【初めてのインターン】成功の秘訣と上手な探し方をプロが解説!
2022年11月10日
就活生Aさんは、そろそろインターンに参加してみようと思っているところでしたね?
キャリアプランナー 平崎
就活生 Aさん
そうなんです。でも初めてのことなので、探し方もよく分からないし、それ以外にも何かと分からないことが多くて…。
インターンって、具体的にどんなことをするんですか?就活に有利になるって聞いたけど、どうしたら就活に役立てることができるんでしょうか。
インターンの具体的な内容は、企業によっても当然違いますが、それ以前に参加するインターンの種類によっても大きく異なります。また、確かにインターンは就活に役立ちますが、実はただ漠然と参加するだけではダメなんです。
このコラムでは、インターンの種類や選考の内容、自分に合ったインターン先の探し方、初めてのインターンを有意義なものにするための準備と当日の注意点について解説します。せっかく参加するのですから、これを読んで実りあるインターンにしましょう。
キャリアプランナー 平崎
目次
初めてのインターンを目指すなら基本を知ろう
インターン先を選ぼうにも、インターンについてよく分かっていないと選びようがありません。実は一口に「インターンシップ(インターン)」といっても、様々な種類があります。どんな種類のインターンに参加するかで、実施内容や学べることも大幅に変わってくるのです。
ですからインターンの探し方や成功の秘訣について話をする前に、まずはインターンの基本情報を押さえておきましょう。インターン選びと準備段階に関わる部分だけに絞って解説しますので、しっかり読んで頭に入れておいてください。
インターンには大きく分けて3つの種類がある
インターンには、大きく分けて「1dayインターン」「短期インターン」「長期インターン」の3つの種類があります。
1dayインターン | 短期インターン | 長期インターン | |
---|---|---|---|
期間 | 半日~2日ほど | 3日~1、2週間ほど | 1か月~無期限 |
内容 | 【説明会型】 会社についての説明や先輩社員との交流、職場見学などが主な内容。 |
【プロジェクト型】 グループワークやグループディスカッション、講習、簡単な業務体験などがメイン。 |
【就業型】 社員に交じって実際の業務を行う。有給である場合が多い。 |
対象 | 3、4年生 | 3、4年生 | 全学年 |
名称からも分かるように、3つの大きな違いはインターン期間の長さです。ただし、そこで異なってくるのは、参加に必要な日数の問題だけではありません。与えられている時間の長さが異なることによって、インターン中に実施できる内容が異なり、当然そこから何を学べるかも異なってくるわけです。
また、3つのインターンは開催方法も異なります。1dayインターンと短期インターンは開催日と開催時間が企業側から指定されており、基本的に1日中(半日の場合は半日の間ずっと)会場にいる必要があります。しかし長期インターンの場合は期間が長いため、シフト制のアルバイトと同様に企業側と話し合い、都合の合う時間だけ参加する形です。
インターンの実施時期と初めて参加する時期
就活生が初めてインターンに参加する時期は、大学3年の夏が最も一般的です。
前述のように長期インターン以外は1日の拘束時間が長いので、その日の授業に出席することができません。とくに短期インターンの場合は数日かかりますから、1日だけ学校を休めば済む話でもないです。そこで多くの企業は、もともと学校が休みである夏休みや冬休み、春休みなどを利用してインターンを開催する傾向があります。
また、企業側は1dayインターンや短期インターンの対象を、就活を直近に控えた3年生とすでに就活を始めている4年生に絞っています。それはインターンを開催する企業側の意図として、就職先について具体的に考え始めている学生に直接アピールし、自社を志望してもらいたいという狙いがあるからです。
そのため初めてのインターンは、大学3年の夏休み期間中の短期インターンとなる就活生が多いです。短期インターンなら長期休み中に複数参加できますし、1dayインターンより濃い内容を学べて、本選考におけるプラス評価や特別選考への招待といった就活メリットにもつながりやすいためでしょう。しかしインターンは企業とダイレクトに接触する初めての機会ですから、まずはもっと気軽に参加できる1dayインターンを選ぶのも1つの手です。就業体験はほとんど含まれませんが、開催が1日だけなので、長期休みにこだわらなくても参加できるのが魅力となっています。
もちろん大学3年と言わず、もっと早い時期からインターンに参加したい学生もいると思います。その場合は、長期インターンなら学年を問わないので、1、2年生からでも参加可能です。長期インターンは1dayインターンや短期インターンよりずっと具体的な業務に携われるため、働く感覚や業界のことがよくわかりますし、自分の適性を見極めるのにも適しています。
インターンにも選考がある
インターンの種類やインターン先にもよりますが、インターンに参加するにも選考が設けられている企業が多いです。とくに短期インターンや長期インターンは、受け入れ可能な人数がかなり限定されます。抽選や先着順で参加者を決める企業も中にはありますが、選考が行われることを前提に対策はしておいた方がよいでしょう。
インターンの選考方法は、企業によって様々です。書類審査(履歴書やエントリーシート)だけの場合もあれば、面接が行われる場合もありますし、Webテストが行われることもあります。また中には、自己紹介動画を提出するよう求める企業や、インターン前からグループディスカッションを行う企業もあるので注意が必要です。一般的には書類審査と面接が一番多いので、その対策だけは早めに進めておくことをオススメします。
とはいえ初めてのインターンであれば当然、選考を受けるのも初めてですから、ESの書き方や面接対策に不安を感じる就活生も多いはず。そういう人はインターン先を選ぶ前にまず、キャリchの無料イベント「就活相談サポート」に参加してみてはいかがでしょうか。
インターンに関する基本レクチャーから選考対策のノウハウ、ESの添削や面接練習まで、プロのキャリアプランナーがマンツーマンでサポートします。「インターンが初めてだからなんとなく不安」といった相談でももちろんOK。就活に関するあらゆる疑問質問に対応しますので、気軽に活用してください。
初めてのインターン先はどう選ぶ?
インターンへの参加が初めてならインターン先選びも初めてで、何を基準にどう選んでよいか分からない就活生もいますよね。そこでここからは、初めてのインターン先をどのように選ぶかについて解説します。
インターン先を探すための具体的な手段についても記載しておきますので、参考にしてください。
興味のある業界・職種の目星を付ける
初めてのインターン先を探す際はまず、自分が将来的に就職したい、就職する可能性がある業界・職種の見当をつけるのが先決です。志望業界以外のインターンでも無意味ではないですが、のちのち志望する可能性が高い業界・職種のインターンに参加した方が、初めてのインターンをより実りあるものにできます。
志望する業界のインターンに参加すれば、その業界の雰囲気を肌で感じられ、より理解を深めることができます。また、インターンの種類によっては実際に業務に携わって、自分にその仕事の適性があるかどうかも見極められるかもしれません。そうすれば自分に合わない業界を志望することによって、なかなか内定を得られなかったり、ミスマッチから早期退職につながったりといった就活の無駄な遠回りをするリスクを減らせるわけです。
そのためには、まずしっかりと自己分析を行って自分の就活軸を考え、志望業界をある程度まで絞り込む必要があります。ただし、まだ実際に業界と接触する前ですから、この時点であまりにも業界を絞り込み過ぎるのもよくないです。初めのうちは自分に向いていそうな業界の目星を複数つけておいて、それらのインターンに参加する中で比較検討し、自分に合った業界を見極めていきましょう。
目的や学びたい内容を明確にするのがコツ
初めてのインターンを成功させるためには、そのインターンに参加する目的やそこで学びたい内容を明確にしておくのがコツです。
インターンへの参加目的が曖昧だと、せっかくインターンに参加しても得るものが少ないですし、自分にとって役立つインターン先を的確に選ぶことができません。初めから目的がはっきりしていれば、それに応じたインターン先選びができると同時に、インターンに対する準備やインターン中の行動も目的にかなうものとなり、結果として充実した濃い学びを得られるはずです。
学生がインターンに参加する目的には、たとえば以下のようなものがあります。
- 企業、業界、仕事、社会についての理解を深める
- 企業との接触に慣れ、就活に向けた予行演習にする
- 自分の適性を見極め、就活の方向性を定める
インターンに参加する目的や学びたいことは、インターン選考の中でも聞かれることが多いです。企業側もインターンに受け入れられる人数に限りがあるため、何も考えず漠然と参加する学生より、目的意識を持った熱意ある学生を優先的に参加させたいと思っています。ですからインターン選考を通過するためにも、何を目的としてそのインターンに参加したいのか、そこで何を学びたいのか、きちんと説明できるようにしておく必要があるのです。
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インターン先を探す具体的な手段
初めてのインターン先を探す具体的な方法としては、大きく分けて下記の4つの手段が考えられます。
- 求人情報サイトで探す
- 企業HPから探す
- 企業説明会で情報を得る
- 学校のキャリアセンターやOB/OB、就活エージェントなどに紹介してもらう
実際にインターン先を探す際は、前述の志望する業界・職種とインターンで学びたい内容、参加日程などを考慮に入れて、自分に合ったインターン先を探すことになります。
求人情報サイトには多数のインターン情報が掲載されているので、どんなインターンがあるのか全く見当がつかない場合には、まずそういったサイトで検索してみるとよいでしょう。
また、すでに志望業界や志望企業がある程度絞り込めているなら、その業界の企業が多く集まる合同企業説明会や、企業HPからインターン情報を得るのも1つの手です。
しかし初めてのインターンの場合、そもそも自分自身インターン先選びの基準があまり明確にできておらず、自力では上手く探せない就活生が多いです。キャリアセンターや就活エージェントなど、就活に詳しいプロのアドバイスを受けながら基準を明確にし、それに合ったインターン先を紹介してもらった方が効率的かもしれません。
キャリchでも、就活のことなら何でも相談できる無料イベント「就活相談サポート」を開催していますので、ぜひ活用してください。自己分析のやり方や就活軸の定め方、志望業界の選び方などがイマイチ分からなくても大丈夫。プロのキャリアプランナーがマンツーマンでいちからサポートしますから、一緒にインターン先選びの基準を定めて、自分に合った初めてのインターン先を見つけましょう。
初めてのインターンを有意義にするための準備
インターン先を選んだら、インターン選考を受け、合格して初めてインターンに参加することができます。しかしインターン選考に受かったからと言って、それだけで安心してしまってはいけません。
漠然とただ参加するだけでは得られるものが少ないですから、初めてのインターンを有意義なものにするには、参加前の準備が大切になります。ここからは、初めてのインターンに参加する前にやっておくべきことについて説明しますので、しっかり準備して挑みましょう。
企業研究をして理解を深めておく
初めてのインターンに参加する際は、事前にきちんと企業研究をして、企業理解を深めておいてください。企業のことをよく知らずに参加すると、企業側に好まれるような好感度の高い行動ができませんし、学べることも表面的な薄っぺらいものになってしまいます。インターンで高評価を得たり、充実した学びを得たりするには、企業理解が不可欠なのです。
また、企業理解の深さはインターン選考において、企業側が就活生の志望度を推測する目安ともなります。インターンで受け入れられる人数は限られていますから、企業側はできれば自社に対する志望度が高く、入社する可能性が高い学生を優先的に参加させたいのです。そのため企業理解が浅いと、インターン選考を通過できる確率も下がってしまいます。
確実にインターン選考を通過し、インターンにおける収穫をより良いものにするためにも、インターン参加前にはしっかり企業研究をしておきましょう。
質問を用意しておく
初めてのインターンに参加する前には、インターン中適切な質問ができるように準備しておくとよいです。
インターン参加前には企業研究が不可欠ですが、ネットや書籍から得られる情報には限りがあるので、それだけでは理解しきれない部分が多々あるはずです。そうした自分の中の疑問を紙に書き出すなどしてまとめておき、インターンを通して確認できるようにしておいてください。
インターンの中で適切な質問ができれば、それだけ学びも深まりますし、そうした積極的な姿勢は企業側の高評価にもつながります。企業によってはインターン中の評価が本選考に反映されることもありますので、一石二鳥です。
ただし自力で調べても簡単に分かりそうな質問や、インターンを経験すれば誰でも分かるようなことを聞いても、企業側の高評価にはつながりません。インターンで質問を行う際は、きちんと企業研究を行った結果として、それでも分からない部分を質問することが大切です。
プログラムに合わせた対策を
初めに述べたようにインターンにはさまざまなプログラムがあるので、それに合わせた準備を整えておいた方がインターンの中で活躍でき、企業側の評価や充実した学びを得ることにつながります。
たとえば1dayインターンの場合は企業説明と職場見学がメインになりますが、何の準備もなく漠然と眺めているだけでは「ふーん」とか「へー」とかいう意味のない感想だけで終わってしまいがちです。しかし事前にその企業の仕事について調べ、どんな点に着目すべきか頭に入れておけば、実際に自分が体験しなくても仕事への理解を深めることが可能になります。
また、短期インターンではグループディスカッションやグルーブワークが課されることが多いですが、それらのやり方や役割について何の知識もないと適切な行動がとれません。プログラムの中にグループディスカッションやグループワークが含まれているなら、それらのやり方や役割を把握し、どのように動けばいいのか知っておくべきです。
長期インターンなら実際の業務に携わることができますから、どんな業務を体験させてもらえるのか把握し、そこで必要になるスキルややり方について少しでも知識を増やしておくとよいです。
いずれにしても最低限、実際にインターンで何をやるのかやスケジュールを確認し、それに合わせた準備ができるようにしましょう。
自己紹介を考えておく
初めてのインターンに参加する前に、自己紹介の文言を考えておくことをオススメします。
インターンでは必ずと言っていいほど、最初に自己紹介を求められます。しかし何の準備もしていない状態でいきなり「自己紹介して」と言われても、何を話せばいいのか戸惑ってしまう就活生が多いのではないでしょうか。
インターンの自己紹介で述べるべき内容は、以下のような点です。
- 「はじめまして」などのあいさつ
- 学校名・学部名・学科名+自分の名前
- 普段何をやっている人なのかなど、自分の特徴を表す簡単なまとめ
- インターンで学びたいことや意気込み
- 「よろしくお願いします」など締めの挨拶
自己紹介はインターンの参加者や企業側にあなたの第一印象を植え付ける大切な場面ですから、短時間で自分のことをうまく表現できるように準備しておきましょう。
当日着る服装や持ち物を準備
インターンへの参加が決まったら、当日着る服装や持ち物を準備してください。
インターンは基本的にスーツでの参加が多いです。企業側からとくに指定がない限り、リクルートスーツを着用していけば問題ありません。まだ購入していない人は、初めてのインターンが始まる前に用意しておきましょう。
ただし企業によってはスーツではなくて、「私服」での参加を指定される場合もあります。その場合は、インターン先の従業員が着用しているのと同様の「私服」が必要です。たとえば衣料品メーカーや販売店など、何かしら身に付ける商品を取り扱っている企業であれば、そこで取り扱っているブランドの商品を着用していくと好印象になります。
そういった企業ではない一般的な企業で私服指定であれば、「オフィスカジュアル」が基本になります。デニム素材やジャージ素材の衣服、Tシャツやパーカーといった襟のない上衣、ショートパンツやミニスカートなど肌を露出する服、サンダルなどの足を露出する靴はNGです。オフィスで着用しても違和感のない、清潔感のある服装を用意してください。
以下には、インターンで必須の持ち物についてまとめておきます。
- 身分証と学生証
- 筆記用具
- メモ帳
- スケジュール帳
このほか、インターンの初日には給与や交通費の支払いの関係で、銀行の通帳と印鑑が必要になる場合もあります。
オンラインインターンの場合
初めてのインターンがオンラインの場合は、事前に安定したネット環境を整え、映り方や使い勝手などもテストしておくことをオススメします。
オンラインインターンとは、文字通りネット回線を通じて行うインターンを指します。zoomやSkypeといったテレビ会議アプリを使い、仕事に関する講義やプレゼンテーション、グループワーク、グループディスカッション、事務作業などを行う企業が多いです。その際インターネットの接続状況が不安定だったり、パソコンの性能や通信速度が不十分だったりすると、画面が固まる、音声が途切れる、突然接続が遮断されるといった通信トラブルが頻発し、スムーズなインターンの進行ができません。
また、インターネットを介したテレビ会議アプリの場合、映り方や話し方にも気を配る必要があります。何の工夫もせず単純に使用すると、やけに画面が暗くて自分自身も根暗な人物のように見えてしまったり、音声が聞こえにくて会話が成り立たなかったりすることもあるからです。初めてインターンに参加する就活生はテレビ会議アプリの使用も初めてとなるケースが多いので、使用方法が分からず困ることのないようにするためにも、事前にテストしておくべきでしょう。
キャリchでは、zoomを使用した様々な無料イベントを連日開催しています。「就活相談サポート」や「24卒就活サポート」もその1つ。プロのキャリアプランナーが、就活に関するあらゆる疑問や悩みにマンツーマンで答えてくれるサービスです。面談は対面でも可能ですが、zoomのテストも兼ねてオンラインで参加し、インターンに関する疑問や悩みを解消しつつ、印象の良い映り方や話し方のアドバイスを求めてみてはいかがでしょうか。
初めてのインターン当日の注意事項
インターン選考に受かり、充実させるための準備を整えたら、あとは当日インターンに参加するだけです。しかし初めてインターンに参加する就活生は、ここまで説明してきた内容以外にも、インターンに参加するなら常識となっていることに気付けない可能性があります。
初めてのインターンで思わぬ失敗をしないように、インターン当日の注意事項について把握しておきましょう。
インターンに遅刻は厳禁
当然のことですが、インターンに遅刻は厳禁です。インターンでは社会人と同じ振る舞いが求められるので、学生生活やアルバイトで経験してきた感覚よりも、ずっと遅刻に対して厳しい捉え方をされるということは認識しておいてください。
とくに都心部では事故などがなくても毎日のように電車の遅延が発生しますから、一般的な社会人は、それを見越して早め早めに出社するのが普通です。電車が数分遅れた程度では、遅刻の言い訳として通用しません。もちろん直に責められることはないでしょうが、「この学生は時間ギリギリに到着するように行動しているんだな」という、あまり良くない印象が残ってしまう恐れがあります。
ですからインターンに当たっては、事前に会場までの経路を確認し、時間に余裕をもって早めに出発するべきです。
しかしどれだけ早く出発しようと、事故などで完全に電車が止まってしまえば、遅刻が避けられないこともあります。そういう時は遅刻しそうだと判明した時点で、インターンの集合時間より前に先方へ連絡を入れなければなりません。万一に備えて事前に連絡先をスマホに登録しておくとともに、当日はバッテリー切れを起こさないようきちんと充電しておきましょう。
インターン中のマナーに気を付けよう
インターン中は時間厳守以外にも、社会人と同等のマナーが色々と求められます。
■ 言葉のマナー
インターンで求められるマナーの1つは、挨拶・敬語・お礼といった「言葉のマナー」です。敬語には自信がない就活生もいると思いますが、それを気にするあまり口ごもってしまい、消極的になってしまうのは本末転倒になります。「御社」「貴社」「弊社」など学生が普段使わない言葉も一部ありますが、それ以外は基本的にわざわざ難しい言葉を遣おうとする必要はありません。日常使っている簡単な単語で構わないので、可能な限り正しく丁寧な言葉を選ぶようにしましょう。
それよりもっと気を付けたいのは、挨拶とお礼の方です。会社では出社の「おはようございます」、退社時の「お先に失礼します」といった挨拶はもちろん、初めて顔を合わせる人に「よろしくお願いします」などと挨拶したり、業務中の誰かに話しかける時には「お疲れ様です」などと挨拶したりします。もちろん誰かに何かをしてもらった時に、必ず「ありがとうございます」と感謝を述べるのは当然です。
そういった挨拶とお礼が笑顔で元気よくできていると、それだけで相手は清々しい気持ちになり、印象が良くなるものです。敬語にはできるだけ気を付けるとして、挨拶とお礼には重点的に気を配りましょう。
■ 振舞いのマナー
インターン中に気を付けたいマナーの2つ目は、姿勢や態度に現れる「振舞いのマナー」です。椅子に腰かけている時も立っている時も、常に姿勢正しくいるよう気を付けてください。作業中は多少姿勢が崩れても仕方がありませんが、人の話を聞くときや指示待ちのときにだらしない姿勢を取っていたり、うつむいていたり、キョロキョロしていたりすると印象が良くありません。きちんと姿勢を正し、アイコンタクトもしっかり取るようにするのがポイントです。
それに加えてインターン中は、仕事への熱意や与えられた課題への積極的な態度を示すことも重要になります。とくにオンラインインターンではこちらの雰囲気が伝わりにくいので、やる気みなぎる姿勢が伝わるよう、積極的に発言していきましょう。
ただしインターンでは積極性だけでなく、周りとの協調性やコミュニケーション能力があるかどうかも見られています。グルーブワークなどでは積極的な態度は心がけながらも、自分ばかりが目立とうとするのではなくて、他の人が発言している時にはきちんと耳を傾けるとともに、グループとしてより良い結果を出せるよう協力する姿勢を見せることが大切です。
インターン参加時の身だしなみ
初めてインターンに参加する際は、当日の身だしなみにも十分に気を付けましょう。単純にリクルートスーツや指定されたオフィスカジュアルを着ていればよいというものではありません。
インターンも含め、就活ではある程度無難で、清潔感のある身だしなみが好まれます。以下にインターン参加時の身だしなみのポイントについてまとめておきますので、参考にしてください。
- 髪色:地毛の色(黒または黒に近いこげ茶)
- 髪型:額・眉・耳・フェイスラインが見えるようにし、襟足もスッキリさせる
- スタイリング:崩れてこないよう整髪料やヘアピンで整える
- 顔:髭はきちんと剃り、眉毛も整える。化粧はナチュラルメイクがオススメ
- 服装:ネクタイの曲がりやシャツのしわに注意
- 香り:タバコや汗の臭いのほか、香水などの香りも無い方がよい
- アクセサリー:基本的に身に付けない方が無難
インターン時の服装や身だしなみについてプロの客観的なアドバイスが欲しい人は、キャリchの無料イベント「就活相談サポート」や「24卒就活サポート」にご相談ください。
初めてのインターン参加後はお礼状を
初めてのインターンに参加した後は、インターン先の企業へお礼状を出すことをオススメします。必須とまでは言いませんが、お世話になったことに対するお礼を言わない人より、きちんとお礼を言える人の方が印象が良いのは当然です。採用選考へ直結しているインターンばかりではないとはいえ、その企業を志望する気持ちがあるならインターン参加後はお礼状を送って、少しでも良い印象を与えておきましょう。
以下にインターン後のお礼状のポイントをまとめておきます。
- お礼状はインターン参加後すぐに出す(当日か遅くとも翌日)
- 具体的な内容を盛り込み、自分の言葉でしっかり感謝を述べる
- インターンで学んだことと、それを今後どう活かすか意気込みを述べる
インターン参加後のお礼状は、基本的に手書きでもメールでも構いませんが、手書きの方がより丁寧な感じが伝わります。インターン参加後の手書き・メールによるお礼状の書き方を詳しく知りたい人は、下記のコラムを参照してください。
おわりに
初めてのインターンには、疑問や不安が付き物です。まずはインターンの種類や仕組みを知ったうえで、就活軸と志望業界の目星をつけ、自分に合ったインターン先を探しましょう。目的にかなうインターン先を見つけるためにも、インターン選考を突破するためにも、インターンでの充実した評価や学びを得るためにも、そこで何を学びたいのか明確にしておくことが大切です。
インターン先選び、インターン選考、インターンに向けた準備、インターン当日のマナーなどについて何かしら疑問や不安を感じる人は、キャリchの無料イベント「就活相談サポート」に相談してください。就活のプロと二人三脚で、自信を持って初めてのインターンに挑みましょう。
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この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。