オリンピックによる就活への影響は?22卒の就活と攻略法を解説します
2022年3月25日
本来であれば1つ上の先輩たちが経験するはずだった“オリンピックが開催された中での就活“ですが、新型コロナウイルスによってオリンピックは延期となりました。
そしてそんなオリンピックは2021年7月に開催予定です。つまり、22卒であるあなたたちがオリンピックが開催された中での就活を経験することとなったのです。
ただでさえオリンピックが開催されるということで様々な変化などが予想されていましたが、22卒の場合はそれに加えて“延期”という状況や“コロナ”による影響もあることから、より一層難しい就活になることが予想されています。
ではそんな22卒の就活、具体的にオリンピックによってどのような影響があるのでしょうか。
今回キャリchではそんなオリンピック開催による22卒就活への影響を解説していきます。延期されたことでどのような変化が起きるのか、またコロナ禍+オリンピック開催の中でどう就活を攻略していけばいいのかなどをご紹介していきますので、22卒の就活生必見です!
オリンピックによる22卒の就活への影響は?
もともと21卒の就活と被る予定だったオリンピック。しかしコロナによってオリンピックは延期され、22卒の就活と被ってしまうこととなりました。ただでさえオリンピック開催によって様々な影響を受けるとされていましたが、さらに“延期”という状況も加わり、22卒の就活生は不安でいっぱいなことでしょう。
では具体的にオリンピックが開催・延期されることでどのような影響を受けるのでしょう。ここではそんなオリンピックによる22卒の就活への影響を解説していきます。
全体的に早期化されることが見込まれる
オリンピックが開催されることで就活が全体的に早期化されることが予想されます。なぜなら“オリンピック開催前に採用活動を終えたいと考えている企業が多くあるからです。
オリンピックに関係する企業は多くあり、そのような企業はオリンピック開催期間中には採用活動を一時的に休止します。そうでなくてもバタバタとした中で採用活動を行いたくないと考える企業も多くあるため、7月~8月は一時的に就活をするのが難しくなります。
またオリンピック開催に限らず、22卒の就活は就活ルールの廃止やコロナの影響から早期化が進んでいます。そのため、オリンピック前の方が採用活動な活発なこと、すでに就活は全体的に早期化されていることを考えると、22卒の就活は夏までが勝負となるわけです。
もちろん、オリンピック開催後でも採用活動を行う企業、採用活動を再開する企業はありますが、オリンピック前に採用活動を終えていたいと考える企業は採用に積極的な可能性があるため、オリンピック開催前に内定を狙った方が良いでしょう。
交通機関の乱れや移動困難なども予想される
オリンピックが開催されることで、交通機関の乱れや移動困難が起きることが予想されます。それでなくても首都圏の交通機関は飽和状態、通勤時間帯の電車は毎日のように混雑による遅延が発生していますし、道路渋滞もひどいです。
コロナ禍ということもあり、多く企業では感染予防からオンラインを用いていますが、22卒の就活においては少しずつ対面も回復傾向にあるため、交通機関の乱れや移動困難には注意を払わなくてはなりません。
特に最終面接などといった際に混雑に遭遇し、遅刻してしまうといったことがあれば内定にも影響が出てしまいますので、オリンピック開催期間中の運行状況の把握や余裕を持った行動を意識してください。
また電車だけでなく、タクシーも簡単に捕まらないといったことも予想されていますので、早め早めの行動を心掛けましょう。余裕があれば、混雑した道や急なトラブルにも対応できます。
オリンピックが中止になった場合はどうなる?
オリンピック開催が中止されても就活の早期化などは変わりないことが予想されています。多くの企業は「オリンピック開催前に採用活動を終えていたい」と考えており、同時にコロナ禍における環境から全体的に就活は早期化されているため、全体としての流れはさほど変わりはありません。
しかし、オリンピック開催によって盛り上がるはずの業界は中止されてしまうと思うように盛り上がれなくなる、もしくは大打撃を受ける業界も中にはあります。
盛り上がりが見られない場合には人材を確保する余裕がなくなってしまうため、採用枠に大きく影響を及ぼすでしょうし、大打撃を受けてしまう業界は最悪の場合「22卒の採用活動打ち切り」などといったことも十分にあり得ます。
このように、オリンピックが中止されることで“採用枠”や“採用活動企業”に変化が起きることが予想されていますので、オリンピックが中止された時のことを見込んで志望する業界を考えていきましょう。
オリンピック開催によって盛り上がる業界と狙い目企業
オリンピックが開催されることで盛り上がる業界がいくつかありましたが延期されたとこ、そしてコロナによる影響もあって盛り上がる業界には大幅な変更がありました。
では具体的にオリンピックが開催されることでどのような業界が盛り上がるのでしょうか?ここではそんなオリンピック開催によって盛り上がる業界と狙い目企業について解説していきます。
盛り上がる業界と狙い目企業
今、多くの業界ではコロナの影響から業績が低迷していますが、オリンピックが開催されることで一時的に回復する可能性のある業界がいくつかあります。オリンピックが開催されることで業績アップが見込める場合には22卒の採用活動に大きく影響してきますので、しっかりと把握しておきましょう。
そんなオリンピック開催を機に盛り上がる業界は下記のとおりです。
- 飲食業界
→コロナの影響を大きく受けていた飲食業界。21卒では採用活動を取りやめた企業も多くありましたが、オリンピックが開催されることによって回復することが見込まれることから、22卒では採用枠が復活する可能性があります。 - 建築業界 →競技場や選手村、交通インフラやホテルなどの建設ラッシュが今もなお続いていることから建築業界は盛り上がりをみせ、22卒の採用枠にも大きく影響を受けることでしょう。
上記ほどではありませんが、ホテル・観光・旅行業界も盛り上がりを見せる可能性があります。もともとこれら業界は昨年のオリンピック開催と同時に盛り上がりを見せるとされていましたが、コロナによってオリンピックは中止。さらに業界としても大打撃を受けたことから、21卒においては採用活動を行う企業は数少なかったです。
しかし2021年にオリンピックが開催されることで落ち込んでいたこれら業界も一時的に回復する可能性があるのです。各業界ではそれらを見込んで既に22卒の採用活動に取り組んでいますので、「ホテル業界はどうせ無理」などと諦めず、チェックしていきましょう。
オリンピック後の景気はどうなる?
残念ながらオリンピックが終わった後は、どの業界においても景気が落ち込むでしょう。くり返しになりますが、盛り上がった景気は必ず盛り下がるものなのです。
オリンピックまでは上記のような業界をはじめ全体的景気が盛り上がりますが、オリンピック後はどの業界でも多かれ少なかれ景気が落ち込むことになります。落ち込みの程度は業界・企業によって異なりますが、オリンピックに合わせて過剰な設備投資や人員増加を行った企業の中には、急激に業績が悪化するところも出てくるでしょう。
そのため22卒が入社する頃には、現状支給されている賞与は当てになりませんし、今提示されている給料額より下がることや、仕事内容が変更されるといった可能性もあります。そうした22卒へのオリンピックによる景気変動の影響は、入社時だけではありません。
東京オリンピックは8月に終わりますから、就活が遅れれば遅れるほど景気の落ち込みと業績悪化のあおりを受け、採用口がどんどん少なくなると予想されます。
なぜなら、企業の運営にかかるコストの大部分を占めるのは人件費であり、リストラよりも新規雇用を減らす方がはるかに簡単だからです。人員過剰な企業や経営が悪化してしまった企業は、予定していた秋採用を取りやめたり、採用予定人数を減らしたりすると考えられます。ですから22卒の就活生は、ぜひともオリンピック前を目安に就活を終えられるようにしてください。
オリンピック開催による22卒ならではの就活対策法
オリンピックが開催されることで様々な影響を受けることから、22卒の就活は万全な対策をする必要があります。ここではそんなオリンピック開催による22卒ならではの就活対策法をご紹介します。
コロナによってただでさえ厳しいとされる22卒の就活にプラスしてオリンピックが開催されるわけですから、それ相当の覚悟と対策が必要となりますので、しっかりとチェックしていきましょう。
常に“今”の就活状況を把握する
オリンピックが開催されることで就活スケジュールは変化し続けるため、常に今の就活状況を把握する必要があります。また、オリンピック開催だけでなく22卒の就活はコロナによる影響も大幅に受けることとなりますので、急なスケジュール変更などは日常茶飯事だと思ってください。
採用活動は企業の経営状況によって大きく左右されますから、経営状況が傾けば一時的に採用活動を停止したり、採用予定人数に達していなくても急に打ち切るといったことは十分にあり得ます。
業界によってはオリンピック開催前後の採用スケジュールは不安定になる場合もありますから、「気が付いたら終わっていた」なんてことがないよう、気になる業界や企業の採用スケジュールなどは常にチェックしておきましょう。
また、業界の動向などもチェックし、今後の経営状況の予想を立てておくことで採用スケジュールを把握できますし、入社後においても安心して働ける企業かどうかを見極めることができます。出遅れてしまうことがないよう、“常”に新しい情報を取り入れ、予測し、行動に移していきましょう。
就活軸を明確にし、視野と選択肢を広げる
オリンピック開催によって不安定な就活を乗り越えるためには基準となる目標や目的が重要となります。そしてそんな就活における目標・目的は“自分に合った企業から内定をもらうこと”です。
そのためには就活軸をしっかりと明確にする必要があります。就活軸とは自分に合った企業を探し出すための軸で、企業との相性や自分が企業へ求める条件などを加味しながら定めていきます。
そして就活はこの軸を中心に行動しなくてはならないことから、就活軸がブレているようでは内定を獲得することができないのです。ですから、まずは目的を果たすために重要な就活軸をしっかりと定めていきましょう。
自己分析から自分についての理解を深め、自分の強みを活かせる業界はどこか、自分の強みをその企業でどう活かしていくのかなどを考えたら、企業や働き方に求める条件とすり合わせて軸を定めていきましょう。
また、オリンピック開催やコロナによる影響から業界に偏りがありますから、限定的に企業を選ぶのではなく、広い視野から業界や企業を選択してください。大切なのは軸に当てはまっているかどうかですので、「自分には○○業界しかない」「この業界以外考えられない」と限定し、自らで選択肢を狭めてしまわぬよう注意しましょう。
早め早めの行動と行動量を増やすことを心がける
オリンピック開催やコロナ禍によって就活の前倒し・早期化が予想されていることから、早め早めの行動が必須となってきます。
先ほどもお話ししたように、採用活動は企業側の経営状況に大きく左右されるため、状況が悪くなれば採用よりも自社を守るための行動に出る企業が大半ですし、そうなれば一時的に採用活動を取りやめたり、採用予定人数に達していなくても活動自体をやめてしまうといったことも十分にあり得ます。
そのため、「間に合わなかった」「もっと早くエントリーしておけばよかった」といったことがないよう、早め早めに行動することが重要となるのです。また、前述より22卒の就活では常に新しい情報を取り入れる必要があるため、情報収集のためにも積極的に行動することが大切です。
行動量を増やせば情報をより多く手に入れることができますし、就活そのものにも慣れることができるため、実力をつけることができます。面接での立ち振る舞いや雰囲気に慣れることができれば、より自分の力を発揮しやすくなるため、内定にもグッと近づくでしょう。
プロのサポートを受けてくことで内定率を上げる
22卒の就活は就活ルールの廃止とオリンピックによる影響を受け、例年の就活とは大幅に異なりますから、就活のプロのサポートを受けることを強くオススメします。
オリンピックの開催によって企業の採用活動は時期がズレ、選考のペースも早まると思われますし、激しい景気変動も予想されるため、今年の就活は一筋縄ではいきません。22卒に対する企業の動きは前倒し傾向かつ流動的でもあり、確実に今までとは違った形の就活になりますので、そんな異例の就活に学生一人で立ち向かうのは不安です。
しかしプロにサポートを頼めば、学生には得られない専門的な情報網から、いち早く”今”の就活情報を入手できます。また経験に基づいた的確なアドバイスを受けられるので、激しく変動する就活の状況にも対応しやすくなるのです。
キャリchでも「 就活相談サポート」という完全無料の就活イベントを開催して、そんなかつてないオリンピックイヤーの就活に挑む22卒の学生のサポートに力を入れています。経験豊富なプロのキャリアカウンセラーが、1対1で就活生の相談に乗るイベントです。
相談内容は、オリンピック延期によって変化する就活への漠然とした不安でも、企業紹介や選考対策といった具体的な依頼でも、就活に関することなら何でも構いません。ご依頼いただければ、企業の選定から就活スケジュールの管理、それぞれの選考対策まで、オリンピック前の内定獲得を前提とした就活のすべてをキャリchがサポートします。
就活のプロとして、あなたの就活を強力にバックアップしますので、ぜひ一緒にオリンピック前の内定獲得を目指しましょう!
おわりに
コロナの影響から延期となったオリンピック。もともとオリンピック開催によって就活に様々な変化を受けるとされていたが、延期となった今、なお様々な影響を及ぼす形となりました。
加えてコロナの影響もまだまだ続くことから、22卒の就活はしっかりと情報を集めたうえで行動することが重要となってきます。情報のための行動はもちろん、早め早めから動き出すことで行動量を増やし、上手に就活を行っていきましょう。
また、採用業界や採用枠、就活スケジュールの把握はもちろん、事前準備にもしっかりと力を入れてください。こんな時だからこそ事前準備が重要となりますし、手を抜けばあっという間に置いて行かれてしまいます。
そうならないよう、就活エージェントなどの力も借りながら就活と向き合っていきましょう。ちゃんと対策をすれば22卒の就活も怖くありません!
就活相談サポートに参加しよう!
この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。