4年生の1月まで内定なしでも新卒の就活は間に合う!成功の秘訣公開
2022年12月15日
もうすぐ1月ですが、未だに内定なし(無い内定)の状況が続いているようですね?
キャリアプランナー 岡田
就活生 Aさん
そうなんです。4年の1月ともなると卒業も間近に迫っているし、ほんとに焦っています。もう新卒での内定を諦め、既卒として就活するしかないんでしょうか。
そんなことありませんよ。4年の1月からでも新卒での内定獲得は可能ですから、まだ間に合います。ただし4年の1月まで内定がないのには必ず理由があるはずですし、卒業までに残された時間も短いです。ただ単純に就活を継続するのではなく、これまでの就活を見直して、方向転換を図りましょう。
このコラムでは、4年1月から新卒内定を狙う秘訣について解説します。1月まで内定がない就活生の特徴と、原因別の対策についても紹介しますので、最後までご覧ください。
キャリアプランナー 岡田
目次
4年1月まで内定なしでも新卒の就活は間に合う?
冒頭でも述べたように、4年1月に内定なしでも諦めるのはまだ早いです。しかし新年を迎えるとすでに内定式を終えている企業がほとんどですし、卒業式までも時間が限られています。4年1月以降に就活する人は、「果たして新卒での内定獲得なんて可能なのか」と、不安に感じていることでしょう。
そこでコラムの初めに、4年1月からでも新卒の就活が間に合うのかどうかについて解説します。今後の就活に向けた決意を固めるために、まずは自分の置かれている状況について把握してください。
1月に内定なしでも間に合う就活法はある!
正しいやり方で就活を行えば、4年1月からでも新卒での内定獲得は間に合います。なぜなら実際、1月以降に内定を獲得する就活生も例年1割程度は存在するからです。以下に、厚生労働省と文部科学省が共同で発表している「令和5年3月大学等卒業予定者の就職内定状況」から、大卒の就職内定率の推移を抜粋しますので参照してください。
これを見ても分かるように、12月1日時点での内定率は例年90%未満(上から3番目の折れ線グラフ)です。それが2月1日時点(上から2番目)→4月1日時点(一番上)と、新年度が近づくにつれて内定率も100%へ近づいて行きます。調査は2カ月おきなので1月のみのデータはありませんが、2月1日から4月1日までの間でも例年5ポイントほど内定率が伸びていることが見て取れるはずです。
つまり1月以降も内定出しを行っている企業は多数あります。むしろ近年は新型コロナウイルスの影響で就活全体が長引く傾向にあり、例年以上に1月以降も採用活動を行う企業が増えているくらいです。ですから4年の1月だからと言って、新卒での内定を諦めてしまう必要はありません。
ただし、1月以降の就活環境は、これまでよりもさらに厳しいものになります。当然のことながら春よりも企業数や募集人数は減っていますし、卒業までに残された就活期間も短いです。それに加えて、1月まで納得のいく内定がもらえていないのであれば、その原因となっている弱点が必ずあります。それを改善しなければ、同じことの繰り返しになるだけです。
そのため4年1月から新卒のうちに内定を獲得するためには、これまでと同じ就活を継続するだけではダメです。自分の状況と1月以降の就活環境にあった、効果的な就活法を実践していく必要があります。
1月まで就活してこなかった4年生は相当な覚悟が必要
4年の1月からでも新卒のうちに内定を狙うことは十分可能ですが、これまで就活を全くしてこなかった人は相当な覚悟が必要です。これまで就活をしてこなかったということは、すでに相当“出遅れている”状態にあります。エントリーする企業を選ぶにはまず自己分析や業界・企業研究が必要ですし、それ以外にも選考に受かるための対策が必要だからです。
【企業選びに向けた就活の基礎作り】
- 自己分析
- 業界・企業研究
- 就活軸と志望業界の決定
- 企業説明会
- OB訪問
- インターンシップ
【選考対策】
- Webテスト・筆記試験対策
- ES(エントリーシート)対策
- 面接対策
- GD(グループディスカッション)・GW(グルーブワーク)対策
たとえ1月まで内定なしの状態でも、すでに就活を始めている人は少なくとも上記のような時間のかかる対策を一通り済ませているはずです。それに加えて面接に受かるには、ある程度の実践経験を積み、面接の緊張感に慣れる必要もあります。
4年の1月まで就活していなかった人は、就活の基礎作りも対策も実践経験もないゼロからのスタートですから、追いつくためには相当な行動量が求められます。かなり頑張らないと、新卒での内定獲得は厳しいです。
もちろん、既に内定がある人や就活をしてきた人も1月からの限られた時間の中での就活になることから相当な覚悟が必要になりますが、これまで就活をしてこなかった“出遅れ学生”はなおさら、特に気合を入れて頑張らなければならないことを理解しておきましょう。
自力での新卒内定に自信がない就活生には、就活エージェントの活用をオススメします。プロの力を借りて企業探しや対策を行えば、短期間に出遅れを巻き返し、内定を獲得することも決して夢物語ではありません。キャリchでも、就活に出遅れてしまった4年生をサポートする無料イベント「出遅れ就活サポート」を開催していますので、ぜひ活用してください。
1月の就活事情と覚悟すべきこと
1月から内定を狙うことは可能ですが、時期も時期ですのでこれまでの就活とは異なってきますし、それなりに厳しいものになるのには間違いありません。そのため、これからの就活事情や厳しさについてしっかりと確認していきましょう。
ここではそんな1月の就活事情と厳しさから覚悟すべきことについて解説します。あらかじめ事情を把握していれば就活もやりやすくなりますので、しっかりチェックしていきましょう。
1月の募集企業数は春の半分以下、募集人数も大幅に減っている
今年は新型コロナウイルスの影響から就活が全体的に長期化していることで、1月でも採用活動を行う企業が例年より多いものの、それでも春に比べると募集企業数は5割以下に減っています。
また、就活生に人気の企業はすでに採用枠が埋まり、採用活動を終えているため、募集企業の種類にも偏りが大きいです。特に近年はコロナによる経済不安から大手などの比較的安定している企業を志望する就活生が増えたり、コロナ禍で募集人数を減らしている業界・企業があったりと、企業の人気が偏っています。そうした就活生に人気の企業は、まず残っていないと考えた方がよいです。
それに加えて1月の段階では、募集を続けている企業も採用枠の大半が埋まっている状態です。残りの採用枠が少数であれば、費用対効果の観点から、コストのかかる就活情報サイトに求人広告を掲載しない企業も出てきます。
そのため4年の1月になると、企業探しに苦労するだけでなく、その中から自分が満足できる企業を見つけ出すのも難しい状況です。卒業目前の1月ということで就活できる期間は限られているにもかかわらず、選考どころか企業選びにも苦戦してしまうのは、この時期ならではの就活の厳しさだといえるでしょう。
ですから1月から新卒の内定を狙う際には、企業探しの方法を工夫する必要があります。そのための対策が大切になりますので、後述の残っている企業の特徴や探し方などをよく読み、しっかりと把握しておいてください。
1月でも中には強力なライバルもいる
1月に内定を狙う人の中には強力ライバルがいることも覚悟しておかなくてはなりません。なぜなら1月に内定を狙う人の中には、“すでに内定を持っている、もしくは持っていた”人がいるからです。
1月に内定を狙う人の大半が、これまで就活をしてきたものの内定がもらえなかった人、もしくは就活を一切行ってこなかった人ですが、中には、これまでの就活で内定を獲得したものの納得いかないことで就活をやり直す人、あるいは内定がある状態で「ほかにいい企業がないか」と探している人も混ざっています。直感的な情報を得にくいオンライン就活では、就活生の入社意欲が固まりにくく、内定を獲得した後も就活を長引かせてしまう人が増えているのです。
1月までに内定を獲得している人達は、内定を獲得できるほど企業に評価された=就活力が高い状態にあります。就活経験はあるものの内定がもらえなかった人や、これまで一切就活をしてこなかった人と比べたら、その差は歴然です。
自分が内定を持っていない「無い内定」に当てはまる場合、1月以降は強力なライバルがいる中での就活になります。1月まで就活してこなかった人はもちろん、無い内定の就活生も、相当な覚悟と対策が必要になることを覚えておきましょう。
1月からはこれまで以上の行動量が求められる
1月ということで卒業式まで時間が限られていますから、短期間での内定獲得を目指すためにはこれまで以上の行動量が求められることを覚悟しておいてください。
しかし1月以降の就活は、単純に卒業までの時間が限られているだけではありません。採用活動を行うのにはお金がかかりますし、入社に向けての準備もありますから、企業側は卒業までと言わずもっと早めに採用活動を終えたいと考えています。そのため1月以降は採用活動を急ぎ、選考ステップを一部省いたり選考と選考の間を短くしたりといった、選考のスピードアップが図られるのです。
それなのに就活生の方がこれまで通りのペースで動いていると、必然的に「遅い」ことになりますので、就活生の方も就活のスピードアップを図る必要があります。そのためには、これまで以上に多くの行動量が不可欠です。スケジュール管理を徹底し、効率的に動く心がけも大切になってきます。
特に、これまで一切就活をしてこなかった人はゼロからのスタートですから、さらなる行動量が求められることになります。その自信がない人は就活エージェントなどのプロの力を借りて、就活のスピードアップを図るとよいです。キャリchでも、就活に出遅れた人をサポートする無料イベント「出遅れ就活サポート」を開催していますので、ぜひ活用してください。
1月に採用活動をしている企業の特徴と探し方
前述より1月の就活では企業探しに苦労することや偏りがあることをお話ししましたが、具体的にどのような企業が採用活動を行っているのでしょうか?
ここではそんな1月に採用活動をしている企業と探し方について解説します。数少ない企業の中から自分に合った企業を探し出すためにも、残っている企業についてしっかりと把握しておきましょう。
1月に採用活動を行う企業と目的
1月に採用活動を行う企業として挙げられるのが、ベンチャー企業やBtoBを中心とした中小企業です。なぜベンチャー企業やBtoBを中心とした中小企業が1月に採用活動を行っているのかというと、その目的は下記の通りになります。
- 採用予定人数に達していない
- 良い人材を常に求めている
ベンチャー企業や中小企業には、1月になっても採用予定人数に達していないため、採用活動を続ける企業が多くあります。ベンチャー企業や中小企業は大手企業ほど知名度が高くないので、応募者が集まりにくいからです。
特にBtoB企業のように、消費者ではなく法人を相手にビジネスをしている企業は学生に馴染みがありません。そのため余計に応募者集めに苦労し、1月まで採用活動を続けている企業が多い傾向にあります。
応募者が集まらないなどと言うと「ブラック企業なのでは?」と思う人いるかもしれませんが、実は意外とそうでもないです。BtoB企業などは知名度が低いだけで「業界内では有名」な企業も多く、安定した業績と成長を続けている隠れ優良企業が結構あります。
そして次に、採用時期関係なしにいい人材がいればいつでもほしいという考えから1月に採用活動を行う企業も多くあります。そういう理由で1月も採用活動を続けるケースが特に多いのが、ベンチャー企業です。
ベンチャー企業は創立年数が浅いことや新しいビジネスを展開しているということで、すぐに戦力となる人材を求めています。そのため、学歴よりも「スキル」を重視しており、その結果、時期を限定せずに常にいい人材がいないかと探していることから1月でも採用活動を行っているのです。
採用活動を行う企業の目的からわかるように、この時期に応募できる企業には大手企業や有名企業などは少ないので覚えておきましょう。
1月に採用活動を行う企業の探し方
1月に採用活動を行う企業の探し方としては、「就活エージェント」の利用をオススメします。1月以降もナビサイトなどを利用することは可能ですが、掲載している企業数が少なく、あまり効率的でないからです。
求人情報を掲載するのには大きなコストがかかるので、多くの企業では募集人数が少なくなる1月には費用対効果が薄いと判断し、ナビサイトへの掲載を取りやめます。そのため1月になってもこれまで通りのナビサイトだけに頼った企業探しをしていると、本当は採用活動をしているのに求人情報を得られず、見逃してしまう優良企業が多数あるのです。
そのうえ前述のように1月以降も募集を続けている企業は、知名度の低い企業であるため、その他の情報源からの情報が得にくい状況にあります。自力で入手できる情報が少ないと、ブラック企業かどうかや、自分に合った企業なのかどうかの見極めが難しいです。せっかくナビサイトで良さそうな求人を見つけても、果たして志望すべき企業なのかどうか判断が付きかねます。企業選びに迷って残り少ない就活の時間を浪費するだけでなく、誤ってブラック企業や自分に合わない企業を選んでしまうリスクも高いです。
しかし就活エージェントなら、ナビサイトに掲載していない企業でも求人情報を把握していますし、カウンセリングからあなたが求める条件に合った企業を紹介してくれて、非常に効率的です。
また、就活エージェントはハローワークやナビサイトのように、持ち込まれた求人情報を単純に掲載・紹介するだけではありません。事前に相手先企業を訪問したり、就業状況や経営状況をリサーチしたりしたうえで契約を結んでいます。つまり就活エージェントに紹介してもらえば、企業研究の手間が大幅に省けると同時に、ブラック企業なども確実に避けられるわけです。
もともと1月は企業数が少なく、業界も限られていますから、その中で自分に合った企業を探し出すのは難しい状況にあります。1月に内定を狙う場合には、就活エージェントを利用するのがベストな選択だと言えるでしょう。
キャリchでも企業の紹介を行うイベント「就活相談サポート」を開催していますので、ぜひ気楽にご参加ください!
4年1月から内定を狙うための秘訣と就活法
1月に内定を狙うことは可能であるものの、企業探しの難しさや就活期間が限られているということで、厳しい状況であることも確かです。しかしそのような厳しい就活でも、就活を成功させるための方法はあります。
では、具体的にどのように対策を行えば就活を成功させられるのでしょうか。ここではそんな1月に内定を狙うための秘訣と就活法について解説します。
これまで内定がもらえなかった原因を明確にする
1月に内定を狙ううえでまずすべきは、これまで内定がもらえなかった原因を明確にすることです。1月に就活を行う人の大半が「内定がない人」ですので、そのような人達はこれまでの反省点を改善することから始めなければいけません。
真面目に就活していたにもかかわらず1月になっても内定が得られないのには、内定を妨げてしまう何かしらの原因が必ずあります。それなのに改善を図らないまま就活を続けても、これまでと同じ失敗を繰り返すだけです。
1月まで内定がない原因として初めに考えられるのが、「企業選びのミス」です。なかなか内定がもらえない人の主な原因は、“自分に合った企業を選べていない“ことにありまず。1月まで内定がない人もその可能性がありますので、これから就活を再スタートするにあたり、まずは改めて就活軸を見直すべきです。
コロナ禍の就活生は特に、不安定な経済への懸念から安定を求め、大手企業を志望する人がたくさんいました。しかし採用活動において企業側は、「自社に合った特定の資質を持った人材」を探しています。つまり自分のもともと持っている資質が、その企業の求める人物像と合致しなければ、他にどんな能力を持っていようと内定には至らないわけです。
企業側が求める「特定の資質」とは、自社に馴染み、自社で活躍するための素養です。そうなると企業選びは、自分の適性を抜きには考えられません。仕事は「自分がしたいこと」よりも、「自分にできること(向いていること・得意なこと)」を基準に選んだ方が活躍できるし、内定も得やすいと言えます。就活の再スタートに当たっては自分の理想ばかりを押し付けるのではなく、現実を見たうえで、自分に合う企業を選ぶための軸を定め直しましょう。
ただし、もちろん1月まで内定がないのには、他のところに原因がある可能性も否定はできません。これまでの就活を全体的に振り返り、「面接が受からない」「ESが通過しない」などといった個別の問題点に関しても、具体的に何がダメだったのかを考え、必要な改善を行ってください。1月まで内定がない就活生の特徴と個別の対策法については、次の章で詳しく解説します。
就活軸を見直し、自分に合った企業を探す
これまで就活をしていたものの内定がもらえなかった人が就活軸を見直すように、そのほかの理由から就活を行う人も就活軸の見直しが必要となります。
特にこれまで就活をしてこなかった人は就活の経験がないことになりますから、いかに企業選びで自分と相性の良い企業を見つけ出せるかがポイントとなります。また、内定はあったものの就活をやり直すという人も、新たに得られた内定先に再び不安を感じることのないよう、適切な企業を選び出せる就活軸に改めることが大切です。
就活軸は自己分析から自分の強みを明確にし、強みを活かせる業界はどこか、具体的にどのように活かすことができるのかを考えながら、業界・企業研究と合わせて相性を見極め、企業に求める条件を軸に就活軸を定め直していきましょう。
就活軸の定め方が分からない人は、下記のコラムを参照してください。
【就活の軸の決め方】満足いく企業を見つけるための就活軸の定め方教えます
場数を踏んで実践から力をつける
1月に内定を狙うということで時間が限られていますから、練習に時間を充てるのではなく、実践から力をつけていくようにしましょう。練習も大切ではありますが、そこばかりに時間をかけてしまうとあっという間に卒業式を迎えてしまいますから、積極的に内定獲得のために行動することが重要になります。
また、実践を通すことで就活特有の雰囲気に慣れることができ、本命企業においても力が発揮しやすくなりますし、たとえ本命企業でなくても内定を獲得することができればそれが自信となり、今後にも活かされます。
それにエントリー数が多ければそれだけ内定率も高まることになりますので、気になる企業があれば積極的にエントリーしましょう。
ただし、“数打ちゃ当たる”ではよくありません。何度もお話ししているように、就活では自分に合った企業を受けることで内定に結びつきますから、就活軸に当てはまる企業を選ばないと受かることはなく、時間を無駄にしてしまいます。ですから、しっかりと就活軸を定めたうえで、軸に当てはまる企業をエントリーするようにしましょう。
就活エージェントを頼り、強力なサポートを受ける
1月に内定を狙うということで厳しい就活になることから、この時期の就活では「就活エージェント」によるプロのサポートを受けることをオススメします。
この時期の就活は限られた時間の中でこれまで以上の行動量が求められ、さらに企業探しに苦労するということで、正直一人で就活を行うのは厳しいです。ですから、プロによるサポートを受け、効率的に就活を行っていきましょう。
就活エージェントは企業を紹介してくれるため企業探しの手間を省くことができますし、プロと面接練習ができるということで確実に力をつけることができます。また、企業とのやり取りも行ってくれることから、多忙なスケジュールの中でも負担を軽減できるのです。
ですから、この時期だからこそ就活エージェントを頼り、内定獲得を狙いましょう。キャリchでも、企業紹介から就活全般のサポートを行うイベント「出遅れ就活サポート」を開催しています。利用は完全無料。様々な事情に合わせ、1人1人に沿った就活サポートを行っています。必ず1月からの就活で助けになりますので、安心してお任せください!
4年1月まで内定がない就活生の特徴と原因別の対策
前述のように1月まで内定なしの人には、内定獲得を妨げてしまう何かしらの要因が必ずあります。それを改善せずに就活を継続しても、同じ失敗の繰り返しになるだけです。
1月まで内定なしの原因として最も可能性が高いのは、企業選びのミスです。ですから1月まで内定なしの人はまず、適切な就活軸を定められているかどうか見直すことが大前提になります。
それ以外に内定を妨げている原因は、就活ステップのどこでつまづきやすいのかによって、ある程度判断できます。ここからは、1月まで内定がない就活生の特徴と原因別の対策を選考ステップごとに解説しますので、改善を図るため参考にしてください。
なかなか書類選考が通過できない
1月になってもなかなか書類選考が通過できない人には、以下のような特徴があります。
- ESの内容が薄っぺらい
- ESの書き方が下手
- Webテスト・筆記試験の得点が低い
このような状況になってしまう原因は、ES選考やWebテスト・筆記試験など、初期選考に対する対策が不十分であると考えられます。ESの書き方を理解しておらず、志望動機や自己PRやガクチカ(学生時代に力を入れたこと)といった定番の質問に、適切な答えを返せていないのかもしれません。
キャリchでは、業界別のES対策資料や内定を獲得した志望動機の資料、SPIの対策問題集などを用意しています。下記のリンクからアクセスし、初期選考への対策をもう一度やり直しましょう。
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なかなか一次面接が通過できない
1月になってもなかなか一次面接が通過できない人には、以下のような特徴があります。
- 就活に適した身だしなみができていない
- 基本的な面接マナーが身に付いていない
- 話し方に問題がある(ハキがない、滑舌が悪いなど)
一次面接はグループ面接やWeb面接になることが多く、個人個人の話をじっくり聞くというより、第一印象で好感を持てる人物かどうかが見られています。つまり1月になってもなかなか一次面接を突破できない原因は、基本的な面接対策不足にあるのです。
今一度基本に立ち返り、一次面接突破に特化した面接対策を行いましょう。一次面接に向けた詳しい対策法は下記のコラムで解説していますので、参考にしてください。
これさえ読めばOK!『一次面接』を突破するための秘訣をプロが伝授します
なかなか個人面接が通過できない
1月になってもなかなか二次面接(個人面接)を通過できない人には、以下のような特徴があります。
- 場慣れしていなくて上手く喋れない
- その企業に特化した適切なアピールができていない
1月になっても場慣れしていなくて上手く話せない場合は単純に経験不足なので、もっとエントリー数を増やし、本番の面接をどんどん経験するべきです。たくさん経験を積めばだんだん慣れてきて、緊張した中でも上手く話ができるようになります。
ただし、なかなか二次面接が通過できない人の中には、その企業に特化した適切なアピールができていない人も少なくないです。自分と企業への理解不足、あるいは質問対策の不足が、根本的な原因になっているかもしれません。
二次面接ではその就活生が自社にマッチする人物なのかどうか見極めるために、様々な質問を通して人柄を深堀りされます。どんな質問をされても対応できるよう、下記を参考に対策を行ってください。
【二次面接を突破するための秘策】よくある質問一覧と通過するための対策法
なかなか最終面接に受からない
1月になってもなかなか最終面接に受からない人には、以下のような特徴があります。
- 対面面接に慣れていない
- 志望度の高さや入社意欲が示せていない
コロナ禍の就活ではWeb面接と対面面接が混在しており、初期の面接はWeb、後期の面接は対面と使い分けている企業が多いです。ところがコロナ禍の就活生は対面面接の実践経験が不足しているため、過度の緊張から上手く話せなくなってしまう人が結構います。
1月になってもなかなか最終面接に受からない人は、面接への対策を強化してください。緊張感に慣れるには、実践経験を積むのが一番です。面接練習もよいですが、それよりどんどん本番の対面面接を受けてください。
また、それまでの選考ですでに能力的な部分の審査が済んでいるため、最終面接では志望度の高さや入社意欲を重視する企業が多いです。最終面接でよくある質問への対策を行い、それぞれの回答の中で「ぜひとも御社に入りたい!」という気持ちを示せるようにしましょう。
おわりに
年が明けた1月に内定を狙うことは可能です。しかし、これまでとは就活事情は大きく異なってきますし、求められる行動量や企業探しの難しさを考えると相当厳しい就活になることには間違いありません。
しかし、それらの事情をしっかりと把握したうえで適切に行動をしていけば、1月でも十分内定を狙うことは可能ですし、優良企業に入社することもできます。
ですから、これまでの反省点を改善し、就活軸を見直したうえで就活エージェントの力を借りて企業を探していきましょう。通常半年ほどかかる就活を2.3か月で終わらせるための行動量が求められることも覚悟しておいてください。
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この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。