大学4年の5月に就活を何もしてない|現状を打破する方法を解説
2023年5月12日
就活生 Bさん
あの…私、今大学4年生なんですが、これまで就活を何もしてなくて。最近友達から「就職先が決まった」という連絡がきて、「私ってヤバいのかも」と焦り始めたんですが、大丈夫なんでしょうか?
今は5月ですよね…。はっきり言うとあまりよい状況とは言えませんね。しかし、だからといって「もう就職は無理」という訳ではありませんよ!
キャリアアドバイザー 岡田
就活生 Bさん
本当ですか!でも、やりたい仕事があるわけでもないし、何から始めればよいかも分からないし。どうしよう…。
それは不安ですよね。それでは、大学4年の5月の時点で「就活を何もしてない」人向けの、就活の方法についてお伝えしましょう。オススメのサービスも紹介します!
キャリアアドバイザー 岡田
目次
大学4年の5月に「就活を何もしてない」はヤバい?
大学4年の5月の時点で就活を何もしてない人の最も大きな不安は、「今の状況がヤバい状況なのか、そうでないのか」ということでしょう。そこで、まずは2つの資料を用い、大学4年の5月までに就活を何もしてない状態がどうなのか解説します。
大学3年11月時点で半数の就活生が「就活が始まった」と認識
この資料では、22卒就活生を対象に「就職活動が始まった」と認識している時期についてアンケートを実施した結果が発表されています。具体的なデータは以下の通りです。
月別回答割合(%) | 累積割合(%) | |
---|---|---|
6月以前 | 31.2 | 31.2 |
7月 | 8.7 | 39.9 |
8月 | 5.7 | 45.7 |
9月 | 2.7 | 48.4 |
10月 | 3.6 | 52.0 |
11月 | 1.7 | 53.6 |
12月 | 4.8 | 58.4 |
1月 | 6.6 | 65.0 |
2月 | 8.0 | 73.0 |
3月 | 20.0 | 93.0 |
4月 | 3.8 | 96.8 |
5月 | 1.2 | 98.0 |
6月 | 1.4 | 99.4 |
7月 | 0.3 | 99.8 |
8月 | 0.2 | 100.0 |
上記のデータから、22卒就活生の約50%は大学3年生の11月までに「就職活動が始まった」と認識していることがわかります。
また、約98%の就活生が大学4年5月以前に「就活が始まっている」と認識しており、大学4年5月時点を就活開始時期と認識している就活生は約1.0%のみです。
つまり、ほとんどの就活生が大学4年の5月時点で、すでに就活を始めている状態だと考えてよいでしょう。
約65.1%の就活生が5月時点までに内定獲得している
こちらの資料では、24卒就活生の内定率について調査した結果が発表されています。具体的なデータは以下の通りです。
調査時点 | 内定率(%) |
---|---|
2月1日 | 19.9 |
3月1日 | 30.3 |
4月1日 | 48.4 |
5月1日 | 65.1 |
6月1日 | 79.6 |
7月1日 | 83.2 |
8月1日 | 86.6 |
9月1日 | 91.5 |
10月1日 | 92.0 |
12月1日 | 95.1 |
3月1日 | 96.8 |
上記のデータから、24卒の約65.1%は5月1日時点で内々定もしくは内定を獲得していることがわかります。つまり、すでに大半の学生が内定を持っている5月から就活を始めようとしている状態は、出遅れていると言わざるを得ないのです。
大学4年の5月に「就活を何もしてない」人を待ち受ける現実
さきほど解説したデータからも分かるように、大学4年の5月に就活を何もしてない状態は、あまりよい状態とは言えません。しかし、自分のこれからの行動によって就活の結果は大きく変わってきます。
そこでここからは、大学4年の5月に「就活を何もしてない」人を待ち受ける2つの現実を解説します。それぞれの理由についても詳しく解説するので、これから就活を始めることに不安を感じている人はぜひ読んでみてください。
就職先が決まらない可能性がある
大学4年の5月に「就活を何もしてない」人は、なかなか就職先が決まらない可能性があります。その理由は以下の3つです。
【理由1】志望業界・職種・企業が決まりづらい
1つ目の理由は、志望業界や志望職種、就職したい企業が決まりづらいからです。さきほどのデータからもわかるように、大学4年の5月からの就活は出遅れていると考えざるをえません。そのため、就活にかけられる時間が足りない可能性が高いのです。
時間が足りないと、企業説明会やインターン、OBOG訪問などが十分にできないため、自分の就職先について考える情報がどうしても不足してしまいます。その結果、志望業界や職種を絞れなかったり、どの企業を受けるか決めづらくなってしまったりすることがあり、就活をスムーズに進められなくなるのです。
自分なりに就活を進めても、業界を絞れなかったり、企業を選べなかったりしている人は、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」を活用してみてください。就活に関する様々な悩みや不安を相談できます。
【理由2】周りの就活生に比べて準備不足
2つ目の理由は、周りの就活生と比べて準備不足だからです。大学4年の5月から就活を始めると、周りのほとんどの就活生よりも出遅れているため、どうしても準備不足が目立ってしまいます。
さきほども解説した情報収集はもちろん、何よりも選考対策が足りていないことが弱点となってしまうのです。たとえば、周りの就活生よりもESを書いた経験が少なければ、書かれている内容が浅くなってしまったり、読み手に伝わりづらい書き方になってしまったりする可能性があります。
また、面接についても対策が不足してれば、マナーや振舞い方、話し方、面接の雰囲気に慣れているかなど、あらゆるところで差が生まれてしまうのです。
どんなに就職したい企業を見つけたとしても、周りの学生と比べて準備不足だと必然的に合格が難しくなり、就職先が決まりづらい状況になってしまいます。
【理由3】選考が終わっている企業もある
3つ目の理由は、大学4年の5月までに新卒採用の選考を終えている企業があるからです。
就活といえば、大学4年の3月に解禁なのでまだ2ヵ月しか過ぎていないと思う人もいるかもしれません。しかし、実際にこのスケジュールで採用活動を行っているのは、経団連に加盟している大手企業のみです。
経団連に加盟していない中小企業やベンチャー企業、外資系企業などは、解禁前の早い段階から採用活動を行っており、すでに選考を終えた企業もあります。
つまり、早くから就活を始めている就活生と比べると受けられる企業が限られてしまうことになるのです。さらに、就活解禁と同時に採用活動を行う大手企業は、知名度や人気も高いので競争率が高く、選考の難易度も高くなります。
やり方によってはチャンスがある!
大学4年の5月から就活を始めると就職先が決まりにくいのは事実ですが、就活の方法を工夫すれば就職先を見つけられるチャンスはあります。その理由は以下の2つです。
【理由1】大学4年の5月で内定獲得しているのは58.4%
さきほども紹介した資料では、5月時点で58.4%の就活生が内定を獲得していると解説しました。
しかし、考え方を変えてみると、残りの41.6%の人は5月以降に内定獲得していることになります。つまり、まだ内定を出していない企業があるのはもちろん、学生の応募を待っている企業も少なくないはずです。
そのため、大学4年の5月からでもまだまだ内定獲得できるチャンスがあり、今の時点で諦める必要はないわけです。実際に、企業によっては年度ギリギリの3月まで採用活動を行っている企業があります。
ただし、就活は始めてから数日で内定獲得ができるといった甘いものではありません。そのため、「まだまだチャンスがあるから今から動かなくても大丈夫」と思うのではなく、今すぐ動き出すことが大切です。
【理由2】夏・秋採用や通年採用の企業がある
就活で内定が出る時期といえば春が多いですが、企業によっては夏や秋に採用を行う場合もあります。そのため、大学4年の5月以降も、まだまだ内定獲得のチャンスがあるわけです。
また、通年採用を行っている企業もあります。通年採用とは、新卒一括採用のように一時期にまとめて採用するのではなく、1年中採用活動を行うというもの。つまり、一般的な新卒社員を採用する時期とずれていても採用活動を行っています。
ただし、夏・秋採用は、春採用での欠員や内定辞退者を補うための追加募集である場合が多いため、春採用と比べるとかなり競争率が高いです。また、通年採用を行っている企業は人気の有名企業が多いため、内定を獲得するには、しっかりと対策しておく必要があります。
大学4年の5月に「就活を何もしてない」原因・理由
大学4年の5月までに「就活を何もしてない」状態になってしまうのには、以下の4つの原因・理由が考えられます。
- 就活に取り組む時間がない
- 自分のやりたいことが見つからない
- 就活に対する恐怖心が強い
- 就活のやり方が分からない
大学4年の5月までに「就活を何もしてない」には、学業やアルバイト、部活動などで忙しく、就活ができなかった人もいます。しかし、厳しいことを言うと、多くの大学生が忙しい中時間を作って就活に取り組んでいます。まずはどうすれば時間を作れるのかを考え、スケジュールを調整して、できるだけ早く就活を始めましょう。
また、自分のやりたいことが見つからず就活ができない人もいます。しかし、「就活をしている人=やりたいことがある人」ではありません。多くの就活生は、就活を通して自分の働き方や価値観と向き合ったり、様々な仕事を知ったりすることで、やりたいことを模索しているのです。
ほかにも、恐怖心から就活を始められない人もいるかもしれません。就活で苦しむ先輩の姿や就活のネガティブな情報を見たりして、「就活=怖いもの」と思ってしまうことはあります。しかし、やり方を工夫すれば就活で怖い思いをすることは避けられるのです。
就活のやり方がわからず動けない人も多いでしょう。「何から始めればよい?」「取り組む順番は?」など、疑問が多過ぎて動けなくなるのは仕方がありません。しかし、就活の基本的な流れはある程度決まっており、調べれば知ることができます。下記の資料では、就活のやり方やスケジュールを詳しく解説しているので、ぜひダウンロードしてください。
【就活対策資料】
就活まるわかりガイド
大学4年の5月に「何もしてない」人が取るべき就活の進め方
続いては、大学4年の5月に「何もしてない」人のための就活の進め方を解説します。基本的な就活の流れに加えて、就活ができる時間が限られているからこそ意識したいポイントも紹介するので、これから就活に取り組む際に意識してみてください。
1.就活スケジュールを立てる
大学4年の5月に「何もしてない」人は、就活を始める前にまず、就活スケジュールを立てることから始めましょう。スケジュールを立てないまま就活を進めると、途中で時間が足りなくなってしまうかもしれないからです。
就活スケジュールは、一般的に何にどれだけ時間がかかるかを考えた上で計画を立てるものです。大学4年の5月に「就活を何もしてない」人は、内定獲得をしたい時期から逆算する必要があります。
そうすれば、時間が足りず内定を獲得できないまま就活が終わってしまうという最悪のケースは避けられます。はじめから細かいスケジュールを立てるのが難しい人は、「どの時期に何を終わらせればよいのか」だけでも明確にしてください。
また、すでに時間が限られているため、同時進行で様々なことを進める前提でスケジュールを立てることが大切です。
2.自分自身への理解を深める
就活スケジュールができたら、はじめに取り組むのは自分自身への理解を深めること、いわゆる自己分析です。
自己分析は、過去の自分、今の自分、未来の自分の3つの軸で考えるとスムーズに進みます。何から始めればよいかわからない人は、自己分析ツールを使うのがオススメです。
- 過去の自分:自分史、モチベーショングラフ
- 今の自分:SWOT分析、will・can・must
- 未来の自分:マインドマップ
これらを用いて自己分析をすると網羅的に自分自身を理解できます。
ただし、新たな人や情報との出会いによって自分自身が変化することがあります。そのため、一時的に自己分析をして終わらせるのではなく、就活中は自己分析を常に継続しておきましょう。
こちらのコラムでは、自己分析のやり方をさらに詳しく解説しています。自己分析の方法をより深く知りたい人や別の方法を知りたい人は、参考にしてみてください。
関連コラム
【完全版】自己分析のやり方12選と深掘り質問100問を大公開!
3.業界や職種について知る
就活では、自分自身を知るのと同じくらい、業界や職種について知る必要があります。なぜなら、どんな仕事であっても知らないことからは選べないからです。
できるだけ多くの業界や職種を知ることで自分自身の選択肢を広げていきましょう。「自分のやりたいことがわからない」「どんな仕事を選べばよいかわからない」人は、業界や職種に対する知識が足りないだけかもしれないので、まずは調べるところから始めてみてください。
調べ方としては、ネットと書籍が最も手軽です。ネットは、無料で見られる情報が多いため、情報収集の第一歩としてオススメします。ただし、より詳しく網羅的に信憑性の高い情報を得たい場合は、書籍がよいでしょう。
業界は、業界地図や四季報などの、業界研究関連の書籍を見れば一通りの知識は得られます。職種についても、業界研究関連の書籍に情報が載っていることが多いです。
4.足を運んで情報を収集する
就活では、ネットや書籍などから効率良く情報収集することも大切ですが、実際に自分で足を運んで情報を得ることも必要になります。なぜなら、ネットや書籍の情報だけでは、実際の働き方が見えづらいからです。
足を運んで情報収集をする場合は、企業説明会やインターン、座談会に参加してみましょう。企業説明会では企業の基本情報や採用に関する情報を得られます。またインターンでは、企業が行っているサービスを疑似的に体験できる場合が多いです。
座談会では、実際にその企業で働いている人たちの働き方や業務内容、仕事でのエピソードを聞けるので、自分が働く姿を想像しやすくなります。
また、こういった機会ではたいてい、採用担当者や社員の方に直接質問できます。事前に調べたことで疑問に思うことや、もっと深く知りたいことをリストアップしておくとよいです。
5.選考を受ける業界・企業を絞る
一通り情報収集ができてくると、自分が興味を持てることとそうでないことの区別ができるようになってきます。そういった感覚を頼りに、選考を受ける業界や企業を絞っていきましょう。
明確な根拠がなく感覚的に判断するのが心配な人も多いかもしれませんが、自分の感覚に従ってみることも必要です。明確な根拠を探そうとすると、いつになっても決められない状況になってしまい、就活が進まない可能性があります。
ただし、業界や職種、給与、福利厚生の内容など、どうしても譲れない部分があるのであれば、そこはしっかりとチェックしておきましょう。
また、企業を選ぶ時は可能な限りOBOG訪問をしておくことが大切です。世間でのイメージや企業説明会の印象はあくまでも表側の企業なので、実際はどんな企業なのかを働いている人から聞いておくと入社後に大きなギャップを感じることを避けられます。
この時点で受ける企業を完璧に絞り切る必要はないので、絶対に受けたい企業と内定が出ても就職したくない企業を明確にするだけでもOKです。
6.選考対策をする
選考を受ける企業をある程度絞れたら、次は選考対策に取り組みましょう。選考対策と一括りにいっても種類は主に4つあります。
- ES作成
- 筆記試験対策
- グループディスカッション対策
- 面接対策
これらは多くの企業の選考フローに入っているので、どんなに時間がなくても必ず対策が必要です。
ES作成は、自己分析ができた時点から始めておくと後から焦らなくて済むので、時間に余裕があれば早い段階から始めておきましょう。筆記試験対策も、短期間で終わらせられるものではなく、時間がかかるものなので、できる限り早く始めておくことが大切です。
また、面接対策は企業ごとに行う必要はありますが、マナーや話し方、振る舞い方などの基礎となる部分の練習は、受ける企業を決める前に始められます。そのため、面接本番の直前に行うのではなく、就活を始めた時から少しずつ始めておくようにしましょう。
とはいえ、選考対策を1人で進めることに不安を感じる人も多いです。キャリチャンの就活支援サービス「面接サポート」では、1対1の丁寧な面接対策を受けられます。面接に苦手意識を持っている人は活用してみてください。
7.エントリーをする
続いては、選考を受ける企業にエントリーしていきます。「どの企業にエントリーするか」「どのくらいの数エントリーするか」など、迷ってしまうかもしれませんが、これについては個人の状況と余力によって異なるので、正解はありません。
ただし、エントリーする企業が多過ぎると1社1社の選考を丁寧に受けることが難しくなりますし、少なすぎても内定を獲得できる可能性が下がってしまいます。そのため、はじめは志望度の高い5~10社程度にエントリーし、そこから合否の結果や選考対策の進捗に合わせて少しずつ増やしていくのがオススメです。
また、エントリーの際に提出するESは、同じ内容のものを使いまわすのではなく、1社1社企業ごとに合わせて作成しましょう。
8.選考を受ける
エントリーが完了したら、選考を受けていきます。大学4年の5月に就活を何もしてない人の場合、はじめは準備不足で思うような結果にならないかもしれません。
しかし、これは仕方のないことなので、「できないことが当たり前」くらいに開き直って、できる限り落ち込まないように心掛けましょう。
ただし、できないことをそのままにしていてはいけません。選考の中で上手くできなかったことやもっとよくなる部分が見つけたら、必ずその都度改善に取り組んでください。そういった小さな取り組みが、選考の通過率アップにつながります。
また、面接で企業からフィードバックを受けた場合は、期待の表れである可能性が大きいので、次回の面接までに改善しておきましょう。
大学4年の5月に「何もしてない」人が就活を成功させるコツ
大学4年の5月に「就活を何もしてない」人は、通常の就活の方法では上手くいかない可能性があります。それは、ほかの就活生と比べて就活ができる時間が限られているからです。
そこで大学4年の5月に「何もしてない」大学生が就活を成功させるコツを解説します。何とかして就活を乗り越えたい人、効率良く就活を進めたい人は、これから紹介する内容を実践してみてください。
とにかく行動する
大学4年の5月に就活を何もしてない人が就活を成功させるには、まずは何よりも行動することが大切です。
そもそも、就活は自分が行動しないと始まりません。企業説明会に参加しないと企業の詳しい情報は得られないし、選考に参加しなければ内定獲得できるチャンスすらないのです。
そのため、「就活が怖い」「何から手を付ければよいかわからない」という理由で動かなかったり、ネットで情報を集めていたりするだけではいけないのです。はじめは行動することに恐怖を感じるかもしれませんが、まずは何でもよいので就活のための第一歩を踏み出してみましょう。
また、早くから就活を始めていた人と比べると遅れをとってしまっているのは間違いないので、単に行動するだけではなく行動量を増やすことを意識してみてください。
就活の目的・ゴールを意識する
就活に出遅れてしまい「とにかく就職先を決めたい」「内定がほしい」という考えになると、内定獲得のことしか考えられなくなってしまいます。
しかし、就活の目的やゴールは内定獲得の先にあります。たとえば、自分がやりがいを感じられる仕事をする、仕事を通して自分の目標を達成する、自分の理想的な生活を手に入れるといったことです。
それを忘れると、就職先は見つかったものの納得できる就職先ではなかったり、入社後に早期離職をしてしまったりする可能性があります。時間のなさに焦る気持ちはわかりますが、就活の目的やゴールを見失うことなく就活を進められるように意識しましょう。
周りの人を頼る
大学4年の5月から就活を始める人の中には、就活への出遅れが恥ずかしく、誰にも相談できない人もいるかもしれません。しかし、就活を成功させるには、周りを頼ることもとても大切です。
たとえば、就活中に協力しあえる就活仲間がいれば、選考対策を一緒にできたり、お互いに就活の中で得た情報を共有できたりします。また、就活仲間がいなくても、周りの友人や家族を頼ることができれば他己分析ができるため、就活がスムーズに進むきかっかけになることもあるのです。
ほかにも、就活を経験した先輩を頼れば、就活の経験談を聞かせてもらえたり、アドバイスをもらえたりする可能性があります。
逆に1人で就活を進めてしまうと、情報収集や選考対策など、ありとあらゆることを自分1人で進めないといけません。効率が悪いと就活が進むのも遅くなってしまうので、はじめは勇気がいるかもしれませんが、信頼できる人からでよいので少しずつ周りの人を頼ってみましょう。
面接対策は実践形式で学ぶ
ここまで何度も述べてきましたが、大学4年の5月に「何もしてない」人はとにかく時間がありません。特に面接対策は時間をかけて入念にやった方がよいですが、そんな時間はない場合がほとんどです。
そのため、面接対策は実践形式で学ぶようにしましょう。面接対策をはじめたばかりであれば、1人で練習する時間は多少必要にはなりますが、練習はあくまで練習でしかありません。本番で結果を出すためには、やはり本番を経験しておくことが重要です。
面接本番特有の緊張感やその場の雰囲気、周りの就活生や面接官の様子などは、本番でないと経験できません。ほかにも、面接の流れや動き、話し方など本番でないとわからないことも多いため、実践形式で学ぶことが何よりの近道になります。
そのため、極力1人で練習するのは避け、面接対策セミナーやキャリアセンターなどを活用しましょう。また、志望度がそれほど高くない企業の面接であっても面接本番を経験できる貴重な機会なので、しっかりと準備をして挑んでください。
就活関連のサービスを活用する
周りの人を頼るのに似ていますが、就活関連のサービスを活用するのも大切です。サービスと聞くとお金が必要なのかと思う人も多いかもしれませんが、就活生が無料で使えるサービスは多くあります。
たとえば、効率良く企業との接点を作れるサービスや就活のサポートを受けられるサービスなど、幅広いサービスがあるのです。こういったサービスの存在を知っているかどうか、活用するかどうかで、就活の進むスピードが大きく変わってきます。また、サービスを使うことで内定獲得までの期間も短縮できるのです。
具体的なサービスについてはこれから詳しく紹介するので、「就活サービスは使いたいけど何を使えばよいの?」「どんなものがあるか知りたい」と思っている人はぜひチェックしてください。
大学4年の5月に「就活を何もしてない」人にオススメのサービス一覧
さきほど、大学4年の5月に「何もしてない」大学生が就活を成功させるには、就活関連のサービスを使う必要があると解説しました。しかし、どんなサービスを使えばよいのかがわからない人もいるでしょう。そこでここからは、大学4年の5月に「何もしてない」人にオススメの就活サービスを紹介します。
キャリアセンター
大学4年の5月まで就活を何もしてない人にオススメのサービスの1つが、キャリアセンターです。キャリアセンターはほとんどの大学にあるもので、自分が在籍している大学のキャリアセンターであれば無料で利用できます。
キャリアセンターでは、ESの添削や面接対策、就活相談など幅広く就活関連のサポートを行っているので、気軽に就活のサポートを受けられるのです。
また、キャリアセンターで求人を紹介してもらうのもオススメです。キャリアセンターに集まっている求人は、その大学の学生を採用したい企業のものが多いため、通常の選考と比べてない内定獲得しやすい傾向があります。
合同説明会
合同説明会は、一つの会場に複数の企業が集まって企業説明会を行う就活イベントです。一度にたくさんの説明会に参加でき、企業同志を比較したり、企業との接点を増やしたりできます。
また、合同説明会と一括りにいっても、業界別のものや文系・理系別のものなどの種類があるので、自分の興味の持てる企業が多く集まっている合同説明会を選んでみてください。
ほかにも、「やりたいことがわからない」「興味があることが見つからない」という人は、できるだけ多くの企業が集まる大型の合同説明会に参加すると気になる企業が見つかるかもしれません。
ただし、合同説明会に参加するだけで満足していると得られる情報が少なく、企業との接点も増えません。参加する際は積極的に話を聞き、質問もするようにしましょう。
内定直結型イベント
内定直結型イベントは、1回のイベントで複数の企業の説明会と選考を受けられるというものです。選考に合格できれば、特別選考ルートなどで通常よりも短期間に内定を獲得できます。
1つの企業ごとに説明会を受けて選考を受けるとなると時間がかかってしまうところを、1度の機会で済ませられるので非常に効率がよいイベントです。そのため、「1つでも選考を受けられる企業がほしい」「とにかく1社内定がほしい」という人に適しています。また、選考の雰囲気を知っておきたい人も参加してみてもよいかもしれません。
ただし、内定直結型イベントに参加したからといって、必ずどこかの企業から合格をもらえるわけではありません。そのため、イベントの中で提出するESを丁寧に準備するのはもちろん、面接対策を事前に行っておくことが必須です。
逆求人サービス
就活は基本的に、学生から企業にアプローチをかけるのが基本ですが、逆求人サービスの場合は逆です。学生は、自分のプロフィールを登録しておくだけで、自分に興味を持った企業からのスカウトが受けられます。
つまり、自分から企業にエントリーしたりESを提出したりするなどのアプローチをすることなく、企業との接点を持てます。「エントリーの手続きが面倒」「1社1社ESを書くのが大変」と思っている人は、一度使ってみるとよいです。
ただし、サービスに登録しても自分自身のプロフィールを充実させておかなければスカウトはもらえません。そのため、登録したらまずはプロフィールの入力を入念に行いましょう。
就活エージェント
最後にオススメするのが、就活エージェントです。大学4年の5月から就活を始める就活生全員に使ってほしいと言っても過言ではありません。
就活エージェントでは、ES作成のサポートから面接対策、求人紹介など、就活開始から内定獲得までに必要なサポートを受けられるからです。また、ほかにも就活に関する不安や悩みに対しても、就活のプロであるキャリアアドバイザーが親身になって寄り添ってくれます。
そのため、「1人で就活をするのが不安」「何から手を付けたらよいか分からない」という人に非常にオススメのサービスです。
ただし、就活エージェントは登録をしないと利用できないので、気になった人はまず登録してみてください。また、一度使い始めたからといって、必ずサービスを使い続けないといけないわけではないので、気軽に登録してみてください。
大学4年5月に「就活を何もしてない」人がやりがちな5つのNG行動
最後に、大学4年の5月に「就活を何もしてない」人がしてしまう5つのNG行動を解説します。せっかくの努力や頑張りが無駄になってしまう行動もあるので、一度目を通してみてください。
就活を諦めてしまう
大学4年の5月から就活を始めるとなると、「就活を始めるのが遅すぎた」「周りには内定獲得している人がたくさんいる」と思ってしまい、就活を諦めてしまいたくなる人も多いでしょう。
しかし、今の時点で諦めてしまうのは非常にもったいないです。冒頭で紹介した資料のデータからも分かる通り、約40%の就活生が5月以降に内定獲得しています。
そのため、何もしない状況で諦めるのではなく、まずは一度チャレンジしてみてください。実際に就活を始めてみると、思っていた以上にスムーズに進み、短期間で就職先が決まることもあるのです。
「まずは1つでも内定がほしい」「内定がないのが不安」だと思っている人は、キャリチャンの就活支援サービス「スピード内定サポート」を活用してみてください。短期間で選考を行ってくれる企業や内定を出すスピードが速い企業を紹介してもらえます。
とにかくたくさんの企業にエントリーしてしまう
「就活に取り組める時間が限られている」「時間が足りないかもしれない」と思うと、どうしても焦りが出やすいです。そして、焦っていると「とにかく多くエントリーすればどこかは内定が出るかも」と考える人もいます。
場合によっては、数を打てば当たるというようにたくさんエントリーすることで内定獲得につながることもないとは言い切れません。しかし、多くの場合、1社1社の選考をこなすだけで精一杯で、結果的にたくさんの不合格通知を受け取ることになります。
そのため、とにかくがむしゃらにエントリーするのはやめておきましょう。「第一志望」「第二志望」「滑り止め」というように、何段階かに分けて丁寧に企業を選んでみてください。そうすると、必要以上にたくさんエントリーすることを避けられます。
ただし、あまりにも数を絞りすぎてしまうのも危険なため、自分の状況と余力から適切な企業の数を見極めることが重要です。
ES作成や選考対策を雑にしてしまう
エントリーや選考が迫ってくると、ES作成や選考対策が雑になりがちです。しかし、就活を始める時期が遅い人は、これまで蓄積してきた経験や知識が少ないため、ESや選考対策の雑な部分がほかの就活生との大きな差になってしまう可能性があります。
そうなってしまうと、しっかり対策できていれば内定が出たかもしれない企業を逃してしまう恐れがあります。特に、ESは紙1枚で自分をアピールするものなので、雑になってしまうと何も伝わりません。雑な部分がネガティブな印象に繋がってしまうこともあります。
そのため、どんなに忙しくても選考対策には手を抜かないようにしましょう。十分に選考対策ができる企業数に絞ってエントリーすることも、内定獲得のためには重要です。
こちらのコラムでは、書類選考突破のためのポイントを解説しています。ESで高評価を得られるようになりたい人は、ぜひチェックしてみてください。
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重要なことを焦って決めてしまう
大学4年の5月から就活を始めると時間がないことに焦ると思いますが、そのような気持ちのまま重要なことを決めてしまうと後悔する可能性が高まります。
特に、就職先を決める際は慎重に考えることが大切です。「とにかく内定が欲しい」という気持ちになるのは仕方がありませんが、自分が働きたいと思えない企業、ましてやブラック企業に内定承諾をしてしまうと入社後に後悔することになります。
そのため、重要な決断をする時は「就活を早く終わらせたい」「内定が早くほしい」といった目先のことに惑わされず、就活の目的やゴールを軸に考えましょう。また、どうしても自分1人だけでは冷静に判断できる自信がない人は、第三者に意見を求めるのも1つの方法です。
睡眠時間や食事の時間を削ってしまう
就活に出遅れてしまった人は、できるだけ多くの時間を就活に割きたいでしょう。中には睡眠時間や食事の時間など、生活に最低限必要な時間まで削ろうと考える人もいるかもしれません。
その姿勢は素晴らしいですが、実際にそのような生活では生産性が下がり、逆効果になってしまう可能性があります。最悪の場合、心身ともに調子を崩し、就活できなくなってしまうかもしれません。
どんなに頑張ろうと思っても、心身の健康がなければ頑張れなくなってしまいます。そのため、健康を維持するために必要な時間は確保するようにしましょう。
また、やるべきことを限られた時間の中できちんとこなせることは、社会人になってからも必要なスキルです。そのため、時間の使い方を考えながら就活に取り組んでみてください。
大学4年の5月で就活を何もしてない人に関するQ&A
大学4年の5月に就活何もしてない人の割合は?
大学4年の5月に就活を何もしてない人の割合は、約2%と考えられます。内閣府の調査で、5月時点で「就活が始まっている」と認識している就活生は約98%という結果が出ているためです。
就活は大学4年の何月まで大丈夫?
23卒の内定率は、大学4年の7月1日時点で80%を超えています。しかし、内定率は大学4年の3月までわずかながら上昇しているため、大学を卒業するまで就職のチャンスがあると考えてよいでしょう。
就活は何か月かかる?
就活にかかる期間は個人によって大きく異なりますが、平均的には約12カ月、つまり1年間程度の期間をかけて就活に取り組んでいる学生が多いようです。
大学4年の5月からでも大丈夫!今すぐ就活を始めよう
大学4年の5月の時点で就活を何もしてない状況は、かなり厳しい状況であることは間違いありません。しかし、本文の中でも解説した通り、絶対に就職できないということはなく、工夫次第で自分に合った仕事や就職先を見つけることができます。
そのため、まずは今すぐに就活を始めましょう。「明日から始める」「もう少し準備してから動き出したい」と思っているといつになっても動き出せず、取り返しがつかないことになってしまうこともあるのです。
しかし、今まで取り組んできたことがない就活を今すぐ始めるとなると、不安や心細さを感じる人も多いでしょう。そういった人は、就活を全面的にサポートしてくれる就活エージェントを活用してみてください。
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この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。