を入手できます。

アプリなら誰でも手軽にダウンロードできますし、空き時間などで手軽にチェックできるため、ぜひスマホにいくつか入れておくと良いでしょう。

他にも就活に役立つ就活アプリがありますので、ぜひご覧ください。

合同企業説明会

合同説明会に参加するのも業界研究を行う手段の1つです。合同説明会に参加すれば、実際にその業界に触れることができますし、その業界の傘下にいる企業についての理解を深めていくことができます。

また、合同説明会は一度に多くの業界を見ることができるため、比較検討ができますし、業界を絞っていく段階にも役立ちます。

さらに合同説明会から気になる企業へとエントリーすることもできますので、合同説明会への参加は就活生にとって必須だといえます。

実際に自分の目で確かめることができれば、自分の中でも納得がしやすいと思いますので、積極的に参加していきましょう。

OB/OG訪問・インターンシップ

ある程度志望業界を絞れている人はOB/OG訪問やインターンシップから業界理解を深めていくと良いでしょう。自分が志望している業界で働いているOB/OGに話を聞けば、その業界の“リアルな話”を聞くことになるため、とても参考になります。

さらにインターンシップへと参加することで、自分の目で業界や企業について確認することができるため、納得して志望業界を選定していくことができるでしょう。

インターンシップは企業説明会よりも深い話を聞けたり、実際に業務を経験できたりする貴重な場です。自分の中での印象とリアルな部分とをすり合わせていくのに最適な手段となりますので、ぜひ参加してみてください。

就活エージェント

就活エージェントに頼るのも、業界研究を行う手段の1つです。就活エージェントは多くの学生と向き合い、一緒に就活をしてきた経験から、あなたをサポートしてくれる就活のプロです。

豊富な知識や経験から、あなたが志望する業界について教えてくれたり、そこから企業探しのお手伝いまでしてくれます。志望業界がなかなか見つからないという場合でも、あなたに合った業界を一緒に探し出してくれる頼もしい味方です。

業界研究に限らず、就活エージェントは様々な形でフォローしてくれるため、就活を確実に有利に運ぶことができます。キャリchでも、まだ就活に手を付けていない3年生向けに、ゼロから内定獲得まで就活を包括的にサポートする無料サービス「24卒就活サポート」を開催していますので、ぜひ活用してください。

おわりに

業界研究は、ミスマッチを防ぐために、その業界が自分に合っているのかを確認するための大切な作業です。入社先を決めるということで、企業研究にばかりに力を入れがちですが、その企業が本当に自分に合っているかどうかはまず、業界研究をしっかりと行わないと見極めることができません。

ですから、業界の全体像を把握し、1つ1つの業界をしっかりと掘り下げていき、自分に合っている業界は何なのかを見極めていきましょう。

もし、業界研究が思うようにできなかったり、研究をしても自分に合っている業界が分からないという場合はぜひキャリchに頼ってください。

キャリchが開催するイベント「就活相談サポート」では、プロのキャリアプランナーが就活に関することなら何でも相談に乗ります。業界研究のお手伝いはもちろん、希望があればその業界からあなたに合った企業を紹介したり、内定獲得までのフルサポートを行うことも可能です。いずれも完全無料ですので、ぜひ気楽にご参加ください。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

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