作文選考を突破するための秘訣を就活のプロがどこよりもわかりやすく解説
2023年3月8日
企業の選考法の1つとして「作文選考」があるのを知っていますか?
キャリアプランナー 岡田
就活生 Bさん
聞いたことはあります。でも、ESや面接みたいにテンプレの対策法がないので、具体的にどんな対策をしたらよいかわかりません。
作文選考はあまりメジャーな選考法ではありませんが、一部業界では選考法の1つとして当たり前のように取り入れています。受ける業界によっては対策が必須ですよ。
キャリアプランナー 岡田
就活生 Bさん
それは知りませんでした!作文選考を取り入れている業界と対策方法についても知りたいです。
それでは、作文選考を取り入れる企業の目的や特徴、対策法について確認していきましょう。上手く書くコツや注意点も解説しているので、これを読めば作文選考対策ができますよ!
キャリアプランナー 岡田
作文選考の仕組みと目的
あまりメジャーな選考ではありませんが、一部業界ではよくある選考法である「作文選考」ですが、その具体的な仕組みや行われる目的とはいったいどんなものなのでしょうか。ここではそんな作文選考の仕組みと目的について解説していきます。
受ける業界によっては受ける頻度も高くなる可能性がありますので、しっかりとその仕組みを知り、適切な対策・選考を受けていけるようにしましょう。
選考方法は主に「会場執筆」と「事前提出」の2パターン
作文選考とは文字のとおり、決められたテーマ・課題に沿って作文を作成することで学生を見極めていく選考方法です。企業ごとに細かなやり方は異なりますが、基本的な選考方法は「会場執筆」と「事前提出」の2パターンに分かれます。
会場執筆は、企業が設けた会場などを用いり、試験日当日に制限時間が設けられた中で課題に沿って作文を作成し、提出する方法です。約8割と、大半の企業がこの手段を用いています。
事前提出は、事前に企業から与えられたテーマ・課題から期日までに作文を作成し、郵送、またはWebにて提出する手段です。こちらは2割ほどと少ないですが、このような手段があることも覚えておきましょう。
1時間以内に作文を作成、原稿用紙2枚分執筆、800文字以内で〇〇について執筆する、などといった具体的な選考方法については企業ごとに異なりますが、基本的には会場か、自宅がどちらかで作文を作成することになることを覚えておいてください。
企業が作文選考を行う目的
企業が作文選考を設ける目的は、与えられたテーマに対して学生自身がどのような考えを持っているのかを知ることと、学生自身の文章力を知るためです。作文選考は企業が学生に対してテーマや課題を提示する形となりますので、そのテーマに対する考えをストレートに知ることができます。
そしてその学生の考えから、学生が企業が求める人物像に当てはまっているか、企業との相性が良いかなどを判断していきます。作文は自分の意志で作成していくものとなりますので、学生の考えや人柄などが読み取りやすいため、学生との相性が図りやすいのです。
また、作文を書かせることで学生の文章力も同時に確認することができます。伝える力・書く力がきちんとあるかどうかを確認することで、社会人として必要なスキルを身に付けているかをチェックするのです。
社会人として相手に話が伝わるように述べること、書くことは欠かせないスキルです。特に作文選考を設ける業界では、伝える力や書く力は必要になる職種ばかりですので、それらを確認するために作文選考を行います。
作文のテーマ選びや文章力に不安がある方は就活相談サポートへ参加するのもオススメです。就活のプロであるキャリアプランナーに直接相談できるので、自分1人ではわからなかったことも簡単に解決できますよ。
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作文選考を行う企業の特徴と課題テーマ
作文選考はあまりメジャーな選考ではなく、取り入れている企業も一部です。しかしそんな企業にも共通の特徴や目的があり、業界にも偏りがありますので、それらを知ることで受ける業界によって対策がしやすくなるでしょう。
また、作文選考に課せられる課題にも“課題となることの多いテーマ”が存在しますので、それらについての下記よりチェックしていきましょう。
作文選考を行う企業の特徴
作文選考を取り入れる企業が多いのが、出版社や広告、マスコミや新聞社などです。これら職種において作文選考が取り入れられる理由は、一定の文章作成能力が求められるからです。これらの職種は“書く”“伝える“ことが仕事の中心であり、それらの能力は一般以上に求められることになります。
どの仕事においてもありますが、求められるスキルや才能はあらかじめ備えたうえでないと企業に向かい入れることは難しいです。もちろん入社後に研修などはあるでしょうが、一から指導するには非効率的なため、学生の時点である程度の才能が求められます。
美容師や調理師などに例えるとわかりやすいでしょう。美容師や調理師などは学生のうちに基礎的なことを学び、それらのスキルを活かすべく専門的な職種へと進みます。そしてそれら専門的な職種では学生に“基礎的な知識がある”ことを採用の最低条件としているように、出版社やマスコミ業などにおいても学生に対して基礎的な知識=文章作成能力があることを採用の最低条件としているのです。
文章作成能力は美容師や調理師のように専門学校があるわけではなく、エントリーシートなどの基本情報からだけでは知りえないこともあり、作文選考を用いることで確認しているというわけです。
また、他にも公務員や医療関係などの一部企業においても作文選考を行うケースもあり、最近ではそのほかの業界・企業においても作文選考を行うことも増えてきていますので、いつ受けても大丈夫なように事前にしっかりと対策しておきましょう。
課題となることの多い題材・テーマ
作文選考では様々なことが題材とされますが、その中でもよくある題材・テーマについていくつかご紹介します。
- 自身の過去
→学生がどのような人生を歩み、どのような経験をしてきたのかを知ることが学生自身の人柄を把握できるため。また学生自身に秘めた力が企業で働くことでどう活かされるのかを評価する。 - 将来像・未来
→学生の将来像や理想を知ることで、企業でどう成長していくのかを推し量るため。入社後を見据えて弊社を志望しているのか、またどのような働きをしていくのかを評価する。 - 企業に関する内容
→企業についてどこまで理解を深めているかを推し量るため。企業に対する理解度の深さから志望度の高さや熱意などを評価する。
上記のものを題材として作文を執筆されることが多いので、これらのテーマには柔軟に対応できるようにしておくと良いでしょう。もちろん上記以外の題材・テーマもありますので、上記外のテーマにも対応できるようにして置いてください。
作文選考を通過する秘訣と上手に書くコツ
作文はエントリーシートとは違い、書く量が多くなりますし、文章構成なども重要となりますので、書き慣れていない学生からすると不安も多いことでしょう。しかし作文選考を通過しないと面接を受けることができないため、今のうちに対策をバッチリ行っていきましょう。
ここではそんな作文選考を通過する秘訣と上手に文章を書くコツについて解説していきます。特に文章構成はマスターすれば様々なテーマに対応しやすくなりますので、しっかりとチェックしていきましょう。
文章の構成をマスターする
作文を書く上で大切なのが、相手に話が伝わりやすいように執筆することです。そのためにすべきことは文章の構成をマスターすることです。文章の構成・書き方をマスターすれば、どんなテーマにも柔軟に対応できますし、印象の良い作文を書くことができます。
そこでオススメな文章構成が「PREP法」です。PREP法とは、主にビズネスシーンで用いられる文章構成法で、簡潔かつ説得力のある文章を作成します。PREP法における「PREP」とは下記のとおりです。
- P=Point(結論)
- R=Reason(理由)
- E=Example(事例、具体例)
- P=Point(結論を繰り返す)
まず初めにテーマに対する結論を述べ、その結論に対する理由の記載、次にその結論・理由を裏付けるための事例や具体例、エピソードなどを述べ、最後に再度結論を繰り返します。この構成に当てはめて話を展開することで相手に話が伝わりやすくなりますし、話もまとまります。
このPREP法は作文だけに限らず、エントリーシートや面接で回答する際にも用いられますし、入社後にも様々なビジネスシーンで用いられますので、就活を機にPREP法をマスターしておくようにしましょう。
企業がどんな答えを望んでいるかを意識して書く
文章の構成をマスターしたら、次は文章の“中身の質“を上げることを意識しましょう。そのために意識すべきことは、企業がどんな答えを望んでいるかを意識することです。そのために重要なのが、”企業研究“です。
企業が作文選考を行う目的は、学生の文章作成能力を確認することと、学生の持つ能力から企業との相性を図るためです。つまり、学生が企業にとって必要な人材かどうかを判断しているため、学生は企業に「自分は企業にとって必要な人材だ」「企業が求める人物像に当てはまる」ということをアピールする必要があります。
そのために、企業が求める人物像に自分を近づけ、アピールしていくことが重要となります。そしてそんな企業が求める人物像を把握するために、企業研究が欠かせないのです。企業研究から企業が求める人物像、スキルや強みなどを把握し、自分をその人物像に近づけて述べることで自分を存分にアピールできます。
また企業研究を行い、企業が求める人物像を把握すると企業が作文のテーマに対してどのような文章を求めているかも把握できるため、それらを意識したうえで作文を作成すると印象の良いものを執筆できます。テーマの意味を理解することも大切ですが、テーマから企業がどんなことを知りたいと思っているのかを合わせて意識することで、作文もグッと書きやすくなるでしょう。
作文選考やエントリーシートなど、企業が求める人物像を自分1人で考えるのが難しい場合は、プロに直接相談するのもオススメです。
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作文選考を受ける際の注意点
作文選考を行う企業が増えてきていることもあり、作文選考を受ける機会も増えてきたと思いますが、そのうえでいくつか注意すべきことがあります。では作文選考を受けるうえでどのようなことに注意すればよろしいのでしょうか。
ここではそんな注意点について解説していきます。選考に突破するためにも注意点を意識して作文選考に挑めるようにしましょう。
時間内に書き終えるようにすること
選考会場にて作文を執筆するタイプの選考の際に注意すべきことは、時間内に作文を書き終えるようにすることです。会場にて選考を受ける際は作文を執筆する時間が設けられていますので、その時間内でしっかりと書き上げることが第一条件となります。
時間内に文章を書き終えるためには文章構成を意識することや、文章に書き慣れている必要がある、これらは文章作成能力を評価するものとなります。ですので、時間が足りずに文章を書ききれていなかったり、内容が薄いものになれば文章作成能力がないと判断され、選考は突破できません。
むしろ時間が足りず途中で終わってしまった、時間が足りず内容が全体的に薄くなってしまったなどといったことがあれば最後まで読まれない場合もあります。ですので、時間内でしっかりとまとまった文章が書けるようにしておきましょう。
書き漏れ・誤字脱字に気を付ける
会場執筆、事前提出どちらも注意すべきことは、書き漏れや誤字脱字に気に付けることです。文字数が足りない、時間内に書ききれない、「〇〇について書く」といった課題について執筆できていないなどの書き漏れや、誤字脱字のある作文は評価が下がります。
作文選考はたいて「○○文字以上」「作文用紙〇枚以上」などと決められていますので、それらのルールが守られていないと当然評価は下がります。特に事前提出の場合、会場執筆とは違い時間の制限がありませんから、(提出期限はあるが)余裕をもって執筆できます。その中で文字数が足りていなかったり、必要な課題をクリアできていないとより悪い印象を与えてしまうこととなります。
また誤字脱字に関しては、誤字脱字をしてしまうことよりも、“誤字脱字に気づかない”“執筆後に確認をしていない”ということに対して悪い印象を与えます。社会人になると様々な書類を扱うようになります。その中には大きなお金が動くもの、今後の業績に大きく関わるものなどもあり、それらの書類においてミスは許されません。
そのため、そのようなミスをしてしわないよう“確認”は非常に重要なものとなります。しかし作文選考において誤字脱字が多いようでは、「確認が甘い」「確認ができない」と判断され、評価が下がります。ですので書き漏れや誤字脱字がないよう、意識して執筆すること、そして最後に必ず確認することを忘れずに行ってください。
おわりに
作文選考はあまりメジャーな選考ではありませんが、広告業やマスコミ業などではよくある選考方法となりますので、それらの業界を志望する場合には対策が必須となります。また、そうでない場合でもまれに作文選考を用意している企業もありますので、誰にでも受ける可能性はあります。
普段慣れない作文ということで不安を感じる人も多くいると思いますが、コツさえつかめば誰でも簡単に作文を書きあげることができますし、選考突破も狙えます。そのためにもまずは作文選考の仕組みを知り、文章作成能力向上のための対策を図りましょう。
またそれでも思うように対策することができなかったり、慣れない選考に不安を感じる場合にはぜひともキャリchを頼ってください!キャリchが開催するイベント「就活相談サポート」では、作文選考に対する対策から内定獲得までの就活の全サポートを行っています。
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この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。