営業職を目指す必見!内定を狙える『志望動機』の書き方をプロが解説
2019年11月15日
「お客様に寄り添った仕事がしたい。」「人脈を広げたい。」このような理由から営業職を志望していませんか?
キャリアアドバイザー 岡田
就活生 Aさん
はい!やりがいがありそうなので、私も営業職を志望しています!
ノルマや対人関係に悩むかもしれませんが、とてもやりがいがある仕事ですよ!
キャリアアドバイザー 岡田
就活生 Aさん
やっぱりそうなんですね!まずは営業職に特化した志望動機を書いて、選考通過したいんです。
わかりました!今回は営業職の志望動機の書き方を紹介します。志望動機の書き方やチェックされるポイント、例文も紹介していきますので、参考にしてくださいね。
キャリアアドバイザー 岡田
目次
企業が営業職の志望動機からチェックしていること
志望動機には、“その職種ならではのチェックポイント”が存在します。なぜなら、それぞれの職種で求められる能力は異なるからです。
では営業職の志望動機ではどのようなことをチェックされているのでしょうか?他の職種とは異なったチェックポイントを確認していきましょう。
コミュニケーション能力の高さをチェック
営業職の志望動機では「コミュニケーション能力の高さ」をチェックしています。なぜなら営業職にはコミュニケーション能力が必要不可欠だからです。
営業職は直接的に人と関わっていく仕事ですので、今までの友達との人付き合いとはまた異なった形となりますので、さらなるコミュニケーション能力の高さが求められることになります。
そのため、どの企業においてもコミュニケーション能力は求められるものの、営業職では特にコミュニケーション能力の高さを重要視し、チェックしています。
熱意がどれほどあるかのチェック
営業職の志望動機ではコミュニケーション能力の他に、学生の仕事に対する「熱意」をチェックしています。なぜなら営業職はガッツがある人でないと仕事が務まらないからです。
営業職は商品を相手にアピールし、契約を結ぶことが主な仕事内容となります。しかし、対人の仕事はなかなか思うようにいきませんし、ことごとく契約に結び付けることができないという状況も多々あります。時には罵声を浴びせる人にも遭遇することがあるでしょう。
しかし営業職を目指すのであれば、これらに耐えられる人でなくてはなりません。もしここで心が折れてしまうようでは会社の売り上げと結び付けることができませんし、そのような人は営業として雇えないのです。
ですから、企業側はどんな逆境に対しても仕事と向き合えるほどの「熱意」を持っているかどうかを、志望動機からチェックするのです。
営業職の志望動機を作成するうえで意識すべきこと
どの会社にも存在する営業職。そんな営業職では毎年多くの人が集まることから、ライバルと差をつけるための「志望動機対策」が欠かせません。
ここでは具体的な書き方の前に、“志望動機を書くうえで意識すべきこと”について解説していきます。これらを意識して志望動機を書かないと人事の目に留まることはありません。最後までしっかりとチェックしていきましょう!
なぜ営業職をやりたいのかを明確にする
まず、志望動機を書く前に必ず「なぜ営業職をやりたいのか」を明確にしてください。この部分が明確でないと、志望動機にブレが生じてしまい、あなたの思いや熱意は伝わりません。
また営業職は、「大変」「過酷」といったイメージがありますので、「なぜ大変な営業職をわざわざ選ぶのか」と問われた時にすぐ答えられるような明確な思いがないと、志望動機は薄っぺらいものとなってしまいます。
ですから、「なぜ大変というイメージのある営業職をやりたいと思ったのか」「なぜ他の職種ではダメなのか」など、様々な角度からきっかけを探していき、一つ一つを掘り下げていきましょう。
営業職に特化した能力をアピールする
営業職の志望動機ということですので、営業職に特化した能力を積極的にアピールしていきましょう。先ほど志望動機からチェックされていることとして挙げた「コミュニケーション能力」や「熱意」はもちろん、他にもアピールすべき能力は下記のとおりです。
- お客様に貢献したいという気持ち
- 相手の要望を聞き取る能力
- トラブルなどへの対応力
- 結果に対する覚悟
営業職は商品を相手にアピールし、契約を結ぶことで売り上げをあげる仕事ですが、ただただ自分の給与や会社の売り上げのためにやっていても仕事は務まりません。なぜなら、相手に敬意を払わないと商品を売ることはできないからです。
そのため、自分の給与や会社の売り上げだけでなく、お客様に貢献したいという気持ちがとても重宝されるのです。また、相手の要望を聞き取る能力なども、お客様のために働くうえで重宝される能力です。
さらに営業職は、独り立ちすれば一人で仕事をしていくこととなりますので、急なトラブルに対しても一人で対応しなくてはなりません。そのため、どんなトラブルに対しても冷静に対応できるということをアピールできるとよいです。
また、営業職は数字を追う仕事ということになりますので、結果に対する覚悟をしっかりと持つ必要があります。この意気込みがないと、ライバルの多い営業職では生き残れません。
他にも、課題解決力や目標達成能力、リーダシップや考える力が優れているなども営業職において重宝されるので、これらの能力に自信がある場合には積極的にアピールしていきましょう。
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他の業種と区別すべきは「数字」
営業職の志望動機で最も区別すべきことは「数字」です。営業職は自分の頑張りが「数字」となって表れることとなりますので、数字を追うことに対しての姿勢をしっかりと理解しておく必要があります。
また、そんな数字を追うことに対しての覚悟を持つことも重要で、それらの気持ちが薄いと志望動機にもその気持ちが表れてしまいます。
つまり、「数字が低くても基本給がもらえればいいや」「別に社内1位じゃなくてもいいや」という気持ちが少しでもあると人事に気づかれてしまい、「熱意がない」と判断されるということです。
自分の能力をアピールしていくことも大切ではありますが、まずは営業職になるということについてしっかりと理解し、覚悟を決めましょう。
志望する種類によってアピール方法を変える
営業職とひとくくりにしても、個人を相手にするものもあれば、電話での営業など様々な種類が存在します。また、それぞれ仕事内容や求められる人物像も異なってきますので、当然アピールすべき内容も変わってきます。
では、具体的にどのような違いがあるのか、下記にまとめていきます。
- 法人営業(BtoB営業):企業などの法人を対象に営業を行う
→企業と企業との取引となり、大きな判断が強いられる法人営業では、「ビジネスコミュニケーション能力」や「判断力」をアピールすると効果的。 - 個人営業(BtoC営業):一般消費者などの個人を対象に営業を行う→一個人として接していくことが大切となるため、商材やサービスに対する思いや、実際に使ってみた感想などを述べるための「提案力」「ヒアリング能力」などをアピールするのが効果的。
- 新規営業:全く取引のない企業・消費者に対して営業を行う
→初めて関わりを持つということで、まずは人に気に入ってもらうための「親しみさ」や「コミュニケーション能力」、さらに根気強く接していくための「行動力」や「熱意」などのアピールが効果的。 - ルート営業:すでに取引のある顧客を回る営業法
→既存顧客の現状やニーズなどを確認し、長期にわたって良好な関係を築けるための「コミュニケーション能力」や「人を気遣う能力」などのアピールが効果的。 - 反響営業:問い合わせがあった顧客へのアプローチを行う営業法
→反響のあった顧客に対してのアプローチとなることから、「提案力」や「相手の気持ちを・ニーズをくみ取る力」「お客に寄り添う気持ち」などをアピールするのが効果的。 - 飛び込み営業:アポイントを取らずに、いきなり営業を行う
→お客さまと約束を取らずにいきなり訪問し、商品をアピールするということで、話しを聞いてもらえない、直接断られるといったことは日常茶飯事。そのため、「メンタルの強さ」や「根気強さ」などをアピールするのが効果的。 - アポイント営業:アポイント(約束)を取り、後日訪問する営業方法→アポイントを取る段階(電話・メール)から躓くことの多いアポイント営業では、「根気強さ」や「行動力」などをアピールするのが効果的。
上記のように、営業とひとくくりにしても種類によってアピールすべきことは多少異なります。
もちろんベース部分は前述で述べたような「コミュニケーション能力」「熱意」「数字に対する覚悟」になりますので、基盤部分をしっかりと固めたうえで、それぞれに特化した能力をアピールしていきましょう。
営業職の志望動機で好印象を狙える書き方と例文
営業職の志望動機を書くうえで意識すべきことを確認したら次は「実践」と行きましょう。具体的に志望動機を作成していきます!
営業職の志望動機を書く際は、「主張→根拠・具体例→成果(結果)」の流れに合わせることがポイントです。ここではそれぞれの流れに合わせて、内容やポイントをご紹介していきます。さらに、「例文」も合わせて記載しているので、ぜひ参考にしてください。
【主張】「私が“その会社”の営業職を選んだ理由は〇〇です」
まずは主張部分として、「私が“その会社”の営業職を選んだ理由」について述べます。ここでは、 “なぜ企業の営業職なのか”に注力し、そこから営業職を志望した理由を述べていきます。
営業職はどの企業にもたいてい存在する職種ですので、ただ「営業職を志望しました」と述べるだけでは熱意は伝わりません。企業から内定をもらうためには、“その企業にとって必要な人材”だと思われなくてはならないのです。
ですから、先ほど志望動機を作成する際に意識すべきことで「なぜ営業職をやりたいのか」を明確にしていると思いますので、それに合わせて“なぜその企業の営業職なのか”を考えていきましょう。
また、“自分の能力を活かせるのがこの企業だから”という思いと合わせて語ることで、企業に採用するメリットがあると判断させることができるので、自分の能力と合わせて語っていきましょう。
「他の企業ではなく、その企業だからこそ営業職をやりたい」という気持ちが伝われば高評価へとつながるので、企業研究や他社比較、さらに自己分析を徹底して行いましょう。
【根拠・具体例】主張を裏付けるためのエピソード
冒頭で「その会社の営業職を志望した理由」を述べたら次に、その主張を裏付けるためのエピソードを語ります。どのような経験から営業職を志望したのか、なぜその企業に惹かれたのかなどのきっかけを実体験と合わせて語ることで、信ぴょう性が増します。
また、“自分の能力を活かせるのがこの企業だから”というベースのもと主張をしているはずですので、その能力を裏付けるためのエピソードも語ります。
こちらもその能力を証明するための実体験を語ることで信ぴょう性が増します。また、具体的に能力がその企業でどう活かせるのかを合わせて語ることで、自分をアピールすることができます。
ここで、仕事に役立つ経験なども語ればさらに好印象間違いなしです。
【成果(結論)】どう活躍していきたいか
最後に結論として、その企業の営業職としてどう活躍していきたいのかを述べます。「自分の能力を活かしてどんな営業マンになりたいのか」「仕事を通じてどのように成長していきたいのか」など、“将来”に焦点を当て、思い描くビジョンを語りましょう。
このとき、ただ自分のビジョンを語るのではなく、“志望企業”を通してのビジョンを語るようにしてください。この志望動機は、“その企業”に入社するために書いているものとなりますので、自分の夢を語っても意味がありません。
企業側に自分を採用するメリットを示すためにも、「その企業の成長と共に自分も成長する」という思い、そして「その企業の売り上げに貢献する」という熱意を、将来のビジョンに合わせて述べましょう。
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【例文】文字数を意識して上手に思いを詰める
- 主張→「私が“その会社”の営業職を選んだ理由は〇〇です」
- 根拠・具体例→主張を裏付けるためのエピソード
- 成果(結論)→どう活躍していきたいか
これらを意識した例文を紹介していきます。
”お客様は自分の家族”という思いから、家族が喜ぶものを作っていくという経営理念に感銘を受け、志望いたしました。
私は、高校生から居酒屋のホールスタッフとしてアルバイトをしており、毎年開かれる商品の販売数を競う大会では4度の優勝をするほど、相手が納得して商品を購入するように説得することができる「プレゼン力」に自信があります。
これは私が、自分の成績だけでなく、相手が本当に欲しいと思うものだけを提供するようにも心がけた結果、この度の優勝に結び付いたんだと思います。
私は人のためを思って仕事をすることにとても生きがいを感じ、貴社はそんな私が求めている働き方ができると確信し、応募させていただきました。このプレゼン能力と相手を思いやる気持ちを活かし、貢献したいと考えております。(334文字)
志望動機は基本的に「300文字」程度を指定されることが多いため、300文字前後で自分の思いを伝えられるように工夫しましょう。
はじめから数字を意識すると思うように書きたいことが書けない場合がありますので、まずは書きたいように書いていきましょう。そこから多ければ必要ない部分を削り、足りない場合には肉付けをしていきましょう。
営業職の志望動機を書く際の注意点
志望動機を書く際に覚えておいて欲しいのが、“ガッツや熱意を感じられない志望動機では人事の目に留まらない”ということです。
人事は数あるエントリーシートすべてに目を通すことが物理的に難しく、パッと見たときに「営業向きかどうか」を判断し、読み進めるものを選別しています。
営業職の場合、罵声やクレームなどの多さから「大変な職」であるため、相当なガッツや熱意を感じられないと足切りの対象となるのです。
もちろん、足切りの対象にならなかったESでもそこから読んでもらい、面接に進めるための判断がなされるため、相当な対策が必要となりますが、それ以前に「読まれない」となれば元も子もありません。
ですから、すべてを読まなくてもガッツや熱意を感じられる「強くてインパクトのある志望動機」を書くことを意識してください。
しかし、自分ではなかなか強くてインパクトがある志望動機なのかの判断は難しいと思いますので、大学のキャリアセンターや就活エージェントなどに添削を依頼しましょう。就活のプロに頼れば、営業職向きの志望動機なのかどうかを判断してもらえます。
営業職ならではの志望動機が必要!
営業職の志望動機は、他の職種よりも「強くてガッツのあるもの」を意識する必要があります。コミュニケーション能力や熱意はもちろん、営業職に活きる能力を記載し、自分の可能性や採用するメリットを伝えていきましょう。
もし、上手に自分をアピールできなかったり、何度提出してもなかなか選考を突破できないという人はぜひキャリチャンを頼ってください。
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この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。