就活は大学4年の12月からでも間に合う!諦めずに今すぐやるべきこと
2022年12月5日
就活生Aさんは、これまで全く就活に手を付けてこなかったんでしたね?
キャリアプランナー 岡田
就活生 Aさん
そうなんです。卒業研究が忙しかったのも事実ですが、どちらかというと大学院に進学しようか就職しようか迷っているうちに、いつの間にか12月になっていたという感じです。
結局は進学をやめて就職することにしたものの、4年の12月じゃ内定式もとうに過ぎている時期だし、今さら新卒での内定獲得なんてやっぱり無理ですかね?
そんなことありません。大幅に出遅れたことは確かですが、キャリchではこれまでにもそういう就活生を大勢支援してきました。4年の12月から就活を始めても、新卒で内定を獲得する人はたくさんいますので、諦めるのはまだ早いですよ。ただし、もっと早い時期から始めることを想定した、一般的な就活セオリー通りでは間に合わないのも事実です。
このコラムでは、4年12月における就活事情や12月から就活を始める4年生が今すぐやるべきこと、12月以降の募集状況と優良企業の効率的な探し方、4年12月からでも新卒での内定獲得に間に合う就活法などについて解説します。4年12月の現状に合った効率的な就活法で、新卒での内定獲得を目指しましょう!
キャリアプランナー 岡田
目次
就活は大学4年12月から始めてもまだ間に合う?
大学4年の12月と言えば、内定式もとうに過ぎた時期。しかし冒頭にも述べたように、やり方次第では4年の12月から始めてもまだ間に合いますので、簡単に新卒での内定を諦めないでください。
コラムの初めに、4年12月から就活を始めても間に合う理由と、4年12月の就活事情について解説します。まずは現状を正確に把握し、今後の就活に向けた決意を固めましょう。
4年12月以降に内定を獲得する就活生が大勢いる
内定式もとうに過ぎたこの時期から就活を始めても間に合うという根拠は、実際4年の12月以降に内定を獲得する就活生が大勢いるという事実です。
以下に、厚生労働省と文部科学省が共同で発表している「令和5年3月大学等卒業予定者の就職内定状況」から、大卒の就職内定率の推移を抜粋しますので参照してください。
これを見ても分かるように、12月1日時点での就職内定率は例年90%未満(上から3番目の折れ線グラフ)で、それが2月1日時点(上から2番目)→4月1日時点(一番上)と時間が経過するごとに100%へ近づいて行きます。つまり、新卒で内定を決めた卒業生のうち、例年1割程度は12月以降に内定を獲得しているということです。
ですから4年の12月だからと言って、就活に挑む前から「もう遅い」などと諦めてしまう必要はありません。4年の12月以降も、内定獲得のチャンスは十分残されています。
内定式後も採用活動を続ける企業は多数ある
4年12月以降に内定を獲得する就活生が多い理由の1つは、内定式後も採用活動を続ける企業が多数あるためです。
調査機関によって多少数値は異なるものの、内定式が行われる10月時点での採用充足率(企業が採用計画数に対して実際に確保できた人数の割合)は、およそ7割~8割程度が平均だと言われています。つまり多くの企業では、内定式の後も新卒採用枠の2割~3割を埋めきれておらず、その後も採用活動を続けることになるわけです。
採用充足率の不足などから、内定式後も採用活動を続ける企業は例年だと全体の4割程度です。しかしコロナ禍から経済が回復基調となり、就活市場本来の活気が戻りつつあるうえ、コロナの影響で就活生の安定志向が高まっていた23卒においては、内定式後も採用活動を続ける企業が例年以上に増えています。
23卒では、経営状態が安定していそうな大手企業に応募者が集中し、景気に左右されやすい中小企業やサービス業などの人気が低い傾向がありました。そのためそれらの企業ではさらに充足率が低いです。また同様の理由で、大手企業が内定承諾期限を迎える10月頃になると、それ以前の内定を辞退する就活生も多くなっています。そうした理由から、内定式からずいぶん経った12月の今でも採用活動を続ける企業が増えているのです。
しかも卒業間際の12月ともなると、企業側は1日も早く来年度の人事を決定したくて採用を焦り始めます。「大手じゃなきゃイヤ」「この業界じゃなきゃイヤ」といった贅沢さえ言わなければ、内定を獲得できる土俵は十分にあると言えるでしょう。
12月以降は就活力の高いライバルがずいぶん減っている
4年12月以降に内定を獲得する就活生が多いもう1つの理由は、12月以降になると就活力の高いライバルがずいぶん少なくなることです。就活のオンライン化などからコロナ禍以前より内定があっても就活を続ける学生が増えてはいるものの、それでも内定式を過ぎて、卒業間際の12月まで就活を続ける学生はそれほど多くありません。
早い段階で内定を得られた就活力の高い学生の多くは、10月の内定式か、遅くとも年内をめどに就活を終えるつもりで動いています。そのため12月以降の就活で内定を競い合うライバルは、12月まで内定をもらえていない人がメインとなるわけです。
これまで就活していたにもかかわらず12月まで内定をもらえない人には、内定がもらえないような何らかの原因があると考えられます。12月まで就活していなかった人に比べれば就活慣れしているとはいえ、その原因が改善されない限りは企業からの人気が高まることはなく、それほど強力なライバルではないと言えるでしょう。
ですから、これまで就活しておらず12月から就活をスタートする人にも、十分に巻き返すチャンスはあります。効率のよいやり方で早急に就活力を上げれば、12月から就活を始める人にも勝ち目が出てくるはずです。
ただし厳しいタイムスケジュールは覚悟しなければならない
4年の12月から就活を始めても間に合うことは間に合いますが、新卒として就活できる期間が短いため、厳しいタイムスケジュールになるということは覚悟しておいてください。
それでなくても、12月まで就活に手を付けてこなかった人が大幅に出遅れていることは、紛れもない事実です。詳細は後述しますが、就活は実際に動き始める前にも、やるべきことがたくさんあります。12月から就活を始める4年生は、早急に就活に向けた準備を整え、1日も早く具体的に動き出さなければなりません。
そして実際に動き始めた後も、「1社落ちたら次を探して…」とのんびりやっている時間の余裕はないので、複数企業の選考を同時に進めながら、その次にも備えておく必要があります。1日に何社も面接を受けたり、その合間にESを書いたり次の面接準備をしたりと、過密スケジュールになることは必至です。
しかも卒業というタイムリミットが迫ってくるので、夏採用や秋採用のときのように「ここがダメでも次頑張ればいいや」なんて、甘えている余裕はないです。選考を受ける1社1社に対してきちんと取り組み、確実に内定へとつなげていく必要があります。
そのため、4年の12月から始める就活が精神的にも体力的にも大変だということは、覚悟しておくべきです。今しっかりと覚悟を決めておかなければ、この短期間で卒業までに内定を間に合わせるなんて実現できないでしょう。
そうした精神的・肉体的な負担を大幅に軽減できるのが、就活エージェントの活用です。就活のプロである就活エージェントに頼れば、就活ノウハウをゼロから教えてくれるだけでなく、企業探しや面接日程の調整などの実務作業を代行してくれるうえ、選考を通過するために必要な対策もしてくれます。2週間程度で内定を獲得することも、決して夢ではありません。12月から就活を始める4年生にとって、強力な切り札となるはずです。
キャリchでも、就活に出遅れた人が巻き返しを図るための「出遅れ就活サポート」や今すぐ就活を終わらせたい人のための「スピード内定サポート」といった無料イベントを開催しています。12月から就活を始める4年生でも、新卒のうちに内定を獲得できるようマンツーマンでサポートしますので、安心してお任せください。
12月から就活を始める4年生が今すぐやるべきこと
12月から就活を始めて卒業までに内定を間に合わせるには、1日も早く具体的に動き出さなければなりません。しかし就活の実務作業に入る前に、まずはそのための体制を整える必要があります。
ここからは12月から就活を始める4年生が、今すぐやるべきことについて解説しますので、早急にとりかかってください。
就活に必要なアイテムを準備する
4年の12月から就活を始めるにあたって、まず準備しなければならないのは以下のようなアイテムです。
- リクルートスーツ…紺、黒、ダークグレーなど無難な色のもの
- シャツ…白がオススメ
- ネクタイ(男性)…無地、ストライプまたは細かな柄物
- 革靴…スーツに合う靴も必要
- カバン…A4の書類が余裕で入るサイズがよい
- 手帳…面接中に取り出すこともあるので無難なものを
- クリアファイル…もらったり提出したりする書類が折れないように
志望業界にもよりますが、就活の大半はリクルートスーツで行います。いざ説明会や選考に参加しようにも、上記のアイテムがなければ具体的な動きが取れません。12月になってもまだ用意していない就活生は、早急に準備しましょう。
就活に適した身だしなみを整え、提出用の写真も準備する
12月から就活を始めるうえでは、今すぐ就活に適した身だしなみを整え、提出用の写真も準備する必要があります。なぜなら12月以降は、とにかく就活のスピードが早いからです。
12月ともなるとそれまでと違って、説明会に参加する就活生の数自体が限られていますし、企業側は早く内定者を決めたくて採用活動を急いでいます。とりあえず説明を聞くだけのつもりが、その場でエントリーしたり一次選考を兼ねていたりすることも、そう珍しくはありません。ですから12月から就活を始める4年生は、いつでもエントリーし、一次選考を受けられるようにしておかなければならないのです。
しかし学生の間はとにかく自由なので、現状では奇抜な髪型・髪色にしている就活生も多いと思います。学生感覚では普通だと思える髪型・髪色も、採用担当者の目には悪印象となる場合があるので注意が必要です。せっかく訪れたチャンスを逃してしまったら勿体ないですから、下記を参考に就活に適した身なりを整え、提出用の写真を用意しておいてください。
就活用写真の撮り方|スタジオ選びとスピード写真のコツ教えます
早急に就活軸と志望業界(志望の方向性)を決める
12月から就活を始める4年生は、早急に就活軸と志望業界を絞り、志望の方向性を定めましょう。就活軸と志望業界は、就活を形作る基盤であり、自分の目指すべき就活のゴールです。
企業探しをしようにも志望の方向性が定まっていないと探しにくいですし、就活が迷走して無駄な時間を浪費する羽目になります。また志望の方向性が定まっておらず、何となく志望したのでは、選考の中でも企業に熱意を伝えられません。そのような状態では企業側の評価を得られず、内定がもらえないまま、結局は就活が長引いてしまうだけです。
ただし早急に志望の方向性を固めると言っても、それ自体が何となく決められたものでは全く意味をなしません。方向性が定まっていないのと同様に、就活が長引くことになります。12月から就活を始める4年生は急いでいるからこそ、動き始めてから余計な道草を食わないよう、正しい方向性を事前にきちんと見定める必要があるのです。
そのためにまずは、自己分析と業界・企業研究をしっかり行ってください。そこで得られた情報をもとに、自分とはどういう人間なのか、どんなことが得意でどんな業界・企業に向いているのかを考え、志望の方向性を定めていくことが大事です。
就活軸の決め方や志望業界の選び方が分からない人は、下記のコラムを参照してください。
12月以降の募集状況と優良企業の効率的な探し方
12月から就活を始める4年生は、こんな時期に募集している企業がどれくらいあるのか、ブラック企業しか残ってなかったらどうしようなどと心配していると思います。
そこでここからは、12月以降の募集状況と12月以降も募集を続けている企業の特徴、優良企業の効率的な探し方などについて解説します。
当然ながら12月の企業数や募集人数は少ない
12月以降もいわゆる「冬採用」を行う企業はありますが、春夏に比べれば当然、募集企業数は大幅に少なくなっています。残念ながら12月の段階で、大手企業や有名企業など、就活生から人気の高い企業はほとんど残っていません。
また募集を続ける企業も、すでに7割~8割は採用枠が充足していますので、残りの2割~3割を募集している状況です。夢のような好条件を期待し、あまり贅沢ばかり言っていると、1つの内定もないまま卒業に間に合わなくなる可能性が高いことは承知しておいてください。
12月から就活を始める4年生が卒業前に内定を獲得するには、現状をきちんと把握した上で、実現可能な現実的選択肢を探していく必要があります。
12月でも募集している企業の特徴
今後の企業探しをやりやすくするために、12月でも募集している企業の特徴を把握しておきましょう。
- 採用予定人数を下回っている
- 内定辞退者が出たことによる穴埋め
- 戦略的に採用を行っている
【採用予定人数を下回っている】
12月も募集している理由として最も多いのは、内定者が採用予定人数を下回り、採用枠が埋まっていない企業です。他社と同じく春から募集しているのに、内定式を過ぎても新卒の採用枠が埋まり切っていないため、やむなく採用活動を延長・継続しています。
そういう企業には飲食・介護といった就活生に人気のない業界や、消費者になじみがなく就活生への知名度が低いために、採用に苦戦を強いられている企業が多いです。
それ以外の企業は12月に募集があってもごく少数なので、競争率が高いとともに、あっという間に採用枠が埋まってしまいます。募集が打ち切られる前にエントリー可能かどうかは、タイミング次第だと言えるでしょう。
【内定辞退者が出たことによる穴埋め】
12月以降も募集している企業には、予想以上に内定辞退者が多かったことにより、採用枠の穴埋めで採用活動を延長・継続している企業もあります。
経済不安による就活生の安定志向や、オンライン就活によって入社意欲が高まりにくいなどの弊害で、コロナ禍においては以前より内定辞退が増加傾向にあります。12月以降はそうしたあおりを受けた企業が、再募集しているかもしれません。一度は採用枠が埋まった企業なら、就活生の人気を集める好条件を備えている可能性が高いです。
ただし、こちらも募集人数はごく少数で、競争率が高くなるでしょう。エントリー可能かどうかは、タイミング次第と言えます。
【戦略的に採用を行っている】
12月以降も募集している企業の中には、採用枠が埋まっていないわけではないけれど、他にも優秀な学生がいるのではないかという期待を込めて採用活動を延長・継続している企業もあります。
具体的に言うとそういう企業には、創業年数が若いためにまだ人材のバリエーションがそろいきっていない、ベンチャー企業などが多いです。ベンチャー企業の場合、来年度の採用予定人数を確保した後も、優秀な人材がいればいつでも採用したいという考えで、長期間募集を続ける傾向があります。
中には通年採用を打ち出している企業もあるので、12月から就活を始める4年生にとっては比較的エントリーしやすいです。
12月でも優良企業を見つけることは可能か?
4年の12月になるとさすがに企業数が減るとはいえ、中には優良企業の募集もあります。たとえば、「大手企業の子会社」や「業界内では有名なB to Bの中小企業」、「比較的安定している広義のベンチャー企業」などです。
【大手企業の子会社】
大手企業の子会社は、グループ名の陰に隠れてしまってその企業の社名が表に出ず、応募者を集めにくい傾向があります。しかしその企業単体での事業規模こそ小さいですが、大きな組織の一部ですから安定性は抜群です。また、同じグループ内の大手企業と福利厚生や労働組合を共有している場合もあります。その場合は、同じグループ内で大きな差が生まれないようワークライフバランスやコンプライアンス、労働者の権利などに配慮した労働条件になっている企業が多いです。
【業界内では有名なB to Bの中小企業】
B to Bの企業は取り扱っている商品が一般消費者向けではないため、就活生への知名度が低く、応募者を集めにくい傾向があります。しかし就活生が知らないだけで、実は確かな技術とシェアを持っており、業界内では有名な企業も少なくありません。そうした企業は大手企業と取引していることも多いので、安定した業績を上げ続けており、給与水準が高いところも結構あります。
【比較的安定している広義のベンチャー企業】
一般的な企業に比べると安定性は劣るものの、ベンチャー企業の中には優良企業も多数あります。一口にベンチャー企業と言っても、昨日今日創業したてのスタートアップ企業や、いつ潰れてもおかしくない高リスクな事業を展開している企業ばかりではありません。既存のビジネスモデルに新しい視点を組み込んだ事業展開で、安定した成長を続けているベンチャー企業はたくさんあります。
このように、12月でも募集している優良企業はまだありますので、上手に探せば優良企業への就職も決して夢ではないです。しかし大手企業と違って大々的な広告を打っているわけではないので、具体的な企業情報を集めにくい側面もあります。募集を見つけることはもちろん、優良企業かブラック企業かの見極めや、自分に合った企業かどうかの見極めも簡単ではありません。とくに12月から就活を始める4年生はこれまでの蓄積がありませんから、単純に春夏と同様の手法で情報収集しただけでは、企業選びに苦戦することになるでしょう。
残り少ない新卒での就活期間を浪費しないためにも、12月以降は企業探しの方法も工夫する必要があります。
12月でも採用活動をしている優良企業の探し方
12月でも採用活動をしている優良企業を探すには、就活エージェントを活用するのがベストです。12月以降も春夏と同様、就活ナビサイトで求人を探すことは可能ですが、それでは優良企業かブラック企業か、自分に合った企業かどうかの見極めに時間がかかり、効率的とは言えません。判断を誤ってブラック企業や自分に合わない企業に引っかからないためにも、就活のプロに優良求人を紹介してもらうのが、一番早くて確実です。
【就活エージェントを利用すると…】
- 企業探しと企業研究があっという間に完了
- 自分の希望や適性にマッチする企業を紹介してもらえる
- ブラック企業を確実に避けられる
- 非公開求人も持っている
- 選考対策も手伝ってもらえる
→就活時間を短縮し、就活リスクを回避するとともに、内定率も高くなる
就活エージェントは、「こんな会社に就職したい」という就活生の希望や就活生自身が持っている適性をプロの目線で見極め、それにピッタリ合った企業をあっという間に見つけ出してくれます。つまり企業探しにおいて就活生がやるべきことは、自分の希望を明確に伝えるということだけ。しかも就活生自身が苦労して情報収集しなくても、その企業に関する詳しい情報をすでに収集済みで、ブラック企業を確実に避けられます。就活する上で最も時間のかかる、企業探しと企業研究の部分を大幅に省略できるのです。
また就活エージェントは、ナビサイトに掲載されていない非公開求人を持っています。非公開求人は選択肢が広がるというだけでなく、応募できる就活生が限られているので、競争率が高まりにくい希少な求人です。そのうえ就活エージェントでは、企業側が求める人物像と就活生の希望・適性をマッチングした上で紹介していますから、内定につながる可能性の高い相性の良い求人でもあります。
それに加えて就活エージェントは、紹介する企業の面接でどんな質問を受けるか、どんなESが好まれるかといった選考傾向まで把握しています。それを踏まえたうえで、その企業の選考に受かることに特化した最も効果的な選考対策をアドバイスしてくれるので、なおさら内定につながりやすいのです。
就活エージェントは、12月から就活を始める4年生がこれまでの出遅れを巻き返し、大逆転するための切り札となります。キャリchでも、プロのキャリアプランナーがマンツーマンで内定獲得をサポートするイベント「出遅れ就活サポート」を開催していますので、ぜひ活用してください。
4年12月からでも新卒での内定獲得に間に合う就活法
4年の12月から就活を始めて、新卒での内定獲得を実現するには、実際に動き出してからの就活方法も工夫する必要があります。
ここからは12月以降の就活で意識すべきことと12月からの具体的な動き方について説明しますので、しっかり読んで参考にしてください。
12月以降の就活は早め早めの行動が重要!
12月以降の就活では、意識的に早め早めの行動を取ることが重要になります。この時期の就活は「臨時」として採用スケジュールが組まれることが多く、12月ともなると企業側も採用を焦っているので、全体的な選考フローが短くなる傾向にあるからです。
具体的に言うと、12月以降の就活ではまず、ES選考を省く、Webテストを省く、面接回数を減らすといった方法で選考ステップを少なくし、選考期間が短縮されることがあります。選考ステップが少ないことは就活生にとっても負担の軽減になる側面がある一方、助走なくいきなり本丸を攻める形になるので、エントリー直後から早々にエンジン全開で取り組んでいく必要があります。
また12月以降の就活では、選考ステップと選考ステップのインターバルも短く設定されることが多いです。1つの選考が終わったと思ったら、すぐに次の選考に備えなければなりません。それは1社だけでも大変ですが、複数社の選考が同時進行しているわけですから、なおさら準備の時間が限られてきます。選考がまだ先だと思って対策を後回しにしていると、実際には間に合わなくなる可能性が高いです。次の選考日程が決まる前から、早め早めに準備していくようにしましょう。
それに加えて12月以降の就活では、春夏のように長いエントリー期間が終了した後に、大勢のESを検討してから一斉に面接を始めて、候補者同士を比較検討しながら進めていくというような選考方法はとりません。企業側は募集期間中もエントリーしてきた人から個別にどんどん選考を進めていって、採用に足る人材さえ見つかれば、いつでも内定出しまで行うつもりでいます。
つまり12月以降の応募期間はあってないようなもので、内定者が続出して採用枠が埋まれば、すぐにでも募集や選考が打ち切られる可能性があるということです。まだ期限が先だと思ってのんびりしていると、予期せぬ打ち切りでチャンスを逃してしまう恐れがあります。そんなことにならないよう、エントリーにしてもESの提出にしても早め早めに行い、面接日も可能な限り早めの日程で調整するといった意識が大切です。
12月中は効率よく情報収集しながら積極的にエントリー
これから就活を始める4年生の具体的な動き方として、12月中はオンライン説明会や合同説明会を利用し、効率よく情報収集を行ってください。複数の業界、複数の企業から同時に話を聞いて比較するとともに、事前に決めておいた就活軸と志望業界を再確認しながら、志望の方向性を固めていきます。
その過程でもし自分の軸に当てはまる企業があれば、躊躇なくエントリーしましょう。まだ就活対策ができていない段階で選考を受けても合格の可能性は低いかもしれませんが、12月から就活を始める4年生にとっては、選考そのものも貴重な情報収集の場です。実際に選考を受けることで「選考」とはどんなものなのかを経験し、できるだけ早く選考に慣れていく必要があります。
また、実際に選考を受けることで、その業界の雰囲気や選考傾向を掴むことができます。そうした情報を次回以降の企業選びや選考で活かせるよう、学ぶつもりでエントリーしてみるとよいです。
同時進行で選考対策を進め12月中には面接に挑み始める
12月から就活を始める人には時間的な余裕がないので、上記の情報収集やエントリーと同時進行で、ES対策・面接対策・Webテスト対策も進めていきましょう。ただし、例え対策が不十分でも12月中には選考を受ける企業を探し出し、できるだけ早く面接を受け始めてください。
面接にはある程度慣れが必要ですが、時間的余裕がない中で何度も面接練習を繰り返すより、実践を通して面接力をつけていく方が効率的です。面接のやり方を大まかに把握したら、どんどん本物の面接を受けていきましょう。
どうしても対策が間に合わないようなら、ES選考やWebテストがない企業、面接が難しくない企業などを選んで受けるのも1つの手です。就活エージェントに相談すれば、そういった企業に限定して紹介してもらうことも可能になります。
キャリchでも、選考回数の少ない企業を紹介するイベント「スピード内定サポート」や面接が難しくない企業の紹介と面接対策を支援するイベント「面接サポート」を開催していますので、ぜひ活用してください。
1月以降は実践経験を積んで内定獲得を目指す
1月以降は実践経験を深めて就活力を高め、内定獲得を目指していきましょう。
持ち駒が途切れてしまうと、何もできない無駄な空白期間ができてしまって、就活の効率が悪くなります。切れ目なく面接を受けられるよう、持ち駒は5社~11社程度用意するようにしてください。その中から、常に3社くらいの面接を並行して受けるくらいがちょうどよいです。
とはいえ「数うちゃ当たる」というような、やみくもなエントリーでは意味がありません。自分の定めた就活軸と照らし合わせ、それに当てはまる企業の面接を受け続けることが大切です。
12月まで就活しなかった理由を答えられるようにしておこう
12月から就活を始める4年生は、これまで就活しなかった理由を説明できるようにしておいてください。
卒業間際の就活では、企業側から「この時期に就活している理由」を聞かれることがよくあります。嘘は簡単に見破られてしまうので、そんなときは不誠実な人間だと思われないよう、正直に答えるのが基本です。そうなると12月から就活する4年生は、なぜ本来の就活シーズンに就活せず、12月の今就活することになったのか理由を説明する必要があります。
実際にこれまで就活していなかった理由を説明する際は、下手に誤魔化すよりも反省すべき点については素直に反省し、改善に努めた結果、就活がこの時期になったと述べる方が印象がよいです。
ただし、企業側は12月まで就活しなかった人に対して、就労意欲に疑問を感じる可能性があります。ですから回答の中では単に理由を説明するだけでなく、これまでがどうだったにせよ、今は働くことや就活に対して強い意欲があるということを交えて話すようにしましょう。
【例文】
私がこの時期に就職活動をしている理由は、進学するか就職するか決めかねているうちに、就職活動を始めるのが遅れたためです。
当初は大学での研究に没頭していたので、その分野をさらに極めたいという気持ちがありました。
しかし秋に学会発表を終えたことで、自分の中で目標としていたことはある程度やり切ったという満足感がありました。そこでようやく進学よりも、就職活動に目を向けられるようになった次第です。
スタートは遅くなりましたが、今はこれまでの研究で学んだことを活かし、どんな仕事にも情熱を傾けて粘り強く取り組んでいきたいと考えています。
上記のように、就活を思い立ったきっかけや反省点改善のために取った行動など具体的なエピソードを盛り込むと、話の信ぴょう性が増して効果的です。
おわりに
4年の12月から就活を始めても、新卒での内定獲得にはまだ間に合います。しかし卒業が目の前に迫っていますし、選択肢も限られていて、他の時期より厳しいタイムスケジュールとなることは確かです。
とくに12月から就活を始める4年生はゼロからのスタートですから、先に就活を始めている人たちに追いつけるよう、急いで就活力を上げていかなければなりません。残り少ない新卒での就活期間にそれを可能にするには、就活エージェントを活用するのが一番です。
キャリchでも、就活に出遅れた学生の巻き返しを支援するイベント「出遅れ就活サポート」を開催していますので、ぜひ活用してください。
「出遅れ就活サポート」に参加しよう!
この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。