就活生は他己分析をしよう!正しいやり方と行うメリットをプロが教えます
2023年3月24日
難しい顔をしていますが……ノートにたくさん書いているそれはなんですか?
キャリアプランナー 岡田
就活生 Bさん
就活では自己分析が大事だと聞いたので、自分のよいところ・強みなどを書き出してるんです。自分のことをよく知ってから面接に挑むことが大切なんですよね?
もちろん自己分析は大切ですが「他己分析」もしておかないと、自分のことは理解しきれないことが多いんです。友達が自分より自分のことを知っていると思った経験はありませんか?
キャリアプランナー 岡田
就活生 Bさん
確かに……自分では似合わないと思っていた服でも、友達のいう通りに着てみたら想像以上によかったなんてこともあります。自分のことって意外と分かっていないんですね。
就活も同じです。自分の可能性を広げるためにも自分の分析ではなく、他人からの分析も大切ですよ。他己分析のやり方を一緒に見ていきましょう。
キャリアプランナー 岡田
他己分析とは?就活においての重要性とわかること
他己分析とは、文字の通りに“他人に自分を分析してもらう”ことをいいます。「自己分析」とは違い、他人に自分を分析してもらうことで、自分では気づけない自分の特徴を知ることができます。
就活をするうえで自分について深く知ることはとても重要です。なぜなら自分のことをよく知っていないと、企業選びに失敗する恐れがあるからです。
しかし、自分についてしっかりと知っていれば、このようなリスクが発生することはありません。そのため、自分について深く知る手段である「他己分析」は、就活においてとても重要なのです。
また、他人に自分の分析をお願いすることで、面接官にどう見せるか、どうアピールしたら良いのかも知ることができます。
自分ではこれがアピールポイントだと思っていても、周りから自分のいいところを気づかせてもらえれば、自分をアピールするための材料を多く所持することができます。
他己分析にはメリットがいっぱいある!
就活をするうえで重要な他己分析。他己分析にはたくさんのメリットがあります。具体的にどのようなメリットがあるのか、他己分析でわかることと合わせ、解説します。
客観的なデータの取得できる
他己分析を行うことで、“自分の客観的なデータ”を取得することができます。
自己分析だけでは“主観的な自分”しか知ることができません。しかし、他己分析を行えば主観的+客観的なデータを2つ用意することができるのです。そのため、必然的に自分のアピールポイントが増え、自己PRやESなどに厚みが出ます。
自己分析だけでは集めきれない、自分を売り込むための材料を他己分析で多くゲットできるため、就活を円滑に進めことができるでしょう。
自己分析が正しいかどうかの判断材料になる
他己分析をすることで、自己分析が正しいかどうかを知ることができます。自己分析では自分のことを深く知れることができますが、それが正しいのかを判断することは難しいです。
間違った情報や、就活において強みとならない自分の特徴などをいくら面接でアピールしてもよい結果はでません。
しかし、自分の分析結果(主観)+他人(客観)からの分析結果を重ね合わせれば、自己分析とのズレを把握することができ、自分のことを的確にアピールすることができます。
自分のことは自分が一番わかっているつもりでも、自分では気づききれない要素はたくさんあるものです。しかし、そんな自分に気づかせてくれる他己分析は、就活をする上で大きなメリットだと言えるでしょう。
自分の強み・弱みを知ることができる
他己分析をすることで、自分の強み・弱みに気づくことができます。
自分では気づけなかった“自分の強み”を知ることで、就活においての武器が増えることになり、自然と自信がつくようになります。
また、反対に弱みを知ることで、自分自身の考えと他人との評価のズレを修正することができ、改善点が明確になります。
弱みが企業にとってデメリットとなる場合、面接に通過できないなんてこともありえます。また、自分の強みだけをアピールし、入社できたとしてもミスマッチが起こる可能性もあります。
しかし、事前に自分の弱みに気づけば、その弱みが企業にとってデメリットとなる場合、面接前に改善することができます。
このように、自分の強み、弱みを知れることは面接成功率を上げることに繋がります。
キャリchの「就活相談サポート」では、エントリーシートの書き方から面接対策まで、就活のことならなんでも支援します。
「自己分析ってこれであってる?」「結果をポジティブにいい換える方法はないかな」など、少しでも不安があればぜひ相談してくださいね。
就活のプロが伝授!他己分析の正しいやり方
「自己分析のやり方はわかるけど、他己分析のやり方はわからない」「他己分析をどの人に、どうやって頼めばいいのかわからない」「迷惑をかけたくないので、なるべく効率よく済ませたい!」
そんな人のために、就活支援のプロであるキャリchが、正しい他己分析のやり方を伝授します。
間違ったやり方をすれば、欲しい情報も満足に手に入れることができません。そんなことにならないよう、しっかりと正しいやり方を把握しておきましょう。
なるべく幅広い層に質問をする
他己分析を行う際は、なるべく幅広い層に質問してください。たとえば、友人や家族、恋人、先輩、後輩、先生、アルバイト先の人、知り合い程度の人など、年齢や性別、関係性などがバラバラな人たちがよいです。
なぜなら仲のいい友達だけや、女だけ、男だけでは偏った意見しかもらえない可能性があるからです。
年齢や性別、関係性などがバラバラなほど、得られる情報が多くなりますし、様々な角度から自分を分析することができます。
質問をする目安は10人前後がよいですが、多ければ多いほど鮮度が上がるため、可能であれば数多くの人に質問をしましょう。
質問項目はなるべく詳しい内容にする
「私のことどう思う?」など、ぼんやりとし質問ではなく、「私の長所は?短所は?」など、詳しい内容で質問してください。
細かく質問内容を設定することで聞きたい事を明確に知ることができますし、必要な情報をしっかりと入手することができます。
しかし、質問内容がぼんやりとしたものには、回答もぼんやりしたものになってしまいます。そうなれば、十分に情報を得ることができません。
- 私の長所は?
- 私の短所は?
- 私の第一印象は?
- あなたにとって私はどんな存在?
- 私を一言で表すと?
- どんな社会人になると思う?
- 初めの印象からどう変わった?
- 直してほしいところは?
【質問例】
上記は他己分析を行う際の質問例です。上記のように細かく内容を設定することで、回答がしやすく、また自分も的確な情報を得ることができます。
自己分析を行った後に他己分析を行おう
他己分析は自己分析を行った後にしましょう。そうすることで、より深く自分のことを分析できるようになります。
自分で自分のことを分析することでベースができます。そのベースから周りの意見を参考にすれば、より深く自分のことを分析できるようになります。
また、自己分析が正しいのか、間違った分析を行っていないかなども知ることができます。
そのため、ベース作りとして自己分析を先に行いましょう。そこから自分の分析が間違っていないか、周りとの考え方とズレがないかなどをチェックするために、他己分析を行いましょう。
キャリchの「就活相談サポート」では、他己分析だけでなくエントリーシートの書き方から面接対策まで、就活のことならなんでも支援します。疑問に思うことはぜひキャリアプランナーに相談しましょう。
最強の武器は“就活エージェント”
他己分析を行ううえでもっとも効率がよいのは、就活エージェントの活用です。
就活エージェントは就活のプロであるため、的確にあなたのことを分析してくれます。また、そこからあなたに合った企業探しのお手伝いや、ESの添削、面接練習なども行ってくれます。
そのため、時間だけでなく、効率よく面接成功率をアップさせることができ、結果として内定にも近づきやすいのです。
キャリchでも他己分析から企業選びのお手伝い、さらに内定獲得までのサポートを行うイベント「就活相談サポート」を開催しています。
一人一人に合った就活で、あなたにピッタリの企業へと導きます。ぜひ参加してみてください。
おわりに
他己分析では自分では知り得ない“自分”に気づかせてくれます。しかし、やり方を間違えれば、満足のいく情報を得ることができません。
年齢、性別、関係性などがバラバラで、できるだけ多くの人に質問をしましょう。そして質問する内容は呆然としたものではなく、細かく設定することが大切です。
もちろん、他己分析だけでなく、自己分析や企業研究、面接練習なども重要です。はじめてのことだらけで戸惑ってしまうかもしれませんが、1つ1つしっかりと行う必要があります。
しかし、それでも難しい!という場合は“他人”を頼りましょう。大学のキャリアセンターや就活エージェントなど、就活支援のプロに頼れば、格段と就活がやりやすくなります。
特にオススメは就活エージェントです。就活エージェントなら他己分析や面接練習のお手伝いだけでなく、あなたに合った企業探しやスケジュール管理まで行ってくれます。
就活を円滑に進めるための手段として就活エージェント、ぜひ活用してみてください。
就活相談サポートに参加しよう!
この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。