就活でどこでもいいから内定が欲しい!意識すべきポイントを解説
2020年5月18日
就活が始まってだいぶ経ちますが、進み具合はどうですか?
キャリアアドバイザー 岡田
就活生 Aさん
早く就活を終わらせたいのに、なかなか内定がもらえなくて……正直、内定がもらえるならどこでもいいと思っています。
内定がもらえないと焦りますよね。でも、就活は今後の人生を左右するものです。「どこでもいい」というような投げやりな決め方をしたら、のちのち後悔するかもしれませんよ。
キャリアアドバイザー 岡田
就活生 Aさん
たしかにそうですよね……。どうしたらいいんでしょうか?
心配いりません。今回は「どこでもいいから内定が欲しい」と焦っている人のために、内定獲得のための手段と就活との向き合い方について解説します。後悔のない就活にできるよう、参考にしてください。
キャリアアドバイザー 岡田
目次
どこでもいいから内定が欲しい人のための5つの手段
就活に行き詰ったり、早く就活を終わらせたいという思いから、「どこでもいいから内定が欲しい」と考えることありますよね。
ここではそんな「とりあえずどこでもいいから内定が欲しい!」という人のために、すぐに内定がゲットできる手段をご紹介します
。1.就活エージェントと連携する
もっとも効率よく内定がゲットできる手段は「就活エージェント」との連携です。
- あなたに合った企業を紹介してくれる
- 内定獲得のためのサポートをしてくれる
- 企業のアポイント取りやスケジュール調整をしてくれる
就活エージェントはただ単に企業を紹介するだけでなく、ヒアリングからあなたに最適な企業を紹介してくれます。たとえ、あなたが「どこでもいい」と思っていても、あなたに合った最適な企業へと導いてくれるガイドのようなものです。
自分に合った企業を選べないと、早期退職へとつながりかねません。「どこでもいい」という選び方で就活時間を短縮できても、社会人生活を短縮してしまっては意味がないです。就活エージェントは、後悔のない就活をする上で欠かせない存在だといえます。
また、就活エージェントは面接練習、ES添削などの就活全般のサポートをしてくれます。そのため就活エージェントに頼ると、飛躍的に就活力が向上し、内定率が上がるわけです。
加えて就活エージェントは、面倒なスケジュール調整や企業とのアポイントなども取ってくれます。「どこでもいい」と思うほど就活が嫌になっている学生にとって、負担を軽減してくれる便利な存在でもあるのです。
キャリチャンの「スピード内定サポート」では、早く就活を終わらせたい人に、選考を受けてから内定が出るまでの結果出しが早く、選考スピードの早い企業を紹介しています。選考回数の短縮なども可能です。ぜひ活用してください。
2.内定獲得イベントなどに参加する
内定獲得を目的としたイベントなどに参加するのも手段の1つです。学生が欲しい企業と、内定が欲しい学生とが集まるイベントということでマッチング率も高く、早期内定へとつながります。
イベントによっては、“その日”に内定を獲得できることもあり、「今すぐに内定が欲しい」という人にとってはオススメな手段です。
しかし、自分が志望する業界や企業がなかったり、参加企業が「人手が足りない」企業である場合は、社員の入れ替えが激しい“ブラック企業”である場合もありますので、注意が必要です。
ですから、内定獲得イベントに参加する場合には、イベントだけに頼るのではなく、他の手段と合わせて利用するようにしましょう。
3.逆オファー型サイトを利用する
逆オファー型サイトの利用もすぐに内定を獲得できる手段の1つです。逆オファー型サイトとは、サイトに自分の情報を登録し、それを見た企業が気になる学生にアプローチをかけることができるサイトです。
登録された情報から学生を吟味し、企業側から「面接に来てくれませんか?」とオファーする仕組みとなっていることから、学生は登録して待つだけという、とても簡単な就活法です。
下記よりいくつか逆オファー型サイトをご紹介します。登録だけでOKですので、使いやすいものを登録しておきましょう。
登録だけでOKと、とても使い勝手のよいツールではありますが、必ずしも自分が希望する業界や企業からオファーが来るとは限らないため、逆オファー型サイトだけでの利用ではなく、他の手段と合わせて利用しましょう。
他にも、「どこでもいい」と思っている人にオススメな就活サイトがいくつかありますので、下記よりご紹介します。
最近の就活は様々な形のものあり、それを手助けするためのサポートもたくさんあります。自分に合ったやり方であれば、すぐに内定も獲得できるでしょうから、気になるものがあればぜひ利用してみてください。
4.大学の就職課やハローワークを活用する
「どこでもいい」と思うくらいとにかく内定が欲しい就活生は、大学の就職課やハローワークを活用することも有効です。大学の就職課にきている求人は、その大学を採用ターゲット校にしている可能性が高いといえます。
そもそも採用ターゲット校から外れていると、選考を通過することは簡単ではありません。しかし、企業にとって大学が採用ターゲット校である場合、企業はその大学の学生を採用したいと考えているからです。
そのため大学の就職課にきている求人は、ナビサイトなどからの求人に比べて内定を得やすく、利用価値は十分にあると考えてよいでしょう。
ただし、企業側がその大学の学生を求めているからと言って、その企業が必ずしも自分に合っているとは限りません。気になる求人があったら、まずは自分に合う企業かどうか就職課に相談してみることをオススメします。就職課では面接の練習をしてくれることも多いです。気軽な相談先の1つとして、ぜひ活用しましょう。
また、ハローワークも新卒の就職に役立ちます。ハローワークとは国が運営する職業紹介所で、正式名称は「公共職業安定所」です。失業保険の給付手続きをする場所であるため、就業経験のある人が利用する場所というイメージがあるかもしれません。
しかし登録をすれば誰でも無料で、求人の紹介や相談などさまざまな就職支援サービスが受けられます。
ハローワークは新卒を対象とした「新卒応援ハローワーク」を行っており、職業適性検査や面接対策、心理カウンセリングなどのさまざまな支援を受けることが可能です。また、ハローワークの担当者に相談すれば、履歴書や職務経歴書の作成のコツに関する指導も受けられます。
5.応募人数の多い企業を狙う
応募人数が多い企業を狙って就活するのも、すぐに内定をゲットするための手段です。応募人数が多いという事はそれだけ通過率も高く、内定へとつながりやすいです。
しかし、先ほど「内定獲得イベント」でも述べたように、人を大量募集しているということは、社員の入れ替えが激しい可能性があり、「やめる人の多さから人手を大量募集している」ことが考えられます。
その場合にはブラック企業である場合もありますので、事前にしっかりと確認しておきましょう。いくらどこでもいいと思っていても、入社後すぐに退職してしまえば意味がありませんので、企業の確認だけでもしっかりと時間をかけるようにしてください。
そもそも「どこでもいい」という考え方はアリなのか?
長くて厳しい戦いとなる就活。そんな就活をしている中で「もうどこでもいいからとりあえず内定が欲しい!」と思うこと、一度はありますよね。
しかし、そんな「どこでもいい」という考え方のもと就活を行う上ではよいものなのでしょうか?ここではそんな「どこでいい」という考え方がアリなのかどうかを解説します。
「どこでもいい」は基本的にはよくない考え方
「どこでもいい」という考え方は、就活のプロとしてあまりオススメできません。なぜなら、どこでもいいという考えで就活をすると長期化してしまう可能性があるからです。
「どこでもいい」と考えている人は、企業についての理解が浅いまま面接を受ける形となり、そうなれば当然、熱意も伝わらず、説得力のある志望動機を作成できないことから選考に通過することができません。
また、本来であれば自己分析や業界研究、企業研究を重ねて「企業選び」をするのに対し、どこでもいいと考えている人はそのような相性チェックもしていないため、まともに企業を選べていない結果、何回やっても面接は通過せず、結果的に就活が長期化してしまうのです。
長期化すればするほどやる気も落ちるでしょうし、そもそも受けられる企業自体も減ってきてしまいますから、そうなれば就活を無事に終えることもできません。卒業は待ってくれませんから、“今”楽な道を選ぶのではなく、“将来のために”しっかりと時間をかけて就活していきましょう。
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「どこでもいい」で選んだ企業は早期退職に繋がりやすい
もし仮に面接に受かり、内定がもらえたとしても「早期退職」へとつながる可能性が高いというリスクがあります。なぜなら、前述からもわかるように、本来確認すべき企業との相性を図らないまま就活をしているということで、相性の悪い企業を選んでしまっている恐れがあるからです。
企業側も学生の早期退職を避けたいと思っていますから、採用活動において様々な形から学生を見極めていきます。そして、「企業と相性がいい」「企業のために働いてくれそう」と感じた人に内定を出します。
しかし、それでも内定がもらえるということは、企業側も学生をしっかりと見極めないまま内定を提示していることになり、結果的にお互いのことをよく知らないまま入社に至り、ミスマッチから早期退職へとつながってしまうのです。
今は「どこでもいい」という気持ちで企業を選んでも、その選択がのちに大きな過ちとなる場合がありますので、そのようなことがないよう、しっかりと企業を見極めていきましょう。
キャリチャンの「就活相談サポート」では、就活生の希望や特徴をふまえ、一人ひとりに合った企業の求人をキャリアアドバイザーが厳選して紹介します。選考通過に向けてのアドバイスだけでなく、選考の日程調整などもサポートするので、ぜひ参加してみてください。
「どこでもいい」という就活のデメリット5つ
就活が思うように進まない、あるいはやりたい仕事がないなどのさまざまな理由で、もうどこでもいいから内定が欲しいと思ってしまうこともあるかもしれません。
しかし、企業のリサーチをしっかり行わなかったり、自己分析とのすり合せが不十分のまま内定をもらい就職したりした場合、ミスマッチを引き起こすリスクが高まります。
「どこでもいい」というスタンスで行う就活のデメリットは、主に以下の5つです。
順番に解説していきます。
1.入社後にキャリアアップしにくい
どこでもいいという意識で仕事や企業を選んでしまうと、入社後にモチベーションが上がらずスキルの習得が進みにくいというデメリットがあります。結果的に、キャリアアップの弊害になる可能性も高いです。
就職先での仕事が自分の適性に合わない、あるいは自分が本当にやりたい仕事ではない場合、入社後のモチベーションはなかなか上がらないでしょう。そしてやる気が出ないと、知識やスキルを習得しようという気持ちは生まれにくいものです。
キャリアアップできないため給与も上がらず、さらにモチベーションが低下するといった負のスパイラルに陥りかねない点にも、注意が必要です。自分のキャリアアップを見据え、熱意を持って取り組める職種や企業を選ぶように意識しましょう。
2.ブラック企業を選んでしまうリスクが高くなる
どこでもいいというスタンスで企業に応募すると、ブラック企業を選んでしまう危険が生じます。なぜなら、どこでもいいから内定が欲しいという気持ちでいる場合、十分な企業研究をしないでエントリーしてしまう可能性が高いためです。
企業研究をしっかり行なえていないと、「面接官の人当たりがよかったから」「企業サイトの雰囲気が好きだから」といった安易な理由で就職を決めてしまう恐れがあります。しかし、入社後に劣悪な環境に気づいても取り返しがつかないです。
ブラック企業についての明確な定義はないものの、「極端な長時間労働を強いたりノルマを与えたりする」「パワハラや賃金不払いなどが横行する」といった特徴があります。
面接で採用担当者の人当たりがよくても、入社後に実際に一緒に働く上司や同僚に問題がある場合、あまり意味がありません。どこでもいいから内定をもらいたいという気持ちで、企業のリサーチを十分に行わないまま就職先を決めるのは、リスクが高い行為です。応募する企業のことはよく調べておく必要があります。
3.入社への熱意が伝わらず採用につながらない
どこでもいいから内定が欲しいという気持ちで面接に臨むと、「どうしてもこの企業に入社したい」とアピールする就活生に比べ、面接官に熱意が伝わりにくいです。
面接官は多くの学生と向き合ってきているため、本気でこの企業に入社したいと思っているか否か、見抜ける観察力を養っています。
新卒採用ではそれまでの職務経験を問わない分、熱意や成長意欲を評価する傾向にあります。そのため入社したいという熱意が伝わらないと、内定を得ることは困難でしょう。
4.説得力のある志望動機が書けない
前述の入社の熱意が伝わらないというデメリットにつながる内容ですが、どこでもいいから内定を取ろうとしている就活生が説得力のある志望動機を書くのは、非常に難しいです。
どこでもいいと思っているため、そもそも志望動機が思いつきません。もちろん、企業研究もほとんどしていないことが多いため、その企業の魅力や特徴も表面的なことしかわからないでしょう。
その結果、具体的な根拠や説得力に欠けた志望動機が出来上がり、面接官に「自社のことを理解していない」「準備不足」と評価をされてしまいます。また、どの企業にも通用するような当たり障りのない志望動機にもなりがちなので、入社への熱意を伝えられず不採用になりやすいです。
志望動機が思いつかないからといって、Webサイトに書かれている例文などをそのまま丸写しすることは厳禁です。仮に書類選考を通過しても、その内容について面接で踏み込んだ質問をされたとき答えに困ってしまい、その様子から本人の思いではないことが伝わってしまいます。
企業研究をしっかりと行い、他ではなく、なぜその企業を志望するのかが伝わる志望動機を考えることが重要です。企業研究を行っていけば、やかてどこでもいいという気持ちは消え、興味や関心のある企業を見つけられる可能性があります。
5.企業研究に身が入らない
どこでもいいから内定を得たいというスタンスの場合、企業研究や業界研究が中途半端なものになってしまいがちです。自分が望んで企業に応募するのではなく、「やらなくてはいけないこと」だからと仕方なく応募するため、当然のことといえます。
企業研究に身が入らないため、自分に合う企業がわからず、それによって「やっぱりどの企業でもいい」という悪循環になってしまう危険も大きいです。当然ながら説得力のある志望動機は考えられないため内定の獲得は難しく、就活が長期化する原因となります。
「どこでもいい」という就活のメリット2つ
ここまで、どこでもいいという意識で就活をすることのデメリットをお伝えしてきました。一方で、数は少ないもののメリットもないわけではありません。具体的には以下の2点です。
それぞれの内容を解説していきます。
1.広い視野で柔軟に対応できる
どこでもいいというスタンスで就活するメリットは、広い視野で柔軟に対応できる可能性がある点です。「絶対にこの企業でなければ」などの思い込みがないため、さまざまな業界について調べられます。そして、幅広い業界や企業の説明会に足を運ぶ、フットワークの軽さを持っている場合もあるでしょう。
はじめから企業や業界を絞り込んでいないため、さまざまな業界や企業についての情報を集めるうちに、徐々に自分の適性に気づくことがあるかもしれません。
2.ほどよい諦めがもてる
ほどよい諦めがもてるのも、就職先はどこでもいいと思いながら就活するメリットの1つです。前述のように、どこでもいいというスタンスの就活生は、はじめから企業や業界を絞り込んでいません。
さまざまな業界や企業についての情報を集めるうちに、世の中には多くの業種や企業があることを知り、不作用通知を受け取っても「次がある」と前向きに切り替えられます。ただし選考を受ける際にはその企業と向き合い、熱意をもって取り組むことも大切であることをおさえておきましょう。
「どこでもいい」人が就活をする上で意識すべき7つのこと
どんな業界に進みたいのか、将来どうなりたいのかがわからない人や、周りが内定を取っていくことへの焦りなどから就活へのやる気をなくてしまった人にとって、「どこでもいいという考えで就活をするな!」というのは難しいと思います。
しかし、それでは就活は長期化され、いざ入社しても早期退職へとつながりかねません。それを避けるためにもまずは、これから紹介する7つのことを意識してみてください。
1.自分の中での軸はしっかりと明確にしておくこと
どんな形で就活をするにしろ、自分の中での軸はしっかりと明確にしておいてください。就活では、自分と企業との相性を見極めていくことが大切で、そのためにはまず“自分の中での条件”を明確にしておかなくてはなりません。
自分の中での条件がハッキリとわかっていれば、企業選びもしやすくなりますし、企業との相性も見極めやすくなります。しかし、自分の中での軸が明確でないと、「自分に合った企業」がわからないため、適当に企業を選んでしまい、結果ミスマッチへとつながってしまいます。
それに、どこでもいいといっても、なにかしら求めている条件があるはずですし、それがわからないまま就活をしていれば、目的がないままでの行動となり、当然迷走してしまいます。
ですから、まずは自分の中での軸を明確にするようにしてください。そうすれば「どこでもいい」という気持ちから接触した企業も自然と選別できるため、ミスマッチを回避できます。
そのためにも徹底した自己分析が欠かせません。「自分は何を求めているのか」「自分は何がしたいのか」「譲れない条件は何か」など、1つ1つを掘り下げ、“自分の中での軸”を明確にしておきましょう。
2.最後に“入社後”を見据えて判断する
さまざまな形から企業と接触していくのはよいですが、最後には必ず“入社後”を見据えて判断してください。「この会社で活躍できるのか」「この会社は自分の軸に当てはまるのか」「長く勤めることができるのか」など、最終判断として必ず“入社後”を見据えて見極めてください。
就活は、これからの長い長い社会人生活のための重大な決断をする場です。そのため、“今”ではなく、“これからの生活”を基準に判断していく必要があります。つまり「内定先を決める」のではなく、「これからの生活の基盤を構築するための企業を選ぶ」ことが大切なのです。
そのためにも、最後は必ず“入社後”を見据えて判断していきましょう。たとえ「どこでもいい」という軽い気持ちで企業を選んだとしても、最後にこれだけは必ず守ってください。
これまで何度も話しているように、今を楽したいからと適当に企業を選ぶのは高リスクです。今頑張ればこれからの生活も充実するということを頭の片隅に置き、しっかりと判断していきましょう。
3.「投げやり」になるのではなく、「選択肢を広げる」
「内定がもらえないから」「やりたい仕事がないから」と、投げやりな気持ちから「どこでもいい」と考えている人が多いと思いますが、その気持ちのまま就活をしていくのはよくありません。
正直、自分の軸が明確で、最後に入社後を見据えて最終判断ができれば、「どこでもいい」という気持ちから企業を選んでも問題ありません。むしろ、選択の一つとしてこのような角度から企業を選ぶのは有効的です。
ただし、投げやりな気持ちのままでは自分の軸に当てはまっているかどうかを見極めることも、入社後を見据えての判断することもできません。ですから、「投げやり」な気持ちは必ず捨ててください。
はんたいに、「選択肢を広げる」ことを目的にしましょう。 “とりあえず見つけた企業が自分に合っているかどうかを最終判断していくやり方”として選択肢を広げれば、視野も広がり、より自分に合った企業と出会いやすくなるのです。
投げやりな気持ちが少しでもあると選択を誤ります。さまざまな状況から投げやりになってしまう気持ちもわかりますが、一度冷静になり、“将来のことを考えて”行動しましょう。
4.周囲と比べて焦らない
どこでもいいから内定が欲しいという就活生のなかには、周囲が内定を取り始め、まだ1社も内定がない自分と比べて焦っている人もいるかもしれません。しかし、周囲と自分を比べて焦っても状況は好転しないものです。
とはいえ、就活で思うような結果が得られず焦ってしまうのは無理もないことでしょう。就活には「もらった内定数」「内定先の企業価値」など、他人と優劣をつけやすい明確な基準が存在するため、焦りを感じやすいのは事実です。
焦ってしまうときは、改めて就活のゴールは何かを問い直すことをオススメします。就活のゴールは人よりも早く、多く内定をもらうことではなく、自分に合った企業から内定をもらうことです。どんなに多く内定をもらっていても、入社するのはそのうちの1社です。
焦ってとりあえず内定をもらった企業に就職しても、入社後すぐに後悔し、早々に転職活動を始めるといった事態は避けたいです。就活は企業と自分の問題であることを常に意識し、周囲と自分を比べて必要以上に焦ることは避けましょう。
5.これまでの取り組み方を振り返る
就活が難航し、もうどこでもいいから内定が欲しいと考える人は、これまでの取り組み方を振り返りましょう。
就活方法の方向性が間違っていたり、大切なポイントを外していたりすると、内定からはどんどん遠ざかります。それにもかかわらず同じやり方に固執し続けても結果は変わらず、時間が無駄になるだけです。
現状なぜうまくいっていないかという理由を自分なりに分析して、改善を図れば、就活は徐々によい方向へ進み始めます。たとえば、志望動機がどの企業にも通用するような具体性に欠いた内容であった場合は、応募先の企業の面接官に響く内容に変更することが大切です。
また、面接の答え方は結論から先にわかりやすく伝えられていたかといったように、具体的に1つずつ振り返るとよいでしょう。
6.自己分析や企業研究をおろそかにしない
就職先はどこでもいいと思っていると、自己分析や企業研究が疎かになってしまいがちですが、なるべくしっかりと行うことを意識しましょう。自己分析が進めば、日頃は意識しない自分の強みやアピールポイントなどが見えてきて、自分が活躍できそうな業界や企業が絞れてくるかもしれません。
また、やりたい仕事がない要因として、「そもそも世の中にある仕事や企業をよく知らないから」というものもあります。自分に合う仕事を見つけるためには、知らなかった業界や企業にも目をむける必要があるのです。
それでもどのような業界を調べるべきか悩むときには、今後も業界規模が拡大する見込みで、かつ人材不足の業界の仕事を調べることをオススメします。たとえばIT業界が代表的です。
しかし一言でIT業界といっても、エンジニア職のほか商品やサービスをお客様に売る営業職、Webサイトの管理や運用を担うWebオペレーター職など、さまざまな職種があります。
このように、業界を調べていくうちに、職種の候補も見つかるかもしれません。少しでも興味が持てそうな仕事があれば、さらに詳しく調べていきましょう。
【就活対策資料】
自己分析ワークシート
7.たまには息抜きをする
どこでもいいから内定をもらって就活を終わらせたいと考えているときは、就活に疲れてしまっている可能性が高いです。ひどく疲れていたり、強いストレスを感じていたりする場合は、いったん就活から離れて気分転換をしましょう。
疲れ果てている状態のまま続けていても、ベストな判断はできません。1日くらいは完全に就活から離れ、趣味に没頭したり友人と思いっきり遊んだりして、就活のことを一切考えない時間を作るとよいでしょう。気分転換後に再開した就活は、気力と体力が回復しているはずです。
キャリチャンの「就活相談サポート」では、就活に関する悩みを聞き、課題や不安を解決するための方法を提案します。無料でプロのキャリアアドバイザーに相談したい就活生は、ぜひ活用してください。
どこでもいいから内定が欲しいと考える5つの理由
どこでもいいから内定が欲しいと考えてしまう理由としては、主に以下の5つが考えられます。
順番に確認していきましょう。
1.内定がもらえず焦っている
自分だけが内定をもらえずに焦ると、とりあえずどこでもいいから内定が欲しいと思ってしまうものです。ただし、すでにお伝えしてきたとおり、焦ったところでいい結果は生まれません。むしろ焦ってしまうことで対策の1つ1つが雑になり、ますます悪循環に陥ってしまう可能性が高いです。
焦ってしまっているときは、まずは1社から内定をもらうことで気持ちを落ち着かせ、自信をつけるようにする方法も効果的です。あれこれ迷わないで、まずは目の前の1社に集中しましょう。
難易度が高いと思われる志望企業にいきなり挑戦するのではなく、同じ業界で他企業の面接を受け、業界の雰囲気に慣れておく必要もあります。志望企業の業界で内定を獲得できれば、次の面接への自信となるはずです。
2.失敗することを恐れている
就活に失敗することを恐れ、どこでもいいから内定をもらって安心したいと考える就活生も少なくありません。前述のとおり、1社も内定がないことで焦ってしまっているようなケースでは、まずは1社から内定をもらえるよう目の前の企業に注力するとよいです。
ただし、自分の希望とはかけ離れた業界や職種の内定を、やみくもに得ることにはあまり意味がありません。就活は内定を人よりも早く多くもらうことがゴールではなく、あくまでも出発点に過ぎないためです。
就活を自分が納得できる終わり方にするためにはどうすればよいか、目的を明らかにしたうえで行動する必要があります。
3.選考に落ち続けて嫌気がさした
選考に落ち続けたことで自信を失い就活に嫌気がさし、少しでも早く終わらせたいと思うケースもあるでしょう。自分なりに一生懸命就活を行っているのに選考に通らないことが続くと、嫌気がさすのも無理はありません。
しかし自分が入社できるのは1社だけですから、就活は最終的に、自分に合う企業1社から内定をもらえればよいとも考えられます。また、就活は縁に左右される部分もあるため、選考に落ち続けた場合は就活への取り組み方を見直しつつも、縁がなかったと割り切ることも大切です。
4.就活自体が面倒になった
就活でどこでもいいと考える理由には、就活そのものが面倒になったパターンも挙げられます。就活中は自己分析や企業研究を行いつつ企業説明会に参加するほか、ESや面接対策なども行わなければなりません。
常に就活のことが頭から離れない状態になる人も多いでしょう。やらなければいけないことが多くスケジュール管理が面倒になり、何もかもが嫌になってしまうことも珍しくないです。
まずはやらなければならないことを洗い出し、全体像を可視化してみましょう。そして優先順位をつけ、1つずつクリアしていくと、スムーズに物事が進んでいくはずです。
5.ある程度の給料をもらえればよいと考えている
仕事にやりがいを求めず、ある程度の給料をもらえれば、就職先はどこでもいいと考えている就活生もいます。もちろん労働の対価として給料をもらうことは大切ですし、お金がなければ生活ができないのも事実です。
しかし、社会人になると1日の大半を仕事に費やすことになるため、自分に合わない仕事を続けるのはかなりのストレスになるでしょう。就職後に後悔することを避けるためにも、お金以外の軸を探すことをオススメします。
就活はどこでもいいなどと考えていて「就活対策ができていない」「就活をやり直したい」就活生には「出遅れ就活サポート」がオススメです。他にも、就活に必要な情報を提供しているので、悩みや不安を抱える就活生は、ぜひキャリチャンを活用しましょう。
就活留年という選択肢もある
就活の結果にどうしても納得できない場合は、就活留年を選択し、翌年の就活に再度チャレンジするという選択肢もあります。
就活留年とは
就活留年とは、在学中になんらかの理由で内定がもらえなかったり、そもそも就活そのものをせずにいたりして、意図的に留年をし翌年にあらためて就活を行うことです。
就活留年に対して、就活浪人は大学などを卒業する前に就職先が決まらなかったため、卒業後に就活を続けることを指します。就活浪人が新卒扱いになるのか、それとも既卒扱いになるのかは就活生にとっては気になるところでしょう。最終的な判断は企業に委ねられていますが、既卒扱いとする企業も少なくなく、新卒枠に応募しにくいことが大きな壁となります。
新卒での就活は、今後の人生を左右する可能性が高く、重要なものです。納得のいく結果を得られないまま、どこでもいいと投げやりな気持ちで就職先を決めることは避けましょう。留年せずに志望先企業から内定をもらうことが理想ですが、希望どおりにいかないこともあります。就活留年という最後の選択肢があると思えば、気持ちが軽くなるはずです。
就活留年のメリット
就活留年には、主に次の3つのメリットが挙げられます。
- 新卒採用枠で応募できる
- 就活の時間を確保しやすい
- 前年の就活経験を活かせる
- 気持ちに余裕を持ち、万全の準備で就活に臨める
就活留年のメリットとして挙げられるのは、もう一度新卒採用枠で就活ができる点です。新卒採用は募集枠が多く、多数の企業が行うため、既卒より選択肢が広くなります。また即戦力が求められるわけではないためスキルや経験は問われず、熱意や意欲があれば内定をもらえる可能性が高いです。
1年間は就活に専念でき、自己分析や企業分析、ES対策や面接の練習などにかなりの時間をかけられることも、就活留年の大きなメリットです。現役生は単位の取得や卒業論文、サークル活動やアルバイトなどを並行して行っていることが多く、就活に時間が取れない傾向にあります。
しかし就活留年をする場合、卒業できる状態であえて留年をしているため、単位の取得や卒業論文などに時間を割く必要はありません。そのため今年の就活は時間に余裕がなく、十分に準備できなかったという就活生にとっては、大きなアドバンテージとなります。
留年中は時間に余裕があるため、自分を見つめ直すよい機会となります。あらためて、やりたい仕事をじっくりと自分自身に問いかける時間を取るとよいです。志望動機や自己PRを、より具体的で説得力のあるものにできるでしょう。
また、留年中の再就活に、今年の就活の経験を活かすこともできます。現役生として就活をしていたときよりも、確実に経験値が上がっており、先の見通しをもって行動できるはずです。2回目の就活として気持ちに余裕を持って臨めることも有利な点といえます。
就活留年のデメリット
一方で、就活留年をする際に気をつけたいデメリットは以下のとおりです。
- 大学の学費が1年分余計にかかる
- 孤独感を抱える可能性がある
- 理解を得られないことがある
詳しくは後述しますが、留年すると大学の学費が1年分余計に必要になる点に注意しましょう。休学の場合は通常よりは安くすむ可能性があるものの、それでもストレートに卒業するよりは余計な学費が必要になります。学費だけでなく、留年中の生活費も必要になるため、親への相談が必要になるケースがほとんどであり、自分自身でもよく考えて判断することが大切です。
就活留年をする1年間は孤独感を感じやすい点もデメリットといえます。大半の同級生は卒業し、社会人としての道を歩み始めているでしょう。ともに就活をするのは現役生がメインであるため、気軽に相談する相手が見つからず心細い思いをする可能性があるのです。
さらに、就活のために留年をすることに対して理解を得られにくいことも、就活留年のデメリットの1つです。留年の理由が就活だとしても、単位を落とした人とみられることに対しての覚悟が求められます。
前年の就活で内定がもらえなかったこと自体も、ポジティブに受け止められることは少ないかもしれません。学費が1年分追加で必要になるため、家族から反対されるリスクもあります。
就活留年をする方法とかかる費用
就活留年をすることを決意したものの、実際にどのような方法を取ればよいのかわからないという人もいるでしょう。まずしなければならないのは、大学に休学する旨を届けることです。基本的には、休学する1ヵ月から2ヵ月前まで、もしくは前期から休学する場合は、前年の3月末までに届ける必要がある大学が多いといえます。
また前述の就活留年のデメリットにも挙げたとおり、通っている大学にもよりますが就活留年をすることで学費1年分や休学費用などがかかるのが一般的です。国立大学では多くの場合、休学中の学費は全額免除になります。私立大学では授業料の一部を支払うケースや、授業料は免除になるものの在籍料が必要になるケースなどさまざまです。
自分の通う大学の休学費や申請時期については必ず確認しておく必要があります。さらに学費のほか、1年分の生活費や1人暮らしの場合は家賃も考慮しておきましょう。
就活留年中にインターンに参加すると効果的
就活留年をした理由として、どこでもいいという投げやりな気持ちで臨んだ人もいるでしょう。そのほか、学生時代の経験に自信が持てず、具体的な自己PRができなかったケースも想定されます。
そのような人が就活留年をする際は、特に長期インターンに参加するのがオススメです。学生時代に頑張ったことを聞かれると、多くの就活生はサークル活動やアルバイトと答えます。その中で「インターンで営業をしていました」「広告運用を行い収益改善につなげました」と具体的なエピソードを伝えられれば、面接官に興味を持ってもらえるでしょう。
また長期インターンを経験すると、通常の就活生よりもビジネスマナーを実践的に学べ、ビジネスの厳しさにも触れられます。それにより企業から、ビジネスに対するイメージのギャップを抱きにくいと評価される可能性が高いです。
インターン先としては、誰もが知るような大企業よりもベンチャー企業をはじめとした小規模な企業を選ぶとよいでしょう。大企業は社員の数が多く仕事が細かく分担されていることが多いため、インターン生には雑用に近い仕事を任せる傾向があります。
それに対し小規模な企業であれば、幅広い仕事を任されるケースが多いため、スキルアップにつながるだけでなく、自分がやってみたい仕事も見つかりやすいです。
「どこでもいい」人でも納得の内定を得られる方法はある!
内定がなかなかもらえなかったり、行きたい企業もやりたい仕事がなかったりすると「もうどこでもいいから内定が欲しい」と思ってしまうのは当然です。しかし、そのまま投げやりな気持ちで就活をしてもうまくいきません。
確かに、「どこでもいい」という気持ちから内定を獲得することは可能です。手段もあります。むしろ就活の選択肢を広げる手段として有効的ですが、「投げやり」な気持ちのままでは就活はうまくいかず、最終的にも早期退職へとつながりかねないのです。
ですから「どこでもいい」という気持ちがあったとしても必ず、自己分析から自分の軸をしっかりと明確にしてください。そして最後に入社先を決める際には、“入社後を見据えて”判断しましょう。
もし、それでも投げやりな気持ちが晴れない人、企業先が見つからない人、就活軸がうまく定まらない人、そして“なかなか内定がもらえない人”はぜひキャリチャンを頼ってください!
キャリチャンでは、納得のいく内定を獲得するためのサポートを行っているイベント「再就活サポート」を開催。「もうどこでもいい」という人でも、必ず納得のいく企業を紹介し、内定獲得までのサポートを行います。
繰り返しになりますが、投げやりな気持ちのまま就活をしてもうまくいきません。時間を無駄にするだけでなく、今後の人生も大きく変わってしまいます。そのような過ちを犯してしまわぬよう、辛くても真剣に就活と向き合っていきましょう。
それでも難しい場合にはぜひキャリチャンを頼ってください。全力であなたをサポートします!
再就活サポートに参加しよう!
この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。