就活って何社受ける?ベストな選考数をチェックしよう!

 2023年1月24日

就活をしていると、ふと自分の選考数に疑問を持つことありませんか?

「今の選考数で大丈夫なのか」
「自分の選考は多いのか、少ないのか」

このような疑問、周りの人が自分よりも選考数が多かった時など特に思ってしまいますよね。

では、選考数はただ多ければいいのでしょうか?いいえ、そんなことありません。選考数が多くても内定がもらえない人はいますし、少ない選考数でも内定を獲得した人もいます。

キャリchがカウンセリングしてきた学生の中にも5社しか受けなかった人、30社以上受けた人、そしてその選考数から内定を獲得した人にはバラつきがありました。

つまり、ただ数が多ければいいとは言い切れないのです。しかし、就活を進めていくうえで選考数の平均を知っておくことは目安となるのでよいです。

では選考数の平均値はどれぐらいなのか、また選考数が多い、少ないことでのメリットを知り、“自分の中での選考数は何社がベストなのか”を探してみましょう!

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就活生の選考数事情と平均値

就活生の選考数事情と平均値

冒頭にも述べたように、選考数は多ければ多いほど良いというわけではないです。しかし何事もそうであるように、就活も上手くこなせる状態になるまでにはある程度の慣れが必要ですから、本命を受ける前に他の企業の選考で経験値を積んでおく必要があります。それに事前の情報で本命と考えていたけれど実際には気に入らなかった場合や、残念ながら選考に落ちてしまった場合に備えて、他の選択肢と滑り止めも必要です。

では一体、何社くらい選考を受けるのが適切なのでしょうか?それを知るには、一般的な就活生が受ける選考数は何社くらいなのかと、今後の就活事情が参考となります。そこでコラムの初めに、就活生の平均選考数と就活事情の変化によるエントリー数への影響について解説します。

選考数の平均値は約20社

23卒の平均選考数はここ数年の傾向を受け継ぎ、20社くらいになると予想されます。株式会社ディスコの調査によると4月1日までの平均エントリー数は、20卒が平均25.6社、翌年21卒は24.6社、今年23卒は24.4社で、パンデミック発生後の3年間ほとんど横ばいでした(キャリタス就活2022学生モニター調査)。

それが就活中にもう少し増えていって、内定式を迎える10月頃には、最終的なエントリー数は30社くらいになります。しかし実際のところ就活生は、エントリーした企業すべての選考を受けるわけではないです。エントリーした企業の中には、エントリー後に知った情報から判断して受けるのを止めたり、日程的に無理だったりして、実際には選考を受けない企業も何社か含まれます。そのため結果として、新卒の学生が就活を終えるまでに受ける選考数はここ3年、だいたい20社くらいだったのです。

そしてその傾向は、23卒においても同じだと考えられます。ここのところ日本経済はパンデミック直後よりは回復基調にあるように見えるものの、それが就活市場の活性化につながるのは、まだまだ先の話です。日本企業が失われた経営体力を取り戻し、中断していた採用活動を再開したり、減らしていた採用枠を増やしたりするまでになるには、何年もかかります。たとえこのままコロナが収束し、経済が本格的に回復したとしても、一朝一夕に就活しやすい募集状況にはなりません。

23卒においても就活事情は21卒や23卒と何ら変わらないと思われますので、必然的に就活生の平均エントリー数も選考数も、ここ3年間と同じくらいになる見込みです。いったい何社受ければいいのか分からない23卒生は、平均エントリー数は25社~30社くらい、そこから実際に受ける選考数は20社くらいというのを目安にするとよいでしょう。ただし本命の選考に向けた練習や滑り止め、企業の見極めなども含め、いったい何社の選考を受ければ十分かは人それぞれです。10社でも手一杯になる人もいれば、30社でも余裕のある人もいます。後述する選考数の違いによるメリット・デメリットや、自分の性格、忙しさなどを考慮に入れて、自分にとっての適切な選考数を探ってください。

コロナ禍によってエントリー数は上昇傾向にある

数字の上からは分かりにくいですが、実はコロナ禍によって、就活生のエントリー数は上昇傾向にあります。その理由はコロナ不況の影響で募集企業や採用枠が減り、以前より競争率が高まっていることで、就活生が内定を取れるか不安に感じているからです。パンデミック発生後の数字だけ見ると、前述のように20卒~23卒の4月1日時点の平均エントリー数は25社前後とほぼ横ばいで、何ら変化がないように見えます。

しかし実を言うとコロナ禍以前の4月1日時点の平均エントリー数は、17卒が37.3社、18卒が31.7社、19卒が26.2社と年々大幅な右肩下がりの減少傾向にありました(キャリタス就活2019学生モニター調査)。それというのも、近年少子化が進んで売り手市場となり、何十社もエントリーしなくても希望に近い内定を得られる時代となったためです。その理屈でいくと、20卒以降も少子化は改善されるどころかどんどん進んでいるのですから、本来ならここ3年はもっとエントリー数が下がっていることが見込まれます。

それなのに、パンデミック後の20卒以降は全然エントリー数が下がっていないわけです。つまり20卒以降はコロナ禍における内定獲得への不安が上昇要因となって、少子化による減少傾向にあったエントリー数を押し上げ、それ以上下がらない状態になっています。実際コロナの流行前と比べると、パンデミック後は採用枠を減らしたり採用活動そのものを取りやめたりした企業が全体の3割もありますので、就活生が内定獲得への不安を感じても仕方がないと言えるでしょう。

しかもコロナ禍のあおりは、航空業界やホテル業界など一部の対人業種に大打撃を与えたため、結果としてそれらの業界の募集が減り、競争率の偏りを生んでいます。そのうえ就活生の方もコロナ倒産などへの危機感から安定志向となり、大手企業ばかりに集中して、おなさら競争率の偏りを生んでいる状況です。自分の志望する業界や業種、会社の規模などによっては、何社エントリーしても十分でないということもあり得ます。

ただし選考に受かるには、その企業ごとの入念な情報収集と対策が不可欠ですから、やみくもにエントリー数ばかり増やしても内定は得られません。コロナ禍への対策として多少多めにエントリーするのはやむを得ないと思いますが、それでも自分が無理なく選考への準備を整えられて、自分に合った企業を見極めやすい選考数で進める必要があります。あまりに募集企業が少なく競争率が高いなら、やたらにエントリー数を増やすより他業種にも目を向けたり難易度に幅を持たせたりするなど、広い視野をもって自分の将来について考えることが大切です。

説明会は数を設けず、たくさん参加しよう

先ほどもお話ししたように、就活は広い視野が必要となるため、自分の知っている業界や企業以外にも触れられる説明会には、時間の余裕がある限り多く参加しましょう。

説明会への平均参加数は30社といわれていますが、時間に余裕があればもっと行きましょう。そして説明会に参加する際は、単独説明会よりも合同説明会がオススメです。

合同説明会なら一度に多くの業界や企業に触れることができるため、自分が知っている業界や業種以外も知ることができ、「実はこの業界の方が自分に合っているのかも」という発見にも繋がるかもしれません。

また、自分が志望している業界や企業が、他の業界などと比べることでより深い魅力に気づけるかも知れません。

多くの業界や企業に触れることで新たな気づきに出会える説明会にはたくさん参加し、選考する企業を選んでいきましょう。

そして「説明会参加数=選考数」という勘違いをしないようにしてください。説明会に参加するだけでは選考に進めません。説明会は選考を進める(エントリーする)企業を見つけるために参加するものですので、勘違いしないようにしましょう。

もし、何十社も選考を受けるのが大変だと感じたら、「求人紹介」をオススメします。経験豊富なキャリアカウンセラーがあなたに合った求人を厳選して紹介しますので、お気軽にご連絡ください。

選考数の違いによるメリット・デメリット

選考数の違いによるメリット・デメリット

前述のように、選考数は多すぎても少なすぎても良くありません。平均的なエントリー数は25~30社、実際に受ける選考数は20社くらいが目安ですが、やみくもに受けるだけではダメなので、自分が対応可能な選考数で進めることと、広い視野に立って比較検討することが大事です。

しかしそれでも何かしらこだわりがあり、「受かるまで何社だって受けてやる」という人もいれば、逆に「企業数が少なくてもこの業界以外は受けない」という人もいるでしょう。そこでここからは、選考数の多い少ないによるメリットとデメリットについて解説します。自分に合ったエントリー企業の幅や、選考数を考えるための参考にしてください。

選考数が多い場合のメリット・デメリット

【メリット】

選考数が多い場合のメリットは、持ち駒となる母集団が大きいため、精神的に安心して就活できることです。たとえ今受けている企業の選考が難航していても、「まだ他がある」「次はもっと頑張ればいい」という風に、前向きに気持ちを切り替えやすくなります。

またエントリー企業の難易度や業種に幅を持たせられるので、本命がダメでも滑り止めがあり、「どこにも就職できなかったらどうしよう」といった心配をしなくて済むでしょう。結果として選考数が多いと、就活に対して不安やネガティブ思考に陥りにくくなり、長期間モチベーションを維持しやすくなります。

【デメリット】

選考数が多い場合のデメリットは、受ける企業の数だけ、業界・企業研究や選考対策に時間がかかることです。選考に受かるには、業界や企業についての理解を深め、それに応じた一社一社異なる選考対策が必要不可欠となります。

それを行うための許容量を選考数の方が上回れば、一社ごとのリサーチにかける時間が少なくなり、高い競争率を勝ち抜けるような内容の濃い回答はできません。かといって本命企業の対策にばかり集中し、滑り止め企業の対策を怠れば、結局受からないので滑り止めの意味がなくなってしまいます。

選考数が少ない場合のメリット・デメリット

【メリット】

選考数が少ない場合のメリットは、エントリーした一社一社に対して、選考準備にじっくり時間をかけられることです。その分しっかりと業界・企業研究と対策に取り組めば、企業理解が深まって、採用担当者の目に留まるような内容の濃いESを書くことができます。

面接にも、何を聞かれても答えられるよう万全の体制を取れるので、自分自身が自信を持って挑めるとともに、実際受かる可能性も高くなるはずです。また選考が少ないとスケジュールが込み合わないので、企業との日程調整も体調管理もしやすくなります。

【デメリット】

選考数が少ない場合のデメリットは、エントリーする企業に幅を持たせられず、滑り止めや本命の選考に向けた実践練習に充てられる企業が少ないことです。何事もそうであるように、面接も慣れていなければ過度に緊張してしまい、上手く回答するはできません。

本命を受ける前に他の企業で本物の面接を受け、経験を積んでおく必要があるわけです。それなのにエントリーした選考数が少ないと、面接に不慣れな状態でいきなり本命の選考が始まってしまい、受かる可能性が低くなります。また滑り止めとなる企業もないので、第一志望群に全敗したら持ち駒が切れ、これからどうしたらよいのか途方に暮れる羽目になるでしょう。

もし、面接対策をしておきたいのであれば、キャリchの「模擬面接」を利用してみてください。就活のプロであるキャリアカウンセラーが、マンツーマンで対応いたしますので、お気軽にご相談ください。

選考数を増やす際の注意点と選考突破の対策法

選考数を増やす際の注意点と選考突破の対策法

選考数の平均から多くの人は「選考数を増やそう」と思ったのではないでしょうか?実際、選考数が増えれば内定に近づける可能性が高くなるは確かです。

しかし、だからといってむやみやたらに選考数を増やしても意味がありませんし、選考数を増やす際は注意しなくてはならないこともあります。

具体的にどんなことに気をつければいいのか、解説していきます。

選考を増やす際は軸がぶれないように

選考数はむやみやたらに増やすのではなく、自身の軸としっかりと照らし合わせるようにしてください。むやみやたらに数だけを増やしても意味がありません。たとえ選考を突破で来ても、自分の軸と合わない企業であれば早期退職に繋がる可能性があります。

確かに就活は広い視野で考えることが大切です。そのためには自分が知っている業界や企業以外にも興味を持つことはとてもいいことです。

しかし、そんな業界や企業もただ選ぶのではなく、「もしかしたら入社するかもしれない」ということを考え、条件面だけでなく自分の軸と照らし合わせるようにすることが大切なのです。

あくまで“自分に見合った選考数”にすること

何度もいっていますが、選考数は多ければいいわけではなく、自分の無理のない範囲で行える数がベストです。上記を意識しても増やすことが難しいようであれば無理に増やさないでください。

また、今の手持ちでもいっぱいいっぱいであれば減らすことも考えましょう。選考数を減らしても内定を獲得することはできます。

もしそれでも「手持ちを減らしたくない」「選考数を増やしてうまく就活を乗り切れる自信がない」という人は就活エージェントに頼りましょう。就活エージェントなら大変なスケジュール管理から就活全般のサポート、さらに豊富な就活知識からあなたに合った業界や企業も紹介してくれます。

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スケジュール管理をしっかりと行う

選考数を増やすことでスケジュールの管理が難しくなります。エントリーのタイミングや面接日時の管理などをしっかりと行えていないと、就活はうまくいきません。

そうならないために、選考数を増やすことでどれだけ忙しくなるのか、負担がかかるのかを自分の今のスケジュールと相談してください。

無理をしてまで予定を詰め込んでも、1つ1つ丁寧にこなすことは難しく、質も下がってしまうため内定には直結しません。1つ1つ丁寧にこなせる範囲で予定を組みましょう。

選考から内定獲得を目指すために心得ること

選考から内定獲得を目指すために心得ること

考数が多い、少ないに限らず、「100%の気持ちで選考に臨んでいます!」という想いを伝えることが大切です。企業側もただ数をこなして「とりあえず内定が欲しい」だけの人を簡単に見抜くことができます。

そのため、どの企業に対しても自分の熱意を伝えるために、入社後にどんな活躍をしたいのか、どんな仕事に就き貢献できるのかをプレゼンしましょう。

そのためには1社1社、業界ごとの研究、そして自己分析が欠かせません。説明会に参加し、興味を持った企業についてとことん調べましょう。どんな所に惹かれたのか、この企業で入社してどうしたいのかなど自己分析と重ね合わせ、考えます。

そしてその企業では自分をどうアピールできるのかを考えた上で、無理のない範囲でエントリーをしましょう。そうすればあなたの100%の気持ちや熱意は伝わりますし、自分に合ったペースで就活を進めていくことができます。

おわりに

選考数は10~30社、同時進行は5社程度がオススメですが、無理のない範囲で自分に合った選考数で就活に臨むようにしましょう。

広い視野で就活をすることが大切ですが、無理をすれば視野は狭まりますし、ただ数を増やしても自分に合わなければ内定には繋がりません。

もし、どのぐらいの選考数がいいのかわからない、どう就活を進めていけばいいのかわからない場合は周りの大人に頼りましょう。親や先輩など就活経験者からのアドバイスはタメになります。

とくに大学のキャリアセンターや就活エージェントなら、就活に関する知識が豊富なため、とても心強いです。就活は1人で行うのはとても厳しいです。頼れる人にはとことん頼り、就活を成功させましょう。

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この記事の監修者

監修者:岡田章吾

岡田 章吾

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。

就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。

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