【複数内定で迷う…】就活で内定先を1社に絞るための「決め方」を解説
2023年3月8日
内定を複数もらい、どこに内定承諾書を出すか迷っていると聞きました。
キャリアプランナー 岡田
就活生 Bさん
そうなんです。まだ受けていない企業もあり、そっちの方が良かったら……と思うと、なかなか1つに絞れなくて。それに、内定が多くて困っているなんて、友達には相談できません。
なるほど。一生懸命頑張った就活ですし、慎重に選びたいですよね。
実は、同じようなことで悩む就活生は多いんですよ。そして、内定を1つに絞るためには、再度自分の気持ちを確認する必要がありますね。
キャリアプランナー 岡田
就活生 Bさん
一体何を基準に確認したらいいんですか?自己分析は今までたくさんしてきたつもりなんですけど……。
自分が何を大切にしているのかを、再度考えればいいと思いますよ。
今回のコラムでは、複数内定から1社を選ぶための方法や、行うべき作業をまとめました。ぜひ参考にしてください。
キャリアプランナー 岡田
目次
内定をもらったのに悩む人は意外と多い!
内定をもらったのにも関わらず、悩みを抱える学生が多くいます。すでに内定を持っているにも関わらず悩んでしまう学生は、どのようなことに悩んでいるのでしょうか?
実際に就活生が抱えている悩みをピックアップしてご紹介いたします。
- 内定が2つあるが、どちらも条件がイマイチ
- 返答期限が迫っているが、もっと良い企業がある気がする
- 内定が多すぎて選べない
- 内定先を選ぶ基準がわからない
- 満足のいく内定ではないけど、もう就活を続けたくない
- 1社を選んで「あっちにすればよかった」と後悔しそうで怖い
- 複数の内定、どれも魅力的でどう選べばいいのか迷う
このような悩みを抱えている学生が多いようです。中でも特に、複数内定の中から1つに絞ることができないという悩みを多く聞きます。
どれだけ内定を持っていたとしても、入社することができるのは1社だけなので、持っている内定が多くなる分だけ、選択の悩みが増えるのは仕方がありません。
「100点満点の就活だった」「夢だった企業から内定をもらえた」こんな感想を持っている学生以外は、内定をどれだけ持っていても何らかの悩みを持っていると思います。
また、内定がない友人に申し訳なく思い「なかなか周囲に相談することができない」という悩みを持った学生もいるようです。
しかし、どの企業を選ぶかで悩むのは、決して悪いことではありません。大事な将来に関わるので悩むのは当然です。誰にも相談できず一人で抱え込んでしまうことだけは避けましょう。
友達や家族に相談しづらい場合は、「再就活サポート」」に参加してキャリアカウンセラーへ相談するのがオススメです。
内定承諾先を迷った時に必ず確認すべき2つの決め手
複数内定がある中で、どの内定を承諾しようかと迷った際、何を基準に決めればいいのか迷うという学生もいるでしょう。入社する企業の選択ミスをしたくない!そう思うのは普通のことです。
ここでは、内定承諾先を1つに絞る際に必ず確認してほしい2つの決め手をご紹介します。
決め手1:入社後に後悔しないかどうか
内定先を決める際、入社した時に後悔しない企業かどうかを考えてください。少しでも「後悔しそうな気がする」と思った場合は、考え直してみるべきです。
後悔の念があるままに仕事をしていても、仕事に対するモチベーションを保つことができず、結果として早期退職へと繋がる可能性があります。早期退職に繋がればあなたの就活は全て水の泡となります。
そのため、入社後に後悔しないであろう企業に内定承諾書を提出してください。もし、全てに後悔が残ると思った場合はもう一度就活をやり直しましょう。
就活のやり直しは労力、時間の負担が大きく避けたくなる気持ちもわかりますが、妥協して企業を選び、選択を間違えてしまえばその方がよっぽど無駄な労力、時間となります。少しでも後悔がある場合は勇気を持って内定辞退しましょう。
決め手2:絶対に外せない条件(就活の軸)を満たしているかどうか
どの内定を承諾するか迷った際、就活を始めた時に定めていた企業選びの軸を思い出し、その軸を内定承諾先を選ぶ際の基準にしてください。
「仕事内容」「人間関係」「社風」「年収」「勤務時間」「勤務地」「福利厚生」など、様々な項目の中から絶対に外せない条件(就活の軸)を定めたはずです。就活中は手一杯になり、おのずと妥協が生まれ、全ての条件を満たしていないが面接だけ受けた、なんてこともあるでしょう。
内定を承諾する際は、これらの条件が当てはまっているのか、もし当てはまってなくても妥協できるものなのかを見つめ直すことが重要です。
条件を満たしていないことで後悔をするようであれば、その企業に内定承諾書を提出するのはやめましょう。もし妥協しても後悔をしないのであれば問題はありません。
内定を1つに絞る際にチェックすべき4つの項目と行う作業
内定を1つに絞る際、決め手と合わせてチェックしておきたいことが4つあります。さらに、内定を1つに絞るために行うべき作業もあります。
これらをチェックし、行うべき作業をしたうえで、自分が納得できる企業の内定が手元にあれば承諾書を提出しましょう。
4つのチェック項目
内定を1つに絞る際、決め手とは別に”チェックしておくべきこと”が4つあります。これらも先ほどの決め手と合わせ、必ず確認してください。
1:将来自分が働いているイメージが湧くか
5年後、10年後、その企業で働いているイメージは湧きますか?転職していませんか?
実際はどのようになるのかわかりませんが、入社する前から既に辞めているイメージを持ってしまう企業は不安です。逆に、その企業で伸び伸び働いている自分をイメージできるようであれば、その企業はあなたに向いています。
2:仕事内容は本当に自分がやりたいことか
社会人になると、自分がやりたくないことでも「仕事だから」と割り切って、取り組まなければなりません。しかし、「好きこそ物の上手なれ」という言葉があるように、好きなこと・やりたい仕事だからこそ、やりがいや成果が伴ってくることもあります。あなたが入社を迷っている企業は、あなたが本当にやりたい仕事ですか?
3:給与や勤務時間、残業に不満はないか
給与や勤務時間、残業に対して不満はありませんか?「この仕事ができるならいい」「この企業に入社できるなら給料が低くても、残業が多くても問題ない!」となればいいですが、「残業はちょっと…」と入社前から思うようであれば、長く勤めることは難しいでしょう。
4:人間関係に問題はないか
職場の人間関係が悪いと、日々の生活が憂鬱になるものです。過去に株式会社リブセンスが発表した「男女別離職理由ランキング」では、男女ともに職場の人間関係のが不満で退職したという統計結果が出ています。仕事内容にとても魅力を感じて入社したとしても、我慢できないくらい人間関係が悪かったら、離職に繋がってしまうかもしれません。
上記5つは内定を1つに絞る際にチェックすべき項目です。これらは仕事をする上で大切なものばかりです。入社前から「ちょっと…」と引っかかるものがあれば、内定先を改めることがあなたのためになります!
内定を1つに絞るために行うべき4つの事
内定先を1つに絞るための具体的な作業として、下記の4つを行いましょう。内定先を1つに絞れるだけでなく、自分の中での不安や疑問も同時に解消することができるでしょう。
1:自己分析を行う
内定を1つに絞るために自己分析を行ってください。自己分析は就活初期にも行ったと思いますが、就活をするうちに自分の中で変わってきた考え方や価値観があるはずです。
それらを再度確認することで、自分を見つめ直すことができ、後悔のない企業選定に繋がるでしょう。
2:企業研究を行う
企業や業界についての理解が深まっている今こそ、企業研究を再度行いましょう。なぜなら、知識を蓄えたうえで内定をもらった企業を調べ直すことで、より企業について詳しく知ることができるからです。
より詳しく知ることができれば、どの企業が自分に合っているかわかるでしょう。
3:内定親睦会に参加する
内定親睦会に参加してみましょう。内定親睦会に参加すれば一緒に働くことになる同期に会うことができます。仕事をするうえで同期はとても大切です。
同じ悩みを共有できたり、時にはライバル、戦友として支えあうこともあるでしょう。そんな同期と相性が良いのか、この人となら仕事を頑張れるのかを見極めてみましょう。
4:複数の社員と話す機会を作ってもらう
社員との面談は、選考中に行うことはよくありますが、内定後に行うこともオススメします。「内定をもらいたい」という気持ちから「この企業の内定に承諾していいのか」という心構えで社員と話すと視点が変わってきます。
また、一人の社員ではなく、複数人と話すことで、企業への理解度を深めることができます。このように最終確認として、実際に働いている人の意見を参考にしてみましょう。
内定承諾先を1つに絞る際、上記4つの作業を行いましょう。「内定を持っている状態」で行うことに意味がある作業です。
チェックリストや決め手を意識した上で、上記4つの作業を行えば、おのずと自分に合った内定先がどこだか見えてくるでしょう。
就活支援のプロに聞く!疑問や状況別にアドバイスしていること
悩める就活生に対し、実際に就活支援のプロがアドバイスしていることを、疑問や状況別にそれぞれご紹介します。
「自分も同じようなことで悩んでいる!」という人は是非プロからのアドバイスをチェックしてみましょう!
【数多くの内定を持っている】
学生:「内定を5社と、数が多すぎてなかなか1つに絞ることができない。」
プロ:「内定を複数持っていて、絞るのが難しいという悩みを持っている学生に対しては、軸や条件を考えるようにアドバイスをしています。
さらに、性格や将来性からプロ目線で「活躍できそうだな」と思う方をオススメしています。」
【どの内定にも満足していない】
学生:「持っている内定全てに満足していません。全て辞退して就活を続行するか、今ある内定の中から選ぶか迷っています。」
プロ:「まずは、なぜ内定に満足していないのかをハッキリさせます。なぜ不満や物足りなさを感じているのかを学生自身に理解させることが目的です。
そこから納得いくまで選考を受けることをオススメしています。」
【そもそもの軸が不明確】
学生:「そもそもの軸が何かわからなくなってきています。もう自分で解決できる気がしないのですが、どうすればいいのでしょうか。」
プロ:「他人に頼ることをオススメします。しかし、知人や家族などに決定権をゆだねるのはNGです。なぜなら知人や家族に意見を求めた結果、入社した企業が自分に合わなかった際に「あの人がここ選んだせいでダメになった…」と、なりかねないからです。
そのため、客観的に自分のことを見てくれる大学のキャリアカウンセラー、エージェントなどの就活のプロに頼るのがオススメです。」
【何もかもがわからなくなっている】
学生:「内定が3つあり、どれにすべきかわかりません。正直全部合わないんじゃないかとも思ってきています。これからの動きもわかりません。どうすればいいのでしょうか」
プロ:そもそもどうすればいいのかわからないという人は相談会などに参加をしましょう。就活のプロに相談することで、今疑問や不安に思っていることを全て解消することができます。
参加は基本的に無料なため、少しでも疑問や不安を抱えている場合は積極的に参加してみましょう。
就活生が内定を複数持っている状況で抱えるリアルな悩みに対し、就活支援のプロが実際にアドバイスしていることをまとめました。
就活支援のプロは就活に関しての悩みに強く、必ずあなたが納得いく解決に導いてくれます。もし、少しでも不安を抱える場合は、実際に大学のキャリアセンターやエージェントなど、就活のプロに頼ってみましょう。
すでに、どの企業に内定承諾書を出すか大体決めている就活生も、内定辞退の連絡は丁寧に行いましょう。今後、何かのご縁で一緒に仕事をする可能性もあります。その際、お互いが気持ちよく業務を行えるよう、内定辞退の連絡も誠実さを伝えることが大切です。
キャリchには「内定辞退や再就活のサポート」を無料で受けられるサービスがありますので、ぜひ活用してください。
まとめ
内定に迷うことは決して珍しいことではありません。1つしか内定を持っていなくても、「これでいいのかな」という迷いが生まれ、複数の内定を持っていると「どれを選べばいいのかな」という迷いが生まれます。
また、複数内定の中から選択する悩みだけでなく、就活を続けるべきか、辞退はどのようにすればいいのかと悩みや疑問は次々と出てきます。
まずはこの悩みや疑問、不安は何なのかの理由を探しだしてみましょう。そこから解決法を見つけ出すことができます。しかし、1人ではなかなか理由を探し出すことは難しいですよね。
同級生や友人は就活に忙しそうで話しづらい、内定を貰っている友人は遊んでて話を聞いてくれない、こんな状況から誰にも相談できず、悩みを抱え込んだままの就活生はたくさんいます。
そこで、大学のキャリアセンターや就活支援のプロなどに頼ることも検討しましょう。大学のキャリアセンターや就活支援のプロはそんな悩める就活生の話を聞き、解決法を導き出してくれます。
就活の悩みは就活のプロに相談することが、一番の解決法と知っても過言ではありません。頼れる他人にはとことん頼りましょう!
就活相談サポートに参加しよう!
この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。