キャリアセンターとは?支援内容と上手な利用方法を就活のプロが簡単解説!

 2023年3月16日

大学のキャリアセンター(就職課)を利用していますか?

キャリアプランナー 岡田

就活生 Aさん

キャリアセンターは知っています。しかし、キャリアセンターが何をしているのかわからないので、利用してないです。

簡単にいうとキャリアセンターは学校に在籍する学生の就職を無料で支援するところです。

キャリアプランナー 岡田

就活生 Aさん

無料で支援を受けられるんですか?これから本格的な就活を迎えるので、ぜひキャリアセンターを利用したいです!

今回はキャリアセンターとは一体どんなところなのか、具体的にどんな支援を受けられるのか解説します!

キャリアプランナー 岡田

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キャリアセンターとは?

キャリアセンターとは?

[概要]

キャリアセンターとは、求職者の就職を支援する機関です。大学や専門学校に設置されているキャリアセンターは就職課と呼ばれる場合もありますが、どちらも役割は同じで、自校の学生のために特化した就職支援機関となっています。

もう少しかみ砕いて例えるなら、キャリアセンターは「学校の中にあるハローワーク」というような位置づけになるでしょう。キャリアセンターでは、キャリアカウンセリングに詳しい学内の職員や、外部委託のキャリアカウンセラーが、学生の就活のサポートを行います。

[利用方法]

キャリアセンターが開いている時間であれば、基本的にいつでも無料で利用可能です。利用可能時間は学校により異なりますが、学生課の窓口などと同じように、平日の朝から夕方までというのが一般的でしょう。

利用するサービスの種類や学校によっては、事前に予約が必要な場合もあるので、受付の職員に確認してください。

[利用可能時期]

キャリアセンター自体はたいてい年中利用できますが、就活に関する情報が集まりやすいのは、新卒の就活がピークを迎える前の1~3月頃です。

キャリアセンターで受けられる支援

キャリアセンターで受けられる支援

前章をまとめると、キャリアセンターは自校の学生の就活をいつでも無料で支援してくれる、学生にとって大変ありがたい機関ということになります。しかし、一口に”就活の支援”といっても漠然とし過ぎていて、正直よく分かりませんよね。

ただ話を聞いて応援してくれるだけなら家族や友人にもできますし、求人情報を見れるだけなら就活ナビサイトの方がよほど便利です。「それでキャリアセンターって、具体的に何をどう支援してくれるんだ?」と思う学生も多いでしょう。

そこで、ここからは実際にキャリアセンターで受けられる”就活の支援”について、具体的にどのようなサービスがあるのか解説します。就活生ならきっと役立つサービスがいろいろありますので、参考にしてください。

キャリア面談

キャリアセンターでは、前述のような就活に詳しい職員や外部委託のキャリアカウンセラーが面談を行い、就活に関する相談を受けてくれます。

学校によっては、キャリアコンサルタントなどの専門資格を持つカウンセラーが常駐しているキャリアセンターもあり、その場合も利用は基本的に無料です。

「自分に合う仕事ってなんだろう?」「インターンはどうしたらいい?」など、就活に関する質問をしたいとき、新入生から卒業年度生まで誰でも利用できます。

ですから、就活でわからないことがあるけど、ネットや就活本では解決策が見つからないといったときに利用するとよいでしょう。ハローワークなどと違って大学の機関なので、その大学の就職実績や本人の成績を踏まえたうえで相談に乗ってくれます。

キャリアセンターを上手く利用すれば、就活をうまく進められるかもしれません。キャリアセンターの上手な利用方法をキャリchの「就活相談サポート」で相談しましょう。キャリアプランナーにアドバイスをしてもらえます。ぜひ気軽に相談してくださいね。

求人情報の掲載

当然ですが、キャリアセンターでは求人情報の入手が可能です。求人情報の検索は就活ナビサイトでもできますが、キャリアセンターにはその大学のキャリアセンターでしか知りえないような求人情報があります。

たとえば、OBや教職員などを通じて企業から直接大学へ寄せられた求人、特定地域の学校にだけ募集を行っている地元企業の求人、その大学限定の推薦枠などです。

そういった限定の求人はナビサイトなどには掲載されず、一般には公開されていないので、学校のキャリアセンターでしか手に入りません。

また、企業の方からその学校を指定してきているので、学歴フィルターに引っかかる心配もない求人情報となります。

就職ガイダンス・就活セミナー・イベントなどの情報掲載

ほとんどの就活生がまず利用するのは、キャリアセンターが行う就職ガイダンスです。何から始めて、どんなふうに進めていくのか、就活を行う上での一連の流れを知ることができます。

またキャリアセンターでは、「筆記試験対策」「ESの書き方」「ビジネスマナー」「OB/OG訪問のやり方」といった、就活対策用のセミナー情報を知ることが可能です。

そういったセミナーを利用すると、就活に必要な基礎知識を学ぶことができ、実際の選考に役立つでしょう。

他にも「模擬面接」など、就活に関するイベントの開催情報も掲載されており、学生が自主的に申し込めるようになっています。

ES・履歴書の添削

ESや履歴書の添削も、キャリアセンターのカウンセラーに頼めば無料です。企業の選考を進めていくためには、まず書類選考を通過する必要がありますが、これが案外簡単ではありません。

一般的に企業には多数の応募書類が届くので、一読して人事担当者の興味を引くことができなければ、一次面接に進むことすらできないのです。

企業に好印象を与えられるような質の良いESを書くためには、その書き方を知っているプロの添削が必須となります。

それが無料かつ手軽に受けられるというのは、学生にとって大変ありがたいサービスです。

面接練習

ありがたいことに、キャリアセンターでは面接練習も無料で行ってくれます。面接は学生が個人的に対策をするのが難しいですから、プロの客観的なアドバイスが手軽に受けられるというのは、大変頼もしいサービスと言えるでしょう。

ただし、面接練習を個別に依頼できるかどうかは、その学校のキャリアセンター次第です。個別には受け付けておらず、イベントとして決まった時間が設けられている学校も多いので、その場合には学生の予約が殺到します。

どちらにしても、面接練習は受けたい学生が多く混みやすいので、事前に混雑状況を確認しておいてください。

同様のイベントとして、ある程度の人数を集めて、グループディスカッションや集団面接の練習を行うこともあります。

合同企業説明会の情報掲載

キャリアセンターは、合同企業説明会の開催情報をざっと確認するのに便利です。合同企業説明会はもちろん就活ナビサイトなどでも検索できますが、情報量が多すぎて、どれに参加すればよいかわからないという人もいるでしょう。

それに比べ、キャリアセンターはある程度、自校の学生に合わせた情報に絞って掲載しています。

たとえば、文系の大学で技術職の合同企業説明会を掲載しても仕方がありませんし、関東の大学で九州の合同企業説明会を掲載してもほとんどの学生が参加できません。

キャリアセンターでは特殊な合同企業説明会を探すことはできませんが、多くの学生にとって関連の薄いものが初めから省かれており、必要な情報を見つけやすいのでオススメです。

OB/OG訪問の情報掲載

キャリアセンターでは、大学に寄せられたOB/OG訪問の情報をまとめて確認できます。OB/OG訪問は教職員や先輩などからの紹介が主であり、大学がその取次ぎの中心となるためです

さらに、これまでのOB/OG訪問実績などを閲覧できる場合もあるので、企業・業界研究の情報収集に役立ちます。

ただしOB/OG訪問は、キャリアセンターで先輩に連絡してくれるわけではなく、自分でアポイントメントを取るケースが多いです。

同じ大学の出身といっても知り合いではありませんから、失礼のないように注意しなければなりません。

インターンシップの情報掲載

インターンシップに関する情報も、キャリアセンターから入手可能です。求人と同様に、学校や地域限定の募集、掲載コスト削減などの理由で就活ナビサイトには載っていないようなインターン情報も、キャリアセンターで知れる可能性があります。

就活情報サイトなどで探すほど掲載数は多くないものの、キャリアセンターではその学校ならではのインターンが探せることが魅力です。

またキャリアセンターでは、インターン情報を閲覧できるだけでなく、キャリアセンター経由で直接応募できたり、紹介してもらえたりすることもあります。

さらに学校や専攻課程によっては、キャリアセンターで紹介するインターンに単位を認定する制度を設けているところもあり、その場合は一石二鳥となるわけです。

キャリアセンターの求人だけでは足りない就活生は、ぜひキャリchの「就活相談サポート」を利用してください!たくさんの優良企業の求人があるので、あなたに合った企業もきっと見つかります。ぜひ積極的に活用してくださいね。

キャリアセンターを利用すべき理由とメリット

キャリアセンターを利用すべき理由とメリット

通常学内にあって便利なキャリアセンターは、多くの学生が利用するので、いつでも混雑しています。そのため、長い待ち時間や知り合いに会うのを避け、キャリアセンターには行かない、行きづらいと思っている人もいるでしょう。

「ガツガツ就活してるのを友達に見られたくない」「学内で顔を合わせる職員に相談するのも気が引ける」「就活情報はナビサイトでも見れるし待ち時間もイヤ」というわけです。気持ちは分かりますが、そんなシャイで短気な学生にも、ぜひキャリアセンターを活用してもらいたい理由があります。

ここからは、キャリアセンターを利用すべき理由と、利用メリットについて解説しますので参考にしてください。

学校ならではの情報が得られるため利用すべき

キャリアセンターには就活ナビサイトなどでは得られない、その学校ならではの情報があるので、就活生ならぜひとも利用すべきです。

企業が求人やインターンなど就活関連の情報を流すのは、なにも就活ナビサイトだけに限ったことではありません。就活ナビサイトは広く全国から募集できるのが利点ですが、掲載にはコストがかかりますし、求めている人物像とかけ離れた学生も集まってしまうので、選考の手間が増えます。

それを避けるために企業は、OB/OGや教職員とのコネを活かしたり、キャリアセンターに直接持ち込んだりして、特定の大学・専門学校にだけ募集をかけることがあるのです。

そのようにして届いた”その学校ならでは”の求人やインターン情報は、キャリアセンターに集約されてきます。

一般公開されていないため、就活ナビサイトなどでは入手できない貴重な就活情報となりますので、就活生なら一度はキャリアセンターを覗いてみるべきです。

そもそもキャリアセンター利用にはメリットが多い

”その学校ならでは”の就活情報を入手できるという以外にも、キャリアセンターを利用することで、たくさんのメリットがあります。

  • 無料で就活のサポートを行ってくれる
  • 就活に関する情報を入手しやすい
  • 大学の就職状況を理解してアドバイスをもらえる

キャリアセンターはその学校の学生を支援するためにあるので、気軽に就活のサポートを頼めるのが魅力です。ESの添削や模擬面接などプロにしか頼めないサービスも、ほとんどすべて無料で受けられます。

また、基本的にキャリアセンターは学内に設置されていますから、忙しいときでも講義の合間などに立ち寄って、就活イベントやインターンの情報を収集しやすいです。情報の内容もある程度自校の学生に合わせてあるので、必要な情報だけを見ることができ、あまり迷わずに済みます。

それに、キャリアセンターのカウンセラーは、自校の就職実績や成績制度などを把握しているはずです。

その学生の置かれている状況や、成績の捉えられ方などを理解したうえで相談に乗ってくれますから、話が通じやすいというのもメリットになります。

せっかくこんなに多くのメリットがあるのに、それを使わない手はありません。今後の就活では、ぜひキャリアセンターを活用してください。

上手なキャリアセンターの利用方法

上手なキャリアセンターの利用方法

就活生にとってキャリアセンターは有益なツールだけに、とても混雑するというのも事実です。とくに学生が集中する時期には、端末の利用時間を制限される、面談や面接練習も予約が取れないといった状況も珍しくありません。

いつでも好きなだけ利用できるとは限りませんので、時間や労力を無駄にしないために、上手にキャリアセンターを活用する方法を知っておきましょう。ここからは、キャリアセンターを効率よく利用するためのポイントを解説します。

自分の得たい情報だけを得るために利用する

キャリアセンターは、自分がそのとき必要な情報だけを得るように利用するのがコツです。前述のようにキャリアセンターには、インターン・求人・セミナー・OB/OG訪問・合同企業説明会など、就活に関するいろいろな情報が集まっています。

しかし何度も訪れるのは面倒だからといって、それら全部を一度に検討しようとするのは、逆に効率が悪くなるのでよくありません。

なぜなら、あれもこれも考えると多すぎる情報を処理しきれず、結局は迷いが生じるもとだからです。

ですから一度にあまり欲張らず、インターンならインターンだけ、求人情報なら求人情報だけを見る、という形で利用するようにしましょう。

キャリアセンターは「3年夏」から利用すべき

キャリアセンターは、3年の夏ごろから利用するべきです。キャリアセンターに最も情報が集まるのは、就活のピークを迎える前の1~3月ですが、その時期は混み過ぎていて満足に利用できません。

だからといって混雑を避け、就活のピークを過ぎてしまうと、今度は情報がどんどん失くなっていきます。就活の初期ならまだ情報がたくさんありますので、就活ピーク前の1~3月より、さらに前からキャリアセンターを利用しましょう。

サマーインターンの情報収集などをきっかけとして、3年の夏あたりから利用を始めるのがオススメです。

キャリアセンターだけに頼らないこと

就活生にとってメリットの多いキャリアセンターはぜひ利用するべきですが、キャリアセンターにだけ頼った就活をするのはオススメしません。なぜなら、そもそも大学の職員は一般企業に就職したことがない人がほとんどで、学校というごく限られた社会以外に、世間を知らない場合があるからです。

キャリアセンターの職員は、大学の就職実績作りや就職率の向上を目的としているので、確かにキャリアコンサルタントなどの専門資格を持っている人もいます。

しかし、いくらキャリアコンサルタントとしての知識があっても、実際には一般企業での実務経験がない人や、中には就活をした経験すらない人も少なくないのです。どんなに就活のやり方やテクニックを知っていようと、現実社会の厳しさを知らず、就活の実体験がない人のできるアドバイスには限りがあります。

それにキャリアセンターは、紹介できる企業も決して多くはありませんから、就活のすべてをキャリアセンター頼みにしてしまうのは危険です。

ただし前述のように、就活はできるだけ幅広く情報を収集した方がいいですし、キャリアセンターは他では入手できないその学校ならではの情報を持っています。ですからキャリアセンターは活用した方がいいですが、あくまでも就活ツールの1つ留め、他の手段と併用しながら利用すべきです。

キャリアセンターだけに頼らず、ほしい情報や有益な情報を得るための情報源として活用すれば、就活生にとって非常に便利な就活ツールの1つとなるでしょう。

おわりに

キャリアセンターは自校の学生の就職を支援する学内の機関であり、その学校の学生ならほぼ無料で、さまざまな就活支援を受けられる場所です。キャリアセンターは、他の情報源からは入手できないその学校ならでは就活情報を持っていますし、就活生にとって利用するメリットがたくさんあります。

しかし、得られる情報やアドバイスは限られていますから、キャリアセンターだけに頼った就活をするのは危険です。あくまでもキャリアセンターは、ほしい情報を得るための就活ツールの1つと位置づけ、他の手段と併用して利用しましょう。

併用する手段としては、就活エージェントを利用するのがオススメです。就活エージェントは幅広い企業と独自のコネクションを築いているので、学校とは違った”そのエージェントならでは”の未公開求人を知っています。

また就活エージェントなら、キャリアセンターで受けられる就活支援はほとんどすべて受けられますし、待ち時間の心配もありません。

しかも基本的に、就活エージェントは全員が就活を勝ち抜き、一般企業での実務経験を持った社会人ですので、実体験に基づくリアルなアドバイスを受けられるのです。

キャリchでも、「就活相談サポート」という就活イベントを開催して、就活生の支援を行っています。「就活相談サポート」は、就活生ならだれでも参加できる、完全無料の就活イベントです。実際に就活を勝ち抜き、企業での実務経験も就活支援の経験も豊富なキャリアカウンセリングのプロが、マンツーマンで面談します。

「就活が不安でアドバイスが欲しい」「具体的な企業紹介を受けたい」「就活のやり方を一から教えて!」などなど、就活に関することなら何でも相談OKです。面談後はESの添削のでも面接練習でも、あなたが納得できる内定を獲得するまでキャリchが徹底的にサポートしますので、安心してお任せください!

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この記事の監修者

監修者:岡田章吾

岡田 章吾

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。

就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。

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