就活の焦りを解消させるには?気持ちを落ち着かせる方法を紹介
2020年8月12日
内定がもらえなかったり持ち駒が減ってきてしまったり。就活が上手くいかないと、気持ちが焦りますよね。
キャリアアドバイザー 平崎
就活生 Bさん
「このままじゃマズい…でも上手くいかない。もう、どうすればいいか分からない!」そんな気持ちがどんどん強まって困っています。
気持ちは分かりますが、就活に焦りは禁物です!焦れば焦るほど気持ちが空回りし、余計に就活がうまくいかず悪循環に陥ってしまいますよ。
キャリアアドバイザー 平崎
就活生 Bさん
そうはいっても、まわりの友人はみんな就活を終えようとしているのに自分だけ前に進めなくて……。取り残されて不安が募るんです。
どうしても、まわりの状況を見て焦ってしまう就活生もいると思います。焦りを感じる状況別に気持ちを落ち着かせる方法を解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
キャリアアドバイザー 平崎
就活は焦りや不安を感じやすい
就活にせよ何にせよ、物事に焦ると心にストレスがかかるものです。あえて「焦りたい」という人はたぶんいませんしきっと就活生の皆さんも、「焦りたくない」「落ち着いて就活したい」と思っていますよね。
しかし残念ながら、就活はどうしても焦りを感じやすいものなのです。自分でも焦るまいと思っているのに、なぜ思い通りにならないのでしょう。
対処法をご説明するためにも、コラムの初めにまずは就活で焦りを感じやすい理由について解説しますので、よく理解しておいてください。
就活で焦りを感じやすい理由
就活に焦りを感じやすい理由は、大きく分けると2つあります。
■ 他人と優劣を比較してしまうから
就活で焦りを感じやすくなる1つ目の理由は、「獲得した内定の数」「内定先の企業価値」など、明確に他人との優劣を比較できる要素がたくさんあることです。
人間は誰しも心の中に競争心を持っているので、たとえ相手の行動が自分に影響を与えなくても、比較できる要素さえあれば本能的に何でも比べてしまう習性があります。日常生活の中でも「自分は○○さんより偏差値の高い大学に通ってるから優越感を感じる」「自分は運動が苦手だからまわりに引け目を感じる」など、常に優劣を感じているのではないでしょうか。
しかし性格や見た目の良し悪しであれば漠然としていて人の感覚にもよりますが、就活で比較の対象となる「内定数」や「企業価値」といった要素は明確で、優劣が明らかです。そうした明確な指標で比べた時に自分が周りの人より劣勢にあると分かると、「負けたくない」「劣っていると思われたくない」という競争心から、ついつい焦ることになります。
■ 不合格になると自分を否定されたように感じるから
就活で焦りを感じやすくなるもう1つの理由は、就活では「書類選考に通らない」「面接に落ちる」という形で、ハッキリと合否が示されることです。
それは言い換えると、その企業にとっての自分の価値が合否という優劣で示されることであり、実際はそうではありませんが「うちの会社にとっては価値が低い」と言われているように感じてしまうこともあります。それが一度や二度なら相性が悪かったと思えますが、何度も「要らない」と言われ続けると、まるで自分の人間としての普遍的な価値まで否定されているような気になってくるわけです。
何度も不合格を繰り返し、内定へたどり着けないことで、自分という人間そのものに「要らない人間」「価値のない人間」という烙印を押されたみたいに感じるのです。その結果、どうにかして自分の価値を証明しようと焦ったり、逆に自分はダメな人間だからもっと頑張らなければならないと焦ったりします。
「就活の焦りをなんとか自分で解決したいと考えたけど無理だった」そう嘆いてしまい、就活がおろそかになっている人いませんか?
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就活で焦りを感じる瞬間
先ほどの説明からも分かるように、就活の中で焦りを感じやすい瞬間は主に「内定がもらえない時」と「周りに内定者が増えた時」です。
【内定がもらえない時】
内定に関する焦りは、第一志望に落ちた時と、面接など選考にくり返し落ちた時に感じやすくなります。すごく行きたかった第一志望群に全滅したような場合には、就活で目標にすべきものがなくなり、そうかといって他に行きたい企業も思いつかないので持ち駒も増やせず焦るのです。
また前述のように、何度も面接で落ちまくるなどなかなか内定がもらえない場面では自分そのものを否定されたように感じて、内定を得るために一層努力しなければと焦りやすくなります。それに加えて現在は、内定がないまま内定式の時期が近づいてきているといった、内定の有無に絡む時期の変化も焦りの大きな原因となるでしょう。
【周りに内定者が増えた時】
自分の周りの友人に内定を獲得した人が増えた時は、内定の有無や内定の数といった明確な比較の基準ができるので、それに劣るまいと焦りやすくなります。
特に自分がまだ1つも内定を獲得できていない場合は、周りの人間から取り残されてしまうように感じて、余計に焦りやすいです。ただし就活で人と比較してしまうのは、そういった数値で見える基準だけではありません。
人によっては、友人が自分よりも良い企業から内定をもらっているなど、内定先の企業価値の優劣からも焦りを感じる場合があります。その企業の価値は見る人の視点によって変わるものですが、その会社の知名度や事業規模、難易度などを指標として比較してしまうのです。
就活で焦る必要はなかった?
就活も中盤を過ぎれば、内定が得られないことで焦ってしまう気持ちはよく分かります。それに競争心は人間の本能的なものですから、内定の有無や数で人と比較して焦ってしまうのも、ある程度は仕方のないことです。
しかし冒頭にお伝えしたように、就活で焦る必要は全くありませんので安心してください。「そんなこと信じられない」と思っている就活生のために、なぜ焦らなくてよいのか、その理由をここから説明していきます。
数やスピードよりも“自分が納得できるかどうか”の方が大事
就活で焦る必要がない理由の1つは、就活では内定の数や内定を獲得するスピードよりも、その内定に”自分が納得できるかどうか”の方が大事だからです。「内定が1つもない」「あちこち受けてるのになかなか内定が出ない」「時期的に内定式が近づいている」など、内定の有無や時期に関して焦る気持ちはよく分かります。
しかし理解してもらいたいのは、内定を早くたくさん獲得するだけが良い就活ではないということです。結局、最終的に卒業後自分が入社できるのは1社だけですし、結果としてその中に自分の納得できる1社がなければ、どれだけ多く内定をもらおうと何の意味もありません。
また逆に言うと、卒業までにその入社したい1社が獲得できていれば問題ないわけですから、内定をもらう時期はいつでも関係ないです。むしろ内定の早さや数を意識し過ぎると、自分が納得できる企業がどのようなものだったか見失ってしまい、余計に焦りを招くことになります。
内定の獲得が早くても遅くても、多くても少なくても、自分が納得して入社したいと思える企業から内定をもらえるかどうかが就活において大事なことなのです。
焦る気持ちは就活の失敗を招きやすい
就活において焦る気持ちは失敗を招く可能性が高くなります。焦る気持ちは分かりますが、「早く内定を獲得しなければ」といった就活への焦りは、うまくコントロールできないとあなたの判断力を鈍らせます。
就活への焦りが強くなると、自分が選考に落ちた原因を冷静に振り返り、分析・改善する心の余裕がなくなってきます。そして受けている企業が自分に合っていないことにも気付かず、いつまでも落ち続けている企業と同様の企業ばかり選んでしまうなど、視野が狭くなって正しい選択ができなくなるのです。
そうして時間を無駄にした結果今よりもっと焦ることになり、結局逆に「とりあえず何でもいいから内定を」などと妥協してしまうようになって、入社後に後悔することになりかねません。
また、そのように就活に焦ることによって冷静な判断力が失われると、ベストな状態で就活ができなくなります。
就活に焦る気持ちや不安な気持ちは、表情に出やすいです。あなたから醸し出される負のオーラとなって、面接官にもよい印象を与えられず、よい結果に繋がらなくなってしまいます。そのせいで再び面接に落ちてしまい、また余計に焦ることになるという悪循環です。
焦ったところで内定が取れるわけではないのですから焦るだけ無駄ですし、良いことは1つもないと言えます。どんなに進捗が遅くても、落ち着いて冷静な判断にもとづき就活した方が、最終的に良い結果を出せるはずです。
ストレスに対する対策法や焦りを解消する方法を知りたくないですか?就活で自分の心をうまくコントロールしたいなら、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」で、プロのキャリアアドバイザーに相談をしましょう。無料で就活に対する焦りを解消する方法を、就活の専門家が教えてくれます。
就活の焦りが招くリスク1.判断力が鈍る
就活で焦ると、判断力が鈍ることがあります。冷静に判断できなくなり、行動が空回りしてしまうこともあるでしょう。また、焦りはマイナス思考につながりやすく、自分に自信がもてなくなり、自己PRなどで自分の魅力をうまく伝えることができない恐れもあります。
焦ることで、1つのことに集中できなくなって、自己分析や企業研究も疎かにになりがちです。説得力のある志望動機や自己PRが書けなくなり、内定からさらに遠のく可能性もあります。
就活の焦りが招くリスク2. 面接がうまくいかない
焦りは不安や緊張を呼び込み、面接で本領を発揮できなくなります。面接対策をして挑んでも、緊張や「また内定をもらえないのではないか」という不安から力が入り過ぎてしまい、的外れな回答をしたりうまく答えられなかったりするかもしれません。
緊張や不安は表情や所作にも出てしまい、表情が固くなる、声がうわずるといった状態になりやすいです。最初の段階でマイナスなイメージを与えてしまうと、どれだけ良い回答をしても挽回できない可能性があります。
就活の焦りが招くリスク3.ミスマッチを招く
焦りが強いと十分な企業研究ができず、自分に合う企業を見つけられない可能性もあります。早く内定をもらうことに意識がいってしまい、本当に入社したいわけでもない企業を選んでしまうこともあるでしょう。
内定をもらえても、自分と相性の良い企業とは限りません。自分と合わない企業だった場合、入社後のミスマッチを招く可能性が高いです。最悪の場合は早期離職という結果になり、頑張って就活をした意味がなくなります。
就活の目的は早く内定をもらうことではなく、「自分の目標にあった企業を見つけること」です。焦ってしまうと内定をもらうことが目的になり、本来の目的を見失います。
焦っても事態は変わらず、志望企業から内定がもらえるようになるわけではありません。焦ることにメリットはないと自覚し、落ち着いて行動することが大切です。
「結局どうにかなるし、運な部分もある」と開き直ることも大事
焦っても焦らなくても就活は結局どうにかなりますし、運に左右されるところもあります。あなたは今「どこにも受からないかも」「就職浪人になったらどうしよう」などと焦っているかもしれません。
しかしどんな状況であれ、あなたがきちんと就活に向き合いさえすれば、最終的にはどうにかなりますので心配しないでください。それに率直に言って、就活の合否は運に左右される部分もあります。
採用枠には限りがありますから、企業はあなたに対する絶対評価だけで合否を決めるわけではないです。面接官が何人もいれば、たまたま当たった面接官との相性もあるでしょう。
その結果に一喜一憂して焦ったところで、先に述べたようなデメリットを引き起こすだけです。緊張感がまるでないのも困りますが、焦るくらいなら「なるようになるさ」と気持ちに余裕を持った方が、案外上手くいくこともあります。
ただし、就活に取り組んでいない場合は焦る必要がある
基本的に就活に焦りは必要ないですが、もし現在あなたが就活に取り組んでいないとしたら、少し焦った方がいいです。
たとえば、何らかの事情で秋採用になるまで全く就活に手を付けて来なかった人は、大幅に出遅れてしまっていますから、さすがに焦らなくてはいけません。就活は実際にエントリーや選考に進む前に、やらなければならない準備がたくさんあります。
自己分析に業界・企業研究、ES対策や筆記試験対策、面接対策だって時間がかかるはずです。そんなにのんびり構えていると、このまま秋採用や冬採用も逃して最悪は卒業に間に合わなくなってしまいますので、早急に準備に取り掛かってください。
また逆に、あまりに焦り過ぎて頭がパンクしてしまい、就活の手を止めてしまった人も焦る必要があります。
心を落ち着かせるため一時的に就活をお休みするのは悪くないですが、ただ逃げただけでは焦る気持ちが消えませんし、再開のきっかけも掴めなくなってしまうでしょう。あまり休んでいる期間が長くなると今後の就活にも影響が出ますので、そろそろ焦って、きちんと就活に向き合い直すべきです。
就活に焦りを感じる理由と対処法
就活で焦りを感じるのには、いくつかの理由があります。
社会人の経験がない就活生は明確な目標を持てないことも多く、それが焦りにつながる場合があります。自分の行動が正しいか不安になることもあるでしょう。
自分が焦ってしまっている理由を明確にすることで、対処法が見つかるはずです。ここでは、就活に焦りを感じる理由を説明し、対処法を紹介します。
明確な目標がない
自分のやりたいことが見つからず、明確な目標が持てないと焦りが生まれます。目標がないと、具体的にどのような行動をすればよいかがわからないためです。社会人になる前は自分に合う仕事・やりがいのある仕事は何かわからず、目標が定まらないことも多いでしょう。
目標を見つけるためには、情報を集めることが大切です。何が自分に合うかを知るには、比較するための材料が必要になります。業界や職種について何も知らない状態では比較することができず、自分が選ぶものはなにか判断できません。
情報を集めるには、インターンや合同説明会などに積極的に参加し、知識を増やすことが有効です。また、自己分析で自分が得意なことを見つけ、関連する企業の情報を集めるという方法もあります。
目標がわからない場合、目標となる人を見つけることもオススメです。インターンやOB・OG訪問で共感できる人物に出会ったら、どのような部分に魅力を感じたかを考えてみましょう。その人の仕事の取り組み方やスタイルが、目指す目標になる可能性があります。
就活の方法が正しいか不安
就活を始めたばかりは正しい方法がわからず、不安になって焦ることもあります。就活の方法に正解はなく、さまざまな情報を集めてよいと思ったものを選択していくしかありません。
自分で納得できる方法に出会うまでは、多くの情報から信頼できるものを見つける必要があります。さまざまな情報が飛び交っているため、信憑性のない情報に振り回されないことも大切です。
就活のスケジュールについては、就活のスケジュールや進め方をまとめた記事がありますので参考にしてください。
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就活はいつから行うのがベスト?スケジュールや進め方全まとめ
エントリー数やインターンに参加する数の目安は、就活サイトが前年度調査の数字を公表しています。先輩など周囲の人の情報を参考にする場合は、複数人に確認してより正しい情報を得るようにしましょう。
面接に通過できない
面接になかなか通過できないと、焦りにつながります。特に周りの就活生が通過していると、不安や焦りが大きくなるでしょう。
そのような場合は、慣れるために練習を重ねることで解消できます。大学のキャリアセンターやハローワークなどを利用し、無料の模擬面接を受けてみるのも1つの方法です。
また、面接後は振り返りと改善も必要です。まだ記憶が新しいうちに質問内容と自分の回答、反省点を記録していくと、自分の弱点が見えてきます。
そもそも選考倍率の高い企業の面接は落ちる場合が多く、落ちるのが普通だと割り切ることも必要です。明らかに失敗した場合を除いては、ただ運がなかったとネガティブにならず前向きに考えるようにしましょう。通過できないことに悩むよりも、次にするべきことを明確にし、改善に取り組むことが大切です。
【就活対策資料】
自己PR作成マニュアル
【就活対策資料】
最終面接攻略マニュアル
不採用の恐怖感がある
不採用が続くと人格を否定された気持ちになり、また不採用になるのではないかと恐怖感を感じてしまうものです。面接でうまく質問に答えられたと思っていたのに不採用通知がくると、ショックも大きくなります。
不採用の結果に悩んでいても仕方ありません。次の選考のための勉強だと考え、何が悪かったのかを考えるようにしてください。自己分析や企業分析は十分できていたか、期待されているような回答ができたか、反省すべき点があったら改善し、次は同じ失敗をしないようにすることが大切です。
十分な準備をしていたのであれば縁がなかったと諦め、次の行動に移りましょう。
人によっては数十社に落ち続けることもあります。数多く落ちたからといって能力や人格が劣るというわけではありません。最終面接に進んで不採用になった場合は高い評価を受けており、他の就活生との相対評価により不採用になったと考えられます。
次の成功を目指すには、結果にはこだわらずに前向きに考えることも必要です。
内定をもらったけど不安
内定をもらったのに本当に自分に合う会社なのか、入社後に楽しく働けるのか不安になり、内定辞退を考えることもあるでしょう。そのようなときは1人で悩まず、誰かに相談することが大切です。
内定後は懇親会や入社前研修などが開催されるので、同じ悩みを共有できるような同期の人に出会えるかもれません。また、OB・OG訪問で働くことの不安を相談してみるのもよいです。先輩も同じような不安を抱えた経験があれば、どのように乗り越えたかという話を聞ける場合もあります。
今ある内定先に不安がある人は、1人で悩まずプロのキャリアアドバイザーに相談してみることをオススメします。キャリチャンの「就活相談サポート」は、完全無料の就活支援サービスです。今ある内定を辞退すべきかどうかの見極めや、再就活のサポートを行います。
焦る気持ちを落ち着かせる方法
ここまでの説明で、就活に焦っても意味がないことや、むしろ焦ることで就活にリスクが生じることを理解できましたか?就活で大切なのは、冷静な判断によって自分の納得のいく、入社したいと思える企業を見極めることです。
就活に焦ることで生じる様々なリスクを回避するためにも、まずは気持ちを落ち着かせなくてはいけません。もちろん、そうは言っても焦る気持ちをコントロールできない就活生も多いでしょう。そこで、ここからは就活に焦ってしまう気持ちの落ち着かせ方について、具体的に解説します。
いったん就活を離れ、気持ちを落ち着かせる
就活への焦りから冷静な判断力を失っているときは、いったん就活から離れ、気持ちを落ち着かせるように努めてください。前述のように、焦る気持ちを抱えたまま無理に就活を続けても決して上手くいかないので、焦っている状態から気持ちをリフレッシュする必要があります。
具体的な対処法は、1週間でも2週間でも自分である一定の期間を決めて、就活のことを一切考えない時間を作ることです。その間、自分の趣味に没頭してもいいですし、卒論がまだ上がっていない人はそちらに集中してもいいでしょう。
あえて就活をお休みしたにも関わらず、どうしても就活への焦りを忘れられないときは、前述の「就活で焦る必要がない理由」を思い浮かべます。そして「焦っても何も良いことはないから、今は就活を忘れることが正解なんだ」「前向きに就活と向き合い直すために今だけ忘れるんだ」と自分に言い聞かせるのです。
気持ちが焦っているとなかなか難しいことではありますが、そのように自分自身の思考をコントロールすることで、意識的に就活を忘れるように努力します。ただし無制限にダラダラ就活から離れるのは良くないので、きちんと目的意識を持ち、期間を決めて行うことが大切です。
まずは内定を1社取ることだけを考えてみる
いったん就活から離れて少し焦る気持ちをリフレッシュできたら、今度はあまり難しく考えず、まずは一社内定を取ることだけを考えるようにしましょう。そうすることで焦る原因となった内定の有無や数といった問題から周りと比べることから解放されます。
ただ就活を休んで一時的に焦りを忘れても、それだけでは本当の意味で就活に焦る気持ちから解放されてはいません。ですから就活を再開したら、まずは内定を1つ獲得することによって、安心感と自信をつけるようにするのです。
ただし先々を考え過ぎると、せっかく和らいでいた焦りや不安がまた湧いてきてしまうので、あれこれ迷わず「まずは一社内定を取る」という目の前のことに注力してください。
いきなり大本命に挑戦するのではなく、比較的受かりやすそうな本命の同業他社などの面接を受け、その業界の面接の感触などを把握しておくと良いです。そこで実際に内定を取れれば安心感が得られて焦る気持ちが薄れますし、本命と同様の面接に慣れ、就活力の向上にもなります。
そして「志望する企業と同じような企業で内定を取れた」という自信が、次の就活への糧となり、その後の就活に良い影響を与えてくれるのです。
就活軸を見直し、自分が進むべき道を明確にする
焦ることなく就活を進めていくためには、具体的な企業探しを再開する前に一度自分の就活軸を見直して、これから自分の進むべき道を明確にする必要もあります。
なぜなら、ここまでの就活で内定が取れない原因として、そもそも自分に合った企業を選べていなかった可能性が高いからです。選考に落ちる原因は色々ありますが、この時期まで就活を続けてほとんど内定が出ないとしたら、軸からブレた企業選びをしているか、軸そのものが適切でないかのどちらかでしょう。
そのため、今後の就活では間違いなく自分に合った企業を探せるように、自分の就活軸を見直さなければなりません。そうしないと、これまでと同様に企業選びで失敗することになり、せっかく気持ちをリフレッシュして「とりあえず一社内定を取ろう」としても上手くいかないはずです。
自分に合った企業を受けていなければ、いくらレベルを下げたところで内定を得られることはありませんし、就活に焦る気持ちも本当には解消できないままになります。
ですから焦ることなく就活していくために、具体的な企業探しを再開する前にきちんと自己分析や業界・企業研究を行って、就活軸の見直しをしてください。自分が進むべき道が明確になれば、その目標に向かって迷いなく行動できるので、周りの人のことも気にならなくなります。
企業選びの視点を変える
就活への焦りを落ち着かせるには、企業選びの視点を変えてみるのもオススメです。就活生は「やりたいこと」を軸に企業を選びがちですが、やりたいことが「自分のできること」とは限りません。
企業が求めているのは、その仕事を「やりたい人」ではなく、「できる人」です。自分のやりたいことで企業を選んでも、スキルが不足していてできないのであれば、内定をもらうことは難しいでしょう。
これまでやりたいことを軸に就活し、落ち続けている場合は、スキル不足を理由に不採用となっているのかもしれません。「自分にできること」という視点に変えて企業選びをすると、本当の意味で自分に合った企業に出会え、内定をもらえる可能性があります。
それぞれの状況に合わせた行動を取る
焦ることなく就活していくためには、ここまで説明してきたことに加え、それぞれ自分の焦りの原因となっている状況に合わせた行動を取ることも必要です。焦りの原因となるさまざまな状況別に、焦る気持ちを落ち着かせるために意識すべきことを記載しておきますので、参考にしてください。
くり返しになりますが、就活に焦りは禁物です。いったんリフレッシュしても湧き上がってきてしまう焦りも、自分が焦ることによるリスクを論理的に理解し、意識をもって行動すればコントロールできます。それぞれの状況に応じた正しい行動を取り、焦りのない就活を行って、自分の納得のいく内定獲得を目指しましょう。
「第一志望に落ちた」
第一志望群に全滅するなど、本命企業への就活が上手くいかなかったことで焦りを感じている人は、まず気持ちを切り替えることが先決です。本命企業に落ちたことは悔しいですが、それを引きずったままでは焦りは解消しませんし、らちが明きません。
気持ちを切り替え、自分に合っている企業はどこかを意識しながら、就活軸に当てはまる企業を新たに探します。そして本命企業への就活での反省点を活かし、本命企業以上に企業研究を重ねて、今度こそ万全の準備を整えてください。
「選考に落ちまくって内定をもらえる気がしない」
くり返し書類選考や面接で不合格になってしまい、ちっとも内定がもらえないことで焦っている人は、まず自分の就活軸が本当に適切かどうか見直す必要があります。ここまで就活を続けても一向に内定が出ないとしたら、そもそも自分には合っていない企業を選んでしまっている可能性が高いです。
ただし、そういう焦りに陥っていると視野が狭くなっていて、自分自身では客観的に評価するのが難しくなります。就活エージェントなど、就活に詳しいプロの力を借りて内定が出ない原因を特定し、早急に改善に取り掛かりましょう。
「持ち駒が減ってきた・なくなった」
持ち駒が減ってきたり、完全に持ち駒がなくなったりしたことで焦っている人は、自己分析や業界・企業研究を練り直し、エントリー数を増やしてください。ただし、これまでと全く同じ方針で就活を進めても同様に落ち続け、再び持ち駒がなくなって焦ることになりかねません。
これまで受けた企業にはなぜ落ちたのかを考えながら、企業選びの条件を見直して、新たな条件のもとエントリー企業を選んでいきます。焦らず就活するためには心に余裕をもって、場合によっては条件を下げる、条件を一部変更するといったことも必要です。
「内定がないまま内定式の時期が近づいてきた」
内定式や卒業など、時期的な問題で内定がないことに焦っている人は、もっと気持ちを楽にしてください。一般的な企業の内定式は10月ですが、内定式後も採用活動を行う企業はたくさんありますし、卒業までの間にはまだ秋採用も冬採用もあるのですから心配いりません。
時間に追われて焦っていると行動が雑になってちっとも成果が上がらないばかりか、安易に妥協を重ねた内定先へ飛び付いて、のちのち後悔する恐れもあります。今の段階で内定式や卒業の時期を心配して焦るよりも、これから自分が取り組む秋採用や冬採用に向けた対策準備に、しっかり集中することが大切です。
「周りに内定者が増えた」
自分と周りの状況を比較してしまうことで焦っている人は、自分の就活や将来に対して、周りの人の就活状況は全く関係がないということに早く気付く必要があります。周りの友人や知人がどんな就活を行い、どんな内定をもらっていようと、あなた自身の選考の合否にはまるで影響しないのです。
まして卒業後は忙しくてたまに会うだけとなる相手に、今現在見栄や劣等感、疎外感などから焦りを感じても将来的に何の意味もありません。就活は競争ではありませんので、自分の将来と就活の明確な目標を定め、それに没頭することで周りのことなんて忘れてしまいましょう。
「採用活動を行う企業数が減ってきた」
採用活動を行う企業数が減り、自分の志望するような企業を見つけられず焦っている人には、就活エージェントなどのプロに頼るのがオススメです。就活エージェントなら、秋採用・冬採用のように短期間で募集が打ち切られてしまう状況の中でも随時最新の企業情報を入手し、早く知らせてくれます。
また就活エージェントは独自の就活ルートを持っていて、一般の学生が知り得ない非公開求人も知っているので、そうした情報も教えてもらうと良いです。就活エージェントに頼めばあなたに代わって希望に合う企業を探してくれるので、無数にある採用情報の中からほんの一握りしかない自分に合った優良企業を探し当てるのに、最も効率の良い手段となります。
「複数内定の中から入社先を決められない」
幸い複数内定をもらえたのはいいけれど、承諾期限も迫っているのに入社先を決めらず焦っている人も、基本は自己分析や企業研究を元に判断してください。それぞれの企業へ入社した場合のメリットとデメリットを挙げ、自分が活躍できそうな企業や、自分のなりたい将来像が叶う企業に決めます。
こんな時こそ焦ると判断を誤るので、落ち着いて、冷静に判断しなければいけません。内定ブルーや一時的な感情から迷ってしまうこともあるので、自分の就活軸が何だったか思い出し、本当にそれに沿った企業であるかも検討します。
第三者に相談する
焦りを感じて1人で就活するのに限界を感じたら、第三者に相談することをオススメします。焦りを感じたときに相談するとよい第三者には、主に以下のような人たちです。
- 両親
- 内定を得ている友人
- OB・OG
両親は自分を一番気遣い、心配してくれる存在です。悩んでいるときに相談すれば、人生の先輩として有意義なアドバイスをしてくれるでしょう。励ましの言葉をもらうだけでも、焦りの気持ちが落ち着きます。
内定を得ている友人からは、選考通過の具体的なコツを教えてもらえるでしょう。OB・OGも就活の先輩として、経験者ならではのアドバイスを期待できます。
就活エージェントの力を借りる
就活に焦りを感じた時には、大学のキャリアセンターや就活エージェントなど、就活のプロの力を借りるのが良いです。学生が焦りで視野が狭くなっている時にも、プロなら冷静で客観的なアドバイスをくれますし、企業紹介など具体的な就活の手助けもしてもらえます。
今年は採用数を増やす企業も多いです。それに伴い内定の早期化も進んでおり、周りには内定を獲得する人も出てくるでしょう。そうした早い動きを目にすると、なおさら焦る気持ちが増してしまいますよね。
焦る就活生にオススメなのは、就活エージェントです。就活エージェントなら、プロのキャリアアドバイザーがあなたの専任となって、就活への焦りとそのリスクからあなたを守ってくれます。あなたの話をじっくり聞いて焦りを落ち着かせるだけでなく、焦りの原因となっている就活の遅れを取り戻せるようサポートし、一緒に内定を目指してくれるのです。
キャリチャンでも、「就活相談サポート」という無料の就活支援サービスをを開催していますので、ぜひ活用してください。プロのキャリアアドバイザーがマンツーマンで相談に乗り、就活に焦る気持ちを落ち着かせるためのサポートを行うサービスです。
もちろんただ相談に乗るだけでなく、企業紹介や面接練習といった具体的な就活のサポートも行います。キャリチャンがあなたの強力な味方となって全面的にバックアップしますので、焦って後悔することのない内定獲得を一緒に目指しましょう!
就活に焦りや不安を感じたときに心がけること
就活に焦りや不安を感じたときは自信を失いがちですが、自信を持たなければ前向きなアピールができません。また、入社意欲を高めることでモチベーションアップにつながり、面接でも効果的なアピールができます。
就活に焦りを感じるときに心がけることを紹介します。
自分に自信を持つ
内定をもらえずに焦っているときは、自信を失いやすくなります。しかし強みそのものは確実に強くアピールできる要素ですから、選考で落ちるのは強みをしっかりと伝えきれていないか、強みが企業の求める人物像に合わなかったととらえるべきです。強み自体は自分の武器であり、自信を持つに値するものだということを理解しておいてください。
自分の強みがわからず自信が持てないという人は、十分な自己分析を行ってください。無料の自己分析ツールも豊富にあるので、それらを利用するのも1つの手です。
それぞれの診断結果は完全には一致しませんが、多くのツールで共通して評価されている点は、本当に自分の強みである可能性が高いと考えられます。共通する強みを見つけ、自分に自信を持てるようにしましょう。
入社意欲を高める
選考で企業が特に重視するのは、「入社への意欲」です。どれだけ人柄が良く能力があっても、入社への意欲・熱意が感じられなければ採用することはないでしょう。意欲・熱意を感じられない就活生は、入社後の活躍は期待できないためです。そのため、内定を獲得するには企業への熱意を強くアピールしなければなりません。
入社意欲は、とくに最終面接で重視されます。一次面接は就活生の人柄や能力などポテンシャルを見る傾向にありますが、社長や役員が対応する場合もある最終面接では、どれだけ入社意欲があるか、自社に合う人材かがチェックされると考えてよいでしょう。
「同業他社ではなく、なぜ自社なのか」といった質問には、十分納得させられるほどの回答を用意してのぞむことが必要です。企業への熱意を示すために、徹底した業界・企業研究も欠かせません。
就活が長引くことでメリットもある
内定をもらえず就活が長引くことは、デメリットばかりではありません。さまざまな企業をみていくことで自分に合う企業がわかるようになりますし、数多くの業界・企業の研究をして身につけた知識は入社後に活かせます。将来のキャリアについてじっくり考える時間もできるでしょう。
ここでは、就活が長引くことで得られるメリットを2つ紹介します。
自分に合う企業が見えてくる
就活が長引けば長引くほど、多くの企業の情報を目にすることになります。知らなかった業界の知識が身につき、企業ごとの違いや抱えている課題なども見えてくるはずです。
早期に内定を獲得して就活を終えてしまえば、基本的にそれら業界・企業の情報に触れることはありません。もしかしたら、他にもっと自分に合う企業があったかもしないのにです。
早期内定では、内定から入社まで1年以上空くこともあります。その間に業界や事業の状況が変わるかもしれませんし、もっと自分に合う企業を見つけて後悔することもあるでしょう。
就活が長引いてさまざまな企業を知れば、比較検討してより自分に合う企業がわかります。結果として、最も理想的な選択ができるという可能性もあるわけです。
入社後に経験を活かせる
就活が長引くメリットの2つ目は、就活中に身に着けた知識を入社後に活かせる点です。就活が長引いた分だけ、さまざまな企業・業界の研究を行うことが可能になります。そこで身につけた知識は、決して無駄ではありません。
また、就活が長引けばそれだけ将来のキャリアプランを形成でき、先を見通した企業選びも可能です。就活生は自己分析や企業分析などを通して自分のキャリアを考えますが、就活が長引けばそれだけキャリアについて深く考える機会が増えます。
このようなメリットがあるとわかれば、かえって有利であるという考え方もできます。焦ることなく、落ち着いて就活をしましょう。
「就活の悩みや不安を相談をしたい」「就活に納得がいっていない」と思う就活生には、キャリチャンの就活支援サービス「再就活サポート」がオススメです。無料でキャリアアドバイザーがサポートしてくれますので、ぜひ活用してください。
就活に焦りは禁物!落ち着いて取り組むことが成功のカギ
就活への焦る気持ちは、内定がなかなかもらえなかったり、自分と周りを比べてしまったりすることで起きる自然な感情です。
しかし気持ちとしては理解できますが、焦ったところで就活が成功するわけではありませんし、むしろ判断力が鈍って就活を失敗させるリスクがあります。
就活に焦ることで生じるリスクを理解し、適切な行動を取って、落ち着いて就活しましょう。
それでも焦ってしまって就活が上手くいかない、焦りをうまくコントロール出来ないという場合には、就活エージェントなどのプロに頼るのがオススメです。
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この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。