内定がもらえない就活生の5つの特徴と5つの対処法

 2023年3月16日

まわりの就職が決まっていくなか、内定がもらえないと焦りますよね。具体的には就活のどのポイントで悩んでいますか?

キャリアプランナー 平崎

就活生 Aさん

面接がうまくいかず、内定がまったくもらえない状況に悩んでいます。面接の準備や練習はしているんだけど…。

準備や練習をしているのは素晴らしいですね。ですが、一旦客観的に自分を観察して、準備方法を改善するのも1つの手ですよ。

キャリアプランナー 平崎

就活生 Aさん

そうなんですね……。ただ、自分1人では何を改善すればいいのかも分からないんです。

わかりました。ここでは「内定がもらえない就活生の特徴」や「内定がもらえないときに即活用できる対処法」を紹介していきます。就活準備の参考にしてください。

キャリアプランナー 平崎

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内定がもらえない就活生の自己診断NGポイント5

内定がもらえない就活生の自己診断NGポイント5

内定がもらえない就活生は、その理由をどのように自己診断しているでしょうか? 就活生が「これがイマイチで内定がもらえない」と感じている主な理由を確認してみましょう。

ポイント1:企業選択がイマイチ

内定をもらえない人は企業選択がしっかりできていない可能性があります。 「企業の選択を間違えた!」と感じている就活生は、面接などで恐らく自分がその企業の「社風に合わない」と感じた場合と、自分のスキルにそもそも見合っていないと感じた場合があるといいます。 スキルの面は事前の企業研究で解決できますが、社風についてはネットや企業説明会では分かりにくいので、企業説明会やOB・OG訪問などをしておくと事前に把握する事ができます。

ポイント2:企業研究がイマイチ

企業選択同様に、内定がもらえない人は企業研究がしっかりできていない可能性が高いです。 「企業研究が不十分だった」と感じている就活生は、面接などで突っ込んだ質問に答えられずに、同じような業種を複数受けた事でどこも同じようなものだと甘く見ていたケースです。 企業研究はそれぞれの企業に対して不可欠で、予備知識なく面接に臨んでも内定に繋がるはずがありません。

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ポイント3:志望動機がイマイチ

内定がもらえない人は志望度の高い志望動機を伝えられていない可能性があります。 「志望動機が不十分だった」と感じる就活生は、その企業が第一志望ではない場合や、志望業界や企業が自分の中で定まっていない場合が多いです。 就活生自身があやふやな気持ちで志望動機を述べても抽象的な表現になってしまい、面接官の心を動かすことはできません。

ポイント4:自己PRがイマイチ

志望動機同様、内定がもらえない人は自己PRもダメだったケースが多く見受けられます。 「自己PRがうまくできなかった」と感じる就活生は、そもそも人前で話す事が苦手なタイプが多いですが、それは練習である程度は克服できるはずです。 そのため、準備不足であることは明白で、それが面接官にも伝わってしまうと、入社に対してそれほど熱意がないと取られてしまいます。

ポイント5:面接の受け答えがイマイチ

内定がもらえない人は、面接での受け答えがダメだった可能性が高いです。 「面接でうまく対応できなかった」と感じる就活生は、面接の練習を怠っているケースと、練習はしたがマニュアルに頼り過ぎているケースの2パターンあります。 この両者に共通する欠点は「自分の意志と言葉」の欠落です。練習を怠った場合は、言葉遣いが適切ではないなどのマイナス要素も更に加わります。 さらに、マニュアルに頼りすぎて質問に対して適切な回答ができなければ、結果は練習を怠った就活生と同じです。

内定がもらえない就活生の5つのタイプと対処法

内定がもらえない就活生の5つのタイプと対処法

内定をもらえる就活生、もらえない就活生がタイプに分かれるのと同様、内定をもらえない就活生の中にも細分化されたタイプがあります。 そのタイプごとに対処法も異なってくるため、それぞれのタイプと対処法を解説していきます。

その1:マニュアル重視タイプ

マニュアル重視タイプは、マニュアルに添って練習を重ね万全な準備を整えるタイプの就活生です。 しかしながら、もしマニュアル通りに面接が進めば内定確実かと言えば必ずしもそうではありません。 面接官は数えきれないほど面接を行っているため、就活面接マニュアルがどのようなものかを熟知しています。 そのため、自分の考えや言葉ではないことをいくらスムーズに回答できたとしても良い評価は得られません。 逆にマニュアル以外の事態に遭遇した場合に、突然対応できなくなってしまう危険性もあり、弱点が多いタイプといえます。

対処ポイント:
正しい敬語、言葉遣いはもちろん事前にマニュアルで習得しておく必要がありますが、その他は一度マニュアルを忘れて、志望動機など様々なトピックのキーワードをだけを書き出してみてください。 自分の考えの筋道さえ頭に入っていれば、見当違いな回答をすることも言葉に詰まることもなくスムーズな対応ができ、自分自身の言葉で話している、という説得力も生まれます。

その2:企業研究重視タイプ

企業研究重視タイプは、就活面接前に企業研究を十分に行い、企業に対しての知識は万全に整えるタイプの就活生です。 もちろん志望企業に関しての知識は必要ですが、企業研究に集中するあまり、ネットの会社概要などで得た知識を羅列し、志望動機が単なる会社説明になってしまうケースが多々見られます。 結局その就活生自身がその企業で何をしたいのか、就活生自身の考えが全く見えてこないため、内定には繋がらないというパターンです。

対処ポイント:
「それで結局何がしたいの?」と言われないために、自分の意志やアピールポイントを交えて話す事を忘れないでください。 企業側が求めているのは就活生がネットで得た企業の知識の披露ではありません。なぜその企業に興味を持ち、自分がそこで何をしたいかが相手に伝わらなければ意味がありません。 最も重要なのは、自分が将来何をしたいか、どのようにその企業に貢献できるかを具体的に示し、面接官にあなたがその企業で働いている姿をより具体的にイメージさせることです。

その3:企業規模重視タイプ

企業規模重視タイプの就活生は、「とにかく一流企業、有名企業に就職したい」という野心に満ちたタイプですが、考えが偏ったタイプでもあります。 その偏りが選択肢を狭め、本当に選択するべき業種や企業を見落としてしまう原因を作っているケースです。 就活面接で必ず聞かれる志望動機も、正直に「一流企業だから」「有名企業だから」などと答えるわけにはいかないため、無理やりこじつけた中身のないものになってしまいがちです。 また人気企業ばかり受けていれば当然倍率も高くなりますので、内定獲得率は下がることになります。

対処ポイント:
自分のスキルや人間性とのバランスをはかりながら、ネームバリューではなく、自分の将来へ繋がる本当に自分に合った企業を選択するようにしましょう。 「一流企業」「有名企業」に就職できる事は確かに喜ばしい事ではありますが、この先ずっと働いていく企業を決定する理由としては明らかに適切ではありません。 仮に運よく採用にこじつけたとしてもミスマッチが生じ、結局転職を余儀なくされるという最悪のケースにもなり得ます。

その4:志望動機重視タイプ

志望動機重視タイプの就活生に多く見られるのは、その企業に就職したいという熱意を前面に押し出すアピールはするが、志望の動機が「好きだから」「興味があるから」「楽しいから」というような個人的感情のみに偏っていて、「なぜ」という部分まで言及されないという傾向です。 例えば旅行会社の就活面接で「私は旅行が好きなので、ぜひ旅行会社で働きたいと思い御社を志望致しました。」というのでは、「熱意はあっても旅行が好きでなくなったら仕事そのものへの興味も消失する可能性がある」と言っているに等しいのです。

対処ポイント:
志望動機で仕事に対する熱意を伝えるのは確かに重要なことですが、そこに必要なのは単なる「やりたい」という「気持ち」ではなく「なぜこの仕事をやりたいのか」という、説得力のある「理由」です。 また、「好きなことを仕事にしたい」というのは一見好ましい事のように聞こえますが、それゆえの厳しさ、難しさもあります。 好きな事(趣味)が仕事になるということは、好きな事がなくなるという意味にもなるということです。 志望動機に「好きな事を仕事にしたい」という文言を加える場合は、厳しさの部分も理解した上でという事をアピールする事で現実味のある熱意として面接官に伝わります。

その5:スキル重視タイプ

スキル重視タイプの就活生は自分のスキルを活かせる企業を冷静に選択している場合が多いですが、面接の際にスキルアピールをし過ぎることで「上から」の印象を与えてしまいがちです。 また、自分のスキルを最も活かせる分野を強調するのは良いのですが、「希望は○○です。○○以外はやりたくありません。」というような融通がきかないニュアンスではスキルアピールがマイナスになってしまいます。 どんなに優秀な人でも新人として企業に入社した場合は、教えてもらわなければならないことがほとんどです。 また、エンジニア系の企業はチーム開発が基本になるため、協調性が見受けられない就活生はどんなにハイスキルでも敬遠されてしまいます。

対処ポイント:
スキルのある就活生が陥りがちな、自分のスキルを企業側に活かしてもらう、という上からな姿勢ではなく、自分のスキルを企業側に寄せてアピールすることも大切です。 「この企業ではこういう傾向の人材が必要とされているな」などを事前に分析し、自分のスキルとリンクするようにアピールします。 そしてその企業で役に立ちたいという姿勢や、どのように自分のスキルを役に立てられるのかをアピールします。

企業側に聞いた内定基準ポイント5

企業側に聞いた内定基準ポイント5

企業側はどういう基準で内定を決めるのでしょうか? 実際に企業側が基準として挙げたポイントを見ながら、その理由を解説していきます。

ポイント1:スキルとマナーの重要性は同等

スキルがあるという事は重要なポイントではありますが、それと等しく重要と考えるのは社会人としてのマナーを備えているかどうかです。 どんなにスキルがあってもマナーがなっていない就活生は内定を勝ち取ることができません。 ここで言われるマナーというのは、単に敬語のような言葉遣いだけではなく、態度や振る舞いも重要な要素と考えられています。 特にエンジニア系の就活生は、「技術だけを見て採用して欲しい」という就活生が多いのですが、組織の中で働く以上基本的なマナーは不可欠となります。

ポイント2:社風とスキルは別問題

スキルがあるのになぜか採用されないという場合がありますが、このケースの大半は、その就活生が社風に合わないと判断された場合です。 社風というのはその企業のイメージそのものになるため、製品やサービス内容にも影響があり、外部が想像する以上に重視されています。 例えば同じ宅配業者でも、S社とY社は明らかにカラーが違うように、企業は長年にわたりその企業の社風が生み出すイメージを大切にしてきています。

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ポイント3:知識より知性

豊富な知識があっても、それを活用できていなければ意味がない上、企業側は逆に応用力が欠如していると判断します。 得た知識をどのように活用しているかを、企業側は就活生のポテンシャルの判断材料とします。 知識とは勉学によって得ることができるものですが、知性とは得た知識を活かし、考え判断する能力を指します。 企業側が必要とするスキルは論理的かつ冷静な思考と適切な判断力だからです。

ポイント4:謙虚さも大切

どんなにスキルがあって有能であっても、謙虚さが感じられない就活生は良い印象を残す事ができないため、内定がでにくくなります。 謙虚さは入社後にその就活生が成長できるかどうかにも影響するため、長い期間で見た場合は現段階のスキルよりもその先にどのくらいの見込みが持てるかということの方が重要になります。 企業と共に成長してくれる人材を企業側は求めているのです。

ポイント5:若者ならではの柔軟性

企業が若い人材を採用し人材の新陳代謝を図る理由の一つは、若者ならではの柔軟な感性により生み出される発想力を必要としているからです。 スキルがある就活生の中には、自信があるゆえに柔軟性を欠いてしまっている就活生もおり、若者のプラスの特質が感じられない場合は内定がでにくくなります。

おわりに

全体を通して言える事は、自分をどれだけ客観的に見る事ができるかが内定を勝ち取るカギであるという事だと思います。 就活に重要なポイントとされる自己分析やマナー問題は、客観性によって改善されるポイントがほとんどであると言えます。 つまり、もし自分が相手の立場だったらという視点を持つ事が客観性への第一歩になります。 面接に臨む際も、「もし自分がこの企業の面接官だったら一体何を求めるか」を考えてみると、なぜ内定がもらえないかの答えが分かると思います。 まずは自分がどんなタイプかを知る事から始めてみてください。自分だけの判断に自信が持てない場合は、ぜひ就活のプロにご相談ください。1人1人に合った結果に繋がる就活をご提案します。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

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