面接で答えられない時の対処法と合否への影響をプロがわかりやすく解説します

 2022年5月10日

面接が本格化する時期になってきましたね。面接は就活のメインともいえることから、特に力を入れて対策している人も多いでしょう。あなたはどうですか?

キャリアプランナー 廣瀬

就活生 Aさん

はい、一番力を入れて対策してきました。しかしいざ面接を受けると緊張からか、思うように答えられません。せっかく時間をかけて対策してきたのに力を発揮しきれず不完全燃焼ですし、当然良い結果を招くこともできないのでやるせない気持ちになります。

そうなんですね、それはさみしいですよね。では今回はそんな悩める就活生のために“面接で答えられない時の対処法”をご紹介していきましょう!

キャリアプランナー 廣瀬

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面接で答えられない原因

面接で答えられない原因

面接は緊張するものですし、志望度が高ければ高いほど緊張からミスをしてしまうものです。しかしその中にはしっかりと答えられないなりの原因がありますので、その原因をまずはしっかりと知ることが大切です。

ここではそんな面接で答えられない原因について解説していきます。緊張だけではない根本的な原因を知り、対策していけるようにしましょう。

予想外・回答を用意していない質問をされた

面接で答えられない原因としてまず挙げられるのが、予想外の質問をされたり、面接準備の段階で回答を用意していない質問をされた時に動揺から答えられなくなるケースです。「あなたを動物に例えると何ですか?」などといった変わった質問をされたことで答えられない人は多くいるでしょう。変わった質問をされる可能性があると知りつつも、予想外の質問をされるとスッと答えられない人は多くいます。

また面接は事前準備の段階である程度の答えを用意していると思います。ネット上には「よくある質問」を一覧にした記事も多くあるため、それらを参考にある程度の回答を用意しておくのがマストですが、その用意した回答以外の質問をされてしまうと答えられなくなってしまうのです。

面接の緊張は計り知れないものです。特に志望度が高ければ高いほど緊張感は高まるものですので、予想外の出来事が起きると頭が真っ白になり、うまく答えられなくことは自然現象と言えるでしょう。

しかしその緊張感の中でもきちんと答えられる人はいるわけですし、答えられないと「答えられなかった」「合否に影響があるのでは?」と後悔や不安が生まれてしまいますので、仕方のないことだからと片付けるのではなく、しっかりと対策する必要があるでしょう。

面接に不慣れで対策も不十分

面接で答えられない原因として次に挙げられるのが、面接に不慣れで対策も不十分であることです。面接に不慣れで雰囲気や緊張感に飲まれてしまったり、面接対策が不十分なことで力を発揮しきれないことで答えられなくなってしまうのです。

ほとんどの学生は面接の経験がありません。これまでにアルバイトや大学入試時などに面接を受けたことがある人もいるかもしれませんが、それらの面接と就活面接とでは全く異なるものとなりますし、特に緊張感は計り知れないものとなります。そんな緊張感に包まれた就活面接に慣れている人はそう少ないでしょうし、場数を踏めない就活初期には面接に慣れる機会も少ないことから、緊張感に飲まれてしまいやすいのです。

またこれは面接の対策不足が原因になる場合もあります。本番から場数を踏めないことで経験が詰めないもの大きな要因になるものの、面接対策からでも面接に慣れることはできますので、対策不足も不慣れにつながる要因となります。

また面接対策不足ということはその分回答のストックが少ないことや、面接の流れを把握できていないことにもなりますので予想外の質問などにすぐに対応できないという要因にもつながります。

面接で答えられない学生への印象と合否への影響

面接で答えられない学生への印象と合否への影響

面接はこれまでに経験のない緊張感を味わうことになるため、予想外の質問に答えられない、不慣れなことで緊張感に飲まれてしまうといったことは誰にでも起こりえます。しかし内定に直接的に影響の大きい面接において答えられないと「合否に影響があるのでは?」と不安になることでしょう。

では実際、面接で答えられない学生にどのように印象を抱くのか。また合否に影響を及ぼすのか。ここではそんな面接で答えられない学生への印象と合否への影響について解説していきます。

学生への印象は「臨機応変に対応できない」「対策不足」

面接で答えられない学生に対して面接官は「臨機応変に対応することができない」「対策不足」という印象を抱きます。予想外の質問をされ、答えることができないとどのような場面においても臨機応変に対応できないと判断されます。

社会人になると色々な場面において予想外な出来事は起こります。その中で臨機応変に対応することができないと仕事に支障がきたす恐れがありますし、そうなれば会社の損失にもつながりかねませんので、臨機応変に対応できない人は一社員として不安要素となります。

中には学生が臨機応変に対応できるかどうかを確認するためにわざと難しい質問をするケースもあるほど、学生を見極めるうえで臨機応変に対応できるかどうかは重要なものとなります。

また臨機応変に対応できないという印象だけでなく、他の普通の質問にもまともに答えることができないと「面接対策がきちんとできていない」と思われてしまいます。面接の対策がしっかりできていれば普通に答えられるはずと面接官は思っていますので、答えられない場合には面接対策不足=熱意が足りないと判断されてしまうのです。このように、面接で答えられないと正直良い印象を受けることがないことを覚えておきましょう。

合否に影響が出る場合もある

前述からもわかるように、面接で答えられない学生に対して悪い印象を抱くことから、合否に影響が出る場合もあります。会社の一員として向かい入れるうえで臨機応変に対応できるかどうかが重要な評価基準となりますので、ないと判断された場合には内定が出されないこともあります。

また、面接で答えられない学生は対策が不足している=熱意が足りないと判断されることから、熱意のない学生に内定を出すこともありません。熱意がない学生は弊社を第一志望に考えていないと判断しますし、そのような学生を雇っても会社に貢献できる働きができるとは思えないため、内定は遠のきます。

企業として不安要素となる人材だと判断できたり、企業に対して熱意や入社意欲がないと判断できることから、このように判断された場合には合否に影響が出る形となります。もちろん他の点から学生を判断し、合否を決めますが、面接で答えられないというのは不合格を決める基準の1つになることを覚えてきましょう。

面接で答えられない時の対処法

面接で答えられない時の対処法

面接で答えらえないと合否に影響が出る場合もあるため、面接中に答えられないかもと思った場合にはしっかりと対処していかなくてはなりません。では実際、面接中に答えられない場合にはどう対処すればよいのか。

ここではそんな面接で答えられない時の対処法について解説していきます。悪い印象を与えないための対処法を解説しているので、しっかりとチェックしていきましょう。

考える時間をもらうようにお願いする

面接中に答えられない時は回答を考える時間をもらうようにお願いしてください。「少し考える時間をいただけますか?」といえば回答を考える時間を確保することができますし、面接官に対しても悪い印象を残しません。

「少し考える時間をいただけますか?」などと言えば、自ら答えを用意してません、少しテンパっていますといっているような気もするかもしれませんが、これは大人として適した対応であるため、“臨機応変に対応できている”ことになります。

わからないことはわからない、今すぐ答えられないものは考える時間が欲しいと素直にいうことが怖いと感じたり、恥ずかしいと感じたりすることもあるかもしれません。しかし、わからないまま適当に答えたり、答えられるずに黙り込んでしまう方がよっぽど恥ずかしいですし、印象としても最悪です。

考える時間をいただいたとしても、そのあとにしっかりと答えられればすぐに回答した時と評価は同じですので、恥ずかしがらず考える時間をもらうようにお願いしましょう。しかしあんまり考えるのに時間をかけてしまうのはよくありませんので、2~3分を目安に回答をまとめられるようにしましょう。

無言NG!質問を繰り返すことで時間を下げるのも〇

前述でもお話ししたように、答えられないことで無言になるのは最も印象が悪いです。学生に問いかけているにも関わらず、何も答えないでいると「無視している」と思われますし、無視は印象として最悪です。また「えーと」「あのー」などといったことやモゴモゴ話しているのも印象がよくないので注意してください。

基本的には前述のように考える時間をもらえるようにお願いするのが得策ですが、難しい場合やほんの少し時間があれば答えが出そうといった場合には、質問を繰り返すのも効果的です。

「○○についての質問ですよね?」「△△についてどう思っているか、ということですよね?」など、質問内容を繰り返すことでほんの少しだけ時間を稼ぐことができます。それに質問内容を繰り返すのは自然な流れですので、時間稼ぎをしていることにも気づかれにくいです。

しかし稼げる時間はほんのわずかですので、しっかりと回答を用意したい場合にはやはり考える時間をもらうようにお願いしましょう。きちんとお願いすれば必ず企業側も時間をくれますし、その対応に対して評価する場合もあります。

面接で答えられるようになるための事前対策

面接で答えられるようになるための事前対策

面接で答えられない時は考える時間をもらえるようにお願いするのが得策ですが、やはり面接で答えられないという事態を事前に避けるための対策をしておいた方が安心でしょう。では面接で答えられるようになるためにはどのような対策をすればよいのでしょうか。

ここではそんな面接で答えられるようになるための事前対策について解説していきます。あらかじめ答えられるようにしておけば自信もつき、面接合格にもグッと近づくことができるでしょう。

自己分析と企業研究を徹底して行う

面接で答えられるようにするためには万全な自己分析と企業研究がポイントとなります。面接で答える回答からは自分についてのアピールと、企業についての理解を深めていることをアピールする必要がありますので、徹底した自己分析と企業研究が重要なのです。

まずは自己分析です。自己分析から自分の能力やスキルを明確に、どんな部分をアピールしていきたいのか、どの強みを述べることで企業にアピールできるのかを考えていきましょう。自分の能力を伝えるのではなく、企業にとってメリットとなりうる強みを述べられるようにすることがポイントです。

そして次に企業研究です。面接では企業側が望む回答をするために企業についての理解を深めている必要がありますし、どのような答えを求められているのかがわかればスムーズに答えられるようになるため、徹底して研究を行ってください。

企業はどのような人材を求めているのか、どのような能力を求めているのかなどを業界研究などと合わせて研究すると、より深く理解することができるでしょう。説明会やイベントなどに参加すれば情報もたくさん得られますので、積極的に参加してください。

いろんな質問の回答を事前に考えておく

面接で答えられるようにするためにも、事前にいろんな質問に答えられるようにしておきましょう。先ほどもお話ししたように、面接対策はあらかじめいくつかの質問に答えられるように回答を用意している中、用意していなかった質問をされることで答えられなくなってしまう人が多くいるわけですから、すべての質問に答えられるようにしておけばよいのです。

ネット上にはよくある質問をから変わった質問の一例が紹介されている記事がたくさんありますので、それらを参考にどの質問が来てもいいように回答を考えておきましょう。しかしすべての質問の回答を用意し、覚えるのは大変ですし、暗記したもののそのまま答えるのもかえって印象が悪いです。ですので、すべての文言を決めるのではなく“キーワード”を用意するようにしましょう。「○○関連の質問が来たらこのキーワードを中心に話を展開する」と、質問に対して回答の中心とするキーワードを決めておくと、一度に多くの質問に対応しやすくなります。

キーワードは企業が求めている回答は何か、自分のどんな強みをアピールすべきかを意識しながら考えていくと良いでしょう。また質問に対する回答の意味もしっかりと理解しておくことがポイントです。

質問の意味を理解することで企業側が求める回答がわかりますし、特に変わった質問においては意味を理解したうえで回答することが大切ですので、質問の意味もしっかりと理解できるようにしましょう。

本番同様の空気感に慣れておく

面接で答えられるようになるためには、これまでに準備したものを存分に発揮するために、緊張感に飲まれないための対策をする必要があります。そんな緊張感に飲まれないために大切なのが、本番同様の空気感のもと練習を行うことです。

練習のうちから本番同様の空気感から面接対策をしておけば、本番でも緊張感に飲まれることなく、力を発揮しやすくなるのです。多くの人はこの本番特有の空気感や緊張感に飲まれてしまうことで、うまく答えられなくなったり、頭が真っ白になり力を発揮しきれないまま面接を終えています。

そして不完全燃焼のまま面接を終えた時にはもちろん良い結果はついてきませんので、力を発揮しきるためにも本番の空気感に慣れるようにしましょう。そしてそんな本番同様の空気感ですが、“就活エージェント”と一緒に面接練習を行うことで作り出すことができます。就活エージェントは学生にとって「他人」となりますし、プロによる視点から面接の雰囲気作りをしてくれるため、本番に近い空気感で練習を行うことができるのです。またプロによるアドバイスも受けることができるため、確実に力をつけることができます。

キャリchでも本番同様の空気感を作り出し、面接で答えられるようになるための対策を行うイベント「面接サポート」を開催しています。一対一で学生と向き合い、一人一人に合った対策から内定獲得のためのサポートを行います。ぜひ気楽にご参加ください!

おわりに

面接はこれまでに経験のないものでありますし、緊張感もすさまじいものとなります。そのため、“答えられなかった”というミスをしてしまう人は多くいます。内定に直接的に大きな影響を及ぼす面接ですから、将来のことなどを考えると過度な緊張から思うようにできなくなってしまうのは当然のことだといえるでしょう。

しかしそのままでは良い結果を招くことができませんし、合否にも十分影響が出ます。ですので、答えられないと感じた場合には早急に対処できるようにしましょう。また答えられないという事態を事前に防ぐための対策もしっかりと行ってください。

事前に対策しておけば自信がある状態で面接に挑むことができるため力を発揮しやすいですし、自信のある姿に面接官も良い印象を抱きます。

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この記事の監修者

監修者:廣瀬舞

廣瀬 舞

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

大学卒業後、教育機関を経て入社。7年間、キャリアカウンセラーとして新卒・中途・既卒求職者の就職を支援し、これまでに4000名以上の求職者を担当し内定まで導いている。女性ならではの親切丁寧な対応が定評を呼んでおり信頼度が厚い。

就活支援の得意分野は「面接対策」。特に現代ならではの動画面接、オンライン面接の対策実績は1000社以上、2000名以上を支援してきた実績がある。

また、これらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している

~就活生へのメッセージ~

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