面接で「休日の過ごし方」を回答する方法を例文とともに解説!
2024年4月25日
面接では、休日の過ごし方について聞かれることもあるって知ってました?
キャリアアドバイザー 岡田
就活生 Aさん
そんなことまで聞かれるんですか⁉それは知らなかったです…。それって、採用にも関わります?
面接ではどんな質問にも、採用・不採用の判断につながる何らかの意図が含まれてます。休日の過ごし方についての質問も、例外ではありません。
キャリアアドバイザー 岡田
就活生 Aさん
どんな風に答えればいいのか教えてください!
わかりました。このコラムでは、面接で「休日の過ごし方」を聞く理由や、うまく答えるコツについて解説します。例文も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
キャリアアドバイザー 岡田
目次
合否にも関わる?休日の過ごし方を面接で聞く理由
面接で「休日の過ごし方」を聞くのには、就活生について詳しく知りたいという目的もありますが、それだけに留まりません。ほかにも以下の理由が含まれています。
上記の理由のなかには、日頃から社会人として働いていくための体制が整っているかを知りたいという思いも込められています。休日の過ごし方を答える際は、どのように話せば企業にアピールできるかに注目してみてください。
コミュニケーション能力を確かめるため
休日の過ごし方を面接で聞く理由には、コミュニケーション能力を確かめる目的があります。休日の過ごし方に関する話をどう広げるかを確かめたり、どのように工夫して分かりやすく話すかを確かめたりするのです。
面接官は休日の過ごし方に関する回答を聞きながら、以下の項目をチェックしています。
- 話が止まらずにスムーズにいえるか
- まとまりのある話し方ができているか
- コミュニケーションを取るのに相応しい姿勢か(身振り手振り・目線など)
就活生の話す内容が理解しづらかった場合、コミュニケーション能力がないと見なされる恐れがあります。採用にあたってはコミュニケーション能力の有無を重視する企業が多いため、うまく答えられない就活生は注意が必要です。
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オンとオフのメリハリがあるかを確かめるため
休日の過ごし方を面接で聞く理由として、オンとオフのメリハリをつけられているか確かめていることも考えられます。それによって入社後、仕事とプライベートの時間をきちんと切り替えられるか見極めたいからです。
また、オンとオフのメリハリをつけられるかどうかで、入社後に要領よく仕事ができるかを判断するケースもあります。休日に仕事を持ち越さないよう、限られた時間の中で効率よく仕事を終わらせられるかを確かめたいのです。
学生の場合は勉強が本文なので、大学での授業や試験のある時間帯がオンで、それ以外がオフです。
休日にもみっちり勉強している就活生に対しては、平日の隙間時間を有効活用できないのかと思われる可能性があります。さらに、勉強の要領が悪いのかと疑われる恐れもあるため注意が必要です。
社会人として立派に活躍するには、大学の試験勉強やレポート課題を効率よくできておいた方が有利であるといえます。
就活生の人柄を確かめるため
就活生の人柄を見極めたいのも、休日の過ごし方を面接で聞く理由の1つです。休日に何をしているかを参考に、就活生の性格的な特徴を確かめ、自社に馴染めるか判断しようとしています。
就活生に限らず、休日の過ごし方やどんな活動をしているかで、人の人柄はある程度分かるものです。例えば、スポーツなどアウトドアの趣味がメインの人は、フットワークの軽さや活発な性格がうかがえます。
また、インドアの趣味が多い人は黙々とした作業を好むことや、高い集中力が備わっていることが伝わるはずです。ほかにも、習い事をしている人は、学習意欲の高さなどが注目されるかもしれません。
面接では、実際に自身がどのような休日を過ごしている場合が多いかを答えるのが基本です。しかし、休日の過ごし方は必ずしも毎回同じというわけではないと思います。
実際に自分が行っている複数の過ごし方から、面接で伝えるものを選ぶ上では、面接官に与える印象の違いを考慮に入れるとよいでしょう。仕事内容や企業風土によって好まれる人柄は違うので、回答の選び方次第ではよりよい印象を与えられる可能性があります。
空いた時間を有効活用しているかを確かめるため
休日の過ごし方を面接で聞くのには、空いた時間を有効に活用できる人かどうかを確かめる意図も含まれます。基本的に休日には授業がないため、自由な時間が得られるでしょう。
面接官は、就活生がその自由な時間を無駄に過ごしていないか、どんな風に活用しているのかを把握することによって、入社後も空いた時間を有効活用できる人物かどうか判断しようとしています。
そのため、家でダラダラしている、飲み歩いているなどのような答え方はオススメしません。面接官から、時間とお金の浪費をしていると思われ、よくない印象を与えてしまう恐れがあります。
資格の勉強や、ボランティア活動をしているなどと答えると、好印象を持たれやすいでしょう。学習意欲が高い人や、世の中に貢献しようとする人は、社会においても重宝される存在です。休日の過ごし方を答える際は、できるだけ時間を有効活用している姿勢をアピールしてください。
休日の過ごし方が企業に役立つかを確かめるため
面接官は、就活生の休日の過ごし方の中に、企業に役立つ要素が含まれているかを確かめるケースもあります。仕事の上で会社に貢献できる知識やスキルを、どのくらい備えているか見極めるためです。
そのため、もしもその企業の仕事と直結するような休日の過ごし方をしている場合は、積極的にアピールすることをオススメします。
たとえば、IT系の職種を志望しているなら、以下のような休日の過ごし方を答えると、入社後に即戦力として働けることをアピールできるでしょう。
- 趣味でサイトを運営しており、休日はWebデザインを設計している
- 資格を取得するために、休日はプログラミングの勉強をしている
ただし、必ずしも上記ほど仕事に直結する休日の過ごし方でなくても問題ありません。大切なのは、面接官に「自社で活躍できる」「貢献できる」と思わせることです。
即戦力とまでいかなくても、入社後の学びによって戦力となりうるポテンシャルを持っていると示せれば、採用につながる可能性があります。休日の過ごし方が仕事と直結しない人は、その過ごし方をする理由やそこから学んだことなど具体的な説明の中で、仕事に役立つ要素をアピールしましょう。
また、休日の過ごし方が仕事と直結しない人は、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」に参加するのもオススメです。あなたの休日の過ごし方が仕事に役立ち、採用につながる可能性が高い企業を紹介し、上手なアピール方法も伝授します。
面接で聞かれる「休日の過ごし方」でアピールできること
休日の過ごし方は、企業側から好印象を与えるためのよい機会ですが、自分の資質を直接的にアピールする機会にもなります。休日の過ごし方では、おもに以下の項目についてアピール可能です。
面接では、質問の1つ1つに自身をアピールするチャンスが含まれているので、本番で見逃さないよう意識しましょう。
行動力や活力
「休日の過ごし方」でアピールできる要素の1つは、行動力や活力です。
とくに、アウトドア関連の趣味を持つ人は、活発な性格や行動力があることをアピールしやすいです。普段過ごしている人工的な空間から離れ、海・山・川・空などの自然の中へ出かけることは、多かれ少なかれ不便と危険がともないます。そうしたネガティブな要素より、自らの行動力や活力が勝っていると伝えられるわけです。
また、活力をアピールするのに効果的な趣味として、普段からスポーツをおこなっていることを話すのもよいでしょう。身体を動かすのが好きなことは、活力を持っている直接的な事例になるはずです。
野外活動や運動が苦手な人は、ボランティア活動や旅行などの趣味でも、遠くへ移動する行動力や積極性をアピールできます。
仕事において、積極性と行動力は重視される項目です。休日の過ごし方を答える際、企業に役立てられるような工夫を加えれば、面接に通過する可能性は上がります。
技術的な能力
面接で聞かれる「休日の過ごし方」では、技術的な能力がアピールできます。趣味やアルバイト、ボランティアなど、休日に行っているインドアの活動を通して、仕事に活かせる技術を習得できた人は、それをアピールしましょう。
例としては、休日に料理や動画制作など、モノづくりに関する趣味を行っていた人です。この2つ以外にも、趣味で何かを作るのに励んでいる人は、それに必要なスキルを持っていることをアピールできます。
また、ブログなどを書いている人であれば、情報収集能力や文章力、発信力をアピールできるでしょう。何かを集めたり観賞したりといった趣味の人は、それに関する知識をアピールできます。
そのように休日の過ごし方からは、さまざまなインドアの趣味を通して学んだ専門的なスキルがアピール可能です。
一方で、アルバイト経験では効率のよい作業のこなし方や人間関係の構築、アルバイト先の業界に関する専門知識がアピールできます。
いずれにしても、休日の過ごし方から技術力をアピールする際は、学んだ知識や技術をその企業にとってどれほど魅力的に伝えられるかが重要です。面接対策を行う際は、休日に行っていた趣味や活動をもとに、企業に貢献できる自身のスキルを洗い出してみましょう。
学習意欲の高さ
学習意欲の高さも、「休日の過ごし方」でアピールできる要素の1つです。休日を利用して学んでいたことを話すと、自ら率先して学習に励んでいた努力や、学習に対する自主性をアピールできます。
企業側からは、「自社に入社したあとも自主的に学んで成長してくれるだろう」と期待されるかもしれません。また、休日に行っていた学習で身についたスキルも、同時にアピールできます。
英語であれば語学力、資格の勉強であれば専門の知識など、アピールできることは学習していた内容によってさまざまです。休日を利用して、何らかの学習に取り組んでいた人は、どのようなスキルが身についたのかを具体的に話しましょう。
感受性や社交性
感受性や社交性もまた、面接で聞かれる「休日の過ごし方」でアピール可能です。とくに旅行が趣味の人は、普段過ごしている環境とは異なる場所に足を踏み入れるため、多角的に物事を見る能力が期待されます。
大学在学中、休日に旅行へ行っていた人は、観光地で見た風景や街並みを見たときに感じた思いを伝えてみましょう。旅先で魅力に思ったことや率直な感想を話すと、自身の想像力や発想力、さらに感性もアピールしやすくなります。
また、遠くの場所へ向かった話をすれば、行動力やフットワークの軽さも間接的に伝えられます。現地の人たちとの交流があれば、同時に社交性をアピールできる材料にもなるでしょう。趣味として、旅行に行く機会の多かった人は、旅先で得た感受性や社交性を話してみてください。
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「休日の過ごし方」の回答で面接官に好印象を与える方法
「休日の過ごし方」に関する質問に対しては、答え方を工夫すれば、自身のスキルやコミュニケーション能力をアピールできます。そのためには、以下のような答え方を意識するとよいです。
面接における答え方のポイントについて解説します。
明るい表情でハキハキと答える
「休日の過ごし方」を面接で答える際は、明るい表情でハキハキと答えるよう心がけてください。面接において、第一印象はとても大切です。明るい表情で、なおかつハキハキとした答え方を意識するだけでも、面接官から積極的・社交的・誠実などの印象を持たれます。
また、休日の過ごし方を明るくハキハキと話すと、自分の意志で心の底から楽しめていることが伝わります。本気で楽しんでいるからこそ、話もはずみ、面接での印象がよくなるのです。
逆に暗い表情で答えてしまうと、自分に自信がない人、消極的な人などと思われるかもしれません。自分の意思で行っていることについて話しているはずなのに、暗い表情をしていると、「本当に取り組んでいるのか」と疑われる可能性もあります。
暗い表情での答え方では、無理に我慢して取り組んでいるようにも見え、自主性を感じられません。そのため積極性や行動力があることも、伝わらなくなってしまいます。
加えて、休日の過ごし方に限らず面接で質問に答えるときは、声の大きさや聞き取りやすさへの配慮も重要です。ボソボソ話すと面接官が聞き取れず、話を理解してもらいづらくなるうえ、コミュニケーション能力が低いと判断される恐れがあります。
面接では、明るい表情でハキハキとした答え方を心がけ、よい第一印象からスタートダッシュを図りましょう。
結論からはじめに答える
「休日の過ごし方」の質問に答えるときは、はじめに結論から述べるよう意識してください。理由として、結論からはじめに答えた方が、相手に何を話そうとしているのかが伝わりやすいからです。
答える際の前ふりや、過ごし方に対する理由から話すと、何の話がしたいのかがいまいち分かりづらくなります。しかし、結論から伝えることで、何について話しているかを理解してもらいやすくなるのです。質問内容を問わず、面接では結論から話すのがよいとされています。
コツとしては、結論は短くひと言で伝えると効果的です。結論そのものが長くても、相手に得られる理解は少なくなってしまいます。質問への回答では、結論から先に短く答えましょう。
結論で答えた「休日の過ごし方」のきっかけを話す
結論を答えたあとは、次に「休日の過ごし方」をはじめたきっかけを話します。結論で答えた趣味や勉強、その他の活動においても、なぜはじめたのかというきっかけがあるでしょう。
活動をはじめたきっかけを話せば、企業側に目のつけ所やセンスを認めてもらえる場合もあります。面接官の中にも、趣味がきっかけで現在の企業に入社した人がいるかもしれません。
就活生と同じ趣味があることに面接官が気づけば、親近感が湧く上に共通の趣味で盛り上がる可能性もあります。趣味の話で盛り上がれば、面接官に好印象を与える効果もあるため、きっかけは積極的に話してください。
休日を過ごす上で学んだことを話す
「休日の過ごし方」を答える際は、その過ごし方から学んだことも話すようにしましょう。休日を過ごして得られた学びを言語化できれば、高い学習意欲や観察力をアピールできます。
休日の過ごし方から得られた気づきや学びが、その企業の仕事で役立つものなら、さらに高評価を得られるでしょう。
老人ホームでのボランティア活動と旅行の趣味を題材に、休日に行った活動から得た学びの例を挙げてみます。
休日に行った活動 | 得られたスキル・学び |
---|---|
老人ホームでのボランティア |
|
旅行 |
|
老人ホームでの経験は介護業界で、旅行での話は旅行業界への面接に有利でしょう。しかし、一見すると志望業界とは関係なさそうな活動でも、応募先の企業で役立つ学びを伝えられれば評価につながります。
たとえば、老人ホームのボランティアで身に着けたコミュニケーション能力は介護業界以外でも役立ちますし、旅行の趣味で得られた計画力は旅行業界でなくても役に立ちます。活動の種類と志望業界の近似性にとらわれず、学んだことが実際の業務でどう役立つかを考えてアピールすることが大切です。
休日の過ごし方をどう話せばよいか分からない人は、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」へ参加してください。このサービスでは、あなたの休日の過ごし方が自然に好印象となるような企業を紹介します。
また、プロのキャリアアドバイザーが、あなたの過ごし方に合った効果的な回答を導いてくれます。面接だけでなく、書類の添削も行ってくれるため、選考対策に不安がある人はぜひ相談してみてください。
「休日の過ごし方」を面接で聞かれたときの回答例文
面接で、「休日の過ごし方」について聞かれたときの回答例を、以下の項目ごとに紹介します。
休日の過ごし方では、あくまでも自身のスキルや能力、興味のあることを間接的にアピールするとよいでしょう。
インドアの趣味を答えるときの例文
あまり自分から外出することがない人は、室内で行う趣味を伝えればよいです。インドアの趣味にも、アピールできる要素はたくさんあります。
【料理】
料理の趣味は、飲食業界や食品関連を扱う企業の面接でとくによいアピールとなるでしょう。
私は、休日にいつも料理を作っています。
料理の趣味をはじめたのは、食品業界に興味を持ちはじめたからです。
料理は趣味の1つでもあり、食卓に並べるおかずのほかに、デザートを作るときもあります。最初は、ほんの趣味のつもりではじめただけでしたが、続けていくうちに「どんな工夫を加えればより美味しくできるか」を追求するうちになったのです。
今では、多くの料理本やレシピ本を参考に、あらゆる調味料や手の施し方などを試しています。
面接での回答は、応募する企業によって「何を重点的に話すか」を決めるとよいでしょう。料理自体に興味を持ったのか、調理用器具に興味を持ったのかなど、内容は企業に合わせるのがオススメです。上記では、料理自体に興味があることを伝えています。
【映画鑑賞】
映画鑑賞が趣味である場合も、料理の趣味と同様、応募先の企業に合わせて話の内容を決めてください。以下の例文では、映画のストーリーではなく、映像に関する内容に焦点を絞っています。
私は、休日によく映画鑑賞をします。
映画をよく観るようになったきっかけは、話題になっていた映画のストーリーが気になったことです。
しかし、その映画をみるうちにいつしか映像の美しい撮り方に興味を持ちはじめ、さまざまな映画を観るようになりました。
今では映画鑑賞がすっかり趣味となり、映画のあらすじに加えて、どのように撮影すれば印象に残る風景ができるか、どうすれば画面に映る出演者の心情に合った風景になるかにも注目して観ています。
上記のように映画鑑賞を趣味にする場合は、映像関連やクリエイティブ関連の企業にアピールできます。また、ストーリーに目を向ける場合は、出版業界の面接で話してもよいでしょう。
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【趣味を仕事にする方法】好きなことで仕事するための方法と覚悟すべきこと
アウトドアの趣味を答えるときの例文
アウトドア関連の趣味では、おもに感受性や黙々と仕事ができる精神力(集中力)、忍耐力、計画性、リスクマネジメント力などをアピールできます。
私は、季節を問わず休日にはキャンプへ行くことが多いです。
自然に触れることの楽しさや、いろいろな風景を堪能できる部分には、毎回魅力を感じています。しかし、キャンプの醍醐味はそれだけではありません。
キャンプにおいて、私は事前の計画も含めて楽しんでいます。使用する道具や準備する食材、キャンプ場はどこにするかなど、1つ1つの計画段階もキャンプの一部です。
キャンプは、事前の準備を適当に済ませると、当日に失敗してしまうため計画性が重要です。キャンプの趣味を通して、当日にハプニングが起こらないよう万全な計画を立てることを大切にしています。
上記は、キャンプを趣味にした回答例です。キャンプ自体、頻繁には実行できない趣味かもしれません。しかし、当日以外は計画や準備に費やしていると述べれば、計画性やリスクマネジメント力をアピールできます。
スポーツの趣味を答えるときの例文
面接でスポーツの趣味について答えるときは、チームでの協調性や判断力、継続力、活発な性格などをアピールできます。
休日は、サッカーをして過ごすことが多いです。
幼いころから身体を動かすことが好きで、4歳の頃からはじめました。
中学・高校ではサッカー部に入って真剣に取り組み、大会にも出ていましたが、大学受験のころから学業との両立が難しくなったため、今はSNSでメンバーを募って休日の趣味として継続しています。
サッカーの面白いところはチーム戦であることです。どのタイミングで誰にパスを回すのか、相手に攻められたときにどう対処すべきかを、仲間と連携を取りながら瞬時に決めなくてはいけません。私にとってサッカーは仲間と楽しい時間を過ごすための趣味ですが、同時に、決断力と判断力を磨けるものでもあると実感しています。
仕事においては、ときに正確な判断力と即決できる意思が重要な場面もあります。休日の過ごし方を回答する際は、スポーツを通して仕事で役立つ判断力が身についたこともアピールするとよいでしょう。
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アルバイトについて答えるときの例文
休日の過ごし方としてアルバイトに関して話す際は、応募先の企業で役立つスキルを学べたことをアピールするのが効果的です。
休日は、飲食店でアルバイトをしています。
最初の頃は生活の足しにする目的ではじめたのですが、アルバイト経験を通して多くの学びを得られました。
厨房での業務においては、ほかのスタッフとの連携や、どのように動けば手際よくスムーズに仕事をこなせるかなどが重要です。また接客においては、お客様に声をかけるタイミングや席の案内方法など、おもに礼儀について学びました。
御社へ入社し、接客業を担当する際は、アルバイトで学んだ経験を最大限に活かしたいと思っています。
これまでのアルバイト先と応募先が同じ業界や職種であれば、そこで行ってきた実践的なスキルと実績について話すのがオススメです。
業界や職種が異なる場合も、自身が行っていたアルバイトで身に着けたスキルと、応募する企業の仕事で求められるスキルの共通点を見つけて、積極的にアピールするとよいでしょう。
学習について答えるときの例文
面接での回答として習い事や学習面を話す際は、応募先の企業が求めるスキルに関連させるのが効果的です。
私は、休日の時間を利用して英語学習に励んでいます。
私は、以前から御社のような外資系企業を志望していたため、ずっと英語力を身につけたいと考えていました。
現在はオンラインで学べるサービスも普及しているので、ネイティブの先生についてもらい、英会話を中心に学習しています。
結果的に、日常会話レベルの英語力を大学2年で習得できました。大学3年次からは、ビジネス英会話も積極的に学んでいます。
上記のような英会話の習い事は、外資系企業のほか、海外との取引が多い商社やグローバルな展開をしている企業の面接でアピールできます。また、TOEICや英検などを持っている人は、保有している資格も同時にアピールするとよいでしょう。
家族や友人と過ごす時間について答えるときの例文
休日の過ごし方における質問に対し、家族や友人と過ごす時間について答える例文を紹介します。家族や友人と過ごす時間を得ることで、どのようなメリットがあるのかを伝えると効果的です。
私は、休日を利用して友人と遊びにいく時間を作っています。また、長期休暇は地元へ帰省し、家族と過ごすことが多いです。
家族や友人との会話は、就活や進路についての相談事や情報共有ができるだけでなく、気分をリフレッシュさせてくれます。
大学でも試験やレポートなどで大変な時期はありましたが、社会人になった後も責任のある仕事が毎日続く場合もあると思います。
疲労やストレスを溜めてしまわないためにも、人との交流や会話などは大切だと、家族や友人との時間を通して実感しました。
上記の例文では、家族や友人とのコミュニケーションが、日々の息抜きになることを伝えています。ほかにも、コミュニケーション能力や社交性のアピールもできるでしょう。
休日の過ごし方を面接で聞かれたときの注意点
休日の過ごし方を答える際、以下の点には注意してください。
面接で好印象を与えるには、答え方にも気を配らなくてはいけません。本番でミスが起こらないように、以下の内容を参考にするとよいでしょう。
話の内容を広げる工夫をする
面接で休日の過ごし方を答える際は、できるだけ話の内容を広げる工夫をしましょう。自分の言葉で話の内容を広げると、より具体的に活動内容を理解してもらえる上、アピールしたい部分が分かりやすくなります。
話の内容が広げられないと、回答の内容が薄くなり、面接官が興味を持ってくれなくなってしまいます。相手に興味を持たせるような話し方をするには、休日の過ごし方にストーリー展開を意識して話すと効果的です。
ストーリーの組み立て方は、前述の「「休日の過ごし方」の回答で面接官に好印象を与える方法」を参考にしてください。結論からはじめて、少しずつ説明を広げていくのが有効です。
「とくに何もしていない」と答えない
「休日の過ごし方」を面接で聞かれた際、「とくに何もしていない」と答えるのは控えましょう。何もしていないと答えると、以下のようなマイナスのイメージを持たれます。
- 行動力がない
- 時間を無駄にして過ごしている
- 学習意欲がない
上記のようなイメージを与えると、面接に受かる可能性が下がってしまいます。
また、回答が「何もしていない」のみの場合、面接に対するやる気がないとみなされる可能性もあるため気をつけてください。実際に、休日中あまり行動していない場合でも、企業にとって意味のある要素がどこかに含まれているかもしれません。
休日の過ごし方をまとめる際は、行っていた活動を細部まで思い出し、まとめてみる姿勢が大切です。
ネガティブな印象を与えない
面接で、休日の過ごし方を聞かれたときに、ネガティブな印象を与えないよう気をつけましょう。ネガティブな印象を多く与えるほど、自分自身がネガティブな人だと思われる恐れがあります。
企業側は、マイナスな印象が強い人を採用したいとは思いません。「夜更かしをしながら酒を飲んでいる」「寝てる」など、怠けている印象や不健康なイメージなどを与えるのは控えるべきです。
また、内容だけに限らず態度についても、ネガティブな印象を与えないよう気をつけてください。面接では、見た目の印象も評価の対象となります。暗い表情になっていたり、自信がなさそうな様子を見せたりすると、印象がよくありません。面接での質問に答えるときは、できるだけポジティブな印象を与える意識が大切です。
事実と異なる内容を答えるのは避ける
休日の過ごし方を面接で答える際、事実と異なる内容を話すのは控えましょう。虚偽の内容を話したとしても、深掘りされれば簡単にバレてしまいます。
例えば、実際は行っていないのに「ボランティア活動をしている」「趣味でスポーツをしている」などと答えたとします。次の質問で、「ボランティアでどんなことに貢献したか」「スポーツで何を学んだか」と深堀りされた事態を想定してみてください。
上記のように、回答を深堀りされると頭の中が混乱して答えられなくなるだけです。答えられなくなった瞬間、その話の信ぴょう性は一気に下がってしまいます。
事実と異なる内容を話すのは人間性を問われるため慎むべきです。社会のみに留まらず、人間関係においても信用を失くすだけなので、面接では必ず事実を話すよう心がけてください。
まとまりの悪い答え方をしない
休日の過ごし方を答えるときは、まとまりの悪い回答にならないよう注意してください。回答のまとまりが悪いと、面接官から十分に理解してもらえない恐れがあります。
理解されなくても、あまり面接官から聞き返されることはありません。聞き返してもらえたとしても、何度も聞き返す羽目になったら「コミュニケーション能力が低い」という評価になってしまいます。
面接において企業は、就活生のコミュニケーション能力を重視します。なぜなら、コミュニケーション能力が低いと、仕事の上でのチームプレーや顧客とのやり取りに支障をきたすからです。
きれいにまとめるコツとしては、質問への答えをできるだけ1つに絞るよう意識しましょう。休日の過ごし方に関しても、「アルバイトをしています」というように、1つだけ答えればよいのです。
「旅行に行ったり友人と出かけたり映画鑑賞したり…」などのように、複数の回答をすると、内容が分かりづらくなります。過度に緊張したときは、ストーリー展開のまとまりが崩れる傾向にあるためとくに注意すべきです。緊張した中でも順序よく話ができるように、練習しておくことをオススメします。
良好な「休日の過ごし方」を面接でアピールしよう
「休日の過ごし方」を面接で聞くのには理由があります。答え方や回答内容によっては、面接の通過率が左右されるため注意が必要です。
面接官によい印象を与えるには、例文を参考にしつつ内容に工夫を加え、魅力的にみせるよう意識しましょう。休日の過ごし方にも、それぞれの業界や企業にアピールできる要素があるはずです。
また回答時には、内容や態度にマイナスなイメージを含めないことに加えて、事実をまとまりよく答えることを心がけてください。面接では相手に好印象を与える工夫と、魅力的な答えを伝える意識が大切です。
魅力的な伝え方が分からない人は、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」に参加してください。希望に合った求人を紹介するだけでなく、内定獲得のための効果的な答え方を、プロのキャリアアドバイザーが教えます。
模擬面接も可能なので、よい第一印象を見せるコツも掴めるようになるでしょう。
「就活相談サポート」に参加しよう!
この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。