就活ってだいたいいつ終わる?目安と納得して就活を終える方法を解説
2023年8月7日
一斉にスタートを切る就活も、人によって進み具合が異なります。就活の進行状況はどうですか?
キャリアアドバイザー 平崎
就活生 Aさん
私は大学3年生の夏からインターンシップに参加していますが、まだ内定はありません。周りが内定をもらい始めてとても焦っています。
内定を持っているかどうかで、心の余裕が違いますよね。Aさんはだいたいいつ頃就活を終えたいですか?
キャリアアドバイザー 平崎
就活生 Aさん
できれば早く終わらせたいです。世間ではだいたいいつ頃終わるものなんでしょうか?
大まかな終了時期は存在しますが、人によっても、企業が採用活動を終える時期によっても左右されます。今回は、就活のスケジュールや、就活を終わるべきタイミングについて解説するので、就活の参考にしてください。
キャリアアドバイザーー 平崎
就活ってだいたいいつ終わるのか?
「〇月〇日に就活が終わります」といった明確な就職時期がないことから、終わりの見えない就活に対してモチベーションを維持するのに苦労する就活生がたくさんいます。「せめてだいたいの終わる時期がわかれば…。」と思う学生もいることでしょう。
ではそんな就活、実際いつごろ終わりを迎えるのでしょうか。ここではそんな就活がだいたいいつ終わるのか、その目安について解説していきます。周りの状況や就活事情などから具体的な就活の終わりについて解説します。
近年は早くに終わる傾向!5・6月中に終える学生も
例年までの就活は10月頃を目安に終える人が多くいましたが、最近ではより早くに就活を終える学生が増えている傾向にあり、5・6月頃には終えています。就活がこんなにも早く終わるその主な原因は“就活の早期化”です。例年よりも就活が全体的に早期化しており、その影響から早々に内定を獲得する学生がいることで早くに就活を終えるようになってきています。
就活が早期化されている理由は、経団連による就活ルール廃止の影響です。例年までは経団連による「就活ルール」が定められており、面接開始(6月)、内定出し(10月)などに決められていました。
そのため就活の終わり時はある程度定められていたこととなりますが、21卒以降、経団連での就活ルールは廃止となりました。その代わりに政府主導で同じルールが引き継がれてはいるのですが、経団連が主導していた頃に比べると強制力は弱まっています。そのため、多くの企業が「優秀な人材を他に取られる前に早期的に囲い込んでおきたい」という思いから、早いうちに内定出しをするようになったのです。
また学生側も「いつまた社会情勢の変化によって氷河期のようになるかわからない」という不安から、内定を獲得することで安心したいと考え、早くから動き出す傾向にあります。
このように、就活ルール廃止による状況の変化から企業が内定出しに積極的になったり、社会情勢の変化に対する不安によって早いうちから動き出す学生がいたりといった理由で、本来であれば面接が始まる5・6月にはすでに内定を獲得し、就活を終える学生が多くいることになります。
最終的な判断は10月までに
多くの学生が5・6月頃に就活を終えていますが、内定承諾を行う企業、入社する企業などを決める最終判断は10月までに行われています。なぜ10月かというと、10月には“内定式”が行われるからです。
就活ルールの効力は弱まってはいますが、多くの企業は「10月1日に内定式を行う」方針を変えていません。また早いうちから内定出しを行っていても内定式を目安に最終的な内定出しを行い、採用活動を終えるように動く傾向にあるため、学生側も10月までに入社先を決められるようにしておくと良いでしょう。
企業によっては10月以降も秋採用・冬採用と採用活動を行う企業もありますが、数自体は少ないので、秋・冬採用に期待しすぎるのはよくありません。また全体的に早期化されているということで、あまりのんびり就活を行っていると早々に内定出しを終えた企業が採用活動を終えてしまうこともあり、その分選択肢が減ることとなりますので、早くに就活を終えられるように対策していくことが大切です。
最終的には10月頃に就活を終える形が一般的となりますが、今の就活状況から5・6月に就活を終えている学生が多くいることを考えると、「10月まで大丈夫」と安心するのではなく、あなた自身も早くに就活を終えられる人になれるよう、動いていきましょう。
もしもスタートが出遅れてしまったけれど就活を早く終わらせたい場合は、キャリチャンの就活支援サービス「スピード内定サポート」に参加してください。スピーディーに選考が終わる企業を紹介し、早く内定がもらえるようプロのキャリアアドバイザーが二人三脚でサポートします!
就活を終わらせても良い基準と判断方法
就活を終える学生が早くいる一方で「就活を終わらせる基準がわからない」と悩む学生も多くいます。早期化の影響から積極的に内定出しをしていることもあって、すでに内定を持っているが、これで就活を終えていいのかと悩む学生が多くいるのです。
では具体的に就活を終わらせても良い基準とはどんなものなのでしょうか。ここではそんな就活を終わらせても良い基準と判断方法を解説します。就活を円滑に終えらせるためにもしっかりと基準を把握していきましょう。
基準1:自分の中で納得できる企業かどうか
就活を終わらせても良い基準としてまず挙げられるのが、今ある内定先が自分の中で納得できる企業であることです。入社しても後悔はしない、企業先や働き方に対して不満のない選択をしている企業であれば内定を承諾し、就活を終えても良いです。
新卒で行う就活は、これからの長い社会人生活における基盤となる初めての企業を選ぶものとなることから、選択が今後の人生を左右するほど重大なものとなります。そんな重大な決断を求められる中で、自分の中で納得できる選択ができないとのちに後悔を招くことになるのです。
内定先を決めるうえでは企業との相性なども重要になりますし、次項より次の基準としても解説していきますが、まずは自分の気持ちと向き合うことが何より大切です。いくら企業との相性が良くても、自分の中で少しでも納得いかない部分があれば、気持ち的に前向きになれず、悪い結果を招く可能性が高まります。
ですので、まずは自分の気持ちと率直に向き合いましょう。この企業に入社したいと心の底から思っているのか、入社しても後悔しないといえるか、また企業先や働き方に対して現状不満を感じることはないかなどを考え、内定先を判断してください。
今ある内定先に納得がいかない場合は、キャリチャンの就活支援サービス「再就活サポート」で相談してください。あなたが納得のいく企業から内定が得られるまで、プロのキャリアアドバイザーが徹底的に就活をサポートします!
基準2:就活軸に当てはまるかどうか
次に内定先を決めるうえで意識したいのが、就活軸に当てはまるかどうかです。ここでは企業との具体的な相性を判断することで、相性がよいと判断された場合には内定を承諾し、就活を終えても良いと決断できます。
就活軸は企業を選ぶうえで、企業に求める条件をまとめ、さらに企業との相性を意識したうえで定めているはずですので、その軸とにズレがないかを採取的に確認する必要があります。就活をしていると視野が狭まってしまったり、なかなかうまくいかないことで妥協してしまうことがありますので、冷静な状況から見直せる際に見直すことで軸とのズレが判断します。
就活軸とズレていることに気づかないまま入社を決めてしまうと入社後にミスマッチを感じてしまい、早期退職をしてしまうリスクがありますので、内定承諾を決める際には就活軸にしっかりと当てはまる企業かどうかを最後に判断していきましょう。
また、就活軸を見直すことも大切です。就活軸自体が不明確だと基本的に内定をもらうことはできませんが、まれに人手不足などを理由に内定を提示される場合もあります。その場合には入社後にミスマッチを起こすリスクが高まりますから、就活軸を見直したうえで企業との相性や企業に対する熱意などを考えて判断していきましょう。
就活軸を見直す際には、自己分析や業界・企業研究が不可欠です。自己分析や業界・企業研究を深めたい人は、下記の資料も参考にしてください。
【就活対策資料】
自己分析ワークシート
【就活対策資料】
業界説明&動向まとめ
基準3:自分の成長が見込める企業かどうか
最後に就活を終える基準として意識したいのが、自分の成長が見込める企業かどうかです。自分との気持ちと向き合い、企業との相性を図ったら最後は企業での将来性についてを考えていきます。
働きたいと思ってきた仕事ができる、憧れの企業で働ける、自分の長所を生かすことができるなど、様々なことを考えたうえで企業を選んだと思いますが、企業選びはそれだけではいけません。選択の時点で“先”を見据えることが大切なのです。つまり、就活における企業選びがピークではなく、その先の社会人生活が重要ということです。
働きたいと思ってきた仕事ができる、憧れの企業で働ける、自分の長所を生かすことができるなど、様々なことを考えたうえで企業を選んだと思いますが、企業選びはそれだけではいけません。選択の時点で“先”を見据えることが大切なのです。つまり、就活における企業選びがピークではなく、その先の社会人生活が重要ということです。
また今では転職のハードルも下がってきています。就活を行う時点でも転職を視野に活動している人も多いと思いますが、転職は前職での実績や身に付けたスキル・力が評価の対象となりますので、自分を成長させることのできる企業を新卒就活の時点で選択できていないとのちの転職もうまくいきません。ですので、就活を終わらせるかどうかを考える際には、自分を成長させることのできる企業かどうかを考え、成長させることができると判断できた場合には内定を承諾し、就活を気持ちよく終えましょう。
就活を早く終わらせる方法
就活の早期化もあり、早いうちに就活を終わらせるように意識して活動することを推奨しますが、状況の問題以外にも就活を早く終わらせるのにはメリットも生まれます。たとえば、早くに就活を終えることで残りの学生生活を満喫することができたり、のちに就活をやり直したいと思った時にも十分に時間があることです。
このように、早くに就活を終えることには様々なメリットが発生しますし、正直辛くて厳しい就活を早々に終わらせたいと思うものでしょうから、早く終えられるように活動することを意識してみましょう。ここではそんな就活を早く終わらせる方法をご紹介していきます。
早いうちから就活を始め、就活に関わる
就活を早く終わらせるためにまず意識することは、就活を早くから始めることと積極的に就活に関わっていくことです。就活を早く終わらせるためにはその分スタートも早くする必要がありますし、早期化している状況下において置いて行かれてしまわないために積極的に就活に関わることがポイントとなるのです。
多くの学生は大学3年生の夏のインターンを皮切りに就活を始めていくと思います。気になる程度の企業から、「いろんな業界や企業をみたい」という気持ちからインターンに参加していくと思いますが、近年の就活は早期化されていますのでサマーインターンに参加するころにはある程度の目星を決めているほど、準備を進めておくのが理想でしょう。
またインターンシップのほかにもOB/OG訪問や就活イベント、開催されている場合には説明会にも積極的に参加すると良いです。これらは業界や企業、仕事や働くということについて直接的に情報を得ることができるため、就活準備に役立ちます。
また就活が本格化した際にもスムーズに対応できるようになりますし、必要な情報を効率的に得ることができるため、良い結果を招くことができるでしょう。就活はこれまでに経験のないことをたくさん経験していくため、いかに情報を得られるかが大切になります。早く動けばその分情報を得る時間を多く確保することができますし、良い結果も招くことができるため、早く終わらせるためにも早いスタートを意識し、積極的に就活に関わっていきましょう。
準備を徹底して行い、就活軸を明確にする
具体的に時間をかけてしっかりと準備しておきたいのが“就活軸”を定めることです。就活軸は企業や働き方に対する条件をまとめたもので、この軸が明確でないと企業選びに苦戦し、選考もうまくいきません。そんな就活を行ううえで軸となる就活軸は非常に重要なものとなりますので、時間をかけてしっかりと定めていかなくてはなりません。
そのためにまずすべきことは自己分析です。自己分析より自分にはどのような強みがあるのか、これから伸ばしたいスキルや能力は何か、志望する業界・企業においてどのような能力が活かされるかなど、自分についての理解をしっかりと深めていきます。そして次に企業や働き方について条件をまとめていきましょう。どんな仕事をしたいのか、どのように成長したいのか、またその成長を遂げることのできる企業はどのようなところなのかなどを考えていきます。
この際に、自分にしたいことだけでなく、“自分にできること”を意識すると良いです。仕事というのは自分がしたいことよりも自分にできることから選んだ方がうまくいくとされていますので、就活軸を定める時点でも自分の能力からどんなことができるのか、自分の強みを活かせる業界や企業はどこかを意識しながら定めていきましょう。
就活では学生が企業を選ぶように、企業側も学生を選んでいますので、お互いにとって相性が良いと判断されないと内定には結び付きません。それらを意識した企業選びができると内定に結びつきやすく、就活を早く終わらせることができるので覚えておきましょう。
就活軸の定め方がよくわからない人は、下記のコラムを参考にしてください。
関連コラム
「就活の軸」の作り方|面接での回答ポイントを就活のプロが解説
就活エージェントを頼る
就活を早く終わらせるうえで欠かせない存在となるのが“就活エージェント”です就活エージェントは学生が満足いく企業からの内定獲得をサポートしてくれる存在で、“早期内定”に特化した支援などを行ってくれる、非常に心強い存在です。
就活エージェントを頼れば自己分析や企業研究などといった就活の基本的な対策を手伝ってくれますし、インターンシップやイベント、説明会情報などを教えてくれます。さらには学生が志望する条件を満たした企業を探し出してくれたり、ESや面接などの選考対策を行ってくれるため、最初から最後まで非常に頼りになります。また、早くに就活を終えるために就活が本格化する前からサポートを行ってくれます。もちろん早くに内定を出す企業を教えてくれたり、受かるための支援を行ってくれるため、早期内定を狙いやすいです。
早期化の影響からライバルたちは早くから動き出し、対策も万全に行っているため、少しでも出遅れるとあっという間に企業は採用活動を終えていきます。そのため、あなた自身も万全な形で就活に挑むためにもプロの力を借りて効率的に就活を行っていきましょう。
キャリチャンでも、就活を早く終えるためのサポートを行うサービス「再就活サポート」を開催中。早くに内定を終えるためのサポートを行うはもちろん、納得のいく企業からの内定獲得の支援を行います。「早く就活を終わらせたい」「納得のいく企業からの内定が欲しい」という人はぜひ参加してください!
就活がだいたいいつ終わるかは、動き出しの時期で変わる
就活がだいたいいつ終わるのかは、いつごろ動き始めたかで大きく変わります。
近年の就活は就活ルールの廃止や変化の激しい社会情勢の影響で早期化されていることから、5月、6月にはすでに就活を終える企業が多くあります。そのため学生自身も早くに内定獲得を狙わないとあっという間に採用活動を終える企業ばかりとなってしまい、選択肢が減ってしまうこととになります。
ですから学生も早くに内定を獲得するために、早め早めの行動を心がけましょう。早くから動き出し、積極的に就活に就活に関わることで内定獲得を狙います。またそのための準備も徹底して行いましょう。
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この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。