インターンシップにお礼状・お礼メールは必要!書き方と例文を紹介

 2019年7月29日

インターンシップに参加した企業へお礼状は書きましたか?

キャリアアドバイザー 平崎

就活生 Aさん

実は、まだ書いていなくて……。やっぱりお礼状って必要なんでしょうか?

ぜひ送ってほしいです。お礼状を送るのと送らないのとでは、今後の面接での印象も変わるかもしれませんよ。

キャリアアドバイザー 平崎

就活生 Aさん

面接にも影響あるんですか?でもお礼状の書き方って、難しくてよくわかりません。メールでもいいですか?

もちろんメールでも大丈夫ですよ。このコラムではインターンシップに参加した就活生のために、お礼状の書き方を手紙とメール別にまとめました。一緒にみていきましょう!

キャリアアドバイザー 平崎

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目次

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  1. お礼状・お礼メールは出した方がよい!
  2. お礼状・お礼メールで印象づけられる
  1. マナーが身に付いているアピールができる
  2. 誠実さをアピールできる
  3. 志望意欲をアピールできる
  4. 連絡が取りやすくなる

インターンシップ後にお礼状・お礼メールは必要?

インターンシップ後にお礼状・お礼メールは必要?

冒頭にも述べたように、インターンシップに参加した後はぜひお礼状・お礼メールを出すことをオススメします。

しかしそうは言っても、「できれば出したくない」「そもそもなぜお礼状を書かなければいけないのかわからない」という人もいるでしょう。

そこでコラムの初めにまず、インターンシップ参加後にお礼状・お礼メールが必要な理由と、インターンシップ後のお礼状・お礼メールが、本選考の結果に及ぼす影響ついて解説します。

お礼状・お礼メールは出した方がよい!

インターンシップ参加後のお礼状やお礼メールは必須とまでは言えないものの、出した方が印象はよいでしょう。

そもそもインターンシップに限らず、人にお世話になったらお礼を述べるのは普通のことです。しかし社会人になると、学生時代よりももっと明確に、感謝の気持ちを相手に伝える習慣が根づいています。

就活生の中には、インターンシップでさほど「お世話になった」と感じていない人もいるかもしれませんが、それは違います。インターンシップは、その企業に入社するかどうかに関わらず、就活生にとって今後の就活だけでなく社会に出た後も役立つ貴重な経験ができる場です。

企業側がインターンシップ開催のために膨大なコストをかけていることを考えると、それに対して感謝の気持ちを伝えることは、社会人として当然の礼儀だといえます。

お礼状・お礼メールで印象づけられる

インターンシップの場合には、お礼状を出すことで採用担当者に好印象を与えることができ、今後の就活で有利になる可能性があります。

正直なところ、インターンシップ参加後に、わざわざお礼状を出す就活生はそれほど多くないです。出さなかったからと言って、とくに印象が悪くなるわけではありません。

しかし問題なのはむしろ、お礼状を出さないことによって、採用担当者に自分の印象が何も残らないことです。もしもインターンシップ中、採用担当者に好印象を与えるような活躍ができなかった場合、終了と同時に自分の存在が忘れ去られてしまうでしょう。

せっかく時間をかけてインターンシップに参加したのに、それで得たメリットがインターンシップに参加しなかった人よりは好意的に受け取られるという程度ではもったいないです。

お礼状を出しておけば、採用担当者は「礼儀正しい学生だな」という好感から、インターンシップにおける様子がどうだったか思い出すはずです。そしてインターンシップ参加後にお礼状を出さない学生が多いからこそ、それはよい印象として採用担当者の記憶に強く残ります。

そうした印象が本選考において、ただ「インターンシップに参加した」という事実以上のプラス評価につながります。インターンシップの後に手紙かメールを一通書くだけの手間で、そんな風に就活における自分の価値を上げられるのなら、絶対に出した方がお得です。

インターンシップへの参加方法やお礼状の作成方法がわからない人には、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」がオススメです。インターンシップ先の紹介や選考へのアドバイスも受けられるので、ぜひ参加してみてください。

インターンシップのお礼状・お礼メールを出すメリット

インターンシップのお礼状・お礼メールを出すメリット

インターンシップの後にお礼状を出すと、以下の4つのメリットを得られます。

選考に有利になる可能性もあるため、ぜひお礼状はインターンシップ後すぐに送るようにしましょう。お礼状を出すメリットについて、詳しく説明します。

マナーが身に付いているアピールができる

インターンシップの後にお礼状やお礼メールを送付すると、マナーが身に付いているとアピールできます。お礼状は、必ず送付しなければいけないものではありません。しかし、学びを与えてくれた企業にお礼の気持ちを伝えるのは、マナーであるといえます。

採用担当者は、時間や手間をかけてインターンシップを実施しています。インターンシップの感想や改善点を聞きたいと思っている人も多いです。お礼状で就活生の感想を聞けるのは、企業にとってもメリットがあります。

また、お礼状は全員が送付するわけではないので、他の就活生と差別化できる可能性もあります。感謝の気持ちを伝え、ビジネスマナーが身に付いているという印象を持ってもらうためにも、インターンシップ後はぜひお礼状・お礼メールを送付しましょう。

誠実さをアピールできる

お礼状・お礼メールは、誠実さをアピールするチャンスでもあります。インターンシップ後にわざわざお礼状を送ってくる就活生に、企業は真面目で礼儀正しい印象を受けるでしょう。

採用担当者は、採用以外の仕事もしているケースが多いです。非常に忙しい中で、インターンシップの準備をしています。苦労して開催したインターンシップにお礼の声が届くと、嬉しいと同時に、努力が報われたと思ってもらえる可能性が高いです。

そのため、丁寧で気持ちのこもったお礼状・お礼メールは、誠実な人だと印象づけることができるのです。誠実な人柄は、就活で有利に働きます。お礼状・お礼メールを送付し、採用担当者によい印象を持ってもらいましょう。

志望意欲をアピールできる

インターンシップのお礼状・お礼メールを送ることで、志望意欲もアピールできます。お礼状・お礼メールの中にインターンシップの感想や、参加したことで志望意欲がさらに高まった旨を伝えれば、志望意欲の高い学生だと判断してもらえるでしょう。

企業は、長く在籍してくれる人材を採用する傾向にあります。志望意欲が高く、入社後も長く活躍してくれそうだと判断した場合、採用に有利に働く可能性があるのです。

そのため、お礼状・お礼メールではインターンシップに参加させてもらったお礼だけでなく、入社したいという想いを伝えるようにしてください。

連絡が取りやすくなる

お礼状・お礼メールを出すことで、志望企業の社員と連絡が取りやすくなる点もメリットの1つです。インターンシップのお礼状を送付すると、企業から返信をもらえることがあります。

一度連絡を取った就活生とは、企業もコンタクトを取りやすくなるはずです。企業や採用活動について質問がある場合、直に連絡が取りやすくなります。

お礼状に今後の選考スケジュールに興味があることを伝えれば、チェックした方がよいメディアを教えてもらえることもあるでしょう。採用担当者との関係を築くためにも、お礼状・お礼メールは送付するようにしましょう。

企業からの返信に困った場合は、以下のコラムも参考にしてみてください。

インターンシップのお礼状・お礼メールで選考に影響はあるのか

インターンシップのお礼状・お礼メールで選考に影響はあるのか

企業によっては、お礼状やお礼メールを出す・出さないで選考に影響する場合があります。なぜなら、先ほどもお話ししたように出す・出さないで印象が大きく変わるからです。

たとえば同じスペックの学生、Aさん(お礼状を出して好印象)とBさん(お礼状を出さずに特に印象なし)がいたとします。どちらかだけしか選考に進めないとしたら、おそらくAさんを選ぶ企業が多いでしょう。

能力的にさほど変わらないのなら、人によい印象を与えられる人物の方が、会社にとっても入社後のメリットが大きいです。また、もしかしたらBさんはとくに印象がないので、覚えてもらえていないかもしれません。それよりは、明確に覚えている人を採用した方が確実です。

このように、印象によって選考に影響が出ることも考えられます。直接の影響は少ないかもしれませんが、全くしないとは言い切れないということを覚えておきましょう。

そう考えると、企業にインターンシップのお礼状やお礼メールを書くのも立派な就活の一部だといえます。

もしもインターンシップ後の就活に不安を感じている場合は、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」で相談するのもオススメです。インターンシップで感じたことなどを踏まえて、あなたにマッチする求人の紹介と就活へのアドバイスを行います。

紹介企業へ手紙やメールを書く際の相談などもできるので、ぜひ活用してください。

インターンシップのお礼状はメールと手紙どっちがオススメ?

インターンシップのお礼状はメールと手紙どっちがオススメ?

インターンシップのお礼状は、手紙とメール、どちらで提出しても問題ありません。もちろん、より丁寧なのは手書きの手紙です。メールよりもお礼状の送付に手間や時間がかかるため、志望意欲や丁寧さを伝えやすくなります。

時間がない人は、メールで送付してもよいです。お礼状をメールで出す場合とメールで出す場合、それぞれのメリットについて解説します。

インターンシップのお礼状をメールで出す場合

インターンシップのお礼状をメールで出すメリットは、手間や時間がかからないことです。手書きでお礼状を送るために便箋を買ったり、文章が思いつかなかったりして送付が遅れてしまうのであれば、すぐに送付できるメールを活用してみてください。

メールでお礼状を出す場合、文章を間違ってもすぐに書き直せます。また、インターンシップでお世話になった社員全員に簡単にお礼状が送れるのもメリットです。

インターンシップは、部署に配属されて仕事をするケースもあります。採用担当者だけでなく、お世話になった社員の方にもお礼状を出すとよい印象を持ってもらえるでしょう。お礼状の作成に時間がかかる人や、送付相手が多いときは、メールで送付してみてください。

インターンシップのお礼状を手紙で出す場合

メールよりも丁寧なお礼状を送付したい人は、手紙を送付しましょう。簡単に送れるメールでのお礼状を送付する人も多いので、採用担当者にいっそう自分を印象づけられるのがメリットです。

とくに、志望度の高い企業にインターンシップのお礼状を送付する際は、手紙がオススメです。手書きの文章をきれいに書こうとすると時間がかかりますし、間違えたら初めから書き直さなければなりません。その分、メールで送るよりも、志望意欲をアピールしやすいでしょう。

手紙でお礼状を送付する際は、便箋に書いて送付します。書き方にはマナーがあるので、勉強してから書き始めるようにしましょう。

印象のよいインターンシップのお礼状・お礼メールを書くコツ

印象のよいインターンシップのお礼状・お礼メールを書くコツ

ここまで述べてきたように、インターンシップへの参加後は、お礼状・お礼メールを送った方が絶対によいです。

お礼状・お礼メールを出しておけば、それ自体で礼儀正しい印象を与えられるだけでなく、インターンシップにおける自分の存在も思い出してもらえ、よい意味で採用担当者の記憶に残るでしょう。

とはいえ、お礼状・お礼メールはただお礼を言えば何でもいいというわけではありません。送ったお礼状・お礼メールから採用担当者に好印象を与えるには、どんな手段でどんな内容を書くのかも重要です。

そこで、ここからは印象のよいお礼状・お礼メールを書くためのコツについて紹介していきます。具体的なポイントは、以下の5つです。

まずはどんな風にお礼状・お礼メールを出すべきなのか、手段の方から見ていきましょう。

お礼状・お礼メールはすぐに出す!

インターンシップに対するお礼状やお礼メールは、インターンシップが終わった当日か、遅くとも翌日には出すようにしましょう。

お礼を言われる採用担当者の方も、時間が経つとインターンシップについての記憶が薄くなるので、なるべく早く感謝の気持ちを伝えるのがマナーです。

就活生自身も、記憶が新しい方がお礼状・お礼メールの内容を考えやすいはずです。インターンシップが終わったら、すぐにお礼状・お礼メールの作成に取りかかってください。

書き上がったお礼状・お礼メールはその日のうちに送るのが理想ですが、時間的に難しいようであれば、遅くとも翌日までには送るようにします。お礼状の手段が手紙なら、時間短縮のために前もってある程度まで書いておくのも手です。

感謝の気持ちやお礼を述べる主要な部分はインターンシップ後でないと無理ですが、それ以外の頭語や後付はインターンシップの内容によらないため、先に書いても差し支えありません。また、封筒に宛先を書いておくなども事前にできるので、やっておくとよいです。

感謝の気持ちをしっかりと伝える

便箋・メールのどちらも、お礼状に書く内容は共通です。まずは、インターンシップを開催してくださった企業の方に向けて、感謝の気持ちをしっかりと伝えましょう。

企業はインターンシップ開催のために膨大なお金をかけていますし、貴重な時間をあなたのために割いています。また、インターンシップという今後の就活で役立つ貴重な経験をさせてくれた企業に対して、感謝の気持ちを述べることは社会人としての礼儀です。

インターンシップの内容や会社・社員の雰囲気、担当者とのやり取りなどから感じた感謝の気持ちなどを述べましょう。一番大切なのは、“自分の言葉”で感謝の気持ちを伝えることです。ネット上にあるような例文をコピーするのは避けてください。

インターンシップで学んだことを述べる

お礼状・お礼メールの中には感謝の気持ちの他にも、「実際にインターンシップを通して学べたこと」を盛り込みましょう。

なぜならインターンシップを通して具体的に何を学べたのかを盛り込むことで、与えられた機会を無駄にすることなく、有意義なものになったと企業側へ伝えられるからです。

そもそもインターンシップに参加する目的は、就業前の学生がビジネスの現場を体験することで、仕事・業界・企業・社会といったものへの理解を深めることにあります。

それによって就活生の適性などを探ると同時に、何らかの学びを得て「学生」→「社会人」へと近づくことを、就活生だけでなく企業も期待しているわけです。

企業側も、手間とコストをかけて実施したインターンシップが、目的のとおりきちんと学びにつながったかどうか気になっているはずです。インターンシップを通して何を学べたのか伝えれば、企業にとっては実施したインターンシップの効果がわかり、翌年以降の取り組みに活かすことができます。

学びの機会を与えてくれたことへの感謝をより明確に示すためにも、お礼状・お礼メールには、インターンシップから何を学べたのか記載するようにしましょう。

学んだことを今後どう活かすかも伝えると◎

お礼状・お礼メールの中に、インターンシップで学んだことを今後どう活かすか盛り込めると、高評価につながる可能性があります。なぜならインターンシップで学んだことを今後どう活かすか伝えることで、目的意識の強さや入社後のポテンシャルを示せるからです。

大学の授業などでも同じですが、与えられた機会に漠然と受け身の姿勢で参加しているだけでは、大した学びは得られません。自分自身が目的をもってそこから学ぼうとし、真剣に取り組むからこそ大いに得るものがあります。

会社での研修にしても仕事にしても、目的意識や成長意欲をもって真摯に取り組む人ほど成長が早いです。ただインターンシップに参加した人より、それを通じて何かを吸収しようとし、それを今後に活かそうとする人の方が、将来的な成長と活躍が期待できます。

ですからインターンシップ後のお礼状・お礼メールでは、単に感謝の気持ちを述べるだけではなくて、ぜひ「学んだことを今後どう活かすか」も一緒に盛り込んでください。

「選考で有利になるから参加した」というスタンスではなく、しっかりと何かを吸収しようしたという姿勢をしめすことが大切です。

そうすればインターンシップに対して真剣に取り組んだ証になると同時に、目的意識や成長意欲を示すことにもなり、好印象を与えられます。

その企業への熱意も伝えよう

お礼状・お礼メールの中では「学んだこと」の他に、インターンシップを通して入社意欲が高まったことや、入社後に向けた抱負などを書くのも効果的です。

採用担当者は選考において、自社への入社意欲や熱意を重視します。企業からすれば自社に入社する気のない人に内定を出しても意味がないですし、実際お金や自分のためだけに働く人より、愛社精神の強い人の方が会社への貢献度が高いためです。

そのため「インターンシップを通してぜひここで働きたくなった」と述べたり、「入社できたらこんな風に働きたい」といった抱負を述べたりすれば、確実に印象がよくなります。

ただし、口先だけ「○○が学べた」「入社したくなった」と言うことは誰にでもできますから、それだけではイマイチ信ぴょう性が薄いです。インターンシップの中で印象に残った具体的なエピソードなどを引き合いに出し、自分がどのように感じたのか率直に述べると、話の信ぴょう性が増します。

【便箋・メール別】お礼状の書き方のポイント

【便箋・メール別】お礼状の書き方のポイント

インターンシップのお礼状は手書きの手紙の方が好印象ですが、メールでも問題ないので、ここでは「便箋」「メール」両方のポイントをまとめておきます。

守らなければいけないルールから、それぞれの手段でのポイントなどを記載しているので、自分が選んだ手段の参考にしてみてください。

「便箋」における書き方のポイント

■ 内容

インターンシップのお礼状を手紙で送る際は、横書きよりも「縦書き」で書くのが一般的です。お礼状に使用する便箋は「縦書き」「白無地」のものを選びましょう。下記の画像より、書く内容を解説していきます。

  1. 【頭語】
  2. 一般的な手紙は、「頭語」から始まり、「結語」で終わります。そのため、書き出しは頭語である「拝啓」を活用しましょう。
  3. 【時候の挨拶】
  4. 「拝啓」の次の行に1文字分空けて「時候のあいさつ」を書きます。上記の例では「貴社におかれましてはますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。」を使用していますが、「貴社におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。」などでもOKです。
  5. 【本文】
  6. 「時候の挨拶」の次の行に1文字空けて「本文」を書いていきます。先ほどの印象のよいお礼状を書くコツでも述べた、「インターンシップへの感謝」や「学んだこと」「意欲」などを書いていきましょう。
  7. 【結びの挨拶】
  8. 最後に「結びの挨拶」を書きます。結びの言葉では、内容を総括し、相手を思いやる言葉を記載します。
  9. 【結語】
  10. 「結び挨拶」の後に「結語」を記載します。先ほど頭語に「拝啓」を記載したので、結語では「敬具」を記載します。
  11. 【日付】
  12. 日付は二文字分空けて漢数字で書きます。日付は便箋を投函する日付を書きます。
  13. 【署名】
  14. 差出人(自分の名前)を左側に寄せて書きます。名前の他に大学名や学部なども記載しましょう。
  15. 【担当者の名前】
  16. 本文と同じ高さに先方の担当者名を記載します。会社名→部署名→役所名→担当者名の順番で書きましょう。

インターンシップのお礼状を手紙で送る場合は、上記のように書くのが一般的です。頭語や日付など、書き換えが必要ないものはそのまま引用して問題ありませんが、本文はしっかり自分の言葉で書きましょう。

便箋の場合は内容だけでなく、「封筒」もしっかりとマナーを守って書く必要があるので、次項から確認していきましょう。

■ 封筒

封筒の記載は上記のように、一般的な書き方でOKです。表面は右寄りに書き、宛名には「会社名」「部署名」「役職名」「名前(フルネーム)」を記載します。

裏面は中央線を挟んで左右対象となるように、自分の住所と名前を書きます。左隅に、投函する日付も記載しましょう。封入口を糊付けした後、蓋と本体をまたぐように「〆」を書きます。

B5用紙を三つ折りした場合、封筒のサイズは「長形4号(90×205mm)」、A4用紙を三つ折りにした場合の封筒サイズは「長形3号(120×235mm)」です。

「メール」における書き方のポイント

便箋のお礼状とは違い、お礼メールの場合はその他のビジネスメールと同様、先頭に送り先の宛名を書きます。頭語や結語、時候の挨拶は不要です。

インターンシップ参加者だとわかるように冒頭で名乗り、本文では感謝への気持ちや学んだこと、今後の意気込みなどを述べましょう。お礼メールの最後には、忘れずに署名を入れてください。

インターンシップのお礼メールで意識すべきポイントは2つあります。「読みやすいよう工夫すること」と「件名でお礼状だとわかるようにすること」です。

インターンシップのお礼メールに限らず、企業へのメールは、相手が読みやすいよう視覚的な工夫を行うのが基本です。お礼を述べようとしているのに、読みにくくてわかりにくいのでは、かえって相手のストレスになってしまいます。

短時間で内容を把握してもらえるよう、文章はなるべく簡潔にするとともに、話のまとまりごとに適度な改行を入れ、見やすくしましょう。

また、件名は「インターンシップの御礼(○○大学 氏名)」など、開かなくてもお礼メールだとわかるようにするのが鉄則です。

企業には一日にたくさんのメールが届きます。スパム対策の観点から、要件のよくわからない件名のメールは開いてもらえない可能性があるので注意が必要です。

インターンシップのお礼状・お礼メールの例文

インターンシップのお礼状・お礼メールの例文

インターンシップのお礼状は、手紙でもメールでも送付できます。手紙・メール別に例文を紹介するので、書く際の参考にしてください。

手紙によるインターンシップのお礼状の例文

拝啓

貴社におかれましては、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。このたびは6日間の貴社インターンシップに参加させていただき、誠にありがとうございました。

営業の仕事を体験させていただき、仕事の流れや名刺交換の仕方など、たくさんのことを学ばせていただきました。緊張ばかりで至らない点が多かった私に、社員の皆様が温かく接してくださったこと、心よりお礼申し上げます。

今回のインターンシップでは、貴社の皆様の仕事への熱意に、非常に感銘を受けました。また、〇〇部門で働くためには〇〇への広い知見が必要だと改めて認識し、これから勉強が必要だと痛感しております。

インターンシップを通じ、〇〇業界で働きたい、そして業界トップシェアを誇る貴社で活躍し、国内外で働きたいとの思いが強くなりました。今後の採用選考にも必ず参加いたします。

インターンシップに参加させていただいたお礼を申し上げるために、取り急ぎお便りを差し上げました。末筆ながら、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。

敬具

令和4年〇月〇日
〇〇大学〇〇学部〇〇学科 氏名

〇〇株式会社 人事部採用ご担当 〇〇〇〇様

実際には縦書きで書くのが一般的です。上記で書き方のポイントを伝えた通り、インターンシップに参加させていただいたお礼や、勉強になった点、志望意欲をしっかりアピールするようにしましょう。

インターンシップのお礼メールの例文

件名:【インターンシップのお礼】〇〇大学〇年(氏名)

本文:
〇〇株式会社人事部 新卒採用チーム 〇〇様

お世話になっております。
〇〇間のインターンシップに参加させていただきました〇〇大学〇年の(氏名)と申します。この度は貴社インターンシッププログラムに参加させていただき、ありがとうございました。

インターンシップを通して、〇〇業界の魅力や将来性、仕事のやりがいについて学ぶことができました。プレゼンテーションでは、企画や発表法など、〇〇様に丁寧な指導とフィードバックをいただき、自分に至らない点を認識することができました。貴重な機会をいただき、誠にありがとうございます。

今回のインターンシップを通して、貴社の一員になりたいとの思いが強くなりました。今後の採用選考にも、必ず参加させていただきたいです。

〇〇様をはじめ、多くの社員の方にお世話になり、大変感謝しております。取り急ぎ、お礼を申し上げます。

————————————-
〇〇大学〇〇学部〇年(氏名)
mail:〇〇〇〇
TEL:00-0000-0000
————————————–

もしもお礼メールに限らず企業へ送付するメールの作成に苦手意識を感じる場合は、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」を利用するのがオススメです。紹介企業とのやり取りは基本的にキャリアアドバイザーを通して行うため、就活生自身がメールを作成する手間はほとんどありません。

選考対策も無料でサポートするので、自力で就活するより内定率も高くなります。本選考に向けて準備として、ぜひ相談してみてください。

お礼状・お礼メールを出す際に注意すべき6つのこと

お礼状・お礼メールを出す際に注意すべき6つのこと

インターンシップのお礼状・お礼メールは、ただ出せばよいというものでもないです。やり方次第では、せっかく感謝の気持ちを伝えたつもりが、逆に悪い印象を与えてしまう可能性もあるので注意しなければなりません。

そこで、ここからは前述の書き方のマナーに加え、お礼状を出す際に注意すべきことについてまとめておきます。具体的な注意点は、以下の6つです。

しっかりポイントを押さえ、印象のよいお礼状・お礼メールにしましょう。

誤字脱字をよく確認し、間違えたら書き直す

インターンシップのお礼状・お礼メールを送る前に、提出先や漢字の誤りなどを確認してから送付してください。その他の誤字脱字も、不注意で雑な人物に見え、かなり悪い印象を与えてしまいます。

特に書き間違えないよう注意したいのが「会社名」と「担当者名」です。どちらも間違えてしまうと大変失礼になるので、間違いがないか必ず確認してください。前株(株式会社〇〇)なのか、後株(〇〇株式会社)のチェックも忘れずにしましょう。

手書きのお礼状の場合、封筒や便箋などで誤字脱字や書き間違えをしてしまったら、新しい便箋・封筒に書き直すのが鉄則です。修正ペンや修正テープで書き直したり、二重線を引いて書き直したりする人がいますが、見栄えが悪くなるため、ビジネスマナーとしてはよくありません。

採用担当者に、「ビジネスマナーがわかっていない人だ」という印象を与える恐れがあるので、面倒でも必ず書き直すようにしてください。

敬語表現・敬称の誤りに注意

インターンシップのお礼状・お礼メールでは、間違った敬語表現や敬称にも注意してください。敬語・敬称の誤りは、そもそも間違えて覚えてしまっている可能性があります。自分ではなかなか気づけないので、敬語に強い社会人に添削してもらうのがベストです。

敬語について不安を抱えている人は、以下の資料の活用もオススメです。就活で使う敬語や間違いやすい敬語についてまとめているので、書類作成や面接の前に読んでおきましょう。

ちなみに、お礼状やお礼メールなどの文章中は、企業のことを「御社」ではなく、「貴社」と表現します。御社は面接など、直接口頭で述べる際に言う言葉ですので、間違いないようにしましょう。下記に会社以外の表現も記載しているので、ぜひ参考にしてください。

  • 会社→貴社
  • 銀行→貴行
  • 市役所・区役所→貴役所
  • 事務所→貴事務所
  • 官公庁→貴庁・貴省
  • 施設→貴施設
  • 店舗→貴店

コピペはバレるのでNG

いくらお礼状・お礼メールを書き慣れていないといっても、ネットや就活本に掲載されている例文をそのままコピペするのは絶対NGです。

企業の採用担当者は毎年インターンシップを開催し、何千・何万という就活生のお礼状・お礼メールを見ています。例文をコピペしただけの文章は何度も見覚えがあり、読めばすぐに気付くはずです。

自分の言葉で書かれていないコピペのお礼状・お礼メールでは、ちっとも感謝しているようには見えず、かえって失礼です。楽して点数稼ぎをしようとした浅はかな計算と手抜きの姿勢がバレバレで、評価を上げるどころか、逆に悪い印象を与えてしまいます。

他人が書いたお礼状・お礼メールをコピペすれば当然、実際に参加したインターンシップの内容には一切触れられず、そこで体験したことへの具体的な感謝を述べられません。上辺だけの感謝がつづられた、読む価値のないお礼状・お礼メールになってしまいます。

しかし就活生から手紙やメールが届いた時点では中身がわからないので、採用担当はわざわざ開封して一通ずつ中を読み、必要なら返事を出すなど、確実に仕事が増えるのです。それでなくても通常業務で忙しいのに、そんなコピペのお礼状・お礼メールで無駄に煩わされたと気付いたら、むしろ腹立たしく思う採用担当者もいるでしょう。

そのようにコピペのお礼状・お礼メールは、かえって採用担当者に悪い印象を植え付けてしまい、逆効果です。場合によっては、そのことが採用担当者の記憶や記録として残り、本選考での合否に悪影響を及ぼす恐れもあります。

お礼メールの送信時刻に注意する

インターンシップ後のお礼状をメールで出す場合は、送信する時間帯に注意しましょう。

インターンシップ後のお礼メールは、原則として昼休憩の時間(一般的に12:00〜13:00)を除く、営業時間内(9:00〜18:00)に送信します。なぜなら、その方が採用担当者もすぐにメールの中身を確認でき、その他のメールに埋もれて忘れ去られることを防げるからです。

インターンシップ終了後、遅くとも翌日中にはお礼状を送りたいと考えると、状況によっては就業時間内の送信が難しい場合もあると思います。とはいえ、その場合でも、深夜にお礼メールを送るのは非常識です。

社会人の場合は、仕事上の急を要するメールをいつでも漏らさないよう、自宅へ持ち帰るスマホやタブレットと連動させている人もいます。それなのに深夜にメールを送ったら、その受信音で相手を叩き起こし、不快な思いをさせる恐れがあるわけです。

また、メールの場合は自動的に、受信した時刻が記録されます。深夜にお礼メールを送ると、「不規則な生活を送っているだらしない人」「相手の都合を考えない自己中心的な人」といった悪印象を与えかねないです。

ですからお礼メールを書き終える時刻が就業時間を過ぎてしまう場合も、深夜に送るのは避け、残業していてもおかしくない程度の時間までに送るようにしましょう。それより遅くなるようなら、翌日の日中に送信することをオススメします。

企業とのメールのやり取りは学生側の送信で終わらせる

企業とのメールのやり取りは、なるべく自分からの送信メールが最後になるようにしましょう。

便箋でなくメールでインターンシップへのお礼状を出すと、稀に相手企業の採用担当者から返信がくる場合があります。その内容は大抵、自社インターンシップへの参加やお礼状に対するお礼で、特に返信の必要性を感じないかもしれません。

しかし、相手は忙しい中わざわざ自分のメールへ返事をくれたのです。それに対して何も言わないというのも失礼でしょう。お礼メールに限らず、就活における企業とのメールのやり取りは基本、学生側の送信で完結する方が丁寧な印象を与えます。

相手からのメールに「返信不要」の旨が記載されていない限りは、自分から再度返信し、自分からのメールでやり取りが終わるようにしましょう。

ただし、あまり余計なことを書くと採用担当者はそれに対してさらに返信を書かねばならず、かえって煩わせることになってしまいます。相手に再返信の必要性を感じさせないよう、内容は「お忙しい折、丁寧にお返事を頂きましてありがとうございます」など、返信に対する感謝を述べるだけに留めるのが親切です。

もちろんその際は「宛名→挨拶と自分の氏名→本題の要件→締めの挨拶→サイン」といったビジネスメールの基本フォーマットに則り、昼休みを避けた就業時間内に送ります。件名は一目で返信とわかるよう、元のメールの件名に「Re:」が着いた状態にしておくのがベストです。

お礼状・お礼メール以外の送付は不要

お礼状を送付する際に、菓子折りなどの送付は必要ありません。お礼とともに、お礼の品を一緒に送るべきと考える人もいるかもしれませんが、インターンシップのお礼に関しては、手紙やメールの送付だけで十分です。

文章だけでもお礼の気持ちは伝わりますし、多数の就活生から菓子折りが送られた場合、担当者も対応に困ります。かえって迷惑をかける場合もあるため、お礼状・お礼メールのみの送付にしましょう。

インターンシップのお礼状・お礼メールについてよくある質問

インターンシップのお礼状・お礼メールについてよくある質問

インターンシップのお礼状に関して、就活生からよく聞かれる以下3つの質問について回答します。

お礼状ははがきで送ってもよい?

お礼状は、便箋・封筒でなく、はがきで送っても問題ありません。便箋と比べてかさばらず、開封の手間がかからないため、採用担当者にもメリットがあります。書く内容も短くなるため、お互いに負担を減らせるでしょう。

はがきでお礼状を書く際は、手紙と同様に、無地の白色、シンプルなデザインを選んでください。切手もできるだけ一般的なものにしておきましょう。

また手紙と同様に、インターンシップ参加後すぐに送ることが大切です。できれば、参加翌日には投函するようにしてください。

お礼状・お礼メールの宛名がわからないときはどうする?

お礼状・お礼メールの宛名がわからない場合は、インターンシップを運営した部署に、「〇〇株式会社 〇〇部 御中」と書いて送りましょう。部署名は企業により異なります。企業の採用ページやインターンシップの案内などで確認し、正しい表記を記載してください。

複数宛てにお礼状・お礼メールを送りたい場合は、連名で書いても問題ありません。ただし、連名で書く場合は役職が上の人から先に書くのがルールです。順番を間違えないように注意しましょう。

オープンカンパニーでもお礼状・お礼メールは送る?

半日や1日だけのオープンカンパニーの場合、必ずしもお礼状・お礼メールを送る必要はありません。かつては1dayインターンシップなどと呼ばれていましたが、制度の改正により現在はインターンシップとは別のものと考えられています。

内容としても企業のPR色が強く、社員との交流が少ないため、お礼状やお礼メールにしたためるほどの具体的なエピソードが発生しないケースが多いでしょう。書くことが思いつかず、内容が薄い文章になってしまうくらいなら、無理に送付する必要はありません

ただし、もしもイベント中に感銘を受けたり、志望意欲が高まったりした場合は、お礼状・お礼メールを送付しても問題ないです。短いイベントの場合、採用担当者に個人を印象付けるのは難しいですが、お礼状・お礼メールで熱意をアピールできれば名前を覚えてもらえるかもしれません。

半日や1日だけのオープンカンパニーでも大きな学びを得られ、具体的なお礼を述べられるときには、お礼状・お礼メールを送付してみるのもよいでしょう。

お礼状・お礼メールを出すまでがインターンシップ

インターンシップ後にお礼状・お礼メールを出すか迷っている学生が多くいますが、印象がよくなり、今後の就活でも有利になる可能性があることを考えたら、ぜひ出すべきだと言えるでしょう。

お礼状は手紙でもメールでも問題ありませんが、手書きの方がより丁寧な印象を与えます。いずれにしても、感謝の気持ちが伝わりやすいように、インターンシップを通して学んだことや意欲、抱負などもしっかりと述べましょう。

もしもそういった内容が思いつかない場合は、もしかしたらお礼状・お礼メールの書き方以前に、そもそもインターンシップを通してその企業にあまり魅力を感じなかったのかもしれません。

興味を持った企業が実際に自分に合う企業かどうか見極めるのも、インターンシップに参加する重要な目的です。インターンシップを通して何も学べなかった、入社意欲がわかなかったという場合は、就活の方向性を改めて考え直す必要があります。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

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