インターンシップに参加すべき時期とは?ベストな時期を解説

 2020年6月22日

インターンシップには参加しますか?

キャリアアドバイザー 平崎

就活生 Aさん

はい、参加したいと考えてます。だけど、分からないことが多くて準備があまり進んでないんです。

たしかに初めてのインターンシップだと、分からないことだらけですよね。そもそもインターンシップについてはどれくらい理解してますか?

キャリアアドバイザー 平崎

就活生 Aさん

漠然とは理解してるつもりなんですけど、開催する時期とか選考とか、具体的なところはよくわかりません。いつ、どんなふうに参加するのが理想的なんでしょうか。

なるほど。では、そんな疑問や不安を解消するために、インターンシップの参加傾向や種類、開催時期や応募時期について解説します。参考にしてください!

キャリアアドバイザー 平崎

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インターンシップとは

インターンシップとは

インターンシップとは、企業が学生に提供する「就業体験の場」です。省略して、「インターン」という言い方もします。 職場や仕事について学生に深く理解してもらい、「こんなはずじゃなかった!」というような、就職後のミスマッチを予防することが目的です。

インターンシップに参加することで、学生は社会人としてのマナーが身につきますし、就職活動の際にも有利なアピールポイントになります。また、企業側も優秀な学生の確保を目的としてインターンシップを開催していることが多く、双方にとってメリットが多いものとなっています。

インターンシップの参加傾向

インターンシップの参加傾向

以前は意識の高い学生のみが参加するイメージだったインターンシップですが、現在は就活生の約7割以上が何らかの形でインターンシップに参加しています。

インターンシップに参加するべき時期について疑問に思う就活生も多いと思いますが、主な参加時期は大学3年の夏(7~9月)が最も多く、次いで大学3年の冬(1~3月)、大学3年の秋(10月~12月)と続き、年々早まる傾向にあります。

また、学生一人当たりのインターンシップ参加回数も増える傾向にあり、夏休み(8~9月)や春休み(2~3月)など大学の長期休みを利用して、複数社のインターンシップに参加するのが一般的です。

「インターンシップに向けていつまでに、何を始めればいいのかな?」と考えている学生さんもいるでしょう。特に大学3年生は周りでインターンシップに参加する人が増えてくるため、準備が進んでないと不安になりますよね。

そんな人にはキャリチャンが提供する就活支援サービス「就活相談サポート」がオススメです。自己分析、書類作成、面接対策などを全てマンツーマンでサポートしてくれます。

これから就活を始めようと動き出してる人はもちろん、インターンシップ含め、全く準備を始めてない人にもぴったりのサービスです。

インターンシップには種類がある

インターンシップには種類がある

2022年度以前まで、インターンシップは「1dayインターンシップ」「短期インターンシップ」「長期インターンシップ」と3種類に分類されていました。

しかし、2023年度から文部科学省・厚生労働省・経済産業省の三省合意による『インターンシップの推進に当たっての基本的考え方』が改正され、「学生のキャリア形成支援に係る産学協働の取組み(以下、キャリア形成支援)」という新たな4種類の枠組みに変更されたのです。

これに伴い、いくつかの指定要件を満たすもののみがインターンシップと定義されることになりました。要件を満たさないものは、単なるキャリア形成支援に分類されます。

それぞれのプログラムごとで、参加対象や開催期間、内容は大きく異なります。

参加する時期やのか、内容どのようなものに参加するのかを見極めるために、インターンシップを含めた4つのキャリア形成支援の種類を把握しておきましょう。

汎用的能力・専門活用型インターンシップ

汎用的能力・専門活用型インターンシップは学生の基本能力を重視する汎用的能力活用型インターンシップと、専門性を重視した専門活用型インターンシップの2種類のプログラムのことです。必ず就業体験を実施するプログラムとなっているため、業務同行を含めたさまざまな実務に関わることができます。

このイベントにおける学生の目的は、自らの能力がその職種や企業、業界に生かせるか見極めることにあります。対して企業の目的は、採用選考をする学生の情報を取得し、ミスマッチを防ぐことです。

インターンシップに参加した学生の情報が選考材料として活用できるという点で、参加対象は就活間近の大学3・4年生や大学院生となっています。

高度専門型インターンシップ

高度専門型インターンシップは汎用的能力・専門型インターンシップよりもしっかりした就業体験を実施するプログラムです。このプログラムでは大学の正規の教育課程として実施され、その企業でインターンシップをして、企業側から評価を受けられれば、大学から単位を取得できる仕組みになっています。

このイベントにおける学生の目的は、自らの専門性を実践で活かし、向上させることとなります。対して企業や大学の共通の目的は、専門的な人材を育成することです。企業は特定の専門分野に精通した戦力を確保を目指し、大学は所属する学生にインターンシップを経て博士課程に進める教育環境の提供を目指すのがそれぞれの目的となっています。

以上の点から、参加対象は普段から専門分野で研鑽を重ねている大学院生のみと定められているのです。

オープンカンパニー

オープンカンパニーは大学や企業から、学生に自らキャリアを考えるきっかけとなるような業界や企業の情報を提供する説明会です。企業の事業や業務説明だけでなく、現場社員やOBOGの講演会や交流会、職場見学などイベントごとに内容は異なります。ただし、就業体験は基本的に実施されない点には注意が必要です

このイベントにおける学生にとっての目的は、仕事や業界への興味や理解を深め、情報を獲得することです。対して、主催する大学や企業の目的は、企業や業界へ興味を持つきっかけを与えて、主体的にキャリアデザインを行える学生を育てることにあります。

参加対象は、早い段階からキャリアについて考えられるよう、大学1年生からの全学年となっています。

キャリア教育

キャリア教育とは学生自らの将来像を発達させる教育プログラムです。大学や企業がそれぞれ実施するプログラムや、提携して開催するイベントもあります。このイベントは実務を体験できるものもあるので、オープンカンパニーよりも具体的な企業や業界、自分の適性についての情報を獲得したい学生にはオススメです。

このイベントにおける学生側の目的は、主体的にキャリアを考える力や社会人として必要な心構えを学生の時点から育むことです。対して、大学や企業の目的は企業や業界への理解を促進すること、自律的にキャリア形成に必要な知識や心構えを学生に身につけてもらうことです。

参加対象はオープンカンパニー同様、大学1年生からの全学年となっています。

インターンシップの開催時期

インターンシップの開催時期

インターンシップにいつから参加するか悩んでいる就活生もいますよね。ここからはインターンシップの開催時期について種類ごとに解説するので、参考にしてください。

汎用的能力・専門活用型インターンシップの開催時期

汎用的能力・専門活用型インターンシップの実施時期は、基本的に授業期間外の長期休暇となっています。ただし、大学の正課授業および博士課程でおこなわれるインターンシップは、授業期間で行われる点に注意が必要です。

学生と企業がお互いにマッチするかどうかを判断できるように、汎用的能力型は5日間以上、専門活用型は2週間以上の期間が設けられています。

高度専門型インターンシップの開催時期

高度専門型インターンシップの実施時期は、博士では全期間、修士ではまだ検討中となっています。これから具体的な開催時期が決まる可能性があるので、参加を検討している学生は随時確認する必要があるでしょう。

学生が大学で学んだ専門性を強化し、企業や大学がそれを判断するために、2ヶ月以上の期間が設けられています。

オープンカンパニーの開催時期

オープンカンパニーでは、学士・修士・博士課程の全期間で参加が可能です。また、学生が学業と両立できるように、時間帯を平日の夕方や夜間、週末や長期休暇中に設定したり、開催形態をオンラインにしたりといった試みも行われています。

学生が気軽に参加できるよう、期間は半日から1日程度のプログラムが多いです。

キャリア教育の開催時期

キャリア教育の実施時期はオープンカンパニー同様、学士・修士・博士課程の全期間です。こちらも大学の正課授業を避ける時間帯での開催やオンラインの活用など、学生が学業と両立できるように配慮されています。

開催期間は企業主催のものは1〜3日ほど、大学主催のものは短期から長期まで、イベントによって大きく異なります。

インターンシップの応募時期

インターンシップの応募時期

インターンシップに応募できる期間を押さえておかないと、知らぬ間に時期を逃してしまう恐れがあります。ここからは、インターンシップの募集時期について解説するので、頭に入れておいてください。

汎用的能力・専門活用型インターンシップの応募時期

汎用的能力・専門型インターンシップの応募時期は、開催日程の1〜2ヶ月前がメインです。とくに、夏に開催されるサマーインターンシップでは参加率が高い傾向にあるため、6〜7月から応募を始める企業が多くなると予想されます。

ただインターンシップの定義が変わり、休暇期間での募集や応募が集中する可能性があるため、日程を上手に調整し、効率よく参加しましょう。

高度専門型インターンシップの応募時期

高度専門型インターンシップでは、修士では開催時期が未定となっており、今のところ明確な応募時期は不透明となっています。

このインターンシップと似たような形態であった以前の長期インターンシップでは、欠員が生じるのに合わせて随時募集する形をとった企業もありました。そのため、気になる企業情報はこまめにチェックをすると良いでしょう

オープンカンパニーの応募時期

オープンカンパニーは今年度から新しくできたプログラムのため、明確な応募時期は決まっていません。似たような形態であった以前の1dayインターンシップでは、1ヶ月前に募集されることが多かったため、そこが目安となります

インターンシップではなく、就業体験のないイベントのため、オープンカンパニーでは選考が実施されるケースは少ないと予想されます。そのため、開催間近でも応募できるイベントがあるかもしれません。

キャリア教育の応募時期

キャリア教育も今年度から出来た新しいタイプのイベントのため、明確な応募時期は未定です。ただし、長期休暇中に開催されるイベントは応募が殺到する可能性が高いため、遅くとも開催時期の1ヶ月前には応募できるようにすると良いでしょう

インターンシップではないですが、就業を行うプログラムでは選考を設ける可能性もあるため、いつ募集がかかっても応募できるように早期での準備がオススメです。

インターンシップへの参加を考えている人のなかには「参加したいけど探し方がよく分からない」「どんな準備をすればいいのかな?」と不安を持つ人もいるかもしれません。このような悩みを持つ人には、完全無料で参加できるキャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」がオススメです。

インターンシップに向けた準備から些細な悩みごとまで、1対1でキャリアアドバイザーと相談できます。就活のプロを味方につけて、悩みや不安を解消しましょう!

インターンシップに参加すべき時期とは?

インターンシップはいつから参加すべき?

インターンシップに参加すべき理想的な時期について解説します。

3年生は春から動き出そう

インターンシップのメインは、3年生の夏の汎用的能力・専門活用型インターンシップです。業界研究やエントリーシートの書き方、面接の練習など、インターンシップの選考に向けて準備しなければならないことがたくさんあります。

遅くとも3年生の春くらいには、夏のインターンシップに向けて動き出しましょう。もちろん、それより前に始められるなら早いに越したことはありません。

3年生にオススメのキャリア形成支援

3年生には、汎用能力型インターンシップへの参加をオススメします。なぜなら専門活用型インターンシップに比べて実施期間が短いため、長期休みの間に複数参加することも可能だからです。

前述の、三省合意による『インターンシップの推進に当たっての基本的考え方』の改定に伴い、採用直結型のインターンシップが公認になりました。企業はインターンシップに参加した学生の情報を、3月以降の採用選考の際に判断材料として使えることになったのです。

そのためインターンシップで活躍できれば、内定につながる可能性がぐっと高まりました。企業によってはインターンシップ終了後にそのまま内々定がもらえたり、3月の解禁直後に内定出しが行われるような早期の特別選考に招待してもらえたりといった可能性があります。

ただし、大学3年生が参加できるインターンシップは、汎用能力型または専門活用型のどちらかです。専門活用型インターンシップは実施期間が2週間以上ですから、いくら長期休みでもいくつも参加するのは難しいでしょう。

その点、汎用能力型インターンシップであれば最短5日間なので、複数参加し、内定への足掛かりを増やしておくことも可能なわけです。

1・2年生も可能なら参加しよう

1・2年生も、可能であれば積極的にキャリア形成支援プログラムへ参加しましょう。 1・2年生にとっては遠い話のように思えるかも知れませんが、就職を意識して行動を始める時期は年々早まっています。

就職活動本番の解禁が後ろ倒しになっている現状では、3年生のインターンシップが実質的な就職活動になると思って間違いありません。勉強やサークル活動も大切ですが、できるだけ時間を作って早めに準備を始めましょう。

1・2年生はオープンカンパニーやキャリア教育に参加しよう

1・2年生が参加できるキャリア形成支援プログラムはオープンカンパニーとキャリア教育の2つです。

オープンカンパニーは就業体験を伴わず、企業や大学から業界や就活に関する情報を獲得することがメインになります。また、1日程度と短い期間となっているため、いきなり実務体験は荷が重いけど、少しでも就活や企業の情報が欲しい学生にはオススメです。

キャリア教育は学業と両立しやすい短期のものもあれば、実務経験ができる長期のものまでと、プログラムによって期間や内容が大きく異なります。学業と両立しつつ、オープンカンパニーでは得られないような体験をしていたい学生にはオススメです。

3年生になるまでに、複数の業界の情報を獲得し、志望する企業や業種を絞っておくと、インターンシップに参加できる3年生の時点で有利に就活を進めることができるでしょう。

インターンシップの応募と選考

インターンシップの応募と選考

インターンシップの情報は、各企業のHPやSNSで公開募集されています。 その他、就職情報サイトやインターンシップ専用の情報サイト、ビジネスSNS、大学のキャリアセンターで募集されていることもあります。

インターンシップやキャリア教育の一部のプログラムでは書類選考と面接により選考となります。提出書類は企業により異なりますが、エントリーシートや履歴書、志望動機などを求められることが多いので準備が必要です。倍率の高い人気企業では、選考の段階でSPIテストやグループディスカッションなどを行う場合もあります。

インターンシップに向けて準備を始めようとしている人、既に始めている人のなかには「本当にこの準備の仕方でいいのかな?」と考えている人もいるのではないでしょうか。就活は多くの学生にとって初めての経験ですから、慎重に準備をしても不安はどうしても生じますよね。

そんな時は、プロのキャリアアドバイザーに相談できるキャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」への参加がオススメです。自分で進めている準備が適切なのか、就活のプロから客観的にアドバイスをもらえます。完全無料かつ、マンツーマン形式となっており、気軽に参加できますよ。

インターンシップの時期を押さえて計画的な行動を!

25卒からインターンシップが選考の一部になることが正式に認められたため、4年生の時の就職活動期間が短くなりました。

意識の高い学生のみがインターンシップを参加しているイメージが薄まり、インターンシップは就活をする上で必須なものになりつつあります。

採用へ繋がるだけでなく、企業への理解や就活対策として得るものの多いインターンシップに参加することはメリットが多いと言えるでしょう。また、企業側も優秀な学生の早期確保を目的としてインターンシップを開催している所が多く、双方にとってメリットが多いものとなっています。

そのため、インターンシップを開催する企業が近年増え続け、学生も参加しやすいものとなっています。すぐにでも準備を始めて、積極的にインターンシップに参加しましょう。

キャリチャンでは、インターンシップの時期の含め、就活のやり方やスケジュールについてまとめた対策資料を無料で公開しています。下記のページからダウンロードして、就活に役立ててください。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

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