新卒の自己PRの書き方は?自己PRのポイントを例文とともに紹介!
2022年9月1日
自己PRは、新卒就活において重要な項目です。履歴書やESにも記載しますし、面接でも聞かれます。つまり効果的に自分をアピールできるような自己PRを作成すれば、内定に近づくわけです。あなたは、内定につながるような自己PRができていますか?
キャリアプランナー 廣瀬
就活生 Bさん
全然ダメです。正直、企業に気に入ってもらえそうな目覚ましい実績なんてないし、書き方やアピールのやり方もよく分かりません。
確かに自己PRは、就活生を悩ませる質問の1つですね。
本記事では、新卒採用における自己PRの重要性や書き方のコツなどを、例文とともに解説します。記事を読めば、アピールできる実績がなくて困っている就活生も、採用担当者に刺さる効果的な自己PRを作成できますよ。ぜひ参考にしてください。
キャリアプランナー 廣瀬
目次
新卒就活における自己PRの重要性
就活の準備として自己PRの作成が必要だと知っていても、なぜ自己PRが重要なのか理解できていない就活生は多いです。重要性を理解すると、より企業のニーズにあった効果的な自己PRを作成できるようになります。自己PRの書き方を学ぶ前に、まずは新卒就活においてなぜ自己PRが重要かを理解しておきましょう。
自己PRは履歴書やES・面接で頻出の項目
自己PRは、ESや履歴書・面接と、さまざまな場面で聞かれる事項です。新卒採用では、ほとんどの場合、ESや面接で自分の強みをアピールする項目が用意されています。
また、面接では書類選考時に執筆した自己PRを、自分の言葉で論理的にわかりやすく説明するよう求められます。伝えたいポイントをアピールできるよう、伝え方を練習することが大切です。
このように、自己PRは新卒採用において非常に重視され、書類選考や面接で頻出の項目です。就活の成功を左右するポイントとも言えるため、強みをしっかりアピールできる自己PRを作成する必要があります。
自己PRは自分の魅力を企業にアピールするツール
自己PRは、自分の強みや長所、スキル、過去の実績などをアピールし、自身を企業に売り込む場です。企業は、自己PRを通して応募者の人柄や仕事への取り組み方、活躍するポテンシャルがあるかなどを判断し、企業が求める人物像に合致している人材を採用します。
自己PRは、自身がいかに魅力的で、企業が求める人材にマッチしているかを採用担当者にアピールできるツールであるため、選考において重要な役割を担うのです。
内定につながる自己PRの5つのコツ
内定につながる魅力的な自己PRを書くためには、いくつかのコツがあります。自己PRを作成する際は、コツを網羅できるよう意識してください。ここでは、内定につながる魅力的な自己PRを作成する5つのコツを紹介します。
徹底した自己分析で強みを明確にする
良い自己PRを書くためには、自己分析が必要不可欠です。自己分析をしないと、自分の強みが曖昧になってしまい、魅力的な自己PRになりません。また、企業は自己分析をしっかり行っているかを見て、就活へのやる気や熱意を判断する場合もあります。
自己分析を行う際は、学生時代に褒められた経験や成果を出したエピソード、うまくいかなかった事柄や嫌だと思った経験などを振り返りましょう。エピソードを書き出し、それぞれの共通点を見つけると、自分の強みと弱みを把握できます。
弱みばかり見つかって強みが見つからない場合は、弱みを裏返してください。例えば、「心配性」を裏返すと「慎重で堅実」、「飽きっぽい」を裏返すと「好奇心旺盛」に変わります。このように、弱みから新たな強みが見出せる場合もあるのです。
企業が求める人物像との一致をアピールする
自己PRでは、自分が企業の求める人物像と一致する人材であることをアピールしましょう。
企業は、自己PRの内容から応募者の能力を知り、仕事における能力的な適性を測るだけでなく、応募者が社風にあっているか=職場への適性があるかどうかも判断します。どんな能力を持っていようと、職場に馴染めず、周囲と協力して仕事を進められないのであれば、結局大して活躍できません。そのため選考の際は、能力や考え方なども含め、企業が求める人物像と応募者がマッチしているかが重要なのです。
まずは、説明会や採用ホームページなどで企業が求める人物像について正確に理解する必要があります。そして、自己PRを書いたら企業が求める人物像と自己PRの内容が矛盾していないかを確認してください。もちろん嘘をついてはいけませんが、自分の中に企業が求める人物像と合致する部分を探し、それをアピールできるよう意識して自己PRを書くことが大切です。
自己PRでは具体性を重視する
自己PRを書く際は、話に具体性を持たせましょう。「こんな強みがあります」というだけでは、話に信ぴょう性がなく、説得力がないです。
また、漠然とした自己PRでは魅力が伝わらず、よくある例文をそのまま使っているかのような印象を与えてしまう可能性もあります。特に、以下のような自己PRにならないよう注意してください。
- 強みが曖昧で伝わりにくい
- 強みがどう仕事に活かされるのかがわかりづらい
- 強みの理由に説得力がない
実績をアピールするなら数字データを用いたり、実際にあったエピソードを用いて説明したりなど、話に具体性を持たせれば、相手に自分の活躍をイメージさせやすくなります。また、強みがどう仕事に活かせるのかも重要なポイントです。長所をどのように応募先で活かせるか、具体的な言葉でわかりやすく説明しましょう。
具体性がある自己PRは、説得力があるだけでなくオリジナリティも出ます。そのため、採用担当者に自分の魅力を効果的に伝えるツールになるのです。
独自性がある自分ならではの自己PRを作成する
ありきたりな文章でなく、独自性のある自分ならではの自己PRになるよう意識してください。
オリジナリティがある自分ならではの自己PRなら、自分だからこそ貢献できるポイントについて表現でき、採用担当者の印象に残りやすいです。例文を参考にし過ぎると、よくある文章になってしまい、採用担当者の胸に響く自己PRは書けません。強みやエピソードに独自性を持たせれば、応募者の中でも一際目立つ魅力的な自己PRが仕上がります。
また、応募先にどう貢献できるかを企業の特色に合わせてアピールすると、自己PRを他の企業にも使い回しているわけではなく、その企業だけのために作成したことが伝わります。そうすることで、応募先への熱意もアピールできるのです。
伝わりやすい書き出しを工夫する
採用担当者は、非常に数多くの自己PRを読みます。それを意識し、伝わりやすく読みやすい自己PRになるよう注意して執筆してください。
いきなりエピソードから書き始めると、内容が読み手の頭に入りにくくなる可能性が高いです。以下のような順番で書くと、分かりやすい自己PRが仕上がります。
- 結論(私の強みは〇〇です。)
- 具体的なエピソード・実績
- 強みのまとめ
- 強みを入社後にどう活かせるか
冒頭は、結論ファーストで強みを簡潔に説明し、続けてその強みがわかるエピソードや実績を説明しましょう。そのあと、再度強みをまとめてから、最後に強みをどのように活かせるかをアピールします。このような構成で書くと、論理的で伝わりやすい自己PRが完成します。
内定につながる新卒の自己PRの例文
ここでは、内定につながる自己PRの例文を紹介します。上で解説した自己PRのコツと照らし合わせながら、どのように書けば効果的かを理解する参考にしてください。なお、以下はあくまでも例文です。書き方を参考にする程度にとどめ、自分なりの自己PRを作成してください。
営業職志望の例
私の強みは、相手の潜在的なニーズを汲み取って最適な提案をする力と、忍耐強さです。
学生時代は学習塾のアルバイトのリーダーを務めました。生徒や講師陣の考えを汲み取ることを意識し続け、生徒のモチベーションアップや講師陣の教育に努めました。実績として、第一志望合格率が全校1位の達成と、講師の離職率の半減が挙げられます。
また、リーダーとして毎日大量の業務を地道にこなし、大学の勉強との両立に励みました。その結果、圧倒的な行動量を実現する忍耐強さを身につけ、自身の強みとなっています。
この「ニーズを汲み取って提案につなげる力」と「忍耐強さ」は、営業において非常に重要であると考えます。自身の長所を活かして、御社の営業職として活躍できると考えております。
悪い自己PRの特徴は曖昧で独自性がないこと
ここまで自己PRの書き方を解説しましたが、ここでは悪い自己PRの特徴を紹介します。自己PRを作成した際は、以下のポイントに該当していないかを確認しましょう。
- 誰にでも言えそうな長所をアピールしていて独自性がない
- 曖昧な言葉で説明している
自己PRにはオリジナリティが重要です。魅力的な自己PRを書くためには、自分ならではの長所をアピールする必要があります。「協調性がある」「責任感がある」など、誰にでも言えそうな長所をアピールするだけでは、独自性がなく採用担当者の胸に響きません。
また、曖昧な言葉で説明している自己PRは、具体的な状況が伝わりにくく、オリジナリティも感じられないため「またこれか」と思われやすいです。
どうしても長所がありふれた曖昧なキーワードになってしまう場合は、具体的なエピソードをつけてオリジナリティを出し、説得力のある自己PRに仕上げましょう。
アピールできる実績やエピソードがない場合はどうする?
目立った実績やエピソードがなくても、魅力的な自己PRを書くことはできます。
確かに、自己PRとして書ける強みがなく、アピールできる実績やエピソードがなくて困っている就活生も多いです。そういった就活生の多くが、自己PRを難しく考えすぎています。
自己PRでは、特別な実績や経験が必要なわけではありません。あくまでも、自己分析の結果見つかった強みや考え方・興味などを、効果的に伝えられるエピソードがあればよいのです。また、企業が重視しているのはエピソードの内容ではなく、伝え方である点を意識する必要があります。
そもそも強みが見つからない場合は、自己分析を再度実施してください。「コミュニケーション能力が高い」「責任感がある」などのよくある強みでも、具体的なエピソードとともにわかりやすく説明できれば、十分魅力的な自己PRが仕上がります。
アルバイト経験を自己PRでアピールしてもよい?
部活やインターンなど、自己PRとして書きやすい経験がない場合は、アルバイト経験について書くのも1つの方法です。アルバイト経験は、強力な自己アピール材料になります。
企業は、自己PRを通じて応募者の人柄や入社後の活躍の可能性を測ろうとしています。アルバイト中の働き方や実績をアピールすれば、企業が知りたい情報に沿った自己PRが可能です。そのため、アルバイト経験を自己PRで効果的にアピールすると、採用担当者に「一緒に働きたい」と思われやすくなります。
自己PRで自身をアピールし、新卒就活を成功させる
今回は、新卒採用における自己PRの重要性や書き方について解説しました。魅力的な自己PRを書くためには、まずは自分の強みを理解し、具体的な実績やエピソードとともに伝える必要があります。今回は例文も紹介しましたが、自分ならではの自己PRを作り、自分の言葉でわかりやすく伝えられるよう工夫しましょう。この記事を参考に、内定につながる効果的な自己PRを作成してください。
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この記事の監修者
廣瀬 舞
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
大学卒業後、教育機関を経て入社。7年間、キャリアカウンセラーとして新卒・中途・既卒求職者の就職を支援し、これまでに4000名以上の求職者を担当し内定まで導いている。女性ならではの親切丁寧な対応が定評を呼んでおり信頼度が厚い。
就活支援の得意分野は「面接対策」。特に現代ならではの動画面接、オンライン面接の対策実績は1000社以上、2000名以上を支援してきた実績がある。
また、これらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している