【秋冬対策】25卒向けインターンの仕組みと内定獲得へとつなげるための秘策

 2019年9月25日

25卒でも変わらず、インターンは就活の上で重要なポイントです。サマーインターンは実りあるものにできましたか?

キャリアアドバイザー 平崎

就活生 Aさん

思ったよりも選考が厳しくて、結局サマーインターンには参加できませんでした。
秋冬のインターンは就活に直結していると聞くし、何とか参加したいんですが、採用直結型のインターンが公認されたって本当ですか?

採用直結型のインターンが公認されたことは事実ですが、そこはあまり気にしなくても大丈夫ですよ。
このコラムでは、25卒のインターンが例年とどう変わったかや、秋冬インターンに向けてどう動けばよいのかについて解説します。充実したサマーインターンになった人も、そうでなかった人も、次の秋冬インターンでは内定につながる確実な成果が得られるように準備しましょう。

キャリアアドバイザー 平崎

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25卒のインターンは今までとどう違う?

25卒のインターンは今までとどう違う?

近年、経団連の就活ルール廃止や採用直結型インターンシップによる影響など就活には様々な変化がありましたから、25卒の皆さんは、それが自分たちの就活にどのような影響を与えるのか、不安に思っていることでしょう。とくにインターンは、現在直面している目の前の問題ですから、なおさらですよね。

そこでまず初めに、ここのところの就活環境の変化が25卒のインターンに与える影響について解説します。今までインターンを考えていなかったのんびり屋さんのために、そもそもインターンとは何かというところからご説明しますので、参考にしてください。

そもそもインターンシップとは?

インターンシップ(略してインターン)とは、企業が学生に対して就業体験の場と機会を提供する制度のことです。

企業がインターンを開催する主な目的は、企業をPRして学生への知名度を上げることや、事業内容への理解を深めてもらうことでミスマッチを予防することです。

しかし実際のところ企業には、インターンを利用して優秀な学生を探し、他の企業より先に囲い込みたいという意図もあります。

学生にとってインターンは、「社会で働く」という経験を得る貴重な機会です。実際に働く現場を見ることで企業・業界研究にも役立ちますし、その企業や職業へのイメージも明確になり、自分がその企業や職業に適しているのかも見極めやすくなります。

その結果、自分に向いていると思えれば就活へのモチベーションが上がるでしょう。志望業界を変える結果になったとしても、インターンで学んだビジネスマナーやスキルは就活力をアップさせますから、本格的な就活の前にぜひ参加すべきです。

25卒からインターンの区分が変わった

25卒のインターンとこれまでのインターンの最も大きな違いは、インターンの区分が変わったことと、採用直結型インターンも部分的に公認されたことです。採用直結型インターンについては詳しくは後ほど説明するので、まずはインターンの区分について解説します。

新たなインターンの区分は目的別に汎用的能力・専門活用型インターンシップと高度専門型インターンシップの2つに分けられます。

汎用的能力・専門型インターンは主に大学3,4年生と大学院生を対象としたインターンです。 一般的なプログラムでは5日間以上、専門的なプログラムでは2週間以上の期間で実施され、学生が「その仕事に就く能力が自らに備わっているかどうかを見極めること」を目的としています。

高度専門型インターンシップは大学院生を対象としたインターンシップです。 期間は2ヶ月以上とされており、大学院生が「自らの専門性を実践で活かし、向上させること」を目的としています。

いずれのインターンにおいても、学生の就業体験の必要日数といったいくつかの条件を企業側が満たしていれば、学生の情報を採用活動に活用することができるため、早期に内定を獲得できる可能性があります。

また、インターンには含まれませんが、大学1,2年生を対象とした就業体験として、1日限定のオープンカンパニーや、3日間前後のから長期までさまざまな期間で実施されるキャリア教育もあります。

今までのインターンと25卒のインターンではやり方も重要性も違う

25卒のインターンとこれまでのインターンのもう一つの違いは、対面でのインターンだけでなく、オンラインのインターンも当たり前のようにあることです。

21卒より経団連の就活ルールが廃止され、政府主導のもと新しいルール作りをしていくこととなり、2023年度からはこれまで原則としては禁止されてきた採用直結型インターンが公認されます。

ただし、以前は経団連という大きな組織が就活ルールを守るよう企業に圧力をかけていましたが、21卒からはそれがなくなりました。そのため就活スケジュールに縛られず、早期に採用活動を始める企業が増えています。秋冬インターンは早期に採用活動を行いたい企業にとって格好の機会となるので、25卒においてはますます重要性を増していると言えるでしょう。

また、2020年度から従来の対面式インターンに加えてオンライン式のインターンも現れるようになりました。 25卒でも同様に対面式とオンラインの2種類が混在する見込みです。

従来の対面式インターンの方が会社の様子が分かりやすく、具体的な仕事も経験しやすいため、オンラインより対面で参加したいという就活生は多いです。しかし受け入れ人数の少なさから、対面式インターンの選考は倍率が高く、厳しい傾向にあります。それが就活生に人気の、大手企業や有名企業ならなおさらです。

ですから、あまり対面式インターンや大手企業のインターンにこだわっていると選考を突破できず、なかなかインターンに参加できないかもしれません。まずはインターンに参加するということを目標に、視野を広げることをオススメします。

インターンも含め、企業選びの方針で迷ったら、キャリチャンの「就活相談サポート」に相談するのも1つの手です。プロのキャリアアドバイザーが、就活に関することなら何でも相談に乗ってくれる就活支援サービスです。完全無料のサービスですので、気軽に活用してください。

【秋冬】これからのインターンと具体的なスケジュール

【秋冬】これからのインターンと具体的なスケジュール

大学3年生を対象とした短期インターンは就活ルールの上で時期的な縛りはないものの、学生の長期休みに開催することが多いことから、夏、秋、冬とだいたい3つのシーズンに分けられます。

夏休みを利用してサマーインターンに参加した人も多いと思いますが、夏だけで満足せず、ぜひ秋冬のインターンにも参加してください。

うっかりサマーインターンを逃した人は、秋冬インターンでは間違いなく参加しましょう。ここからは秋冬のインターンに参加するまでのスケジュールと、夏のインターンとの違いについて解説します。

企業規模別の具体的なスケジュール

就活は全体的に前倒しになっていますが、 短期インターンの基本的なスケジュールは、25卒でも大きく変わりません

以下、企業規模別に前年のインターン選考スケジュールを掲載しますので、目安にしてください。

    ◇一般企業

  • 3年9月~10月:秋インターンのエントリー
  • 3年10月~11月:秋インターンの選考期間
  • 3年11月~12月:秋インターンの実施期間 冬インターンのエントリー
  • 3年12月~1月:冬インターンの選考期間
  • 3年1月~3月:冬インターンの実施期間

皆さんよくご存知だと思いますが、一般的な企業のサマーインターンは「3年5月~6月:エントリー」「3年6月~7月:選考期間」「3年8月~9月:実施期間」です。つまり、サマーインターン終了と同時に秋冬インターンの応募が始まります。

選考期間の長さは企業によってさまざまですが、実際にインターンが開催される1~2ヶ月前にはエントリーが締め切られますので、注意が必要です。

たいていは学生の長期休みに合わせて開催するので、サマーインターンとウィンターインターンが多いですが、中には秋に行うオータムインターンもあります。

また、長期インターンは季節に限らずポストが空き次第募集されますので、興味のある企業はチェックしておきましょう。

    ◇外資企業

  • 3年5~7月:サマーインターンのエントリー、選考
  • 3年8~9月:サマーインターン実施
  • 3年10月:インターン内定、特別選考
  • 3年11月:インターン内定

外資系企業では、インターンを通じて優秀な学生を見極め、内定を出すことが多いです。インターン以外の採用スケジュールも全体的に早く、3年の冬には内定が出てしまうので、秋冬インターンを開催する外資系企業はあまりありません

しかしゼロではないので、気になる外資系企業があれば、個別にチェックしてみてください。

    ◇ベンチャー企業

  • 3年9~11月:秋・冬インターンのエントリー、サマーインターン内定
  • 3年12~1月:秋・冬インターン実施、インターン内定
  • 3年12月~2月:企業説明会の開催、内定
  • 3年3月~4年6月:本選考、内定

ベンチャー企業も、インターンを通して優秀な学生を見極め、内定を出すことが多いです。エントリーの時期こそ一般企業と同じころですが、締め切り後すぐにインターン実施、内定と続くのが特徴になります。

募集開始から締め切り、締め切りから選考といった期間が短く、全体的にスケジュールがきつめです。外資と違い春以降にも本選考がありますが、一般企業に比べ早い時期に実施されます。

秋冬インターンはすぐに始まる

前項のスケジュールを見ればわかるように、秋冬インターンはサマーインターンが終わると同時に募集開始です。秋冬インターンに参加するつもりなら、今すぐ準備に取り掛かる必要があります。

近年はインターンが一般的になりましたから、本選考までに複数のインターンに参加する人も多いです。サマーインターンに参加した人もそれだけで満足せず、ぜひ秋冬インターンで経験を積んでください。

サマーインターンに参加できなかった人は、秋冬こそ確実に参加し、有意義な時間となるよう頑張りましょう。秋冬からインターンを開催する企業もあるので、サマーインターンを逃したからといって焦らなくても大丈夫です。

しかし、インターンに参加するには選考がありますし、ただ漠然と参加しても期待したような成果は得られません。インターン選考を勝ち抜き、参加したインターンを実りあるものにするためにもしっかり準備することが大切です。

秋冬インターンを成功させるためのコツと事前準備

秋冬インターンを成功させるためのコツと事前準備

25卒の秋冬インターンは、もうすぐそこまで来ています。企業によっては、すでにエントリーの締め切りが近づいているインターンもあるはずです。だからといって、焦って何の準備もなくエントリーしても無意味なインターンになりかねないばかりか、選考すら通らないかもしれません。

企業によってはインターンから内定を得られる場合もありますし、直接内定につながらなくても、インターンは学生を成長させてくれるチャンスです。しっかり準備して、有意義なインターンにしましょう。

ここからは、秋冬インターンを成功させるコツと事前準備について解説します。

自己分析から志望業界・志望企業を見直す

秋冬インターンのエントリーをする前に、まずは自分の志望業界や志望企業を見直してください。自己分析を行ってこれまでの自分を振り返り、自分が本当に志望している業界・企業はどこなのか考えます。

サマーインターンに参加した人は、その経験も踏まえて、本当にその業界・企業でいいのか見直しましょう。

遅くとも3月には本選考のエントリーをすると考えると、25卒は時期的にそろそろ志望する業界や企業を絞っていきたいところです。

結果として、自分の志望する業界・企業とまるで違うインターンに参加することになっても無駄にはなりませんが、得られる成果は小さくなります。

秋冬インターンを通して、志望する業界・企業を決定できるように、ある程度まで絞ったうえで参加するインターン先を選ぶことが大切です。

無数にあるインターンの情報を、片っ端からチェックしていくわけにはいきません。あらかじめ自分の志望する業界・企業を絞った方が、参加するインターン先も探しやすくなります。

参加前に「企業情報」を収集しておく

参加するインターン先を決めたら、その企業についての情報を収集しましょう。企業についての基本的な情報をあらかじめ知っておけば、インターンを通してさらに詳しい情報を吸収しやすくなります。

インターンを受け入れる企業から見れば、自社や業界のことを何も知らずに参加している学生には、やる気を感じられないはずです。

ある程度知ったうえで、さらに深く理解しようとしている学生の方が志望度が高く見えますし、意欲的な姿勢を評価されます。

インターンに参加する際は1社だけでなく、同時期に同業他社のインターンにも参加するのがオススメです。業界への理解も深まりますし、企業同士を比較しやすいので、企業・業界研究に役立ちます。

もちろん複数のインターンに参加する場合は、それぞれの企業について、しっかり下調べが必要です。

参加目的を明確にする

秋冬のインターンを成功させるためには、実際に参加する前に、自分の中でインターンに参加する目的を明確にしてください。

せっかくインターンに参加しても、ただ漠然とそこにいるだけでは何も身につかず、時間が無駄になります。

インターンへの抱負や、なぜ参加したいのか、どんなことを吸収したいのかといった、そのインターンに対する自分の軸を明確にして参加することが大切です。インターン中、自分なりの目的をもって積極的に行動していれば、意欲を評価されます。

たとえインターンが採用選考と直結していなくても、その企業の本選考を受けときに、インターンでの様子を参考にされる可能性があるのです。インターンで高い評価を受けていれば、本選考で有利になることがあります。

積極的な発言・行動はポイント

インターン中は、積極的な発言・行動が成功のコツです。誰かに機会を与えてもらうまで待っているのでなく、自ら考えて発言・行動することで、インターンからより多くのことを吸収できます。

そうした積極的な発言・行動は志望度の高さや意欲、自主性などを示すこともできるので、インターン先企業に与える印象もよいはずです。場合によっては、インターンでの評価がその企業の本選考にも影響し、有利になることがあります。

学生の意欲を評価する具体的な指標は、簡単に言えば「質問の多さ」です。人事担当者は、その企業や仕事に興味がある学生ほど意欲的だと評価します。

そして興味があれば、自然と質問が出てくるだろうと考えるので、質問の多さで学生の意欲を計るのです。ですから、インターン中は積極的に質問するようにしてください。

ただし、あまりダラダラと質問して時間を取らせたり、企業のHPを見ればわかるような、つまらない質問をしたりしてはいけません。インターンに参加する前にしっかり企業研究を行って、質問を考えておきましょう。

参加後は「お礼状」を送る

インターン参加後は、貴重な機会を提供してくれた企業に対し、お礼状を送るのが礼儀です。原則的に、1dayインターンも含め参加したすべてのインターンで、お礼状を送ります。

1dayインターンは企業説明会のような感覚がありますし、特別お世話になったという印象も残りにくいので、お礼状を出すべきか迷う学生が多いです。

しかし、お礼状を出さない人が多い1dayインターンでは、むしろ出した方が良い意味で目立てます。

お礼状を出さないと評価が下がるというわけではありませんが、少しの手間で好感度を上げられるのですから、積極的に出すべきです。

お礼状はメールでも構いませんが、手紙の方がより丁寧な印象になります。どちらで送るにせよ、お礼状はインターン終了後すぐに出すことが大切です。

要点が伝わりやすいよう、冒頭に自分の大学名や氏名を名乗って、インターンへの感謝を自分の言葉で伝えます。次にインターンで学んだことや感想を具体的に記載し、今後の抱負などを述べるとよいでしょう。

【手紙の場合】

白無地の便せんに縦書きで書くのが一般的です。

通常のビジネス文書と同様に、「拝啓」「貴社におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。」などと時候の挨拶から始めます。

本文にインターンへの感謝や感想、今後の抱負などを述べ、「末筆ながら、貴社ますますのご繫栄をお祈り申し上げます」といった結びの挨拶と「敬具」でしめてください。

最後に、日付と署名を下詰めで記載し、本文と同じ高さで宛先の会社名、部署名、担当者の名前を書きます。

封筒は、表面に宛先、裏面に自分の住所と署名を記載する、一般的な縦書きの書き方でOKです。

【メールの場合】

「拝啓」「敬具」「時候の挨拶」などは必要ありませんので、最初に宛先の会社名、部署名、担当者の名前を書きます。本文にインターンへの感謝や感想、今後の抱負などを述べるのは、手紙の場合と同じです。

「末筆ながら、貴社ますますのご発展と、皆様のご活躍をお祈り申し上げます」といった、相手を気遣う挨拶でしめ、最後に自分の署名を記載します。

「インターンシップのお礼 ○○大学○○○○」などと、何のメールなのかわかりやすい件名にした方が親切です。

仕事のメールをスマホと連動させている人もいますので、12:00~13:00を除く、営業時間内に送るようにしてください。

サマーインターンに失敗した人がやるべきこと

サマーインターンが上手くいかなかった人は、秋冬インターン参加前に夏の失敗の原因を究明し、改善する必要があります。サマーインターンに参加した人が多いと思いますが、企業も希望する人全員を参加させることはできないので、選考で落とされた人もいたでしょう。

企業はインターンを単なる学生の就業体験の場としてだけでなく、早期に優秀な学生を囲い込むための、採用活動の一環と考えています。

ですから企業に、採用の可能性のある学生と思ってもらえなければ、インターンの選考を突破できません。

インターン選考に通らない人には、以下のような特徴があります。

    【インターン選考に通らない人の特徴】

  • 企業の求める人物像に合っていない→企業研究不足
  • 自分を上手にアピールできていない→自己分析不足、ES・面接対策不足
  • 第一印象がよくない→身だしなみ、話し方、マナーなどができていない

インターンの選考では、その企業の求める人物像を把握し、それに沿って自分をアピールすることが不可欠なのです。そのためには、企業・業界研究と自己分析を十分に行う必要があります。

そして、第一印象をよくするために身だしなみを整え、面接練習を行って好印象を与える話し方やマナーを身につけることも大切です。

選考の段階別には、以下のような対策をします。

    【選考段階別の対策】

  • 書類選考・ES→字をきれいに書く、誤字脱字をしない
  • 筆記試験・適性検査→問題に慣れる
  • 面接→参加目的をしっかりと伝える、ESの内容とズレが生じないようにする

人事担当者はESを含め、毎日たくさんの書類をチェックしています。

そのような書類が汚い文字で書かれていたら、読む人への配慮を欠いた自分勝手な印象を与えますし、内容以前にそもそも読んでもらえない可能性もあります。

ESなどの書類は企業の求める人物像に沿った内容にするとともに、きれいな文字で丁寧に書き、誤字脱字にも気を付けてください。

また、稀にインターン選考でも筆記試験や適性検査を行う企業がありますので、本選考のことも考えて、そろそろSPIなどの問題に慣れておきましょう

面接では熱意をアピールするため、インターンへの参加目的を明確に伝えます。面接練習を行って、社会人として相応しい話し方やマナーができるようにするだけでなく、質問への回答がESの内容と矛盾しないよう注意が必要です。

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採用直結インターンについて

「採用直結型インターン禁止要請」という噂について

2022年4月20日、「25卒の就活から職場体験など条件を満たすインターンシップに参加した学生の情報を、採用選考に利用することが認められることになった」と報じられました。

このニュースを聞いて、自分たちのインターンがどのような影響を受けるのか、不安を感じている25卒の学生は多いでしょう。

コラムの始めにも触れましたが、ここからはより詳しく、採用直結型インターン公認で25卒のインターンが具体的にどうなっていくのか解説します。

採用直結型インターンとは

採用直結型インターンとは、採用選考につながるインターンのことです。

昨年度までのインターンでは、政府が各業界団体に採用直結型インターンを原則として禁止するように要請していました。

しかし、実態は企業側が少しでも早く学生と接触するためにインターンという名目のもと企業説明会や採用活動をしており、問題となっていました。

そこで、形骸化したルールから実態に即したルールへと変更し、就業体験を企業と学生の双方が理解できる場とすることを目的としたものが、今回の採用直結型インターンの公認という形になりました。

25卒インターンに起きる具体的な影響は?

採用直結型のインターンが公認されましたが、禁止要請が出されていた以前にも、インターンにおける採用活動が行われていたという実態があるため、25卒のインターンに大きな影響はないと予想されます。

そもそも政府が「採用直結型インターン禁止要請」を出す以前に、経団連の就活ルールだったときから、インターンでの評価を採用活動に直結させてはならないことになっていました。

しかし経団連に所属していない企業には関係がないですし、経団連でも罰則などの強制力はなかったので、それを守らない企業が増えていたのです。

ですから25卒のインターンも、これまでと大きく変わることはないでしょう。

ただし、これまでは経団連という大きな組織の圧力があることで、インターンを含めた就活ルールに法的な強制力がなくても、堂々と大幅に無視する企業は多くありませんでした。

25卒でも従来通りの就活スケジュールは引き継がれますが、経団連の圧力がなくなることでいち早く学生と接触しようという企業の動きが強まり、採用活動全体が早期化する予想です。

企業の採用活動が早まれば学生も早くから就活に取り組み始めますから、秋冬のインターンは質の高いライバルが多くなるということを覚えておいてください。

おわりに

25卒は経団連の就活ルール廃止や採用直結インターンの公認などがあり、戸惑う学生が多いと思いますが、実は基本的に大きく変わることはありません。

また、対面・オンラインに限らず全体としてインターンの受け入れ可能な人数が限定されるため、インターン選考の倍率が上がり、厳しい状況となっています。そうした事情を踏まえて25卒の学生は、秋冬インターン参加に向け、早め早めに準備するべきです。

サマーインターンに失敗したなど、秋冬インターンへの準備が不安な人は、就活エージェントに頼ることをオススメします。

就活エージェントは学生の就活をサポートするプロであり、状況の変化に戸惑う25卒生の強い味方です。就活エージェントに相談すれば、自己分析や企業研究、ES対策、面接練習などに対し、適切なアドバイスを受けられます。秋冬インターンを成功させ、内定につなげるための近道なのです。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

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