就活生なら知っておきたい!大手インターン事情を分かりやすく解説します

 2023年3月22日

本格的に就活をし始めたらまずは、インターンシップへの参加を考えますよね。

キャリアプランナー 平崎

就活生 Aさん

はい。僕もインターンに参加したいです。ただ、1日だけ開催されるものや、長期間実務を経験できるものなど種類がいろいろあって、どれに参加すればいいか迷います…。

確かに迷いますよね。インターンの種類や企業で選ぶこともできますよ。

キャリアプランナー 平崎

就活生 Aさん

なるほど。ちなみに、大手企業のインターンってどんな内容ですか?参加するメリットはありますか?

それでは、企業からインターンを選ぶ人に向けて大手インターン”の特徴や参加するメリットを紹介するので、参考にしてくださいね!

キャリアプランナー 平崎

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そもそもインターンシップとは?

そもそもインターンシップとは?

まずはインターンシップとはそもそも何なのかについて理解を深めていきましょう。インターンの種類や仕組み、さらに企業がインターンを開催する目的をまとめていきます。

インターンの概要と仕組み

インターンシップとは、企業が学生に対して就業体験の場と機会を提供する制度です。アルバイトやボランティアとは違い、実際の職務に近い内容で行うことで、その会社で必要なスキルを身につけることができます。

もともとインターンシップは”5日以上の開催“が基本だったため、「長期インターン」「短期インターン」がメインでしたが、最近では1日のみ開催する「1dayインターン」が急増しています。それぞれの主な内容は下記のとおりです。

  • [1dayインターン]
    →会社説明や先輩社員との交流、職場見学やワークショップなどが主な内容

  • [短期インターン]
    →グループワークや業務体験がメイン。説明会や職場見学を行う場合もある

  • [長期インターン]
    →社員と同じ業務を行う。学年問わずに参加することができ、有給である場合がほとんど

上記からわかるように、「インターンシップ=就業体験」とひとくくりされているにも関わらず、1dayインターンシップのように説明会のような形式に近いものがあるというのが実情です。

また、インターンシップが行われる主な時期は8月(サマーインターン)、2月(ウインターインターン)です。他の月も実施していますが、学生の長期休みに合わせた8月、2月の参加率が断トツです。

企業がインターンを開催する目的

インターンシップを行う企業の目的は、「学生の意欲・仕事に取り組む姿勢をジャッジすること」と「入社後のミスマッチ回避」です。意欲や仕事に取り組む姿勢を間近で確認することで、面接やESでは知りえない学生の可能性を見極めることができます。

さらに、学生についてより深く知れることから、「企業の雰囲気に合っているか」「この企業でやっていけるか」などといったことも確認できるため、ミスマッチ回避にもつながるのです。

企業は採用活動に膨大なお金と時間をかけているため、ミスマッチから早期退社だけは絶対に避けたいと思っています。入社してからこのような事態が起こってしまっては手遅れですので、インターンシップを実施することで「学生を見極める期間」を設けているのです。

また、採用活動が本格的に始まる前に学生と接触できるということは、学生を見極めるだけでなく、優秀な学生と早い段階で接触できるということにもなります。

他にも、「企業のPR」を目的にインターンシップを行う企業も存在します。近年急増中の1dayインターンなどでは企業が手軽にインターンを開催できることから、この「企業PR」を目的にしている場合が多いそうです。

学生にとっても1日のみの開催ということで手軽に参加できることから、企業、学生の両方がwinwinの関係であると言えます。

大手インターンの特徴と他企業との違い

大手インターンの特徴と他企業との違い

インターンの仕組みや開催する目的を理解したら、ここからは「大手企業」ならではのインターンの特徴について学んでいきましょう。

基本的な仕組みや目的はインターンというくくりで一緒ですが、特徴などは他企業と多少異なりますのでチェックしていきましょう。

大手インターンは短期開催が多い

大手企業のインターンは短期で開催されることが多く、特に多いのが1日のみ開催となる「1dayインターン」です

大手企業が1dayインターンを開催する理由は、「大手企業は人が集まりやすく、一度に多くの学生と接触できるようにしている」「人が多く集まることから長期間企業に向かい入れることが物理的に難しい」ことが挙げられます。

そんな1dayインターン、細かく分解すると「講義・セミナー」「見学・体験」「プロジェクト・ワークショップ」の3つのタイプに分けられます。

  • [講義・セミナー]
    →会社や業務内容、業界についての説明を行うのがメイン。1dayインターンで最も多いのがこの形式です。会社説明会よりもさらに詳しく説明を聞けるイメージです。

  • [見学・体験]
    →会社内や工業の見学、簡単な業務体験などを行う形式。全員が見学・体験できる場合と抽選が行われる場合とあり、人気の高いものはインターン参加自体が難しいです。

  • [プロジェクト・ワークショップ]
    →参加学生同士がチームを組み、その会社や事業についての課題に取り組む形式です。他の学生と意見をすり合わせることで、その企業をイメージしやすくするのが目的です。

企業によってどのような形式でインターンが行われるのかは異なりますが、基本的には業務体験というよりも「座学的」なものが多いイメージです。

「大企業に憧れはあっても狭き門だし、中小企業を狙った方がいいのかな?」そんなふうに迷っている人はいませんか。就活に関する不安や悩みを抱えてる人は、プロのキャリアプランナーに相談してみましょう。

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中小企業・ベンチャー企業との違い

大手企業と中小企業、ベンチャー企業にはどのような違いがあるのでしょうか?下記からそれぞれの特徴を確認していきましょう。

中小企業・ベンチャー企業との違い

説明会や座学的な内容がメインの大手企業に対し、中小企業やベンチャー企業は実際に業務を体験するのがメインの内容となることが分かります。またインターンの種類も異なることから、開催期間にも違いが出ることになります。

インターンシップという大きなくくりで考えれば、目的や実施される内容などは一緒ですが、企業によって実施される内容や期間は多少異なります

自分が目指す企業や、参加条件などと照らし合わせたうえで、自分にはどの企業規模のインターンがいいのかを検討していきましょう。

大手インターンに参加するメリット

大手インターンに参加するメリット

大手企業のインターン参加にはどのようなメリットがあるのでしょうか?ほかの企業ではないような“大手企業”ならではの参加メリットをご紹介していきます。

また、「大手企業のインターンから内定に直結することはあるのか」という疑問も合わせて解説していきますので、ぜひチェックしてください。

企業・業界研究に役立つ

大手企業のインターンは座学的なものがメインとなるため、その会社についての理解を深めることができたり、業界全体についても勉強することができるため、企業・業界研究に役立ちます。

また説明会では聞けないような、より深い話も聞くことができるため、自分の中でのイメージをすり合わせることができるため、ギャップをなくすことができ、ミスマッチも防げます。

さらに、いろんな業界や企業を見ていくことで、今までに触れることのなかった「社会」について学ぶことができるため、視野を広げることもできます。

業務体験が少ないが、その分説明をしっかりと聞けるため、知識が深まりますし、その知識は入社後にも役立つこと間違いなしです。

たくさんのインターンに参加できる

大手企業は1dayインターンを開催することが多いため、スケジュールの調整がしやすいことからたくさんのインターンに参加することができます。

他企業は短期や長期インターンなどを開催することが多いため、長い期間会社に拘束されてしまうことになります。とくに長期インターンは何か月もその企業にいることになるため、学生の間に参加できるインターンはそのインターンのみになることもありえます。

しかし、1dayインターンなら開催は1日のみですので、予定が組みやすく、他のインターンへの参加だけでなく他の就活の予定や学業との併用もしやすいです。

就活は忙しいですし、初めてのことばかりで肉体的にも精神的にも疲れるものですので、スケジュール管理を上手にできるかどうかはとても重要になります。

そんなスケジューリングも1dayインターンなら調整が効きますし、手一杯になる前に自分のペースで就活することができるようになるため、大きなメリットと言えるでしょう。

面接の際に評価される

インターンに参加することで、面接の際に評価されることが多いです。なぜならほとんどの企業が「インターンに参加した=熱意がある」と認識し、学生のことを大きく評価するからです。

とくに大手企業はインターン応募者が多く、インターン選考を突破するのが困難のため、「大手のインターンに参加できたということは、選考(狭き門)を突破できた=優秀な学生なのでは?」と企業は思うのです。

これは中小企業やベンチャー企業では思わせることのできないことですし、大手企業ならではの特権ともいえるでしょう。

しかし、「参加した」ということだけを伝えても何も響きませんので、インターンを通して得たものや学んだことなどをしっかりと伝えましょう。そうすれば話は具体化されますし、より熱意を評価されます。

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大手インターンは内定に直結することはあるの?

よく、「インターンに参加すると内定に直結することがある」などといった噂を耳にしますが、真相はどうなのでしょうか。特に大手インターンのメインは1dayインターンですので、内定へ直結するイメージは湧きにくいでしょう。

実際に、1dayインターン参加によって内定に直結するケースは非常に少ないのが現状です。

なぜなら、1日のみでは学生のことを見極めきれないからです。それに大手企業は多くの学生を一度に見るために1dayインターンを開催していることから、一度に多くの学生を物理的に見切れないという理由も内定へと結びつかない原因です。

しかし、全く内定に直結しないというわけでもありません。大手企業でも短期や長期インターンを開催している場合がありますので、その場合は内定へと結びつく可能性はあります。

また、直接内定に結びつかなったとしてもインターンで高評価を得れば覚えておいてもらえるかもしれませんし、のちのち選考で「インターンで頑張ってた子だ」となれば有利に働くこともありえます

ですから、たとえ内定直結が多くないとしても手を抜かず、全力でインターンを向き合いましょう。

デメリットも把握しておこう

残念ながら大手インターンにもデメリットがいくつかあります。いいことばかりを把握していると「思っていたのと違う」と、ギャップを感じてしまう可能性もありますので、事前にデメリットもしっかりと把握しておきましょう。

  • 知識は深められるが、スキルは身につかない
  • ミスマッチやギャップを感じてしまうことがある
  • インターン選考が突破しにくい

大手インターンには上記のようなデメリットが挙げられます。

まず、大手企業のインターンのほとんどは1dayインターンのため、業務体験などをすることはなく、説明会のような形式となることから、知識を深めることができても、スキルを身につけることはできません

また、いくら口頭で話を聞いたとしても実際に経験をするかしないかでは吸収できるものも大きく変わってきますし、のちに「思っていたのと違う」とギャップを感じることもあえます。その結果、ミスマッチへとつながってしまうことも十分にあります。

さらに、先ほども少しお話ししましたが、大手企業のインターンは人が多く集まることから選考突破が非常に難しいです。書類で落とされることもザラですし、受かるためには相当な対策が必要となります。

それに比べて中小企業やベンチャー企業が開催する短期・長期インターンは選考に通りやすいため、自分が希望するインターンに参加しやすいです。

このように、大手企業のインターンならではのデメリットもいくつかあるため、事前にしっかりと把握しておきましょう。

インターンを充実させるために意識すべきこと

インターンを充実させるために意識すべきこと

デメリットもあるものの、メリットも十分に多い大手企業のインターンですが、そんなインターンを充実したものとするためにはどのようなことを意識すればいいのでしょうか。

短期間だからこそ、充実させるためには準備や意識すべきことがたくさんあります。どんなことを意識すべきなのかを一緒に確認し、有意義なインターンにしましょう。

参加する目的を考えてから参加する

大手企業のインターンに参加する際は、何のために、何を得るために参加するのかという目的をしっかりと考えてください。

業界・職種について調べたいのか、志望度の高い企業だからより深く見ておきたいのか、自己PRの材料を増やしたいのかなど、具体的に目的を考えてください。

そうすることでその目的のためにどう行動すればいいのか、どのような観点から話を聞けばいいのかなどを知ることができるため、効率よく必要な情報を得やすくなります。

特に大手企業は1dayインターンの実施がメインとなるため、短い時間での参加となります。そんな短い時間でどれだけのことを吸収できるのかは、「目的を明確にして参加する人」「ただなんとなく参加する人」では大きく差が開きます

ですから、短い時間でたくさんの情報を得るためにも目的を明確にしましょう。事前に参加企業について予習しておくことと、より濃い情報をゲットできるのでオススメです。

積極的に質問して、意欲的な態度を示す

大手インターンでより多くのものを吸収するためにも、積極的に質問しましょう。大手インターンは時間が限られているので、自分から積極的に行動していくことが大切です。

大手インターンは説明会よりも企業の方たちと接することができますし、より踏み込んだ質問ができる貴重な場です。ここで消極的になってしまい、自ら情報を得ようとしないのは非常にもったいないです。

また、大手インターンでは多くの学生が集まるため、消極的な姿勢では存在がかき消されてしまいます。多くの学生がいるからこそ積極的に行動すれば、意欲的な態度を評価されますし、高評価を得ることができれば企業の人に覚えておいてもらえるため、のちに選考や就活において有利になることがあるかもしれません。

つまり、自分のために積極的に行動すれば、のちに企業からも評価される可能性があるということです。短い時間だからこそ積極的に情報を収集していきましょう。事前にいくつか質問を考えておくと安心です。

挨拶や身だしなみなどの基本的なマナーを守る

到着・帰宅時に挨拶をする、会社の人たちに挨拶をする、清潔感のある身だしなみを心がける、などといった人として守るべきマナーをしっかりと守ってください。大手インターンは多くの学生が集まりますので、マナーが守れていないと非常に目立ちます。

マナーを守ることで良い意味で目立つということは確か難しいかもしれません。しかし、マナー違反をすれば悪い意味で非常に目立ちます。マナーを守ることでプラス評価にならないとしても、マイナス評価になってしまう以上、自分の評価を下げないためにもマナーは守りましょう。

挨拶をする、身だしなみを整える、笑顔で接するなどは社会人になってからも大切なことですので、今のうちにしっかりと身につけておきましょう。

インターン先を選ぶ基準と手段

インターン先を選ぶ基準と手段

ここからは参加するインターンを選ぶ基準や探し方をご紹介します。これからインターンに参加する人、今参加しているけど他にも参加を検討している人など、ぜひ参考にしてみてください。

参加するインターンを選ぶ基準

いざインターンに参加しようと思っても、「どれに参加すればいいのかわからない」という人もいるでしょう。インターンを開催する企業が毎年増えていますし、学生にとっては選択肢が多すぎて迷いの種となってしまいます。

ここではそんな学生のために、参加するインターンを選ぶための基準を「方向性が決まっている」「方向性が決まっていない」2つのパターンからご紹介します。

    ・[方向性が決まっている]

  • 志望している企業の参加が最優先
    →他にも、同業他社のインターンや、取引企業かそれに付随する企業のインターンにも参加すると◎
  • [方向が決まっていない]

  • まずは興味が湧きそうな業界を見つける
    →いくつかの業界のインターンに参加し、もっとも興味を持った業界のインターンをさらに受けていく
    →「自分にはどんな業界が向いているか」を探すことを目的にインターンに参加していく

方向性が決まっている人はもちろん、志望企業へのインターン参加を最優先します。しかし、本命だけに注力してしまうとうまくいかなかったときに選択肢が狭まってしまいますし、それが本当に自分に合っているとも限りませんので、比較するためにも他企業のインターンにも参加しておくとよいでしょう。

また、方向性が決まっていない人もまずは「興味が湧きそうな業界は何か」を考えてみてください。「とりあえず何でもいいから参加する」というスタンスでは時間を無駄にしかねませんし、反対に選択肢が多すぎて迷いが生じます。

自分の中である程度選択肢を狭めるためにも、興味が湧きそうな業界を考えてから、インターン参加を重ねていきましょう。そうすればいつか“必ず参加しなくてはならないインターン”がどこだかわかってくると思います。

インターンを探す方法

大手企業のインターンを探す主な手段は「ナビサイトの利用」「OG・OB訪問などの先輩経由」「就活エージェント」です。

リクナビやマイナビなどの大手就活サイトはもちろん、インターンシップに特化したサイトなどもありますので、スマホから気軽に探すことが可能です。

また、方向性が決まっている場合はその企業で働いているOG・OBに直接お願いするのが良いでしょう。また、ネット上にインターンに関する情報がない場合もOG・OBに聞けばインターンに関する情報を手に入れることができます。

他にも、就活エージェントに頼ればネットに出ていないような情報を教えてくれたり、あなたの希望や方向性に合わせたインターン先などを紹介してくれます。また、方向性が決まっていない場合も、あなたに合ったインターン先はどこなのかを一緒に考えてくれるので、とても心強いです。

キャリchでも、インターン探しから就活全般のサポートを行っているイベント「就活相談サポート」を開催しています。あなたと寄り添い、一緒に就活をしていきます。ぜひ参加してみてください。

おわりに

大手企業が開催するインターンのほとんどが1dayインターンです。1dayインターンの内容のメインは会社や企業の説明になりますので、知識を深めることができますし、1日のみの開催となりますので、スケジュールも組みやすいです。

それに、「大手企業のインターンに参加した」という実績は評価されますし、のちに就活などでも有利に働くことがあります。

しかしだからといって適当にインターンに参加しても意味がありません。目的を持ち、何かを吸収しようとする姿勢がないと時間を無駄にしかねませんので、そうならないためにも、しっかりと自分に合ったインターン先を見つけ、目的をもって参加しましょう。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

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