集団面接を突破しよう!好印象を狙うコツとよくある質問を紹介
2020年3月13日
選考も進んできましたね。面接の予定はありますか?
キャリアプランナー 岡田
就活生 Bさん
来週、初めて集団面接を受けます。でも、もともと人前で話すのは苦手で……。多分緊張しちゃうだろうな。
確かに、慣れないスーツ姿で知らない人たちの前で話すのは緊張するでしょう。不安に思うのも分かります。
キャリアプランナー 岡田
就活生 Bさん
集団面接が本当に嫌なんです…。うまくいくようにアドバイスを教えてもらえませんか?
では、集団面接を上手にこなすコツと、集団面接でよくある質問について見てみましょう。 その先の個人面接へたどり着き、内定につながる就活とするために頭に入れておいてくださいね。
キャリアプランナー 岡田
集団面接を行う目的とチェックしていること
集団面接とは、4~6人程度の就活生を1つのグループとして、文字通り集団で行われる面接形式のことです。たいていは書類選考やグループワークなどが終わった後、個人面接に入る前の選考初期の段階で行われます。
どうせ面接を行うなら個人個人と話した方がよく分かりそうなのに、企業はなぜわざわざ集団面接を行うのでしょうか。相手の目的を知らないと、きちんとコツを押さえた対策はできませんよね。
そこで集団面接のコツのお話をする前に、まずは企業が集団面接を行う目的と、そこから何をチェックしているのかについて解説します。
企業が集団面接を行う目的
企業が集団面接を行う目的は、他の学生とあえて並べることで学生同士を比較し、優劣をつけることです。
大抵の企業では採用予定人数よりずっとたくさんの学生が集まりますから、書類選考の後に筆記試験やグループワークなどを行い、求めるレベルに達していない学生を足切りします。しかしそれでも、この段階ではまだまだ人数が多いです。
個人面接は非常に時間もコストもかかる選考ですし、そんな大勢を一人ひとり見ることは物理的に不可能なので、個人面接を行うまでにはもっと人数を絞らなければなりません。
そこで行われるのが、集団面接です。集団面接では一人ひとりを深く見極めるのではなく、学生同士を比較することで優劣をつけ、大雑把に学生のレベルを判断します。
企業は集団面接によって簡易的に学生を判断することで、個人面接で一人一人に多大な時間を割く前に、多く集まり過ぎた学生を足切りするのです。集団面接なら同時にたくさんの学生を判断できるので、採用活動の効率化にもなります。
集団面接でチェックされていること
企業が集団面接でチェックしていることは、以下のような点です。
- コミュニケーション能力の有無
- 他の学生が話しているときの傾聴姿勢
- 第一印象
集団面接では面接官の質問の意図を的確に理解し、端的にまとめて答えられるかという、学生の「コミュニケーション能力」が見られています。仕事を行う上では時間を無駄にできませんから、相手の言っていることを的確に理解し、それに対して素早く、端的に答えるスキルが必要です。
集団面接では決められた時間内に多くの学生が面接を受けなければならないので、一人ひとりにかけられる時間は限られます。そのことを理解し、言い換えれば “空気を読んで “、聞かれた質問に対し的確かつ端的に回答できるかどうかが見られているのです。
また集団面接では、他の学生が回答しているときの「傾聴姿勢」も見られています。これは個人面接と違い、他の学生と並んで面接を受ける集団面接ならではのチェックポイントです。
集団面接は、バラバラに行うはずの面接を単に一か所に集めているのではありません。一緒に面接を受ける以上、他の学生が質問されている間も無関係ではないのです。集団面接では、他の学生が質問・回答をしている間ぼんやりせず、きちんと聞いているかどうかも見られています。
そして集団面接のもう1つ重要となるチェックポイントが、パッと見て少し話した時に感じる「第一印象」です。話の中身でなく見た目や話し方といった “印象 “だけで相手に不快感を与えてしまう人物は、自社の社員として客先に接触させられませんし、共に社内で働くうえでも支障があります。
企業はその人物の人柄などを判断する以前に、その学生が自社の社員として恥ずかしくない人物かどうか、一緒に働きたいと思える人物かどうかを見ているのです。ですから第一印象の良し悪しは、次の個人面接へと進むために必要な最低限の確認ラインとなります。
集団面接を上手にこなすためのコツ
ここまで述べてきたように、集団面接は個人面接に進む前に行われる足切りであり、ここを突破しなければ自分の人柄などをアピールできる機会までたどり着けません。集団面接は面接と言っても個人面接とはやり方が異なりますし、チェックされているポイントも違います。
ですから当然、集団面接を突破するには個人面接とは異なる特別なコツが必要です。ここからは個人面接にたどり着く前に必要な、「集団面接」を上手にこなすためのコツについて解説します。
全体の流れとマナーを把握する
集団面接のコツの1つ目は、入室~面接~退出までの集団面接全体の流れとマナーを把握することです。以下に集団面接の入室~面接~退出までの流れとマナーを記載しますので、緊張した中でも間違えないようにしっかり覚えましょう。
- 先頭が3回ノックし、入室
- 全員そろい、声をかけられたら着席
- カバンとコートを置く場所を確認
【入室】
まず先頭の人は、ドアが開いていてもいなくても、3回ノックするのがコツです。「どうぞ」などと声をかけられたらドアを開け、「失礼します」と挨拶します。それから一歩中に入って面接官にお辞儀をし、席へ向かいますが、まだ座ってはいけません。
2番目以降の人はノックはなしで、同様に挨拶とお辞儀をし、席に向かいます。最後の人は挨拶とお辞儀のあと両手でドアを閉め、面接官に一礼してから席に向かってください。
全員が席の横にそろって「お座りください」などと声をかけられたら、「失礼します」と言って軽く会釈をしてから着席します。
カバンは自分が立っていた方と反対側(だいたい右側)に置き、コートはその上です。男性はこぶしを太ももの上、女性は両手を重ねて太ももの上に置き、足をそろえます。あまり深く腰かけず、きちんと姿勢を正しましょう。
- 自分が回答するときは「端的」に話す
- 他の人の回答に対してリアクションする
- 逆質問は積極的に
【面接】
集団面接が始まったら、自分が質問されて回答するときはダラダラ説明せず、端的に答えるのがコツです。集団面接は自分だけでなく同時に他の人も面接を受けるため、面接時間を独り占めしてはいけません。
他の人が質問に答えている間はそれをきちんと聞いて、軽くリアクションします。なぜなら集団面接では傾聴姿勢も見られていますし、稀に他の人の回答に対して意見を求められることもあるからです。
ただし大袈裟なリアクションは反ってわざとらしいので、聞いていることが分かる程度にするのがコツとなります。面接の終わりには、面接官から「何か質問はありますか」と聞かれることがありますから、質問の機会を与えられたら積極的に質問してください。
- 起立後に挨拶する
- ドアに近い人から退出
【退出】
面接官から「本日の面接は以上です」などと終了を知らされたら、カバンは持たずに起立して、椅子の横に立ちます。「ありがとうございました」などと挨拶して、面接官に一礼するのがコツです。最後にカバンを持ち、集団面接ではドアに近い人から順に退室します。
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第一印象をよくするように心がける
集団面接では、第一印象をよくするように心がけるのがコツです。集団面接では短時間にたくさんの学生を判断しなければならないため、パッと見て少し話した感じ、つまり「第一印象」がとにかく重要となります。
たとえどんなに学歴や資格などがあっても、身だしなみがだらしなかったり、社会人らしい振る舞いができなかったりするようでは、社員として会社に迎え入れることはできません。
清潔感のある身だしなみをすることはもちろんですが、丁寧な言葉遣いや正しい敬語、笑顔でハキハキ話すといったことも大切です。集団面接はどうしても緊張するものなので、意識的にやらないと顔がこわばってしまい、声も小さくなります。
自信のない印象や元気のない印象を与えてしまいますから、表情と声の大きさにも注意しましょう。印象を左右するコツとしては、話し方や発音の仕方もあります。
プライベートでは意識しませんが、相手が聞き取りやすい話し方・発音の仕方をするということは、社会人として当然のことです。語尾が長い、滑舌が悪い、単語が不明瞭など、話し方・発音の仕方1つで、「だらしがない」「子供っぽい」といった印象を与えることもあります。
ですから1つ1つの単語を明瞭に発音すること、ハキハキと活舌よく、メリハリのある話し方をすることを心がけてください。
端的に話し、短時間で自分を売り込む
集団面接で回答する際は、端的に話をまとめ、短時間で自分を売り込むのがコツです。前述のように集団面接は自分のためだけの面接ではありませんから、面接時間を独占してはいけません。
自分を売り込みたいからと言って長々と話をすると、かえって「空気が読めない」「自分勝手」というような悪印象を与えます。全員がまんべんなく話をするには、必然的に一人当たりの持ち時間が少なくなりますから、集団面接ではそれを踏まえていかに短い時間で自分を売り込めるかがポイントです。
ですから面接官への質問に自分が回答する際は、短い時間で話をまとめ、端的に伝えるよう意識してください。そのために必要なコツは、まず質問している面接官の話をしっかり理解することです。
相手が何を聞こうとしているのかきちんと分かっていないと、焦点があいまいになって話がまとまらなかったり、見当違いな回答をしてしまったりします。
そうなると「理解力がない」または「プレゼン能力がない」=「コミュニケーション能力がない」と判断されますので、注意しましょう。また端的に回答するためのもう1つのコツは、結論から話すことです。
聞かれていることへの答えそのものをズバリと述べることで質問を正しく理解していると示せますし、冒頭に答えは伝わっていますから、その後の説明も簡潔に済みます。
持ち時間の短い集団面接では質問の内容を的確に理解したうえで、長々説明するのでなく、聞かれたことにズパリと回答するのがコツです。
キャリチャンの就活支援サービス「面接サポート」では、プロのキャリアアドバイザーとマンツーマンで面接対策ができます。よいところ・改善点をアドバイスしますので、ぜひ気軽に参加してください。
事前に”集団面接の雰囲気”に慣れておくこと
集団面接を乗り切るには、事前に集団面接の雰囲気に慣れておくことも大切になります。集団面接はほとんどの場合選考初期に行われ、就活生はまだ企業を訪問して面接を受けるということ自体に慣れていません。加えて集団面接は個人面接とは違ったマナーが必要なので、経験がないと余計に緊張するでしょう。
そんなふうに緊張した状態では本来の自分を思うように発揮できませんし、ちょっとしたことで慌ててしまい、自信のなさがにじみ出てしまいます。ですから事前に、集団面接の本番を想定した緊張感のある空間で練習し、その雰囲気に慣れておく必要があるのです。
模擬面接イベントや就活エージェントなどを利用して、本番さながらの集団面接の練習をしてください。他の就活生と一緒に面接を受けるという雰囲気に慣れるとともに、入退室のマナーや回答方法など、集団面接に特有のコツをくり返し練習します。
また実際に志望度の低い企業で、本物の集団面接を受けておくのも手です。練習では得られない本物の緊張感を経験することで、志望度の高い企業の集団面接にも自信をもって臨むことができます。
面接には、これまでに紹介した「基本となる質問」がいくつかあります。しかし、就活生が不安に思うのは変化球の質問ではないでしょうか?答えを用意していない質問でパニックにならないよう、事前に練習しておきませんか?
キャリチャンでは、WEBでの集団面接を体験できる「模擬面接WEBセミナー」も開催しています。経験豊富なキャリアアドバイザーが面接のコツもレクチャーするので、ぜひ参加してみてください。
集団面接でよく聞かれる質問と対策
集団面接の目的とコツを理解したら、次は具体的な対策をしていきましょう。集団面接では学生同士を比較しますから、聞かれる質問の特徴は「他の学生との差別化がしやすい内容」のものです。
また集団面接は就活生一人一人を判断するための時間が限られるため、聞かれる質問も考えこませてしまうような特殊なものではなく、よく聞かれる質問がある程度決まっています。回答を深堀されるようなこともほとんどありませんから、コツを掴んできちんと対策しておけば答えられるはずです。
ここからは集団面接でよく聞かれる質問と対策のコツを例文付きで解説しますので、参考にしてください。
「自己紹介をしてください」
【意図】
自己紹介は短い時間で簡単に学生の魅力や経歴を知れるため、集団面接ではよく聞かれる質問です。企業によっては面接の冒頭に簡単な質問をすることで、学生の緊張をほぐそうというアイスブレイクとして自己紹介をさせる場合もあります。
【ポイント】
集団面接で自己紹介をするコツは、基本的なプロフィールと人間性に基づいた内容を1分程度でまとめることです。「名前と大学名・学部名」「大学で学んだことや部活動など」「大学でのエピソード+一言でまとめた自分の紹介」「あいさつ」の順で述べます。
実際に回答する際は短い時間で印象が残るように、強調したい部分との強弱をつけて話してください。
【例文】
○○大学○○学部[名前]です。大学では高分子膜の加水分解耐性について研究しています。実験は理論通りにいかないことばかりですが、私は上手くいかなくても諦めず、さまざまなアプローチを模索することにやりがいを感じる人間です。本日はこのような貴重な時間を頂き、ありがとうございます。よろしくお願いします。
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「志望動機を教えてください」
【意図】
集団面接で志望動機を聞く企業の意図は、その学生の企業理解の度合いから、志望度の高さを確認するためです。それと同時に、自社への関心が高く、自社の目指す方向性とマッチしていて、入社後に活躍できる人物かどうかの確認もしています。
【ポイント】
集団面接で志望動機を答えるコツは、自分の中での軸を明確にしたうえで、どこでも通用する理由ではなく“その企業でなくてはならない理由 “をハッキリ伝えることです。
十分な自己分析から就活に対する自分の軸を明確にし、それと企業の方向性がマッチしていることを示しましょう。
また企業研究をしっかり行って企業理解を深め、同業他社にはないその企業の特徴や、同業他社よりもその企業を選んだ理由など、その企業に特化した内容を盛り込みます。
【例文】
私が御社を志望した理由は、「ユーザー目線のモノづくり」という御社の企業理念に感銘を受けたからです。
使って実感したのですが、日本での使用に特化している御社の○○は、海外製品と違って梅雨でもずっと快適です。私は自社製品に誇りを持てる企業に就職したいと考えていますので、世界展開よりも実際に使用するユーザーに寄り添った製品開発をされる御社の姿勢に魅力を感じました。
大学で学んだ広告とマーケティングの知識を活かしてメディア戦略に貢献し、御社を日本を代表するブランドへと押し上げる原動力になっていきたいと思っています。
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「自己PRをしてください」
【意図】
集団面接で自己PRを求める企業の意図は、学生のこれまでの経験や今後の可能性について理解を深めることです。また同時に、学生の人柄を見極め、その学生が「一緒に働きたい」と思える人物かどうかも判断しています。
企業にとっては、その学生が企業に役立つメリットのある人材かどうかが重要であるとともに、自社の社風に合う相性のよい人物かどうかも見ているのです。
【ポイント】
集団面接で自己PRを述べる際は、アピールしたい強みを1つに絞り、自分の能力(強み)をその企業でどう活かせるのかを語るのがコツになります。
強みを複数盛り込むと焦点がぼやけて伝わりにくくなりますし、また強みの中でも、自社に役立つ能力でなければ企業には魅力的と映りません。
十分な企業研究からその企業の社風や求められている人物像を把握し、それに合わせた強みを語ることがコツです。
集団面接では学生がいるので話しにくいかもしれませんが、周りにひるまず自信をもってハッキリと自分の強みを述べてください。
【例文】
私は勘の鋭い人間です。それは単なる第六感ではなく、緻密な洞察と冷静な分析に基づく判断です。
私は山岳部に所属していますが、山では天候変化や岩の状況、同行者の体調など、さまざまなことに気を配らなければなりません。私は部活を通して、普段からそうした判断力が養われていると思います。
実際授業の課題でHPの作成に取り組んだ時も、うまく動作しないときプログラムの記述ミスや解決策を見つけるのは私が一番得意で、他の人の分まで手伝いました。
こうした判断力は、1字でも違ってしまえば動作しないITの現場において、入社後必ず役立つスキルだと思っています。
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「学生時代に頑張ったことは何ですか?」
【意図】
集団面接で学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)を聞く企業の意図は、学生の人柄や思考の傾向(考え方)を見極めるためです。
ですからそのエピソードが生み出す結果ではなく、“なぜそれを頑張ったのか“という理由や、 “どのように壁を乗り越え、そこから何を得たか “といった過程をチェックしています。企業は自社の社風や方向性と、学生の考え方がマッチしているかどうかを見ているのです。
【ポイント】
集団面接でガクチカを答える際は、何を成し遂げたかという結果よりも、その過程を具体的に語ることがコツになります。
語る順番は「何を頑張ったか」→「なぜそれを頑張ったのか」→「どのような壁があったか」→「どう乗り越え、何を得たか」です。
企業は自社とマッチする人材かどうか見ていますので、その企業の方向性とかけ離れないようにしましょう。
【例文】
私は大学時代、外国人観光客のガイドボランティアを頑張りました。グローバルにコミュニケーションが取れる人間を目指していて、直接外国の方と話せればリスニング力や会話力が上がる思ったからです。
しかしガイドボランティアは、英語力の向上に繋がりませんでした。外国から来る方々は皆さん、英語力の低い私に分かるよう簡単な言葉でゆっくり話してくれますし、言葉が間違っていても理解しようとして下さるからです。
初めは辞めることも考えましたが、続けるうちに語学力より、そのように相手を思いやって意思疎通を図ろうと努めることこそがコミュニケーション力なのだと気付きました。
私はそれから一層力を入れてボランティアを続け、今では外国の方だけでなく日本人同士で会話をするときも、そのことを意識しています。
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(隣の学生の回答に対して)「隣の人の意見についてどう思いますか?」
【意図】
集団面接では時々、一緒に面接を受けている他の人の回答に対して、意見を求められることがあります。これは個人面接にはない、集団面接ならではの質問ですので覚えておきましょう。
企業が他の人の回答に対して意見を求める意図は、その学生に傾聴力があるか、自分の考えを持っているかなどを知るためです。
【ポイント】
集団面接では不意に意見を求められても困らないように、自分が回答していないときにも他の人の話にきちんと耳を傾けておいてください。
意見を求められた際は他の人の意見を否定してしまうのではなく、できるだけ肯定的に答えるようにしつつも、自分の意見をしっかりと述べることがコツです。
【例文】
○○さんの意見はとても素晴らしいと思います。とくに△△を□□するという意見は、自分には思いつかなかったことですので、参考にしたいです。
私は△△に対して、××と思っていたので、○○さんの意見は自分にとって新たな発見であり、別の角度で自分の意見を見直すきっかけとなりました。
入社後はぜひ○○さんの意見も参考にさせてもらいながら、仕事に従事したいと思います。
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逆質問は積極的にしよう!
面接は企業が学生に質問をする場ですが、面接の終わりには「何か質問はありますか?」と、逆に学生側から質問する機会を与えられる場合があります。この逆質問は、面接が完全に終わってしまう前に、自分をアピールする最後のチャンスです。
それまでの面接の内容がイマイチだったとしても、この逆質問で挽回できる可能性が十分にあります。質問しないとその企業に対する関心が薄いと捉えられてしまいますので、逆質問の機会を与えられたら積極的に質問するのがコツです。
集団面接の場合は他にも学生がいますから、質問は1つ2つすればよいと思いますが、他の人と質問が被らないよう事前に複数の質問を用意しておきましょう。
質問の内容は、「業務内容」や「入社を前提とした」内容の質問がオススメです。「業務内容」を聞く質問は仕事に取り組む姿勢をアピールできますし、「入社を前提」とした質問は仕事に対するやる気をアピールできます。
ただしHPなど企業情報を調べれば分かるような質問は、企業理解が浅いと思われますのでNGです。
- 御社で活躍している先輩は、どんな方が多いですか?
- 新入社員に期待する点を教えてください。
- 入社後はどのようなキャリアステップが考えられますか?
[質問例]
集団面接で注意すべきこと
ここまで集団面接のコツや対策についてお話してきましたが、理解できましたか?集団面接は個人面接よりアピールできる時間が短いですが、定番質問が多いですから、しっかり対策して臨みましょう。
ただし、やはり集団面接は個人面接と違って他の学生もいますので、独特な配慮が必要です。コツや対策の部分でも少し触れましたが、ここからは集団面接で注意すべきことについてまとめておきます。
過剰に自分を売り込もうとしない
集団面接では、過剰に自分を売り込もうとしてはいけません。短い時間で自分をアピールしたいのはやまやまですが、過剰なアピールはかえって悪目立ちします。
くり返しになりますが、集団面接は自分のためだけでなく、他の学生と共有している選考です。ですから、自分だけ長々と話して面接時間を独占してしまったり、他の学生が話している途中で被せて話したりすると、「協調性がない」「自分勝手」と判断されてしまいます。
企業によって考え方が違うとはいえ、基本的にどの企業も大勢の人間が場所や仕事を共有し、協力することによって成り立っているのです。
その人自身がどれだけスキルが高く仕事ができても、周りに配慮できなければ他の大勢のパフォーマンスを妨げてしまい、会社にとってはマイナスになります。
「この人とは一緒に働きたくないな」と思われる可能性があるので、過剰なアピールには注意してください。
話を聞いているときの態度に気を付ける
集団面接では自分が話しているときだけでなく、他の学生が話しているときの態度にも気を付けなければいけません。
前述のように、集団面接では話している姿だけが評価対象ではないのです。他の学生が話している時の態度や姿勢などもチェックされていますので、聞いていることが分かるように小さくうなずくなど、わざとらしくない程度のリアクションをしてください。
他の学生が話している間ぼんやりしている、姿勢が悪い、暇つぶしに髪をいじる、手をいじるなど、「自分には関係ない」というような態度は悪印象となります。気を抜くと無意識にやっていることもありますので、注意が必要です。
また、集団面接では急に「隣の人の意見どう思う?」などと聞かれることも時々あります。他の学生が話しているときも、しっかり話を聞いておくようにしましょう。
集団面接と個人面接では、対策方法が異なるのが一般的です。キャリチャンの就活支援サービス「面接サポート」では、プロのキャリアアドバイザーが、それぞれの面接について指導・アドバイスを行なっています。面接未経験で、不安や悩み事がある人はぜひ気軽に相談してください。
集団面接にはコツがある!
集団面接は選考初期に行われる最初の面接であり、ここを通過できなければ内定獲得どころか個人面接にすらたどり着けません。
自分自身をしっかりアピールできる個人面接に進み、確実に内定へと近づくために、しっかり集団面接の対策をしてください。
本番の流れを把握し、実際の雰囲気に慣れておくことが集団面接を乗り切るコツとなります。そして集団面接の練習には、本番さながらの緊張感のある雰囲気で練習するのが最も効果的です。慣れていないと本来の力が発揮できませんので、十分対策を行って、練習もしておきましょう。
「集団面接、自信ないなぁ…」という学生は、ぜひキャリチャンを頼ってください!キャリチャンでは集団面接に強くなれる就活支援サービス「面接サポート」を開催しています。
集団面接のマナー、第一印象をよくするコツ、「自己紹介」「志望動機」「自己PR」「ガクチカ」「逆質問」といったよく聞かれる質問への対策など、どんなことでも任せてください。
一緒に就活を乗り超え、納得のいく内定を獲得しましょう!
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この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。