中小企業のインターンはココがすごい!具体的な内容と参加メリットをご紹介

 2023年3月22日

日本の企業の99.7%が実は中小企業。つまり中小企業は数が多い分、インターン開催企業も非常に多いのですよ。

キャリアプランナー 平崎

就活生 Bさん

そうなんですね!中小企業のインターン事情や参加メリット、インターンを充実させる方法を教えてください。

もちろんです!「中小企業のインターン事情」を、今回のコラムでは解説しましょう。

キャリアプランナー 平崎

就活生 Bさん

よろしくお願いします。希望先が中小企業だったので、事前にインターンの事情を知りたいです。

中小企業はネームバリューで宣伝できないので、内容を濃くして宣伝をします。そのため、インターンのレベルも高い傾向に!ぜひ参加して、内定をつかみとってください!

キャリアプランナー 平崎

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そもそもインターンシップとは?

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まずはインターンシップとはそもそも何なのかについてから確認しましょう。インターンの仕組みや種類、開催目的などを解説します。

インターンの概要と仕組み

インターンシップとは、企業が学生に対して就業体験の場と機会を提供する制度です。アルバイトやボランティアとは違い、実際の職務に近い内容を行うことで、その会社で必要なスキルを身につけることができます。

もともとインターンシップは”5日以上の開催“が基本だったため、「長期インターン」「短期インターン」がメインでしたが、最近では1日のみ開催する「1dayインターン」が急増しています。

  • [1dayインターン]
    →会社説明や先輩社員との交流、職場見学やワークショップなどが主な内容

  • [短期インターン]
    →グループワークや業務体験がメイン。説明会や職場見学を行う場合もある

  • [長期インターン]
    →社員と同じ業務を行う。学年問わずに参加することができ、有給である場合がほとんど

インターンの種類によっての違いは上記のとおりです。1dayインターンが増えていることから、「インターンシップ=就業体験」に限らず、説明会に近い形のものも増えています。

また、インターンシップが行われる主な時期は8月(サマーインターン)、2月(ウインターインターン)です。他の月も実施していますが、学生の長期休みに合わせた8月、2月の参加率が断トツです。

企業がインターンを開催する目的

インターンシップを行う企業の目的は、「学生の意欲・仕事に取り組む姿勢をジャッジすること」と「入社後のミスマッチ回避」です。意欲や仕事に取り組む姿勢を間近で確認することで、面接やESでは知りえない学生の可能性を見極めることができます。

さらに、学生についてより深く知れることから、「企業の雰囲気に合っているか」「この企業でやっていけるか」などといったことも確認できるため、ミスマッチ回避にもつながります。

企業は採用活動に膨大なお金と時間をかけているため、ミスマッチから早期退社だけは絶対に避けたいと思っています。入社してからこのような事態が起こってしまっては手遅れですので、インターンシップを実施することで「学生を見極める期間」を設けているのです。

また、採用活動が本格的に始まる前に学生と接触できるということは、学生を見極めるだけでなく、優秀な学生と早い段階で接触できるということにもなります。中小企業は大手企業のように会社規模や名前で人を集めるのが難しいため、積極的にインターンを開催し、優秀な学生と接触する機会を作っているそうです。

中小企業インターンの特徴と他企業との違い

中小企業インターンの特徴と他企業との違い

インターンシップの仕組みを理解したら次に、「中小企業」のインターンについて理解を深めていきましょう。

中小企業のインターンの特徴や、大手・ベンチャー企業などといった他企業との違いなどを解説していきます。

実際の業務に携わることが多い

中小企業のインターンの最大の特徴は、実際の業務に携わることが多いということです。つまり、実務体験が多いということから、何日間かインターンの期間を設ける「短期インターン」や「長期インターン」を開催している企業が多いことになります。

なぜ中小企業は実務体験を取り入れた内容にしていることが多いのか。その理由は「受け入れ口が確保できること」と「企業規模や名前以外でアピールする」ためです。

大手企業は人が多く集まることから一度に多くの学生と接触するために1dayインターンを開催する傾向がありますが、中小企業は大手企業ほど人が集まりません。しかし、人が集まらないからこそ一人一人に時間をかけることができ、長期間企業に受け入れることが可能なのです。

また、先ほどのインターンを開催する意図でも述べたように、中小企業は大手企業のように企業規模や名前だけで人を呼び込むことが難しいため、それ以外の部分でアピールする必要があります。

そのため、中小企業は企業規模や名前以外の“中身”の部分で勝負すべく、実務体験を取り入れた内容にしている傾向があります。また、実務体験ができる内容のインターンは学生の中でも人気が高いので、学生も集めやすいです。

大手・ベンチャー企業との違い

中小企業は「実際の業務を体験できる短期・長期インターンが多い」という特徴があることがわかりましたが、大手企業やベンチャー企業とは具体的にどのような違いがあるのでしょうか。それぞれの特徴をまとめたものが下記のとおりになります。

違い

実務体験型が多い中小企業に対し、大手企業は説明会のような形の内容が多く、ベンチャー企業は中小企業同様に実務を体験しますが、「学生のパフォーマンスを確認する」ことが目的となっているため、長期インターンがメインとなっています。

インターンシップという大きなくくりで考えれば、目的や実施される内容などは一緒ですが、企業によって実施される内容や期間は多少異なるので、自分が目指す企業や、参加条件などと照らし合わせたうえで、自分にはどの企業規模のインターンがいいのかを検討していきましょう。

中小企業インターンに参加するメリット

中小企業インターンに参加するメリット

インターンシップに参加することで様々なメリットが発生しますが、ここでは“中小企業ならではのメリット”をご紹介していきます。

どんなメリットがあるのかを把握したうえで参加すれば、より得られるものは多くなりますので、一緒にチェックしていきましょう。

実務体験が自己PRになる

中小企業のインターンは実務体験が多く、そしてその体験こそが自己PRになります。

実務体験をすることで、企業や業務内容について理解が深まるだけでなく、自分自身のスキルアップにもつながります。そして企業はそのスキルアップした学生を非常に高く評価するのです。なぜなら、スキルアップした学生は即戦力として期待を見込めるからです。

これはインターンに参加した企業に限らず、他企業からも評価されます。つまり簡単にいえば、中小企業のインターンに参加した(実務体験をした)という事実だけで興味を持ってもらえるということです。そしてスキルアップしていると判断されれば、さらに評価され、内定へとつながるでしょう。

このように、実務を経験したという体験は自分自身のアピールポイントとなります。具体的にインターンを通してどのようにスキルアップしたのかも合わせて述べれば高評価間違いなしです。

「インターンができる企業を探しているけれど、自分がどんな企業に合っているのかわからない」そう悩んでいる人は、1,000社以上の企業求人を閲覧できるキャリchの「就活相談会」を利用してはいかがでしょうか。プロのキャリアプランナーが、あなたの情報をヒアリングし、適した仕事を紹介します。

企業・業界研究に役立つ

中小企業のインターンに参加することで企業・業界研究に役立ちます。そのインターン先の実務を経験できるので当然、その企業についての理解を深めることができますし、自分と企業との間でギャップをすり合わせることができるため、両者にとってメリットだといえます。

また企業だけに限らず、業務内容の理解から業界についても深く知ることができます。実際に業務を体験するということは会社の一員になるということですので、より多くの情報を手に入れやすくなるのです。

「会社の中に入る」のと「外から」では、入手できる情報量も正確さも異なります。そのため、会社の中に入って企業や業界研究に役立つ情報を手に入れられるのは大きなメリットだと言えるでしょう。

内定がもらえる可能性がある

実務体験ができる中小企業のインターンでは、内定へと直結するケースが多いです。

インターンを行う企業の目的でも述べたように、インターンシップを通して「学生の意欲・仕事に取り組む姿勢をジャッジ」しています。つまり実務体験をすることで学生の能力やスキル、パフォーマンスなどを間近で確認することで、面接やESでは知りえない学生の可能性を見極めているのです。

企業側も自分の目で学生を見極め、期待や将来性を感じればその学生を欲しいと思いますし、そのような優秀な学生を探すこともインターン開催の目的でもあるため、このように企業から評価されれば、「卒業後にうちにこない?」と声がかかることも十分にあるのです。

これは実務体験という内容で長時間学生と接触する中小企業のインターンだからこそのメリットです。説明会のような形が多い1dayインターンでは見極めにくい部分ですので、中小企業のインターンに参加した以上、実務体験を通して自分の能力やスキルをアピールしていきましょう。

デメリットも把握しておこう

内定に直結することがあったり、自己PRになるという就活生にとってうれしいメリットばかりの中小企業のインターンですが、残念ながらデメリットも存在してしまいます。

デメリットもあらかじめ把握しておかないと「思っていたのと違う」とギャップを感じてしまったり、悪い方向へと流れてしまう可能性もあるので、事前にチェックしておきましょう。

  • 長時間拘束されることが多い
  • 実務を行うため、責任が生じる

中小企業のインターンは短期・長期インターンを開催する傾向にあるため、長い期間そのインターン先に拘束されることになります。そのため、他のインターンに参加できなかったり、学業やアルバイト、就活との両立に苦しんでしまう可能性があります。

また、「実務体験ができる」ということに重荷を感じてしまう可能性もあります。なぜなら実務を体験するということは、一時的に会社の社員と同じ立ち位置になるということですので、責任が生じることになるからです。

一時的にだとしても会社の一員として働く以上、会社のためにもしっかりと業務を行わなければいけません。もしミスをすれば会社の業績に傷がつくこともありますし、そうなれば会社に膨大な迷惑をかけることになってしまいます。

「実務体験ができる」ことはメリットである反面、このような重荷を背負ってしまうこともあるということを覚悟しておきましょう。

インターンを充実させるために意識すべきこと

インターンを充実させるために意識すべきこと

中小企業のインターンにはたくさんメリットがある分、デメリットも発生してしまいます。しかし、メリットの部分を多く吸収するためにあることを意識すれば、充実したインターンにすることができます。

内定にも直結するケースも多い中小企業のインターンですので、充実させるためのコツを押さえてグッと内定に近づきましょう。

インターンに参加する目的を明確にする

まずはインターンに参加する目的を明確にしてください。なぜそのインターンに参加するのか、そのインターンで何を得たいのかなどを参加する前に明確にしておきます。

なぜ目的を明確にする必要があるのか、その理由は、目的がはっきりしていればその目的のためにどう行動すればいいのか、どのような観点から話を聞けばいいのかなどを知ることができるため、効率よく必要な情報を得やすくなるからです。

とくに中小企業は実務を体験できる内容になっているため、あらかじめ目的をしっかりと定めておかないと、ただ仕事を経験しているだけとなってしまい、せっかくの貴重な時間も無駄にしてしまうことになります。

そうならないためにも、せっかくの貴重な体験の中で、より多くの情報が得られるよう、しっかりと目的を定めましょう。

責任を背負って実務に取り組む

先ほどデメリットでも述べましたが、中小企業のインターンは実務を体験する機会が多いことから、責任を背負うことになり、それが重荷となってしまう可能性があります。

しかしここで尾を引いてしまえば、吸収できるものも吸収できなくなってしまいますので、しっかりと責任を持ち、社員の一員になったつもりで実務を体験することが大切です。

責任を重荷に感じてしまう気持ちもわかりますが、そんな重荷としっかりと向き合い、責任をもって仕事をすれば確実に自分のスキルをアップさせることができます。

メリットでも述べましたが、中小企業のインターンでは実務体験からスキルアップしたと評価されれば内定へと大きく近づくことができます。

それにスキルアップした実績は自信にもつながりますので、今後社会人になった時にも必ず生きてきます。ですから、自身のスキルアップのためにも責任を背負い、会社のために貢献するという気持ちで実務に取り組みましょう。

積極的に行動・発言・人との交流を図る

中小企業のインターンを充実させるためには積極的な行動が必要です。自ら動き、話しかけ、発言し、そして人と交流を図ることが成功への近道です。

ただ仕事や説明を待っているだけでは時間の無駄になってしまいますので、自分から話を聞きにいったり、「次は何をすればいいですか?」などと積極的に聞きましょう。そうすれば貴重な時間を無駄にすることはありませんし、このような積極的な行動は企業側からも評価されます。

さらにインターンシップは説明会とは違い、社員と近い距離で接触できるため、いろんなことを質問できる貴重な場です。せっかくのチャンスを無駄にしないためにも、積極的に質問、発言をしましょう。

また、せっかく社内に入り、自分の目指す方向にいる“社員”と接触できるのですから、積極的に交流を持ちましょう。そうすれば自分の目指す方向にいる人たちの考え方などを学ぶことができますので、今後の就活で必ず生きてきます。

実務体験ができる中小企業のインターンだからこそ、自ら学ぼうとする姿勢を示すことが大切です。たくさんの情報を自らの行動でゲットしていきましょう。

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インターンの選び方と探し方

インターンの選び方と探し方

日本の多くが中小企業であることから、選択肢が非常に多いです。ここでキャリchでは、インターンの選び方からオススメ参加時期、さらにインターン先の探し方をご紹介します。

これを読めば多い選択肢の中からでも自分に合ったインターン先を探し出せます。

インターンの選び方とオススメ参加時期

インターン先を選ぶ基準は、“自分が目指す方向が決まっているかどうか”です。目指す方向とは具体的に進みたい業界や企業が定まっているかどうかです。

「進みたい業界も企業も決まっている」「進みたい業界は決まっているが、企業はまだ決まっていない」「業界も企業も方向性も決まっていない」3つのパターンから、キャリchがオススメするインター先をご紹介します。

    【進みたい業界も企業も決まっている】

  • オススメインターン:「長期インターン」
    →行きたい業界や企業が明確であれば、その目的を果たせる長期インターンがオススメ。実務経験を積むことを意識して選ぶことで自分のスキルアップを図れる。余裕があれば比較検討のために1dayインターンにも参加するとよい。
  • 【進みたい業界は決まっているが、企業はまだ決まっていない】

  • オススメインターン:「短期インターン」
    →行きたい業界は決まっているものの、企業が決まっていない場合はいくつかの短期インターンに参加し、比較検討をするのがオススメ。短期インターンから興味が湧いたものを見つけたら長期インターンへとシフトする。
  • 【業界も企業も方向性も決まっていない】

  • オススメインターン:「1dayインターン」
    →業界や企業、方向性が決まっていない人はインターンを通して探していくことになるため、様々な業界・企業を見ていくことを目的に1dayインターンに参加するのがオススメ。興味が湧くものを見つけたら短期インターン、長期インターンへとシフトする。

自分が目指す方向によってオススメのインターンは異なります。つまり、自分が得たいもの(目的)によって参加すべきインターンは異なってくるということです。

もちろん「志望企業が長期インターンしか募集していない」「時間的に短期インターンしか行けない」などいった事情もあるとは思いますが、インターン先に迷った際はぜひ上記を参考にしてみてください。

また、オススメの参加時期は8月のサマーインターンが良いです。8月中は多くの企業がインターンを開催していますし、学生の長期休みでもあるため、どの企業も宣伝のために内容の濃いインターンを用意しています。

それに8月にインターンへ参加すれば企業や業界研究にも役立つため、今後の就活でも役立ってきます。

中小企業のインターンを探す方法

中小企業のインターンを探す方法は「ナビサイト」「企業HPから問い合わせ」「OB/OGからの紹介」「就活エージェントからの紹介」です。

メインはナビサイトで、マイナビやリクナビなどの大手総合ナビサイトから探すことができますし、インターンシップに特化したサイトなどもあるので利用してみてください。

他にも、直接企業のHPからインターン情報を確認したり、OB/OG訪問から情報を入手する方法もあります。

さらに「就活エージェント」から情報を手に入れることも可能です。就活エージェントなら独自のルートから表には出ていないようなインターン情報を教えてくれるので、とてもオススメな探し方です。

おわりに

中小企業のインターンは、実務体験ができる内容のものが多いため、多くのことを学ぶことができますし、自分のスキルアップも図れます。

それに企業側も学生に実務を体験させることで、学生の能力やスキル、可能性などを間近でチェックできることから、評価されれば内定へと直結することも多いです。

しかし、ただ内定のため、就活のためというスタンスでインターンに参加しても意味がありません。しっかりと参加する目的を明確に、自らたくさんのことを吸収するために積極的に行動してください。

もし、インターンに関する不安を感じたり、手助けがほしいと思ったらぜひキャリchを頼ってください。キャリchが開催するイベント「就活相談会」では、インターンシップに関する悩み相談から就活全般のサポートを行っています。ぜひご気楽に参加してみてください。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

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