金融業界に向いてる人とは?特徴を参考に自分の適性を見極めよう

 2023年4月4日

就活生 Aさん

金融業界に興味あるのですが、就職した先輩に聞くと「やりがいを感じる」とポジティブな意見もある一方で、「つらい」と言っている人も多くて…。自分が金融業界に向いてるか知るには、どうしたらいいですか?

なるほど。確かに金融業界に限らず、自分にその業界が向いてるのかどうかは大事ですね。それを見極めるには自己分析で自分の特徴を把握してから、業界理解を深めてどんな人が向いてるのかを把握する必要があります。

キャリアプランナー 岡田

就活生 Aさん

そうですよね。金融業界の特徴とか金融業界に向いてる人の特徴が、自分にマッチするかどうかで判断すればいいんですね?

今回のコラムでは、金融業界の概要や金融業界に向いてる人の特徴について解説します。実際に就職した先輩が語る、業界の詳細も説明していくので参考にしてください。

キャリアプランナー岡田

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金融業界の向き不向きを知る前に準備すること

 

金融業界の向き不向きを知る前に準備すること

金融業界に向いているか調べる前に、就職活動を始めるにあたって準備することが3つあります。

  1. 業種をしぼる
  2. 自己分析をする
  3. 金融業界の分析をする

なぜこれらの準備が必要かというと、金融にもたくさんの業種があるからです。金融と聞くと銀行を思い浮かべる人が多いですが、銀行でも政府系金融機関と地方銀行では、業務が全く異なります。同時に、自分がどの分野に興味があり、何が得意なのか、自己分析も大切です。入社してから、「金融業界は自分には合っていない!」とならないよう慎重に見極めましょう。

1.業種をしぼる

金融業界のなかでも「どの業種」に興味があるか明確にしましょう。金融には次のような業種がありますので、参考にしてください。

  • 銀行
  • 証券
  • 保険
  • クレジットカード
  • 信販
  • 政府系金融機関
  • 不動産金融
  • リース
  • アセットマネジメント
  • ベンチャーキャピタル

例えば、分析力やコミュニケーション能力がある人は、ファイナンシャルアナリストや金融商品の販売などに向いています。自己分析をして、自分の強みを活かせる業種を選びましょう。

2.自己分析をする

自分が金融業界に向いているのか自己分析をしましょう。金融業界は意外に、労働環境が厳しい面もあるといわれています。メリット・デメリットどちらにも目を向けて、自身が金融業界に向いているかどうかの判断が大切です。

自分自身が求めるキャリアパスや生活スタイルを考慮し、金融業界が自分にとって適しているかどうかを判断しましょう。

3.金融業界の分析をする

業界分析も欠かせません。しかし金融業界は政治や経済の動向に左右されやすく、常に変化し続けています。業界の最新情報を把握し、業界の動向を予測する能力が大切です。ニュースや書籍、業界関係者との交流などを通じて、業界の情報を手に入れましょう。

できれば金融商品や投資先の変化についても調査し、興味のある職種や業界が今後どのように変化するかも予想してください。

【金融業界の仕事内容】

金融業界には多種多様な職種があります。

  • 銀行員
  • 証券アナリスト
  • 投資顧問
  • 保険営業
  • 会計士
  • 税理士
  • 弁護士

これらの職種は、それぞれ異なるスキルや専門知識が必要であり、業務内容も多岐にわたります。金融業界の主な業務内容は次の通りです。

  • 金融商品の取引や資産運用
  • 金融商品の企画や開発
  • 財務アドバイザリー
  • 法律や税務に関するアドバイス
  • 個人や企業への金融商品の販売とマーケティング
  • 窓口や電話での接客
  • 会計
  • リスク管理
  • 投資分析

たくさんの職種、業務内容があるので、自分の適性や希望を踏まえて慎重に選ぶ必要があります。

【金融業界の年収】

金融業界の年収は、職種や経験年数、勤務地、企業規模などによって大きく異なります。一般的には金融業界は高収入が期待できる業界の1つです。

例えば銀行の平均年収は大手銀行で762万5,000円、地方銀行で621万4,000円(参照:東京商工リサーチ「国内銀行79行「平均年間給与」調査(2020年3月期決算))で、日本全体の平均年収である461万円(国税庁「II 1年を通じて勤務した給与所得者」)を大きく上回ります。

さらに投資銀行業界や証券会社のトップクラスのエグゼクティブになると、年収は数千万円から数億円にも上る場合もあります。しかし高収入職種は、それに見合った高いスキルや経験が求められるため、入り口が狭く競争率が高いです。

【金融業界でよく名のあがるホワイト企業】

金融業界には、多くのホワイト企業が存在します。働きやすいと評価されている企業は次の通りです。

  • 三菱UFJフィナンシャル・グループ
  • 三井住友フィナンシャルグループ
  • 野村ホールディングス
  • あおぞら銀行
  • りそなホールディングス
  • 東京海上日動火災保険
  • 損害保険ジャパン株式会社
  • 住友生命保険
  • 三菱HCキャピタル

これらの企業は、社員に対する手厚い福利厚生や働きやすい労働環境などが特徴的です。厚生労働省は、仕事と育児の両立を支援している企業には「くるみん」の認定マークを、労働者の安全や健康確保の対策に積極的に取り組んでいる企業には「安全衛生優良企業」を与えています。ホワイト企業を選ぶ1つの基準にしてください。

「ホワイト企業で働きたいけど、見極めるのが難しい。」と悩んでいませんか?キャリchの「就活相談サポート」では、キャリアプランナーがホワイト企業を見極めるポイントを教えます。納得の就活ができるようにサポートするので、ぜひ活用してください!

金融業界に向いてる人の特徴3選

金融業界に向いてる人の特徴3選

一般的に金融業界に向いている人の特徴は次の通りです。

  1. 数字に強い
  2. コミュニケーション能力が高い
  3. クリエイティブ思考がある

すべてに当てはまる必要はありませんが、全く当てはまらないと入社しても「きつい」と感じてしまうかもしれません。自分の性格を客観視し、金融業界に合っているか考えてみてください。

金融業界に向いている人の特徴を詳しく解説します。

1.数字に強い

金融業界は複雑な数値を扱う仕事が多いため、数字に強い人が向いています

例えば金融商品の価格変動を予測するためには統計分析が必要です。保険会社に勤めたら、お客様の状況から将来の保険料をすぐに計算する場面が出てくるかもしれません。ほかにも、財務分析などは正確な計算力や分析能力が求められます。

また数字が強い人は論理的思考も得意といわれており、筋が通った説明はお客様への説明や商談の際に大切です。自分が数字に強いか、振り返ってみましょう。

2.コミュニケーション能力が高い

金融業界では、顧客とのやり取りが多く、チームで業務を行うケースも多いため、コミュニケーション能力の高さを求められることが多いです。顧客との折衝や契約交渉、プレゼンテーション、報告書作成などでコミュニケーション能力が大切になってきます。

お金について相談を受けるには、まずお客様に信頼してもらう必要があります。お客様と信頼関係を築くには、相手のニーズをよくヒアリングし、相手の立場に立った提案が大切です。会話が好きな人は、金融業界に向いているかもしれません。

3.クリエイティブ思考がある

金融業界では意外と思われるかもしれませんが、クリエイティブ思考が求められます。なぜなら商品の開発や経営戦略を考える部署では、新しいビジネスモデルや金融商品の開発をする必要があるからです。新しいアイデアを出し、既存の枠にとらわれず柔軟に対応できる人が向いています。

また最近ではデジタル技術を活用し、既存の業務プロセスの改善を求められる場面も多いようです。前例がない業務には、クリエイティブ思考がある人材が重宝されます。

 

金融業界で働く人がストレスに感じる瞬間とやりがいに感じる瞬間

金融業界で働く人がストレスに感じる瞬間とやりがいに感じる瞬間

どんな仕事にも「きつい」と思う瞬間はあります。金融業界では小さな数字のミスが許されなかったり、高いノルマが課せられていたりと、業界の独特な職場環境が原因のようです。実際に働いている先輩の声を紹介しますので、自分に向いてる業界かどうか考える参考にしてください。

ストレス1.ミスが許されない閉鎖的な雰囲気

現在、新卒で地方ろうきんに勤務中の22歳の男です。
いま、仕事を辞めようか真剣に悩んでいます。金融の仕事にやりがいを感じず、支店内の閉鎖的な雰囲気と、1円の間違いもできない状況にとても窮屈さを感じています。お金を直接扱う仕事なので、神経をすり減らしながら仕事しています。

引用元:Yahoo!JAPANしごとカタログ

金融機関は数字への正確さが常に問われます。1円でも間違っていたら、取引先やお客様に迷惑をかけるからです。自分が「数字に強いか」どうか、就職する前によく考えましょう。

ストレス2.残業時間が長い

金融業界で営業をしています。

配属されて以来、毎月残業が80時間を超えます。残業手当はつきません。

先輩からのプレッシャー、取引先からの要求、残業が正義という雰囲気、全てがつらく、限界を感じています。

引用元:Yahoo!JAPAN知恵袋

年次や部署によって残業時間に差があります。正確な残業時間は公式では開示されない企業が多いので、OB訪問などで自分が行く可能性のある部署を調べるとよいでしょう。

残業しているのに残業代が支払われないケースがあるようです。どの企業を選んだとしても、入社する前にOB訪問などで残業について調べておくとよいでしょう。

ストレス3.支店や個人へのノルマ設定が高い

銀行員つらくないですか?

周りのひとには恵まれていると思いますが、支店や個人に割り当てられるノルマが毎期毎期大変だし、達成したら増やされるしで正直つらいです。

引用元:Yahoo!JAPAN知恵袋

営業にはノルマが付きものですが、競争が好きでない人には重荷に感じてしまうかもしれません。評価は営業成績で決められるケースが多いので、ノルマが達成できないと仕事のやりがいを感じにくいです。

ストレス4.業務負担が大きい

4月に入行した新人銀行員です。

もうすでに入行して半年が経ちましたが、未だに仕事に慣れません。

私が配属された支店は、来店客数が全店舗で1、2を争うほど多い支店で、とにかく忙しく、余裕のない毎日です。何かしようとしてもすぐ別の業務が入り、一つ一つの処理を効率良く完結することができず、メモを取る時間すらありません。

引用元:Yahoo!JAPAN知恵袋

どの企業に入っても入社1年目は慣れない仕事の連続であると覚悟が必要です。しかし、業務負担が大きい職場環境かどうかは、あらかじめOB訪問などで調べられます。先輩たちの声を参考にしましょう。

「自分が何にやりがいを感じるかわからない。」と悩んでる人は、キャリchの「就活相談サポート」でキャリアプランナーに相談してみるとよいです。自己分析のサポートをしています。無料で相談できるので、気軽に活用してください。

やりがい1. 取引先の企業の成長を感じられる

顧客、法人営業ですが、取引先の会社に資金提供して設備投資して、顧客の業績が良くなり、顧客の規模どんどん大きくなって行くのがうれしいです。

顧客からも感謝されます。広い意味で社会貢献していると感じたときです。

引用元:Yahoo!JAPAN知恵袋

お金を融資した企業が成長したら、自分も嬉しいですよね。お金は目に見えないので成果が見えづらいですが、取引先企業が成長しているときは達成感を感じるようです。

やりがい2. お客様の生活を支えられる

金融業界のやりがいは、お客様の資産運用(投資・保険・相続等)を行い、生活を支えることが出来る。また、企業に対しては融資審査を行い、融資後も企業に対して継続的な経営助言等を行うことで成長を支援出来る点があります。

引用元:Yahoo!JAPANしごとカタログ

資産運用は複雑な手続きのため、人に頼りたくなるもの。そんな時にお金のプロとして頼ってもらい、サポートできるのはやりがいに感じるようです。

お金の知識は知っているか知らないかで、大きな差を生みます。知識を持っていれば、自身の不動産購入・相続手続き・家計管理などにも金融知識が活かせるでしょう。

さらに金融知識は複雑なためわからない人が多いです。そのため、知識を持っていると家族や友人などの助けになるかもしれません。

やりがい3. 成果を出せば高い報酬ばもらえる

証券会社のやりがいは・・「成果の分だけ給与に跳ね返ってくる」ことかな。

やればやるほど年収が上がっていくのが楽しくでそこにやりがいを感じるのであれば
辛い営業も乗り越えられるでしょう。

引用元:Yahoo!JAPANしごとカタログ

金融業界の営業は高い成果を出せば高い報酬がもらえるので、競争心の高い人は向いているでしょう。やりがいを高い給料に見出す人も、金融業界に向いているかもしれません。

やりがい4. 取引先の企業を守ることができる

私がやっている「法人営業」は、企業相手に、経営者の保険や社員の福利厚生のための保険を勧める仕事です。保険料を会社が払う保険です。仕事はやりがいがあり、楽しいです。自分の仕事によって、その企業を守ることができると自負しています。

勉強も好きですし、経営者の話は、とても興味深いです。「職域営業」と全然違うと思います。良い仕事をしたいので、とにかく相手の話をよく聞いて、ニーズに合うものを提案します。

引用元:Yahoo!JAPANしごとカタログ

法人営業は縁の下の力持ちとして、企業の福利厚生を支えられるのがやりがいに感じるそうです。

金融業界に就職するメリットとデメリット

金融業界に就職するメリットとデメリット

金融業界を志望する就活生は多いですよね。

「安定しているから。」「福利厚生がしっかりあるから。」「親に勧められたから。」との理由で志望している人もいるはず。これらは本当なのでしょうか?

また毎年、金融業界にはたくさんの学生が就職しますが、数年のうちに辞める離職者もたくさんいます。何が理由で辞めるのでしょうか?

金融業界に就職するメリットとデメリットを詳しく解説します。

金融業界で働く人がメリットに感じること

まずは金融業界で働くメリットを紹介します。金融業界は人気の業界で、就業者は約178万人です。働くメリットがあるから多くの人が働いているのでしょう。詳しく見ていきます。

【1.もらえる報酬が高い】

金融業界は高い報酬が特徴的な業界です。製造業の総合職の平均年収は400〜600万円ですが、金融業界の平均年収は500〜800万円が相場といわれています。特に投資銀行やヘッジファンドなど投資関連の職種では、ボーナスが高額です。

また、金融業界は競争が激しく、優秀な人材には高い報酬が与えられる傾向があります。保険営業でよくある完全歩合制の職種であれば、給与の下限はありませんが上限もありません。契約がたくさん取れるほど給与も高くなります。

【2.専門的な知識が身につく】

金融業界で働くには専門的な知識が必要です。自社商品をお客様に説明するには、まず自分が深く知っておかないといけませんよね。

そのため自社商品だけでなく、株式投資や債券、FX、デリバティブ商品など、金融商品についての知識や、金融市場のトレンド・動向に関する情報にアンテナを張りましょう。

金融業界で働くと、自然に専門知識が身につきます。家計管理や不動産購入など、自分の人生で役に立つかもしれません。

【3.スキルアップしやすい】

金融業界は常に変化しており、新しい金融商品や金融テクノロジーの登場も頻繁にあります。そのため、新しいスキルを学び、自己研鑽を積む姿勢が求められるでしょう。つまり金融業界は、スキルアップしやすい環境です。

さらに、多くの企業では従業員の研修や外部セミナーへの参加を支援するなど、スキルアップの機会を提供しています。このような機会を利用してスキルアップをすると、長い社会人生活で役に立つでしょう。

【4.多彩なキャリアパス】

金融業界には多様な職種があり、例えば銀行業界と投資銀行業界には次のような職種があります。

〈銀行業界〉

  • 営業
  • リスク管理
  • 内部監査
  • 総務
  • 経理

〈投資銀行業界〉

  • M&Aアドバイザリー
  • 証券アナリスト
  • トレーダー
  • クオンツアナリスト

入社後いきなり希望の部署に配属されるとは限りませんが、選択肢がたくさんあるのはキャリアを考える上で優位です。それぞれの職種がどのような業務を行っているか調べると、キャリアを考える時に役立つでしょう。

【5.社会貢献性が高い】

金融業界は、企業や個人の資金を運用し、経済活動を支える重要な役割を担っています。また、社会貢献プログラムやCSR活動にも力を入れる企業が増えており、社会に貢献する取り組みが盛んです。

また、金融業界にはさまざまな形で社会貢献をする機会があります。例えば、ボランティア活動やチャリティーイベント、社会貢献に関する研究や報告書の作成などです。これらの活動を通じて、社会に貢献ができるため、やりがいや達成感を感じられます。

金融業界で働く人がデメリットに感じること

社会人として働くと、誰しも「きつい」と感じる瞬間があります。金融業界で働くと次のようなデメリットがあるようです。

  • 長時間労働などワークライフバランスが悪い
  • ストレスやプレッシャーが大きい
  • 少しの誤差や作業ミスも許されない

このようなデメリットを受け入れられるか、入社前の確認が大切です。詳しくみていきましょう。

【1.ワークライフバランスが悪い】

金融業界における資産運用の部署などは、企業や個人の資金の運用が主な業務です。市場の変動に対応して常に最新の情報を収集し、分析する必要があります。そのため、長時間労働や残業が多く、週末や夜間に仕事が入るケースも少なくありません。

先述したように、残業の多さや週末出勤の有無は部署や年次によりばらつきがあります。金融業界では全く残業がない企業や部署もあれば、毎日残業が必要な企業や部署もあるので、入社前に確認しましょう。

【2.ストレスやプレッシャーが大きい】

金融業界では企業や個人の大切な資金を扱うため、失敗が許されない場面があります。

例えば資産運用部門であれば、非常に大きな金額を動かすため的確な判断が求められ、プレッシャーやストレスが大きいでしょう。誤った判断で企業や顧客に損をさせられません。営業であれば厳しいノルマが課されたり、黒字を出さなければいけないプレッシャーと闘う機会があるでしょう。

【3.少しの誤差や作業ミスも許されない】

金融業界では小さなミスが企業の信頼に関わってくる場面が多いです。例えば銀行の窓口業務であれば、1円の誤差がお客様の迷惑につながるので緊張感を持って対応しなければなりません。締め作業で1円でも合わなかったら、支店全体で原因を確認することがあります。

ほかにも保険営業では、お客様に正確な保険料を即座に計算し、提示しなければなりません。間違えていたら、お客様の信頼を失いかねません。金融業界では小さなミスをしないために、細かな確認作業が必要です。

金融業界に就職するには?

金融業界に就職するには?

金融業界へ就職する手順を解説します。

履歴書の作成時や面接の際は、金融業界ならではの注意点があります。ポイントを押さえて、企業によい印象を与えましょう。

1.求人情報の収集

まずは求人情報を集めましょう。金融業界の求人情報は、企業の公式サイトや求人サイト、人材紹介、学内セミナー、学校のキャリアセンターなどから入手できます。

就活では情報が多いほど武器になり、就職先の選択肢が広がるでしょう。多くのイベントに参加すると、多くの金融業界の情報を集められるので、ぜひ積極的に求人情報を集めてください。

2.応募資格の確認

求人情報を見て、応募資格が自分に当てはまるか確認しましょう。例えば保険会社の数理業務を担当するアクチュアリー職は、大学で数理系の専攻をしていないと応募できない場合があります。応募資格を満たしているかどうかを確認し、必要であれば資格取得やスキルアップを目指すことも重要です。

3.履歴書とESの作成

次に応募する企業に提出する履歴書の作成です。金融業界の就活では、学歴や語学力だけでなく、数値分析力やコミュニケーション能力、論理思考能力なども重視されます。過去の実績や経験を詳細に記載し、自己PRをしっかりと行いましょう。

志望する企業には、OB訪問をするとエントリーシートの書き方や面接の質問などの情報が手に入る場合もあります。また、どんな学生が内定をもらいやすいか雰囲気をつかめるでしょう。

キャリchでは銀行の内定を獲得した学生が書いたエントリーシート集を無料で公開しています。ぜひ活用してください。

4.面接対策の準備

面接前に企業の情報を集め、業界動向や市況感などを把握しておきましょう。これから自分が長い期間身を置くかもしれない業界をしっかり調べる最後の機会になるかもしれません。面接でアピールするためでもありますが、入社後のミスマッチを防ぐためにも大切です。

また、金融業界特有の質問やケーススタディなどの面接形式にも慣れておくのがオススメです。面接対策の方法として自己分析やロールプレイング、模擬面接などがあります。しっかり対策をして、面接の練習を繰り返しておけば、本番で緊張しないですよ。

【見た目を清潔にする】

面接では、第一印象が非常に重要です。人の印象は3~5秒で決まる「メラビアンの法則」を知っていますか?最初の数秒で、ほとんど話していないのに面接官があなたの印象を決めてしまうのです。第一印象でその後の面接における雰囲気や質問内容が変わってきてしまうといえます。清潔感のある服装や髪型、メイクを心がけ、自分自身をきちんとアピールしましょう。

【よくある質問を対策】

面接でよく聞かれる質問に対して、事前に自分なりの回答を考え、言葉にして練習しましょう。よくある質問は、「自己紹介してください。」「なぜ当社を志望したのですか?」「強みは何ですか?」など。自分自身の経験や実績、能力を上手くアピールできるよう、自分なりの答えを考えて対策します。本番では緊張するので、繰り返し何度も練習しておきましょう。

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【ハキハキした受け答えの練習】

面接での受け答えは明確に行いましょう。ハキハキとした印象を与える受け答えが大切です。緊張すると思考がまとまらず、言葉がつまってしまうケースがあるため、事前練習をオススメします。

一人で練習するだけでなく、友人や家族に相手役をしてもらって練習する方法も有効です。言葉遣いや話し方にも気を配り、自分のアピールポイントを伝えられるようにしましょう。本番で緊張してしまっても、自分の言葉で話すのが好印象になります。

5.内定の受諾と入社

内定が出たら、入社までに必要な手続きや説明会に参加し、必要書類の提出や研修・OJTなどに参加します。企業の雰囲気がわかる入社前の最後のイベントです。同期と仲良くなる機会でもあります。

またせっかく内定をもらっても、単位が足りずに卒業ができないと就活の苦労が水の泡になってしまうので、単位には細心の注意が必要です。

入社後は、各企業のルールやマナー、業務フローを覚え、日々の業務に励みましょう。

金融業界の仕事内容に直結する資格

金融業界の仕事内容に直結する資格

金融業界は専門知識が必要なため、企業によっては資格取得を推奨しています。なかには資格取得すると昇給したり、受験費用を支援してくれたりする企業も!

就活生が次のような資格を入社前に取ると、業務内容の予習にもなりますし、仕事への前向きな姿勢が企業に伝わるでしょう。

金融業界を志望する学生は、次の資格の取得を考えてみてください。

1.ファイナンシャルプランナー(CFP)

ファイナンシャルプランナーは、個人の資産運用やライフプランニングなどに関する知識を持ち、顧客のニーズに応じた提案ができる人材を認定する国際的な資格です。金融業界のなかでも、特に保険や投資などの分野に携わる人材にとって有用な資格といえます。

また、金融機関や証券会社などでも、ファイナンシャルプランナー保有者を求める求人が多いです。多くの企業で求められている資格のため、就活の際に有利になるといえます。

2.日商簿記

日商簿記は、会計に関する知識と技能を認定する資格です。金融業界においては、企業の財務状況を正確に把握し、適切なアドバイスをするために必要な知識とされています。また、簿記の知識は金融商品の分析や投資の判断にも役立ち、企業の経理職で必要な知識が身につくでしょう。

日商簿記も多くの企業で求められている資格のため、大学生のうちに取得すると就活の際に有利になるといえます。1〜3級があるので、まずは3級取得を目指してください。

3.証券外務員

証券外務員は、証券取引に関する知識やルールを習得し、顧客の投資信託や株式などの売買などを行う人材を認定する資格です。証券外務員一種と二種があり、取り扱う金融商品が違います。

証券外務員の資格がないと金融商品の販売や勧誘ができないので、金融業界では証券会社や投資信託会社などでの勤務に必要な資格です。ファイナンシャルプランナーの資格と相性がよく、組み合わせると専門性を深めながら仕事の幅を広げられます。

おわりに

おわりに

  • 数字に強い
  • コミュニケーション能力が高い
  • クリエイティブ思考がある

このような特徴が全くないと入社後に「きつい」と感じてしまうかもしれません。自分の性格を振り返ってみましょう。金融業界で働くメリットは次の通りです。

  • もらえる報酬が高い
  • 専門的な知識が身につく
  • スキルアップしやすい
  • 多彩なキャリアパス
  • 社会貢献性が高い

「報酬が高い」ことは多くの就活生を魅了するようです。金融業界には高い成果を出せば、より高い報酬をもらえる仕組みになっている企業もあります。金融業界で働くデメリットは次の通りです。

  • 長時間労働などワークライフバランスが悪い
  • ストレスやプレッシャーが大きい
  • 失敗が許されない

これらのメリット・デメリットを踏まえて、入社前にしっかり考える必要があります。

もし「自分が金融業界に向いているかわからない」と悩んだら、1人で悩まずに、ぜひ「就活相談サポート」で就活のプロに相談してください。

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この記事の監修者

監修者:岡田章吾

岡田 章吾

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。

就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。

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