一次面接に落ちる原因とは?面接事情と受かるための対策法をプロが解説
2023年3月20日
この前、一次面接がありましたよね。どうでしたか?
キャリアプランナー 岡田
就活生 Aさん
残念ながら落ちてしまいました…。準備万端で挑んだのにお祈りメールがきて落ち込んでいます。
一次面接から落ちると自信を失くしますよね。ただ、一次面接はコツを掴めば通過率がグッと上がりますよ。
キャリアプランナー 岡田
就活生 Aさん
そうなんですか?ぜひコツを教えてほしいです!
わかりました。ここでは「一次面接に落ちてしまう原因」や「一次面接に受かるための秘訣」を紹介していきます。面接対策の参考にしてください。
キャリアプランナー 岡田
まずは一次面接について知ろう
企業と初めて接触する一次面接。そんな一次面接に落ちてしまう原因や受かるための対策をする前にまず、一次面接について理解を深める必要があります。
ここではそんな一次面接の仕組みや一次面接の目的について解説します。今後どう対策すべきかを考えるためにも、どのような目的から一次面接を行い、またどのような点をチェックしているのかなどをしっかりとチェックしましょう。
一次面接の仕組みと特徴
一次面接は企業と学生とが初めて接触する機会です。そんな一次面接の具体的な仕組や特徴は下記のとおりです。
- 若手の社員が面接官を務める
- 24卒は「ウェブ面接」がメイン
- 対面の場合は集団面接が多い
多くの企業では一次面接の面接官を若手の社員が務めることが多いです。なぜ若手の社員が面接官を務めるのか、その理由は役員や幹部は最終面接を控えていること、そして一次面接は二次面接に進める学生をふるいにかけるという目的があるからです。
就活はいくつもの面接を通して学生を見極め、企業との相性を図ります。そして内定を出すかどうか、つまり入社させるかどうかを最終的に判断するのは会社経営の中心である役員や幹部のため、一次面接の段階では面接官として登場しません。
しかし、だからといって一次面接が適当なわけではありません。一次面接は学生と企業との相性が良いかどうかをはじめて判断する場で、より詳しく見極めるために誰を二次面接に進めるかを決める重要な場です。そしてその目的を果たすために必要なのが、実際に入社してきた学生を育成していく若手の社員というわけです。
2つ目の特徴として近年最も大きく変わったことは、一次面接はウェブ面接がメインになったということです。21卒よりコロナの影響から、感染拡大防止のためにウェブ面接が用いられていました。最近はコロナの存在に慣れ、対面面接を復活させる企業が増えてはいますが、その割合はまだ多くはありません。とくに一次面接は面接対象者が多いこともあり、24卒においてもウェブ面接になることが多いでしょう。
そして本来は一次面接では多くの学生を一度に見るため、つまり採用活動の効率化のために一次面接は集団面接である場合が多かったですが、24卒においてはコロナ感染拡大防止の観点から、対面での集団面接は少ないことが予想されます。
一次面接は「足切り」の意味合いが強い
前述でもお話ししているように、一次面接は二次面接に進める学生を選別する場ということで「足切り」の意味合いが強いです。企業に向かい入れるうえで最低ラインを越えているかどうかを判断させ、優秀な学生を残すというわけです。
一次面接ではたくさんの学生を見極めていかなくてはなりませんが、実際のところ一人一人をじっくりと見ていくことは物理的に難しいため、初めの印象から誰を二次面接に進めるかを判断することから、足切りの意味合いが強くなります。
このことからもわかるように、ふるいにかけられるということで一次面接の通過率は他の面接通過率に比べて最も低いとされています。ただ、企業によって集まる学生の数も異なってきますから、数値に惑わされるのはなく、企業に向かい入れるうえでの最低ラインを意識していきましょう。
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「第一印象」の重要性とチェック項目
一次面接では企業に向かい入れるうえでの最低ラインを意識し、足切りの意味合いから行われることから、「第一印象」が非常に重要になります。つまり、一次面接では第一印象に関係する部分を重点的にチェックしているということです。具体的には下記のとおりです。
- 身だしなみやマナーは適切か
- 笑顔でコミュニケーションが取れているか
- 本当に入社を志望しているか
第一印象のベースともいえる部分が、身だしなみとマナーです。清潔感のある身だしなみをしているか、正しい敬語が使えているか、挨拶ができているかなどはどの企業も共通してチェックしています。
また、笑顔で話せているか、コミュニケーションがちゃんと取れているかなどといった部分も第一印象を大きく左右する部分です。特に新卒はこれまで仕事をしてきた経験がありませんから、スキルなどよりもコミュニケーション能力を重視する傾向にあるため、コミュニケーション能力の有無は合否に大きく影響されます。
そして第一印象には「本当に入社を志望しているか」といった点も重視されます。いくら見た目の印象が良くても、企業の戦力にならなければ意味がありませんから、一次面接では企業への熱意も第一印象を左右する重要な要素となります。
一次面接に落ちる人の特徴と原因
第一印象の仕組みや特徴を理解したら次は一次面接に落ちてしまう具体的な原因について理解を深めていきましょう。
一次面接に落ちてしまう人は原因を明確にしないと対策もできませんし、今後も時間を無駄にしてしまいますから、下記よりしっかりと確認していきましょう。
第一印象が良くない
一次面接では第一印象が合否を大きく左右することから、当然ながら第一印象がよくないと判断されてしまえば面接を通過することはできません。
清潔感のある身だしなみや正しい言葉使い、敬語や挨拶などといった基本的なマナーは社会人としてできて当たり前ですし、その中でこれら基本のマナーがなっていないと一社員として社外に出すのことは恥ずかしくてできません。
企業側が面接において学生の印象から合否を左右するように、会社による取引などでも第一印象はとても重要になりますから、社会人として恥ずかしくない最低ライン(第一印象)を超えていないと一次面接を通過することはできないでしょう。
コミュニケーション能力が欠けている
第一印象にも含まれている“コミュニケーション能力”も大切で、コミュニケーション能力が欠けていると判断されれば一次面接を通過することはできません。
コミュニケーション能力は社会人になるうえで必須スキルとなりますし、最近ではコミュニケーション能力を重要視する企業も増えていますから、一次面接に限らずどの段階の面接でも最重要項目としてチェックされます。
コミュニケーション能力は、聞かれた質問に対して内容を理解し、しっかりと回答できているか、会話のキャッチボールがとれているか、そして笑顔で会話できているかなどが重要となりますので、これらができていないと判断されればコミュニケーション能力がないと判断されてしまい、面接も通過できないでしょう。
コミュニケーション能力に自信がなくて悩んでいる人は、キャリchが開催している「面接サポート」を活用してください。キャリアプランナーと1対1で、模擬面接の練習ができます。完全無料のため、面接の悩みがある人はぜひ練習してください。
企業に合っていないと判断した
面接は学生と企業との相性を見極めるために行われることから、企業に合っていないと判断された場合にも一次面接は通りません。
一次面接は足切りの意味合いが強く、さらに役員ほど人を見極めることに長けていない若手の社員に「企業に合っていない」と判断されてしまうようでは、運よく一次面接を通過しても内定に結びつくことはないでしょう。
そして一次面接において企業に合っていないと判断される1つの判断基準が「志望動機」です。志望動機は学生の熱意や本気が込められたもので、それらは企業への理解が深いかどうかで判断されます。
つまり、志望動機の内容から企業理解が低いと判断されると熱意などは伝わらず、そして当然一次面接も通過できません。それほど就活において志望動機は重要なものとなります。
明らかに対策していない
明らかに対策をしていないと判断された場合にも一次面接は通過できません。多くの人は全選考を全力で対策していきますが、中には内定に近づくごとに対策に力を入れている人もいます。
内定が近づくことで対策に力を入れる気持ちもわかりますが、就活はそれではいけません。全選考同じぐらいの力で対策をしないと最終的に内定へと結びづけることはできないのです。
また、そのような姿勢は「なめている」と判断されてしまい、そうなれば当然面接も通過できません。そのため、就活や企業に対して本気で向き合っていないと一次面接に落ちてしまうので注意しましょう。
一次面接に受かるための対策法
一次面接は足切りの意味合いが強いことから、通過率も低く、第一関門として十分な対策が必要となります。実際、これまで一次面接になかなか受からず、「もうどうすればいいのかわからない」と悩む人もたくさんいることでしょう。
ここではそんな一次面接に受かるための対策法をご紹介します。一次面接に落ちてしまえば内定は遠のくばかりですので、しっかりと対策していきましょう。
まずは身だしなみを整え、正しい言葉使いを身に付ける
一次面接に受かるためには「第一印象」をよくする必要がありますので、第一印象の基本となる身だしなみや正しい言葉使いなどを身に付けます。
社会人になる最低条件は清潔感のある身だしなみです。髪型や化粧、ひげや服装などすべてを整え、誰に会っても恥ずかしくない身なりをすることはできて当たり前のマナーです。
また、正しい言葉使いや敬語などもできて当たり前ですし、第一印象には「コミュニケーション能力」も含まれていますから、相手の会話の内容をしっかりと理解したうえで受け答えができるようにしましょう。
また、笑顔でハキハキと話すこともコミュニケーション能力の有無に大きく影響されますから、“相手が会話を楽しんでくれる”ことを意識してください。これらは面接時だけでなく、社会人になってからも活かされますから、今のうちに第一印象をよくするためのマナーを取得しましょう。
自己分析と企業研究を徹底的に行う
一次面接では企業に合うかどうかを一番初めに判断する場ですので、企業への適性があることを示すためにも、企業理解を深め、そして自分を売り込む必要があります。
そのためにもまず自己分析を徹底的に行い、「自分」についての理解を深めていきましょう。自分の性格や強みなどを把握し、強みが企業でどう活かしていくことができるのかを考えます。
そして自己分析と合わせて企業研究から企業理解を深め、企業が求めている人材や能力を把握し、面接において自分のどの強みをアピールするのかを考えていきましょう。
志望動機はこの自己分析と企業研究がどれほどしっかりと行われているかで内容は大きく異なってきますし、志望動機以外の質問に対しても回答の質に違いが出ますので、しっかりと分析・研究を行いましょう。
模擬面接を行い“面接の雰囲気”に慣れる
一次面接に受かるためには就活力を高めることが大切で、そのためには“面接の雰囲気”に慣れるための対策を行う必要があります。つまり、模擬面接から面接の雰囲気に慣れる必要があるのです。
しかし、ただただ模擬面接をしても意味がありません。面接の雰囲気に慣れるためには練習も“本番同様の緊張感のある空気感”で行う必要がありますので、気の知れた友達との練習よりも、就活エージェントやキャリアセンターの人と練習するようにしましょう。
就活エージェントやキャリアセンターの人は「他人」になりますので、本番の面接と同じ雰囲気の元、練習が行えます。そこで緊張感のある雰囲気に慣れることができれば本番でもリラックスした状態から自分の力を存分に発揮することができます。
そしてこれらは就活力アップへとつながり、一次面接だけでなく内定にもグッと近づくことができます。ですから、面接練習は就活エージェントやキャリアセンターなどと行うようにしましょう。
特に就活エージェントは一対一で時間をかけて対応してもらえますし、プロ目線から的確なアドバイスを受けられるため非常に心強いです。キャリアセンターは混み合い、十分に時間を割いてもらえない可能性もありませんから、ぜひとも就活エージェントを利用してみてください。
ESに沿った質問への対策をする
一次面接に通過するためには見た目や話し方のほかに、質疑応答にもしっかりと対策していかないといけません。そして一次面接ではESに沿った質問をされる傾向がありますので、それら質問の対策を万全に行っていきましょう。
下記より、一次面接でよくされる基本的な質問例と回答のポイントについてまとめていきます。
「自己紹介をお願いします」
自己紹介は1分程度で「名前」「大学名・学部名・学科名」「大学で学んだことや部活動など」「大学でのエピソード+一言でまとめた自分の紹介」「あいさつ」を述べます。
また短い時間でのアピールとなるため、印象が残るよう、協調したい部分との強弱をしっかりとつけましょう
「志望動機を教えてください」
学生の志望度を確認するために必ずされる質問です。事前に自己分析と企業研究を徹底して行い、同業他社との比較から“その企業ならではの魅力 “を明確にしてください。
志望動機を述べる際は、“その企業でなくてはならない理由 “をハッキリ伝えることがポイントです。どんなことに惹かれ、なぜその企業を選んだのかを明確に伝えましょう。
「学生時代に力を入れたことは?」
学生時代に力を入れたこと、通称「ガクチカ」を聞く意図は、学生の人柄や思考性をチェックするためです。そのため、何を頑張ったのかというよりも、「なぜそれを頑張ったのか」「どう乗り越えたのか」などといった“理由 “が重視されます。
ですから、「なぜそれを頑張ったのか」「どう乗り越えたのか」をしっかり語れるように、具体的なエピソードと共に語りましょう。また、「どのように乗り越え、何を得たのか」もしっかり伝えることがポイントです。
上記3点はESでも記載しており、そして一次面接においても重点的にチェックされる質問となりますので、しっかりと対策しておきましょう。
24卒は集団面接を行う企業は少ないですが、本来一次面接は集団面接で行われることも多いことから、隣の学生が回答したことに対して、「隣の人の意見についてどう思いますか?」などといった質問をされる場合もあります。
この場合には、意見を求められた際はできるだけ肯定的に答えるようにしつつも、自分の意見をしっかりと述べられるようにしましょう。
ウェブ面接の流れを把握しておく
24卒はコロナ感染拡大防止のために、一次面接にウェブ面接を用いられるケースが多くなることが予想されます。そのため、基本的な対策と合わせてウェブ面接の流れや仕組みも把握しておかないといけません。
ネット環境を整え、ウェブ面接に用いられるツールの準備や操作方法を把握したうえで、画面越しで自分をアピールする力を身に付けましょう。画面越しということで声が通りにくかったり、表情が読みづらいことから思うように自分をアピールするのが難しいので、万全な対策が重要です。
キャリchでもウェブ面接対策のコラムをご紹介していますので、ぜひ参考にご覧ください。
【zoomによるWeb面接】事前準備から当日の流れまでをわかりやすく解説します
就活エージェントを頼る
一次面接通過のためにはこれまで紹介した対策法を行うのはもちろんですが、それでもうまくいかない人、対策自体がうまくできない人もいます。そのような人達は早急に対処しなくては一次面接だけでなく内定獲得も夢のまた夢となってしまいますので、すぐに就活のプロを頼ってください。
就活のプロである就活エージェントを頼ることで、これまで一次面接に受からなかった原因を明確にし、その原因に対する適切な対策法をアドバイスしてくれます。
キャリchでも一次面接に落ちてしまう人を救うためのイベント「就活相談サポート」を開催しています。このイベントでは一次面接に落ちる原因を突き止め、対策から模擬面接などを行います。
また、就活に関する悩み相談から企業紹介、内定獲得までのサポートなども行っています。完全無料ですのでぜひ気楽にご参加ください。
おわりに
一次面接は学生と企業とが初めて接触する機会です。その一次面接に落ちてしまうと内定は遠のくばかりですし、就活も進みません。そのため、一次面接に落ちてしまった際には早急に対策を行う必要があります。
まずは第一印象をよくするために身だしなみや正しい言葉使いなどを身に付け、熱意が伝わる志望動機を述べるために自己分析と企業研究を徹底的に行いましょう。
また、本番で力を発揮するために「他人」と模擬面接を行いましょう。模擬面接を繰り返すことで就活力がアップしますし、コミュニケーション能力も向上させることができます。
そして模擬面接を含め、就活エージェントの力を借りることで一次面接の通過率をグッと上げることができますので、ぜひ利用してみてください。キャリchでも「就活相談サポート」にてサポートしています!ぜひ気楽にご参加ください。
就活相談サポートに参加しよう!
この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。