就活で学歴は関係する?「学歴フィルター」がある企業の特徴と突破する方法

 2022年3月25日

23卒のエントリー解禁まで、秒読み段階となりました。エントリーする企業は、だいたい決めたでしょうか。自分の学歴に自信がなく、志望先に迷っている学生はいませんか?

企業イメージを損なう恐れがあるので企業は公にしませんが、残念ながら、就活に学歴は関係あります。企業が応募者の学歴によって足切りを行うことを「学歴フィルター」といい、その存在は都市伝説などではなく、紛れもない事実です。

そういうと、絶望的な気持ちになってしまう学生もいるかもしれません。しかし何も、すべての企業に学歴フィルターが存在するわけではないので、安心してください。

このコラムでは、学歴は就活にどの程度関係あるのか、学歴フィルターの実態や具体的な手段について解説します。また、学歴に負けず、就活を成功させる方法についても解説しますので、参考にしてください。

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就活で学歴は関係するのか?“学歴フィルター”の実態と共に解説

就活で学歴は関係するのか?“学歴フィルター”の実態と共に解説

「学歴が就活に関係する」という話は、ほとんどの学生が聞いたことはあると思います。自分の学歴に自信がなく、「学歴フィルター」という言葉を耳にして、なんとなく不安に感じている学生もいるでしょう。

しかし、それが具体的にどのようなことなのか、知らない学生が多いのではないでしょうか。そこでまずは、学歴が就活にどの程度関係するのか、学歴フィルターの実態について解説します。

漠然と不安を感じるよりも実態を知り、どうすればよいのか考えていきましょう。

高学歴だと就活の幅が広がるのが事実

高学歴の学生だとエントリーできる企業の幅が広く、就活にとって有利と捉えることができます。なぜなら、大手企業や人気企業の中には、選考対象とする学生に「MARCH、関関同立以上」など、学歴制限を設けている企業があるからです。

もちろん、そんな学歴制限があることは、募集要項にも企業のHPにも、どこにも記載されてはいませんし、学生に明かされることもありません。

しかし応募者の学歴によっては、エントリーすらできない企業が存在するのは事実で、そうした制限に引っかかりにくい高学歴の学生の方が、就活に有利と捉えることもできるのです。

採用活動において、そのような学歴制限を設けていることを公表してしまうと、「学歴差別」などと批判をあび、企業イメージを損なう恐れがあります。ですから企業は、この事実を決して公にはしません。

しかし、実際に一部の企業では、エントリーの段階から学歴が関係してくるのは確かです。

“学歴フィルター”が存在するのも事実

上記のように、エントリーや書類選考など就活初期の段階で、応募者の学歴を理由に足切りが行なわれることを、「学歴フィルター」といいます。企業はまさに学歴という名のフィルターを使って、学生をふるいにかけるのです。

企業が公表しないため都市伝説のように扱われていますが、実際に大手企業や人気企業の選考では学歴を基準とした足切りが行われており、「学歴フィルター」は実在します。

もちろん「高学歴=仕事ができる」とは限りません。しかし高学歴の学生は少なくとも、高難易度の大学に受かるため、受験の際には人並み以上の努力と学習をしたと考えられます。

その事実から、高学歴であるということは「目標に向かって努力する能力」「学習能力」「考える能力」などが、一定以上のレベルに達していることの証となるのです。

また、経団連に所属している大手企業では、就活ルールによって採用活動の開始時期が決められています。他社との遅れを取り戻し、優秀な人材を確保するためには、短い選考期間で採用を決めなければなりません。

加えて、大手企業には全国から大勢の希望者が集まるので、その全てを短い選考期間に一人一人吟味することはできず、足切りが必要になります。

このような理由から大手企業は、高学歴の学生ならば、仕事で活躍できる素質が一定以上あると判断し、学歴フィルターで絞っているのです。

しかし、あくまで企業は「活躍できる人材」を採用するのが目的

しかし、企業が学歴フィルターを用いる目的は、「学歴がある人」を探すためではなく、あくまでも「その企業で活躍できる人」を探すことです。高学歴の人間がある側面において優れていることは事実ですが、仕事をする上で役に立たない人材では、意味がありません。

また、大手企業でも最近は「学歴に関わらず、優秀な人材を採用したい」という姿勢を示す企業が増えました。なぜならあからさまに学歴で新卒を選別すると、それをSNSなどで拡散され、炎上する恐れがあります。企業は、世間の批判の的となって、企業イメージが悪くなるのを避けたいのです。

ただし、学歴フィルターがなくなるわけではありません。学歴フィルターが存在する限り、対策を考えておく必要はあるでしょう。

次の章からは、学歴フィルターがある企業の特徴や、学歴フィルターがどのような手段で仕掛けられているのか記載します。学歴フィルターについて、しっかり把握しておきましょう。

学歴フィルターがある企業の特徴

誰もが知っているような人気企業・大手企業や、仕事を行う上で高度な専門知識を必要とするような企業では、学歴フィルターによって足切りをする傾向があります。

以下に、一般的にいわれている学歴フィルターの例を、一覧でご紹介します。

学歴フィルターがある企業の特徴

上の表は、一般的に言われている学歴フィルターの一例です。カテゴリーに含まれているすべての企業に当てはまるわけではないので、注意してください。完全に鵜呑みにするのではなく、参考程度に留めましょう。

学歴フィルターを行う3つの手段

学歴フィルターを行う3つの手段

ここまで学歴フィルターの存在や、どのような企業で行われるのかについてお話してきました。

ここからは具体的に、企業がどのような方法で学歴フィルターを用いるのか、その手段について解説します。

手段1:セミナーや説明会に参加できない

志願者の学歴によって、企業主催のセミナーや説明会にすら、参加できないことがあります。セミナーや説明会の参加に、選考が行われるわけではありません。

プレエントリーの際に入力した大学名をもとに、参加申し込みができる人とできない人を、自動的にふるいにかけるシステムになっています。

記憶に新しいのは、2015年に発覚したゆうちょ銀行の例です。セミナーの予約受け付け開始直後に、日東駒専として登録した学生がweb上の申し込み画面をみたところ、4回あるセミナー日程のすべてに「満席」と表示されました。

その後、同じ人物が登録情報を東大に変更して、同じセミナー申し込み画面をみたところ、4回すべての日程に「予約」ボタンが表示され、申し込み可能な状態だったのです。この件は、その学生がTwitterに投稿したことから明るみになり、大炎上となりました。

このゆうちょ銀行のセミナーが、下位大学の学生を受け付けないのか、特定の上位大学の学生を優先的に受け付けるシステムだったのかはわかりません。

しかしこのような手段で、プレエントリー時に入力した学歴情報によって自動的に振り分けられ、セミナーや説明会の申し込みボタンをクリックすらできない企業があることは確かです。

手段2:選考に通らない

エントリーや書類選考の段階で、学歴フィルターがかかることもあります。エントリー時に簡単な課題が設けられているのですが、その内容に関わらず、大学名だけをみて合否を決めるという企業もあるようです。

その場合、課題を設けるのは落とした理由にするためで、課題の内容が良くても悪くても関係ありません。学歴フィルターが発覚しにくい、巧妙なやり方です。

そういう企業は、エントリーしても学生の大学名しか見ていない可能性があるので、どのようなESを書いても学歴フィルターの突破は難しいでしょう。

手段3:連絡が遅い

同じ日にエントリーし、同じ日に面接を受けたのに、上位大学の学生にはすぐに連絡が来て、下位大学の学生にはなかなか連絡がこない、もしくは全く連絡がこないという手段もあるようです。

ほかにも、上位大学の学生にはリクルーターがつくのに、下位大学の学生にはつかないといったケースもあります。大学名以外に大きな差がない場合は、学歴フィルターが働いている可能性が高いです。

学歴フィルターは突破できる?学歴に負けないための方法

学歴フィルターは突破できる?学歴に負けないための方法

学歴フィルターがある企業には、どのように挑めばよいのでしょうか。ここまでの説明で、不安を感じている学生もいると思います。

そこで、ここからは学歴フィルターがある企業を受ける際の対処法や、学歴に自信のない学生が取るべき就活法について解説します。

学歴よりも「人柄」と「可能性」で勝負する

学歴フィルターの存在がわかっても、今さら学歴は変えられませんし、それを嘆いても仕方がありません。就活は学歴よりも、「人柄」と「可能性」で勝負していきましょう。

冒頭にもお話ししましたが、もともと企業が学歴フィルターを導入する目的は、学歴が高い人を採用することではなく、その企業で活躍できる人を採用することです。ですから、なにも学歴だけで勝負する必要はありません。

確かに、就活において高学歴でないことは大きなビハインドかもしれませんが、それ以上の価値を、企業に示すことができればよいのです。

面接を通して自分の将来性やポテンシャルをアピールできれば、「入社後活躍できる人材」「求められた以上の結果を出してくれる人材」という印象を与えられるでしょう。

具体的な対策としては、企業研究や自己分析をしっかり行い、面接でアピールするポイントをよく考えることです。企業が求める人物像をきちんと把握し、その人物像に沿った強みをアピールすることが重要となります。

また、面接でぎこちない印象を与えないように、面接練習を徹底しましょう。面接は、家族や友人のような親しい人ではなく、普段かかわりのない社会人を相手に練習するのがベストです。

あまり親しくない人を相手にすることで、本番に近い緊張感をもった練習ができますし、社会人の目から見た客観的な意見をもらえるというメリットもあります。

秘密兵器は就活エージェント!

学歴に自信のない学生にとって、最強の秘密兵器は就活エージェントです。就活エージェントを使えば、独自のコネクションを持っているので就活に有利ですし、あなたに最適な企業を具体的に紹介してくれることもあります。

また就活エージェントは就活のプロなので、緊張感のある面接練習の相手としても最適です。豊富な経験と知識をもとに、あなたが面接でアピールすべきポイントを一緒に考え、的確なアドバイスをしてくれます。

エージェントによっては学歴フィルターがある企業の情報を知っているので、企業選びの参考にもなるでしょう。

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ただ選考の時点でフィルターを突破するのは難しい?

ただし、これまでの説明でも分かるように、どうしても学歴フィルターの突破が難しいケースがあります。

ゆうちょ銀行の例のように、プレエントリーやエントリーといった選考初期の段階で、大学名によって機械的に学生をふるいにかけるシステムの場合は、学歴フィルター突破は難しいです。機械は自動で大学名を判別するだけですから、残念ながら、これには打つ手がありません。

卒業を1年後に控え、今さら大学を変えたり学歴を上げることは、現実的に難しいでしょう。学歴フィルターに引っかかり、なかなか次の選考に進めないのであれば、そんな企業は潔く諦めて、もっと自分に合う企業を探した方が賢明です。

おわりに

就活に学歴は関係あります。学歴によって学生をふるいにかけるのが「学歴フィルター」です。経団連に所属する大手・有名企業を中心に、大勢の応募者が集中しなおかつ選考期間が短い企業では、学歴フィルターによって足切りする傾向があります。

企業が行う学歴フィルターの手段は、応募者の学歴によって、企業主催のセミナーや企業説明会に参加できない、書類選考に通らない、選考後の連絡が遅いなどです。

今から学歴は変えられないので、面接対策をしっかり行い、「人柄」と「可能性」で勝負しましょう。どうやっても突破できない学歴フィルターもあるので、その場合は潔くあきらめ、別の企業を探した方が賢明です。

学歴に自信がない学生には、就活エージェントの活用をオススメします。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

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